JP2002332466A - 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物 - Google Patents

防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物

Info

Publication number
JP2002332466A
JP2002332466A JP2001140888A JP2001140888A JP2002332466A JP 2002332466 A JP2002332466 A JP 2002332466A JP 2001140888 A JP2001140888 A JP 2001140888A JP 2001140888 A JP2001140888 A JP 2001140888A JP 2002332466 A JP2002332466 A JP 2002332466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
waterproof sheet
bonding
adhesive composition
vulcanized rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001140888A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Iwamoto
憲三 岩本
Yoshitaka Higashida
義孝 東田
Tatsuya Kanbara
辰也 蒲原
Seishi Akisada
聖之 秋定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIRONO KAGAKU KOGYO
Mitsuboshi Belting Ltd
Hirono Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
HIRONO KAGAKU KOGYO
Mitsuboshi Belting Ltd
Hirono Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIRONO KAGAKU KOGYO, Mitsuboshi Belting Ltd, Hirono Kagaku Kogyo KK filed Critical HIRONO KAGAKU KOGYO
Priority to JP2001140888A priority Critical patent/JP2002332466A/ja
Publication of JP2002332466A publication Critical patent/JP2002332466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー製防水シート接合部の接着のための、
前処理の不必要な接着方法とそのための耐久性に優れた
接着剤を提供する。 【解決手段】常温自着性のある1液型又は2液型接着剤
組成物であって、イソブチレンとp−メチルスチレン共
重合体の臭素化物100重量部に対して酸変性クロロプ
レンを10〜900重量部のブレンド体を接着剤主成分
とし、フェノール樹脂と金属酸化物との混合物を架橋剤
として含む。それを使用して、EPDM加硫ゴムまたは
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー製防水シート同
士または同シートと下地部材の各接合部に直接施し、自
然または熱架橋にて硬化せしめることにより強固に接着
させる。または防水シートに前記接着剤を予め塗工処理
したものを使用して、下地部材と接着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEPDM加硫ゴムま
たはポリオレフィン系熱可塑性エラストマー製防水シー
ト同士もしくは同防水シートと下地部材との接着方法な
らびにそのための接着性、耐久性、防水信頼性に優れた
1液型または2液型強力接着剤組成物に関する。特に、
コンクリート構造物下地に対するEPDM加硫ゴム製防
水シートの接着方法とそのための接着剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、EPDM加硫ゴム製防水シート或
いはポリオレフィン系熱可塑性エラストマー製防水シー
トの接合における接着剤はブチルゴムあるいはハロゲン
化ブチルゴム、クロロプレンゴム、もしくは双方のブレ
ンド体を主成分とした非架橋タイプに近い組成を有する
ものが知られており、常態接着力はその機能を有するも
のの、長期の耐熱性、耐水性の保持特性には問題が多
く、長期防水性としての信頼性も低いので、改修サイク
ルも短いという欠点があった。しかしながら、現場施工
での塗布作業における簡便性と低コストへの追求から、
接着剤組成物の低粘度、低固形分という設計に対して、
短期的な一定の評価は得られてきた。また各防水シート
同士のジョイント部の接着においても、現場で使用する
接着剤の種類削減がはかられ、下地用と同じ系の接着剤
が使用される場合が多くなっているが、防水シート同士
の接着性能としては充分満足すべきものとはいえなかっ
た。そのため現状では、防水シート同士の接着において
は、ブチル系非加硫ゴムテープを挿入せしめて粘着化さ
せることにより接着させて、水密性を向上させることが
行われている。
【0003】EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系
熱可塑性エラストマーは低極性で化学的にも不活性な高
分子であるため、その接着性は極めて低く、粘・接着的
特性を越えうる良好な接着剤は殆どない状態にある。化
学的接着方法としては、防水シート表面を化学的酸化
剤、コロナ放電、火炎あるいはオゾンガスなどで酸化し
た後接着剤を用いて接着させる方法もあるが、これらの
処理効果は持続性が低くかつ接合作業現場が屋外である
ということもあり、作業工程上接着ムラも発生しやすい
という欠点がある。さらにコスト的にも不利である。
【0004】近年、環境問題への配慮から産業廃棄物、
ゴミの削減が産業界のみならず社会全般において大きな
課題となっており、廃棄物をなるべく出さないゼロエミ
ッションが究極目標とされているが、その流れの中で防
水施工分野においても改修のサイクルをできるだけ少な
くすることが課題とされており、そのための長期耐久性
を有する接着剤、防水接着方法が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような状況に鑑
みて、本発明者らは上記従来技術の諸問題に対処するた
めに、EPDM加硫ゴム製防水シートをはじめポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマー製防水シートの前処理を
全く行わずとも、耐久性に優れた高い接着性能を発揮す
る接着剤組成物を求めて研究開発を重ねてきたが、イソ
ブチレンとp−メチルスチレン共重合体の臭素化物と酸
変性クロロプレンゴムとのブレンド体を主成分とする系
が極性の面で相溶性があり、これらをフェノール樹脂と
金属酸化物との混合系により自然または熱架橋させるこ
とにより、防水シートに強固に接着させることができ、
かつ下地への接着性にも優れていることを見い出し、本
発明を完成するに至った。従って、本発明の課題は、E
PDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー製防水シート同士または同防水シートと下地部材
との接着において前処理の必要のない耐久性に優れた接
着方法とそのための接着剤組成物を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1の側面は請求項1に記載するように、E
PDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー製防水シートの接合部同士または前記防水シート
接合部と下地部材との接着において、イソブチレンとp
−メチルスチレン共重合体の臭素化物100重量部に対
して酸変性クロロプレンゴム成分10〜900重量部の
ブレンド体を接着剤主成分として含むとともにフェノー
ル樹脂を金属酸化物との混合物を架橋剤として含む1液
型又は2液型接着剤組成物を前記接合部に施した後、自
然または熱架橋により硬化させて強固に接着させること
を特徴とする防水シートの接着方法である。
【0007】請求項2の発明は請求項1において、接着
に際して、前記防水シートの接合部に予め前記接着剤で
塗工処理してなる接着剤付き防水シートを使用して、下
地部材と接着させることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、下地部材がコンクリート構造物であることを特徴
とする。
【0009】本発明の第2の側面は請求項4に記載する
ように、EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー製防水シートの接合部同士もしくはE
PDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー製防水シート接合部と下地部材との接着のための
常温自着性溶液型接着剤組成物であって、接着剤主成分
としてイソブチレンとp−メチルスチレン共重合体の臭
素化物100重量部に対して酸変性クロロプレンゴム1
0〜900重量部のブレンド体を含むとともにフェノー
ル樹脂と金属酸化物との混合物を架橋剤として含むこと
を特徴とする1液型又は2液型接着剤組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。先ず、本発明の対象とする被着体の一方はEPDM
加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
(以下ポリオレフィン系TPEと略記する)製防水シー
トであり、他方は同じく前記同じ防水シートまたは下地
部材例えばコンクリート構造物である。前記防水シート
と下地部材の接着の場合とは下地例えばコンクリート構
造物への防水シートの施工を対象としており、前記防水
シート同士の接着とはそのような防水施工において防水
シートの継ぎ目部同士の接着を対象とする。
【0011】ここで、上記防水シートの素材であるEP
DM加硫ゴムまたはポリオレフィン系TPEはエチレン
−プロピレン−ジエンモノマー(ジシクロペンタジエ
ン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン
等)3元共重合体の、慣用ゴム加硫剤(イオウなど)に
よる加硫ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレンゴムなどが挙げられる。ポリオレフィン
系TPEの具体例としては商品名TPR(ユニロイヤル
製)、テルカー(BFグッドリッチ・ケミカル製)、ソ
メル(デュポン製)、TPO(エクソン・ケミカル
製)、エスプレン(住友化学製)などの市販品が挙げら
れる。
【0012】本発明で使用され或いは対象とする接着剤
組成物は、常温自着性の1液型又は2液型接着剤組成物
であり、接着剤主成分がイソブチレンとp−メチルスチ
レン共重合体の臭素化物(以下EXPROと略記する)
および酸変性クロロプレンゴムからなる、重量比10
0:10〜900のものであり、架橋剤成分がフェノー
ル樹脂と金属酸化物との混合物からなるものである。
【0013】EXPRO成分は臭素およびベンジル基の
含有量が0.4〜1.3モル%、ムーニー粘度ML1+
8(125℃)が30〜50のものであり、架橋速度、
ゲル化速度を調整するためにその1部をムーニー粘度M
L1+8(125℃)30〜60のハロゲン化(塩素又
は臭素等)ブチルゴムで置換した成分であってもよい。
他方、酸変性クロロプレンゴム成分はクロロプレンゴム
を酸、例えば無水マレイン酸で変性した、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)30〜60のものであって、同
じく架橋速度、ゲル化速度を調整するためにその1部を
同じムーニー粘度指標30〜130の無変性クロロプレ
ンゴム、好ましくは結晶化速度の遅いか中位のタイプの
もので置換してもよい。
【0014】架橋剤はフェノール樹脂と金属酸化物との
混合物を必須成分とする。前者のフェノール樹脂として
は、例えばメチロール化アルキルフェノール樹脂、臭素
化アルキルフェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂と
金属酸化物とのキレート化合物等が挙げられる。後者の
金属酸化物としては例えば酸化マグネシウム、酸化亜鉛
等が挙げられる。前記架橋剤には通常、さらにゴム用加
硫促進剤例えばチオウレア系、ジチオカルバミン酸塩系
等;粘着付与剤例えばアルキルフェノール樹脂、キレー
ト化合物、脂肪族、脂環族、芳香族系の石油樹脂、可塑
剤例えばエステル系、ロジン系、クマロン系等;補強充
填材例えばカーボンブラック、ホワイトカーボン、炭酸
カルシウム、処理炭酸カルシウム、タルク、クレー等;
溶剤例えばトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、
酢酸エチル、アセトン、ゴム揮発油、シクロヘキサン、
n−ヘキサン等が添加される。
【0015】上記接着剤主成分、架橋剤その他の配合成
分はロールまたはニーダーにて均一に混練した後、溶剤
に溶解して接着剤組成物を調製する。その場合、接着剤
全配合成分を混合してなる1液型接着剤組成物として、
或いは接着剤主成分の一方と架橋剤その他の成分を含む
溶液と、他方の接着剤主成分と架橋剤その他の成分を含
む溶液との2液型接着剤組成物として提供される。かか
る1液型又は2液型接着剤組成物は常温で自着性を有す
るので、それを使用して、EPDM加硫ゴムまたはポリ
オレフィン系TPE製防水シートの接合部同士もしくは
EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系TPE製防水
シート接合部と下地部材とを接着させる方法において
は、常温でも接着剤主成分を架橋、硬化させることがで
きるが、加熱すれば架橋、硬化を一層促進させることが
でき、強固な接着が達成される。
【0016】本発明の接着方法を使用して防水施工を行
う場合、防水施工現場の面積或いは構造上、防水シート
を広げて作業することが困難な場合が少なくないが、そ
のような場合、本発明では施工現場で接着作業を行うの
ではなく、予め防水シートに接着剤を塗布加工しておく
ことができる。そしてその場合、防水シート背面への接
着剤の付着移行を防ぐために、接着剤成分の粘度によっ
て調整する手段が講じられる。すなわち、例えば粘着性
の少ない酸変性クロロプレンゴムの比率を増加させ、臭
素化物ゴムの比率を減少させるとともに、補強充填剤お
よびフェノール樹脂キレート化合物を大幅に増量するこ
とによって硬い皮膜を形成させることが行われる。この
手段によれば、防水シートの付着移行防止のために、廃
棄物源ともなるセパレータを挿入する必要が全くないの
で好ましい。また、前記の接着剤移行防止方法によれば
液安定性と増粘傾向がでてくるが、使用条件に応じてハ
ロゲン化ブチルゴムおよび無変性クロロプレンで1部置
換することによってその点を改善することができる。
【0017】防水施工の接着においては、下地およびE
PDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系TPE製防水シ
ート接合部にローラー刷毛、手刷毛或いはクシ目ゴテ等
により塗布して充分乾燥後、双方を接合して、金属又は
ゴムローラーにて圧着される。下地面の接着に際しては
塗布後、充分乾燥させることが重要である。残留溶剤は
接着剤の初期凝集力の低下および経時でのシートの膨れ
現象を引き起こす要因ともなるからである。
【0018】以下、本発明を実施例1〜4により、比較
例1と比較してその優れた接着効果を具体的に説明す
る。下記表1に示す配合割合に従って、各成分をロール
又はニーダーにて混練り後、溶剤に溶解し、接着剤組成
物を得た。
【0019】
【表1】
【0020】実施例1 表1に示すように、EXXPRO100重量部を主成分
とするA液と、酸変性クロロプレンゴム100重量部を
主成分とするB液との2液混合タイプの例である。夫々
補強充填剤、金属酸化物を配合してロール又はニーダー
で均一に混練りして、夫々の混練り配合物に対して、A
液側にはB液の酸変性クロロプレンの架橋剤となるZnO
を、B液側にはA液のEXXPROの架橋剤となるメチ
ロール化アルキルフェノール樹脂を、粘着付与剤と兼ね
た形で配合して各溶剤に溶解して接着剤A液とB液を得
た。使用前に、これらA液とB液は1:1で均一に混合
した。この系の可使時間は常温で5時間以上であった。
下地の鉄筋コンクリートおよびEPDM加硫ゴム製防水
シートにローラー刷毛にて250g/m2以上を塗布し
て充分乾燥させた後、EPDM加硫ゴム製防水シート同
士および鉄筋コンクリート下地とEPDM加硫ゴム製防
水シートの両方を夫々接合し、金属ローラーにて圧着し
た。夫々の接着力を180°ピーリングテストによって
測定した。結果は他の実施例とまとめて下記の表2に掲
げる通りである。
【0021】実施例2 1液型接着剤組成物の例であり、その調製方法と使用方
法は実施例1に準ずる。可使時間の改善上メチロール化
アルキルフェノール樹脂を減量してそのキレート化合物
に代替することにより液の安定性を保持している。接着
強度の測定結果は同じく表2に掲げた。
【0022】実施例3 EPDM加硫ゴム製防水シート同士を接着させるための
塗布性を改善した1液型接着剤組成物の例であり、実施
例1に準じて調製した。また接着方法も同様にして行っ
たが、塗布量が200g/m以上と少ないため、接着
剤組成物には粘着性改善のための石油樹脂が多く配合さ
れている。接着データは表2に示す通りである。
【0023】実施例4 鉄筋コンクリート下地に対するEPDM加硫ゴム製防水
シートの接着に際して、施工現場以外の場所で、予め防
水シートに接着剤を塗布加工しておくための接着剤組成
物の例である。酸変性クロロプレンの比率を増加させ、
EXXPROゴムの比率を減少させ、補強充填剤と樹脂
キレート化合物を大幅に増量することによって防水シー
トの背面に接着剤が移行するのを防いでいる。接着剤は
ロールコーター等で防水シート面に100g/m
量、塗布加工された。そして得られた接着剤付き防水シ
ートは充分乾燥後、ロール状に巻き取られた。なお、前
記塗布量は80〜150g/mの範囲が適している。
ピーリングテストによる接着強度のデータは同じく表2
に示す。
【0024】比較例1 EPDM加硫ゴム製防水シートの施工において一般的な
従来の接着剤の例(非変性クロロプレン系の、常温で非
架橋系の基本配合によるもの)である。
【0025】表2に実施例1〜4および比較例1におけ
る接着効果を示す。接着力データの単位はいずれもkg
f/25mである。被着体の組み合わせと接着テスト条
件は次の通りである。 〔1〕 鉄筋コンクリート下地とEPDM加硫ゴム製防
水シート 引張速度200mm/minでの180°剥離テスト 〔2〕 EPDM加硫ゴム製防水シート同士 引張速度100mm/minでの180°剥離テスト 〔3〕 鉄筋コンクリート下地と接着剤塗工防水シート 引張速度200mm/minでの180°剥離テスト
【0026】
【表2】
【0027】表2より、下地とEPDM加硫ゴム製防水
シートの各養生ごとの接着性についてみると(すなわち
〔1〕および〔3〕の場合)いずれの接着剤の例でも既
存の一般接着剤と比較して、本発明のものは優れた接着
力を有し、経日後もその機能を維持していることが分か
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明は、基本的にイソ
ブチレンとp−メチルスチレン共重合体の臭素化物と酸
変性のクロロプレンゴムという極性のポリマー同志を組
み合わせ、接着性、凝集力、耐熱性等をフェノール樹脂
/金属架橋系により、一層向上させてなる、特にEPD
Mゴム防水シートの接合に適した接着剤組成物及び酸化
物の顕著な効果を有している。そのための接着方法であ
って顕著な接着性能を発揮する。既存の一般接着剤で
は、接着力が低く、特に経日の向上が少なく、長期接着
力の保持性に乏しく、防水施工された現場においても1
0〜15年での改修が通例であるが、本発明の接着剤の
使用によれば高い接着力の長期保持により、改修時期が
大幅に伸び、ひいては既設シート等の除去発生による産
業廃棄物の減少につながり、近年の環境問題にも大きく
寄与する接着剤として極めて好適である。また、防水工
法の品質的信頼性、防水施工作業の合理化、効率化等、
近年の大きな市場ニーズに対して本発明の接着剤組成物
は、それらの選択に充分に応え得る性能及び作業性を有
する利点を備えている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 161/06 C09J 161/06 E02D 31/02 E02D 31/02 // B29K 19:00 B29K 19:00 B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 東田 義孝 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内 (72)発明者 蒲原 辰也 神戸市西区平野町中津字北川589 広野化 学工業株式会社中津工場内 (72)発明者 秋定 聖之 神戸市西区平野町中津字北川589 広野化 学工業株式会社中津工場内 Fターム(参考) 4F211 AA03 AA09 AA45 AB03 AB16 AD04 AD05 AD08 AG02 AG03 AH43 TA03 TC09 TD11 TH06 TJ30 TN51 TN53 TQ01 4J040 CA142 DA141 DB081 EB022 GA03 HA136 HD43 JA12 JA13 LA06 LA07 MA06 MA10 MA12 NA05 NA12 PA35 PB04 PB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系
    熱可塑性エラストマー製防水シートの接合部同士または
    前記防水シート接合部と下地部材との接着において、イ
    ソブチレンとp−メチルスチレン共重合体の臭素化物1
    00重量部に対して酸変性クロロプレンゴム10〜90
    0重量部のブレンド体を接着剤主成分として含むととも
    にフェノール樹脂と金属酸化物との混合物を架橋剤とし
    て含む1液型又は2液型接着剤組成物を前記接合部に施
    した後、自然または熱架橋により硬化させて強固に接着
    させることを特徴とする防水シートの接着方法。
  2. 【請求項2】前記防水シートの接合部に予め前記接着剤
    で塗工処理してなる接着剤付き防水シートを使用して、
    下地部材と接合し、接着させることを特徴とする請求項
    1記載の接着方法。
  3. 【請求項3】下地部材がコンクリート構造物である、請
    求項1または2記載の接着方法。
  4. 【請求項4】EPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系
    熱可塑性エラストマー製防水シートの接合部同士もしく
    はEPDM加硫ゴムまたはポリオレフィン系熱可塑性エ
    ラストマー製防水シート接合部と下地部材との接着のた
    めの常温自着性溶液型接着剤組成物であって、接着剤主
    成分としてイソブチレンとp−メチルスチレン共重合体
    の臭素化物100重量部に対して酸変性クロロプレンゴ
    ム10〜900重量部とのブレンド体を含み、かつフェ
    ノール樹脂と金属酸化物との混合物を架橋剤として含む
    ことを特徴とする1液型又は2液型接着剤組成物。
JP2001140888A 2001-05-11 2001-05-11 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物 Pending JP2002332466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001140888A JP2002332466A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001140888A JP2002332466A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002332466A true JP2002332466A (ja) 2002-11-22

Family

ID=18987412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001140888A Pending JP2002332466A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002332466A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006341A2 (en) * 2006-04-13 2008-12-24 NOK Corporation Vulcanizing adhesive composition
JP7176599B1 (ja) 2021-08-12 2022-11-22 横浜ゴム株式会社 (メタ)アクリル系接着剤組成物、積層体及びタイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07268299A (ja) * 1994-02-03 1995-10-17 Bridgestone Corp ポリクロロプレンとポリモノオレフインゴムとの接着剤組成物
JP2000017244A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Mitsuboshi Belting Ltd 防水シート用接着剤組成物
JP2000239630A (ja) * 1999-02-23 2000-09-05 Mitsuboshi Belting Ltd 防水シート用接着剤組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07268299A (ja) * 1994-02-03 1995-10-17 Bridgestone Corp ポリクロロプレンとポリモノオレフインゴムとの接着剤組成物
JP2000017244A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Mitsuboshi Belting Ltd 防水シート用接着剤組成物
JP2000239630A (ja) * 1999-02-23 2000-09-05 Mitsuboshi Belting Ltd 防水シート用接着剤組成物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006341A2 (en) * 2006-04-13 2008-12-24 NOK Corporation Vulcanizing adhesive composition
EP2006341A4 (en) * 2006-04-13 2011-11-09 Nok Corp VULKANISIERUNGSHAFTZUSAMMENSETZUNG
JP7176599B1 (ja) 2021-08-12 2022-11-22 横浜ゴム株式会社 (メタ)アクリル系接着剤組成物、積層体及びタイヤ
WO2023017777A1 (ja) * 2021-08-12 2023-02-16 横浜ゴム株式会社 (メタ)アクリル系接着剤組成物、積層体及びタイヤ
JP2023026079A (ja) * 2021-08-12 2023-02-24 横浜ゴム株式会社 (メタ)アクリル系接着剤組成物、積層体及びタイヤ
CN117440998A (zh) * 2021-08-12 2024-01-23 横滨橡胶株式会社 (甲基)丙烯酸系粘接剂组合物、层叠体和轮胎

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4897137A (en) Primer for use on EPDM roofing materials
US5242727A (en) Adhesive composition and method for providing water-tight joints in single-ply roofing membranes
CA2161934C (en) Pressure sensitive tape for forming water-tight field joints in rubber membranes
US4881996A (en) Splice adhesive for EDPM roofing and splicing method employing same
US4640730A (en) Method of adhering roofing materials
US5234987A (en) Solvent-based adhesive composition for roofing membranes
US6642296B2 (en) Lap edge roofing sealant
CA2165273C (en) Adhesive composition for providing water-tight joints in single-ply roofing membranes
US4742119A (en) Protective and adhesive compositions
MXPA01000638A (es) Sistema adhesivo para adherir superficies polares a no polares.
WO2008128246A1 (en) Radiation curable pressure senstitive adhesive roofing system
JP2002332466A (ja) 防水シートの接着方法ならびにそのための耐久性に優れた接着剤組成物
USRE37683E1 (en) Adhesive composition and method for providing water-tight joints in single-ply roofing membranes
JP2001040106A (ja) 防水シートの接着方法
CA2201258C (en) Adhesive tape compositions and method for covering roofs
JPH02120347A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
GB2192892A (en) Primer for EPDM roofing membranes
WO1999054420A1 (en) Improved pressure-sensitive roofing tape
JP2003041233A (ja) 架橋された固形タイプの粘着剤組成物とその粘着シートおよび防水気密用粘着シート
JP4778160B2 (ja) 接着用プライマー組成物ならびに該組成物を使用した防水シートの接着方法および同シートの破損部補修方法
JP2000017244A (ja) 防水シート用接着剤組成物
JPH08302315A (ja) ポリオレフィン系発泡シート真空 成形用水性2液形接着剤
JP2001342446A (ja) 接着剤組成物
JPH10217396A (ja) 防水シート積層体およびその施工方法
JP2001172597A (ja) ポリオレフィン系防水シートとコンクリート構造物の接着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110719