JP2002064840A - 映像信号用デコーダ装置及びデコード処理におけるライン周波数の最適化方法 - Google Patents

映像信号用デコーダ装置及びデコード処理におけるライン周波数の最適化方法

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JP2002064840A
JP2002064840A JP2000252185A JP2000252185A JP2002064840A JP 2002064840 A JP2002064840 A JP 2002064840A JP 2000252185 A JP2000252185 A JP 2000252185A JP 2000252185 A JP2000252185 A JP 2000252185A JP 2002064840 A JP2002064840 A JP 2002064840A
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line
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Kenji Komori
賢二 小森
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリーランクロックを用いた映像信号用デコ
ーダ装置において、Y/C分離櫛形フィルタを構成する
場合に、ライン相関関係が最適となるライン周波数を算
出して1遅延線当たりのディレイ量を適正値に自動調整
することで画質を向上させる。 【解決手段】 映像信号用デコーダ装置1において、複
合映像信号をディジタル信号に変換してから櫛形フィル
タで輝度信号と色信号とに分離する。そして、同期信号
を分離するとともに、分離された水平同期信号からライ
ン周波数fhの平均値を求める同期分離回路4と、櫛形
フィルタにより分離された搬送色信号を復調するための
色復調回路を設ける。ライン周波数fhの平均値と、櫛
形フィルタを構成する遅延線のディレイ量(現在値)と
から複合映像信号に対するサンプリングポイントのずれ
量を算出してこれを相殺し又は低減するために遅延線の
ディレイ量を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号のデコー
ド処理にフリーランクロックを用いたシステムにおいて
Y/C分離用櫛形フィルタを構成する場合に、常に最適
なライン周波数が得られるように、櫛形フィルタを構成
する遅延線の遅延量を自動調整することで当該櫛形フィ
ルタの性能を最大限に発揮させ、Y/C分離性能や画質
を向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC(National Television Sys
tem Committee)方式やPAL(Phase Alternation
by Line)方式のコンポジット信号(複合映像信号)を
輝度信号(Y)及び色信号(Cr、Cb)に、あるいは
RGB信号に変換するデコーダ回路が知られている。例
えば、クロック信号をライン周波数(水平線周波数)や
搬送波に同期させて発生させるシステムの場合(所謂ラ
インロック方式では、複合映像信号中の水平同期信号に
同期し、1水平走査期間「1H」中でのサンプリング用
クロックを生成する。)には、アナログ構成のクロック
信号生成回路が必要となりデコーダ用ICの構成が複雑
化したり(1チップ化しにくい等の不都合がある。)、
外付け部品を必要とする分コスト面で不利になる。
【0003】そこで、フリーラン(自走発振式)クロッ
クシステムが提案されており、この場合には本システム
において櫛形フィルタを如何にして実現するかが焦点と
なる。
【0004】図13は3ライン型櫛形フィルタの構成例
aを示したものである。
【0005】入力端子bに供給される複合映像信号「c
omp」が初段の遅延線d1に送られるとともに、加算
器cに供給される。
【0006】遅延線d1の出力信号については、3つに
分岐して、その1つが後段の遅延線d2に送出される。
そして、残り2つの信号のうちの1つが加算器eに送出
され、他方が係数「2」の乗数器fを介して加算器cに
送られる。
【0007】また、遅延線d2の出力信号は加算器cに
送られるが、当該加算器cは3入力1出力とされてい
て、乗数器fの出力信号から入力信号「comp」や遅
延線d2の出力信号を引き算したものを出力として乗数
器gに送出する。
【0008】乗数器gの係数は「1/4」であり、当該
乗数器は加算器cからの信号に対して当該係数を掛け算
した出力を出力端子hに送出するとともに、加算器eに
送る。
【0009】加算器eは2入力1出力とされ、遅延線d
1の出力信号から乗数器gの出力信号を引き算した出力
を出力端子iに出力する。
【0010】尚、図では遅延線d1、d2について「1
H/2HDL」と記しているが、これは、各遅延線の遅
延量がNTSC方式の場合「1H」であり、PAL方式
の場合に「2H」であることを意味する(これは、PA
L方式においてR−Y信号については走査線毎に位相反
転してこれとB−Y信号とで副搬送波を直角変調してい
るので、1つ飛びの2ラインについて相関をとる必要性
に依拠する。)。
【0011】櫛形フィルタの原理は、前後のライン相関
を利用したものであり、NTSC信号のY/C分離につ
いてみると、複合映像信号中の色副搬送波がライン毎に
位相反転した関係になっていること及びテレビ信号では
比較的V(垂直)方向の相関性が高いことを利用して、
あるライン(現ライン)を基準として前後のライン(過
去及び未来のライン)の信号を足し引きすることで色副
搬送波を取り出すことができる。
【0012】図14はその説明図であり、同図の左側に
3ラインについての搬送波(色副搬送波)を概略的に示
している。尚、各波形は、第「n+1(2)」ライン、
第nライン、第「n−1(2)」ラインについてそれぞ
れ示しており、(2)はPAL方式の場合である。つま
り、NTSC方式ではn+1、n、n−1の3ラインの
信号が使用され、PAL方式では、n+2、n、n−2
の3ラインが使用される。
【0013】また、右側の図は第nラインを基準とした
各ラインの搬送波信号の位相関係を示したベクトル図で
ある。第nラインの信号について横軸の右方向を向いた
ベクトル「V(n)」としているので、第「n+1
(2)」ラインや第「n−1(2)」ラインの各搬送波
を示すベクトル「V(n±1(2))」は横軸上におい
てV(n)とは反対方向(図の左方向)を向いている。
【0014】よって、各ラインの搬送波について位相を
揃えた上で足し合わせて平均化することで色副搬送波を
得ることができる。図13では、遅延線d1の出力信号
を2倍したものから入力信号「comp」及び遅延線d
2の出力信号を引く(「−1」倍することにより位相反
転して加算することと等価である。)ことにより位相の
揃った4倍分の信号が得られるので、これに乗数器gの
「1/4」を乗じることで振幅を規定レベルにしたクロ
マ信号成分「C」を得ることができる。尚、輝度信号
「Y」については遅延線d1から出力される複合映像信
号からクロマ信号成分を差し引いたものとして得られ
る。
【0015】ところで、このような櫛形フィルタを用い
たデコードシステムをフリーランクロックで実現する手
法については、例えば、特開平11−355799号公
報に示されており、これにはライン間の相関関係によっ
て生じる振幅を補正することで性能を向上させるように
した構成が示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回路では、信号の振幅補正に際して位相差が大きくなる
と補正量が増加し、画質を損なう虞があるという問題が
生じる。
【0017】これは、フリーランクロックシステムにお
いて、サンプリングポイントのずれと、fsc(色副搬送
波周波数)とfh(水平線周波数)との間の規定関係に
おけるずれが問題となり、両者が足し合わされることに
より合計のずれ量が大きくなってしまうことに起因す
る。
【0018】図15はサンプリングポイントの位相ずれ
とライン間の関係について示すものであり、同図の左側
に3ラインについての搬送波を概略的に示し、図の右側
には第nラインを基準とした各ラインの搬送波信号の位
相関係をベクトル図として示している。尚、各ラインの
意味等については図14において説明した通りである。
【0019】この例では、第nラインの搬送波に対して
第「n+1(2)」ラインの搬送波が「−α」の位相ず
れをもち、また、第nラインの搬送波に対して第「n−
1(2)」ラインの搬送波が「+α」の位相ずれをもっ
ている。例えば、入力信号について1ライン当たりの
(サンプリング)クロック数が858.5であるとした
時、1H遅延線のディレイ量(遅延量)を858クロッ
ク分とすると、両者の差、0.5クロック分の誤差が生
じることになる(つまり、この場合のαは0.5クロッ
ク分の位相差に相当する。)。
【0020】よって、ベクトル図において、第「n+1
(2)」ラインの搬送波については、ベクトル「V(−
α)」に示すように、ベクトル「V(n)」の反相軸
(「−V(n)」を含む横軸)に対してαだけ位相が遅
れ、また、第「n−1(2)」ラインの搬送波について
は、ベクトル「V(+α)」に示すように、ベクトル
「V(n)」の反相軸に対してαだけ位相が進んでいる
ことが分かる。
【0021】図16はライン周波数と色副搬送波周波数
との間の規定関係に関する誤差について説明するための
図であり、同図の左側に3ラインについての搬送波を概
略的に示し、図の右側には第nラインを基準とした各ラ
インの搬送波信号の位相関係をベクトル図として示して
いる。尚、各ラインの意味等については図14において
説明した通りである。
【0022】図示するように、第nラインの搬送波に対
して第「n+1(2)」ラインの搬送波が「−β」の位
相ずれをもち、また、第nラインの搬送波に対して第
「n−1(2)」ラインの搬送波が「+β」の位相ずれ
をもっている。例えば、NTSC方式では、「fsc=9
10/4・fh」の関係がフォーマット上で規定され、
櫛形フィルタについてもこれを前提として構成される
が、信号によっては、「fsc=(910/4+β)・f
h」のように、誤差が生じる。
【0023】よって、ベクトル図において、第「n+1
(2)」ラインの搬送波については、ベクトル「V(−
β)」に示すように、ベクトル「V(n)」の反相軸
(「−V(n)」を含む横軸)に対してβだけ位相が遅
れ、また、第「n−1(2)」ラインの搬送波について
は、ベクトル「V(+β)」に示すように、ベクトル
「V(n)」の反相軸に対してβだけ位相が進んでいる
ことが分かる。
【0024】図17は、図15や図16に示した位相ず
れを合計した誤差が位相ずれとして発生する様子を示し
たものである。
【0025】左図に示すように、第nラインの搬送波に
対して第「n+1(2)」ラインの搬送波が「−(α+
β)」の位相ずれをもち、また、第nラインの搬送波に
対して第「n−1(2)」ラインの搬送波が「+(α+
β)」の位相ずれをもっており、右側のベクトル図にお
いて、第「n+1(2)」ラインの搬送波については、
ベクトル「V(−(α+β))」に示すように、ベクト
ル「V(n)」の反相軸(「−V(n)」を含む横軸)
に対して「α+β」だけ位相が遅れ、また、第「n−1
(2)」ラインの搬送波については、ベクトル「V(+
(α+β))」に示すように、ベクトル「V(n)」の
反相軸に対して「α+β」だけ位相が進んでいることが
分かる。
【0026】例えば、上記αの位相誤差(サンプリング
ポイントのずれに起因する。)が0.5クロック分であ
って、上記βの位相誤差(fscとfhとの関係が規定式
からずれることに起因する。)が0.3クロック分であ
る仮定すると、合計で0.8クロック分のずれとなる。
この場合に、例えば、1H遅延線のディレイ量を1クロ
ック分だけずらすことによって「1−0.8=0.2」
クロック分に縮小する(理想的にはずれ量をゼロに補正
することが望ましい。)ような手段を講じる必要がある
が、従来の回路にはその機能がないか又は回路設計によ
り位相ずれを調整する方法に止まっている。
【0027】そこで、本発明は、フリーランクロックを
用いた映像信号用デコーダ装置において、Y/C分離櫛
形フィルタを構成する場合に、ライン相関関係(相関
性)が最適となるライン周波数を算出して1遅延線当た
りのディレイ量を適正値に補正することを課題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、複合映像信号をディジタル信号に変換
した後、当該信号から輝度信号と色信号を櫛型フィルタ
により分離するとともに、同期分離回路により同期信号
を分離し、分離された水平同期信号からライン周波数f
hの平均値を求めて、これと、櫛形フィルタを構成する
遅延線に係る現時点でのディレイ量とから複合映像信号
に対するサンプリングポイントのずれ量を算出して当該
ずれ量を相殺し又は低減するために遅延線のディレイ量
を可変制御するものである。
【0029】そして、本発明では、櫛形フィルタで分離
された搬送色信号に対する復調処理において位相同期ル
ープ方式の同期検波を用いるとともに、位相同期ループ
回路がロック状態となったときの色副搬送波周波数と、
位相同期ループ回路内の発振回路により発生される内部
発振信号の初期周波数との間の周波数差Δfscを検出
し、当該周波数差に基づいて搬送波周波数fscとライン
周波数fhとの規定関係についてのずれ量を求めて、こ
れをサンプリングポイントのずれ量に加算し、この加算
結果を相殺し又は低減するように遅延線のディレイ量を
可変制御する。
【0030】従って、本発明によれば、フリーランクロ
ックを用いた映像信号用デコーダ装置において、Y/C
分離櫛形フィルタを構成する場合に、サンプリングポイ
ントの位置ずれについてはライン周波数の平均値と、遅
延線のディレイ量(現在値)とから検出し、また、fsc
とfhとの規定関係に係る周波数ずれについては周波数
差Δfscから検出し、これらのずれによる誤差の影響を
打ち消し又は低減するように遅延線のディレイ量を補正
することにより、ライン周波数を常に適正化することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明は、フリーランクロックを
用いて、入力された複合映像信号に対するサンプリング
処理を行った後、デコード処理を行う映像信号用デコー
ダ装置に関するものである。
【0032】図1は本発明に係る基本構成を示したもの
であり、デコーダ装置1の概要を示す。
【0033】本装置は下記に示す構成要素を具備してお
り(括弧内の数字は各要素に付した符号を示す。)、複
合映像信号(図にはコンポジットベースバンド信号「c
omp」と記す。)をY/C分離して、輝度(Y)信
号、色信号(Cr、Cb)、同期信号(Sync)とし
て取り出すための構成例を示している。
【0034】 ・アナログ処理及びアナログ−ディジタル変換部(2) ・Y/C分離及び色櫛形フィルタ部(3) ・同期分離回路(4) ・クロマデコード部(5) 尚、図にはアナログ−ディジタルを「A/D」と略記し
ている。
【0035】先ず、アナログ信号である複合映像信号
「comp」は、アナログ処理及びアナログ−ディジタ
ル変換部2に入力されるが、ここでは、振幅処理、クラ
ンプ処理、エリアスフィルタ処理等が行われた後、アナ
ログ−ディジタルコンバータ(図示せず。)を経てディ
ジタル信号に変換される。そして、当該信号はY/C分
離及び色櫛形フィルタ部3及び同期分離回路4に送られ
る。尚、複合映像信号をディジタル信号に変換するため
のアナログ−ディジタルコンバータには、図示しないク
ロック信号発生回路からのサンプリングクロックが供給
されて当該クロックに同期したサンプリング処理及び量
子化処理が行われるが、本発明ではフリーランクロック
システムを前提としているので、当該クロックを同期信
号や搬送波信号に同期させて生成する必要はない。
【0036】Y/C分離及び色櫛形フィルタ部3では、
櫛形フィルタや帯域フィルタを使用してY(輝度)信号
とC(クロマ)信号に分離する。尚、櫛形フィルタに使
用する1H遅延線の数を減らすためには、Y/C分離櫛
形フィルタと色櫛形フィルタの処理を同時に行うことが
好ましいが、その詳細については図2において説明す
る。
【0037】分離されたC信号は、クロマデコード部5
に送られるが、これには、櫛形フィルタにより分離され
た搬送色信号を復調するための色復調回路が設けられて
いるので、ここでCb、Crの各信号に分離・検波され
る。尚、これらの色成分信号(色差信号)は同期検波さ
れた信号である。
【0038】同期分離回路4は、アナログ処理及びアナ
ログ−ディジタル変換部2からのディジタル信号を受け
て、当該信号から同期信号を分離するとともに、分離さ
れた水平同期信号からライン周波数fhの平均値を求め
る役割を有する。尚、取り出されたH(水平)、V(垂
直)の各同期信号(図にはこれらをまとめて「Sync」
と記す。)は出力端子から出力されるとともに、クロマ
デコード部5に送出される。
【0039】本発明では、例えば、同期分離された同期
信号に基づいてクロマデコード部5内のPLL(位相同
期ループ)回路の初期発振周波数を決定し、その後同回
路によるPLL処理によって入力色副搬送波と同期を取
る。こうして求められる色副搬送波周波数から適正なラ
イン周波数を求めて、この周波数をY/C分離及び色櫛
形フィルタ部3にフィードバックして、櫛形フィルタを
構成する遅延線の遅延量を制御することで、前記した位
相ずれ量が最小又はゼロになるように位相補正を行うも
のである。つまり、この補正のために、クロマデコード
部5からY/C分離及び色櫛形フィルタ部3内の遅延線
に対して制御信号「S_DL」が送出される。
【0040】図2は図1に示した構成のうち、Y/C分
離及び色櫛形フィルタ部3及びクロマデコード部5の構
成例についてその詳細を示したブロック図である。尚、
図にはNTSC、PALの両方式に適用できるようにし
た構成を示している。
【0041】図示するように、櫛形フィルタを構成する
4つの1H遅延線DL1、DL2、DL3、DL4が縦
列接続されており、初段の1H遅延線DL1にアナログ
処理及びアナログ−ディジタル変換部2の出力信号が供
給される。尚、各1H遅延線には、例えば、後述するメ
モリ素子を用いた回路構成やCCD(電荷結合素子)型
遅延素子を使った構成等が挙げられる。
【0042】1H遅延線DL1の出力が次段の1H遅延
線DL2に送出されるとともに、該1H遅延線DL2の
出力が1H遅延線DL3及び加算器14に送られる。
【0043】そして、1H遅延線DL3の出力が最終段
の1H遅延線DL4に送られるので、遅延なしのライン
と遅延線DL1乃至DL4による4ライン(遅延ライ
ン)とで合計5ラインの信号が得られるが、これはNT
SCとPALの両方式への対応を考慮したものであり、
各方式について必要なのはそのうちの3ラインである。
【0044】1H遅延線DL1乃至DL4に対して、5
つの帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)BPF1
乃至5が設けられており、そのうちBPF1には、アナ
ログ処理及びアナログ−ディジタル変換部2においてデ
ィジタル化された信号(データ)が供給される。また、
BPF2には1H遅延線DL1の出力信号が供給され、
BPF3には1H遅延線DL2の出力信号が供給され
る。そして、BPF4には1H遅延線DL3の出力信号
が供給され、BPF5には1H遅延線DL4の出力信号
が供給される。
【0045】SW1乃至SW4は方式切換用スイッチ部
であり、NTSC方式とPAL方式との切換信号に応じ
た2つの切換状態の一方が手動若しくは回路設定、ある
いは自動(放送方式の検出結果による切換制御)で選択
される。
【0046】例えば、スイッチ部SW1では、2つの入
力端子のうち、その一方の端子がBPF1の出力端子に
接続されており、他方の端子がBPF2の出力端子に接
続されていて、PAL方式のときに前者が選択され、N
TSC方式のときに後者が選択される。また、スイッチ
部SW2については、その2つの入力端子のうちの一方
の端子がBPF4の出力端子に接続され、他方の端子が
BPF5の出力端子に接続されていて、NTSC方式の
ときに前者が選択され、PAL方式のときに後者が選択
されるようになっている。
【0047】方式切換用スイッチSW1、SW2でそれ
ぞれ選択された信号は加算器6に送られて足し合わされ
た後に、振幅補正部7で補正されてから加算器8に送ら
れる。
【0048】また、BPF2及びBPF4の各出力信号
は加算器9に送られるが、BPF2の出力信号が正入力
とされ、BPF4の出力信号が負入力とされるので、前
者の信号から後者の信号が引き算され、これが振幅補正
部10で補正されてから加算器11及び加算器12に送
られる。
【0049】BPF3の出力信号は、係数「2」の乗数
器13に送られて2倍に増幅された後で加算器8に送ら
れるが、該加算器においては乗数器13の出力信号が正
入力とされ、振幅補正部7の出力信号が負入力とされる
ので、前者の信号から後者の信号が引き算された結果が
出力される。つまり、この結果は、NTSC方式の場合
には、1H遅延線DL2の出力信号(BPF3後の出
力)を2倍したものから、これよりも1H前の信号と1
H後の信号との加算結果を引いたものに相当し、また、
PAL方式の場合には、1H遅延線DL2の出力信号
(BPF3後の出力)を2倍したものから、これよりも
2H前の信号と2H後の信号との加算結果を引いたもの
に相当する。
【0050】加算器8の出力信号はSW3、SW4の一
方の入力端子にそれぞれ供給されるとともに、加算器1
1、12、14にそれぞれ供給される。
【0051】加算器11においては、加算器8の出力信
号が正入力とされ、振幅補正部10の出力信号が負入力
とされるので、前者の信号から後者の信号が引き算さ
れ、その結果がスイッチ部SW3の残りの入力端子に送
られる。SW3ではPAL方式の場合に当該入力端子が
選択され、またNTSC方式の場合には他方の入力端子
が選択されて加算器8の出力信号が選ばれて同期検波回
路15に送出される。
【0052】また、加算器12においては、加算器8の
出力信号、振幅補正部10の出力信号ともに正入力とさ
れるので、両者の信号が足し算され、その結果がスイッ
チ部SW4の残りの入力端子に送られる。SW4ではP
AL方式の場合に当該入力端子が選択され、またNTS
C方式の場合には他方の入力端子が選択されて加算器8
の出力信号が選ばれて同期検波回路16に送出される。
【0053】尚、加算器11、12での処理は、PAL
方式においてR−Y信号だけがライン毎に位相反転され
ることに依る(2つの色成分について位相の揃え方に違
いがでる。)。
【0054】ディジタルPLL部17は、同期分離回路
4からの同期信号が入力されるとともに、同期検波回路
15、16の各出力を受けて位相検波を行い、内部発振
信号を生成してこれを同期検波回路15、16に送出し
たり、各1H遅延線DL1乃至DL4に対する制御信号
「S_DL」を送出してそれらのディレイ量(遅延量)
を制御するが、その詳細については後述する。
【0055】尚、本例では2軸復調の構成とされてお
り、同期検波回路15(R−Y軸復調用の回路であり、
平衡検波回路や低域通過フィルタを含む。)の出力信号
が「Cr」であり、また、B−Y軸復調用の同期検波回
路16の出力信号が「Cb」である。勿論、これに限ら
ず3軸復調や他の復調軸、X軸、Z軸復調等への適用も
可能である。
【0056】加算器14には、1H遅延線DL2の出力
信号と加算器8の出力信号が送られてくるが、前者に対
して正入力とされ、後者に対して負入力されているの
で、複合映像信号から色信号が取り除かれた輝度信号
「Y」が得られ、当該信号が加算器14から出力され
る。
【0057】図3乃至図5は同期分離処理について説明
するためのものであり、図3に示すように同期分離回路
4は、低域通過フィルタ(LPF)4aと、スライス処
理部4bを備えている。
【0058】図4は各信号波形をアナログ信号として概
念的に示したものであり、記号の意味は下記に示す通り
である。
【0059】・信号「Sin」=入力信号(つまり、コ
ンポジット信号) ・信号「S4a」=低域通過フィルタ4aの出力信号 ・信号「S4b」=スライス処理部4bの出力信号(同
期信号であり、図には水平同期信号を示す。)。
【0060】入力コンポジット信号は、先ず、低域通過
フィルタ4aに供給され、ここである程度帯域を落とし
てから、スライス処理部4bに送られる。
【0061】そして、図4に示すスライスレベル「S
L」を閾値として設定して、信号S4aのレベルが当該
レベルSLを下回ったときにこれを同期信号として取り
出す処理を行う。つまり、信号レベルをスライスレベル
SLと比較して当該レベルを越えたか否かを判断した結
果が出力される。尚、実際には、この他に垂直同期信号
の抽出や、奇数フィールド、偶数フィールドの判定等が
行われるが、本発明の本旨には直接関係がないので説明
を割愛する。
【0062】また、スライス処理において実際には各サ
ンプリングポイントでの取得データがスライスレベルを
越えたかどうかを判定しており、そのため、例えば、
(サンプリング用)クロック周波数(これを「fck」と
記す。)と入力ライン周波数fhとの関係が「fck=8
58.5・fh」の関係を満たす信号が入力された場合
に、図5に示すような揺らぎが現れる。
【0063】つまり、図では、信号「Hsync」(水平同
期信号)が868クロック分の長さと869クロック分
の長さとが交互に繰り返される様子を示しており、当該
信号の立ち下がりから次の立ち下がりまでのクロック数
をカウンタ(図示せず。)で計数してその平均値を求め
ると、ライン周波数fhのおおよその値が求められる
(本例では平均値が858.5と算定される。)。
【0064】このように、同期信号の立ち下がりから次
の立ち下がりまでの期間に亘って計数されるクロック数
の平均値(以下、これを「line_ck_ave」と
記す。)を求めることでサンプリングポイントのずれ量
を算出することができる。
【0065】即ち、ライン周波数fhに変動が全く無い
場合には、当該周波数とクロック周波数との間に下式
(1)に示す関係が成立する。
【0066】 fck=line_ck_ave・fh −(1) この関係をもとにすると、サンプリングポイントのずれ
量を「S_er」と記し、各1H遅延線のディレイ量を
「DL」と記すとき、下式(2)からずれ量を求めるこ
とができる。
【0067】 S_er=DL−line_ck_ave −(2) 尚、1H遅延線のディレイ量「DL」(現時点での遅延
量を示し、「1H+δ」(δはδ<0、又はδ≧0の変
化量を示す。)である。)についてはクロック数に換算
した値で示すので、DLが(1)式を満たすfhに対応
する期間に等しい場合には当該期間中のクロック数がl
ine_ck_aveに一致するので、Ser=0とな
る。
【0068】例えば、図5に示す例では、「line_
ck_ave=858.5」であるので、858クロッ
ク分や859クロック分の期間については、line_
ck_avを中心としてその前後に0.5クロック分の
ずれ(サンプリングポイントの時間軸方向における位置
ずれ)がそれぞれ推定される。
【0069】このようにして、図15で説明した、サン
プリングポイントのずれ量を算出することができる。
【0070】図6及び図7はクロマデコード部5を構成
するPLL回路の働きについて示すものであり、図6は
要部の構成例を示す。
【0071】尚、同期検波回路18は、図2に示した2
つの同期検波回路15、16をひとまとめにして1つの
回路として示したものである。
【0072】同期検波回路18の出力信号Cr、Cbは
位相差検出回路19に送出され、ここで両者の位相差が
検出される。そして、位相差検出回路19の出力信号は
積分回路20を経て移相器21に送られるとともに、乗
数部22に送られてレベル調整を受けてから積分回路2
3に送られる。
【0073】積分回路23の出力信号は(周波数)加算
器24に送られてここで基準周波数と加算された信号が
発振器25及びデイレイ量演算部26に送られる。
【0074】そして、発振器25により発生される信号
は移相器21を介して同期検波回路18に送出される。
【0075】PLL方式の同期検波では、入力信号(搬
送色信号)に対して位相ロックにより周波数及び位相の
一致した内部発振信号(あるいは局部搬送波信号)が発
振器25により生成され、これが移相器21を経て(R
−Y軸に係る90°進相)、同期検波回路18に送られ
て平衡検波される。
【0076】基準周波数設定部27は、同期分離された
水平同期信号から求めたライン周波数の平均値(以下、
これを「fh_ave」と記すが、これに限らず、1H遅延
線のディレイ量(現在値)を用いても良い。尚、これに
ついては後で詳述する。)に基づいて、発振器25にお
ける初期の基準周波数(これを「fsc0」と記す。)を
規定する。
【0077】発振器25により初期の基準周波数fsc0
で発振する内部発振信号を生成して、これと入力信号と
を位相比較する。そして、その結果をもとに誤差(これ
を「Δfsc」と記す。)を内部発振信号に対してフィー
ドバックする。つまり、図6では積分回路23によって
得られる誤差Δfscをfsc0に加算した周波数fsc(=
fsc0+Δfsc)をもった内部発振信号が得られるよう
にする。入力信号(その周波数を「fsci」と記す。)
に対して内部発振信号の位相ロックが完了すると、「f
sci=fsc」となる。これによって入力信号と内部発振
信号との位相関係が一致する。図7には、C信号(搬送
色信号)と内部発振信号「S_fsc」を概略的に示す。
【0078】尚、内部発振信号の基準周波数について
は、信号フォーマット上で決められているfhとfscと
の規定関係及び上記(1)式で求めた結果から演算す
る。NTSC方式について具体的に示せば下式のように
なる。
【0079】fsc0=(910/4)・fh fh =fck/line_ck_ave (∵上記
(1)式より) ∴ fsc0=(910/4)・(fck/line_ck
_ave) あるいは fsc0/fck=910/(4・line_ck_ave) −(3) つまり、line_ck_aveについては上記したよ
うに同期信号の平均的周期を求めて、これが何クロック
分に相当するかを計算すれば分かるので、これをもと
に、fsc0とfckとの比が、910/(4・line_
ck_ave)となるように初期周波数を設定してPL
L回路を動作させれば良い。最終的に「fsc=fsci」
の状態(ロック状態)となったときに、「Δfsc=fsc
−fsc0」の関係から分かるように、Δfscは、入力搬
送波周波数と、ライン周波数の(910/4)倍との誤
差となっている。即ち、このΔfscが何クロック分に相
当するかを求めるためにデイレイ量演算部26が設けら
れており、これによって図16で説明した、fscとfh
との規定関係におけるずれ量が算出される。
【0080】しかして、上記(2)式から求まるずれ量
S_erと、(3)式及び「Δfsc=fsc−fsc0」か
ら求まるずれ量との和を計算し(この和が何クロック分
に相当するかを求める。)、その分だけ1H遅延線DL
1乃至DL4のディレイ量を補正する(位相ずれが進み
方向の場合にはディレイ量を1Hよりも大きくして遅ら
せ、遅れ方向の場合にはディレイ量を1Hより小さくし
て進ませることで、ずれ量を相殺し又は低減する。)こ
とによって、図15乃至図17で説明した不都合を解消
することができる。
【0081】尚、Δfscを知るにはfscとfsc0とが必
要であるが、fsc0についてはデイレイ量演算部26が
基準周波数設定部27からの初期設定周波数を参照する
ことで把握することができる。勿論、これに限らず、デ
イレイ量演算部26は積分器23からの信号を受けてΔ
fscを直接的に知ることもできる。
【0082】また、デイレイ量演算部26には同期分離
回路4からの平均ライン周波数(fh_ave)が送られて
くるようになっており、これと1H遅延線のディレイ量
(現在値)から(2)式を使ってずれ量S_erが算出
される。
【0083】このように、デイレイ量演算部26や基準
周波数設定部27を用いてディレイ量制御手段28が構
成されており、これらにより演算された位相誤差や周波
数誤差に基づいて各1H遅延線のディレイ量が自動補正
(調整)される。つまり、これらの回路部では、ライン
周波数fhの平均値と、櫛形フィルタを構成する遅延線
に係る現時点でのディレイ量との差を求める演算によっ
て入力信号(複合映像信号)に対するサンプリングポイ
ントのずれ量S_erを算出するだけでなく、櫛形フィ
ルタにおいて分離された搬送色信号に対して位相同期ル
ープ回路がロック状態となったときの色副搬送波周波数
と、位相同期ループ回路内の発振回路により発生される
内部発振信号の初期周波数fsc0との間の周波数差を検
出し、当該周波数差に基づいて搬送波周波数fscとライ
ン周波数fhとの規定関係(NTSC方式では「910
/4」を係数とする比例関係)についてのずれ量を求め
て、これをサンプリングポイントのずれ量に加算した結
果を演算により算出する。そして、この加算結果を相殺
し又は低減させるように制御信号S_DLを各1H遅延
線に送出してそれらのディレイ量を可変制御する。
【0084】尚、1H遅延線についてディレイ量を可変
制御するには、例えば、メモリを制御するコントロール
回路にコンパレータを設けた構成を用いる方法が挙げら
れる。
【0085】図8は可変ディレイ回路の基本的構成例2
9を示したものであり、SRAM(Static Random Acce
ss Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memor
y)等のメモリ素子30とそのメモリコントロール回路
31を備えている。
【0086】つまり、メモリコントロール回路31は、
入力端子「in」からの入力データをメモリ素子30に
取り込んで、当該素子に一旦記憶させてから、ディレイ
量(制御量であり、上記信号S_DLにより指示され
る。)に応じたタイミングをもって当該データを読み出
して出力端子「out」に送出するために制御を行う。
【0087】図9は1Hディレイ回路の具体的な構成例
を示したものであり、本例ではメモリ素子としてデュア
ルポート(Dual Port)SRAM32が用いら
れている。
【0088】メモリコントロール部33には、コンパレ
ータ34と、カウンタ35、ラッチ回路36(図には記
号「D」を付して示す。)が設けられており、コンパレ
ータ34への2つの入力の一方にはディレイ量(制御
量)を示す信号が入力され、他方の入力にはカウンタ3
5の出力が入力されるようになっており、両者の比較結
果がカウンタ35に信号「LD」(ロード信号)として
送られる。そして、カウンタ35の出力がそのままデュ
アルポートSRAM32に読み出しアドレス(Read
Address)信号として送られるとともに、カウ
ンタ35の出力がラッチ回路36を経て遅延されたもの
がデュアルポートSRAM32に書き込みアドレス(W
rite Address)信号として送られる。
【0089】つまり、デュアルポートSRAM32は、
入力端子「in」からのデータを受けて、ラッチ回路か
らの信号に応じて記憶させるとともに、カウンタ35の
出力信号に応じて記憶データを読み出してから当該デー
タを出力端子「out」に送出するが、これらはコンパ
レータ34においてディレイ量とカウンタ35の出力と
が一致したときのタイミングに従って行われる。よっ
て、この回路を図2の各1H遅延線に用いて、ディレイ
量の設定内容を変化させれば良い。
【0090】この他、図10に示す構成例37のよう
に、縦列接続された多数のラッチ回路(あるいは遅延回
路)38、38、…(図には記号「D」を付して示
す。)と、ディレイ出力選択用のセレクタ39とを設け
た構成も可能である。つまり、この場合には、入力端子
「in」からのデータが各ラッチ回路38を順次に経る
ことによって遅延時間を異にする多数のディレイ出力が
得られるので、各ラッチ回路38からそれぞれ出力され
るディレイ出力のうち、ディレイ量(制御量)に対応す
るものをセレクタ39で選択して端子「out」から出
力すれば良い。但し、本構成では各ディレイ出力を選択
するセレクタ39の回路構成素子数がラッチ回路38の
数の増加に伴って増大するので、回路規模の小型化とい
う観点では図9に示す構成の方が現実的である。
【0091】以上に説明した手順を箇条書きにしてまと
めると以下のようになる。
【0092】(1)複合映像信号から同期信号を分離
し、ライン周波数について平均値(line_ck_a
ve)を求める (2)(1)で求めた平均値と、1H遅延線について現
時点で設定されているディレイ量からサンプリングポイ
ントのずれ量を求める(前記した(1)式、(2)式を
参照。) (3)(1)で求めた平均値に基づいて、色復調処理に
おけるPLL同期検波での初期発振周波数(fsc0)を
決定する(上記した(3)式を参照。) (4)PLL回路において入力信号(搬送色信号)と内
部発振信号との間で同期をとり(位相ロック)、搬送波
の周波数誤差(Δfsc)を求める (5)(4)で求めた周波数誤差をクロック数に換算す
ることにより、fhとfscとの関係についてずれ量を求
める (6)(2)と(5)で求めたずれ量の和をとり、これ
を相殺(又は最小化)するように1H遅延線のディレイ
量を変化させることによりフィードバック制御を行う。
【0093】つまり、(1)では同期分された水平同期
信号Hsyncの1周期分が何クロックに相当するかを計数
してライン周波数の平均値(fh_ave)を算出すること
で位相ずれ量のおおよその値を求めておき、(3)でf
sc0の初期値として「fsc0=(910/4)・fh_av
e」(NTSCの場合)に設定してPLLによる同期処
理を行う。これにより入力信号の色副搬送波の周波数f
scが得られるので、この結果からfscを910/4分周
することで正確なライン周波数fhを求めることができ
る。
【0094】従って、水平同期信号に基づいてfhの大
まかな値を求めておいてから、色副搬送波についてさら
に詳細な周波数値を求めて、1H遅延線のディレイ量を
自動的に調整することで適正なライン周波数をもってデ
コード処理を行うことができる。
【0095】尚、上記に示したディレイ量の算出方法で
は、内部発振信号の初期周波数fsc0をライン周波数の
平均値fh_aveに基づき、放送方式においてfscとfh
とを規定する関係式に従って決定したが、これはあくま
で一例であり、例えば、下記に示す手順(I)乃至(I
V)のように、内部発振信号の初期周波数fsc0を、現
時点における遅延線のディレイ量に基づいて決定する方
法を用いて最適なライン周波数を求めることができる。
【0096】(I)複合映像信号から同期信号を分離
し、ライン周波数について平均値を求める (II)現時点における1H遅延線のディレイ量に基づ
いてPLL同期検波での初期発振周波数(fsc0)を決
定する。例えば、NTSC方式の場合に、1H遅延線の
ディレイ量に対応する周波数を「fh_1hdl」と記すと
き、「fsc0=(910/4)・fh_1hdl」を用いる (III)(II)で決定したfsc0を初期値として、
PLL回路で入力信号と内部発振信号との間で同期をと
り、ロック状態にする。但し、PLLにおいて1ライン
当たりで数周期ずれた周波数をもってロックする可能性
があるので、(1)で求めたライン周波数の平均値fh
_aveを参照して、現在の位相誤差が収束した際の周波
数が正しいか否かを判定する。
【0097】(IV)(III)で周波数が正しいと判
定された場合には、上記した(4)乃至(6)と同じ手
順を踏む。
【0098】図11及び図12は手順(III)におけ
る判定法について説明するための図であり、これらの図
は1H遅延線のディレイ量に基づく周波数fsc0の発振
信号(搬送波信号)を基準とした場合に、PLLのロッ
ク時の内部発振信号の位相を示すベクトル図(位相図)
である。
【0099】上記のように、基準周波数を「fsc0=
(910/4)・fh_1hdl」(NTSCの場合)によっ
て決めた場合には、サンプリングにおける周波数誤差
と、fhとfscとの関係ずれによる誤差との総和が周波
数差Δfscに現れるが、PLLにおける周波数の引き込
み範囲には限界があるので、これを越えた周波数では、
所望の周波数とは異なる周波数で位相ロックしてしまう
ことになる。
【0100】そこで、これに対処するには同期分離され
た水平同期信号から求めた平均ライン周波数fh_aveを
使って、現在のロックした周波数が適当であるか如何を
判断すべきである。
【0101】図11において、ベクトル「V0」は、1
H遅延線のディレイ量(現在値)を基準とした周波数f
sc0の内部発振信号の位相を示しており、NTSC方式
では、PLLの周波数引き込み範囲が、矢印「A」、
「B」に示すように、これを基準として−180゜乃至
+180゜の位相範囲に制限される。
【0102】従って、ベクトル「V270」で示すように
実際の位相誤差が270゜あったとしても、位相差検出
の範囲が−180゜乃至+180に制限されることに起
因して、「−90゜」と検出されることになる。つま
り、この例では、「270゜−(−90゜)=360
゜」とされて1周期ずれた位相でロックがかかってしま
う。
【0103】これを避けるには、PLLのロック状態で
収束したときの位相誤差が、サンプリングの周波数ずれ
と、fhとfscの間の周波数関係のずれとの和となるこ
とを利用する。即ち、サンプリングの周波数ずれを示す
ずれ量S_erは、(2)式に示したように、同期分離
された水平同期信号についてライン周波数fhの平均値
と、1H遅延線のディレイ量(現在値)から求められる
ので、このずれ量に基づいて搬送波の位相ずれを判断す
ることができる。
【0104】例えば、図12において、ベクトル「V
x」とベクトル「V0」とは90゜の角度間隔をもって
おり、位相誤差としては+90゜と−270゜の可能性
がある。
【0105】しかしながら、ずれ量S_erの示す位相
誤差が、例えば、+180゜であるとした場合(図に示
すベクトル「V180」を参照。)には、−270゜では
ありえず、+90°と判定される(搬送波の位相ずれ量
が規格化されているため、+180゜との差が大きくず
れない方が選ばれる。つまり、VxはV180に対して+
90゜の位相差をもつ。)。
【0106】このように、位相誤差として幾つかの可能
性がある場合には、ライン周波数の平均値fh_aveと1
H遅延線の現在のディレイ量から求まるずれ量S_er
の示す位相誤差に基づいてこれに近いものを選択すれば
良い(これは、ずれ量S_erによる誤差に比して、搬
送波の周波数誤差Δfscが小さいことに依る。)。即
ち、1H遅延線のディレイ量(現在値)とライン周波数
fhの平均値との差から求まるサンプリングポイントの
ずれ量S_erを参照することにより、周波数差Δfsc
に起因する位相ずれについて推定される複数の候補のう
ち、ずれ量S_erから大きく外れないものを正当な位
相誤差と判定することができる。
【0107】尚、手順(I)によるfhの平均値につい
ては手順(III)の前までに知られていれば良いの
で、(I)と(II)の順番を逆転させる等の変更は何
等構わない。
【0108】以上に説明したように、本発明では、フリ
ーランクロックシステムを用いたデコード処理におい
て、図15や図16で説明した位相誤差や周波数誤差の
問題を解決するために、輝度復調や色復調の後で位相合
わせの補正を行うことなく、同期信号や搬送波信号を用
いて、サンプリングポイントや搬送波周波数に係る誤差
を求めて、1H遅延線のディレイ量を自動調整すること
で常に適正なライン周波数が得られるように制御してい
る。これによって、複合映像信号から輝度信号と色信号
を分離する櫛型フィルタの能力を最大限に発揮させるこ
とが可能になる。尚、サンプリングポイントの誤差は、
分離された水平同期信号からライン周波数fhの平均値
と、櫛形フィルタを構成する遅延線に係る現時点でのデ
ィレイ量との差から求まる、サンプリングポイントのず
れ量に起因し、また、搬送波周波数に係る誤差は、色復
調における位相同期ループ回路がロックしたときの色副
搬送波周波数と、位相同期ループ回路内の発振回路によ
り発生される内部発振信号の初期周波数との間の周波数
差Δfscに相当する、色副搬送波周波数fscとライン周
波数fhとの規定関係についてのずれ量に起因する。
【0109】特に、同期信号や搬送波信号の両方を用い
て誤差を正確に求めて、1H遅延線のディレイ量を自動
調整することでライン周波数を適正化することが好まし
い。
【0110】しかして、上記した回路構成及び制御方法
によれば、フリーランクロックシステムにおいて、図1
5乃至図17で説明した周波数誤差に起因する問題を解
消することで画質劣化を防止することができる。また、
クロック信号を同期信号や搬送波信号等に同期させる必
要がないので部品点数やコストの削減に有利であり、映
像処理システムの同期設計において仕様変更等への柔軟
性や設計の自由度が増すとともに、クロック信号の同期
取りのために必要なアナログ回路を削減することで大規
模システムへの組み込みや、1チップ化が容易になると
いった各種の利点が得られる。
【0111】尚、上記した構成例では、入力コンポジッ
ト信号(複合映像信号)を輝度信号、色信号、同期信号
の各コンポーネントに分離するまでの事例について説明
したが、マトリックス回路を用いてRGBの原色信号に
変換する、コンポジット−>RGBデコーダ等への適用
が可能であることは勿論である。
【0112】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1や請求項4に係る発明によれば、フリーラ
ンクロックを用いた映像信号用デコーダ装置において、
Y/C分離櫛形フィルタを構成する場合に、サンプリン
グポイントの位置ずれについてはライン周波数の平均値
と、遅延線のディレイ量(現在値)とから検出して、こ
のずれによる誤差の影響を打ち消し又は低減するように
遅延線のディレイ量を補正することにより、ライン相関
関係が最も得られるようにライン周波数を常に適正化す
ることができるので、Y/C分離の性能や画質の向上を
実現できる。
【0113】請求項2や請求項5に係る発明によれば、
fscとfhとの規定関係に係る周波数ずれについては周
波数差Δfscから検出し、このずれによる誤差の影響を
打ち消し又は低減するように遅延線のディレイ量を補正
することにより、ライン周波数について精度良く適正化
することができる。
【0114】請求項3や請求項6に係る発明によれば、
内部発振信号の初期周波数fsc0をライン周波数の平均
値又は現時点における遅延線のディレイ量に基づいて決
定することにより、fsc0の設定値を容易に得ることが
できる。
【0115】請求項7に係る発明によれば、内部発振信
号の初期周波数fsc0を、現時点における遅延線のディ
レイ量に基づいて決定する場合であっても、遅延線の現
在のディレイ量とライン周波数fhの平均値との差から
求まるサンプリングポイントについてのずれ量を参照す
ることにより、周波数差Δfscに起因する位相ずれにつ
いて適正な値を判定することができ、ロックした周波数
及び位相の妥当性を判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】要部の構成例を示すブロック図である。
【図3】同期分離回路の構成について要部を示す図であ
る。
【図4】同期分離処理について説明するための概略的な
波形図である。
【図5】同期信号について周波数の揺らぎを示す説明図
である。
【図6】図7とともにクロマデコード部を構成するPL
L回路の働きについて示す図であり、本図は要部の構成
例を示す。
【図7】搬送色信号と内部発振信号を概略的に示した波
形図である。
【図8】ディレイ量の可変制御のための回路構成につい
て基本構成例を示す図である。
【図9】1Hディレイ回路の構成について具体例を示す
図である。
【図10】1Hディレイ回路の構成について別の具体例
を示す図である。
【図11】図12とともに、ライン周波数の平均値を参
照して、現在の位相誤差が収束した周波数についての判
定法を説明するための図であり、本図は位相誤差の推定
における問題を説明するためのベクトル図である。
【図12】サンプリングポイントのずれに起因する位相
ずれとして180゜を想定した場合の位相差判定の仕方
を説明するためのベクトル図である。
【図13】3ライン型櫛形フィルタの一般的な構成例を
示す図である。
【図14】櫛形フィルタの原理について説明するための
図である。
【図15】サンプリングポイントの位相ずれとライン間
の関係について説明するための図である。
【図16】ライン周波数と色副搬送波周波数との間の誤
差について説明するための図である。
【図17】図15や図16に示した位相ずれを合計した
誤差について説明するための図である。
【符号の説明】
1…映像信号用デコーダ装置、3…櫛形フィルタ、4…
同期分離回路、28…ディレイ量制御手段、DL1、D
L2、DL3、DL4…遅延線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリーランクロックを用いて、入力され
    た複合映像信号に対するサンプリング処理を行った後、
    デコード処理を行う映像信号用デコーダ装置において、 上記複合映像信号をディジタル信号に変換するためのア
    ナログ−ディジタルコンバータと、 上記アナログ−ディジタルコンバータの出力信号を受け
    て、当該信号から輝度信号と色信号を分離するための櫛
    形フィルタと、 上記複合映像信号から同期信号を分離するとともに、分
    離された水平同期信号からライン周波数fhの平均値を
    求める同期分離回路と、 上記櫛形フィルタにより分離された搬送色信号を復調す
    るための色復調回路と、 上記ライン周波数fhの平均値と、上記櫛形フィルタを
    構成する遅延線に係る現時点でのディレイ量とから複合
    映像信号に対するサンプリングポイントのずれ量を算出
    してこれを相殺し又は低減するために遅延線のディレイ
    量を可変制御するディレイ量制御手段とを設けたことを
    特徴とする映像信号用デコーダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した映像信号用デコーダ
    装置において、 色復調回路が同期検波回路及び位相同期ループ回路を備
    えており、 櫛形フィルタで分離された搬送色信号に対して位相同期
    ループ回路がロック状態となったときの色副搬送波周波
    数と、位相同期ループ回路内の発振回路により発生され
    る内部発振信号の初期周波数fsc0との間の周波数差を
    検出し、当該周波数差に基づいて搬送波周波数fscとラ
    イン周波数fhとの規定関係についてのずれ量を求めて
    これをサンプリングポイントのずれ量に加算した結果に
    応じてディレイ量制御手段が遅延線のディレイ量を可変
    制御することを特徴とする映像信号用デコーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した映像信号用デコーダ
    装置において、 内部発振信号の初期周波数fsc0がライン周波数fhの平
    均値又は現時点における遅延線のディレイ量に基づいて
    決定されることを特徴とする映像信号用デコーダ装置。
  4. 【請求項4】 フリーランクロックを用いて、入力され
    た複合映像信号に対するサンプリング処理を行った後で
    デコード処理を行う際の、デコード処理におけるライン
    周波数の最適化方法において、 上記複合映像信号をディジタル信号に変換した後、当該
    信号から輝度信号と色信号を櫛型フィルタにより分離す
    るとともに、同期分離回路により同期信号を分離し、 分離された水平同期信号からライン周波数fhの平均値
    を求め、 上記ライン周波数fhの平均値と、上記櫛形フィルタを
    構成する遅延線に係る現時点でのディレイ量から複合映
    像信号に対するサンプリングポイントのずれ量を算出し
    てこれを相殺し又は低減するために遅延線のディレイ量
    を可変制御することを特徴とするデコード処理における
    ライン周波数の最適化方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したデコード処理におけ
    るライン周波数の最適化方法において、 櫛形フィルタで分離された搬送色信号に対する復調に、
    位相同期ループ方式の同期検波を用いるとともに、 位相同期ループ回路が位相ロック状態となったときの色
    副搬送波周波数と、位相同期ループ回路内の発振回路に
    より発生される内部発振信号の初期周波数との間の周波
    数差Δfscを検出し、 当該周波数差Δfscに基づいて搬送波周波数fscとライ
    ン周波数fhとの規定関係についてのずれ量を求めて、
    これをサンプリングポイントのずれ量に加算し、この加
    算結果を相殺し又は低減するように遅延線のディレイ量
    を可変制御することを特徴とするデコード処理における
    ライン周波数の最適化方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載したデコード処理におけ
    るライン周波数の最適化方法において、 内部発振信号の初期周波数fsc0を、ライン周波数fhの
    平均値又は現時点における遅延線のディレイ量に基づい
    て決定することを特徴とするデコード処理におけるライ
    ン周波数の最適化方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したデコード処理におけ
    るライン周波数の最適化方法において、 内部発振信号の初期周波数fsc0を、現時点における遅
    延線のディレイ量に基づいて決定する場合には、 遅延線のディレイ量とライン周波数fhの平均値との差
    から求まるサンプリングポイントのずれ量を参照するこ
    とにより、周波数差Δfscに起因する位相ずれについて
    推定される複数の候補のうち、上記ずれ量から大きく外
    れないものを正当と判定することを特徴とするデコード
    処理におけるライン周波数の最適化方法。
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