JP3317812B2 - 映像信号サンプルレート変換装置 - Google Patents

映像信号サンプルレート変換装置

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JP3317812B2 JP06957595A JP6957595A JP3317812B2 JP 3317812 B2 JP3317812 B2 JP 3317812B2 JP 06957595 A JP06957595 A JP 06957595A JP 6957595 A JP6957595 A JP 6957595A JP 3317812 B2 JP3317812 B2 JP 3317812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標準テレビジョン信号
(以下、標準信号と記す。)が入力されたときも、ある
いはVTR等からの再生映像信号の如き、非標準テレビ
ジョン信号(以下、非標準信号と記す。)が入力された
ときにも高品質な映像が再生可能な映像信号処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルテレビジョン受信機
(以下ディジタルテレビと略す。)において、高画質再
生のための信号処理用同期クロックとして、カラーバー
スト信号にロックしたバーストロッククロック、あるい
は水平同期信号にロックしたラインロッククロックの2
種類のシステムクロックが考えられている。そのため
に、同期信号発生回路にてバーストロッククロック/ラ
インロッククロックを基に安定な同期信号を発生し、信
号処理回路は前記クロックを入力し、高画質化のための
映像信号処理を施していた。
【0003】上述のように、2種類のシステムクロック
が考えられているのは、放送波のような標準信号とVT
R等の再生信号の如き非標準信号の場合とで、信号処理
に供給する最適なクロックが異なるからである。例え
ば、輝度/色信号の分離や色復調部のシステムクロック
としては、色副搬送波に同期していることが望ましい。
そこでこの場合は、入力映像信号が標準/非標準信号両
方とも非常に安定したバーストロッククロックを使用す
ればよい。一方、順次走査線変換やワイド変換処理部な
どライン補間処理を含む信号処理のシステムクロックと
しては、水平、垂直同期信号に同期していることが望ま
しい。そこでこの場合特に、VTR再生信号のように水
平方向にジッターの多い非標準信号モードにおいては、
ラインロッククロックを使用することが行われている。
【0004】以上の技術を実際のディジタルテレビに適
用する場合、A/D変換器からD/A変換器までの信号
処理において、全てのシステムクロックを標準信号時は
バーストロッククロック、非標準信号時はラインクロッ
ククロックに切り換えて使用したり、あるいは上記2シ
ステムクロックを信号処理により使い分けたりして、再
生画像の処理を行っていた。ディジタルテレビ用同期処
理回路の従来方式を記載したものとして、例えば特開昭
64−89791号公報が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、テレビ受信機信号処理用のA/D変換器のサンプリ
ングクロックは、次段に続くY/C分離や色復調回路で
使用するシステムクロックに合わせるために、通常バー
ストロッククロックを使用している。従って、このバー
ストロッククロックサンプリングデータを後段の走査線
変換処理を含むワイド変換処理等へ供給しても、該デー
タは基本的に前記ラインロックのサンプリングクロック
に同期してないので、再生画は位相ずれを起こし、画面
水平方向に横揺れが発生する。この影響はバーストロッ
ククロックとラインロッククロックに周波数差が生ずる
非標準信号時に顕著となり画像の劣化を招いていた。
【0006】本発明の目的は、上記のような問題点を解
消し、標準および非標準のいずれの信号入力時にも、そ
れに適した最適なクロックで種々の信号処理を行なえる
ように、バーストロッククロックサンプリングデータを
ラインロッククロックサンプリングデータに位相補正変
換し、VTR再生時の非標準信号でも高画質が得られ
る、耐ノイズ性の強いテレビ受信機用サンプルレート変
換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、水平同期信号周期ずれ検出手段(H周
期ずれ検出手段)と映像信号の単位サンプル毎の位相差
データを生成する手段と映像信号のデータ位相補正手段
を備える。さらに上記H周期ずれ検出手段は入力信号の
累積加算手段、タイミング制御手段、データ一時記憶
(ラッチ)手段、入力データ変換手段あるいは減算、割
算手段から構成される。位相差データ生成手段は平均位
相差演算手段、累積加算手段、補間係数発生手段から構
成される。データ位相補正手段は直線補間手段より構成
する。
【0008】
【作用】上記H周期ずれ検出手段において、タイミング
制御手段からの制御信号に基づいて、少なくとも単独ま
たは連続した入力信号H同期信号負極性領域部における
所定期間の信号レベルを、所定のクロックで累積加算器
により累積加算し、該加算データをラッチ手段で一時記
憶した後、すくなくとも前記連続したH同期負極性領域
部に係る2つの累積加算データ、あるいは単独H同期負
極性領域部を基準信号により2分割することで得られる
2つの累積加算データの差分または比を減算手段あるい
は割算手段により求める。また上記減算手段を用いる代
わりに、上記入力データ変換手段により入力データの符
号をタイミング制御手段からの信号で切り替え、上記と
同じ累積加算データの差分値を求める。これらの累積加
算データの差分、あるいは比はH周期位相ずれ量を表
す。
【0009】次に位相差データ生成手段において、上記
平均位相差演算手段は前記H周期ずれ検出手段からの位
相ずれ信号に基づいて、1サンプル周期ごとの平均位相
差を求め、次の累積加算手段でH周期にわたり1サンプ
ル毎に位相差データを累積出力する。補関係数発生手段
は該位相差データをもとに、次段の直線補間のための係
数を発生する。データ位相補正手段においては、上記直
線補間手段により、前記補間係数を用いて、入力信号の
H周期位相ずれに応じて、直線補間により位相補正す
る。そしてラインロッククロックの位相に変換された映
像信号を出力する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図2は、本発明を適用したディジタル映像信号処理
装置の1実施例である。同図において、27は映像信号
入力端子、28はA/D変換器、29はバースト信号抽
出回路、30は同期信号分離回路、31はバーストロッ
ククロック生成回路、32はラインロッククロック生成
回路、33はY/C分離回路、34は色復調回路、35
はサンプルレート変換器、36は画面のアスペクト比を
変換するワイド処理や走査線変換処理など高画質化を行
なう信号処理回路、37はD/A変換器、38、39、
40はそれぞれY,I,Qコンポーネント映像信号出力
端子である。
【0011】次にその動作を説明する。A/D変換器2
8によりディジタル信号に変換された映像信号はY/C
分離回路33、バースト信号抽出回路29、同期信号分
離回路30にそれぞれ入力する。A/D変換器28のサ
ンプリングクロック及び回路33、34のシステムクロ
ックとしては、後述のクロック生成回路31から供給す
るバーストロッククロックCKBを入力する。このクロ
ック周波数は通常サブキャリア周波数の4倍の周波数4
fscである。Y/C分離回路33は、例えばフレーム
くし形フィルタ等を用いて3次元的にフィルタ処理を行
ない、輝度(Y)信号と色(C)信号に分離して出力す
る。バースト信号抽出回路29では3.58MHzのバン
ドパスフィルタ等を用いて、映像信号に含まれるバース
ト信号Bを抜き出し、バーストロッククロック生成回路
31に供給する。
【0012】同期信号分離回路30は映像信号に含まれ
る水平同期信号と垂直同期信号を分離抽出し、このうち
水平同期信号Hをラインロッククロック生成回路32に
供給する。クロック生成回路31、32では入力された
前記バースト信号B及び水平同期信号Hをもとに、それ
ぞれバースト信号に同期したバーストロッククロックC
KB、水平同期信号にロックしたラインロッククロック
CKLを生成する。ここでバーストロッククロックCKB
は前述したが、A/D変換器28、回路33、34、さ
らにサンプルレート変換器35に供給する。またライン
ロッククロックCKLは該サンプルレート変換器35、
信号処理回路36、D/A変換器37に供給する。色復
調回路34は入力したC信号を復調し、I信号とQ信号
に分離出力する。
【0013】サンプルレート変換器35は入力した2つ
のシステムクロックCKB,CKLの位相差を検出し、そ
の位相差に応じて、バーストロッククロックCKBでサ
ンプリングされて入力されたY,I,Q信号をラインロ
ッククロックCKLの位相に対応して位相補正する。サ
ンプルレート変換器35の構成については後で詳述す
る。変換器35で位相補正した信号Y,I,Qは信号処
理回路36に入力し、例えば走査線変換やノイズリダク
ション、ワイド変換処理等を施し、高画質化を図る。
【0014】該回路36に入力するY,I,Q信号はラ
インロッククロックCKLのサンプリング位相に変換さ
れているので、本回路で使用するシステムクロックCK
Lにより、例えば入力信号が非標準信号であっても信号
処理を高精度に行なうことができる。D/A変換器37
では入力したディジタルY,I,Q信号をアナログ信号
に変換し、それぞれ端子38、39,40に出力する。
【0015】以上説明した映像信号処理装置において、
本発明の特徴とするサンプルレート変換器35の構成に
ついて次に説明する。図3はサンプルレート変換器35
のブロック図である。本図では処理データの流れだけを
示し、必要なクロックや同期信号は省略した。図におい
て、41はY,IまたはQ信号の入力端子、4は水平同
期信号周期ずれ検出回路(H周期ずれ検出回路)、5は
単位サンプル位相差データ生成回路、6はデータ位相補
正回路、7はサンプルレート変換された信号の出力端子
である。次に概略動作を説明する。H周期ずれ検出回路
4では、水平同期信号周期毎にサンプリングクロック単
位以下の分解能で標準値からの水平同期信号周期ずれ
(H周期ずれ)を検出する。単位サンプル位相差データ
生成回路5では、この得られたH周期ずれ量をもとに、
単位サンプル毎の平均位相差データから線形補間演算の
ための係数を算出する。回路6では、この補間係数を用
い、入力データをラインロッククロックの位相に直線補
間する。即ち、回路6から得られるデータはバーストロ
ックサンプリングデータをラインロックサンプリングデ
ータに変換したものになる。
【0016】図1は、上記の図3で説明した本発明のサ
ンプリングレート変換器35の詳細ブロック図である。
以下、前出と同部品や回路は同番号とする。図におい
て、1は水平同期信号の入力端子、2はバーストロック
クロックサンプリングデータ入力端子、3はバーストロ
ッククロック入力端子、42はラインロッククロック入
力端子である。破線で囲ったH周期ずれ検出回路4にお
いて、8はタイミング信号生成回路、9は制御回路、1
0、11、12、13はアキュムレータ、14、15は
セレクタ、16、17はラッチ回路、18は減算回路で
ある。次の破線部5の単位サンプル位相差データ生成回
路においては、19は基準データ生成回路、20は平均
位相差演算回路、21は累積加算器、22は係数発生回
路である。破線部6のデータ位相補正回路において、2
3は1サンプル遅延回路、24、25は乗算器、26は
加算器である。以上の構成のサンプルレート変換器にお
いて、次に図4、図5、図6を用いて動作を説明する。
【0017】まずH周期ずれ検出回路4においては、タ
イミング信号生成回路8で入力水平同期信号に基づい
て、以下の処理に必要な様々なタイミング信号を生成す
る。制御回路9は該タイミング信号をもとに、後述のア
キュムレータ、セレクタ、ラッチ回路等の制御を行なう
制御信号を出力する。アキュムレータ10(ACCUM
1−1)、11(ACCUM1−2)、12(ACCU
M2−1)、13(ACCUM2−2)はそれぞれ端子
2からバーストロッククロックサンプリングデータが入
力され、端子3からのバーストロッククロックCKBで
クロック毎に前記データを累積加算する。
【0018】この累積値は図4に示すように、H同期信
号負極性領域部の面積に相当する。アキュムレータ1
0、11は基準水平同期信号Hn-1の定位置h01から定
期間lh(H同期信号周期の標準値、バーストロックク
ロックで910クロック期間とする)及び2lhにある
連続したH同期信号部での境界線h1,h2がH同期信
号Hn,Hn+1の後縁と形成する面積Sa1,Sb1を
算出する。ここで累積加算範囲が図に示したH同期負領
域部から外れても得られる面積値が変わらないように、
信号のペデスタル部は0レベルデータにしておく。アキ
ュムレータ12、13は同様に、連続する次のH同期信
号Hnの定位置h02からのlh,2lhにある境界線h
3,h4がH同期信号Hn+1,Hn+2の後縁とで形成する
面積Sa2,Sb2を算出する。
【0019】次にセレクタ14、15はこれらの面積算
出データの選択を行い、アキュムレータ10、11によ
る算出値Sa1,Sb1を出力した後はa端子に、アキ
ュムレータ12、13による算出値Sa2,Sb2を出
力した後はb端子に閉じる。そして該セレクタの切り替
え制御を1H毎に交互に行うことで、2個の連続したH
同期信号に係る上記面積値データを連続的に出力でき
る。
【0020】図5は以上の面積値累積加算のサンプル点
の様子を示したものである。図において、実線ロが標準
信号時のH同期信号後縁であるのに対し、破線イは1ク
ロック周期が長い場合、破線ハは1クロック、破線ニは
1.5クロック周期が短い場合を示す。図から明らかな
ように、1クロック周期が長いと面積でt・lだけ増加
し、逆に1クロック周期が短いとt・lだけ、0.5ク
ロック短いと1/2t・lだけ減少する。したがって、
H同期信号周期に比例して1クロック以下の周期ずれ分
解能で累積面積値が変化する。また、VTR再生信号の
ような非標準信号時において、1H周期あたりの周期ず
れは最悪でも数クロック(4fsc単位で)程度であ
り、H同期シンクチップの幅が概ね70クロックである
ことを考えると十分検波範囲にある。
【0021】次に上記セレクタ14、15からの累積加
算データは、各々ラッチ回路16、17に前記制御回路
9より供給するラッチクロックL1,L2でラッチす
る。そのタイミングは第4図に示すように、各々累積加
算が終了した後、L2→L1の順序にすれば、ラッチ回
路16、17には連続した面積値Sa1,Sb1またS
a2,Sb2がこの順序で出力される。従って、減算器
18では、上記順序で出力される面積値を減算すること
で、連続するH同期信号の周期/位相ずれに対応したデ
ータを出力できる。
【0022】例えば図5において前述したごとく、H同
期信号周期が1クロック長い(イ)と面積差データで−
t・l、またH同期信号周期が1.5クロック短い
(ニ)と面積差データで1.5t・lが得られる。以上
説明したように、H周期ずれ検出に、H同期信号負極性
部に係る面積変化の情報を利用する方法は、周期ずれの
積分的な情報であり、例えば弱電界時や劣悪な入力条件
下での突発的なノイズ侵入があっても、誤動作を防ぐこ
とができる。
【0023】位相差データ生成回路5では、上記面積差
データYをもとに、まず平均位相差演算回路20で1サ
ンプルあたりの平均位相差を算出する。ここでXは位相
差データを正規化するための基準データであり、基準デ
ータ生成回路19から生成し、前記演算回路20でY/
X・910の演算で求められる。基準データ生成回路1
9では例えば、入力信号のペデスタルレベルからシンク
チップまでのレベル差(図5のlに相当)をH周期毎に
算出してX値とする。
【0024】回路20で求めた1サンプル平均位相差デ
ータは累積加算器21で1サンプルごとに累積加算され
る。この累積加算値は直前のH同期信号周期ずれに対応
して、その1サンプルごとの位相差データの平均値とし
て、算出したものである。該平均値データは補間係数発
生回路22により、後述のデータ位相補正回路の補間演
算用係数K、1−Kを1サンプル毎に出力する。回路2
2はROM(Read OnlyMemory)で構成する。
【0025】データ位相補正回路6は入力したバースト
ロッククロックサンプリング映像信号データと、1クロ
ック前のサンプリングデータとを係数K,1−Kで直線
補間し、ラインロッククロックレートにリサンプリング
したあらたな映像信号を出力する。すなわち端子2から
の入力データは乗算器24で前記係数Kと、また遅延回
路23で1クロック遅延したデータは乗算器25で前記
係数1−Kと乗算され、それらの出力は加算器26で加
算し端子7に出力する。また端子42からのラインロッ
ククロックCKLに同期して補間演算を行うので、端子
7にえられる信号はラインロッククロックに同期してい
る。
【0026】図6は以上の動作をタイミング波形図で示
したものである。図6で(イ)は入力Y信号のn,n+
1,n+2番目のサンプルデータ列In,In+1,In
+2であり、(ロ)はバーストロッククロックCKB、
(ハ)はラインロッククロックCKL、(ニ)は直線補
間後のサンプルデータ列On,On+1である。以上の説
明から明らかなように、直線補間後の出力はOn=K1
・In+1+K2・Inになる。
【0027】以上図1で説明したサンプルレート変換器
においては、その構成要素であるH同期信号周期ずれの
検出法として、図4、図5で説明したように、連続した
H同期信号部の基準線からの面積差を利用するものであ
るが、図1のほかに、図7の実施例が考えられる。この
実施例の特徴は、周期ずれ検出法は前述と同じである
が、アキュムレータに入力するデータとして正負符号を
与え、アキュムレータの個数、減算器を削減する点にあ
る。
【0028】図7において、43はデータ変換器、4
4、45はアキュムレータ、46はセレクタ、47はラ
ッチ回路、48は検出データ出力端子である。図におい
て、端子2からのバーストロッククロックサンプリング
データはデータ変換回路43において、制御回路9から
の制御信号により所定タイミングで符号変換を行い、ア
キュムレータ44、45に入力する。データ変換回路4
3は例えば図8に示すように、2の補数変換回路49、
符号変換回路50とからなり、端子51から入力する制
御回路9からの符号制御信号Cにより累積加算するデー
タの符号切り替えを行い、端子52に出力する。
【0029】該信号Cのタイミングは例えば図4に示す
ように、アキュムレータ44に入力するデータは制御信
号C1で符号制御し、アキュムレータ45に入力するデ
ータはこれとは逆極性の制御信号C2で符号制御する。
ここで、アキュムレータ44で面積差Sa1−Sb1、
アキュムレータ45で面積差Sa2−Sb2を得るには
前記制御信号の”H”で+符号、”L”で−符号に切り
替えればよい。
【0030】前記アキュムレータ44及び45からの面
積差データは、それぞれセレクタ46のa及びb端子に
入力し、制御回路9からの切り替え信号により、両者は
多重されて、連続した面積差データとして出力され、ラ
ッチ回路47にラッチする。またこれ以外の実施例とし
ては、アキュムレータ44、45に加算及び減算機能を
設け、制御回路9からの制御信号により、該アキュムレ
ータの機能を、第4図に示した符号切り替え信号号C
の”H”で加算、”L”で減算を行えば、前記データ変
換回路43は使わずとも、前実施例と同様のことが実現
できる。
【0031】H周期ずれ検出法として以上説明した実施
例のほかに、連続したH同期信号に係る前述の面積の比
を用いる2番目の方法がある。図9は、その1実施例を
示す。図9の実施例が図1に示したH周期ずれ検出法と
異なる点は、連続したH同期に係る面積差を算出する減
算器18の代わりに、面積比を算出する割算器53を使
用した点だけである。例えば、図4に示した面積値Sa
1,Sb1の比、Sa1/Sb1,また次のH同期信号
に係る面積値Sa2,Sb2の比、Sa2/Sb2を算
出する。この時、この比が1のときは直前のH同期信号
の周期は規定値で、標準信号である。比が1より小さい
ときはH周期が標準信号より短く、1より大きいときは
標準信号より長い。本実施例で得られたH周期ずれ量の
この後の処理は図1で説明した、前述した内容と同様に
行うことができる。
【0032】以上説明したH周期ずれ検出法は、連続し
た2つのH同期信号に係る面積情報を利用するものであ
るが、以下述べる検出法は、単独のH同期信号における
面積情報を利用する方法である。
【0033】図10は、この検出法を説明する図であ
る。図において、ある基準のH同期信号Hnの所定位置
(この場合はシンクチップ部のセンター位置とする)か
らの次のH同期信号Hn+1までの所定期間lhで決まる
基準線に基づき分割されるH同期信号Hn+1部の面積S
A,SBの差あるいは比を利用するものである。ここで
上記期間lhは標準信号時のH同期信号周期(63.5
μs)とする。
【0034】図11はこの検出法において、面積比SB
/SAを算出する実施例を示す。図において、54は図
10で示す面積SA,SBを算出するアキュムレータで
あり、これは入力データを所定のクロック(ここではバ
ーストロッククロック、周波数4fsc)ごとに累積加
算して求める。55、56はそれぞれラッチ回路であ
り、ラッチ回路55では累積加算値(面積)SAを、ラ
ッチ回路56では累積加算値SBを、制御回路9からの
ラッチクロックによりラッチする。57は割算器であ
り、前記ラッチ回路からの面積データを割算し、SB/
SAを算出する。この結果は面積比として前実施例と同
様に端子48に出力する。ここで、該面積比が1の時は
直前のH同期周期は丁度lhであり、標準信号を表す。
面積比が1より大きい(SA>SB)時はH周期が標準
値より長く、1より小さい(SA<SB)時はH周期は
標準値より短い。従って、H同期信号周期ずれに対応し
たデータ端子48に得られる。
【0035】図12は同じく単独H同期信号に係る面積
情報を利用する検出法において、面積差SA−SBより
H同期信号周期ずれに対応したデータを得る実施例を示
す。図において、58はデータ変換回路であり、これは
図7で説明したごとく、入力データの符号を切り替え制
御する。本実施例の場合、符号切り替えは図10のC3
信号のようなタイミングで行う。この制御信号は制御回
路9から供給する。アキュムレータ59では該符号変換
された入力データを累積加算し、最終的にH同期信号の
後縁を越えた時点での面積差SA−SBを出力する。該
面積差データは図10に示した信号L3のタイミングで
ラッチ回路60にラッチする。ここで、該面積差が0の
時は直前のH同期周期は丁度lhで標準信号となる。ま
た面積差が負のときはH周期は標準値より長く、面積差
が正のときはH周期は標準値より短い。このように、前
記実施例と同様に、H同期信号周期ずれに対応したデー
タを得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、テレビ受信機において
入力映像信号の標準/非標準信号に拘らず、最適なクロ
ックで信号処理を行なうことができる。例えばY/C分
離や色復調に必要なバーストロッククロック、ワイド変
換処理など走査線処理を含む信号処理に必要なラインロ
ッククロックでそれぞれの処理が行えて、VTR再生時
のように、非標準信号が入力されたときでも高画質映像
を再生できる。また本発明のサンプルレート変換装置で
用いるH周期ずれ検出は、H同期信号揺らぎの面積的な
変化量を利用するので、耐ノイズ性能に優れている。さ
らに本発明の変換装置はすべてディジタル回路で実現で
き、LSI化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すサンプルレート変換器の
構成図。
【図2】本発明のサンプルレート変換器を適用した映像
信号処理装置の1例を示す図。
【図3】サンプルレート変換器の構成例を示す図。
【図4】本発明の動作を説明する図。
【図5】本発明の構成要素作の動作を説明する図。
【図6】本発明の構成要素作の動作を説明する図。
【図7】本発明の構成要素の他の実施例を示す図。
【図8】本発明の構成要素のその他の実施例を示す図。
【図9】本発明の構成要素のH周期ずれ検出回路の他の
実施例を示す図。
【図10】本発明に係るH同期信号周期ずれ検出の他の
方法を説明する図。
【図11】図10に係るH周期ずれ検出回路の1実施例
を示す図。
【図12】図10に係るH周期ずれ検出回路の他の実施
例を示す図。
【符号の説明】
4 H周期ずれ検出回路 5 単位サンプル位相差データ生成回路 6 データ位相補正回路 8 タイミング信号生成回路 9 制御回路 10、11、12、13 アキュムレータ 18 減算器 20 平均位相差演算回路 35 サンプルレート変換器 43、58 データ変換回路 44、45 アキュムレータ 53、57 割算器 54、59 アキュムレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 裕二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/015

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号に含まれるバースト信号に
    同期した所定周波数の第1のクロック及び水平同期信号
    に同期した第2のクロックを生成する手段と、該第1の
    クロックで前記入力映像信号をサンプリングする手段
    と、前記水平同期信号の標準信号時からの周期ずれを、
    該水平同期信号の負極性エリアの前縁または後縁と所定
    周期の基準線とで決まる面積値の変化で検出する手段
    と、該水平同期信号周期ずれに対応して、前記第2のク
    ロックに基づく単位サンプルごとの位相差データを生成
    する手段と、該位相差データをもとに、前記第1のクロ
    ックでサンプリングされた映像信号を単位サンプル毎に
    位相補正するとともに、前記第2のクロックでリサンプ
    ルする手段を備えたことを特徴とする映像信号サンプル
    レート変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、上記水
    平同期信号周期ずれ検出手段として、所定の第1の水平
    同期信号をもとにした基準点から所定期間Lで決まる第
    1の基準線と次に到来する第2の水平同期信号のエッジ
    部で挾まれた同期信号負極性エリア部の面積を、同期信
    号サンプル点を累積加算することで算出する第1の累積
    加算手段と、前記第1の基準線からさらに期間Lのタイ
    ミングで決まる第2の基準線と次に到来する第3の水平
    同期信号のエッジ部で挾まれた同期信号負極性エリア部
    の面積を算出する第2の累積加算手段と、該第1及び第
    2の累積加算手段に基づく面積値の差分を算出する減算
    手段を備えたことを特徴とする映像信号サンプルレート
    変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、上記減
    算手段として、上記第1または第2の累積加算手段の一
    方に減算機能を持たせたことを特徴とする映像信号サン
    プルレート変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の装置において、上記減
    算手段として、上記第1または第2の累積加算手段の一
    方に入力するデータの符号を反転する手段を備えたこと
    を特徴とする映像信号サンプルレート変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の装置において、上記水
    平同期信号周期ずれ検出手段として、所定の第1の水平
    同期信号をもとにした基準点から所定期間Lで決まる第
    1の基準線と次に到来する第2の水平同期信号のエッジ
    部で挾まれた同期信号負極性エリア部の面積を、同期信
    号サンプル点を累積加算することで算出する、第1の累
    積加算手段と、前記第1の基準線からさらに期間Lのタ
    イミングで決まる第2の基準線と次に到来する第3の水
    平同期信号のエッジ部で挾まれた同期信号負極性エリア
    部の面積を算出する第2の累積加算手段と、該第1及び
    第2の累積加算手段に基づく面積値の比を算出する手段
    を備えたことを特徴とする映像信号サンプルレート変換
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の装置において、上記水
    平同期信号周期ずれ検出手段として、所定の第1の水平
    同期信号をもとにした基準点から所定期間Lで決まる基
    準線と、次に到来する第2の水平同期信号の前縁部、及
    び後縁部で挾まれた同期信号負極性エリア部の2つの分
    割された面積を、同期信号サンプル点を累積加算するこ
    とで算出する累積加算手段と、該2つの面積値の差分を
    算出する手段を備えたことを特徴とする映像信号サンプ
    ルレート変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の装置において、上記水
    平同期信号周期ずれ検出手段として、所定の第1の水平
    同期信号をもとにした基準点から所定期間Lで決まる基
    準線と、次に到来する第2の水平同期信号の前縁部、及
    び後縁部で挾まれた同期信号負極性エリア部の2つの分
    割された面積を、同期信号サンプル点を累積加算するこ
    とで算出する累積加算手段と、該2つの面積値の比を算
    出する手段を備えたことを特徴とする映像信号サンプル
    レート変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項2、3、4、5、6又は7に記載
    の装置において、所定期間Lが標準の1水平走査時間で
    あることを特徴とする映像信号サンプルレート変換装
    置。
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