JP4432192B2 - ビデオエンコーダ及びコンポジットビデオ信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオエンコーダ及びコンポジットビデオ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のビデオ信号処理回路を示すブロック図である。以下の説明に使われる具体的な数値は、デジタル信号がITU−T勧告601(Rec.601)に準拠した信号であるという仮定に基づくものである。又、以下の説明では、水平同期信号をH同期信号、垂直同期信号をV同期信号と略称する。更に、H同期信号から次のH同期信号までの区間をライン、V同期信号から次ぎのV同期信号までの区間をフィールドと呼ぶ。現行の我が国のテレビジョン放送方式(NTSC)では、インターレース方式を採用しているので、2フィールドで1枚の画像が完成される。この2フィールドをフレームと呼ぶ。更に、輝度信号をY信号、色信号をC信号と略称する。
【0003】
先ず初めに、ビデオデコーダ12にコンポジットビデオ信号Aが入力される。この信号Aをビデオデコーダ12を構成するA/D変換器1に供給して、ディジタル化するが、そのディジタル化のためのサンプリングクロックの周波数をFsd とする。A/D変換器1の出力信号はY/C分離回路2に入力されて、輝度信号(Y信号)と色信号(C信号)に分離される。
【0004】
Y/C分離回路2で分離されて得られたY信号には、H同期信号とV同期信号とが重畳されている。Y/C分離回路2から出力されたY信号は、同期信号検出器3と、Y信号処理系のレベル補正回路4にそれぞれ入力される。
【0005】
同期信号検出器3では、V同期信号とH同期信号が検出され、それぞれの同期パルスCが生成される。Y/C分離回路2から出力されたY信号には、H同期信号とV同期信号とがレベルで重畳されているので、レベル補正回路4では、Y信号のダイナミックレンジを取り出して、そのダイナミックレンジをRec.601 基準のレベルに補正してY信号Dを出力する。
【0006】
一方C信号は、サブキャリア(そのサブキャリア周波数をFscdとする)が色信号で変調された搬送色信号であるので、これを色信号復調回路5に入力して復調して、色信号E、即ち、色差信号Cr、Cbを出力する。
【0007】
以上の様にビデオデコーダ12にコンポジットビデオ信号が入力されて、同期信号(同期パルス)C、Y信号D、C信号Eが出力される。この信号C、D、Eが信号処理手段(信号処理回路)6に入力されて、システムとしての処理を行った後、その出力信号が、ビデオエンコーダ13に入力される。
【0008】
図4のタイミングチャートに、NTSC方式のテレビジョン信号を構成するV同期パルス、H同期パルス、輝度信号(Y信号)及びC信号(色差信号)の関係を図示している。尚、色差信号は、赤色差信号(rの次に数字を付したもの)及び青色差信号(bの次に数字を付したもの)からなる。あるV同期パルスから次のV同期パルスまでの区間が1フィールドである。因みに、1フィールドは262.5ラインで構成され、ラインの同期を取る信号として、図4の2段目のH同期パルスがある。
【0009】
図4の2段目のH同期パルスを拡大したものが、図4の3段目に図示されている。そして、図4の拡大されたH同期パルスに対応する如く、4段目及び5段目に、それぞれY信号及びC信号(色差信号)が図示されている。1ラインは、858サンプルのY信号から構成される。C信号は2次元の信号であり、サンプル周波数としてはY信号のサンプル周波数の1/2、即ち6.75MHzで、2次元のC信号のデータ量は、Y信号のデータ量と同じになる。
【0010】
再び、図4の説明に戻る。信号処理手段(信号処理回路)6からの同期パルスC、Y信号D、C信号E(色差信号)は共に、ビデオエンコーダ13を構成するY同期処理回路8に入力されて、同期パルスCに従って、Y信号とC信号の有効データが抜き出され、そのY信号とC信号が標準水平周期で出力される。Y同期処理回路8の具体的構成及びその動作については、図2を参照して、後に詳述する。
【0011】
Y同期処理回路8よりの同期信号(同期パルスC)は、シンク発生回路(同期発生回路)7に入力され、アナログビデオ信号の規定に従うレベルを持つ同期信号に変換される。また、Y同期処理回路8よりのY信号は重畳回路10に出力される。さらにC信号は色信号変調回路9に入力される。色信号変調回路9は、サブキャリア(その周波数はFsceとする)をC信号で変調し、その得られた搬送色信号が重畳回路10に入力される。
【0012】
重畳回路10は、同期信号(同期パルスC)と、Y信号及びC信号(搬送色信号)とを、図8に示すように重畳する。H同期パルスを基準として以下のスロットの時間が算出される。シンク挿入スロットと、C信号の変調に使われるサブキャリアに同期したバースト信号を挿入するスロットと、Y信号とC信号を重畳した信号を挿入するスロットとを設ける。重畳回路10の出力がD/A変換器11に入力されて、アナログ信号に変換され、コンポジットビデオ信号Bとして出力される。
【0013】
図1のコンポジットビデオ信号処理回路を、例えば、ビデオ記録再生装置に適用した場合を考えると、ビデオデコーダ12のコンポジットビデヲ信号の入力端子及びビデオエンコーダ13の出力端子が、それぞれビデオラインイン端子及びビデオラインアウト端子に相当し、信号処理手段6が、記録回路、記録ヘッド、記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク、光磁気ディスク等)、再生ヘッド及び再生回路からなる記録再生手段に相当することになる。
【0014】
次に、図2を参照して、図1のY同期処理回路8について詳しく説明する。始めにFIFO(ファーストインファーストアウト)(FIFOメモリ)106の書き込み側の信号の流れを説明する。入力同期パルスには、入力V同期信号C11と入力H同期信号C12がある。V同期信号C11はディレイ回路101に入力され、固定の適切なディレイ時間だけ遅延された後、出力V同期信号C21としてY同期処理回路から出力される。このディレイ回路101のディレイ時間(固定ディレイ時間)は、FIFO106の記憶容量の約半分にデータが書き込まれるのに要する時間に略等しく設定される。
【0015】
入力H同期信号C12は入力V同期信号C11と共に論理和回路102に入力される。論理和回路102の出力はカウンタ10にリセット信号(クリア信号)として供給される。カウンタ103は、ビデオエンコーダ13におけるサンプリングクロック(その周波数はFse である)が供給される毎に、1だけインクリメントされるカウンタである。カウンタ103の計数出力はリミッタ回路104に入力される。
【0016】
リミッタ回路104の上限値は858である。リミッタ回路104の出力がFIFO106に書き込みアドレス信号として入力される。また書き込みデータの1ラインのサンプリング数は読み出し時に、有効なデータ・アドレスの上限値として利用されるので、カウンタ103の計数出力は、論理和回路102の出力信号のタイミングで、フリップ・フロップ105にラッチされる。
【0017】
次にFIFO106の読み出し側の信号の流れを説明する。ディレイ回路101の出力、即ち、出力V同期信号は、論理和回路107に入力される。また、カウンタ108の計数出力を受けて、入力の値から1ラインの標準サンプリングクロック数である857をデコードするデコーダ回路109の出力も論理和回路107に入力される。この論理和回路107の出力信号が、カウンタ108にクリア信号(リセット信号)として供給される。つまり、カウンタ108は、ビデオエンコーダ13におけるサンプリングクロック(その周波数はFse である)が供給される毎に、1だけインクリメントされると共に、出力V同期信号C21及びデコーダ109の出力によってリセットされ、0からから857までの計数値をとりうるサイクルカウンタである。カウンタ108の計数出力は、FIFO106に読み出しアドレス信号として入力される。カウンタ108の出力は0をデコードするデコーダ回路110に入力され、デコーダ回路110から出力H同期信号C22が生成される。
【0018】
FIFO106に蓄積されるデータは前述のように、フリップ・フロップ105のアドレスまで有効である。フリップ・フロップ105の出力とカウンタ108の出力を比較器111に入力し、読み出しアドレスが有効範囲内にあるかどうかを判断する。比較器111は読み出しアドレスが有効範囲内にあればアクティブ信号を、有効範囲外であれば非アクティブ信号をそれぞれセレクタ112に出力する。セレクタ112は、比較器111の出力がアクティブのときはFIFO106の出力を選択し、非アクティブのときは有効データ範囲外ということで、デフォルトの値を選択して出力する。セレクタ112の出力は出力Y信号D2と出力C信号E2とからなる。以上がY同期処理回路の構成及び信号の流れである。
【0019】
次に、図5、図6及び図7を参照して、具体的な入力信号の例として、標準信号、標準信号より1ラインのサンプリング数だけ多い場合、そして逆に少ない場合の3つのケースについて具体的に説明する。先ず、図5を参照して、Y同期処理回路に標準信号が入力された場合について説明する。標準信号では、1ラインが858クロック分の長さであり、525本のラインで2フィールド、つまり1フレームが構成される。従って、1フレームは450450クロック分に相当する。このときの出力信号は、入力信号とまったく同じタイムスケールで伝播された信号となる。つまり、その出力信号は入力信号に何も手を加えられない信号である。
【0020】
次に、図6を参照して、Y同期処理回路に標準信号より長い信号が入力された場合について説明する。この場合の入力信号は、一様に1ラインにつき3クロック長い信号である。従って、1フレームは452025クロックに相当する。このサンプル数の時間内に、有効画面内の水平周波数を標準信号にしてブランキングでつじつまを合わせをするような信号処理をする。各ラインには3クロックだけ余計な情報があるが、これを捨ててしまうことで、1ラインが858クロックの条件を満足するように出力する。出力信号の各ライン信号は、標準信号となるので、1フレームでは450450クロック分必要である。しかし、出力端子のフレーム全体としは、入力信号のフレーム時間である452025クロック分の時間を掛けて表現しないと、入力信号と出力信号のスループットに差ができてしまう。
【0021】
リアルタイムで途切れなく処理を続けるには、無限の記憶容量のRAMが無いとその差は吸収できない。そこで、1フィールドに1回ブランキング区間でつじつま合わせのためのリセットをを行う。つまり、フィールドの最下ラインである263(または262)ライン目の長さが標準信号より1575クロック分長い変則的なラインとなって、スループットを合わせることになる。
【0022】
次に、図7を参照して、Y同期処理回路に標準信号より短い信号が入力された場合について説明する。この例の入力信号は一様に1ラインにつき3クロック短い信号である。従って、1フレームは448875クロック分に相当する。図6で示した例と同様に、このクロック内に、有効画面内の水平周波数を標準信号にして各ラインには3クロック分情報が足りない。これをデフォルトの信号で埋めてしまうことで1ライン858クロック分の条件を満足するように出力信号を得るようにする。出力信号の各ライン信号は、標準信号なので、1フレームで450450クロック分必要である。しかしフレーム全体としは、入力信号のフレーム時間である448875クロック分の時間のみで出力信号のフレームを処理しないと、入力信号の毎フレームと位相がずれてしまう。
【0023】
リアルタイムで途切れなく処理を続けるには、やはり無限の記憶容量のRAMが無いとその位相差は吸収できない。そこで、1フィールドに1回ブランキング区間でつじつま合わせのためのリセットを行う。つまり、フィールドの最下ラインである263(または262)ライン目の長さが標準信号より1575クロック分短い変則的なラインとなって、スループットを合わせを行うのである。
【0024】
この様にして入力信号の時間軸を補正して、Y信号は重畳処理に、C信号は色信号変調ブロックにそれぞれ信号が渡される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の技術の説明では、ブランキング区間で入力信号のV同期信号に合わせてリセットを掛ける処理があることを説明した。このリセット処理が入力のV同期信号にのみ依存して行われていることに問題がある。即ち、色信号のサブキャリアについて考えられていないからである。
【0026】
色信号のサブキャリアはフィールドでリセットされてしまう情報ではなく、連続した信号として色信号の復調回路で利用されるのが一般的である。従って、サブキャリアをリセットしてしまうことはできない。
【0027】
一方、H同期信号に対するサブキャリアの位相はテレビジョン方式によって規定されている。この位相はH同期信号に対するサブキャリアの位相ということで、SCHと一般に呼ばれている。一例としてNTSC方式の規定を図9に挙げる。この規定どおりの信号でないと、エンコーダが出力したコンポジットビデオ信号を、正しく解釈することができなくなってしまう。例えば、色落ちがしたり、復調自体が誤動作して間違った復調がなされたりすることになる。
【0028】
次に、この図9を参照して、非標準信号が入力されたときのSCHが標準信号からずれてしまう例を説明する。一番上の信号が色のサブキャリアを示す。このサブキャリアの周波数fsc は、ビデオ信号の水平周波数をfhとしたとき、以下の式で表される。
【0029】
【数1】
fsc =(fh/2)×455
【0030】
また、水平周波数fhは以下のように規定されている。
【0031】
【数2】
fh=4.5(MHz)/286
【0032】
従って、単純に計算すると、サブキャリア周波数fsc としては以下の値が求められる。
【0033】
【数3】
fsc ≒3.57955(MHz)
【0034】
2段目の信号は標準信号を入力したときのV同期信号である。NTSC/M方式では、1フィールドは525/2本のラインで構成されるので、V同期信号の周波数つまりビデオ信号の垂直同期周波数をfvとすると以下の式で表される。
【0035】
【数4】
fv=(2/525)×fh
【0036】
従って、サブキャリアの周波数fsc と垂直周波数fvとの間の関係は以下の式で表される。
【0037】
【数5】
fsc =59718.75fv
【0038】
この式から、最初のフィールドのSCHを0°としたとき、次のフィールドのSCHは、90°進むことが分かる。このような関係が成り立っているときにNTSCのカラーシーケンス通りに、4フィールド周期のパターンが実現されるのである。
【0039】
上から3番目の信号は標準信号に比べてRec.601 基準のサンプルクロック(その周波数をfsとする)で数えて2クロック分長い信号が入力したときのV同期信号である。このときサブキャリアの周波数fsc とサンプルクロックの周波数fsの関係は以下の式で表される。
【0040】
【数6】
fsc =(35/132) fs
【0041】
つまりこのときのSCHは標準信号に比べて、さらに190.1°進むということが分かる。直前のフィールドのSCHから、約101°遅れる位相のSCHとなる。定常的にこのようなタイミング系でエンコーダが動作すると、SCHは132フィールド周期のパターンで変化する、標準方式からかけ離れたカラーシーケンスをつくってしまう。NTSC方式のカラーシーケンスとは違うエンコードをすることになる。その結果、色信号のS/Nが低下するという問題が生じてしまう。また、カラーシーケンスをもとにY/C分離する回路を設けるのが一般的であるので、色が正常にデコードできなくなってしまう。
【0042】
従来のビデオエンコーダによれば、FIFOに、標準の水平周期とは異なる水平周期の入力ディジタル輝度及び色信号が供給されても、FIFOから、標準の水平周期の水平同期信号に同期した出力ディジタル輝度及び色信号を得ることができる。
【0043】
しかし、従来のビデオエンコーダによれば、出力コンポジットビデオ信号は、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期せず、又、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれがあった。
【0044】
又、従来のコンポジットビデオ信号処理装置によれば、ビデオエンコーダにおいて、出力コンポジットビデオ信号は、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期せず、又、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれがあった。
【0045】
かかる点に鑑み、本発明は、入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダにおいて、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期した出力コンポジットビデオ信号を得ることができ、且つ、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれのないものを提案しようとするものである。
【0046】
又、本発明は、入力コンポジットビデオ信号が供給されてA/D変換されてディジタルコンポジットビデオ信号が得られるA/D変換器と、そのA/D変換器よりのディジタルコンポジットビデオ信号が供給されて、ディジタル輝度信号及びディジタル搬送色信号に分離されるY/C分離回路と、そのY/C分離回路からのディジタル輝度信号が供給されて、ディジタル水平及び垂直同期信号が分離される同期分離回路と、ディジタル搬送色信号が供給されて復調されてディジタル色信号が得られる色信号復調回路とを有するビデオデコーダと、そのビデオデコーダよりのディジタル水平及び垂直同期信号、ディジタル輝度信号及びディジタル色信号が供給されて信号処理される信号処理手段と、その信号処理手段よりの入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダとを有するコンポジットビデオ信号処理装置において、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期した出力コンポジットビデオ信号を得ることができ、且つ、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれのないビデオエンコーダを有するものを提案しようとするものである。
【0047】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダにおいて、同期処理回路に、遅延手段によって遅延された入力ディジタル垂直同期信号の位相を、ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、その移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を標準水平同期信号発生手段に供給して、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたビデオエンコーダである。
【0048】
かかる第1の本発明によれば、移相手段によって、遅延手段によって遅延された入力ディジタル垂直同期信号の位相を、ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得るようにし、その移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を標準水平同期信号発生手段に供給して、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにする。
【0049】
第2の本発明は、入力コンポジットビデオ信号が供給されてA/D変換されてディジタルコンポジットビデオ信号が得られるA/D変換器と、そのA/D変換器よりのディジタルコンポジットビデオ信号が供給されて、ディジタル輝度信号及びディジタル搬送色信号に分離されるY/C分離回路と、そのY/C分離回路からのディジタル輝度信号が供給されて、ディジタル水平及び垂直同期信号が分離される同期分離回路と、ディジタル搬送色信号が供給されて復調されてディジタル色信号が得られる色信号復調回路とを有するビデオデコーダと、そのビデオデコーダよりのディジタル水平及び垂直同期信号、ディジタル輝度信号及びディジタル色信号が供給されて信号処理される信号処理手段と、その信号処理手段よりの入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダとを有するコンポジットビデオ信号処理装置において、同期処理回路に、遅延手段によって遅延された入力ディジタル垂直同期信号の位相を、ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、その移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を標準水平同期信号発生手段に供給して、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたコンポジットビデオ信号処理装置である。
【0050】
【発明の実施の形態】
図10を参照して、本発明を適用した応用例のコンポジットビデオ信号処理回路を説明する。具体的な数値を記述しているのは、以下の条件での数値である。ここで扱うテレビジョン方式は、NTSC方式である。尚、fse はサンプリングクロックの周波数、fsceはサブキャリアの周波数である。
【0051】
【数7】
fse =13.5(MHz)
【0052】
【数8】
fsce=(35/132)fse
【0053】
図10の応用例のコンポジットビデオ信号処理回路におけるビデオデコーダ12及び信号処理手段(信号処理回路)6の構成は、上述の図1の回路と同じであるが、一応説明する。以下の説明では、水平同期信号をH同期信号、垂直同期信号をV同期信号と略称する。更に、H同期信号から次のH同期信号までの区間をライン、V同期信号から次ぎのV同期信号までの区間をフィールドと呼ぶ。現行の我が国のテレビジョン放送方式(NTSC)では、インターレース方式を採用しているので、2フィールドで1枚の画像が完成される。この2フィールドをフレームと呼ぶ。更に、輝度信号をY信号、色信号をC信号と略称する。
【0054】
先ず初めに、ビデオデコーダ12にコンポジットビデオ信号Aが入力される。この信号Aをビデオデコーダ12を構成するA/D変換器1に供給して、ディジタル化するが、そのサンプリングクロックの周波数をfsd とする。A/D変換器1の出力信号はY/C分離回路2に入力供給されて、輝度信号(Y信号)と色信号(C信号)に分離される。
【0055】
Y/C分離回路2で分離され出力されたY信号には、H同期信号とV同期信号とが重畳されている。Y/C分離回路2から出力されたY信号は、同期信号検出器3と、Y信号処理系のレベル補正回路4にそれぞれ供給される。
【0056】
同期信号検出器3では、V同期信号とH同期信号が検出され、それぞれの同期パルスCが生成される。Y/C分離回路2から出力されたY信号には、H同期信号とV同期信号とがレベルで重畳されているので、レベル補正回路4では、Y信号のダイナミックレンジを取り出して、そのダイナミックレンジをRec.601 基準のレベルに補正してY信号Dを出力する。
【0057】
一方C信号は、サブキャリア(そのサブキャリア周波数はfscdである)が色信号で変調された搬送色信号であるので、これを色信号復調回路5に入力して復調して、色信号E、即ち、色差信号Cr、Cbを出力する。
【0058】
以上の様にビデオデコーダにコンポジットビデオ信号が入力されて、同期信号(同期パルス)C、Y信号D、C信号Eが出力される。この信号C、D、Eが信号処理手段(信号処理回路)6に入力されて、システムとしての処理を行った後、その出力信号がビデオエンコーダ13に入力される。
【0059】
図4のタイミングチャートに、ディジタルビデオ信号である、V同期パルス、H同期パルス、輝度信号(Y信号)及びC信号(色差信号)の関係を図示している。あるV同期パルスから次のV同期パルスまでの区間が1フィールドである。因みに、1フィールドは262.5ラインで構成され、ラインの同期を取る信号として、図4の2段目のH同期パルスがある。
【0060】
図4の2段目のH同期パルスを拡大したものが、図4の3段目に図示されている。そして、図4の拡大されたH同期パルスに対応する如く、4段目及び5段目に、それぞれY信号及びC信号(色差信号)が図示されている。1ラインは、858サンプルのY信号から構成される。C信号は2次元の信号であり、サンプル周波数としてはY信号のサンプル周波数の1/2、即ち6.75MHzで、2次元のC信号のデータ量は、Y信号のデータ量と同じになる。
【0061】
信号処理手段(信号処理回路)6で処理された同期信号、Y信号、C信号はビデオエンコーダ13に入力される。同期パルス、Y信号、C信号はすべてYC同期処理回路28に入力され、同期パルスに従って、Y信号とC信号の有効データを抜き出し、そのY信号とC信号を標準の水平周期で出力する。YC同期処理回路28には、図1のビデオエンコーダ13のY同期処理回路8とは違い、色信号を変調するサブキャリア(その周波数をfsceで示す)が入力される。YC同期処理回路28では、入力V同期信号がある一定のディレイ時間を以て遅延されると共に、規定のカラーシーケンスを構成するために、色信号で変調されるサブキャリアの位相に合わせて、さらに所定遅延時間を以て遅延される。YC同期処理回路28の内部構成及びその動作は図11を参照して後に詳述する。
【0062】
YC同期処理回路28から出力された同期信号はシンク発生回路7に入力されて、アナログビデオ信号の規定に従うレベルの同期信号に変換される。またYC同期処理回路28から出力されたY信号は重畳回路10に入力される。さらにYC同期処理回路28から出力されたC信号は色信号変調回路9に入力される。色信号変調回路9では、これに入力される色信号でサブキャリア(その周波数はfsceである)が変調され、得られた搬送色信号が重畳回路10に入力される。
【0063】
重畳回路10では、同期信号と、Y信号及びC信号とが、図8に示すように重畳される。重畳回路10では、H同期パルスを基準として以下のスロットの時間が算出される。シンク挿入スロットと、C信号の変調に使われるサブキャリアを挿入するスロットと、Y信号とC信号を重畳した信号を挿入するスロットとが設けられる。重畳回路10の出力がD/A変換器11に入力されて、アナログ信号に変換され、コンポジットビデオ信号Bとして出力される。以上が基本的な信号の流れである。
【0064】
図10のコンポジットビデオ信号処理回路を、例えば、ビデオ記録再生装置に適用した場合を考えると、ビデオデコーダ12のコンポジットビデヲ信号の入力端子及びビデオエンコーダ13の出力端子が、それぞれビデオラインイン端子及びビデオラインアウト端子に相当し、信号処理手段(信号処理回路)6が、記録回路、記録ヘッド、記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク、光磁気ディスク等)、再生ヘッド及び再生回路からなる記録再生手段に相当することになる。
【0065】
次に、図11を参照して、図10におけるYC同期処理回路28について説明する。始めにFIFO206の書き込み側の信号の流れを説明する。入力V同期信号C211はディレイ回路201に入力される。このディレイ回路201のディレイ時間(固定ディレイ時間)は、FIFO106の記憶容量の約半分にデータが書き込まれるのに要する時間に略等しく設定される。また入力V同期信号C211は入力H同期信号C212とともに論理和回路202に入力され、その出力信号がカウンタ203にリセット信号(クリア信号)として供給される。カウンタ203は、このビデオエンコーダ13におけるサンプリングクロック(その周波数はfse である) が供給される毎に1ずつインクリメントされるカウンタである。カウンタ203の計数出力はリミッタ回路204に入力される。
【0066】
リミッタ回路204の上限値は858である。リミッタ回路204の出力がFIFO206に書込みアドレス信号として入力される。また書き込みデータの1ラインのサンプリング数は、読み出し時に、有効なデータ・アドレスの上限値として利用されるので、そのサンプル数は、論理和回路202の出力信号のタイミングで、フリップフロップ205にラッチされる。
【0067】
次にFIFO206の読み出し側の信号の流れを説明する。ディレイ回路201の出力信号であるディレイV同期信号C221は、V同期信号対サブキャリア位相合わせブロック(位相合わせ回路)(移相回路)213に入力される。また、この位相合わせブロック213には、サブキャリア(その周波数はfsceである)と許容位相誤差の情報も入力される。この位相合わせブロック213からの出力は、出力V同期信号C231としてYC同期処理回路から出力される。
【0068】
また、出力V同期信号C231は論理和回路207に入力される。さらに、入力の値から1ラインの標準サンプリング・クロック数である857をデコードするデコーダ回路209の出力も論理和回路207に入力される。この論理和回路207の出力信号が、カウンタ208にリセット信号(クリア信号)として供給される。つまり、カウンタ208は出力V同期信号C231及びデコーダ209の出力信号によってリセットされ、サンプリングクロック(その周波数をfse である)の到来毎に1ずつインクリメントされ、0からから857までの計数値を取り得るサイクルカウンタである。カウンタ208の計数出力は、FIFO206に読み出しアドレス信号として供給される。また、カウンタ208の出力が、0をデコードするデコーダ回路210に供給され、そのデコーダ回路210によって、出力H同期パルスC222が生成される。
【0069】
FIFO206にあるデータは前述のように、フリップ・フロップ205のアドレスまで有効である。フリップ・フロップ205の出力とカウンタ208の出力を比較器211に入力し、読み出しアドレスが有効範囲にあるかどうかを判断する。比較器211は、範囲内であればアクティブ信号を、範囲外であれば非アクティブ信号を出力し、セレクタ212に入力される。
【0070】
セレクタ212は、比較器211の出力がアクティブ信号のときはFIFO206の出力信号を選択し、非アクティブ信号のときは有効データ範囲外ということで、デフォルトの値を選択して出力する。セレクタ212の出力は、nビットの出力Y信号D22と、mビットの出力C信号E22である。
【0071】
図11の場合は、FIFO206にデータを書込み、その書込み時からその書き込まれたデータが読出されるまでの時間が、ディレイ回路201の遅延時間と、位相合わせブロック213による移相時間との和に等しくなる。
【0072】
図12を参照して、図11におけるV同期信号対サブキャリア位相合わせブロック213について詳しく説明する。ディレイV同期信号C221はカウンタ251をリセットする。カウンタ251は回路の動作クロック(その周波数をfsとする)の到来毎に、1だけインクリメントされるカウンタである。カウンタ251の計数値が、0をデコードするデコーダ253及びW(任意の値)をデコードするデコーダ254にそれぞれ入力される。デコーダ253の出力は、ウィンドウ発生回路256にそのウィンドウを開始するタイミングパルスとして入力される。デコーダ254の出力信号は、比較器261の出力信号と共に、論理和回路255に供給され、その論理和出力信号が、ウィンドウ停止タイミングパルスとして、ウインドウ発生回路256に供給される。ウインドウ発生回路256よりのウインドウ信号は比較器261の動作イネーブル信号として比較器261に入力される。
【0073】
一方、ディレイV同期信号C221はサイクルカウンタ252にも入力される。このカウンタ252はディレイV同期信号C221がアクティブになると、1だけインクリメントされるカウンタである。また、このカウンタ252は、カラーシーケンスがN通りあるとすると、(N−1)の状態でディレイV同期信号C221がアクティブになると、0に戻る循環カウンタである。
【0074】
カウンタ252の計数値がSCH位相テーブル257に入力されて、それぞれのフィールドの先頭のSCH位相に変換される。SCH位相テーブル257の出力が加算器258に入力される。SCH位相テーブル257の出力は、加算器258でサブキャリア許容位相誤差と加算され、その加算出力は比較器261に比較上限値として入力される。またSCH位相テーブル257の出力は減算器259にも入力される。減算器259では、SCH位相テーブル257の出力から、サブキャリア許容位相誤差が減算され、その減算出力は比較器261に比較下限値として入力される。
【0075】
サブキャリア(その周波数をfsceである)は位相検出回路260に入力されてそのサブキャリアの位相が求められる。位相検出回路260の出力が、比較器261に入力される。この比較器261は、以下の条件を満たすときアクティブ信号を出力する。
【0076】
【数9】
(下限値)≦(入力)≦(上限値)
【0077】
この回路261の出力が出力V同期信号C231となる。また前述のとおり、出力V同期信号C231は論理和回路255にも入力される。
【0078】
次に、図13のタイミング図を参照して、図11のYC同期処理回路で、実際にどのような処理がなされるのかを説明する。最上段の信号は図11の入力V同期信号C211である。次の段の信号は入力H同期C212である。さらに次の段には、入力H同期信号でリセットされてインクリメントされる、FIFO206の書き込みアドレスが示されている。更に次の段には、FIFO206にそれぞれ入力されるnビットの入力Y信号D21及びmビットの入力C信号E21が示されている。
【0079】
次に、FIFO206における書込みデータ、即ち、入力Y信号D21及び入力C信号E21の書込みについて説明する。入力H同期信号が標準信号である858クロックより短い場合は、次のH同期信号で、FIFO206の書込みアドレスがリセットされることにより、足りないデータが書きこまれることはない。逆に入力H同期信号が標準信号である858クロックより長い場合は、アドレスが無効な範囲になっていることで、要らないデータがFIFO206に書き込まれることはない。この様に書き込みのときは長いデータを捨てる作業が行われる。
【0080】
次に、FIFO206におけるデータの読出しについて説明する。図13の5段目に示されている出力V同期信号から、6段目に示されている標準信号の周期で出力H同期信号が作られる。この場合、858クロック毎にH同期信号がアクティブになる。0から857までの動作クロック(その周波数はfsである)毎に循環的にインクリメントされるカウンタ208の計数出力が、そのままFIFO206の読み出しアドレス(図13の下から2段目に示されている)となる。図13の最下段に示されているセレクタ212の出力データを見ると分かるように、書き込み時に標準信号の長さ858クロック分の時間より短い時間しかFIFO206にデータが書き込まれなかったときは、書き込みアドレスの最大値がフリップ・フロップ205にラッチされているので、それより大きい読み出しアドレスが来たときに、デフォルトの値を挿入してセレクタ212の出力データとする。
【0081】
図11の位相合わせブロック213から出力される出力V同期信号は、入力V同期信号に対し、ディレイ回路201による固定ディレイ時間及びサブリャリア(その周波数はfsc である)との位相合わせのためのディレイ時間の和の時間だけ遅延される。そこで、図14を参照して、サブリャリア(その周波数はfsc である)との位相ディレイ合わせのために、ディレイV同期信号を遅延させるディレイ量をどのように算出するかを説明する。図2の出力V同期信号と同等のディレイV同期信号が、図14の最上段に示されている。このディレイV同期信号からのオフセット位置をカウントするカウンタ251の計数値が、次の段に示す信号である。
【0082】
更に、次の段に示すV同期信号からのオフセットの最大は、V同期信号をオフセットできる最大値よりカウンタの計数値が大きくなったときに、アクティブになる信号である。下から3段目に示す、ウィンドウ発生回路256から発生するウィンドウは、最上段に表してあるディレイV同期信号でアクティブになり、V同期信号からのオフセットの最大がアクティブになっているか、またはサブキャリア位相が許容位相誤差内に入ったとき、非アクティブに戻る。この例ではサブキャリア位相が許容位相誤差内に入ったときの例を示している。比較器261よりの比較結果を出力V同期信号とすれば、カラーシーケンスを満足する位相のサブリャリア(その周波数はfsc である)でカラーをデコードできるようになる。
【0083】
次に、図15を参照して、NTSC方式で、周波数がfs=13.5(MHz)の動作クロックの処理系におけるサブキャリア位相の許容誤差とV同期待機最長時間の関係を説明する。これまでのビデオデコーダの開発実績により、V同期信号は1ラインの1/20ぐらいまでは、ジッタを持っても、有効画面内にジッタとして観測されないことが分かっている。このデータに基づいて、V同期待機最長時間を42サンプルとすると、サブキャリア位相の許容誤差は±5.6°と求めることができる。
【0084】
以上の図11のYC同期処理回路図の説明は以下の条件で行った。fse はサンプルクロックの周波数、fsceはサブキャリアの周波数である。
【0085】
【数10】
fse =13.5(MHz)
【0086】
【数11】
fsce=(35/132)fse
【0087】
サブキャリアの周波数fsceは固定で、
【0088】
【数12】
fsce=(35/132)×13.5(MHz)
【0089】
である必要があるが、サンプリングクロックの周波数fse は13.5MHz以上も可能である。
【0090】
(変形例1:動作周波数を27MHzにした例)
サンプリングクロックの周波数fse を13.5(MHz)より高い周波数に設定したときの例を説明する。このとき、図15で示したグラフと同様に、サンプリングクロック(その周波数はfse である)とサブキャリア(その周波数はfsceである)の関係によって、サブキャリア位相の許容誤差とV同期待機最長時間の関係が決まる。一般にサンプリングクロック(その周波数はfse はである)が高くなると、サブキャリア位相の誤差が少ない信号をエンコードすることができる装置を作ることができる。
【0091】
サンプリングクロックの周波数fse が27(MHz)のときのサブキャリア位相の許容誤差とV同期待機最長時間の関係を図16に示す。このグラフの縦軸は、図15と比較することができるように、13.5(MHz)のサンプル数に換算している。従って、1ラインの1/20の時間は、図15と同様に42クロック分に相当する。この図16のグラフからサブキャリア位相の許容誤差は2.8°と読み取ることができる。
【0092】
(変形例2:処理するビデオ信号がPAL方式で動作周波数13.5MHzの例)
サンプリングクロックの周波数fse がfse =13.5(MHz)であるとき、PALではサブキャリアの周波数fsceとサンプリングクロックの周波数fse は以下の関係になる。
【0093】
【数13】
fsce=(709379/2160000)fse
【0094】
PAL方式では、1ラインが864クロックで、1フィールドは625ラインになると規定されている。これによりYC同期処理回路のパラメータをNTSCとは別に最適化する必要がある。しかし図11で説明されたYC同期処理回路の内部構成及びその動作はPAL方式でも同様である。図17にPAL方式の場合のYC同期処理回路を示す。図17において、図11と対応する部分には、同一符号を付してある。図17では、図11のFIFO206に対応するFIFOに206′の符号を付すが、FIFO206′のアドレス空間が864必要になる。それに伴ってリミッタ204′回路のリミット値を864にしなければならない。
【0095】
図18に、図17のPAL方式のYC同期処理回路におけるV同期信号対サブキャリア位相合わせブロック213の詳細を示す。図18において、図12と対応する部分には、同一符号を付してある。サイクルカウンタ252′は、NTSCでは4状態のカウンタで良いが、PALはカラーシーケンスが8状態あるので、図12におけるサイクルカウンタ252を、図18では0から7のカウントを繰り返すサイクルカウンタ252′に置き換える。それに伴って、図12におけるSCH位相テーブル257も、図18では8状態のSCH位相テーブル257′に置きかえる。
【0096】
図11におけるNTSC方式のYC同期処理回路を、以上の置き換えを行うのみでPAL方式のYC同期処理回路を実現することができる。このときPAL方式におけるサブキャリア位相の許容誤差とV同期待機最長時間の関係は、図15に示す通りとなる。
【0097】
(変形例3:処理するビデオ信号がPAL方式で動作周波数が27MHzの例)
NTSCのときと同様である。このときのサブキャリア位相の許容誤差とV同期待機最長時間の関係を、図16に示す。
【0098】
【発明の効果】
第1の本発明によれば、入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダにおいて、同期処理回路に、遅延手段によって遅延された入力ディジタル垂直同期信号の位相を、ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、その移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を標準水平同期信号発生手段に供給して、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたので、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期した出力コンポジットビデオ信号を得ることができ、且つ、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれのないビデオエンコーダを得ることができる。
【0099】
第2の本発明によれば、入力コンポジットビデオ信号が供給されてA/D変換されてディジタルコンポジットビデオ信号が得られるA/D変換器と、そのA/D変換器よりのディジタルコンポジットビデオ信号が供給されて、ディジタル輝度信号及びディジタル搬送色信号に分離されるY/C分離回路と、そのY/C分離回路からのディジタル輝度信号が供給されて、ディジタル水平及び垂直同期信号が分離される同期分離回路と、ディジタル搬送色信号が供給されて復調されてディジタル色信号が得られる色信号復調回路とを有するビデオデコーダと、そのビデオデコーダよりのディジタル水平及び垂直同期信号、ディジタル輝度信号及びディジタル色信号が供給されて信号処理される信号処理手段と、その信号処理手段よりの入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、その同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、その重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、標準水平同期信号発生手段よりの出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダとを有するコンポジットビデオ信号処理装置において、同期処理回路に、遅延手段によって遅延された入力ディジタル垂直同期信号の位相を、ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、その移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を標準水平同期信号発生手段に供給して、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたので、入力ディジタル輝度及び色信号に付随する入力ディジタル垂直同期信号に同期した出力コンポジットビデオ信号を得ることができ、且つ、出力コンポジットビデオ信号のカラーシーケンスが、標準テレビジョン方式のカラーシーケンスから外れるおそれのないビデオエンコーダを有するコンポジットビデオ信号処理装置を得ることができ、且つ、ビデオデコーダ及びビデオエンコーダにおけるサブキャリアの位相の位相差を固定することができ、ビデオデコーダ及びビデオエンコーダを独立な構成とすることができ、ビデオデコーダ及びビデオエンコーダを非同期に動作させことのできるコンポジットビデオ信号処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコンポジットビデオ信号処理回路を示すブロック図である。
【図2】図1のコンポジットビデオ信号処理回路中のY同期処理回路の具体回路を示すブロック図である。
【図3】図2のY同期処理回路の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】ディジタルビデオ信号である、V同期パルス、H同期パルス、輝度信号及び色信号(色差信号)の関係を示すタイミングチャートである。
【図5】Y同期処理回路に標準信号が入力がなされたときのY同期処理回路の動作例(1)を示すタイミングチャートである。
【図6】Y同期処理回路に標準信号より長い信号が入力されたときのY同期処理回路の動作例(2)を示すタイミングチャートである。
【図7】Y同期処理回路に標準信号より短い信号が入力されたときのY同期処理回路の動作例(3)を示すタイミングチャートである。
【図8】図1のコンポジットビデオ信号処理回路中のビデオエンコーダにおける信号重畳の説明のためのタイミングチャートである。
【図9】NTSC方式におけるサブキャリアとフィルタ同期信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の同期処理回路が含まれる応用例(本発明の実施の形態)のコンポジットビデオ信号処理回路を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態のNTSC方式における同期処理回路の一例を示すブロック図である。
【図12】図11の同期処理回路におけるV同期信号対サブキャリア位相合わせブロックの詳細回路を示すブロック図である。
【図13】図12のV同期信号対サブキャリア位相合わせブロックの動作説明のためのタイミングチャートである。
【図14】サブキャリアの位相合わせの説明のためのタイミングチャートである。
【図15】13.5MHz処理系のサブキャリア位相の許容誤差とV同期信号待機最長時間の関係を示すグラフである。
【図16】27MHz処理系のサブキャリア位相の許容誤差とV同期信号待機最長時間の関係を示すグラフである。
【図17】本発明の実施の形態のPAL方式式における同期処理回路の変形例を示すブロック図である。
【図18】図17の同期処理回路におけるV同期信号対サブキャリア位相合わせブロックの詳細回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器、2 Y/C分離回路、3 同期信号検出器、4 レベル補正回路、5 色信号復調回路、6 信号処理手段、7 シンク発生回路、9 色信号変調回路、10 重畳回路、11 D/A変換器、12 ビデオデコーダ、13 ビデオエンコーダ、201 ディレイ回路、202 論理和回路、203カウンタ、204 リミッタ、205 フリップフロップ、206 FIFO、207 論理和回路、208 カウンタ、209 857デコーダ、210 0デコーダ、211 比較器、212 セレクタ、213 V同期信号対サブキャリア位相合わせブロック(回路)。
Claims (2)
- 入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、該同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、上記同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに上記色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、該重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、上記同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、上記入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、上記記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、上記標準水平同期信号発生手段よりの上記出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、上記入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダにおいて、
上記同期処理回路に、上記遅延手段によって遅延された上記入力ディジタル垂直同期信号の位相を、上記ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、
該移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を上記標準水平同期信号発生手段に供給して、上記標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、上記出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたことを特徴とするビデオエンコーダ。 - 入力コンポジットビデオ信号が供給されてA/D変換されてディジタルコンポジットビデオ信号が得られるA/D変換器と、該A/D変換器よりのディジタルコンポジットビデオ信号が供給されて、ディジタル輝度信号及びディジタル搬送色信号に分離されるY/C分離回路と、該Y/C分離回路からのディジタル輝度信号が供給されて、ディジタル水平及び垂直同期信号が分離される同期分離回路と、上記ディジタル搬送色信号が供給されて復調されてディジタル色信号が得られる色信号復調回路とを有するビデオデコーダと、
該ビデオデコーダよりの上記ディジタル水平及び垂直同期信号、上記ディジタル輝度信号及び上記ディジタル色信号が供給されて信号処理される信号処理手段と、 該信号処理手段よりの入力ディジタル輝度及び色信号並びに入力ディジタル水平及び垂直同期信号が供給される同期処理回路と、該同期処理回路から得られた出力ディジタル色信号によってサブキャリアを変調してディジタル搬送色信号を得る色信号変調回路と、上記同期処理回路からの出力ディジタル輝度信号並びに出力ディジタル水平及び垂直同期信号並びに上記色信号変調回路よりのディジタル搬送色信号が供給されて重畳される重畳回路と、該重畳回路よりの重畳出力が供給されてD/A変換されて、出力コンポジットビデオ信号が得られるD/A変換器とを有すると共に、上記同期処理回路は、標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を発生する標準水平同期信号発生手段と、入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、上記入力ディジタル水平同期信号に同期して書込み、上記記憶されている入力ディジタル輝度及び色信号の有効信号区間を、上記標準水平同期信号発生手段よりの上記出力ディジタル水平同期信号に同期して読出して、出力ディジタル輝度及び色信号を得るFIFOと、上記入力ディジタル垂直同期信号を所定遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備えるビデオエンコーダとを有するコンポジットビデオ信号処理装置において、
上記同期処理回路に、上記遅延手段によって遅延された上記入力ディジタル垂直同期信号の位相を、上記ビデオエンコーダで発生するサブキャリアの位相に合わせるように移相させて出力ディジタル垂直同期信号を得る移相手段を設けてなり、
該移相手段よりの出力ディジタル垂直同期信号を上記標準水平同期信号発生手段に供給して、上記標準の水平周期を有する出力ディジタル水平同期信号を、上記出力ディジタル垂直同期信号に同期させるようにしたことを特徴とするコンポジットビデオ信号処理装置。
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