JPH0663319B2 - 湿潤コンクリ−トに対するゴムシ−ト防水施工法 - Google Patents

湿潤コンクリ−トに対するゴムシ−ト防水施工法

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JPH0663319B2
JPH0663319B2 JP16205787A JP16205787A JPH0663319B2 JP H0663319 B2 JPH0663319 B2 JP H0663319B2 JP 16205787 A JP16205787 A JP 16205787A JP 16205787 A JP16205787 A JP 16205787A JP H0663319 B2 JPH0663319 B2 JP H0663319B2
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JP
Japan
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rubber
concrete
rubber sheet
epoxy resin
wet concrete
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邦彦 一角
泰彦 一角
憲行 児玉
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株式会社一カク工業
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート又はセメントモルタル面にゴムシ
ートを接着する方法に関するもので、特に湿潤状態にあ
るコンクリート構造物の地下室又は屋上等にゴムシート
を接着して防水性を付与するために有効な方法を提供す
るものである。
従来、コンクリート又はセメントモルタル面へゴムシー
トを接着する方法としては、コンクリート又はセメント
モルタル面に多量のアルキルフエノール樹脂又はテンペ
ンフエノール樹脂を配合したゴム系下塗剤を用いて下地
処理し、ゴム系接着剤を用いて接着する方法が一般的に
採られている。しかし、この方法には、コンクリート又
はセメントモルタル面がわずかでも湿潤しているときに
は接着しないという致命的な欠点がある。従つて、例え
ば屋上のシート防水施工の場合には、施工予定日の前日
又は早朝に降雨があつたときにはコンクリート又はセメ
ントモルタル面が完全に乾燥するまで待機せねばなら
ず、そのため施工日のずれ込み、工期の延長等の問題が
生じる要因になつている。また、内壁がコンクリートか
ら成る使用中の用水路等の防水工事においては、これま
では水を遮断し、コンクリート面を完全に乾燥させた後
に従来の方法でゴムシートを貼合していたが、湿潤コン
クリートに対するゴムシートの貼合が可能になれば、工
期の短縮、経費節減等の利点が生じてくる。本発明は、
このような点に鑑み、湿潤状態にあるコンクリート構造
物に加硫ゴムから成る防水シートを接着して防水施工を
する新規な方法を提供するもので、建築、土木等の産業
分野に多大な貢献をするものと考えられる。
本発明におけるゴムシートとは、公知の天然ゴム又は合
成ゴムに種々のゴム用配合剤を添加した加硫ゴムから成
るもので、一例を示すと、天然ゴム、ポリブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリ
クロロプレンゴム、ニトリルゴム(NBR)、ポリイソプ
レンゴム、エチレン−プロピレンゴム(EBR)、エチレ
ン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合体ゴム(EP
DM)、アクリルゴム、ハイスチレンゴム、ブチルゴム
(IIR)、クロルスルホン化ポリエチレン、シリコンゴ
ム、ウレタンゴム、フツ素ゴム等の単独又はそれらをブ
レンドしたものをシート状に成型したものである。
本発明は、湿潤したコンクリート又はセメントモルタル
面に対して適量の硬化剤を添加せるエポキシ樹脂をまず
湿潤コンクリート又はセメントモルタル面に塗布し、該
樹脂が完全に硬化しない間にその表面に天然ゴム又は合
成ゴムとビニル基を有する単量体とのグラフト重合体を
主成分とする下塗剤をスプレーガン等を使用して塗覆
し、該下塗剤の表面とゴムシートの接着面の両方又は片
方に公知ゴム系接着剤を塗布し、溶剤が乾燥した頃を見
計らい両者を貼り合せて接着を完了することを特徴とす
る湿潤コンクリートに対するゴムシート防水施工法にか
かるものである。
本発明で用いるエポキシ樹脂は、適量の硬化剤を混合し
たときに湿潤コンクリート又はセメントモルタル面に接
着可能となるものならば何れのものでも使用できる。例
えば、エピコート828(油化シエルエポキシ製)100重量
部に対してバーサミド125(ヘンケル白水製)を43重量
部及びDMP−30(ロームアンドハース製)2重量部添加
したようなものでも使用可能であり、必要に応じて5〜
500重量部の有機溶剤及び1〜500重量部の無機質充填剤
を添加することもできる。次に本発明で用いたエポキシ
樹脂の配合例を示す。
(a)エピコート828 100 バーサミド125 43 DMP−30 2 ニプシールVN−3 (イ) 30 塩化メチレン 100 メタノール 100 (イ) 日本シリカ工業製 従来からの方法で湿潤コンクリート又はセメントモルタ
ルにゴムシートを接着した場合には接着力をほとんど示
さないことは前述した通りであるが、さらに接着後にコ
ンクリート中に存在していた水分が気化してゴムシート
にフクレが生じることも問題になつている。上述したよ
うなエポキシ樹脂を塗布した場合には、形成される皮膜
が硬いため、水分の気化による接着破壊を抑制し、接着
後のゴムシートのフクレを生じさせないという効果も期
待できる。
上述したようなエポキシ樹脂を湿潤コンクリート又はセ
メントモルタル上に塗布して、該樹脂が完全に硬化しな
い間にゴムとビニル基を有する単量体より成るグラフト
重合体を主成分とする下塗剤を吹付等で塗布することに
よりエポキシ樹脂とグラフト重合体との間に化学的な結
合を期待できる。グラフト重合体の合成の際に使用する
ゴムとしては、天然ゴム又は合成ゴム、一例をあげれば
ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム(SBR)、ポリクロロプレンゴム、ニトリルゴム(NB
R)、ポリイソプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム
(EBR)、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー三元
共重合ゴム(EPDM)、クロルスルホン化ポリエチレン、
ウレタンゴム、ブチルゴム(IIR)等の単独又はそれら
のブレンドしたものが使用できる。また、グラフト重合
体を合成する際に使用されるビニル基を有する単量体と
してはエクリルエステル、メタクリルエステル、アクリ
ロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、
スチレン等の単量体が有効であるが、マレイン酸、イタ
コン酸、ソルビン酸等の一部添加も差支えない。また特
にエポキシ基を有する単量体、例えばメタクリル酸グリ
シジルを用いれば、エポキシ樹脂に配合された硬化剤に
含まれる未反応のアミノ基と化学反応して一層強固な結
合を行う効果がある。このように、湿潤コンクリートに
対してはこれと強固な接着性を有するエポキシ樹脂を使
用し、またゴムシートに対しては強い接着力を有するゴ
ム系接着剤を用い両者の媒体層としてグラフト重合体を
介在させることによりゴムシートを湿潤コンクリートに
強力に接着させるということが、本発明の特徴である。
次に本発明におけるグラフト重合体を主成分とする下塗
剤の配合例について述べる。
(1)デンカクロロプレンA−90 (ロ) 100 メタクリル酸メチル 100 メタクリル酸 2 トルエン 900 過酸化ベンゾイル 1 (ロ)電気化学工業製 上記配合物を80〜90℃にて窒素ガス下で約10時間グラフ
ト重合し、固形分約10%にトルエンで調製する(固形分
10%には特に固執しない)。
(2)天然ゴムRSS No.1 100 メタクリル酸メチル 50 メタクリル酸グリシジル 50 トルエン 900 過酸化ベンゾイル 1 上記配合物を(1)と同様な操作にて調製する。
本発明に用いたゴム系接着剤は、市販のボナタイトM−
710(一カク工業製)及びボナタイトRC−300(一カク
工業製)である。
前者は使用直前にネオハードナーD(一カク工業製)を
3%添加、混合して使用するもので、加硫ゴムシートに
対して強い接着性を示す常温架橋型の接着剤である。後
者は、加硫ゴムシートとコンクリートの接着に従来から
用いられているもので、プライマーRP−300(一カク工
業製)と併用する一液型の接着剤である。なお、プライ
マーRP−300は、コンクリート面に対する下塗剤として
使用する。主成分はいずれもポリクロロプレンゴムであ
る。
湿潤コンクリートの調製は、接着試験前日に十分に水を
コンクリート面に散布し、翌朝コンクリート面の過剰水
分及び溜り水をウエスを用いて除去して行つた。その
後、直ちに接着試験を行つた。加硫ゴムシートとしては
エチレン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合ゴム
とブチルゴムとのブレンドゴム(EPDM/IIR=70/30)
から成る市販の防水シートを使用した。
実施例1 湿潤コンクリート面にエポキシ樹脂(a)をローラー刷毛
を用いて塗布し、約2時間硬化させる。その上に下塗剤
(1)をスプレー塗装し30分間乾燥させる。加硫ゴムシー
トの接着面及び下塗剤で処理したエポキシ樹脂の表面
に、ネオハードナーDを所定量添加、混合したボナタイ
トM−710を塗布し、30分間乾燥した後、両者を貼り合
せた。
実施例2 下塗剤(1)と下塗剤(2)を1:1の割合で混合した下塗剤
を用い、その他はすべて実施例1に準じて行つた。
実施例3 ゴム系接着剤としてボナタイトRC−300を用い、その他
はすべて実施例2に準じて行つた。
比較例1 湿潤コンクリート面にエポキシ樹脂(a)を塗布し、約2
時間硬化させる。下塗剤を塗布せずにボナタイトRC−30
0を用いて加硫ゴムシートを貼り合せた。
比較例2 湿潤コンクリート面にプライマーRP−300を塗布し、30
分間乾燥させる。加硫ゴムシートの接着面及び下塗剤処
理したコンクリート面にボナタイトRC−300を塗布し、3
0分間乾燥した後、両者を貼り合せた。
上述した接着試験結果を次に示す。なお、はく離強度の
測定は、接合3日後にゴムシートを25mm幅に裁断し、引
張速度50mm/minにて90度はく離試験を行つた。破壊面
の観察は肉眼で行つた。また同時にゴムシートにフクレ
が生じているかどうか観察した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿潤状態のコンクリート又はセメントモル
    タル面に対して適量の硬化剤を添加せるエポキシ樹脂を
    先づ塗布し、該樹脂が完全に硬化しない間にその上に天
    然ゴム又は合成ゴムとビニル基を有する単量体から得ら
    れるグラフト重合体を主成分とする下塗剤を塗布した
    後、加硫ゴムシートの接着面及び下塗剤処理したエポキ
    シ樹脂の表面の両方又は片方にゴム系接着剤を塗布して
    接着することを特徴とする湿潤コンクリートに対するゴ
    ムシート防水施工法。
JP16205787A 1987-06-29 1987-06-29 湿潤コンクリ−トに対するゴムシ−ト防水施工法 Expired - Lifetime JPH0663319B2 (ja)

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JPS646449A JPS646449A (en) 1989-01-11
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JP3220264B2 (ja) * 1992-12-01 2001-10-22 株式会社東芝 半導体装置

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