JPH0537953A - くし形フイルタ - Google Patents
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- JPH0537953A JPH0537953A JP18763791A JP18763791A JPH0537953A JP H0537953 A JPH0537953 A JP H0537953A JP 18763791 A JP18763791 A JP 18763791A JP 18763791 A JP18763791 A JP 18763791A JP H0537953 A JPH0537953 A JP H0537953A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信
号を分離するくし形フィルタに関し、現ライン信号と１
ライン遅延信号との位相を正確に合わせて、輝度信号と
色信号の分離精度を向上させることを目的とする。 【構成】 くし形フィルタにおいて、１ライン遅延信号
の遅延量を補正する遅延補正部２を有し、遅延補正部２
が、ブランキングパルスを発生させるブランキングパル
ス発生部３と、ブランキングパルスにより現ライン信号
と１ライン遅延信号とのサブキャリアどうしを比較して
現ライン信号と１ライン遅延信号との位相差を検出する
位相比較部５と、検出された位相差に応じて１ライン遅
延部１の遅延量を補正する補正部６と、からなるよう構
成する。
号を分離するくし形フィルタに関し、現ライン信号と１
ライン遅延信号との位相を正確に合わせて、輝度信号と
色信号の分離精度を向上させることを目的とする。 【構成】 くし形フィルタにおいて、１ライン遅延信号
の遅延量を補正する遅延補正部２を有し、遅延補正部２
が、ブランキングパルスを発生させるブランキングパル
ス発生部３と、ブランキングパルスにより現ライン信号
と１ライン遅延信号とのサブキャリアどうしを比較して
現ライン信号と１ライン遅延信号との位相差を検出する
位相比較部５と、検出された位相差に応じて１ライン遅
延部１の遅延量を補正する補正部６と、からなるよう構
成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＮＴＳＣ信号のような
映像信号から輝度信号と色信号を分離するくし形フィル
タに関する。
映像信号から輝度信号と色信号を分離するくし形フィル
タに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、衛星放送の開始やＨＤＴＶ（高品
位テレビ）の開発に示されるように、高品質な画像への
要求が高まっている。しかし、ＮＴＳＣ,ＰＡＬ, ＳＥ
ＣＡＭ方式等といった従来のテレビ放送方式が依然とし
て中心であり、これらの方式における高品質化が重要な
課題である。また、各種の画像処理も盛んに行われるよ
うになっている。このためには、ＮＴＳＣ信号において
輝度信号と色信号の高精度な分離が高品質化の一手段と
考えられる。
位テレビ）の開発に示されるように、高品質な画像への
要求が高まっている。しかし、ＮＴＳＣ,ＰＡＬ, ＳＥ
ＣＡＭ方式等といった従来のテレビ放送方式が依然とし
て中心であり、これらの方式における高品質化が重要な
課題である。また、各種の画像処理も盛んに行われるよ
うになっている。このためには、ＮＴＳＣ信号において
輝度信号と色信号の高精度な分離が高品質化の一手段と
考えられる。
【０００３】ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信号を分離
する方法として、くし形フィルタがある。これは、図７
に示すように、現ラインと１ライン前（又は１ライン
後）の信号の相似性と、１Ｈ（ライン）毎に色信号が逆
相となることを利用して、現ラインの信号と１ライン前
の信号との加算・減算を行うことによって、ＮＴＳＣ信
号から輝度信号と色信号の分離を行うものであり、この
ような従来のくし形フィルタにおいては、１Ｈ遅延を行
う際に、ガラスディレイラインやＣＣＤディレイライン
などを使用して、１ライン分の固定時間の遅延を行って
いた。
する方法として、くし形フィルタがある。これは、図７
に示すように、現ラインと１ライン前（又は１ライン
後）の信号の相似性と、１Ｈ（ライン）毎に色信号が逆
相となることを利用して、現ラインの信号と１ライン前
の信号との加算・減算を行うことによって、ＮＴＳＣ信
号から輝度信号と色信号の分離を行うものであり、この
ような従来のくし形フィルタにおいては、１Ｈ遅延を行
う際に、ガラスディレイラインやＣＣＤディレイライン
などを使用して、１ライン分の固定時間の遅延を行って
いた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＮＴＳ
Ｃ信号では、水平同期周波数、サブキャリア周波数等に
数十ｐｐｍの変動が許容されているし、また、ガラスデ
ィレイラインやＣＣＤディレイラインなどのディレイラ
インにも、温度特定による遅延時間変動があるため、従
来のくし形フィルタにおいては、現ライン信号と１ライ
ン遅延信号との位相ずれを生じたままこれらの信号の加
算及び減算を行うことになり、輝度信号と色信号とを高
い精度で分離することが難しい。また、くし形フィルタ
は、現ラインと１Ｈ遅延ラインとの相似性を利用したも
のであるから、変化点では誤差が大きくなる。
Ｃ信号では、水平同期周波数、サブキャリア周波数等に
数十ｐｐｍの変動が許容されているし、また、ガラスデ
ィレイラインやＣＣＤディレイラインなどのディレイラ
インにも、温度特定による遅延時間変動があるため、従
来のくし形フィルタにおいては、現ライン信号と１ライ
ン遅延信号との位相ずれを生じたままこれらの信号の加
算及び減算を行うことになり、輝度信号と色信号とを高
い精度で分離することが難しい。また、くし形フィルタ
は、現ラインと１Ｈ遅延ラインとの相似性を利用したも
のであるから、変化点では誤差が大きくなる。
【０００５】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、１ライン遅延信号の遅延補正を行うこと
により、現ラインと１Ｈ遅延ラインの位相を正確に合わ
せて、精度の高い輝度信号と色信号の分離を実現できる
ようにした、くし形フィルタを提供するものである。
されたもので、１ライン遅延信号の遅延補正を行うこと
により、現ラインと１Ｈ遅延ラインの位相を正確に合わ
せて、精度の高い輝度信号と色信号の分離を実現できる
ようにした、くし形フィルタを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を実施例に
対応する図１〜６を用いて以下に説明する。請求項１の
発明のくし形フィルタは、映像信号の現ライン信号を１
ライン分遅延させる１ライン遅延部１を有し、映像信号
の現ライン信号と１ライン遅延部１によって遅延された
１ライン遅延信号とを加算及び減算して、映像信号から
輝度信号と色信号を分離するくし形フィルタにおいて、
１ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号
の遅延量を補正する遅延補正部２を備え、遅延補正部２
が、映像信号のカラーバースト部分を示すブランキング
パルスを発生させるブランキングパルス発生部３と、ブ
ランキングパルス発生部３から発生されたブランキング
パルスにより、現ライン信号と１ライン遅延信号とのサ
ブキャリアを抽出する抽出部４と、抽出部４によって抽
出されたサブキャリアどうしを比較して、現ライン信号
と１ライン遅延信号との位相差を検出する位相比較部５
と、位相比較部５によって検出された位相差に応じて、
１ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号
の遅延量を補正する補正部６と、から構成される。
対応する図１〜６を用いて以下に説明する。請求項１の
発明のくし形フィルタは、映像信号の現ライン信号を１
ライン分遅延させる１ライン遅延部１を有し、映像信号
の現ライン信号と１ライン遅延部１によって遅延された
１ライン遅延信号とを加算及び減算して、映像信号から
輝度信号と色信号を分離するくし形フィルタにおいて、
１ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号
の遅延量を補正する遅延補正部２を備え、遅延補正部２
が、映像信号のカラーバースト部分を示すブランキング
パルスを発生させるブランキングパルス発生部３と、ブ
ランキングパルス発生部３から発生されたブランキング
パルスにより、現ライン信号と１ライン遅延信号とのサ
ブキャリアを抽出する抽出部４と、抽出部４によって抽
出されたサブキャリアどうしを比較して、現ライン信号
と１ライン遅延信号との位相差を検出する位相比較部５
と、位相比較部５によって検出された位相差に応じて、
１ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号
の遅延量を補正する補正部６と、から構成される。
【０００７】また、請求項２の発明のくし形フィルタ
は、映像信号の現ライン信号を１ライン分遅延させる高
精度１ライン遅延部１１を有し、映像信号の現ライン信
号と高精度１ライン遅延部１１によって遅延された１ラ
イン遅延信号とを加算及び減算して、映像信号から輝度
信号と色信号を分離するくし形フィルタであって、高精
度１ライン遅延部１１が、映像信号のカラーバースト部
分を示すブランキングパルスを発生させるブランキング
パルス発生部１２と、ブランキングパルス発生部１２か
ら発生されたブランキングパルスにより、現ライン信号
と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出する抽出部
１３と、抽出部１３によって抽出されたサブキャリアど
うしを比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号との
位相差を検出する位相比較部１４と、位相比較部１４に
よって検出された位相差に応じた周波数の信号を発生さ
せる電圧制御発振器１５と、電圧制御発振器１５から発
生された信号をクロック信号として受け、その信号の周
波数に基づき、現ライン信号を１ライン分遅延させた１
ライン遅延信号を出力するとともに、その１ライン遅延
信号を抽出部13に入力する遅延部１６と、から構成され
る。
は、映像信号の現ライン信号を１ライン分遅延させる高
精度１ライン遅延部１１を有し、映像信号の現ライン信
号と高精度１ライン遅延部１１によって遅延された１ラ
イン遅延信号とを加算及び減算して、映像信号から輝度
信号と色信号を分離するくし形フィルタであって、高精
度１ライン遅延部１１が、映像信号のカラーバースト部
分を示すブランキングパルスを発生させるブランキング
パルス発生部１２と、ブランキングパルス発生部１２か
ら発生されたブランキングパルスにより、現ライン信号
と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出する抽出部
１３と、抽出部１３によって抽出されたサブキャリアど
うしを比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号との
位相差を検出する位相比較部１４と、位相比較部１４に
よって検出された位相差に応じた周波数の信号を発生さ
せる電圧制御発振器１５と、電圧制御発振器１５から発
生された信号をクロック信号として受け、その信号の周
波数に基づき、現ライン信号を１ライン分遅延させた１
ライン遅延信号を出力するとともに、その１ライン遅延
信号を抽出部13に入力する遅延部１６と、から構成され
る。
【０００８】さらに、請求項３の発明のくし形フィルタ
は、映像信号の現ライン信号を１ライン分遅延させる１
ライン遅延部２１と、１ライン遅延部２１によって遅延
された１ライン遅延信号をさらに１ライン分遅延させる
２ライン遅延部２２と、映像信号の現ライン信号と１ラ
イン遅延部２１によって遅延された１ライン遅延信号と
の加算及び減算によって得られた輝度信号及び色信号、
並びに、１ライン遅延部２１によって遅延された１ライ
ン遅延信号と２ライン遅延部２２によって遅延された２
ライン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度
信号及び色信号の、各輝度信号と色信号とをそれぞれ平
均化する前後ライン平均化部２３と、から構成される。
は、映像信号の現ライン信号を１ライン分遅延させる１
ライン遅延部２１と、１ライン遅延部２１によって遅延
された１ライン遅延信号をさらに１ライン分遅延させる
２ライン遅延部２２と、映像信号の現ライン信号と１ラ
イン遅延部２１によって遅延された１ライン遅延信号と
の加算及び減算によって得られた輝度信号及び色信号、
並びに、１ライン遅延部２１によって遅延された１ライ
ン遅延信号と２ライン遅延部２２によって遅延された２
ライン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度
信号及び色信号の、各輝度信号と色信号とをそれぞれ平
均化する前後ライン平均化部２３と、から構成される。
【０００９】
【作用】請求項１の発明によれば、遅延補正部２によっ
て、以下の遅延補正が行われる。すなわち、現ライン信
号と１ライン遅延信号とのサブキャリアが抽出され、そ
れらのサブキャリアどうしが比較されて、現ライン信号
と１ライン遅延信号との位相差が検出され、その位相差
に応じて、１ライン遅延部１によって遅延された１ライ
ン遅延信号の遅延量が補正される。
て、以下の遅延補正が行われる。すなわち、現ライン信
号と１ライン遅延信号とのサブキャリアが抽出され、そ
れらのサブキャリアどうしが比較されて、現ライン信号
と１ライン遅延信号との位相差が検出され、その位相差
に応じて、１ライン遅延部１によって遅延された１ライ
ン遅延信号の遅延量が補正される。
【００１０】したがって、現ライン信号と１ライン遅延
信号との位相が正確に合わされるので、精度の高い輝度
信号と色信号の分離が可能となる。
信号との位相が正確に合わされるので、精度の高い輝度
信号と色信号の分離が可能となる。
【００１１】また、請求項２の発明によれば、抽出部１
３により、現ライン信号と１ライン遅延信号とのサブキ
ャリアが抽出され、それらのサブキャリアどうしが比較
されて、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相差が
検出される。そして、電圧制御発振器１５により、その
位相差に応じた周波数の信号が発生され、その信号に基
づいて、遅延部１６から１ライン遅延信号が出力される
とともに、その信号がフィードバックされて抽出部１３
に入力される。
３により、現ライン信号と１ライン遅延信号とのサブキ
ャリアが抽出され、それらのサブキャリアどうしが比較
されて、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相差が
検出される。そして、電圧制御発振器１５により、その
位相差に応じた周波数の信号が発生され、その信号に基
づいて、遅延部１６から１ライン遅延信号が出力される
とともに、その信号がフィードバックされて抽出部１３
に入力される。
【００１２】したがって、映像信号のカラーバーストの
変動に追従したサブキャリアを抽出し、そのサブキャリ
アどうしを比較して、１ライン遅延信号の遅延量を決定
するので、高精度な輝度信号と色信号の分離が可能とな
る。
変動に追従したサブキャリアを抽出し、そのサブキャリ
アどうしを比較して、１ライン遅延信号の遅延量を決定
するので、高精度な輝度信号と色信号の分離が可能とな
る。
【００１３】さらに、請求項３の発明によれば、現ライ
ン信号と１ライン遅延信号との加算及び減算によって得
られた輝度信号及び色信号と、１ライン遅延信号と２ラ
イン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度信
号及び色信号との、各輝度信号と色信号とがそれぞれ平
均化されるので、変化点での誤差が減少され、現ライン
信号と１ライン遅延信号とを単に加算及び減算するより
も、正確に輝度信号と色信号を分離することができる。
ン信号と１ライン遅延信号との加算及び減算によって得
られた輝度信号及び色信号と、１ライン遅延信号と２ラ
イン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度信
号及び色信号との、各輝度信号と色信号とがそれぞれ平
均化されるので、変化点での誤差が減少され、現ライン
信号と１ライン遅延信号とを単に加算及び減算するより
も、正確に輝度信号と色信号を分離することができる。
【００１４】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【００１５】図１は請求項１の発明の一実施例の構成を
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項１の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる１ライン遅延部（１Ｈｄ
ｅｌａｙ）１を有し、ＮＴＳＣ信号の現ライン信号と１
ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号と
を加算及び減算して、ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信
号を分離するくし形フィルタであり、１ライン遅延部１
によって遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補正す
る遅延補正部２を備えている。
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項１の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる１ライン遅延部（１Ｈｄ
ｅｌａｙ）１を有し、ＮＴＳＣ信号の現ライン信号と１
ライン遅延部１によって遅延された１ライン遅延信号と
を加算及び減算して、ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信
号を分離するくし形フィルタであり、１ライン遅延部１
によって遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補正す
る遅延補正部２を備えている。
【００１６】図２は遅延補正部２の詳細を示す回路ブロ
ック図であり、図に示すように、遅延補正部２は、ブラ
ンキングパルス発生部３と、抽出部４と、位相比較部５
と、補正部６から構成されている。
ック図であり、図に示すように、遅延補正部２は、ブラ
ンキングパルス発生部３と、抽出部４と、位相比較部５
と、補正部６から構成されている。
【００１７】ブランキングパルス発生部３は、ＮＴＳＣ
信号のカラーバースト部分を示すブランキングパルスを
発生させる。抽出部４は、ブランキングパルス発生部３
から発生されたブランキングパルスにより、現ライン信
号と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出する。位
相比較部５は、抽出部４によって抽出されたサブキャリ
アどうしを比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号
との位相差を検出する。補正部６は、位相比較部５によ
って検出された位相差に応じて、１ライン遅延部１によ
って遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補正する。
信号のカラーバースト部分を示すブランキングパルスを
発生させる。抽出部４は、ブランキングパルス発生部３
から発生されたブランキングパルスにより、現ライン信
号と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出する。位
相比較部５は、抽出部４によって抽出されたサブキャリ
アどうしを比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号
との位相差を検出する。補正部６は、位相比較部５によ
って検出された位相差に応じて、１ライン遅延部１によ
って遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補正する。
【００１８】図３は補正部６の詳細を示す回路ブロック
図であり、図に示すように、補正部６は、位相比較部５
によって検出された位相差に基づき、可変遅延部６ａに
より、１ライン遅延信号に遅延補正を施す。
図であり、図に示すように、補正部６は、位相比較部５
によって検出された位相差に基づき、可変遅延部６ａに
より、１ライン遅延信号に遅延補正を施す。
【００１９】このような構成において、ブランキングパ
ルス発生部３から発生されるブランキングパルスとは、
カラーバースト部分を示すパルスであり、このブランキ
ングパルス発生部３で生成したブランキングパルスによ
り、現ライン信号と１ライン遅延信号のサブキャリアを
抽出する。この２つのサブキャリアの位相差を位相比較
部５で検出し、その位相差に応じた遅延を可変遅延部６
ａで施す。
ルス発生部３から発生されるブランキングパルスとは、
カラーバースト部分を示すパルスであり、このブランキ
ングパルス発生部３で生成したブランキングパルスによ
り、現ライン信号と１ライン遅延信号のサブキャリアを
抽出する。この２つのサブキャリアの位相差を位相比較
部５で検出し、その位相差に応じた遅延を可変遅延部６
ａで施す。
【００２０】なお、この実施例においては、現ライン信
号と１ライン遅延信号との位相ずれをＮＴＳＣ信号のカ
ラーバーストの位相差から検出するようにしたが、両信
号の位相ずれをＮＴＳＣ信号の水平同期信号の位相差か
ら検出するようにしてもよい。
号と１ライン遅延信号との位相ずれをＮＴＳＣ信号のカ
ラーバーストの位相差から検出するようにしたが、両信
号の位相ずれをＮＴＳＣ信号の水平同期信号の位相差か
ら検出するようにしてもよい。
【００２１】図４は請求項２の発明の一実施例の構成を
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項２の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる高精度１Ｈ（ライン）遅
延部１１を有し、ＮＴＳＣ信号の現ライン信号と高精度
１Ｈ遅延部１１によって遅延された１ライン遅延信号と
を加算及び減算して、ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信
号を分離するくし形フィルタである。
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項２の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる高精度１Ｈ（ライン）遅
延部１１を有し、ＮＴＳＣ信号の現ライン信号と高精度
１Ｈ遅延部１１によって遅延された１ライン遅延信号と
を加算及び減算して、ＮＴＳＣ信号から輝度信号と色信
号を分離するくし形フィルタである。
【００２２】図５は高精度１Ｈ遅延部１１の詳細を示す
回路ブロック図であり、図に示すように、高精度１Ｈ遅
延部１１は、ブランキングパルス発生部１２と、抽出部
１３と、位相比較部１４と、電圧制御発振器１５と、Ｃ
ＣＤディレイライン１６から構成されている。
回路ブロック図であり、図に示すように、高精度１Ｈ遅
延部１１は、ブランキングパルス発生部１２と、抽出部
１３と、位相比較部１４と、電圧制御発振器１５と、Ｃ
ＣＤディレイライン１６から構成されている。
【００２３】ブランキングパルス発生部１２は、ＮＴＳ
Ｃ信号のカラーバースト部分を示すブランキングパルス
を発生させる。抽出部１３は、ブランキングパルス発生
部１２から発生されたブランキングパルスにより、現ラ
イン信号と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出す
る。位相比較部１４は、抽出部１３によって抽出された
サブキャリアどうしを比較して、現ライン信号と１ライ
ン遅延信号との位相差を検出する。電圧制御発振器１５
は、位相比較部１４によって検出された位相差に応じた
周波数の信号を発生させる。ＣＣＤディレイライン１６
は、電圧制御発振器１５から発生された信号をクロック
信号として受け、その信号の周波数に基づき、現ライン
信号を１ライン分遅延させた１ライン遅延信号を出力す
るとともに、その１ライン遅延信号を抽出部１３に入力
する。
Ｃ信号のカラーバースト部分を示すブランキングパルス
を発生させる。抽出部１３は、ブランキングパルス発生
部１２から発生されたブランキングパルスにより、現ラ
イン信号と１ライン遅延信号とのサブキャリアを抽出す
る。位相比較部１４は、抽出部１３によって抽出された
サブキャリアどうしを比較して、現ライン信号と１ライ
ン遅延信号との位相差を検出する。電圧制御発振器１５
は、位相比較部１４によって検出された位相差に応じた
周波数の信号を発生させる。ＣＣＤディレイライン１６
は、電圧制御発振器１５から発生された信号をクロック
信号として受け、その信号の周波数に基づき、現ライン
信号を１ライン分遅延させた１ライン遅延信号を出力す
るとともに、その１ライン遅延信号を抽出部１３に入力
する。
【００２４】このような構成において、位相差に応じた
周波数を持つ波形を電圧制御発振器１５から発生させ、
ＣＣＤディレイライン１６のクロックとすることによ
り、位相差に応じた遅延を行うことができる。また、こ
の構成をとることにより、入力信号のカラーバーストの
変動に追従したサブキャリアを生成することができる。
周波数を持つ波形を電圧制御発振器１５から発生させ、
ＣＣＤディレイライン１６のクロックとすることによ
り、位相差に応じた遅延を行うことができる。また、こ
の構成をとることにより、入力信号のカラーバーストの
変動に追従したサブキャリアを生成することができる。
【００２５】なお、この実施例においても、先の実施例
と同様に、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相ず
れをＮＴＳＣ信号のカラーバーストの位相差から検出す
るようにしたが、両信号の位相ずれを水平同期信号の位
相差から検出するようにしてもよい。
と同様に、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相ず
れをＮＴＳＣ信号のカラーバーストの位相差から検出す
るようにしたが、両信号の位相ずれを水平同期信号の位
相差から検出するようにしてもよい。
【００２６】図６は請求項３の発明の一実施例の構成を
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項３の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる１ライン遅延部（１Ｈｄ
ｅｌａｙ）２１と、１ライン遅延部２１によって遅延さ
れた１ライン遅延信号をさらに１ライン分遅延させる２
ライン遅延部（２Ｈｄｅｌａｙ）２２と、前後ライン平
均化部２３から構成されている。
示す回路ブロック図である。この図に示すように、請求
項３の発明のくし形フィルタは、ＮＴＳＣ信号の現ライ
ン信号を１ライン分遅延させる１ライン遅延部（１Ｈｄ
ｅｌａｙ）２１と、１ライン遅延部２１によって遅延さ
れた１ライン遅延信号をさらに１ライン分遅延させる２
ライン遅延部（２Ｈｄｅｌａｙ）２２と、前後ライン平
均化部２３から構成されている。
【００２７】前後ライン平均化部２３は、ＮＴＳＣ信号
の現ライン信号と１ライン遅延部２１によって遅延され
た１ライン遅延信号との加算及び減算によって得られた
輝度信号及び色信号、並びに、１ライン遅延部２１によ
って遅延された１ライン遅延信号と２ライン遅延部２２
によって遅延された２ライン遅延信号との加算及び減算
によって得られた輝度信号及び色信号の、各輝度信号と
色信号とをそれぞれ平均化する。
の現ライン信号と１ライン遅延部２１によって遅延され
た１ライン遅延信号との加算及び減算によって得られた
輝度信号及び色信号、並びに、１ライン遅延部２１によ
って遅延された１ライン遅延信号と２ライン遅延部２２
によって遅延された２ライン遅延信号との加算及び減算
によって得られた輝度信号及び色信号の、各輝度信号と
色信号とをそれぞれ平均化する。
【００２８】このような構成であれば、前後ライン平均
化部２３により、現ライン信号と１ライン遅延信号との
加算及び減算によって得られた輝度信号及び色信号と、
１ライン遅延信号と２ライン遅延信号との加算及び減算
によって得られた輝度信号及び色信号との、各輝度信号
と色信号とがそれぞれ平均化されるので、変化点での誤
差が減少され、現ライン信号と１ライン遅延信号とを単
に加算及び減算するよりも、正確に輝度信号と色信号を
分離することができる。
化部２３により、現ライン信号と１ライン遅延信号との
加算及び減算によって得られた輝度信号及び色信号と、
１ライン遅延信号と２ライン遅延信号との加算及び減算
によって得られた輝度信号及び色信号との、各輝度信号
と色信号とがそれぞれ平均化されるので、変化点での誤
差が減少され、現ライン信号と１ライン遅延信号とを単
に加算及び減算するよりも、正確に輝度信号と色信号を
分離することができる。
【００２９】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、カラーバース
トの位相差から、現ライン信号と１ライン遅延信号との
位相ずれを検出し、その位相ずれに応じて、１ライン遅
延部によって遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補
正するようにしたので、現ライン信号と１ライン遅延信
号との位相を正確に合わせることができ、輝度信号と色
信号とを高精度に分離することができる。
トの位相差から、現ライン信号と１ライン遅延信号との
位相ずれを検出し、その位相ずれに応じて、１ライン遅
延部によって遅延された１ライン遅延信号の遅延量を補
正するようにしたので、現ライン信号と１ライン遅延信
号との位相を正確に合わせることができ、輝度信号と色
信号とを高精度に分離することができる。
【００３０】また、請求項２の発明によれば、カラーバ
ーストの位相差から、現ライン信号と１ライン遅延信号
との位相ずれを検出し、その位相ずれに応じた周波数の
信号に基づいて１ライン遅延信号を出力するとともに、
その出力から再度、現ライン信号と１ライン遅延信号と
の位相ずれを検出するようにしたので、カラーバースト
の変動に追従したサブキャリアにより、１ライン遅延信
号の遅延量を正確に決定することができ、請求項１のく
し形フィルタよりも一層高精度な輝度信号と色信号の分
離を実現することが可能となる。
ーストの位相差から、現ライン信号と１ライン遅延信号
との位相ずれを検出し、その位相ずれに応じた周波数の
信号に基づいて１ライン遅延信号を出力するとともに、
その出力から再度、現ライン信号と１ライン遅延信号と
の位相ずれを検出するようにしたので、カラーバースト
の変動に追従したサブキャリアにより、１ライン遅延信
号の遅延量を正確に決定することができ、請求項１のく
し形フィルタよりも一層高精度な輝度信号と色信号の分
離を実現することが可能となる。
【００３１】さらに、請求項３の発明によれば、現ライ
ン信号と１ライン遅延信号との加算及び減算によって得
られた輝度信号及び色信号と、１ライン遅延信号と２ラ
イン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度信
号及び色信号との各輝度信号と色信号とを、それぞれ平
均化するようにしたので、変化点での誤差を減少させる
ことができ、誤差の少ない輝度信号と色信号の分離が可
能となる。
ン信号と１ライン遅延信号との加算及び減算によって得
られた輝度信号及び色信号と、１ライン遅延信号と２ラ
イン遅延信号との加算及び減算によって得られた輝度信
号及び色信号との各輝度信号と色信号とを、それぞれ平
均化するようにしたので、変化点での誤差を減少させる
ことができ、誤差の少ない輝度信号と色信号の分離が可
能となる。
【図１】請求項１の発明の一実施例の構成を示す回路ブ
ロック図。
ロック図。
【図２】遅延補正部の詳細を示す回路ブロック図。
【図３】補正部の詳細を示す回路ブロック図。
【図４】請求項２の発明の一実施例の構成を示す回路ブ
ロック図。
ロック図。
【図５】高精度１Ｈ遅延部の詳細を示す回路ブロック
図。
図。
【図６】請求項３の発明の一実施例の構成を示す回路ブ
ロック図。
ロック図。
【図７】従来のくし形フィルタの構成を示す回路ブロッ
ク図。
ク図。
１，２１ １ライン遅延部
２ 遅延補正部
３，１２ ブランキングパルス発生部
４，１３ 抽出部
５，１４ 位相比較部
６ 補正部
６ａ 可変遅延部
１１ 高精度１Ｈ遅延部
１５ 電圧制御発振器
１６ ＣＣＤディレイライン
２２ ２ライン遅延部
２３ 前後ライン平均化部
Claims (3)
- 【請求項１】 映像信号の現ライン信号を１ライン分遅
延させる１ライン遅延部（１）を有し、映像信号の現ラ
イン信号と１ライン遅延部（１）によって遅延された１
ライン遅延信号とを加算及び減算して、映像信号から輝
度信号と色信号を分離するくし形フィルタにおいて、 １ライン遅延部（１）によって遅延された１ライン遅延
信号の遅延量を補正する遅延補正部（２）を備え、 遅延補正部（２）が、映像信号のカラーバースト部分を
示すブランキングパルスを発生させるブランキングパル
ス発生部（３）と、 ブランキングパルス発生部（３）から発生されたブラン
キングパルスにより、現ライン信号と１ライン遅延信号
とのサブキャリアを抽出する抽出部（４）と、 抽出部（４）によって抽出されたサブキャリアどうしを
比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相差
を検出する位相比較部（５）と、 位相比較部（５）によって検出された位相差に応じて、
１ライン遅延部（１）によって遅延された１ライン遅延
信号の遅延量を補正する補正部（６）と、からなるくし
形フィルタ。 - 【請求項２】 映像信号の現ライン信号を１ライン分遅
延させる高精度１ライン遅延部（１１）を有し、映像信
号の現ライン信号と高精度１ライン遅延部（１１）によ
って遅延された１ライン遅延信号とを加算及び減算し
て、映像信号から輝度信号と色信号を分離するくし形フ
ィルタであって、 高精度１ライン遅延部（１１）が、映像信号のカラーバ
ースト部分を示すブランキングパルスを発生させるブラ
ンキングパルス発生部（１２）と、 ブランキングパルス発生部（１２）から発生されたブラ
ンキングパルスにより、現ライン信号と１ライン遅延信
号とのサブキャリアを抽出する抽出部（１３）と、 抽出部（１３）によって抽出されたサブキャリアどうし
を比較して、現ライン信号と１ライン遅延信号との位相
差を検出する位相比較部（１４）と、 位相比較部（１４）によって検出された位相差に応じた
周波数の信号を発生させる電圧制御発振器（１５）と、 電圧制御発振器（１５）から発生された信号をクロック
信号として受け、その信号の周波数に基づき、現ライン
信号を１ライン分遅延させた１ライン遅延信号を出力す
るとともに、その１ライン遅延信号を抽出部（１３）に
入力する遅延部（１６）と、からなるくし形フィルタ。 - 【請求項３】 映像信号の現ライン信号を１ライン分遅
延させる１ライン遅延部（２１）と、 １ライン遅延部（２１）によって遅延された１ライン遅
延信号をさらに１ライン分遅延させる２ライン遅延部
（２２）と、 映像信号の現ライン信号と１ライン遅延部（２１）によ
って遅延された１ライン遅延信号との加算及び減算によ
って得られた輝度信号及び色信号、並びに、１ライン遅
延部（２１）によって遅延された１ライン遅延信号と２
ライン遅延部（２２）によって遅延された２ライン遅延
信号との加算及び減算によって得られた輝度信号及び色
信号の、各輝度信号と色信号とをそれぞれ平均化する前
後ライン平均化部（２３）と、を備えてなるくし形フィ
ルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18763791A JPH0537953A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | くし形フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18763791A JPH0537953A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | くし形フイルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0537953A true JPH0537953A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16209603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18763791A Withdrawn JPH0537953A (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | くし形フイルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0537953A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5355176A (en) * | 1992-10-13 | 1994-10-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Luminance/chrominance signal separating apparatus which attenuates chrominance signal based on phase change of chrominance signal |
| KR100446085B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2004-08-30 | 삼성전자주식회사 | 위상보정기능을 갖춘 콤필터 |
| US7515211B2 (en) | 2003-08-29 | 2009-04-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Video signal processing circuit, video signal display apparatus, and video signal recording apparatus |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18763791A patent/JPH0537953A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5355176A (en) * | 1992-10-13 | 1994-10-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Luminance/chrominance signal separating apparatus which attenuates chrominance signal based on phase change of chrominance signal |
| KR100446085B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2004-08-30 | 삼성전자주식회사 | 위상보정기능을 갖춘 콤필터 |
| US7515211B2 (en) | 2003-08-29 | 2009-04-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Video signal processing circuit, video signal display apparatus, and video signal recording apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |