JP2002300425A - デジタル・ビデオ処理回路および方法 - Google Patents

デジタル・ビデオ処理回路および方法

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JP2002300425A JP2001101946A JP2001101946A JP2002300425A JP 2002300425 A JP2002300425 A JP 2002300425A JP 2001101946 A JP2001101946 A JP 2001101946A JP 2001101946 A JP2001101946 A JP 2001101946A JP 2002300425 A JP2002300425 A JP 2002300425A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換されたビデオ信号からデジタル処
理により同期信号の0基準位置を正確に推定し、その
結果を後段のデジタル映像信号処理に利用したり、PL
Lへの誤差信号として返し、同期の基準点にサンプリン
グ点を一致させること。 【解決手段】 量子化デジタル信号を入力して所定の固
定閾値と比較して水平同期成分信号を抽出し、この信号
の前縁で量子化サンプル毎の水平座標を表す水平座標生
成を開始し、水平同期部分の0基準点付近の量子化サ
ンプル値を一時記憶して出力する波形記憶再生部と、水
平同期部分の先端とペデスタル・レベルを表す期間の量
子化サンプルの平均値を算出して両者の中点を出力する
リファレンス・レベル生成部と、波形記憶再生部出力と
リファレンスを比較して、中点レベルのポイントと再生
したサンプル値との関係を決定し、水平座標を補正する
ための補正データ生成部を有し、この補正データにより
水平座標生成部出力を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル・ビデオ
処理回路および方法に関し、より詳細には、アナログ・
ビデオ信号をサンプリングするクロック位相とアナログ
・ビデオ信号の水平同期部分の0基準点ポイントを関
係付けるよう制御して、デジタル・データにおける水平
同期と映像位相の関係を正確に再現させるようにし、ま
たサンプリング・クロックが0基準点をサンプルする
ようにサンプリング・クロック発生器へ位相誤差信号を
送るようにするデジタル・ビデオ処理回路および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来はアナログ回路で同期分離を行って
いた。すなわち、アナログ回路によりアナログのビデオ
信号の同期部分の中点レベルを決定し、決定した中点レ
ベルでアナログ・ビデオ信号を比較し、この比較出力を
使用してPLLによるサンプリング・クロックの生成、
あるいは比較器出力から分離同期信号、あるいは同期す
げ替え様の同期信号を生成していた。
【0003】NTSC方式におけるコンポジット・ビデ
オ信号は、インターレース方式であり、奇数フィールド
と偶数フィールドから構成されている。すなわち、静止
画の場合、その画像の繰り返しは、odd/evenの
2フィールド周期である。しかし、色搬送波信号との関
係においては、1フィールド毎に位相が90度づつずれ
て、4フィールドで元の画像信号に戻る形式である。こ
のことは4フィールド・シーケンスと呼ばれ、またカラ
ー・フィールド・シーケンスとも呼ばれている。
【0004】NTSC方式のビデオ信号が、この4フィ
ールド・シーケンスを有することに関連して、とくに、
VTRへの記録時の画像の水平シフトを防ぐ(すなわ
ち、バーストにロックしたクロックの位相と水平同期位
相の関係を所定範囲に規定する)目的で、複合同期信号
のスタジオ規格として従来のEIA RS−170に対
して、新たなEIA RS−170Aが作成された。こ
の規格においては、水平同期信号(H−SYNC)と色
副搬送波信号(カラー・バ−スト信号信号)との位相関
係が規定されている。この関係は、SCH(Sub Carrie
r to Horizontal)と呼ばれている。
【0005】図1は、NTSC規格におけるEIA R
S−170Aのテレビジョン信号の水平同期信号前後、
水平ブランキング期間(10.9±0.2μs)内のタ
イミングを表した波形図である。この規格においては、
水平同期信号の基準点は、その信号の開始部分点で、4
0IREの振幅レベルの中点の−20IREのレベルを
有するタイミング点であり、このポイントは0基準点
と呼ばれている。この0基準点は、相対的に表現する
と、同期レベルの中央の値のポイントを指している、こ
の0基準点を基準にして、水平同期信号の後縁、カラ
ー・バースト信号の位相、水平ブランキングの後縁が決
められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アナロ
グ回路による同期分離では水平同期先端レベルやペデス
タル・レベルの平均値を精度良く求めるのは困難であ
る。また、精度良く求まったとしても水平同期先端レベ
ルやペデスタル・レベルの値は過去の同期信号の平均値
であって、まさに検出しようとしている同期信号そのも
の値ではない。
【0007】また、アナログ信号の形式のテレビジョン
信号のレベルは、信号源において規定のレベルで生成さ
れたとしても、ケーブル・ロスや、増幅器のゲイン誤差
などに起因して、使用可能な位置において得られるその
レベルは減衰したり、あるいはレベルが大きすぎたりし
ており、必ずしも規格通りのレベルを有しているとは限
らない。
【0008】また、上述したアナログ回路による同期分
離に基づいて生成されたPLLによるA/D変換のため
のサンプリング・クロックであっても、制御ループに含
まれる信号遅延に起因して、必ずしもアナログ信号の0
基準点をサンプリングするとは限らない。また、信号
遅延やアナログ処理回路による遅延を調整して、アナロ
グ信号の0基準点をサンプリングするようにすること
は可能であるが、そのためには安定した遅延回路が必要
になり、また、人手によって回路や部品個々に合わせ込
む調整作業を必要とする。
【0009】とくにアナログ映像信号をデジタル化する
装置においては、同期の基準点にサンプリング点を持っ
ていくことが重要になっている。また、デジタル処理回
路においては、性能の向上と無調整化を図ることにその
メリットがあり、デジタル処理回路においてそのような
個々の調整箇所を設けることは本末転倒となっている。
正確な0基準点を、デジタル化された量子化サンプル
上に得ることは、水平方向の映像位相の正確な再現の上
からも重要である。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、A/D変換された
ビデオ信号からデジタル処理により同期信号の0基準
位置を正確に推定し、その結果を後段のデジタル映像信
号処理に利用したり、A/D変換のサンプリング・クロ
ック信号を生成するPLL発振器への位相誤差信号とし
て返し、デジタル・ビデオにおける映像を表すデータの
水平位置の補正や、あるいはサンプリング点を入力信号
の0基準点に一致させたクロック信号生成に使用する
デジタル・ビデオ処理回路および方法を提供することに
ある。
【0011】本発明は、従来アナログで求めようとして
いた同期信号の正確な0位置をデジタル演算処理で求
め、その結果を、映像をあらわす信号の画面の水平位置
との関係に正確に反映することと、0基準点に対する
サンプリング点の位相差を演算処理で求め、これを位相
誤差信号としてPLLに帰還することによってサンプリ
ング点と同期の0基準点を一致させることにその目的
がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、デジタ
ル・ビデオ処理回路であって、アナログ・ビデオ信号を
入力し、該アナログ・ビデオ信号の同期部分と映像部分
を含めてサンプリング・クロックにしたがって量子化サ
ンプル信号に変換するA/D変換器と、前記量子化デジ
タル信号を入力してあらかじめ定めた閾値と比較するこ
とにより水平同期成分信号を抽出する水平同期分離手段
と、前記水平同期分離手段からの出力を受けて、前記量
子化サンプル信号の量子化サンプル毎の水平座標を表す
水平座標生成手段と、前記水平同期分離手段からの出力
を受けて前記量子化サンプル信号の水平同期部分の0
基準点付近の複数の連続する量子化サンプル値を一時記
憶して出力する波形記憶再生手段と、前記A/D変換器
から出力された量子化サンプル値を入力し、前記水平同
期分離手段からの出力を受けて水平同期部分の先端部分
を表す期間とブランキング期間内のペデスタル・レベル
部分を表す期間それぞれの期間内の量子化サンプルの平
均値を算出して、2つの平均値の中点を決定するSYN
Cスライス・レベル設定手段と、前記波形記憶再生手段
からの出力された複数の連続する量子化サンプル値と前
記SYNCスライス・レベル設定手段から出力された前
記中点レベルとを比較して、該中点レベルを有するサン
プルと複数の前記量子化サンプル値との関係を決定し補
正データを出力する補正データ生成手段と、前記補正デ
ータ生成手段からの補正データに基づいて、前記水平座
標生成手段の出力を補正する水平座標補正手段と、を備
えたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のデジタル・ビデオ処理回路であって、補正デー
タを入力して量子化サンプル信号の1クロック未満の遅
延あるいは進相を含む位相調整を行う位相調整手段をさ
らに備え、前記補正データ生成手段は、前記中点レベル
と複数の連続する量子化サンプル値と比較して一致した
量子化サンプル値と前記水平同期分離手段で抽出した量
子化サンプルとのクロック単位の差、一致していない場
合には前記中点レベルの値を間に含む2つ連続する量子
化サンプルの一方の量子化サンプルと前記水平同期分離
手段で抽出した量子化サンプルとのクロック単位の差を
整数部の補正データとして前記水平座標補正部に出力
し、該一方の量子化サンプルからのずれ量を小数部の補
正データとして前記位相調整手段に出力することを特徴
とするものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のデジタル・ビデオ処理回路であって、前記水平
座標生成手段から出力される、補正手段により補正され
た後の水平座標データに基づいて誤差信号を生成し前記
サンプリング・クロック信号を生成するシステム・クロ
ック信号発生手段をさらに有し、前記補正データ生成手
段は前記サンプリング・クロックを単位とした補正デー
タのうち整数部を前記水平座標補正手段に出力し、前記
該補正データの小数部を前記システム・クロック信号発
生器に出力し、前記システム・クロック信号発生手段は
前記補正データ生成手段からの小数部を受けて前記誤差
信号に重畳し、サンプリング・クロックの位相を前記量
子化サンプル信号の水平同期部分の0基準点とするよ
うに、制御することを特徴とするものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、アナログ
・ビデオ信号を入力し、該アナログ・ビデオ信号の同期
部分と映像部分を含めてサンプリング・クロックにした
がって量子化サンプル信号に変換するA/D変換器を備
えたデジタル・ビデオ処理回路におけるデジタル・ビデ
オ処理方法において、前記量子化デジタル信号を入力し
てあらかじめ定めた閾値と比較することにより水平同期
成分信号を抽出する水平同期分離ステップと、前記水平
同期分離ステップにおいて抽出された水平同期成分信号
に基づいて、前記量子化サンプル信号の量子化サンプル
毎の水平座標を表す水平座標データの生成を開始させる
水平座標開始ステップと、前記水平同期分離ステップに
おいて抽出された水平同期成分信号を受けて前記量子化
サンプル信号の水平同期部分の0基準点付近の複数の
連続する量子化サンプル値を一時記憶する波形記憶ステ
ップと、前記A/D変換器から出力された量子化サンプ
ル値を入力し、前記水平同期分離手段からの出力を受け
て水平同期部分の先端部分を表す期間とブランキング期
間内のペデスタル・レベル部分を表す期間それぞれの期
間内の量子化サンプルの平均値を算出して、2つの平均
値の中点を決定するSYNCスライス・レベル設定ステ
ップと、前記波形記憶ステップにより記憶された前記量
子化サンプル信号の水平同期部分の0基準点付近の複
数の連続する量子化サンプル値を入力して前記SYNC
スライス・レベル設定手段から出力された前記中点レベ
ルとを比較し、該中点レベルを有するサンプルと複数の
前記量子化サンプル値との関係を決定し補正データを出
力する補正データ生成ステップと、前記補正データ生成
ステップからの前記関係を表す補正データに基づいて、
前記水平座標生成ステップで開始された水平座標データ
の出力を補正する水平座標補正ステップを備えたことを
特徴とする。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のデジタル・ビデオ処理方法であって、補正デー
タを入力して量子化サンプル信号の1クロック未満の遅
延あるいは進相を含む位相調整を行う位相調整ステップ
をさらに備え、前記補正データ生成ステップは、前記中
点レベルと複数の連続する量子化サンプル値と比較して
一致した量子化サンプル値と前記水平同期分離手段で抽
出した量子化サンプルとのクロック単位の差、一致して
いない場合には前記中点レベルの値を間に含む2つ連続
する量子化サンプルの一方の量子化サンプルと前記水平
同期分離ステップで抽出した量子化サンプルとのクロッ
ク単位の差を整数部の補正データとして前記水平座標補
正ステップに出力し、該一方の量子化サンプルからのず
れ量を小数部の補正データとして前記位相調整ステップ
に出力することを特徴とする。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載のデジタル・ビデオ処理方法であって、前記ビデ
オ処理回路は、前記水平座標生成手段から出力される水
平座標データに基づいて誤差信号を生成し、前記サンプ
リング・クロック信号を生成するシステム・クロック信
号発生器をさらに有し、前記決定ステップは前記サンプ
リング・クロックを単位とした補正データのうち整数部
を前記水平座標補正手段に出力し、前記補正データの小
数部を前記システム・クロック信号発生器に出力するス
テップを有し、前記システム・クロック信号発生器は前
記補正データ生成ステップからの小数部を受けて前記誤
差信号に重畳し、サンプリング・クロックの位相を前記
量子化サンプル信号の水平同期部分の0基準点とする
ように制御することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0019】図2は、本発明を適用したA/D変換器を
含むデジタル処理回路の一実施形態を示す図である。こ
の図は、アナログ・ビデオ処理回路における水平タイミ
ング処理部を表し、機能ブロック図として描いている。
アナログ・ビデオ信号を量子化サンプルに変換するA/
D変換器201、低域通過フィルタ202、固定値のス
ライス・レベルを有して同期成分を分離するスライス部
203、分離した同期成分から各種のタイミング信号を
生成するタイミング生成部204、タイミング生成部か
らの信号を受けて水平同期部分の先端部(Sync tip)の
平均値計算部205、ペデスタル部分の平均値計算部2
06、これらの平均値計算部の平均値を加算し、そして
1/2にするの演算部207、タイミング生成部からの
出力を受けて、遅延器209で遅延された同期信号の開
始部分を記憶し、そして再生する波形記憶再生部21
0、波形記憶再生部からのそれぞれの量子化サンプル値
と演算部からの出力値を比較して補正データを生成する
補正用データ生成部211、タイミング生成部からの出
力を受けて、デジタル処理のための水平座標データを生
成するピクセル・カウンタ部212、を含んで構成して
いる。
【0020】なお、ピクセル・カウンタ部212には、
補正用データ生成部211からの出力を受けて、出力す
る座標データを補正する補正回路を付属している。ま
た、補正用データ生成部からの出力は、図示しないサン
プリング・クロック信号生成部のPLL回路に送られて
位相差検出信号に重畳される。
【0021】図2において、映像成分の処理回路あるい
は処理系については、簡単化のための省略している。ま
た、デジタル処理における処理クロックとしてのサンプ
リング・クロック等も省略している。
【0022】図2に示すピクセル・カウンタ部212の
出力データ信号は、後述する補正処理が実行されるタイ
ミング後においては、入力したアナログ・ビデオ信号の
基準点のタイミングを基準として表した水平同期を
あらわす信号となっており、具体的には、1水平走査期
間を通してサンプリング・クロックをカウントして水平
位置、たとえば、カラー・バーストの位置、ブランキン
グ領域等の範囲を最終的に決定するHカウンタと呼ばれ
るカウンタの位相を決定する信号として使用される。
【0023】補正用データ生成部211によってピクセ
ル・カウンタ212の出力が補正されるタイミングが、
後述する説明で明らかにされるが、少なくとも、カラー
・バースト信号の始まる期間よりは遅れたタイミングで
ある。したがって、場合によっては、カラー・バースト
の終了タイミングを、補正された水平座標に基づいて正
確に予測することが可能であるが、上述した実施形態に
おいては、ピクセル・カウンタ212は、同期成分の前
縁、開始部分で起動しているので、カラー・バーストの
開始部分は、仮の水平座標データとなっている。同期成
分の前縁、開始部分からあらかじめ定めたクロック数を
遅延して、補正用データ生成部から補正される直前に起
動するように構成することにより、補正された水平座標
の示す範囲を拡大することは可能である。
【0024】以下に、図2に示したブロック図の動作に
ついて説明する。
【0025】図において入力するアナログ・ビデオ信号
は図示していないが、DC分が再生されて特定の電圧範
囲にある信号であり、ビデオ信号のベデスタル部分、す
なわちブランキング部分で黒レベルを表すレベルは、所
定の電位、たとえば、A/D変換器が8ビット出力であ
れば80(10進表示、以後同様)の量子化値を出力す
るレベルに設定されている。ここで、100IREの白
の規定レベルを240とすると、−40IREの同期の
先端レベルは16となる。この場合、上下にそれぞれ1
5の量子化レベルの余裕を残して、規定レベルのビデオ
信号(テレビジョン信号)をA/D変換することが可能
になる。
【0026】なお、ITU−R BT.601に規定す
るスタジオ符号化パラメータでは、Yの黒レベルを8ビ
ットの場合に16、Yの白レベルを235としている
が、80〜240を16〜235に対応させたルックア
ップ・テーブルで、80〜255を16〜254に変換
することで対応可能である。また、通常10ビットのA
/D変換器が使用されるので、上述したような同期部分
まで含めてA/D変換しても、ダイナミック・レンジの
減少に関して問題となることはない。
【0027】本実施形態においては、規定レベルを入力
した場合に、同期先端を16、黒レベルを80、白レベ
ルを240としている。ここで、黒レベルは、基本的に
はA/D変換器の入力側のペデスタル・クランプ回路で
ペデスタル・レベルのDC電圧が一定電圧に設定される
ようにしているで、少なくとも80あるいはその近傍の
値が設定されるものとしている。また、A/D変換器は
簡単化のために8ビットとし、量子化値も8ビットで1
0進表記としている。
【0028】上述したようなアナログ・ビデオ信号は、
A/D変換器201で量子化される。この出力信号から
ノイズや色副搬送波成分を取り除くために、まずフィル
タ202(ローパス・フィルタ、あるいはノイズが無い
条件では、サブキャリア周波数のみを取り除くバンドパ
ス・フィルタでも可)を通過させる。サブキャリア周波
数成分が除去されたデジタル・ビデオ信号は、固定値ス
ライス部103においてあらかじめ定めた固定値(たと
えば、59)と比較して(固定値スライス)同期信号を
取り出す。この固定値は、入力ビデオ信号のレベルが規
定レベルの半分に、あるいは同期成分のレベルが半分に
なった場合、その同期成分の先端部分は48の値を有す
るので、このような入力信号においても、黒レベル付近
のノイズを回避して同期信号のみを検出ことを可能とす
る数値である。
【0029】固定スライス部203の入力レベルが、規
定レベルとこの規定レベルの1/2のレベルの間のレベ
ル値を有する複合ビデオ信号であれば、この固定スライ
ス部の出力には、分離した複合同期信号が出力される。
この信号を受けたタイミング生成部は、入力した複合同
期信号から等価パルス、あるいはV同期成分を除去して
水平同期の部分のみを検出し、所定のタイミング信号を
生成する。
【0030】通常、水平同期成分を取り出す場合は、複
合同期信号の開始部分から(水平等価パルスは水平同期
信号幅の1/2なので)水平同期信号幅の3/4の期間
後に入力した複合同期信号の状態を調べることで行われ
る。この場合、水平同期信号であるとされるタイミング
は、開始部分から、本実施形態においては固定スライス
部の出力タイミングから、水平同期信号幅の3/4の期
間後となる。
【0031】フィルタ部202の出力は遅延部209に
より、水平同期検出タイミングで検出した水平同期の開
始部分を波形記憶再生部210に記憶させるため、信号
を遅延する。この遅延部の出力ポイントでは、タイミン
グ生成部が水平同期検出をした時点では、水平同期開始
ポイントよりも前のタイミングとなっている。これは、
入力信号レベルが規定値の1/2の場合には、固定スラ
イスのスライス・レベルは、入力同期のレベルの中点よ
りも低く、したがって、0基準点は固定値スライス部
で検出したタイミングよりも前に存在することになるの
で、その範囲の信号の状態を波形記憶する必要があるた
めである。
【0032】上述したように遅延部209で遅延された
信号は、タイミング生成部からの水平同期を検出したこ
とを表す信号によって、波形記憶再生部210内への記
憶開始を行い、所定のクロック数(たとえば、32クロ
ック;27MHzクロックの場合約1.2μsの期間に
相当)のデータを記憶する。
【0033】Sync Tip平均値計算部205およ
びペデスタル平均値計算部206は、所定のデータ数、
本実施形態では、ビット・シフト演算を考慮して、64
個のデータ数を積算し、且つ減算している。すなわち、
1クロックに1データ積算を開始してから65クロック
(27MHzのクロックの場合、約2.37μsに相
当、これは水平同期の幅の約1/2)後に、最初に積算
したデータを減算することで、過去の64データの積算
値を得ている。またこの出力のビット操作で、1/64
の値、またその1/2の値を得ることもできる。ここで
は、ビット操作で積算値の1/128のデータを出力し
ている。
【0034】図3は、図1の各ブロックの動作を説明す
る図である。
【0035】タイミング生成部204は、水平同期成分
を検出した時点(t1で示す)、この時点は、既にSy
nc Tip平均値計算部205の入力ポイントでは、
水平同期信号部分を入力してから約その期間の3/4の
データを入力している。したがって、Sync Tip
平均値計算部205が水平同期期間の約1/2の期間に
渡って入力する量子化サンプル値の平均値を算出してい
るとした場合に、タイミング生成部からの水平同期検出
信号を受けた時点で水平同期幅の1/2に相当する開始
部分を除外した領域の平均値を出力していることにな
る。このことを図3に描いた四角枠で示している。した
がってSync Tip平均値計算部205は、タイミ
ング生成部からの水平同期開始の信号を受けて、それま
での平均値を出力し、その出力値を次回のタイミング生
成部からの信号を受けるまで維持する。
【0036】ペデスタル平均値計算部206もSync
Tip平均値計算部205と同様な構成であり、タイ
ミング生成部において水平同期成分検出信号から生成さ
れたタイミング信号(t2で示す)により、フィルタ2
02により除去されたカラー・バースト信号部分を含み
あらかじめ定めた期間の信号の平均値を算出したタイミ
ング(t2示す)で、それまでの期間の平均値を出力
し、その出力値を次回のタイミング生成部からの信号を
受けるまで維持する。
【0037】ペデスタル平均値計算部206の出力が更
新された時点で、Sync Tip平均値計算部205
の出力は既に更新されており、演算部207においてこ
れらの出力値を加算してペデスタル平均値とSync
Tip平均値の中点レベル、すなわち0基準点を検出
するためのリファレンス・レベルを出力する。
【0038】タイミング生成部は、補正用データ生成部
に上述したリファレンス・レベルが供給された時点で、
波形記憶再生部に対して読出し開始制御を行う。
【0039】波形記憶再生部210は、始めて固定スラ
イス・レベル以下となった量子化サンプルより前のタイ
ミングの量子化サンプル、たとえば、80近傍の値のデ
ータから再生を開始する(図3の下方に示す)。ここ
で、制御の簡単化のために、始めて固定スライス・レベ
ル以下となった量子化サンプルのアドレスがあらかじめ
定められていると都合が良い。
【0040】図4は、規定レベルの入力信号を処理して
波形記憶再生部に記憶し、そして読み出した同期開始部
分の量子化サンプル値を示している。図の左部の数値は
量子化値を示している。この図において、同期レベルの
中点(この場合、量子化値48)のレベルを有する量子
化サンプルは存在しない。図示した例では、固定スライ
ス・レベルを下回ったサンプルとその次のサンプルの中
間ポイントが0基準点に相当するポイントとなる。
【0041】仮に入力信号のレベルが規定レベルの1/
2の場合、同期レベルの中間は64の値となり、これは
固定スライス・レベルよりも大きい。この場合、固定ス
ライス・レベルを下回ったサンプルの前に0基準点に
相当するポイントが存在することになる。
【0042】図5は、図4の一部を拡大したもので、補
正用データ生成部の動作をより詳細に説明する図であ
る。
【0043】補正用データ生成部は、量子化サンプルを
次々と比較し、リファレンス・レベルと同じかあるい
は、低いレベルを有する量子化サンプルのアドレスを特
定する。ここで、固定スライス部で最初に出力した量子
化サンプルのアドレスをAFI 、そして特定した量子
化サンプルのアドレスをAとし、量子化サンプルのア
ドレスは時刻経過とともにその数値が増加するものとす
る。また、固定スライス・レベルをCFIXとし、演算
部107で算出した同期の中点レベルをC0Hとする。
【0044】(固定スライス・レベル>同期中点レベル
の場合)固定スライス・レベル>同期中点レベルの場
合、0基準ポイントは、固定スライス出力タイミング
よりも、等しいかあるいは遅れたタイミング(大きいア
ドレス)に存在することになる。
【0045】ここで、補正用データ生成部211に供給
されるリファレンス・レベルは、平均値演算をすること
で、小数部を有している。したがって、比較する量子化
サンプル値のレベルがリファレンス・レベルと一致する
確率は相当低い。したがって通常においては、リファレ
ンス・レベルを最初に下回った量子化サンプルのアドレ
スの特定が行われる。ここで、特定された量子化サンプ
ルのアドレスをA、その値をSとし、その直前の量
子化サンプルのアドレスを(A−1)、その値をS
C−1(この量子化サンプル値はリファレンス・レベル
よりも大きいレベル値を有している)、そしてリファレ
ンス・レベルをSrefとする。の間で下記の2つの演
算を行う。 (SC−1−Sref)/(SC−1−S)・・・式1 (Sref−S)/(SC−1−S)・・・式2 ここで式1の値は、クロック期間を1とした場合の、量
子化サンプルSC−1に対する0基準ポイントのタイ
ミングのズレを表し、量子化サンプルSC−1に対する
基準ポイントの遅れ量を表している。また、式2は
クロック期間を1とした場合の、量子化サンプルS
対する0基準のタイミングとのズレを表し、量子化サ
ンプルSに対する0基準ポイントの進み量を表して
いる。
【0046】ピクセル・カウンタに対する補正データ
は、以下のようになる。 補正データ={(A−1)−AFIX}+(SC−1−Sref)/(S −1 −S)・・・式3 ここで、{(A−1)−AFIX}の項は、クロック
単位の数値であり、残りはクロック単位の分数である。
【0047】(固定スライス・レベル<同期中点レベル
の場合)固定スライス・レベル<同期中点レベルの場
合、0基準ポイントは、固定スライス出力タイミング
よりも、進んだタイミング(大きいアドレス)に存在す
ることになる。この場合のピクセル・カウンタに対する
補正データは、以下のようになる。 補正データ=(A−AFIX)−(Sref−S)/(SC−1−S) ・・・式4 あるいは、 補正データ={(A−1)−AFIX}+(SC−1−Sref)/(S −1 −S)・・・式5 と表すことができる。ここで、式4と式5は同一の内容
を表し、(A−AFI )、{(A−1)−A
FIX}の項はクロック単位の数値であり、残りはクロ
ック単位の分数である。
【0048】(補正データの分数処理のその1)上述の
式3と式5の分数は、同一である。この場合、それぞれ
の整数部でピクセル・カウンタ212を補正すると、そ
れぞれの映像を表すサンプルの位相は、ピクセル・カウ
ンタ212で表される位相よりも、式3あるいは式5の
分数部で表される量だけ遅れて表されていることにな
る。すなわち、0基準点は、ピクセル・カウンタ21
2が基準としたサンプル位置よりも、式3あるいは式5
の分数部だけ遅れた位置にある。この場合、式3あるい
は式5の分数部が同じであるということは、式3あるい
は式5の分数部のデジタル処理が同一になるとことを示
している。この処理は、映像領域のそれぞれのサンプル
値を分数値、(SC− −Sref)/(SC−1−S
)だけ進ませることで実現できる。この位相進相は以
下の演算を実行して、その値をアドレスM+1の値とす
ることである。ここで、(SC−1−Sref)/(S
C−1−S)=αとする。 (アドレスM+1の量子化値)×α+(アドレスMの量子化値)×(1−α) ・・・式6
【0049】上述した式3あるいは式5を、たとえば、
式5を式4に変えるようにすることで、着目点を1クロ
ック分遅らせて考察した場合に、分数部は、(Sref
−S )/(SC−1−S)となる。この場合は、
(Sref−S)/(SC− −S)(クロック単
位)で表される量だけ、0基準ポイントは進んでいる
ので、映像のそれぞれのサンプル値を遅らせる必要があ
る。この場合も演算で求めた値をアドレスMに格納する
ことのみが異なるだけで、演算結果は式6と同等にな
る。
【0050】(補正データの分数処理のその2)補正デ
ータの分数は、サンプリング・クロックの位相をずらせ
ることにより、0あるいは、実質的に0とすることが可
能である。この場合は、補正データの整数部のみで、ピ
クセル・カウンタの補正データとすることができる。
【0051】補正データの分数をサンプリング・クロッ
ク用PLL回路とする場合には、分数部の表し方が問題
になる。ここでは、固定値スライス部の出力に基づいて
PLL回路は構成されているものとする。
【0052】分数部が0(ゼロ)の場合に誤差信号を0
とするのは当然として、この0を基準として0基準ポ
イントが遅れている場合を+とし、進んでいる場合をマ
イナスとする必要がある。
【0053】したがって、前述した式1と式2に比較
し、式1が小さいときは式1の値を+とし、式2が小さ
いときは式2の値をマイナスとして、位相誤差補正信号
として生成することにする。このようにした場合、ピク
セル・カウンタの補正データは、式1<式2の場合は
{(A−1)−AFIX}、式1>式2の場合は(A
−1−AFIX)となる。要するに0基準ポイント
に近いサンプリングの位相を0基準ポイントに近づけ
ることになる。上述した位相誤差補正信号の極性が+の
場合は位相を進ませて誤差信号の値が減少する方向に、
極性がマイナスの場合は、位相を進ませて誤差信号の絶
対値が減少する方向に、PLL回路を動作させることに
なる。
【0054】なお、この場合においても1クロック以下
の微小ジッタは避けられない。たとえば、クロックの1
/40程度のジッタを有している場合も想定される。こ
の場合、正確な0基準ポイントは、特定位置のサンプ
ル・ポイントに対して前後に位置することになる。この
場合は、0基準ポイント近傍の(時間的な)サンプル
位置に基づいて補正データの整数部を生成することにな
る。
【0055】(補正データの分数処理のその3)上述し
た構成と異なるPLLを説明する。
【0056】図6は、図1に示したピクセル・カウンタ
と補正用データ生成部の位相誤差データの小数部を基に
構成したPLLである。電圧制御水晶発振器(XVCO)6
01と、たとえば、XVCO出力の13.5MHzクロ
ック信号を入力し1/858の分周を行う自走カウンタ
602、この自走カウンタ602の出力とピクセル・カ
ウンタ(この出力は補正後のデータ)の出力との差分を
出力する減算器603、そしてこの出力から誤差信号を
生成する誤差信号生成部604、そしてこの誤差信号
と、補正用データ生成部からの補正データの小数部を入
力して加算する加算器を備えている。加算器605の出
力は、D/A変換、あるいはPWM変調することにより
アナログ変換してXVCO部に与えられる。
【0057】誤差信号生成部は、たとえば、自走カウン
タ602から補正後のピクセル・カウンタの出力データ
を減算した結果が、0から428(=858/2)の間
の数値の場合はそのままとし、429から857までの
間の数値であれば、減算値から858をさらに減算して
負の数とすることにより誤差信号を生成する。
【0058】図6に示した構成は、PLLの位相比較ポ
イントを水平同期信号の発生時点と切り離すことが可能
であり、上述した説明では省略したが、9Hの垂直同期
信号期間内の水平同期の0基準点を検出する際の中点
レベルの算出完了ポイントが通常の水平同期信号の場合
の算出完了ポイントとずれても、そのずれを無視するこ
とができる特徴を有する。
【0059】なお、誤差信号生成部604と、補正用デ
ータ生成部の補正データの小数部の極性は整合をとり、
またXVCOの制御極性と整合を取ることは勿論であ
る。
【0060】以上説明したように制御することにより、
入力信号の0基準点をサンプリングするサンプリング
・クロックを生成することができると同時に、0基準
点を起点にした水平座標データを得ることができる。
【0061】以上、本発明を、本実施形態を使用して説
明したが、本発明の趣旨を逸脱しないで、次の形態に変
更することは容易である。1.27MHzでサンプリン
グして基本的な処理を、半分の13.5MHzのクロッ
クで行う場合に、この13.5MHzのクロック位相を
基準に一致させる場合にも適用可能である。この方
法には、幾つかの方法が考えられる。PLL回路へ位相
誤差信号を送らない場合は、再サンプリングの手法でフ
ィルタリング処理することで実行可能である。また、P
LL回路へ位相誤差信号を送る場合は、ピクセル・カウ
ンタの起動タイミングを1/2の13.5MHzのクロ
ックで行い、補正用データ生成部は27MHzのまま
で、整数部を偶数値と、余りに1が生じた場合は、上述
した式1と式2の比較をしないで式1が小さいとした場
合の処理をして、そのときの位相補正誤差を1+式1と
することで可能である。2.図2において、遅延部20
9は、あらかじめ定めた容量のリング構成のRAMで置
き換えることも、またFIFOで置き換えることも可能
である。3.図2においてフィルタ202を使用してい
るが、この遅延量は定まった値を有するので、A/D変
換部の出力データを処理するビデオ成分処理回路との間
で、信号間の時間一致を図ることは通常行われている。
4.Sync tip平均値計算部と、ペデスタル平均
値計算部を独立に設けたが、平均値計算部を1つとし
て、タイミングが異なるそれぞれの平均値をレジスタに
格納する方法とすることもできる。5.入力するアナロ
グ・ビデオ信号にノイズ成分の混入が多く、上述した方
法による水平同期分離信号にジッタが生じている場合、
入力するアナログ・ビデオ信号そのものにはジッタが極
小の場合、上述した方法で得た、補正されたピクセル・
カウンタを直接、映像を表すデータの水平座標に使用す
るのではなく、映像を表すデータの水平座標に使用する
カウンタを別に設けて、そのカウンタと補正されたピク
セル・カウンタとの間で、検出した際のジッタを取りな
がらも入力との同期を取る方法もある。このような方法
は、フレーム・シンクロナイザ、TBC等において使用
されており、公知になっている。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、量
子化デジタル信号を入力して所定の固定閾値と比較して
水平同期成分信号を抽出し、この信号の前縁で量子化サ
ンプル毎の水平座標を表す水平座標生成を開始させ、水
平同期部分の0基準点付近の量子化サンプル値を一時
記憶して出力する波形記憶再生部と、水平同期部分の先
端とペデスタル・レベルを表す期間の量子化サンプルの
平均値を算出して両者の中点を出力するリファレンス・
レベル生成部と、波形記憶再生部出力とリファレンスを
比較して、中点レベルのポイントと再生したサンプル値
との関係を決定し、水平座標を補正するための補正デー
タ生成部を有しているので、同期信号に対する映像信号
の位相を正確に復元することができる。
【0063】また、水平座標を補正するための補正デー
タ生成部は、サンプリング・クロックを単位とした補正
データのうち整数部を前記水平座標補正手段に出力し、
該補正データの小数部を前記システム・クロック信号発
生器に出力するので、サンプリング・クロックの位相を
水平同期部分の0基準点をサンプリングするように位
相制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NTSCテレビジョン信号のRS−170A規
格におけるSCHを説明する図である。
【図2】本発明の要旨を説明するブロック図であり、本
実施形態のデジタル処理回路における水平同期座標制御
を示すブロック図である。
【図3】図2に示す水平同期座標制御の動作を説明する
図である。
【図4】波形記憶再生部に記憶する同期開始部分の量子
化サンプル値を示す図である。
【図5】図4の一部を拡大したもので、補正用データ生
成部の動作をより詳細に説明する図である。
【図6】図1に示したピクセル・カウンタと補正用デー
タ生成部の位相誤差データの小数部を入力するPLLの
構成を示す図である。
【符号の説明】
201 A/D変換器 202 フィルタ 203 固定値スライス部 204 タイミング生成部 205 Sync Tip平均値計算部 206 ペデスタル平均値計算部 207 演算部 209 遅延部 210 波形記憶再生部 211 補正用データ生成部 212 ピクセル・カウンタ AFIX 固定値スライス部で出力する最初の量子化
サンプルのアドレス A 同期成分の中点レベル以下になった量子化サン
プル値 CFIX 固定値スライス部で出力する最初の量子化
サンプル値 同期成分の中点レベル以下になった量子化サン
プルのアドレス SC−1の前の量子化サンプル値 Sref 同期成分の中点レベル 601 電圧制御水晶発振器 602 自走カウンタ 603 減算器 604 誤差信号生成部 605 加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ・ビデオ信号を入力し、該アナ
    ログ・ビデオ信号の同期部分と映像部分を含めてサンプ
    リング・クロックにしたがって量子化サンプル信号に変
    換するA/D変換器と、 前記量子化デジタル信号を入力してあらかじめ定めた閾
    値と比較することにより水平同期成分信号を抽出する水
    平同期分離手段と、 前記水平同期分離手段からの出力を受けて、前記量子化
    サンプル信号の量子化サンプル毎の水平座標を表す水平
    座標生成手段と、 前記水平同期分離手段からの出力を受けて前記量子化サ
    ンプル信号の水平同期部分の0基準点付近の複数の連
    続する量子化サンプル値を一時記憶して出力する波形記
    憶再生手段と、 前記A/D変換器から出力された量子化サンプル値を入
    力し、前記水平同期分離手段からの出力を受けて水平同
    期部分の先端部分を表す期間とブランキング期間内のペ
    デスタル・レベル部分を表す期間それぞれの期間内の量
    子化サンプルの平均値を算出して、2つの平均値の中点
    を決定するSYNCスライス・レベル設定手段と、 前記波形記憶再生手段からの出力された複数の連続する
    量子化サンプル値と前記SYNCスライス・レベル設定
    手段から出力された前記中点レベルとを比較して、該中
    点レベルを有するサンプルと複数の前記量子化サンプル
    値との関係を決定し補正データを出力する補正データ生
    成手段と、 前記補正データ生成手段からの補正データに基づいて、
    前記水平座標生成手段の出力を補正する水平座標補正手
    段と、 を備えたことを特徴とするデジタル・ビデオ処理回路。
  2. 【請求項2】 補正データを入力して量子化サンプル信
    号の1クロック未満の遅延あるいは進相を含む位相調整
    を行う位相調整手段をさらに備え、 前記補正データ生成手段は、前記中点レベルと複数の連
    続する量子化サンプル値と比較して一致した量子化サン
    プル値と前記水平同期分離手段で抽出した量子化サンプ
    ルとのクロック単位の差、一致していない場合には前記
    中点レベルの値を間に含む2つ連続する量子化サンプル
    の一方の量子化サンプルと前記水平同期分離手段で抽出
    した量子化サンプルとのクロック単位の差を整数部の補
    正データとして前記水平座標補正部に出力し、該一方の
    量子化サンプルからのずれ量を小数部の補正データとし
    て前記位相調整手段に出力することを特徴とする請求項
    1に記載のデジタル・ビデオ処理回路。
  3. 【請求項3】 前記水平座標生成手段から出力される、
    補正手段により補正された後の水平座標データに基づい
    て誤差信号を生成し前記サンプリング・クロック信号を
    生成するシステム・クロック信号発生手段をさらに有
    し、 前記補正データ生成手段は前記サンプリング・クロック
    を単位とした補正データのうち整数部を前記水平座標補
    正手段に出力し、前記該補正データの小数部を前記シス
    テム・クロック信号発生器に出力し、前記システム・ク
    ロック信号発生手段は前記補正データ生成手段からの小
    数部を受けて前記誤差信号に重畳し、サンプリング・ク
    ロックの位相を前記量子化サンプル信号の水平同期部分
    の0基準点とするように、制御することを特徴とする
    請求項2に記載のデジタル・ビデオ処理回路。
  4. 【請求項4】 アナログ・ビデオ信号を入力し、該アナ
    ログ・ビデオ信号の同期部分と映像部分を含めてサンプ
    リング・クロックにしたがって量子化サンプル信号に変
    換するA/D変換器を備えたデジタル・ビデオ処理回路
    におけるデジタル・ビデオ処理方法において、 前記量子化デジタル信号を入力してあらかじめ定めた閾
    値と比較することにより水平同期成分信号を抽出する水
    平同期分離ステップと、 前記水平同期分離ステップにおいて抽出された水平同期
    成分信号に基づいて、前記量子化サンプル信号の量子化
    サンプル毎の水平座標を表す水平座標データの生成を開
    始させる水平座標開始ステップと、 前記水平同期分離ステップにおいて抽出された水平同期
    成分信号を受けて前記量子化サンプル信号の水平同期部
    分の0基準点付近の複数の連続する量子化サンプル値
    を一時記憶する波形記憶ステップと、 前記A/D変換器から出力された量子化サンプル値を入
    力し、前記水平同期分離手段からの出力を受けて水平同
    期部分の先端部分を表す期間とブランキング期間内のペ
    デスタル・レベル部分を表す期間それぞれの期間内の量
    子化サンプルの平均値を算出して、2つの平均値の中点
    を決定するSYNCスライス・レベル設定ステップと、 前記波形記憶ステップにより記憶された前記量子化サン
    プル信号の水平同期部分の0基準点付近の複数の連続
    する量子化サンプル値を入力して前記SYNCスライス
    ・レベル設定手段から出力された前記中点レベルとを比
    較し、該中点レベルを有するサンプルと複数の前記量子
    化サンプル値との関係を決定し補正データを出力する補
    正データ生成ステップと、 前記補正データ生成ステップからの前記関係を表す補正
    データに基づいて、前記水平座標生成ステップで開始さ
    れた水平座標データの出力を補正する水平座標補正ステ
    ップを備えたことを特徴とするデジタル・ビデオ処理方
    法。
  5. 【請求項5】 補正データを入力して量子化サンプル信
    号の1クロック未満の遅延あるいは進相を含む位相調整
    を行う位相調整ステップをさらに備え、 前記補正データ生成ステップは、前記中点レベルと複数
    の連続する量子化サンプル値と比較して一致した量子化
    サンプル値と前記水平同期分離手段で抽出した量子化サ
    ンプルとのクロック単位の差、一致していない場合には
    前記中点レベルの値を間に含む2つ連続する量子化サン
    プルの一方の量子化サンプルと前記水平同期分離ステッ
    プで抽出した量子化サンプルとのクロック単位の差を整
    数部の補正データとして前記水平座標補正ステップに出
    力し、該一方の量子化サンプルからのずれ量を小数部の
    補正データとして前記位相調整ステップに出力すること
    を特徴とする請求項4に記載のデジタル・ビデオ処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ビデオ処理回路は、前記水平座標生
    成手段から出力される水平座標データに基づいて誤差信
    号を生成し、前記サンプリング・クロック信号を生成す
    るシステム・クロック信号発生器をさらに有し、 前記決定ステップは前記サンプリング・クロックを単位
    とした補正データのうち整数部を前記水平座標補正手段
    に出力し、前記補正データの小数部を前記システム・ク
    ロック信号発生器に出力するステップを有し、 前記システム・クロック信号発生器は前記補正データ生
    成ステップからの小数部を受けて前記誤差信号に重畳
    し、サンプリング・クロックの位相を前記量子化サンプ
    ル信号の水平同期部分の0基準点とするように制御す
    ることを特徴とする請求項5に記載のデジタル・ビデオ
    処理方法。
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