JP3409058B2 - Pal信号処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

Pal信号処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP3409058B2
JP3409058B2 JP2000080877A JP2000080877A JP3409058B2 JP 3409058 B2 JP3409058 B2 JP 3409058B2 JP 2000080877 A JP2000080877 A JP 2000080877A JP 2000080877 A JP2000080877 A JP 2000080877A JP 3409058 B2 JP3409058 B2 JP 3409058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PAL方式テレビ
ジョン信号(以下、PAL信号という)から色差信号を
復調するためのPAL信号処理装置、方法及びそれらに
用いられるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PAL信号処理装置により復調さ
れた輝度信号と色差信号を圧縮符号化する場合は、輝度
信号と色差信号を13.5MHz =864fH (fH :
水平走査周波数=15.625KHz )にレート変換し
た後、符号化することが規定されている。
【0003】また、従来のPAL信号処理装置で用いら
れる信号処理用のクロック周波数として下記のものが提
案されている。 代表的なものとしては、色副搬送波周波数fsc(=
4.43MHz) の4倍である4fscを用いるもので、
例えば、特開平8−149497号公報、特開平7−1
11663号公報等に開示されるものがある。 また、fH の整数倍の周波数を用いるものがあり、例
えば、特開平9−154156号公報に開示されるもの
がある。 さらに、映像信号に位相ロックしない固定周波数を用
いる方式も提案されている。
【0004】のものは、YC分離回路や色復調回路の
構成が簡単になる反面、サンプリング周波数がfH の整
数倍になっていないため、倍速走査変換や13.5MH
z へのレート変換が困難になるという欠点がある。の
ものは、倍速変換のようにライン相関を利用した信号処
理が容易になると共に、クロック周波数に864fH
(=13.5MHz )を選ぶことにより13.5MHz
へのレート変換が容易になる。その反面、精度のよいク
ロックの生成が困難なこと、及び色信号処理が複雑にな
るという欠点がある。のものは、クロックの生成が容
易であると共に、NTSC等の他の方式の映像信号に対
しても同一クロックで処理できる利点があるが、色信号
処理を含め全体的に処理が複雑になるという欠点があ
る。
【0005】次に、上記の4fscをクロック周波数と
する上記特開平8−149497号公報の実施例に示さ
れたPAL信号の復調回路に上記レート変換回路を付加
した回路を、図6の従来のPAL信号処理装置として説
明する。図6において、アナログのPAL信号(コンポ
ジット信号とする)は、A/D変換器101でディジタ
ル信号に変換された後、Y/C分離回路102で輝度信
号(以下、Y信号)と色信号(以下、C信号)に分離さ
れる。
【0006】Y信号はY信号処理回路103で周波数特
性の補正等の所定の処理が施された後、レート変換回路
540に供給される。C信号は色復調回路530に供給
されると共に、クロック生成回路510に供給される。
このクロック生成回路510は、前述した4fscのクロ
ックCLK1を生成するものである。
【0007】クロック生成回路510において、上記C
信号はバーストスイッチ回路511によりバースト信号
が抽出され、このバースト信号はバースト位相検出回路
520に加えられると共に、位相比較器521で1/4
分周器524の出力と位相比較される。位相比較器52
1から得られる位相差信号はLPF(ローパスフィル
タ)522を通じて、4fscで発振するVCO(電圧制
御発振器)523の周波数を制御する。このVCO出力
は1/4分周器524で1/4分周されて略4.43M
Hz の信号となり、位相比較器521でバースト信号と
位相比較される。上記の位相ロックループによる制御の
結果、VCO523より4fscに制御されたクロックC
LK1 を得ることができる。
【0008】このクロックCLK1 は、色復調回路53
0に供給されると共に、A/D変換器501、Y/C分
離回路502、Y信号処理回路503及びレート変換回
路540に供給されて、それぞれの処理に用いられる。
【0009】尚、バースト信号位相検出回路520は、
入力されるバースト信号とクロックCLK1 とに基づい
て1ライン毎に+135°、−135°のバースト位相
を検出し、この検出に応じてバーストスイッチ回路51
1を制御すると共に、色復調回路530のベクトル加算
器532を制御する。
【0010】次に色復調回路530において、位相シフ
ト回路531はクロックCLK1 を0°,90°,18
0°,270°に移相させたクロックを生成してベクト
ル加算器532に与える。ベクトル加算器532は、B
−Yの色差信号を復調するための信号を生成して乗算器
135に加えると共に、R−Yの色差信号を復調するた
めの1ライン毎に180°反転する信号を生成して乗算
器136に加える。これによって、乗算器135からL
PF137を通じてB−Y信号が得られ、乗算器136
からLPF138を通じてR−Y信号が得られる。
【0011】次にレート変換回路540において、D/
A変換器541、542、543により上記復調された
Y信号、B−Y信号、R−Y信号をクロックCLK1 に
基づいてアナログ信号に変換した後、各アナログ信号を
A/D変換器544、545、546により13.5M
Hz のクロックに基づいて4fscからレート変換された
ディジタル信号に変換する。これらのディジタルY信
号、B−Y信号、R−Y信号は、後段回路で例えばMP
EG方式等により圧縮符号化された後、例えば記録媒体
に記録されたり、伝送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図6のレート変換回路540を有する従来のPAL信
号処理装置では、レート変換回路において、ディジタル
のY信号、B−Y信号、R−Y信号を一旦D/A変換し
た後、A/D変換するので、Y信号、B−Y信号、R−
Y信号についてそれぞれD/A変換器及びA/D変換器
を必要とし、回路構成が複雑になるという問題があっ
た。
【0013】従って、本発明は、レート変換回路を設け
る場合に、レート変換回路の構成を簡単にすることを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるPAL信号処理装置は、標本化され
たPAL信号から輝度信号と色信号を分離するY/C分
離回路と、上記分離された色信号に基づいて周波数fSY
S =1134・N・fH ≒3.996・N・fscを有す
る信号処理用のクロックを生成するクロック生成回路
と、上記生成されたクロックに基づいて上記色信号から
色差信号を復調する色復調回路と、輝度信号と色差信号
をfSYSから13.5MHzのサンプリングレートに変
換するレート変換回路とを設けたものである。
【0015】本発明による他のPAL信号処理装置は、
1134・N・fH ≒3.996・N・fscの周波数を
有するクロックを信号処理に用いるものである。
【0016】本発明によるPAL信号処理方法は、標本
化されたPAL信号から輝度信号と色信号を分離するY
/C分離ステップと、上記分離された色信号に基づいて
周波数fSYS =1134・N・fH ≒3.996・N・
fscを有する信号処理用のクロックを生成するクロック
生成ステップと、上記生成されたクロックに基づいて上
記色信号から色差信号を復調する色復調ステップと、輝
度信号と色差信号をfSYSから13.5MHzのサンプ
リングレートに変換するレート変換ステップとを設けた
ものである。
【0017】本発明による他のPAL信号処理方法は、
1134・N・fH ≒3.996・N・fscの周波数を
有するクロックを信号処理に用いるものである。
【0018】本発明による記録媒体は、標本化されたP
AL信号から輝度信号と色信号を分離するY/C分離手
順と、クロックの位相を示す基準位相データP1(n)
≒{n×(629/2835000)×360}〔度〕
を生成する位相生成手順と、上記P1(n)と上記分離
された色信号に基づいて周波数fSYS =1134・N・
fH ≒3.996・N・fscを有する信号処理用のクロ
ックを生成するクロック生成手順と、上記生成されたク
ロックに基づいて上記色信号から色差信号を復調する色
復調手順と、輝度信号と色差信号をfSYSから13.5
MHzのサンプリングレートに変換するレート変換手順
とを実行するためのプログラムを記憶したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
によるレート変換回路を有するPAL信号処理装置を示
すブロック図である。本実施の形態は、信号処理用のク
ロック周波数として、 fSYS =1134・N・fH =(2835000/709379)・N・fsc =21/16・N・13.5MHz ≒3.996・N・fsc …………(1) fH =15.625KHz 、Nは自然数を用いることを
特徴とするものである。
【0020】一般にPAL方式においては、 色副搬送波周波数fsc={(1135/4)+(1/625)}・fH ≒4.43MHz …………(2) とすることにより、色副搬送波周波数と水平走査周波数
の位相ロックを行うようにしている。
【0021】そして 4fsc/fH =4・{(1135/4)+(1/625)} =1135.0064 …………(3) に最も近くて、かつ 13.5MHz =864fH と簡単な整数比がとれる値として(1)式における「1
134」という値が選ばれている。
【0022】また、1134fH を副搬送波周波数を基
準にすると3.996fscとなり、4fscに近いので、
Y/C分離回路102のフィルタに4fsc用のものを用
いることができる。尚、1134fH はN(=自然数)
倍しても同じ効果が得られる。
【0023】まず、図1の回路の概略的な動作を説明す
る。図1において、アナログのPAL信号(コンポジッ
ト信号)は、A/D変換器101でディジタル信号に変
換された後、Y/C分離回路102でY信号とC信号に
分離される。
【0024】Y信号はY信号処理回路103で周波数特
性の補正等の所定の処理が施された後、レート変換回路
140に供給される。C信号は色復調回路130に供給
されると共に、クロック生成回路110に供給される。
このクロック生成回路110は、前記(1)式の fSYS =1134・N・fH のクロックCLKを生成して出力するものである。
【0025】このクロックCLKは、クロック生成回路
110の基準位相生成回路114にフィードバックされ
ると共に、色復調回路130、A/D変換器101、Y
/C分離回路102、Y信号処理回路103及びレート
変換回路140に供給されて、それぞれの処理に用いら
れる。
【0026】次に、クロック生成回路110について概
略的に説明する。Y/C不分離回路102で分離された
C信号はクロック生成回路110の位相シフト回路11
1に加えられ、ここで位相を−90°,0°,+90°
に位相シフトされる。−90°と0°の信号はセレクタ
112で1ライン毎に切り換えられることにより、fsc
のsin信号が得られ、+90°と0°の信号はセレク
タ113で1ライン毎に切り換えられることにより、f
scのcos信号が得られる。
【0027】尚、バースト位相検出回路105は、C信
号とこのC信号を1H遅延回路104を通じた信号とに
より、バースト信号の位相を検出し、この検出信号によ
り位相シフト回路111、セレクタ112、113及び
後述するセレクタ134をライン毎に切り換えるように
している。
【0028】また、位相シフト回路111は、 −90°側:H〔z〕=(−1+z-2)/2 0°側:H〔z〕=z-1 +90°側:H〔z〕=(1+z-2)/2 で表されるフィルタにより実現することができる。
【0029】一方、基準位相生成回路114は後述する
基準位相データP1(n)を生成し、このP1(n)は
sin/cos生成回路115に加えられてcos{P
1(n)}とsin{P1(n)}が生成される。次
に、乗算器116において、上記sin信号とcos
{P1(n)}とが乗算されると共に、乗算器117に
おいて、上記cos信号とsin{P1(n)}とが乗
算され、各乗算出力が減算器118で減算される。この
結果、減算器118からは、全ラインで+135°に位
相の揃った(1/4)fSYS の信号が得られる。
【0030】この信号が、位相比較器121、LPF1
22、周波数fSYS で発振するVCO123及び1/4
分周器124で構成される位相ロックループにより制御
されることによって、fSYS のクロックCLKを得るこ
とができる。
【0031】次に、クロック生成回路110の各部につ
いて詳細に説明する。まず、Y/C分離回路102で分
離されたC信号中のバースト信号は次式(3)で表され
る。 Cburst(n)=A・sin(360・fsc・n・T±135〔度〕) …………(4) 但し、n=1,2,3……… A:振幅 T=1/fSYS
【0032】セレクタ112、113は、バースト信号
の位相がライン毎に切り換わるのに合わせて セレクタ112出力=A・sin(360・fsc・n・T±135 −45± 45〔度〕) =A・sin(360・fsc・n・T+135〔度〕) …………(5) セレクタ113出力=A・sin(360・fsc・n・T±135 +45± 45〔度〕) =A・cos(360・fsc・n・T+135〔度〕) …………(6)
【0033】次に、基準位相生成回路114データ生成
される基準位相データP1(n)は次式(7)で表され
る。 P1(n)=int{n×(629/630)/9} mod 500 =int(n×629/5670) mod 500 …………(7) 但し、int:小数点以下の切り捨てを表す mod:剰余を表す
【0034】従って、このP1(n)は、0°〜360
°の位相を0〜500の数値に対応させたものとなる。
即ち、{P1(n)×360}/500〔度〕の位相を
表す位相データである。(7)式のintの影響は小さ
いので無視すると、(7)式は次のように表すことがで
きる。 P1(n)≒{n×(629/2835000)×360}〔度〕……(8)
【0035】図2は基準位相生成回路114の構成を示
すブロック図であり、図3はその動作を示すタイミング
チャートである。この位相生成回路114は、1/63
0分周器210と1/9分周器220と1/500分周
器230とにより構成される。各分周器210、22
0、230はそれぞれfSYS のクロックCLKをカウン
トする同期カウンタ201、202、203を有してい
る。
【0036】分周器210には、同期カウンタ201が
“629”をカウントしたことを検出する検出器204
が設けられ、その検出信号が次段の分周器220に与え
られると共に、同期カウンタ201をリセットする。分
周器220には、同期カウンタ202が“8”をカウン
トしたことを検出する検出器207が設けられ、その検
出信号がアンド回路206を介して次段の分周器230
に与えられると共に、同期カウンタ202をリセットす
る。また、上記検出器204の検出信号がインバータ2
05に加えられることより、同期カウンタ201のカウ
ント値が“629/630”のとき同期カウンタ202
がカウントを開始する。また、分周器230には、同期
カウンタ203が“500”をカウントしたことを検出
する検出器209が設けられ、その検出信号がアンド回
路208を介して同期カウンタ203をリセットする。
尚、アンド回路206、208は、上記検出信号とカウ
ント開始信号との同期をとるために設けられている。
【0037】上記構成によれば、クロックCLKを1/
(630×9×500)(=1/2835000)分周
することにより、同期カウンタ203のカウント値とし
ての位相データP1(n)を得ることができる。また、
複数段の分周器の1つに1/630分周器210を設け
たことにより、回路構成を簡単にすることができる。
【0038】次に、sin/cos生成回路115は、
例えばテーブルROMで構成され、上記位相データP1
(n)からcos{P1(n)}とsin{P1
(n)}とを生成する。
【0039】次に、乗算器116で、上記(5)式のセ
レクタ112出力と上記cos{P1(n)}とが乗算
され、乗算器117で、上記(6)式のセレクタ113
出力と上記sin{P1(n)}とが乗算され、減算器
118で乗算器116の出力から乗算器117の出力を
減算する。この結果、減算器118より次式の信号Cb
urst2(n)が出力される。
【0040】 Cburst2(n)=〔{A・sin(360・fsc・n・T+135)} ×cos{P1(n)}〕 −〔{A・cos(360・fsc・n・T+135) }×sin{P1(n)}〕 =A・sin〔(360・fsc・n・T+135)−{ P1(n)}〕 =A・sin〔(360・fsc・n・T+135)− {n×(629/2835000)×360)〕 =A・sin〔360・{fsc−(629/28350 00)/T}・n・T+135〔度〕〕……(9)
【0041】上記(9)式は副搬送波周波数fscが (1/4)・fSYS ={fsc−(629/283500
0)/T} の周波数に変換されたことを示している。
【0042】上記周波数変換された信号が、次に位相比
較器121、LPF122、fSYSで発振するVCO1
23及び1/4分周器124で構成される位相ロックル
ープにより4逓倍されることにより、目的とする周波数
fSYS のクロックCLKを得ることができる。
【0043】従って、 fSYS =4・{fsc−(629/2835000)/
T},T=1/fSYS これを解いて を得る。
【0044】次に、色復調回路130について説明す
る。C信号は次のように表すことができる。 C(n)=Kb・Cb(n)・sin(360・fsc・n・T) ±Kr・Cr(n)・cos(360・fsc・n・T) …………(11) Kb,Kr:係数、Cb(n),Cr(n):色差信号
(R−Y,B−Y)
【0045】色復調するためには、sin(360・f
sc・n・T)の信号と±cos(360・fsc・n・
T)の信号とを生成する必要がある。ここで、fscの位
相を表すP2(n)は、 P2(n)=360・fsc・n・T =360・(709379/2835000)・n ={1/4+(629/2835000)}・n・360〔度〕 ≒(1/4)・n・360+P1(n) …………(12) であることにより、この位相は1/4分周器124の出
力と基準位相生成回路114の出力とにより復調位相生
成回路131により生成することができる。
【0046】この式(12)に示すように、前記式
(9)における、A・sin〔(360・fsc・n・T
+135)−{P1(n)}〕中のP1(n)を引き算
する処理を補うために、復調位相生成回路131におい
て位相データP1(n)を足し込む処理が行われている
ともいうことができる。
【0047】sin/cos生成回路132はP2
(n)からsin{P2(n)}とcos{P2
(n)}を生成する。sin{P2(n})は乗算器1
33でC信号と乗算されることにより、LPF137を
通じてB−Y信号が得られる。また、cos{P2
(n)}はインバータ133で180°反転されたもの
とセレクタ134でライン毎に選択されて乗算器136
に与えられることにより、LPF138を通じてR−Y
信号が得られる。
【0048】復調された色差信号B−Y,R−YとY信
号はレート変換回路140に供給されて、13.5MH
z にレート変換される。ここで、クロックCLKのfSY
S と13.5MHz とには前記(1)式に示すように、
21:16の関係があるので、レート変換回路140
は、簡単な整数を用いた16倍オーバサンプリングと1
/21間引きを行う回路を用いることにより簡単な構成
とすることができる。
【0049】図5に16倍オーバサンプリングと1/2
1間引きの様子を示す。図5において、○印は入力され
るY信号、またはR−Y(又はB−Y)信号のfSYS に
よるサンプリング点を示す。例えばサンプリング点の値
Aから次のサンプリング点の値Bとの間がオーバサンプ
リングにより16分割される。例えばオーバーサンプリ
ング手段としてとなりあう2つのデータの直線補間を用
いた場合、各分割点の値x(n)は x(n)=A+n・{(B−A)/16}(n=0,1,2,3……15) =A+n・α で表される。同様にして他のサンプリング点の値C,
D,E,F……の間についても、各分割点の値x(n)
は、(B+n・β),(C+n・γ),(D+n・δ)
……でそれぞれ表される。
【0050】この各分割点の値のうち21番目、42番
目、63番目、84番目……のように、間引きによって
21毎に●で示す点のデータを採用していくことによ
り、16倍オーバサンプリングと1/21間引きを実現
することができる。図示の場合は、21番目の値はB+
5・β、42番目の値はC+10・γ、63番目の値は
D+15・δ、84番目の値はF+4・ζとなる。尚、
Eのサンプリング点とFのサンプリング点との間は採用
するデータはない。
【0051】上記のように、本実施の形態によるレート
変換回路140によれば、16倍、1/21という簡単
な整数を用いたオーバサンプリング回路と間引き回路と
で構成することができるので、回路構成を簡単にするこ
とができる。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態によるP
AL信号処理装置について図4を参照して説明する。本
実施の形態は、クロック生成回路150の構成が図1と
異なっている。クロック生成回路150において、前記
(5)式のセレクタ112出力と(6)式のセレクタ1
13出力はバースト位相検出回路155に加えられて、
次のようなバースト位相を示す位相信号P3(n)に変
換される。
【0053】(5)(6)式を用いて P3(n)=360・fsc・T+135〔度〕 =tan-1{セレクタ112出力/セレクタ113出力} …………(13) により計算できるので、tan-1テーブルROM等を用
いて構成することができる。
【0054】一方、基準位相生成回路114で生成され
たP1(n)は演算器156において、+135の信号
と1/4位相生成回路158からの信号とにより演算さ
れて基準位相P4(n)が得られる。即ち、前記(1
2)式と同様に P4(n)=360・fsc・T+135 ={1/4+(629/2835000)・n・360+135〔 度〕…………(14) となる。
【0055】次に、減算器157により上記(13)式
のP3(n)からP4(n)を減算して位相差を得、こ
の位相差に基づいてLPF122、VCO123、1/
4位相生成回路158、基準位相生成回路114、演算
器156による位相ロックループにより制御することに
よって、クロックCLKを得ることができる。
【0056】このクロックCLKは色復調回路160に
供給され、加算器161で1/4位相生成回路158か
らの信号と加算されるこにより、P2(n)となる。こ
のP2(n)はsin/cos生成回路132に供給さ
れ、図1と同様にして色差信号R−Y,B−Yを復調す
ることができる。
【0057】これらの色差信号は図1の場合と同様にレ
ート変換回路140に供給されることににより、13.
5MHz に変換される。
【0058】尚、上述した第1及び第2の実施の形態に
よる図1、図4の回路をコンピュータシステムで構成す
る場合、このシステムにおけるCPUが実行するプログ
ラムを格納するメモリは、本発明によるコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を構成することになる。この記録
媒体には、各実施の形態において説明した動作を実行す
るための手順を示すプログラムが格納される。このよう
な記録媒体には、ディスク媒体や半導体記憶装置等の各
種記録媒体が用いられる。
【0059】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、PA
L信号の処理クロックの周波数fSYSを1134・N・
fH (Nは自然数)に選んだことにより、復調された色
差信号を13.5MHz にレート変換する回路の構成を
16倍オーバサンプリング及び1/21間引きを行う簡
単な構成とすることができる。
【0060】また、位相データを生成する基準位相生成
回路を複数段の分周器で構成し、そのうちの1つを1/
630分周器に構成することにより、基準位相生成回路
の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるPAL信号
処理装置を示すブロック図である。
【図2】 図1の基準位相生成回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図2の基準位相生成回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】 本発明の第2の実施の形態によるPAL信号
処理装置を示すブロック図である。
【図5】 16倍サンプリング及び1/21間引きを説
明するための波形図である。
【図6】 従来のPAL信号処理装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101 A/D変換器 102 Y/C分離回路 103 Y信号処理回路 104 1H遅延回路 105 バースト位相検出回路 110、150 クロック生成回路 111 位相シフト回路 112、113 セレクタ 114 基準位相生成回路 115 sin/cos生成回路 116、117 乗算器 118 減算器 121 位相比較器 122 LPF 123 VCO 124 1/4分周器 130、160 色復調回路 131 復調位相生成回路 132 sin/cos生成回路 133 係数器 134 セレクタ 135、136 乗算器 137、138 LPF 140 レート変換回路 155 バースト位相検出回路 156 演算器 157 減算器 158 1/4位相生成回路 161 加算器 210 1/630分周器 220 1/9分周器 230 1/500分周器 P1(n),P2(n),P3(n),P4(n) 位
相データ R−Y,B−Y 色差信号 Y 輝度信号

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本化されたPAL信号から輝度信号と
    色信号を分離するY/C分離回路と、 上記分離された色信号に基づいて周波数fSYS =113
    4・N・fH ≒3.996・N・fsc(fH :水平走査
    周波数、fsc:副搬送波周波数、N:自然数)を有する
    信号処理用のクロックを生成するクロック生成回路と、 上記生成されたクロックに基づいて上記色信号から色差
    信号を復調する色復調回路と、輝度信号と色差信号を1
    3.5MHzのサンプリングレートに変換するレート変
    換回路とを設けたことを特徴とするPAL信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記クロック生成回路は、 上記クロックの位相を示す基準位相データP1(n)を
    生成する基準位相生成回路と、 上記P1(n)と上記色信号とに基づいて全ラインで位
    相の揃った(1/4)fSYS の信号を算出する周波数変
    換回路と、 上記(1/4)fSYS の信号を4逓倍すると共に位相制
    御するfSYS の発振周波数を有する電圧制御発振器を含
    む位相ロックループとからなることを特徴とする請求項
    1記載のPAL信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記基準位相生成回路が生成する基準位
    相データP1(n)は、 P1(n)≒{n×(629/2835000)×36
    0}〔度〕 であり、上記周波数変換回路は、 A・sin〔360・{fsc−(629/283500
    0)/T}・n・T+135〔度〕〕(T=1/fSYS
    ) の演算を行うことにより上記(1/4)fSYS に変換す
    ることを特徴とする請求項2記載のPAL信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記色復調回路は、上記クロックと(1
    /4)fSYS のクロックと上記P1(n)とを用いてP
    2(n)={1/4+(629/2835000)}・
    n・360〔度〕の信号を生成し、このP2(n)に基
    づいて上記色信号から色差信号を復調するための信号を
    生成することを特徴とする請求項3記載のPAL信号処
    理装置。
  5. 【請求項5】 上記クロック生成回路は、 上記クロックの位相を示す基準位相データP1(n)≒
    {n×(629/2835000)×360}〔度〕を
    生成する基準位相生成回路と、 上記色信号に基づいて P3(n)=tan-1〔{A・sin(360・fsc・
    n・T+135)}/{A・cos(360・fsc・n
    ・T+135)}〕〔度〕 を算出する演算回路と、 上記P1(n)に基づいて P4(n)=360・fsc・n・T+135〔度〕 を算出する演算回路と、 上記P3(n)とP4(n)の位相差に応じてfSYS の
    発振周波数を有する電圧制御発振器を制御する位相ロッ
    クループとからなることを特徴とする請求項1記載のP
    AL信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記色復調回路は、(1/4)fSYS の
    クロックと上記P1(n)とを用いて P2(n)={1/4+(629/2835000)}
    ・n・360〔度〕 の信号を生成し、このP2(n)に基づいて上記色信号
    から色差信号を復調するための信号を生成することを特
    徴とする請求項5記載のPAL信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記復調された色差信号を13.5MH
    z にレート変換し、その際、16倍オーバサンプリング
    及び1/21間引きによりレート変換するレート変換回
    路を設けたことを特徴とする請求項1記載のPAL信号
    処理装置。
  8. 【請求項8】 上記分離された輝度信号に所定の処理を
    施す輝度信号処理回路を設け、上記処理された輝度信号
    を上記レート変換回路に供給することを特徴とする請求
    項7記載のPAL信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記基準位相生成回路は、1/630分
    周器を含む複数段の分周器により629/283500
    0分周器に構成されることを特徴とする請求項2記載の
    PAL信号処理装置。
  10. 【請求項10】 1134・N・fH ≒3.996・N
    ・fscの周波数を有するクロックを信号処理に用いるこ
    とを特徴とするPAL信号処理装置。
  11. 【請求項11】 標本化されたPAL信号から輝度信号
    と色信号を分離するY/C分離ステップと、 上記分離された色信号に基づいて周波数fSYS =113
    4・N・fH ≒3.996・N・fscを有する信号処理
    用のクロックを生成するクロック生成ステップと、 上記生成されたクロックに基づいて上記色信号から色差
    信号を復調する色復調ステップと、輝度信号と色差信号
    を13.5MHzのサンプリングレートに変換するレー
    ト変換ステップとを設けたことを特徴とするPAL信号
    処理方法。
  12. 【請求項12】 1134・N・fH ≒3.996・N
    ・fscの周波数を有するクロックを信号処理に用いるこ
    とを特徴とするPAL信号処理方法。
  13. 【請求項13】 標本化されたPAL信号から輝度信号
    と色信号を分離するY/C分離手順と、 クロックの位相を示す基準位相データP1(n)≒{n
    ×(629/2835000)×360}〔度〕を生成
    する基準位相生成手順と、 上記P1(n)と上記分離された色信号に基づいて周波
    数fSYS =1134・N・fH ≒3.996・N・fsc
    を有する信号処理用のクロックを生成するクロック生成
    手順と、 上記生成されたクロックに基づいて上記色信号から色差
    信号を復調する色復調手順と、輝度信号と色差信号を1
    3.5MHzのサンプリングレートに変換するレート変
    換手順とを実行するためのプログラムを記憶したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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