JP3894046B2 - Yc分離回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はYC分離回路に係り、特にディジタル処理によりNTSCコンポジット映像信号から輝度信号と搬送色信号(クロマ信号)に分離するディジタルビデオ機器における3次元YC分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のYC分離回路の一例の回路系統図を示す。NTSC方式のコンポジット映像信号は、周知のように、ベースバンド帯の輝度信号の高周波数領域に、周波数fscのサブキャリアを2種類の色信号で平衡変調して得られた搬送色信号(以下、クロマ信号という)が帯域共用多重化された信号であり、例えば記録処理などの際に輝度信号とクロマ信号がYC分離回路により分離されて、それぞれ別々の信号処理がされる。
【0003】
図8において、NTSC方式のコンポジット映像信号は、A/D変換器(ADコンバータ)31に供給され、ここで入力コンポジット映像信号のカラーバースト信号に位相同期した周波数4fsc(fsc:サブキャリア周波数)のクロックでサンプリングされてコンポジット映像データとされた後、2次元YC分離回路32に供給されて公知のラインメモリを用いた方法によりクロマ信号が分離された後スイッチ回路37の端子aに入力される。
【0004】
また、これと同時にA/D変換器31から出力されたコンポジット映像データは、減算器33に供給され、ここでフレームメモリ34により1フレーム遅延されたコンポジット映像データと減算されて、フレーム周期のくし型フィルタ特性によりクロマ信号が分離される。減算器33から取り出されたクロマ信号は、レベル調整器36により振幅が1/2にされた後スイッチ回路37の端子bに供給される。また、フレームメモリ34により1フレーム遅延されたコンポジット映像データは、フレームメモリ35により更に1フレーム遅延された後、動き検出回路38に供給される。
【0005】
動き検出回路38は、A/D変換器31から出力されたコンポジット映像データと、フレームメモリ34から出力された1フレーム遅延コンポジット映像データと、フレームメモリ35から出力された2フレーム遅延コンポジット映像データをそれぞれ入力として受け、それらを比較して動きの有無を検出し、動きがあるときには、スイッチ回路37を端子a側に接続して2次元YC分離回路32からのクロマ信号を選択させ、動きが殆ど無いときにはスイッチ回路37を端子b側に接続してレベル調整器36からのクロマ信号を選択させる。
【0006】
スイッチ回路37はクロマ信号を出力すると共に、減算器39に供給し、A/D変換器31からのコンポジット映像データからクロマ信号を減算させて輝度信号を減算器39から分離出力させる。
【0007】
ここで、NTSC規格に準拠したコンポジット映像信号をカラーバースト信号に位相同期した4fscクロックでサンプリングした場合、このクロック信号周波数は
4fsc=4×(455/2)×fh=910・fh (fh:水平走査周波数) (1)
であり、1フレーム遅延信号を得るには、525本の水平走査線分遅延する必要があるので、次式の遅延量が必要となる。
【0008】
910[T/Line]×525[Line/Frame]=477750[T/Frame] (2)
ただし、(2)式中Tはサンプリング周期、すなわち、1/(4fsc)である。すなわち、1フレーム遅延信号を得るには、(2)式より477750Tの遅延により実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、D−VHS(登録商標)やDVC(家庭用ディジタルVTR)などのディジタルビデオ機器においては、クロックとして入力信号とは関係のないフリーランで発生させた13.5MHzが用いられている。このクロックを図8に示した上記の従来のYC分離回路のサンプリング用クロックとして用いた場合、13.5MHzはNTSC方式の水平走査周波数fhの858倍の周波数であるが、クロックが入力コンポジット映像信号にロックしていない(クロック周波数が正確に入力コンポジット映像信号のfhの858倍であるとは限らない)ため、1フレーム遅延信号を得るために、従来のように、525本の水平走査線分遅延するべく、次式
858×525=450450T' (T':サンプリング周期、1/13.5MHz) (3)
で表される450450T’の固定クロック数の遅延をしても、1フレーム遅延信号を得ることができない。
【0010】
例えば、入力コンポジット映像信号の1H(H:水平走査期間)の時間が858.1T(116.55ppmのずれ)であるとすると、1フレーム遅延信号を得るには、
858.1×525=450502.5T' (4)
の遅延が必要になる。従って、1フレーム遅延信号を得るために、450450T’の固定遅延にしてしまうと、図8に示した従来のYC分離回路では正常な3次元YC分離動作はできなくなってしまう。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、入力コンポジット映像信号のバースト信号に位相同期していないクロックを用いた場合にも、正確に1フレーム遅延信号、2フレーム遅延信号を得ることができ、もって十分な3次元YC分離性能を得ることができるYC分離回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、クロックによりサンプリングされたコンポジット映像信号を、外部から入力された1フレーム遅延信号と2フレーム遅延信号に基づいて映像の動きに応じた適応的なYC分離を行って、輝度信号とクロマ信号を出力するYC分離回路部と、YC分離回路部から出力されたクロマ信号をデコードして色差信号を得ると共に、コンポジット映像信号のサブキャリアの位相値を求めるデコーダと、クロックによるサンプリング周期とデコーダからのサブキャリアの位相値とに基づいて、サンプリング位相情報を検出するサンプリング位相検出手段と、コンポジット映像信号とサンプリング位相情報とが時系列的に合成された合成信号を入力として受け、1フレーム遅延された第1の合成信号と2フレーム遅延された第2の合成信号とを、メモリを用いて出力する遅延手段と、サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報と第1の合成信号とが入力され、第1の合成信号から抽出した第1のサンプリング位相情報を、サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に合わせるようにフィルタ伝達関数が制御され、第1の合成信号中のコンポジット映像信号をフィルタ出力する第1の補間フィルタ手段と、サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報と第2の合成信号とが入力され、第2の合成信号から抽出した第2のサンプリング位相情報を、サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に合わせるようにフィルタ伝達関数が制御され、第2の合成信号中のコンポジット映像信号をフィルタ出力する第2の補間フィルタ手段と、サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に応じたタイミングで所定期間毎に1回所定論理値となるタイミング信号を生成し、このタイミング信号に基づき遅延手段に対して1クロック単位の遅延制御を行う制御手段とを有し、第1の補間フィルタ手段及び第2の補間フィルタ手段のそれぞれより、1フレーム遅延信号と2フレーム遅延信号を出力する構成としたものである。
【0013】
この発明では、入力コンポジット映像信号のサブキャリア位相を基に生成したタイミング信号を用いて、メモリによる遅延手段の1クロック単位の遅延制御と、入力コンポジット映像信号、1フレーム遅延信号及び2フレーム遅延信号の、サンプリング位相情報に基づいた第1及び第2の補間フィルタ手段による1クロック未満の位相補正を行うようにしたため、入力コンポジット映像信号をサンプリングするクロックが、入力コンポジット映像信号のカラーバースト信号に位相同期していないフリーランで発生されたクロックであっても、入力コンポジット映像信号に位相同期した1フレーム遅延信号及び2フレーム遅延信号を出力することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるYC分離回路の一実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態では、映像の動きに応じて適応的にYC分離を行う、動き適応3次元YC分離回路において、1フレーム遅延、2フレーム遅延の制御を1クロック単位の遅延制御と1クロック未満の遅延制御(位相補正)とに分けて考え、(1)入力信号のサブキャリア位相を基に生成したhd信号を用いたフレームメモリ制御による1クロック単位の遅延制御、(2)入力信号、1フレーム遅延信号、および2フレーム遅延信号のサンプリング位相検出結果を基にした補間フィルタ20,21による1クロック未満の位相補正を行っている。
【0015】
まず、(2)の補間フィルタ20,21による1クロック未満の位相補正について説明する。1クロック未満の位相補正は、現在の信号の位相と1フレーム遅延信号、および2フレーム遅延信号のサンプリング位相との位相差を検出し、その位相差を補間フィルタにより補正することにより行われる。以下にサンプリング位相検出の方法について述べる。
【0016】
図1において、アナログ信号であるNTSC方式コンポジット映像信号は、A/D変換器11に供給され、ここでフリーランで発生されている13.5MHzのサンプリング用クロックに基づいてディジタル信号であるコンポジット映像データcomp0に変換された後、スイッチ回路17の端子aに入力される一方、従来の3次元YC分離回路12を通して輝度信号とクロマ信号とに分離される。
【0017】
ここで、従来の3次元YC分離回路12は、図8に示した従来のYC分離回路のうち、A/D変換器31、フレームメモリ34及び35を削除した回路構成であり、1フレーム遅延信号及び2フレーム遅延信号は、それぞれ図1の後述する補間フィルタ20、21から供給される。
【0018】
従来の3次元YC分離回路12により分離されたクロマ信号は、クロマデコーダ13に供給されて、2種類の色差信号にデコードされると共に、サブキャリア位相値Ψ’が出力される。
【0019】
図2はクロマデコーダ13の一実施の形態のブロック図を示す。図2に示すように、クロマデコーダ13は、入力コンポジット映像信号のカラーバースト信号に位相同期したサブキャリア周波数の信号sinψ、cosψをROMテーブル139から出力して、入力されるクロマ信号に乗算器131及び132でそれぞれ乗算し、その乗算後の信号の高周波成分を低域フィルタ(LPF)133、134で除去することにより、色差信号(B−Y)、(R−Y)を生成する。
【0020】
ここで、上記のカラーバースト信号に位相同期したサブキャリア周波数の信号sinψ、cosψは、まずサブキャリア位相値ψを計算により求め、その位相値ψからROMテーブル139により正弦値、余弦値を参照することで得られる。すなわち、図2において、LPF134から取り出された、デコードされた色差信号(R−Y)は、エラー量検出回路135に供給され、ここでバースト期間のエラー量が検出される。これは、色差信号(R−Y)のバースト期間の振幅は本来ゼロであるので、この信号振幅がゼロからどれだけずれているかによりエラー量が検出される。なお、バースト期間以外は映像信号をデコードした信号であり、エラー検出ができないので、バースト期間以外ではエラー量を0としている。
【0021】
エラー量検出回路135から出力された検出エラー量は、加算器136において1クロック遅延回路138からの後述の信号ψ’と加算され、更に加算器137で一定量Δθと加算された後、1クロック遅延回路138に供給される。1クロック遅延回路138から出力されたサブキャリア位相値ψは、ROMテーブル139のアドレス端子に入力され、そのサブキャリア位相値ψに応じたsinψ、cosψの信号をROMテーブル139から出力させる。なお、加算器136では1クロック毎にエラー信号が加算され、加算器137では1クロック毎にΔθが加算されるため、加算器136及び137と1クロック遅延回路138により形成されるループで、これらの信号の累積が行われる。
【0022】
ここで、サブキャリアの位相を表す位相値ψのMSB側にさらに8ビット拡張した場合(これを上記のψ’とする)を考える。この時の上位8ビットはサブキャリアの1周期で1カウントアップするサブキャリアカウンタとなる。サブキャリア周波数fscと水平走査周波数fhには
fsc=(455/2)・fh (5)
の関係があるので、クロックと入力信号が同期している場合には、1H(Hは水平走査期間)でψ’は227.5(ディジタル値:1110 0011 1000 0000・・・(上位8ビットが整数部))カウントアップする。入力信号とクロックが同期していない場合は、227.5からずれた値になる。
【0023】
そこで、上記の1クロック遅延回路138から出力されたサブキャリア位相値ψに、上位8ビットが付加された信号ψ’は、図1のサンプリング位相検出回路14に供給され、ここで1H毎に求められるψ’の227.5からのずれ量が入力信号のサンプリング位相φとして検出される。
【0024】
図3にサンプリング時刻とサブキャリア位相値ψ’=227.5付近の位相値の様子を示す。同図中、ψ'thはサンプリング位相検出基準値227.5であり、ψ'A、ψ'Bはクロックのサンプリング周期の間隔で、ψ'A<ψ'th≦ψ'Bを満たすサンプリング値である。
【0025】
このサンプリング部がバースト期間以外の場合は、前述のようにエラー量を0としているので、サンプリング時刻対サブキャリア位相値は直線(傾き:△θ/T)になる。図3において、ψ'Aのサンプリング時刻からψ'thを横切るまでの時間△tを求めると、
Δt=(ψ'th−ψ'A)/(ψ'B−ψ'A)・T (6)
となる。(6)式の両辺をサンプリング周期Tで除算すると次式が得られる。
【0026】
Δt/T=(ψ'th−ψ'A)/(ψ'B−ψ'A) (7)
(7)式のΔt/Tは0<△t/T≦1であり、これをこの信号のサンプリング位相φと定義する。サンプリング位相検出回路14は、このサンプリング位相φを(7)式に基づいて算出して出力する。
【0027】
次に、サンプリング位相検出結果を基に、1クロック未満の位相補正を行う方法について説明する。
【0028】
1クロック未満の位相補正は、1フレーム遅延信号comp1のサンプリング位相φ1、及び2フレーム遅延信号comp2のサンプリング位相φ2を現在の信号comp0のサンプリング位相φに合わせることにより行う。現在の信号comp0のサンプリング位相φの検出結果は、図1において、サンプリング位相検出回路14から補間フィルタ20、補間フィルタ21にそれぞれ供給されると共に、スイッチ回路17の端子bにも供給される。
【0029】
位相検出は1Hにつき1回行われ、メモリコントロール部16より出力される制御信号に基づき、位相情報をコンポジット信号comp0に重畳する。スイッチ回路17は通常は端子a側に接続されており、位相情報の重畳時にメモリコントロール部16からの制御信号により端子b側に切換接続される。スイッチ回路17が端子bに接続されている時間は、1T以上で画像に影響のない範囲である。
【0030】
この信号重畳は画像に影響のない有効画面外で行われる。スイッチ回路17からはコンポジット信号comp0又はサンプリング位相検出回路14で検出されたサンプリング位相φが取り出されてフレームメモリ18に供給され、ここで1フレーム遅延されて1フレーム遅延信号comp1及びサンプリング位相φ1が出力された後、フレームメモリ19に供給されて更に1フレーム遅延されて2フレーム遅延信号comp2及びサンプリング位相φ2が出力される。
【0031】
補間フィルタ20は、フレームメモリ18から1フレーム遅延信号comp1及びサンプリング位相φ1が入力され、また、補間フィルタ21は、フレームメモリ19から2フレーム遅延信号comp2及びサンプリング位相φ2が入力され、それぞれメモリコントロール部16より出力される制御信号に基づき、重畳された位相情報(サンプリング位相φ1、φ2)を抽出する。補間フィルタ20、21は、更にサンプリング位相検出回路14より出力されるサンプリング位相φと、抽出されたサンプリング位相φ1、φ2を基にフィルタの伝達関数を制御する。
【0032】
補間フィルタ20の場合、comp0のサブキャリア位相値をψ'A、ψ'B、comp1のサブキャリア位相値をψ'A1、ψ'B1とすると、comp1のサンプリング位相値をcomp0のサンプリング位相値に合わせるには、ψ'A1とψ'B1よりψ'Aまたはψ'Bを求めればよく、補間フィルタ20により求めるポイントの補正位相φc1は、サンプリング時刻対サブキャリア位相がφ1≧φのときは図4(a)に、またφ1<φのときは図4(b)に示される、これらより次式に基づいて算出される。
【0033】
【数1】
Figure 0003894046
となる。同様に、補間フィルタ21での補正位相φc2は次式で表される。
【0034】
【数2】
Figure 0003894046
【0035】
サンプリング位相φは無限個数の値を取り得るが、ディジタル信号処理を行う場合には、これを有限の個数に制限する必要がある。ここでは一例として、1クロック内を1/8の精度で位相検出する場合について説明する。この場合、補正位相は0.125、0.25、0.375、0.5、0.625、0.75、0.875の7通りとなる。
【0036】
次に、補間フィルタ20、21について説明する。補間フィルタ20、21によって位相補正を行うには、検出された補正位相に応じて補間フィルタ20、21の伝達関数を選択すればよい。補間フィルタ20、21の一例として、フィルタ20、21の補正位相がサンプリングの中間点(0.5)のときには、6タップのフィルタ(伝達関数G(z))の(11)式及び(15)式で表される伝達関数H4(z)を選択し、さらにその中間点(0.25、0.75)の時に4タップのフィルタ、さらにその中間点(0.125、0.375、0.625、0.875)の時に直線補間を用いた場合のフィルタの伝達関数H1(z)、H2(z)、・・・、H7(z)を(12)式〜(18)式に示す。
【0037】
G(z)=39/64(z-2+z-3)−9/64(z-1+z-4)+2/64(1+z-5) (11)
0.125:H1(z)=1/2(H2(z)+z-4) (12)
0.25 :H2(z)=9/16(G(z)z-1+z-4)−1/16(z-3+G(z)z-2) (13)
0.375:H3(z)=1/2(H2(z)+H4(z)) (14)
0.5 :H4(z)=G(z)z-1 (15)
0.625:H5(z)=1/2(H4(z)+H6(z)) (16)
0.75 :H6(z)=9/16(z-3+G(z)z-1)−1/16(G(z)+z-4) (17)
0.875:H7(z)=1/2(z-3+H6(z)) (18)
【0038】
上記の伝達関数H1(z)、H2(z)、・・・、H7(z)のときの周波数特性は、図5に示される。このような伝達関数に制御される補間フィルタ20、21から1クロック未満の位相補正された1フレーム遅延コンポジット映像信号、2フレーム遅延映像信号が出力される。
【0039】
次に、前記(1)のhd信号を用いたフレームメモリ制御による1クロック単位の遅延制御について説明する。上記のhd信号は、図1のサンプリング位相検出回路14から出力されたサンプリング位相φを入力として受けるタイミング生成回路15により生成された、1Hに1回ハイレベルとなるタイミング信号であり、このタイミング信号hdに基づいて、メモリコントロール部16がフレームメモリ18、19の読み出し/書き込み動作を制御する制御信号を発生する。
【0040】
ここで、1クロック単位で正確な1フレーム遅延信号、2フレーム遅延信号を補間フィルタ20、21により得るには、タイミング信号hdは前記(2)のサンプリング位相検出の基準と同じ基準から発生されなければならない。そこで、図4においてサブキャリア位相がψ’Bとなるタイミング(あるいはそれを適宜遅延させたタイミング)で1Hにつき一回ハイレベルとなるタイミング信号hdをタイミング生成回路15が生成する。
【0041】
1クロック単位での1フレーム遅延制御を行うには、1フレーム=525Hであるので、図6のようにhd(m)のタイミングで、図1の第1のフレームメモリ18へのラインmの書き込みを開始した信号(comp0′)を、hd(m+525)のタイミングでcomp1として読み出すことにより実現している。同様に、2フレーム遅延信号を得るには、このフレームメモリ18からhd(m+525)のタイミングで読み出された信号comp1を、さらに図1の第2のフレームメモリ19に書き込み、その後hd(m+1050)のタイミングでフレームメモリ19からcomp2として読み出すことにより実現している。
【0042】
また、メモリの使用効率向上のために、信号のブランキング部でフレームメモリ18、19の読み書きを止める場合には、図7に示すようにhdから同じ遅延時間後(nT)のタイミングでフレームメモリ18、19への書き込み、フレームメモリ18、19からの読み出しを開始する。
【0043】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、サンプリング用クロック周波数は13.5MHzではなく、2倍の27MHzやその他のサンプリング周波数においても本発明は適用可能である。また、位相検出の精度も1/8でなく、さらに1/16、1/32など高精度にすることにより、回路規模は大きくなるが、さらに性能の良い3次元YC分離が可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力コンポジット映像信号をサンプリングするクロックが、入力コンポジット映像信号のカラーバースト信号に位相同期していないフリーランで発生されたクロックであっても、入力コンポジット映像信号に位相同期した1フレーム遅延信号及び2フレーム遅延信号を生成できるようにしたため、フリーランクロックを用いた場合にも十分な性能の3次元YC分離を行うことができる。
【0045】
また、本発明によれば、1フレーム遅延信号、2フレーム遅延信号のサンプリング位相を現在の信号のサンプリング位相に合わせるように、1フレーム遅延信号、2フレーム遅延信号を補間する構成としており、その際映像の動画部では現在の信号のみを用いる2次元YC分離回路(図8の2次元YC分離回路32に相当する回路)の出力信号が3次元YC分離回路の出力信号となり、補間信号を用いない。従って、カラーバースト信号に位相同期した周波数4fscのクロックによりA/D変換されたコンポジット信号を13.5MHzのクロックで再サンプリング(補間回路が必要)したコンポジット信号を入力とする構成とした3次元YC分離回路と比較した場合に、本願発明では映像の動画部における補間処理が行われないため、特に動画部においてより正確なYC分離ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のYC分離回路の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1中のクロマデコーダの一実施の形態のブロック図である。
【図3】 図1におけるサンプリング時刻対サブキャリア位相値ψ’を示す図である。
【図4】図1におけるサンプリング時刻対サブキャリア位相(comp0、comp1)を示す図である。
【図5】 各伝達関数における周波数特性図である。
【図6】図1のフレームメモリ書き込み読み出しタイミング図(1)である。
【図7】図1のフレームメモリ書き込み読み出しタイミング図(2)である。
【図8】従来のYC分離回路の一例の回路系統図である。
【符号の説明】
11 A/D変換器
12 従来の3次元YC分離回路
13 クロマデコーダ
14 サンプリング位相検出回路
15 タイミング生成回路
16 メモリコントロール部
17 スイッチ回路
18、19 フレームメモリ
20、21 補間フィルタ
131、132 乗算器
133、134 低域フィルタ(LPF)
135 エラー量検出回路
136、137 加算器
138 1クロック遅延回路
139 ROMテーブル

Claims (1)

  1. クロックによりサンプリングされたコンポジット映像信号を、外部から入力された1フレーム遅延信号と2フレーム遅延信号に基づいて映像の動きに応じた適応的なYC分離を行って、輝度信号とクロマ信号を出力するYC分離回路部と、
    前記YC分離回路部から出力された前記クロマ信号をデコードして色差信号を得ると共に、前記コンポジット映像信号のサブキャリアの位相値を求めるデコーダと、
    前記クロックによるサンプリング周期と前記デコーダからの前記サブキャリアの位相値とに基づいて、サンプリング位相情報を検出するサンプリング位相検出手段と、
    前記コンポジット映像信号と前記サンプリング位相情報とが時系列的に合成された合成信号を入力として受け、1フレーム遅延された第1の合成信号と2フレーム遅延された第2の合成信号とを、メモリを用いて出力する遅延手段と、
    前記サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報と前記第1の合成信号とが入力され、前記第1の合成信号から抽出した第1のサンプリング位相情報を、前記サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に合わせるようにフィルタ伝達関数が制御され、前記第1の合成信号中のコンポジット映像信号をフィルタ出力する第1の補間フィルタ手段と、
    前記サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報と前記第2の合成信号とが入力され、前記第2の合成信号から抽出した第2のサンプリング位相情報を、前記サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に合わせるようにフィルタ伝達関数が制御され、前記第2の合成信号中のコンポジット映像信号をフィルタ出力する第2の補間フィルタ手段と、
    前記サンプリング位相検出手段からのサンプリング位相情報に応じたタイミングで所定期間毎に1回所定論理値となるタイミング信号を生成し、このタイミング信号に基づき前記遅延手段に対して1クロック単位の遅延制御を行う制御手段と
    を有し、前記第1の補間フィルタ手段及び前記第2の補間フィルタ手段のそれぞれより、前記1フレーム遅延信号と2フレーム遅延信号を出力することを特徴とするYC分離回路。
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