JP3573025B2 - Yc分離回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はYC分離回路に係り、特にコンポジット映像信号から輝度信号と搬送色信号(クロマ信号)とをディジタル処理により分離する2次元YC分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の2次元YC分離回路では、輝度信号に搬送色信号(クロマ信号)が帯域共用多重化されているアナログ映像信号であるコンポジット映像信号を、A/D変換器により、搬送色信号の色副搬送波周波数fscの4倍の周波数のクロックに基づきサンプリングし、このサンプリングされたコンポジット映像信号から1H(Hは水平走査期間)遅延回路2つと帯域フィルタ(BPF)を用いて抽出した搬送色信号の帯域の隣接する3ラインの各信号を得て、それら3つの信号からロジカルコムフィルタによって搬送色信号を抜き出して水平メディアン回路に入力し、水平メディアン回路の出力信号を分離出力搬送色信号としていた。また、コンポジット映像信号から水平メディアン回路の出力信号を減算することにより、分離出力輝度信号を得ている。
【0003】
ロジカルコムフィルタには、垂直方向に画像の非相関があった場合、搬送色信号帯域に含まれる輝度信号成分を誤って搬送色信号と判断することによる、クロスカラーや輝度信号の解像度低下といった問題があった。水平メディアン回路はロジカルコムフィルタによって誤って搬送色信号と判断された輝度信号成分を除去するための回路であり、例えば、従来は図4のブロック図に示す如く、入力端子15に対して2段縦続接続された4T遅延回路16及び17と、入力端子15の入力信号と4T遅延回路16及び17の各出力信号をそれぞれ入力として受け、時間4T(T=1/(4fsc))ずつ離れた3つのサンプリング値(画素)のうち中間値を出力端子19へ出力する中間値選択回路18とから構成されている。
【0004】
この従来のYC分離回路中の水平メディアン回路には、4T遅延回路17の出力信号A、4T遅延回路16の出力信号B、入力端子15の入力信号Cが入力され、これら4fscでサンプリングされた入力搬送色信号では、水平方向に画像の大きな変化がなければ、4T離れた画素のデータはほぼ等しい値となる(4Tで1周期のため)。
【0005】
従って、例えば図5(B)に示すような途中で位相が変化する波形で、各時刻での各信号A、B、Cの値が図5(A)に示すような搬送色信号が入力された場合は、画像に変化がないときは、中間値選択回路18からはどれが中間値として選択されてもよい(時刻0,12T時)。BとCの間でクロマの位相が変化する場合には、AまたはBの値が中間値として出力される(時刻4T時)。AとBの間でクロマの位相が変化する場合には、BまたはCの値が中間値として出力される(時刻8T時)。このように、水平メディアン回路に搬送色信号のみが入力される場合には、Bのポイントのデータがそのまま出力されるので、水平メディアン回路による悪影響はない。
【0006】
次に、水平メディアン回路の入力に輝度信号が混入されている場合を考える。輝度信号は搬送色信号に比較して帯域が広いので、上記3つの画素のデータの差が大きい場合には、他の2つと大きく違うデータは輝度信号である可能性が高い。
【0007】
従って、例えば図6(B)に示すような信号で、各時刻での各信号A、B、Cの値が図6(A)に示すような搬送色信号が入力された場合は、図6の時刻4T時のように、入力される3つの信号A、B、Cのうち、信号Bの値が他の2つの信号の値と大きく違う(B>>C>A)ため、中間値選択回路18は輝度信号成分である可能性が高い信号Bを出力せずに、中間値の信号Cを出力することにより、入力された搬送色信号から輝度信号成分を除去して出力することができる。
【0008】
このように、従来の4fscクロックの2次元YC分離回路は、ロジカルコムフィルタと水平メディアン回路を組み合わせることにより、高い精度を得ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、ディジタルVTRその他のディジタル映像機器では、近年、NTSC方式カラー映像信号とPAL方式カラー映像信号の各水平走査周波数の公倍数の周波数(例えば、13.5MHz)を装置のクロックとして使用するものがあり、このようなディジタル映像機器において、上記のクロックを従来の2次元YC分離回路のA/D変換器のサンプリングクロックに選ぶと、サンプリング周波数がfscの整数倍でないため、水平メディアン回路において、搬送色信号の1周期離れた時点にサンプリングポイントは存在せず(例えば、13.5MHzの場合、NTSCの搬送色信号の1周期は3.77T)、正しい演算ができない。
【0010】
例えば、サンプリング周波数を13.5MHzにした時に、従来のYC分離回路中の水平メディアン回路の動作について説明する。いま、図7に示すような搬送色信号が水平メディアン回路に入力された場合、入力信号が搬送色信号であるなら、bのポイントの信号をそのまま出力するのが望ましい。
【0011】
しかし、図7のように搬送色信号が周波数4fscでない13.5MHzのクロックでサンプリングされていると、従来の水平メディアン回路では入力される時間4T(=296ns)ずつ離れた3つのサンプリング値(画素)a、b及びcのうち中間値としてaまたはcの信号を出力してしまう(aとcはほぼ同じ値だが、bは異なる)ので、水平メディアン回路の出力信号は歪みを生じてしまう。
【0012】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、入力コンポジット映像信号を、その色副搬送波周波数の整数倍でないサンプリング周波数でサンプリングしても、十分なYC分離性能を得ることができるYC分離回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、輝度信号と搬送色信号とが帯域共用多重化されているコンポジット映像信号を、搬送色信号の色副搬送波周波数の非整数倍の周波数のクロックでサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングされたコンポジット映像信号から、搬送色信号の帯域で、かつ、隣接する3ラインの信号を分離生成する信号生成手段と、信号生成手段からの隣接する3ラインの信号を入力として受け、搬送色信号を分離するロジカルコムフィルタと、ロジカルコムフィルタの出力信号の基準のサンプリング点に対して、搬送色信号の1周期前後に離れた2つの時点の各データを、2つの時点の周辺のサンプリング点の値から補間により求め、補間により求めた2つの時点の各データと基準のサンプリング点の値のうち中間値を選択して分離した搬送色信号として出力する水平メディアン回路と、コンポジット映像信号から水平メディアン回路の出力搬送色信号を減算して輝度信号を分離する減算手段とを有する構成としたものである。
【0014】
この発明では、コンポジット映像信号のサンプリング周波数を、コンポジット映像信号の搬送色信号の色副搬送波周波数の非整数倍としたとき、水平メディアン回路を、基準のサンプリング点に対して、搬送色信号の1周期前後に離れた2つの時点の各データを、2つの時点の周辺のサンプリング点の値から補間により求め、補間により求めた2つの時点の各データと基準のサンプリング点の値のうち中間値を選択して分離した搬送色信号として出力する構成としたため、コンポジット映像信号の基準のサンプリング点に対して、所定距離離れた2つのサンプリング点と基準のサンプリング点の各データの中間値を選択する従来の水平メディアン回路に比べて、正確な水平メディアン処理ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になるYC分離回路の一実施の形態のブロック図、図2は図1中の要部の水平メディアン回路の一実施の形態の回路構成図を示す。
【0016】
図1に示すYC分離回路では、入力端子1に入力されたアナログ映像信号であるコンポジット映像信号を、A/D変換器2によりサンプリングクロックに基づきサンプリングするが、サンプリングクロックの周波数は、入力コンポジット映像信号中の搬送色信号の色副搬送波周波数fscの整数倍(例えば4fsc)ではない点に特徴がある。本実施の形態では、サンプリングクロック周波数は13.5MHzとされる。
【0017】
A/D変換器2より取り出されたコンポジット映像信号のサンプリング値は、帯域フィルタ(BPF)3により搬送色信号帯域の信号が濾波される一方、1H遅延回路5により1H遅延されてBPF6に供給され、ここで搬送色信号帯域の信号が濾波される。BPF6の出力信号はロジカムコムフィルタ4に供給される一方、1H遅延回路7により更に1H遅延された後ロジカルコムフィルタ4に供給される。
【0018】
ロジカルコムフィルタ4はBPF3、BPF6及び1H遅延回路7からそれぞれ取り出された、搬送色信号の帯域で、かつ、隣接する3ラインの信号を入力として受け、従来と同様の処理により搬送色信号を抜き出して水平メディアン回路9に供給する。水平メディアン回路9は、後述するように従来と同等の性能で搬送色信号を分離抽出し、この搬送色信号を出力端子12へ出力する。また、1H遅延回路5より取り出されたコンポジット映像信号のサンプリング値は、搬送色信号分離系との時間合わせのための遅延回路8を通して減算回路10に供給され、ここで水平メディアン回路9よりの搬送色信号と減算されることにより、輝度信号が分離され、出力端子11へ出力される。
【0019】
次に、水平メディアン回路9の構成及び動作について更に詳細に説明する。この実施の形態では、A/D変換器2に入力されるサンプリングクロックの周波数がfscの整数倍でない周波数(つまり、非整数倍の周波数)に選ばれていることから、搬送色信号の1周期離れた時点にサンプリングポイントは存在しないため、水平メディアン回路9は周辺の画素データから補間によって搬送色信号の1周期離れた時点の画素データを求め、中間値選択回路に入力することにより、入力信号のサンプリングクロックの周波数が4fscである従来の水平メディアン回路と同等の性能を得る。
【0020】
水平メディアン回路9は図2に示すように、入力端子20に対して10段縦続接続された、各々遅延時間T(Tはサンプリング周波数の逆数、すなわちサンプリング周期)の遅延回路21〜30と、遅延回路21、22、23、24、28、29及び30の各入力信号が分岐して入力され、それぞれに所定の乗算係数(フィルタ係数)を乗算する乗算器31、32、33、34、35、36及び37と、遅延回路30の出力信号に所定の乗算係数(フィルタ係数)を乗算する乗算器38と、乗算器31〜34の各出力信号を加算する加算器39と、乗算器35〜38の各出力信号を加算する加算器40と、加算器39、40の出力信号と遅延回路25の出力信号とを受け、その3つの入力信号から中間値を選択して出力端子42へ出力する中間値選択回路41とからなる。
【0021】
ここで、入力コンポジット映像信号がNTSC方式カラー映像信号で、サンプリング周波数を13.5MHzに設定した場合の例について説明する。図3に示すように、同じラインのサンプリング周期T(=1/13.5MHz=74ns)のサンプリング点Y0〜Y10のうち、あるサンプリング点Y5を基準に、前後にNTSC方式カラー映像信号中の搬送色信号の1周期離れた時点Yt1、Yt2のデータをスプライン補間によって求めると、
Yt1={(−5t+12t−7t)/15}・Y0+{(15t−27t−3t+15)/15}・Y1+{(−15t+18t+12t)/15}・Y2+{(5t−3t−2t)/15}・Y3 (1)
Yt2={(−5t+12t−7t)/15}・Y10+{(15t−27t−3t+15)/15}・Y9+{(−15t+18t+12t)/15}・Y8+{(5t−3t−2t)/15}・Y7 (2)
となる。ただし、(1)式及び(2)式中、Y0〜Y3、Y7〜Y10は図3のサンプリング点Y0〜Y3、Y7〜Y10の値を示す。この時、色副搬送波周波数fscは3.579545MHzであるので、(1)式及び(2)式中の図3に示すサンプリング点Yt1とY1との時間差t、及びサンプリング点Yt2とサンプリング点Y9との時間差tは、
t=4−(13.5/3.579545)=0.22857 (3)
であることが知られているので、(3)式の値を(1)式と(2)式に代入することにより、(1)式と(2)式は次式に書き改めることができる。
【0022】
Yt1=−0.0689・Y0+0.87219・Y1+0.23361・Y2−0.0369・Y3 (4)
Yt2=−0.0689・Y10+0.87219・Y9+0.23361・Y8−0.0369・Y7 (5)
図2中の遅延回路30、29、28及び27の各出力信号は、上記のサンプリング点Y0、Y1、Y2及びY3に相当する。よって、乗算器38の乗算係数は(4)式から「−0.0689」であるが、図2では乗算器38をディジタル回路で構成する都合上、分母が2のべき乗の値とするために「−0.0689」の近似値である「−9/128」に設定される。同様に、乗算器37、36及び35の乗算係数は(4)式から「0.87219」の近似値「223/256」、「0.23361」の近似値「15/64」、「−0.0369」の近似値「−9/256」にそれぞれ設定される。同様に、乗算器31〜34の各乗算係数も(5)式の示す係数の近似値にそれぞれ設定される。
【0023】
これにより、乗算器35〜38の各出力信号を加算する加算器40からは(4)式で表されるサンプリング点Yt1の値の近似値が取り出され、乗算器31〜34の各出力信号を加算する加算器39からは(5)式で表されるサンプリング点Yt2の値の近似値が取り出され、それぞれ中間値選択回路41に供給される。基準のサンプリング点Y5に対して搬送色信号の1周期遅れた時点Yt1の値は、図3及び(4)式から分かるように、その周辺のサンプリング点Y0〜Y3の値から補間により求めた値である。同様に、基準のサンプリング点Y5に対して搬送色信号の1周期進んだ時点Yt2の値は、図3及び(5)式から分かるように、その周辺のサンプリング点Y7〜Y10の値から補間により求めた値である。
【0024】
図2に示した中間値選択回路41は、加算器40から取り出されたサンプリング点Yt1の値の近似値と、遅延回路25から取り出された基準のサンプリング点Y5の値と、加算器39から取り出されたサンプリング点Yt2の値の近似値とを入力として受け、従来と同様のアルゴリズムに従い、中間値を選択して出力端子42へ出力する。
【0025】
従って、本実施の形態のように、A/D変換器2におけるサンプリング周波数をfscの整数倍でない13.5MHzに設定した場合でも、補間により搬送色信号の1周期前後にそれぞれ離れた時点Yt1及びYt2のデータを求め、中間値選択回路41に入力することにより、fscの整数倍のサンプリング周波数を用いる従来の2次元YC分離回路と同等のYC分離性能を有する2次元YC分離回路を構成することができる。
【0026】
すなわち、本実施の形態によれば、図7に示すような周波数13.5MHzのクロックでサンプリングされている搬送色信号が水平メディアン回路9に入力された場合、aとcのポイントの信号は補間により白三角で示した、搬送色信号の1周期前後にそれぞれ離れたdとeのポイントの信号を入力するようにしているため、従来のように誤ったポイントの信号を出力することがなく、よって水平メディアン回路9からは歪みの発生の防止された搬送色信号を出力することができる。
【0027】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えばPAL方式カラー映像信号など、輝度信号と搬送色信号が帯域共用多重化されているコンポジット映像信号を伝送する他の標準テレビジョン放送方式にも適用でき、また、13.5MHz以外のサンプリング周波数においても実施可能である。また補間方法には、上記実施の形態のスプライン補間だけでなく、若干性能は劣るが回路構成を簡単にした直線補間やその他の補間方法を用いてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンポジット映像信号のサンプリング周波数を、コンポジット映像信号の搬送色信号の色副搬送波周波数の非整数倍としたとき、水平メディアン回路を、基準のサンプリング点に対して、搬送色信号の1周期前後に離れた2つの時点の各データを、2つの時点の周辺のサンプリング点の値から補間により求め、補間により求めた2つの時点の各データと基準のサンプリング点の値のうち中間値を選択して分離した搬送色信号として出力する構成とすることにより、サンプリング周波数が色副搬送波周波数の非整数倍であっても正確な水平メディアン処理ができるため、サンプリング周波数が色副搬送波周波数の非整数倍であるときに従来生じていた出力搬送色信号の歪みの発生を未然に防止することができ、よって、十分なYC分離性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の要部を構成する水平メディアン回路の一実施の形態の回路構成図である。
【図3】NTSC方式のコンポジット映像信号を13.5MHzでサンプリングしたときのサンプリング点と、基準のサンプリング点に対して搬送色信号の前後の1周期離れた時点を示す図である。
【図4】従来のYC分離回路中の水平メディアン回路の一例のブロック図である。
【図5】図4の水平メディアン回路の各部のデータと入力信号波形の一例を示す図である。
【図6】図4の水平メディアン回路の各部のデータと入力信号波形(Y混入)の他の例を示す図である。
【図7】図4の水平メディアン回路に13.5MHzでサンプリングされた信号が入力されたときの従来回路の問題を説明する波形図である。
【符号の説明】
1 コンポジット映像信号入力端子
2 A/D変換器
3、6 帯域フィルタ(BPF)
4 ロジカルコムフィルタ
5、7 1H遅延回路
8 遅延回路
9 水平メディアン回路
10 減算器
11 輝度信号出力端子
12、42 搬送色信号出力端子
20 入力端子
21〜30 遅延回路
31〜38 乗算器
39、40 加算器
41 中間値選択回路

Claims (2)

  1. 輝度信号と搬送色信号とが帯域共用多重化されているコンポジット映像信号を、前記搬送色信号の色副搬送波周波数の非整数倍の周波数のクロックでサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされた前記コンポジット映像信号から、前記搬送色信号の帯域で、かつ、隣接する3ラインの信号を分離生成する信号生成手段と、
    前記信号生成手段からの前記隣接する3ラインの信号を入力として受け、前記搬送色信号を分離するロジカルコムフィルタと、
    前記ロジカルコムフィルタの出力信号の基準のサンプリング点に対して、前記搬送色信号の1周期前後に離れた2つの時点の各データを、前記2つの時点の周辺のサンプリング点の値から補間により求め、補間により求めた前記2つの時点の各データと前記基準のサンプリング点の値のうち中間値を選択して分離した搬送色信号として出力する水平メディアン回路と、
    前記コンポジット映像信号から前記水平メディアン回路の出力搬送色信号を減算して前記輝度信号を分離する減算手段と
    を有することを特徴とするYC分離回路。
  2. 前記水平メディアン回路は、各々前記サンプリング手段のクロックの一周期の時間遅延する、互いに縦続接続された複数の遅延回路と、前記複数の遅延回路のうち所定番目の遅延回路から前記基準のサンプリング点の信号を取り出す手段と、前記基準のサンプリング点の信号よりも遅延時間の大なる二以上の遅延信号を前記複数の遅延回路の一部から取り出して第1の乗算係数を乗算する第1の乗算手段と、前記基準のサンプリング点の信号よりも遅延時間の小なる二以上の遅延信号を前記複数の遅延回路の他の一部から取り出して第2の乗算係数を乗算する第2の乗算手段と、前記第1の乗算手段から取り出した信号を合成する第1の合成手段と、前記第2の乗算手段から取り出した信号を合成する第2の合成手段と、前記第1及び第2の合成手段の各出力信号と前記基準サンプリング点の信号とを入力として受け、その中間値を選択して出力する中間値選択回路とからなり、前記第1及び第2の乗算手段の乗算係数はスプライン補間の乗算係数の近似値に設定されており、前記第1及び第2の合成手段から前記基準のサンプリング点に対して、前記搬送色信号の1周期前後に離れた2つの時点の各データをそれぞれ取り出すことを特徴とする請求項1記載のYC分離回路。
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