JPH06178315A - Pal方式における動き検出およびy/c分離の方法およびその装置 - Google Patents

Pal方式における動き検出およびy/c分離の方法およびその装置

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JPH06178315A
JPH06178315A JP35104292A JP35104292A JPH06178315A JP H06178315 A JPH06178315 A JP H06178315A JP 35104292 A JP35104292 A JP 35104292A JP 35104292 A JP35104292 A JP 35104292A JP H06178315 A JPH06178315 A JP H06178315A
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signal
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chroma
component signal
motion
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JP35104292A
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Tadao Fujita
忠男 藤田
Jiyun Takayama
▲じゅん▼ 高山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】PAL方式においてもNTSC方式と同等な動
き検出を行うことが可能であり、精度良くY/C分離を
行うことができ、しかも、ハードウェア量が少ないPA
L方式における動き検出およびY/C分離の方法および
その装置を提供することを目的とする 【構成】 第一の動き検出装置1は、PAL方式の画像
信号において同一フレーム上の同一点について見た場
合、2フレームごとに入力され、かつ、2つの属性を有
するクロマ信号(C1)、または、クロマ信号(C2)
を分離した後、位相回路15により、各フレームの各点
について両方の属性のクロマ信号(C1,C2)が存在
するように補間し、NTSC方式の画像信号におけるも
のと同様な画像の動き検出を行うように構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PAL方式による画像
信号からその画像の動きを検出し、また、Y/C分離を
行う、PAL方式における動き検出およびY/C分離の
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州等のテレビジョン放送の方式として
採用されているPAL(PhaseALternati
ve)方式における動き検出の方法、および、Y/C分
離(輝度・色信号分離)においては、以下に述べるよう
な方法が使用されてきた。
【0003】PAL方式においてY/C分離を行う場
合、画面の小さなテレビ受像機においては簡易な方法と
して、以下に述べるような方法がとられてきた。図17
は、PAL方式における色信号と輝度信号の周波数分布
を模式的に表した図である。輝度信号(Y)およびクロ
マ信号(C)は、図17に示すような周波数分布となっ
ているので、図17中に点線(a)および点線(b)で
示すような通過帯域を有するフィルターを使用すること
により、色信号と輝度信号を分離可能である。
【0004】より高性能なY/C分離を行う場合には、
フレームメモリを用いた3次元方向の利用が不可欠とな
る。この場合、フレーム間の動き検出が必要となる。以
下、動き検出およびY/C分離の方法について説明す
る。図18は、PAL方式に使用される従来の動き検出
装置4の構成を示す図である。従来の動き検出装置4
は、PAL方式の画像信号についてNTSC方式におい
て行われているものと同様な方法で動き検出を行うもの
である。以下、図18を参照して従来の動き検出装置4
の動作を説明する。
【0005】従来の動き検出装置4は、第一の2フレー
ムメモリ111および第二の2フレームメモリ112を
使用し、2フレーム離れた同一点のクロマ信号(C1,
C2)が逆相であることを利用して、互いに2フレーム
離れたフレーム上の同一位置の点(画素)のデータにつ
いて画像信号を加算、減算して動き検出を行う。ディジ
タル形式の信号に変換され、従来の動き検出装置4に入
力されるPAL方式の画像データは第一の2フレームメ
モリ111および第一の加算/減算回路113に入力さ
れる。第一の2フレームメモリ111に入力されたフレ
ーム(k)の画像データDkは2フレーム分の遅延が加
えられ、第二の2フレームメモリ112および第二の加
算/減算回路114に入力される。以下、入力される画
像データも同様に遅延が加えられてゆく。
【0006】Dk が第一の2フレームメモリ111およ
び第一の加算/減算回路113に入力された後、4フレ
ーム分の時間経過後に第一の加算/減算回路信号113
に入力される画像データは、画像データDk の4フレー
ム後の画像データDk+4 および2フレーム後の画像デー
タDk+2 となる。また、同様に第二の加算/減算回路1
14に入力される画像データは画像データDk の2フレ
ーム後の画像データDk+2 および画像データDk とな
る。
【0007】ここで、Dk 〜Dk+4 がフレーム上の点
(a)について、上述のフレーム(k)〜フレーム(k
−3)で示したような輝度信号(Y)およびクロマ信号
(C1,C2)の関係にあり、D0 にD2 が加算された
場合、 Dk +Dk+2 =(Y−C1)+(Y+C1)=2Y ・・・(式1) となり、輝度信号(Y)を分離することができ、Dk
らDk+2 を減算した場合、同様に、 Dk −Dk+2 =(Y−C1)−(Y+C1)=−2C1 ・・・(式2) となり、クロマ信号(C1)を分離することができる。
【0008】また、Dk+2 およびDK+4 についても同様
に加算、減算することにより輝度信号(Y)およびクロ
マ信号(C)を分離することが可能である。 Dk+2 +DK+4 =(Y+C2)+(Y−C2)=2Y ・・・(式3) となり、輝度信号(Y)を分離することができ、Dk+2
からDk+4 を減算した場合、同様に、 Dk+2 −Dk+4 =(Y+C2)−(Y−C2)=2C2 ・・・(式4) となり、クロマ信号(C2)を分離することができる。
【0009】相関器115において、このようにして得
られた輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)
の相関をとることにより、画像の動きを検出する。この
この輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)を
相関器115で得られる画像の動き情報に基づいて上記
(式1)〜(式4)で得られた信号の処理を行うことに
よりY/C分離を行うことができる。
【0010】また、例えば特開昭64−877号公報お
よび特開平2−29178号公報に示されるような動き
検出方法も知られている。特開昭64−877号公報
は、ビデオ信号の方式変換等に使用され、画素ごとに動
きベクトルを算出する動き検出装置を開示する。また、
特開平2−29178号公報は、複数フレームの画像デ
ータに基づいて動き検出を行い、さらにY/C分離を行
う装置を開示する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の、PAL方式の
画像信号についての動き検出およびY/C分離の方法は
以上の述べたようにされていたので、以下に述べるよう
な問題点があった。PAL方式の画像信号について、そ
の輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)の主
な周波数成分に対応した帯域フィルターで濾波すること
によりY/C分離を行う方法においては、図17を参照
して容易に理解できるように、それぞれ分離後の輝度信
号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)に、お互いの
周波数成分が残ってしまうことになる。よって、例えば
画面が大きくなった場合等に画質が劣化し、画像にノイ
ズが目立つようになる。あるいは、絵柄の輪郭部分等の
ような高域成分を持ち、しかも比較的目につきやすい部
分についてはほとんど役に立たない等の問題点がある。
【0012】また、上述のようにPAL方式についてN
TSC方式と同様な動き検出を行った場合、連続するフ
レーム間の画像データの差分をとることによっては行う
ことができない。よって、1フレームおいたフレーム間
の画像データの差分をとって動き検出を行うことにな
る。よって、動きを伴う画像について動き検出を行った
場合、NTSC方式の画像に同様な方法を適用して動き
検出を行った場合と比較して充分な性能を得ることがで
きないという問題点がある。この問題点は、上述したP
AL方式の画像信号におけるクロマ信号(C1,C2)
および輝度信号(Y)の方式上のものである。また、2
フレーム分の画像データを記憶するためのフレームメモ
リが2つ必要であるため、ハードウェア量が大きくなる
という問題点がある。
【0013】また、特開昭64−877号公報に記載さ
れた動き検出はビデオ信号の方式変換等のために使用さ
れるものであり、画素ごとの動きベクトルを算出してい
る。処理に多数のステップを要する処理を行うために、
構成が複雑となっている。よって、例えば主にY/C分
離の用途に使用する場合、装置として過剰なものとなっ
ている。また、約1フレーム分の遅延用メモリと、処理
に使用する3フレーム分のメモリを使用しており、第四
の光信号伝送装置4と同様に、ハードウェア量が大きい
という問題点がある。また、特開平2−29178号公
報に記載された動き検出装置はそのままではPAL方式
のビデオ信号の処理に使用することはできない。
【0014】本発明は以上述べた従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、PAL方式においてもNTS
C方式と同等な動き検出を行うことが可能であり、ま
た、精度良くY/C分離を行うことができ、しかも、フ
レームメモリの容量を少なくすることによりハードウェ
ア量を少なくすることが可能なPAL方式における動き
検出およびY/C分離の方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のPAL方式における動き検出およびY/C
分離の方法およびその装置は、ある時点における画像デ
ータとその前後のフレームの画像データに基づいて輝度
成分信号とクロマ成分信号とを算出し、前記クロマ成分
信号を移相し、前記移相されたクロマ信号を前記算出さ
れた輝度信号に加算して合成信号を算出し、前記ある時
点におけるPAL方式の画像データと前記合成信号の差
分データを算出し、この差分データに基づいて画像デー
タの動きを検出する。
【0016】また、前記クロマ成分信号はPAL方式の
サブキャリアの2倍の周波数でサンプリングされ、1サ
ンプルずらされ、フィルタリングされ、さらに、前記あ
る時点における画像データのクロマ信号の符号に合わせ
られることにより移相されることを特徴とする。
【0017】また、前記フィルタリングは、前記クロマ
成分信号をサンプリング周期の2倍の遅延時間で順次遅
延し、一定の係数を遅延が加えられた前記クロマ成分信
号に乗算し、その乗算結果の総和を算出することにより
行われることを特徴とする。
【0018】また、前記輝度成分信号は前記その時点に
おける画像データの前後のフレームの画像データの和に
基づいて算出されることを特徴とする。
【0019】また、前記クロマ成分信号は前記その時点
における画像データの前後のフレームの画像データの差
に基づいて算出されることを特徴とする。
【0020】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出し、前記クロマ成分信号を移相
し、前記輝度成分信号、前記ある時点における画像デー
タ、および前記クロマ成分信号に基づいて輝度信号にお
ける動き検出およびクロマ信号における動き検出を行
い、輝度信号において動きが検出された場合、または、
クロマ信号において動きが検出された場合に動きを検出
する。
【0021】また、前記クロマ信号における動き検出は
前記輝度成分信号と前記ある時点における画像データと
の差分と、この差分と前記移相されたクロマ成分信号と
の差分に基づいて行われることを特徴とする。
【0022】また、前記輝度信号における動き検出は前
記移相されたクロマ成分信号と前記ある時点における画
像データとの差分と、この差分と前記クロマ成分信号と
の差分に基づいて行われることを特徴とする。
【0023】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出し、前記クロマ成分信号を移相
し、前記移相されたクロマ信号を前記算出された輝度信
号に加算して合成信号を算出し、前記ある時点における
PAL方式の画像データと前記合成信号の差分データを
算出し、この差分データに基づいて画像データの動きを
検出し、2次元Y/C分離を行い、前記輝度成分信号、
前記クロマ成分信号、および、前記ある時点における画
像データに基づいて演算によるY/C分離を行い、前記
ある時点における画素に動きが検出された場合、2次元
Y/C分離により得られた輝度信号およびクロマ信号を
出力し、動きが検出されない場合、前記輝度成分信号お
よび前記クロマ成分信号を輝度信号およびクロマ信号と
して出力する。また、上記各PAL方式における動き検
出方法により動き検出を行ことを特徴とする。
【0024】また、前記演算によるY/C分離は、前記
輝度成分信号と前記移相されたクロマ成分信号の差分
と、前記ある時点における画像データの和に基づいて輝
度信号を分離することにより行われることを特徴とす
る。
【0025】また、前記演算によるY/C分離は、前記
輝度成分信号と前記クロマ成分信号の差分と、前記ある
時点における画像データとの差分に基づいてクロマ信号
を分離することにより行われることを特徴とする。
【0026】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出する算出手段と、前記クロマ成
分信号を移相する移相手段と、前記移相されたクロマ信
号を前記算出された輝度信号に加算して合成信号を算出
する合成信号算出手段と、前記ある時点におけるPAL
方式の画像データと前記合成信号の差分データを算出
し、この差分データに基づいて画像データの動きを検出
する検出手段とを有する。
【0027】また、前記移相手段は、PAL方式のサブ
キャリアの2倍の周波数で前記クロマ成分信号をサンプ
リングするサンプリング手段と、サンプリングされた上
記クロマ成分信号を1サンプルずらす手段と、この1サ
ンプルずらされたクロマ成分信号をフィルタリングする
フィルタリング手段と、前記ある時点における画像デー
タのクロマ信号の符号に1サンプルずらされた前記クロ
マ成分信号を合わせる手段とから構成されることを特徴
とする。
【0028】また、前記フィルタリング手段は、遅延手
段の遅延量がそれぞれ2サンプリング周期であるFIR
ディジタルフィルターであることを特徴とする。
【0029】また、前記算出手段は前記その時点におけ
る画像データの前後のフレームの画像データの和に基づ
いて前記輝度成分信号を算出することを特徴とする。
【0030】また、前記算出手段は前記その時点におけ
る画像データの前後のフレームの画像データの差に基づ
いてクロマ成分信号を算出することを特徴とする。
【0031】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出する算出手段と、前記クロマ成
分信号を移相する移相手段と、前記輝度成分信号、前記
ある時点における画像データ、および前記クロマ成分信
号に基づいて輝度信号における動き検出を行う手段と、
前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
および前記クロマ成分信号に基づいてクロマ信号におけ
る動き検出を行う手段と、輝度信号において動きが検出
された場合、または、クロマ信号において動きが検出さ
れた場合に動きを検出する検出手段とを有する。
【0032】また、前記クロマ信号における動き検出を
行う手段は前記輝度成分信号と前記ある時点における画
像データとの差分と、この差分と前記移相されたクロマ
成分信号との差分に基づいて動き検出を行うことを特徴
とする。
【0033】また、前記輝度信号における動き検出手段
は前記移相されたクロマ成分信号と前記ある時点におけ
る画像データとの差分と、この差分と前記クロマ成分信
号との差分に基づいて動き検出を行うことを特徴とす
る。
【0034】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出する算出手段と、前記クロマ成
分信号を移相する移相手段と、前記移相されたクロマ信
号を前記算出された輝度信号に加算して合成信号を算出
する合成信号算出手段と、前記ある時点におけるPAL
方式の画像データと前記合成信号の差分データを算出
し、この差分データに基づいて画像データの動きを検出
する検出手段と、2次元Y/C分離を行う2次元Y/C
分離手段と、前記輝度成分信号、前記クロマ成分信号、
および、前記ある時点における画像データに基づいて演
算によるY/C分離を行うフレーム間Y/C分離手段
と、前記ある時点における画素に動きが検出された場
合、前記2次元Y/C分離手段により得られた輝度信号
およびクロマ信号を出力し、動きが検出されない場合、
前記輝度成分信号および前記クロマ成分信号を輝度信号
およびクロマ信号として出力する選択手段とを有する。
また、上記各PAL方式における動き検出装置により動
き検出を行ことを特徴とする。
【0035】また、ある時点における画像データとその
前後のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号と
クロマ成分信号とを算出する算出手段と、前記クロマ成
分信号を移相する移相手段と、前記輝度成分信号、前記
ある時点における画像データ、および前記クロマ成分信
号に基づいて輝度信号における動き検出を行う手段と、
前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
および前記クロマ成分信号に基づいてクロマ信号におけ
る動き検出を行う手段と、輝度信号において動きが検出
された場合、または、クロマ信号において動きが検出さ
れた場合に動きを検出する検出手段と、2次元Y/C分
離を行う2次元Y/C分離手段と、前記輝度成分信号、
前記クロマ成分信号、および、前記ある時点における画
像データに基づいて演算によるY/C分離を行うフレー
ム間Y/C分離手段と、前記ある時点における画素に動
きが検出された場合、前記2次元Y/C分離手段により
得られた輝度信号およびクロマ信号を出力し、動きが検
出されない場合、前記輝度成分信号および前記クロマ成
分信号を輝度信号およびクロマ信号として出力する選択
手段とを有する。また、上記各PAL方式における動き
検出装置により動き検出を行ことを特徴とする。
【0036】また、フレーム間Y/C分離手段は前記輝
度成分信号と前記移相されたクロマ成分信号の差分と、
前記ある時点における画像データの和に基づいて輝度信
号を分離することによりY/C分離を行うことを特徴と
する。
【0037】また、フレーム間Y/C分離手段は前記輝
度成分信号と前記クロマ成分信号の差分と、前記ある時
点における画像データとの差分に基づいてクロマ信号を
分離することによりY/C分離を行うことを特徴とす
る。
【0038】
【作用】PAL方式による画像信号のクロマ信号をサブ
キャリアの2倍の周波数でオーバーサンプリングして1
サンプル分移相し、さらにPAL方式の信号シーケンス
に基づいてその符号を変更することにより連続するフレ
ームの同一位置の画素のクロマ信号に同一属性および同
一符号を有するクロマ信号を補間する。上記のクロマ信
号の補間後の連続するフレーム上の画素の差分をとるこ
とにより動き検出を行う。さらに、上記動き検出で得ら
れた画素ごとの動き情報に基づいて静止画像の画素、ま
たは動画像の変化のない画素については、連続したフレ
ームの同一位置の画素間の演算により分離された輝度信
号およびクロマ信号を選択して出力し、動画像の変化の
ある画素については2次元Y/C分離により分離された
輝度信号およびクロマ信号を選択して出力することによ
り、画像全体としてのY/C分離の精度を高めている。
【0039】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例について説明す
る。図1は、本発明の第一の動き検出装置1の構成を示
す図である。第一の動き検出装置1は、上述したように
PAL方式において同一フレーム上の同一点について見
た場合、2フレームごとに入力され、かつ、2つの属性
を有するクロマ信号(C1)、または、クロマ信号(C
2)を分離した後、位相回路15により、各フレームの
各点について両方の属性のクロマ信号(C1,C2)が
存在するように補間し、NTSC方式の画像信号におけ
るものと同様な画像の動き検出が行えるように構成した
ものである。
【0040】まず、問題点を明確化するために、PAL
方式における輝度信号(Y)およびクロマ信号(C)と
フレームとの関係について述べる。図5は、PAL方式
の画像信号の一画面分の信号(フレーム)と、輝度信号
(Y)およびクロマ信号(C1,C2)の関係を示す図
である。図5において、フレーム(k−3)から順次フ
レーム(k−2)、・・・、フレーム(k+1)の順番
に受信されている。また、(a)に示す点は、それぞれ
のフレームにおいて同一の位置にある点(画素)を示し
ている。
【0041】以下、フレーム(k−3)〜フレーム
(k)について説明する。ここで、PAL方式において
は、輝度信号はサブキャリア上に異なった直交する2種
類の属性の信号(C1,C2)として乗せられており、
フレーム(k−3)〜フレーム(k)中の同じ点、例え
ば図5中に(a)示す点(画素)について比較すると、
フレーム(k−3)の点(a)における画像データD
k-3 に含まれる色信号および輝度信号は、フレーム(m
−3)における輝度信号(Yk-3 )と、フレーム(k−
3)における第二の属性の反転されたクロマ信号(−C
k-3 )である。フレーム(k−2)の点(a)におけ
る画像データDk-2 に含まれる色信号および輝度信号
は、フレーム(k−2)における輝度信号(Yk-2
と、フレーム(k−2)における第一の属性の反転され
たクロマ信号(−C1k-2 )である。フレーム(k−
1)の点(a)における画像データDk-1 に含まれる色
信号および輝度信号は、フレーム(k−1)における輝
度信号(Yk-1 )と、フレーム(k−1)における第二
の属性のクロマ信号(C2k-1 )である。フレーム
(k)の点(a)における画像データDk に含まれる色
信号および輝度信号は、フレーム(k)における輝度信
号(Yk )と、フレーム(k)における第一の属性のク
ロマ信号(C1k )である。上述のように、PAL方式
においては、画面上の同一の位置の画素に着目した場
合、輝度情報は4フレーム周期で伝送される。
【0042】ここで、輝度信号(Y)およびクロマ信号
(C1,C2)の関係については、ライン間においても
フレーム間と類似の関係が成り立つ。図16は、PAL
方式の画像信号の一ライン分の信号と、輝度信号(Y)
およびクロマ信号(C1,C2)の関係を示す図であ
る。図16において、ライン(m−3)から順次ライン
(m−2)、・・・ライン(m+1)の順番に受信され
ている。
【0043】以下、ライン(m−3)〜ライン(m)に
ついて説明する。図16において、点(a)で示す各ラ
イン上の同一位置の点(画素)に着目すると、ライン
(m−3)の点(a)における画像データDm-3 に含ま
れる色信号および輝度信号は、ライン(m−3)におけ
る輝度信号(Ym-3 )と、ライン(m−3)における第
二の属性の反転されたクロマ信号(−C2m-3 )であ
る。ライン(m−2)の点(a)における画像データD
m-2 に含まれる色信号および輝度信号は、ライン(m−
2)における輝度信号(Ym-2 )と、ライン(m−2)
における第一の属性のクロマ信号(C1m-2 )である。
ライン(m−1)の点(a)における画像データDm-1
に含まれる色信号および輝度信号は、ライン(m−1)
における輝度信号(Ym-1 )と、ライン(m−1)にお
ける第二の属性のクロマ信号(C2m-1 )である。ライ
ン(m)の点(a)における画像データDm に含まれる
色信号および輝度信号は、ライン(m)における輝度信
号(Ym )と、ライン(m)における第一の属性の反転
されたクロマ信号(−C1m )である。このような関係
が各ライン上の(a)に示す各点について成り立ってい
る。また、図16を参照してわかるように、同一ライン
上の点(画素)に着目した場合、上記と同様に4画素周
期で2つの属性および2種類の符号のクロマ信号(C
1,C2)が伝送されている。
【0044】図1において、 第一の1フレームメモリ
10および第二の1フレームメモリ11は、アナログ/
ディジタル変換回路(図示せず)でディジタル形式の信
号に変換され、入力された画像データ(入力画像デー
タ)について、それぞれ1フレーム分ずつの遅延を与え
て出力する。第一の加算回路12は、入力画像データお
よび第二の1フレームメモリ11の出力データ(第二の
遅延画像データ)の加算を行い、輝度信号(Y)を出力
する。第一の減算回路13は、入力される画像データお
よび第二の遅延画像データ13の減算を行い、クロマ信
号(C1,C2)を出力する。
【0045】デコーダ14は、入力されるクロマ信号
(C1,C2)を、そのタイミングを示すデコード信号
に基づいて絶対値化する(符号を正に揃える)。つま
り、デコーダ14に入力されるクロマ信号が−C1であ
る場合、これをデコード信号に基づいて(−1)倍し、
出力し、デコーダ14に入力されるクロマ信号が−C2
である場合、これをデコード信号に基づいて(−1)倍
し、出力し、デコーダ14に入力されるクロマ信号がC
1またはC2である場合、これをデコード信号に基づい
てそのまま出力する。
【0046】図2は、デコーダ14の構成を示す図であ
る。符号発生回路161は、後述するデコード信号発生
回路200から出力される信号NI、信号OE、および
信号FSCに基づいてクロマ信号(C1,C2)の符号
を上述のようにそろえる符号信号を発生する回路であ
る。乗算器142は、符号発生回路161で発生された
(±1)の値の上記符号信号とクロマ信号(C1,C
2)を乗算する回路である。クロマ信号分離回路(C1
/C2分離)143は、C1/C2分離信号(2FS
C)に基づいて乗算器142で符号が揃えられたクロマ
信号(C1,C2)を分離し、移相回路15に入力する
回路である。
【0047】エンコーダ16においては、符号信号は以
下のように発生される。OE信号が論理値1であり、か
つ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論理値0
ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値1であ
り、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論
理値1ならば、符号信号は(−1)である。OE信号が
論理値1であり、かつ、NI信号が論理値0、かつ、F
SC信号が論理値1ならば、符号信号は(−1)であ
る。OE信号が論理値1であり、かつ、NI信号が論理
値0、かつ、FSC信号が論理値0ならば、符号信号は
1である。OE信号が論理値0であり、かつ、NI信号
が論理値1、かつ、FSC信号が論理値1ならば、符号
信号は(−1)である。OE信号が論理値0であり、か
つ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論理値0
ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値1であ
り、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論
理値1ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値
1であり、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信
号が論理値0ならば、符号信号は(−1)である。
【0048】ここで、デコード信号とは、PAL方式の
信号シーケンスに基づいて決められ、その時点で第一の
1フレームメモリ10に入力されているクロマ信号(C
1,C2)の極性(反転されているか、否か)等の属性
を示す信号であり、デコーダ14および位相回路15に
入力され、その処理に使用される。
【0049】図3は、デコード信号発生回路200の構
成を示す図である。図3において、同期分離回路201
は、ビデオ信号(SVD)から同期信号(F−PULS
E、H−PULSE、フレームパルス)を分離する。ラ
インカウンタ202は、フレームパルスをカウントする
回路である。バーストゲート発生回路203は、バース
トゲート信号、NI/OE検出信号を発生する。
【0050】クロック発生回路(PLL)204は、ク
ロック信号(4FSC)を発生する。NI/OE検出・
C1/C2分離回路205は、クロック信号(4FS
C)とNI/OE検出信号に基づいてNI信号、OE信
号、FSC信号、およびC1/C2分離信号(2FS
C)を発生する。ここで、NI信号とはバースト信号の
向きを示す信号で、4フレームで一巡する。また、OE
信号とは、バースト信号の向きを示す信号で、1ライン
ごとに反転し、24フレームで一巡する。
【0051】位相回路15は、例えばディジタルトラン
スバーサルフィルター等から構成され、入力されるディ
ジタル形式のクロマ信号(C1,C2)をサブキャリア
の2倍の周波数でオーバーサンプリングし、さらにディ
ジタル処理によるフィルタリングを行う。
【0052】エンコーダ16は、位相回路15から出力
されるクロマ信号(C1,C2)を、第一の1フレーム
メモリ10から出力される画像データ(第一の遅延画像
データ)に含まれるクロマ信号(C1,C2)と同じ極
性(符号)に変換して第二の加算回路17に入力する。
つまり、デコード信号に基づいて、その時に第一の動き
検出装置1に入力されているものと同じ属性かつ同じ符
号のクロマ信号(C1,C2)となるように処理を行
う。
【0053】図4は、エンコーダ16の構成を示す図で
ある。図4において、符号発生回路161は、NI信
号、OE信号、およびFSC信号に基づいて符号信号を
発生する回路である。クロマ信号多重回路(C1/C2
多重)162は、移相回路15から出力されるクロマ信
号(C1,C2)を2FSC信号に従って多重化する回
路である。乗算回路163は、符号信号とクロマ信号多
重回路の出力を乗算する回路である。
【0054】エンコーダ16においては、符号信号は以
下のように発生される。OE信号が論理値1であり、か
つ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論理値0
ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値1であ
り、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論
理値1ならば、符号信号は(−1)である。OE信号が
論理値1であり、かつ、NI信号が論理値0、かつ、F
SC信号が論理値1ならば、符号信号は(−1)であ
る。OE信号が論理値1であり、かつ、NI信号が論理
値0、かつ、FSC信号が論理値0ならば、符号信号は
1である。OE信号が論理値0であり、かつ、NI信号
が論理値1、かつ、FSC信号が論理値1ならば、符号
信号は(−1)である。OE信号が論理値0であり、か
つ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論理値0
ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値1であ
り、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信号が論
理値1ならば、符号信号は1である。OE信号が論理値
1であり、かつ、NI信号が論理値1、かつ、FSC信
号が論理値0ならば、符号信号は(−1)である。
【0055】第二の加算回路17は、第一の加算回路1
2の出力とエンコーダ16の出力の加算を行う。第二の
減算回路18は、第一の遅延画像データと第二の加算回
路17の出力の減算を行う。動き判定回路19は、第二
の減算回路18の出力データに基づいて画像の動きを判
定し、動き検出信号として出力する。第一の動き検出装
置1の各部分は、図中に示すように接続されている。
【0056】以下、第一の動き検出装置1の動作を説明
する。第一の動き検出装置1に入力された入力画像デー
タは、第一の1フレームメモリ10および第一の加算回
路12に入力される。入力画像データは、第一の1フレ
ームメモリ10で1フレーム分の時間遅延が加えられ、
第一の遅延画像データとして第二の1フレームメモリ1
1および第二の減算回路18に入力される。
【0057】第一の遅延画像データは、さらに第二の1
フレームメモリ11で1フレーム分の時間遅延が加えら
れ、第二の遅延画像データとして第一の加算回路12お
よび第一の減算回路に入力される。つまり、例えば図5
(a)に示した画素に着目した場合、フレーム(k)の
点(a)の画像データDk が第二の遅延画像データであ
る場合、第一の遅延画像データはフレーム(k+1)の
点(a)の画像データDk+1 となり、また、入力画像デ
ータはフレーム(k+2)の点(a)の画像データD
k+2 となる。なお、図5に示すクロマ信号(C1,C
2)は、静止画像、または、動画像において変化のない
点(準静止画像)の場合について示してあり、輝度信号
(Y)およびクロマ信号(C1,C2)の値の変化はほ
とんどない。
【0058】これらの画像データDk およびDk+2 は、
第一の加算回路12および第一の減算回路13でそれぞ
れ加算減算される。つまり、第一の加算回路12におい
ては、上述したような次式に示す演算が行われ、この結
果、準静止画像であるためフレーム間のクロマ信号(C
1)はキャンセルされ、輝度信号(Y)が出力される。 Dk +Dk+2 =(Y−C1)+(Y+C1)=2Y ・・・(式5)
【0059】また、第一の減算回路13においては次式
に示す演算が行われ、クロマ信号(C1)が出力され
る。 Dk +Dk+2 =(Y−C1)−(Y+C1)=−2C1 ・・・(式6)
【0060】同様に、1フレーム分時間経過の後は、画
像データDk+1 が第二の遅延画像データ、画像データD
k+2 が第一の遅延画像データ、および、画像データD
k+3 が入力画像データとなる。よって、第一の加算回路
12においては、上述したような次式に示す演算が行わ
れ、輝度信号(Y)が出力される。 Dk+1 +Dk+3 =(Y−C2)+(Y+C2)=2Y ・・・(式7)
【0061】また、第一の減算回路13においては次式
に示す演算が行われ、クロマ信号(C2)が出力され
る。 Dk+1 +Dk+3 =(Y−C2)−(Y+C2)=−2C2・・・(式8) 以上の演算が各フレームの各点について順次行われる。
また、クロマ信号(C1)およびクロマ信号(C2)の
符号関係は、フレームによって異なるが、以上に述べた
ように分離可能である。また、輝度信号(Y)およびク
ロマ信号(C1,C2)はそれぞれ2倍になっている
が、第一の減算回路13またはエンコーダ16、およ
び、第一の減算回路13において最小ビット(LSB)
側に1ビットずらす等の処理を行い、(1/2)の値と
する。以上のように分離されたクロマ信号(C1,C
2)はデコーダ14に入力される。
【0062】図6は、デコーダ14に入力されるクロマ
信号(C1,C2)を同一の画素に着目してフレーム周
期(・・・k−1,k,k+1・・・)ごとに示す図で
ある。なお、図6におけるクロマ信号(C1,C2)は
ディジタル形式のデータであるが、説明の便宜上アナロ
グ形式の信号として表されている。デコーダ14は、図
6に示したクロマ信号(C1,C2)についてデコード
信号に基づいて絶対値をとり、位相回路15に入力す
る。
【0063】図7は、位相回路15の入出力信号を示す
図である。図7(A)は、位相回路15の入力信号を示
す図である。位相回路15において、デコーダ14から
出力されるクロマ信号(C1,C2)は、サブキャリア
の2倍サンプリング周波数でオーバーサンプリングされ
る。サブキャリア1周期には、2種類のクロマ信号(C
1,C2)が含まれるため、このサンプリング周期のそ
れぞれで一つづつクロマ信号がサンプリングされること
になる。また、クロマ信号(C1,C2)は図16に示
したような関係にあるため、1サンプル周期の移相、例
えば1サンプル周期分の遅延を加えることにより、他の
属性のクロマ信号(C1,C2)となる。
【0064】図5の(a)点に着目した場合、クロマ信
号(C1,C2)は、1フレーム分の時間周期(T)を
おいたサンプリング点(・・・k−1,k,k+1・・
・)で順次サンプリングされることになる。
【0065】図7(B)は、位相回路15の出力を示す
図である。図7(B)に示した補間信号(C1’,C
2’)は、図7(A)に示したクロマ信号(C1,C
2)を位相回路15においてオーバーサンプリングし、
さらにフィルタリングして得られるものである。
【0066】エンコーダ16において、この補間信号
(C1’,C2’)はデコード信号に基づいて、その時
点での第一の遅延画像データのクロマ信号(C1,C
2)と同じの極性(符号)に変換され、第二の加算回路
17に入力される。第一の遅延画像データのクロマ信号
(C1,C2)の符号は、第一の動き検出装置1にその
時点で入力されている画像データのクロマ信号(C1,
C2)の符号と一致する。よって、上記符号の変換はそ
の時点で入力される画像データに対応するデコード信号
に基づいて容易に行うことが可能である。なお、補間信
号(C1’,C2’)の精度は、本来そのフレームにク
ロマ信号(C1,C2)があったと仮定した場合の信号
を非常に精度良く近似するものである。この補間の精度
については後述する。
【0067】この補間信号は第二の加算回路17におい
て、第一の加算回路12で分離された輝度信号(Y)と
加算され、コンポジット信号(V)となり、第二の減算
回路18に入力される。つまり、コンポジット信号
(V)は、次式で示されるような信号である。 V=Y+C1’ または、 V=Y−C1’ または、 V=Y+C2’ または、 V=Y−C2’
・・・(式8) ただし、クロマ信号(C1,C2)の符号はエンコーダ
16において上述のように決定されるものである。
【0068】第二の減算回路18において、第一の遅延
画像データとコンポジット信号(V)の差分データが計
算される。つまり、第一の遅延画像データが画像データ
kである場合、対応するコンポジット信号(Vk )と
の間で次式の演算が行われる。 差分データ=(画像データDk )−(コンポジット信号
k )=(Yk −C1k )−((Yk+1 +Yk-1 )/2
−C1k-1 ’)・・・(式9)
【0069】ここで、補間信号(C1k-1 ’)はフレー
ム(k−1)にあったと仮定した場合のクロマ信号(C
k-1 )と精度良く一致し、また、準静止画像について
処理を行っている場合、(Yk+1 +Yk-1 )/2は、ほ
ぼYk-1 に一致する。よって、 差分データ=(Yk −C1k )−(Yk-1 −C1k-1 ) ・・・(式10) となる。これは、NTSC方式において動き検出のため
に行う前後のフレーム間の同一位置の点の画像データに
ついての差分演算に同じである。また、以上に述べた差
分演算は他の属性および符号の異なるクロマ信号(C
1,C2)についても同様である。なお、この処理が以
上述べたような準静止画像について行われた場合、差分
データは計算誤差のみ、つまりほとんど0となる。よっ
て、例えば差分データが一定の値よりも小さい場合、そ
の画素には動きかなかったと判定することが可能とな
る。
【0070】以上のように演算された差分データについ
て動き判定回路19において処理が行われ、動き検出信
号として出力される。この動き検出信号は、他の画像処
理装置、例えばY/C分離装置(図示せず)等の処理に
使われる。
【0071】以下、第一の実施例における位相回路15
の構成におよびその精度について説明する。図8は、位
相回路15の構成を示す図である。位相回路15は、オ
ーバーサンプリング回路155、およびフィルター回路
150から構成される。オーバーサンプリング回路15
5は、上述したように位相回路15に入力されるクロマ
信号(C1,C2)をサブキャリアの2倍の周波数
(8.86MHz)でオーバーサンプリングする。フィ
ルター回路150は、オーバーサンプリング回路155
から入力されるクロマ信号(C1,C2)をディジタル
処理によりフィルタリングする。
【0072】フィルター回路150の構成および動作に
ついて以下に説明する。図9は、フィルター回路150
の構成を示す図である。フィルター回路150は、例え
ば図9に示すような、12段構成のディジタルFIRフ
ィルターである。図9において、遅延回路1511 〜1
5111は、シフトレジスタ等から構成され、それぞれデ
ィジタル形式のクロマ信号(C1,C2)に(2×1/
サブキャリアの2倍の周波数=8.86MHz))の遅
延を与える遅延回路である。乗算回路1521 〜152
12は、それぞれフィルター回路150に入力されるクロ
マ信号(C1,C2)データ、および各遅延回路151
1 〜15111で遅延されたクロマ信号(C1,C2)に
係数を乗算し、加算回路153に入力する。
【0073】加算回路153は、各乗算回路1521
15211での乗算結果の総和を計算する。ここで、フィ
ルター回路150の動作条件について述べる。入力され
るクロマ信号(C1,C2)の周波数帯域は、1.3M
Hzで−2dB、4MHzで−20dB以下となる。ま
た、オーバーサンプリング回路155でのサンプリング
周波数は、PAL方式のサブキャリアの2倍の周波数、
8.86MHzである。クロマ信号(C1,C2)のサ
ンプリング精度は10bitであり、この場合の通過帯
域の精度は0.0085dB以下となる。
【0074】上述の通り、フィルター回路150のフィ
ルター段数は12段であり、乗算回路1521 〜152
12の乗算係数は、以下の通りである。乗算回路15
1 、15212の乗算係数は−0.006446383
9、乗算回路1522 、15211の乗算係数は 0.0
120016783、乗算回路1523 、15210の乗
算係数は 0.0205456972、乗算回路152
4 、1529 の乗算係数は−0.086582481
8、乗算回路1525 、1528 の乗算係数は 0.0
421517014、乗算回路1526 、1527 の乗
算係数は 0.517798234である。
【0075】以上の条件における、フィルター回路15
0の特性は、以下のようになる。DC〜1.5MHzで
の通過帯域の精度は±0.005dB以内、2.4MH
zでの減衰量は−3dB、3.0MHzでの減衰量は−
10dB、3.4MHzでの減衰量は−20dB、4.
0MHz以上での減衰量は−63dB以上となる。
【0076】クロマ信号(C1,C2)の周波数成分の
大部分が含まれるDC〜1.5MHzでの精度(0.0
05dB)は量子化誤差(0.0085dB)以下とな
り、問題とならない。また、クロマ信号(C1,C2)
の4.0MHzでの周波数帯域は、低い周波数成分に比
べて−20dB以下である。これに対してフィルター回
路150は、4.0MHzで−63dB以下となってお
り、いくぶんクロマ信号(C1,C2)の高域周波数成
分がカットされることとなるが、特に実用上の問題はな
い。このクロマ信号(C1,C2)の高域周波数成分の
減衰を防止するためにはフィルター回路150の段数を
増やせばよいが、現実的には以上に述べた程度の段数が
回路規模と性能の釣り合いがとれている。位相回路15
は、以上のように構成されているので、補間信号(C
1’,C2’)を量子化誤差以下の精度で求めることが
できる。
【0077】図10は、以上に述べた第一の動き検出装
置1の処理を示すフローチャートである。図10におい
て、ステップ01(S01)において、第一の加算回路
12は入力画像データと第二の遅延画像データを加算
し、輝度信号(Y)を分離する。ステップ02(S0
2)において、第一の減算回路13は入力画像データか
ら第二の遅延画像データを減算し、クロマ信号(C1,
C2)を減算する。ステップ03(S03)において、
デコーダ14、位相回路15、およびエンコーダ16は
第一の減算回路13で分離されたクロマ信号(C1,C
2)を移相し、フィルタリングして補間信号(C1’,
C2’)を生成する。ここで、S01の処理、および、
S02とS03の処理は同時に平行して行われる。
【0078】ステップ04(S04)において、第二の
加算回路17は補間信号(C1’,C2’)と輝度信号
(Y)を加算し、コンポジット信号(V)を生成する。
ステップ05(S05)において、第二の減算回路18
は第一の遅延画像データからコンポジット信号(V)を
減算し、差分データを算出する。ステップ06(S0
6)において、動き判定回路19は差分データの値を判
断し、差分データの絶対値が一定値以上の場合はS07
の処理に進み、一定値以下の場合はS08の処理に進
む。
【0079】ステップ07(S07)において、動き判
定回路19は処理の対象となる画素について動きがある
と判断し、動き検出信号を活性化し(アサートし)、出
力する。ステップ08(S08)において、動き判定回
路19は処理の対象となる画素について動きがないと判
断し、動き検出信号を不活性化し(ネゲートし)、出力
する。第一の動き検出装置1は、以上の処理をハードウ
ェア的に行っている。
【0080】以上述べたように、第一の実施例に示した
第一の動き検出装置1は、従来不可能であった、PAL
方式において連続したフレームの画像データを比較する
ことによる動き検出を可能にしている。このため、PA
L方式においても、NTSC方式におけるものとほぼ同
じ精度の動き検出が可能となり、これに関連する、より
高度な各種画像データ処理が可能となる。
【0081】また、従来技術として示した、2フレーム
離れたフレーム間の画像データの比較による動き検出に
比べて性能が向上したのみならず、フレームメモリの容
量が半減するという特徴がある。この結果、装置規模を
縮小することが可能となる。第一の動き検出装置1は、
高性能3次元Y/C分離、あるいはクロマキー等、各種
機器への応用が可能である。
【0082】なお、デコーダ14において、クロマ信号
(C1,C2)を一度アナログ変換し、フィルター回路
150をアナログフィルターとし、再びエンコーダ16
でディジタル形式の信号に戻してもよい。また、第一の
実施例においては、第一の動き検出装置1の処理がハー
ドウェア的に行われる場合について示したが、DSP等
を使用してソフトウェア的に行うように構成してもよ
い。以上述べた第一の動き検出装置1の構成は例示であ
り、例えばフィルター回路150の段数を変更する等、
種々の構成をとることが可能である。
【0083】以下、本発明の第二の実施例について説明
する。図11は、本発明の第二の動き検出装置2の構成
を示す図である。第二の動き検出装置2は、輝度信号
(Y)とクロマ信号(C1,C2)のそれぞれについて
連続したフレーム間の差分をとり、動き検出を行うもの
である。なお、第二の動き検出装置2について同一符号
を付した部分は第一の動き検出装置1の対応する部分に
同じである。
【0084】図11において、第三の減算回路21は、
第一の加算回路12の出力から第一の遅延画像データを
減算し、第五の演算回路23に入力する。第四の減算回
路22は、第一の遅延画像データから補間信号(C
1’,C2’)を減算し、第六の減算回路24に入力す
る。
【0085】第五の演算回路23は、第四の減算回路2
2の出力から補間信号(C1’,C2’)を減算し、ク
ロマ信号(C1,C2)の変化(MC)を求め、C動き
判定回路25に入力する。第六の減算回路24は、第四
の減算回路22の出力から第一の加算回路12の出力
(輝度信号(Y))を減算し、輝度信号(Y)の変化
(MY)を求め、Y動き判定回路26に入力する。
【0086】C動き判定回路25は、クロマ信号(C
1,C2)の変化情報から動きを識別し、第三の加算回
路27に入力する。Y動き判定回路26は、輝度信号
(Y)の変化情報から動きを識別し、第三の加算回路2
7に入力する。第三の加算回路27は、C動き判定回路
25およびY動き判定回路26からそれぞれ入力される
輝度信号動き情報およびクロマ信号動き情報を加算し、
動き検出信号として出力する。
【0087】以下、第二の動き検出装置2の動作につい
て説明する。なお、説明の便宜上、第二の動き検出装置
2に入力される画像データは静止画像データである場合
について述べる。第一の実施例において第一の動き検出
装置1について説明したのと同様に、第一の加算回路1
2および第一の減算回路13は輝度信号(Y)およびク
ロマ信号(C1,C2)を分離する。また、デコーダ1
4、位相回路15、およびエンコーダ16では補間信号
(C1’,C2’)が作られる。静止画の場合は、フレ
ーム間の同一点(画素)の輝度信号(Y)は等しくな
り、また、補間信号(C1’,C2’)とクロマ信号
(C1,C2)は等しくなる。
【0088】第三の減算回路21において、第一の遅延
画像データから第二の1フレームメモリ11から出力さ
れる輝度信号(Y)を減算すると、 第三の減算回路21の出力=(Y+C)−Y=C ・・・(式11) ただし、Cは±C1または±C2のいずれかである。以
下同様。となり、クロマ信号(C1,C2)が分離でき
る。
【0089】また、第四の減算回路22において、第一
の遅延画像データから補間信号(C1’,C2’)を減
算すると、 第四の減算回路22の出力=(Y+C)−C=Y ・・・(式12) となり、輝度信号(Y)が分離できる。
【0090】さらに、第五の演算回路23において、第
三の減算回路21の出力から補間信号(C1’,C
2’)を減算すると、 第五の演算回路23の出力=C−C’ ・・・(式13) ただし、C’は補間信号(C1’,C2’)のうちのい
ずれかである。となり、上述のように、第二の動き検出
装置2に入力される画像データが静止画像のものである
場合、第五の演算回路23の出力値は0となる。
【0091】また、第六の減算回路24において、輝度
信号(Y)から第四の減算回路22の出力を減算する
と、 第六の減算回路24の出力=Y−Y’ ・・・(式14) ただし、Y’は第四の減算回路22の出力の輝度信号
(Y)である。となり、上述のように、第二の動き検出
装置2に入力される画像データが静止画像のものである
場合、第六の減算回路24の出力値は0となる。
【0092】このように第三の減算回路21、第四の減
算回路22、第五の演算回路23、および第六の減算回
路24により、輝度信号(Y)およびクロマ信号(C
1,C2)についてそれぞれ差分を演算することが可能
である。第五の演算回路23の出力として得られる、連
続するフレームの同一位置の点(画素)のクロマ信号
(C1,C2)の差分、および輝度信号(Y)の差分を
とることが可能である。これらの差分情報が、例えば一
定の値以上になった場合をもって、輝度信号(Y)にお
ける動きと識別し、あるいは、クロマ信号(C1,C
2)における動きと識別することが可能である。これら
のクロマ信号(C1,C2)の差分情報および輝度信号
(Y)の差分情報は、それぞれC動き判定回路25およ
びY動き判定回路26に入力され、それぞれの動きが判
定されたのち、第三の加算回路27で論理和されて動き
検出信号として第二の動き検出装置2から出力される。
なお、動き検出の判定条件としては、第三の加算回路2
7でクロマ信号(C1,C2)と輝度信号(C)の論理
積とする等の変形が考えられる。
【0093】図12は、以上述べた第二の動き検出装置
2の処理を示すフローチャートである。図12におい
て、ステップ11(S11)において、第一の加算回路
12は入力画像データと第二の遅延画像データを加算
し、輝度信号(Y)を分離する。ステップ12(S1
2)において、第一の減算回路13は入力画像データか
ら第二の遅延画像データを減算し、クロマ信号(C1,
C2)を減算する。ステップ13(S13)において、
デコーダ14、位相回路15、およびエンコーダ16は
第一の減算回路13で分離されたクロマ信号(C1,C
2)を移相し、フィルタリングして補間信号(C1’,
C2’)を生成する。ここで、S11の処理、および、
S12とS13の処理は同時に平行して行われる。な
お、ここまでの処理は、図10に示した第一の動き検出
装置1のS01〜S03の処理に同じである。
【0094】ステップ14(S14)において、第四の
減算回路22は、第一の遅延画像データから補間信号
(C1’,C2’)を減算し、輝度信号(Y)を分離す
る。ステップ15(S15)において、第六の減算回路
24は、第一の加算回路11で分離された輝度信号
(Y)から第一の減算回路13で算出された輝度信号
(Y)を減算し、輝度信号(Y)の差分を算出する。ス
テップ16(S16)において、Y動き判定回路26は
差分データの絶対値が一定値以上であるかを判断する。
一定値以上である場合、Y動き判定回路26は第二の加
算回路17に入力する判定信号をアサートしてS20の
処理に進み、一定値以下である場合、Y動き判定回路2
6は第二の加算回路17に入力する判定信号をネゲート
しS21の処理に進む。
【0095】ステップ17(S17)において、第三の
減算回路21は第一の加算回路12で算出された輝度信
号(Y)から第一の遅延画像データを減算し、クロマ信
号(C1,C2)を分離する。ステップ18(S18)
において、第五の演算回路23は、第三の減算回路21
で分離されたクロマ信号(C1,C2)から補間信号
(C1’,C2’)を減算し、クロマ信号(C1,C
2)の差分を算出する。ステップ19(S19)におい
て、C動き判定回路25は差分データの絶対値が一定値
以上であるかを判断する。一定値以上である場合はS2
0の処理に進み、一定値以下である場合はS21の処理
に進む。一定値以上である場合、Y動き判定回路26は
第二の加算回路17に入力する判定信号をアサートして
S20の処理に進み、一定値以下である場合、Y動き判
定回路26は第二の加算回路17に入力する判定信号を
ネゲートしS21の処理に進む。ここで、S14〜S1
6の処理、およびS17〜S19の処理は同時に平行し
て行われる。
【0096】ステップ20(S20)において、第三の
加算回路27は処理の対象となる画素に動きがないと判
定し、動き検出信号をアサートする。ステップ21(S
21)において、第三の加算回路27は処理の対象とな
る画素に動きがあると判定し、動き検出信号をネゲート
する。第二の動き検出装置2は、以上の処理をハードウ
ェア的に行っている。
【0097】第二の動き検出装置2は、第一の動き検出
装置1と同様な特徴および効果を有するほか、クロマ信
号(C1,C2)と輝度信号(Y)の動きを別々に検出
可能なため、さらに高度な処理を行う機器への応用が可
能となっている。また、第一の動き検出装置1と同様な
構成の変形が考えられる。
【0098】以下、本発明の第三の実施例について説明
する。ここで説明するY/C分離装置3は、第一の動き
検出装置1または第二の動き検出装置2で検出された動
き検出情報に基づいて、従来、PAL方式において連続
するフレーム間での動き検出が不可能であったためにほ
とんど行われていなかった、PAL方式における3次元
Y/C分離を行う装置である。
【0099】図13は、Y/C分離装置3の構成を示す
図である。上述のように、Y/C分離装置3には第一の
動き検出装置1および第二の動き検出装置2のいずれも
適用可能であるが、図11には第一の動き検出装置1を
適用した例について示してある。Y/C分離装置3は、
第一の動き検出装置1で動きを検出した場合には2次元
Y/C分離回路35から得られた輝度信号(Y)および
クロマ信号(C1,C2)を出力し、動きがない部分に
ついては第五の加算回路33で得られた輝度信号(Y)
および第七の減算回路34で得られたクロマ信号(C
1,C2)を出力するように構成されている。
【0100】図14は、2次元Y/C分離回路35の構
成を示す図である。図14において、2ライン遅延回路
352、353は、それぞれ入力された画像データにつ
いて2ライン分の時間遅延を加える回路である。乗算回
路353、354は、それぞれ入力される信号を(0.
5)倍して出力する。加算回路355は、入力される2
つの信号を加算する。減算回路356、357は入力さ
れた信号について図中に示すような関係で差分をとる回
路である。2次元Y/C分離回路35の各部分は図中に
示すように接続されている。
【0101】図11において、Y/C分離装置3の同一
符号を付した各部分は、対応する第一の動き検出装置1
の各部分に同じである。Y/C分離回路30は、以下の
各部分で構成されている。第四の加算回路31は、乗算
回路32で(−1)倍された補間信号(C1’,C
2’)と第一の加算回路12で得られる輝度信号(Y)
を加算し、第五の加算回路33および第七の減算回路3
4に入力する回路である。第五の加算回路33は、第四
の加算回路32の出力と第一の遅延画像データを加算
し、さらに(1/2)倍して輝度信号(Y)を分離し、
セレクタ回路36に入力する回路である。第七の減算回
路34は、第四の加算回路31から第一の遅延画像デー
タを減算し、さらに(−1/2)倍してセレクタ回路3
6に入力する回路である。
【0102】2次元Y/C分離回路35は、従来からP
AL方式の画像信号に用いられてきたものと同様な2次
元Y/C分離回路である。セレクタ回路36は、動き判
定回路19が入力画像データに動きを検出した場合、出
力として2次元Y/C分離回路35からの入力を選択し
て出力し、動き判定回路19が動きを検出しない場合に
は第五の加算回路33および第四の加算回路31からの
入力を選択し、出力する。
【0103】以下、Y/C分離装置3の動作について述
べる。なお、説明の便宜上、Y/C分離装置3に入力さ
れる画像データは制止画像データであ場合について述べ
る。Y/C分離装置3中の各部分の動作は第一の実施例
で述べた通りである。第四の加算回路31において、乗
算回路32で(−1)倍された補間信号(C1’,C
2’)と第一の加算回路12で演算された輝度信号
(Y)が加算される。つまり、第四の加算回路31の出
力は、 第四の加算回路31の出力=Y+(−C’)=Y−C’ ・・・(式15) ただし、C’は、補間信号(C1’,C2’)の内のい
ずれかである。以下同じ。となる。なお、第四の加算回
路31および乗算回路32を一体化して、減算回路とし
てもよい。
【0104】さらに第五の加算回路33において、第四
の加算回路31の出力は第一の遅延画像データと加算さ
れるので、第五の加算回路33の出力は、 第五の加算回路33の出力=((Y−C’)+(Y+
C))/2・・・(式16) ただし、ここで入力される画像データが静止画像のもの
である場合、第五の加算回路33の出力は輝度信号
(Y)に等しくなる。よって、この輝度信号(Y)に対
応する画素が静止画像のものであるか、または同画像の
内の変化のない部分のものであれば、非常に精度の高い
輝度信号(Y)となる。一方、変化のある部分のもので
ある場合は、精度は低くなる。
【0105】また、第七の減算回路34において、第四
の加算回路31の出力から第一の遅延画像データが減算
されるので、第七の減算回路34の出力は、 第七の減算回路34の出力=((Y−C’)−(Y+
C))/(−2)・・・(式17) ただし、ここで入力される画像データが静止画像のもの
である場合、第五の加算回路33の出力はクロマ信号
(C1,C2)に等しくなる。よって、このクロマ信号
(C1,C2)に対応する画素が静止画像のものである
か、または動画像の内の変化のない部分のものであれ
ば、非常に精度の高いクロマ信号(C1,C2)とな
る。一方、変化のある部分のものである場合は、精度は
低くなる。
【0106】一方、2次元Y/C分離回路35において
は、第一の遅延画像データに基づいて常にY/C分離が
行われている。ここで、上述した理由により、入力され
る画像データが動画中の変化がある部分の画素のもので
あれば、2次元Y/C分離回路35を用いたY/C分離
による輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)
の方が精度が高くなる。
【0107】第五の加算回路33および第七の減算回路
34でそれぞれ得られた輝度信号(Y)およびクロマ信
号(C1,C2)、および、2次元Y/C分離回路35
で得られた輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C
2)はセレクタ回路36に入力される。このそれぞれ2
種類のうち、セレクタ回路36において動き判定回路1
9によって精度の高い方を選択する。すなわち変化のあ
る画素の輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C
2)は、2次元Y/C分離回路35で分離されたものを
選択し、変化のない画素の輝度信号(Y)およびクロマ
信号(C1,C2)は、第五の加算回路33および第七
の減算回路34で分離されたもの選択して出力する。
【0108】Y/C分離装置3を以上述べたように構成
することにより、入力画像データのうち、変化のない部
分の画素については、非常に精度の高い輝度信号(Y)
およびクロマ信号(C1,C2)を得ることが可能であ
る。また、動きのある部分についても従来の2次元Y/
C分離装置と同等の精度の輝度信号(Y)およびクロマ
信号(C1,C2)を得ることが可能なので、画像全体
としては非常に高品位なY/C分離を行うことが可能と
なる。
【0109】図15は、以上に述べたY/C分離装置3
の動作を示すフローチャートである。図15において、
ステップ31(S31)において、第一の加算回路12
は輝度信号(Y)を分離し、第四の加算回路31はこの
分離された輝度信号(Y)に、乗算回路32において
(−1)倍された補間信号(C1’,C2’)を加算
し、この信号について第五の加算回路33で第一の遅延
画像データを加算し、輝度信号(Y)を分離する。ま
た、第七の減算回路34では、第四の加算回路31の出
力データから第一の遅延画像データを減算し、クロマ信
号(C1,C2)を分離する。
【0110】ステップ32(S32)において、2次元
Y/C分離回路35は、第一の遅延画像データについて
2次元Y/C分離を行い、輝度信号(Y)とクロマ信号
(C1,C2)を分離する。
【0111】ステップ33(S33)において、Y/C
分離装置3の第一の動き検出装置1部分は第一の実施例
に示したように処理の対象となる画素について動き検出
をおこない、動きを検出した場合、動き判定回路19か
ら出力される動き検出信号をアサートし、動きが検出さ
れない場合、動き検出信号をネゲートする。S31〜S
33の処理は平行して同時に行われる。
【0112】ステップ34(S34)において、第一の
動き検出装置1で動きが検出された場合(動き検出信号
がアサートされた場合)、S35の処理に進み、動きが
検出されなかった場合、S36の処理に進む。ステップ
35(S35)において、セレクタ回路36は輝度信号
(Y)出力およびクロマ信号(C1,C2)出力として
2次元Y/C分離回路35の出力(S32の処理の結
果)を選択し、出力する。ステップ36(S36)にお
いて、セレクタ回路36は輝度信号(Y)出力およびク
ロマ信号(C1,C2)出力としてS31の処理の結果
を選択し、出力する。Y/C分離装置3は、以上の処理
をハードウェア的に行っている。
【0113】以上述べた各減算回路における被減算デー
タと減算データの関係は逆でもよく、この場合、必要に
応じてその減算回路の入力側、または、出力側に数値を
(−1)倍する演算回路を設ければよい。また、第一の
動き検出装置1と同様にY/C分離装置3においてもD
SP等を使用して以上に述べた処理をソフトウェア的に
行うように構成してもよい。以上述べた各実施例におい
て変形例として述べたように、本発明のPAL方式にお
ける動き検出およびY/C分離の方法およびその装置は
種々の構成をとることができる。以上述べた各実施例は
例示である。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、PA
L方式においてもNTSC方式と同等な動き検出を行う
ことが可能であり、また、精度良くY/C分離をおこな
うことができ、しかも、フレームメモリの容量を少なく
することによりハードウェア量を少なくすることが可能
なPAL方式における動き検出およびY/C分離の方法
およびその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の動き検出装置の構成を示す図で
ある。
【図2】デコーダの構成を示す図である。
【図3】デコード信号発生回路の構成を示す図である。
【図4】エンコーダの構成を示す図である。
【図5】PAL方式の画像信号の一画面分の信号(フレ
ーム)と、輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C
2)の関係を示す図である。
【図6】デコーダに入力されるクロマ信号(C1,C
2)を同一の画素に着目してフレーム周期(・・・k−
1,k,k+1・・・)ごとに示す図である。
【図7】位相回路の入出力信号を示す図である。
【図8】位相回路の構成を示す図である。
【図9】図8中に示したフィルター回路の構成を示す図
である。
【図10】第一の動き検出装置の処理を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の第二の動き検出装置の構成を示す図
である。
【図12】第二の動き検出装置の処理を示すフローチャ
ートである。
【図13】Y/C分離装置の構成を示す図である。
【図14】2次元Y/C分離回路の構成を示す図であ
る。
【図15】Y/C分離装置の動作を示すフローチャート
である。
【図16】PAL方式の画像信号の一ライン分の信号
と、輝度信号(Y)およびクロマ信号(C1,C2)の
関係を示す図である。
【図17】PAL方式における色信号と輝度信号の周波
数分布を模式的に表した図である。
【図18】PAL方式に使用される従来の動き検出装置
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・第一の動き検出装置 2・・・第二の動き検出装置 3・・・Y/C分離装置 10・・・第一の1フレームメモリ 11・・・第二の1フレームメモリ 12・・・第一の加算回路 13・・・第一の減算回路 14・・・デコーダ 15・・・位相回路 150・・・フィルター回路 151・・・遅延回路 152・・・乗算回路 153・・・加算回路 155・・・オーバーサンプリング回路 16・・・エンコーダ 17・・・第二の加算回路 18・・・第二の減算回路 19・・・動き判定回路 21・・・第三の減算回路 22・・・第四の減算回路 23・・・第五の演算回路 24・・・第六の減算回路 25・・・C動き判定回路 26・・・Y動き判定回路 27・・・第三の加算回路 30・・・Y/C分離回路 31・・・第四の加算回路 32・・・乗算回路 33・・・第五の加算回路 34・・・第七の減算回路 35・・・2次元Y/C分離回路 36・・・セレクタ回路

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある時点における画像データとその前後の
    フレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロマ
    成分信号とを算出し、 前記クロマ成分信号を移相し、 前記移相されたクロマ信号を前記算出された輝度信号に
    加算して合成信号を算出し、 前記ある時点におけるPAL方式の画像データと前記合
    成信号の差分データを算出し、この差分データに基づい
    て画像データの動きを検出するPAL方式における動き
    検出方法。
  2. 【請求項2】前記クロマ成分信号はPAL方式のサブキ
    ャリアの2倍の周波数でサンプリングされ、1サンプル
    ずらされ、フィルタリングされ、さらに、前記ある時点
    における画像データのクロマ信号の符号に合わせられる
    ことにより移相されることを特徴とする請求項1に記載
    のPAL方式における動き検出方法。
  3. 【請求項3】前記フィルタリングは、前記クロマ成分信
    号をサンプリング周期の2倍の遅延時間で順次遅延し、
    一定の係数を遅延が加えられた前記クロマ成分信号に乗
    算し、その乗算結果の総和を算出することにより行われ
    ることを特徴とする請求項2に記載のPAL方式におけ
    る動き検出方法。
  4. 【請求項4】前記輝度成分信号は前記その時点における
    画像データの前後のフレームの画像データの和に基づい
    て算出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のPAL方式における動き検出方法。
  5. 【請求項5】前記クロマ成分信号は前記その時点におけ
    る画像データの前後のフレームの画像データの差に基づ
    いて算出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のPAL方式における動き検出方法。
  6. 【請求項6】ある時点における画像データとその前後の
    フレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロマ
    成分信号とを算出し、 前記クロマ成分信号を移相し、 前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
    および前記クロマ成分信号に基づいて輝度信号における
    動き検出およびクロマ信号における動き検出を行い、 輝度信号において動きが検出された場合、または、クロ
    マ信号において動きが検出された場合に動きを検出する
    PAL方式における動き検出方法。
  7. 【請求項7】前記クロマ信号における動き検出は前記輝
    度成分信号と前記ある時点における画像データとの差分
    と、この差分と前記移相されたクロマ成分信号との差分
    に基づいて行われることを特徴とする請求項6に記載の
    PAL方式における動き検出方法。
  8. 【請求項8】前記輝度信号における動き検出は前記移相
    されたクロマ成分信号と前記ある時点における画像デー
    タとの差分と、この差分と前記クロマ成分信号との差分
    に基づいて行われることを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載のPAL方式における動き検出方法。
  9. 【請求項9】ある時点における画像データとその前後の
    フレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロマ
    成分信号とを算出し、 前記クロマ成分信号を移相し、 前記移相されたクロマ信号を前記算出された輝度信号に
    加算して合成信号を算出し、 前記ある時点におけるPAL方式の画像データと前記合
    成信号の差分データを算出し、この差分データに基づい
    て画像データの動きを検出し、 2次元Y/C分離を行い、 前記輝度成分信号、前記クロマ成分信号、および、前記
    ある時点における画像データに基づいて演算によるY/
    C分離を行い、 前記ある時点における画素に動きが検出された場合、2
    次元Y/C分離により得られた輝度信号およびクロマ信
    号を出力し、動きが検出されない場合、前記輝度成分信
    号および前記クロマ成分信号を輝度信号およびクロマ信
    号として出力するPAL方式におけるY/C分離の方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかに記載のPAL
    方式における動き検出方法により動き検出を行ことを特
    徴とする請求項9に記載のPAL方式におけるY/C分
    離の方法。
  11. 【請求項11】前記演算によるY/C分離は、前記輝度
    成分信号と前記移相されたクロマ成分信号の差分と、前
    記ある時点における画像データの和に基づいて輝度信号
    を分離することにより行われることを特徴とする請求項
    9または請求項10に記載のPAL方式におけるY/C
    分離の方法。
  12. 【請求項12】前記演算によるY/C分離は、前記輝度
    成分信号と前記クロマ成分信号の差分と、前記ある時点
    における画像データとの差分に基づいてクロマ信号を分
    離することにより行われることを特徴とする請求項9〜
    11のいずれかに記載のPAL方式におけるY/C分離
    の方法。
  13. 【請求項13】ある時点における画像データとその前後
    のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロ
    マ成分信号とを算出する算出手段と、 前記クロマ成分信号を移相する移相手段と、 前記移相されたクロマ信号を前記算出された輝度信号に
    加算して合成信号を算出する合成信号算出手段と、 前記ある時点におけるPAL方式の画像データと前記合
    成信号の差分データを算出し、この差分データに基づい
    て画像データの動きを検出する検出手段とを有するPA
    L方式における動き検出装置。
  14. 【請求項14】前記移相手段は、PAL方式のサブキャ
    リアの2倍の周波数で前記クロマ成分信号をサンプリン
    グするサンプリング手段と、 サンプリングされた上記クロマ成分信号を1サンプルず
    らす手段と、 この1サンプルずらされたクロマ成分信号をフィルタリ
    ングするフィルタリング手段と、 前記ある時点における画像データのクロマ信号の符号に
    1サンプルずらされた前記クロマ成分信号を合わせる手
    段とから構成されることを特徴とする請求項13に記載
    のPAL方式における動き検出装置。
  15. 【請求項15】前記フィルタリング手段は、遅延手段の
    遅延量がそれぞれ2サンプリング周期であるFIRディ
    ジタルフィルターであることを特徴とする請求項14に
    記載のPAL方式における動き検出装置。
  16. 【請求項16】前記算出手段は前記その時点における画
    像データの前後のフレームの画像データの和に基づいて
    前記輝度成分信号を算出することを特徴とする請求項1
    3〜15のいずれかに記載のPAL方式における動き検
    出装置。
  17. 【請求項17】前記算出手段は前記その時点における画
    像データの前後のフレームの画像データの差に基づいて
    クロマ成分信号を算出することを特徴とする請求項13
    〜16のいずれかに記載のPAL方式における動き検出
    装置。
  18. 【請求項18】ある時点における画像データとその前後
    のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロ
    マ成分信号とを算出する算出手段と、 前記クロマ成分信号を移相する移相手段と、 前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
    および前記クロマ成分信号に基づいて輝度信号における
    動き検出を行う手段と、 前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
    および前記クロマ成分信号に基づいてクロマ信号におけ
    る動き検出を行う手段と、 輝度信号において動きが検出された場合、または、クロ
    マ信号において動きが検出された場合に動きを検出する
    検出手段とを有するPAL方式における動き検出装置。
  19. 【請求項19】前記クロマ信号における動き検出を行う
    手段は前記輝度成分信号と前記ある時点における画像デ
    ータとの差分と、この差分と前記移相されたクロマ成分
    信号との差分に基づいて動き検出を行うことを特徴とす
    る請求項18に記載のPAL方式における動き検出装
    置。
  20. 【請求項20】前記輝度信号における動き検出手段は前
    記移相されたクロマ成分信号と前記ある時点における画
    像データとの差分と、この差分と前記クロマ成分信号と
    の差分に基づいて動き検出を行うことを特徴とする請求
    項18または請求項19に記載のPAL方式における動
    き検出装置。
  21. 【請求項21】ある時点における画像データとその前後
    のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロ
    マ成分信号とを算出する算出手段と、 前記クロマ成分信号を移相する移相手段と、 前記移相されたクロマ信号を前記算出された輝度信号に
    加算して合成信号を算出する合成信号算出手段と、 前記ある時点におけるPAL方式の画像データと前記合
    成信号の差分データを算出し、この差分データに基づい
    て画像データの動きを検出する検出手段と、 2次元Y/C分離を行う2次元Y/C分離手段と、 前記輝度成分信号、前記クロマ成分信号、および、前記
    ある時点における画像データに基づいて演算によるY/
    C分離を行うフレーム間Y/C分離手段と、 前記ある時点における画素に動きが検出された場合、前
    記2次元Y/C分離手段により得られた輝度信号および
    クロマ信号を出力し、動きが検出されない場合、前記輝
    度成分信号および前記クロマ成分信号を輝度信号および
    クロマ信号として出力する選択手段とを有するPAL方
    式におけるY/C分離の装置。
  22. 【請求項22】請求項13〜17のいずれかに記載のP
    AL方式における動き検出装置により動き検出を行うこ
    とを特徴とする請求項21に記載のPAL方式における
    Y/C分離の装置。
  23. 【請求項23】ある時点における画像データとその前後
    のフレームの画像データに基づいて輝度成分信号とクロ
    マ成分信号とを算出する算出手段と、 前記クロマ成分信号を移相する移相手段と、 前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
    および前記クロマ成分信号に基づいて輝度信号における
    動き検出を行う手段と、 前記輝度成分信号、前記ある時点における画像データ、
    および前記クロマ成分信号に基づいてクロマ信号におけ
    る動き検出を行う手段と、 輝度信号において動きが検出された場合、または、クロ
    マ信号において動きが検出された場合に動きを検出する
    検出手段と、 2次元Y/C分離を行う2次元Y/C分離手段と、 前記輝度成分信号、前記クロマ成分信号、および、前記
    ある時点における画像データに基づいて演算によるY/
    C分離を行うフレーム間Y/C分離手段と、 前記ある時点における画素に動きが検出された場合、前
    記2次元Y/C分離手段により得られた輝度信号および
    クロマ信号を出力し、動きが検出されない場合、前記輝
    度成分信号および前記クロマ成分信号を輝度信号および
    クロマ信号として出力する選択手段とを有するPAL方
    式におけるY/C分離の装置。
  24. 【請求項24】請求項18〜20のいずれかに記載のP
    AL方式における動き検出装置により動き検出を行こと
    を特徴とする請求項23に記載のPAL方式におけるY
    /C分離の装置。
  25. 【請求項25】フレーム間Y/C分離手段は前記輝度成
    分信号と前記移相されたクロマ成分信号の差分と、前記
    ある時点における画像データの和に基づいて輝度信号を
    分離することによりY/C分離を行うことを特徴とする
    請求項21〜24のいずれかに記載のPAL方式におけ
    るY/C分離の方法。
  26. 【請求項26】フレーム間Y/C分離手段は前記輝度成
    分信号と前記クロマ成分信号の差分と、前記ある時点に
    おける画像データとの差分に基づいてクロマ信号を分離
    することによりY/C分離を行うことを特徴とする請求
    項21〜25のいずれかに記載のPAL方式におけるY
    /C分離の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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