JP2002062587A - 照明光学系を搭載するための基枠およびこれを用いた照明光学系、プロジェクタ - Google Patents

照明光学系を搭載するための基枠およびこれを用いた照明光学系、プロジェクタ

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JP2002062587A JP2000250747A JP2000250747A JP2002062587A JP 2002062587 A JP2002062587 A JP 2002062587A JP 2000250747 A JP2000250747 A JP 2000250747A JP 2000250747 A JP2000250747 A JP 2000250747A JP 2002062587 A JP2002062587 A JP 2002062587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光学系の光学部品の位置合わせを容易に
行うことのできる技術を提供する。 【解決手段】 照明光学系は、光源装置と、光源装置か
ら射出された光線束を複数の部分光線束に分割するため
のレンズアレイと、複数の部分光線束を所定の照明領域
上に重畳するための重畳光学系とを備える。光源装置か
ら前記重畳光学系までの光路に配置される複数の光学部
品のうち2以上の光学部品は、その位置を規定するため
の複数の搭載部を有する基枠に搭載されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像を投写表示
するプロジェクタに関し、特に、プロジェクタに用いら
れる照明光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタでは、照明光学系から射出
された光を、液晶ライトバルブなどを用いて画像情報
(画像信号)に応じて変調し、変調された光をスクリー
ン上に投写することにより画像表示を実現している。
【0003】このようなプロジェクタは、複数の光学部
品を組み合わせることによって構成されている。従来で
は、プロジェクタの複数の光学部品は、1つの共通の基
枠に組み込まれ、組み込まれた状態で位置の微調整が行
われる。なお、この基枠には、各光学部品をほぼ所定の
位置に搭載するのに適した複数の搭載部が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明光学系
に含まれる複数の光学部品の位置合わせは、投写表示さ
れる画像の明るさに影響するので、他の種類の光学系に
おける光学部品の位置合わせよりも精度良く行う必要が
ある。
【0005】しかしながら、上記のように照明光学系の
各光学部品をプロジェクタの共通の基枠に搭載する場合
には、各光学部品の位置合わせを精度良く行うことが困
難であるという問題があった。これは、基枠の搭載部を
精度よく成形するのが困難であることに加えて、照明光
学系に用いられる各光学部品が比較的狭い間隔で配置さ
れるため調整作業が困難であり、また、調整された状態
の適否の確認作業が困難なためである。このような問題
は、照明光学系を小型化する際に、さらに顕著となる。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、照明光学系の光
学部品の位置合わせを容易に行うことのできる技術を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の装置は、照明光学系を搭載するための基枠であっ
て、前記照明光学系は、光源装置と、前記光源装置から
射出された光線束を複数の部分光線束に分割するための
レンズアレイと、前記複数の部分光線束を所定の照明領
域上に重畳するための重畳光学系と、を含むものであ
り、前記基枠は、一体成形されているとともに、前記光
源装置から前記重畳光学系までの光路に配置される複数
の光学部品のうち、2以上の光学部品の位置を規定する
ための複数の搭載部を有することを特徴とする。
【0008】このような基枠を用いれば、照明光学系を
組み立てる際に、照明光学系の光学部品の位置合わせを
容易に行うことが可能となる。なお、この基枠を用いる
効果は、照明光学系を小型化する場合に、顕著となる。
【0009】上記の装置において、前記搭載部は、前記
基枠の内側に設けられた凹部または凸部によって形成さ
れており、各光学部品は、前記凹部または凸部に固着さ
れるようにしてもよい。
【0010】このように、基枠の搭載部を凹凸で形成す
れば、比較的簡単な構造で基枠を作成することが可能と
なる。
【0011】上記の装置において、前記基枠は、第1な
いし第3の側面対を有する略直方体形状の外形を有して
おり、前記第1の側面対は各光学部品を通過する光のた
めの開口を有しており、前記第2の側面対の内側には前
記凹部または凸部が第3の側面対と垂直な方向に対で設
けられており、前記第3の側面対のうちの少なくとも一
方は外部に開放されているようにしてもよい。
【0012】本発明の第2の装置は、所定の照明領域を
照明するための照明光学系であって、光源装置と、前記
光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束に分
割するためのレンズアレイと、前記複数の部分光線束を
前記所定の照明領域上に重畳するための重畳光学系と、
を備え、さらに、一体成形されているとともに、前記光
源装置から前記重畳光学系までの光路に配置される複数
の光学部品のうち、2以上の光学部品の位置を規定する
ための複数の搭載部を有する基枠を備えることを特徴と
する。
【0013】この照明光学系は、照明光学系を構成する
複数の光学部品を搭載するための基枠を備えている。こ
のように、照明光学系用の基枠を個別に準備すれば、照
明光学系を組み立てる際に、照明光学系の光学部品の位
置合わせを容易に行うことが可能となる。なお、この基
枠を用いる効果は、照明光学系を小型化する場合に、顕
著となる。
【0014】上記の装置において、前記搭載部は、前記
基枠の内側に設けられた凹部または凸部によって形成さ
れており、各光学部品は、前記凹部または凸部に固着さ
れているようにしてもよい。
【0015】また、上記の装置において、前記基枠は、
第1ないし第3の側面対を有する略直方体形状の外形を
有しており、前記第1の側面対は各光学部品を通過する
光のための開口を有しており、前記第2の側面対の内側
には前記凹部または凸部が第3の側面対と垂直な方向に
対で設けられており、前記第3の側面対のうちの少なく
とも一方は外部に開放されているようにしてもよい。
【0016】上記の装置において、前記搭載部は、前記
光学部品をその光入射面側と光射出面側とから挟み込む
ように搭載するようにしてもよい。
【0017】あるいは、上記の装置において、前記搭載
部は、前記光学部品の光入射面または光射出面と接する
ように前記光学部品を搭載するようにしてもよい。
【0018】このように、照明光学系の光学部品を搭載
するための搭載部としては、光学部品を挟み込むような
ものであってもよいし、光学部品の光入射面と光射出面
とのうちのいずれか一方に接するようなものであっても
よい。搭載部が後者のように設けられている場合には、
光学部品の位置調整の自由度を大きくすることができ
る。
【0019】本発明の第3の装置は、プロジェクタであ
って、上記のいずれかの照明光学系と、前記照明光学系
からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
前記電気光学装置で得られる変調光線束を投写する投写
光学系と、を備えることを特徴とする。
【0020】このプロジェクタでは、上記の照明光学系
が用いられているので、照明光学系の光学部品の位置合
わせを容易に行うことが可能となる。
【0021】上記の装置において、前記照明光学系と前
記電気光学装置と前記投写光学系とは、前記基枠と異な
る共通の基枠に搭載されているようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
を適用したプロジェクタの一例を示す概略構成図であ
る。プロジェクタ1000は、照明光学系100と、色
光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの
液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、ク
ロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系34
0とを備えている。
【0023】照明光学系100から射出された光は、色
光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青
(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光
は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに
おいて画像情報に応じて変調される。ここで、液晶ライ
トバルブ300R,300G,300Bは、本発明にお
ける電気光学装置に相当する液晶パネルと、その光入射
面側および光射出面側に配置された偏光板とによって構
成されている。なお、各液晶ライトバルブには、液晶パ
ネルに画像情報を供給して駆動させるための図示しない
駆動部が接続されている。液晶ライトバルブ300R,
300G,300Bにおいて画像情報に応じて変調され
た変調光線束は、クロスダイクロイックプリズム320
で合成され、投写光学系340によってスクリーンSC
上に投写される。これにより、スクリーンSC上に画像
が表示されることとなる。なお、図1に示すようなプロ
ジェクタの各部の構成および機能については、例えば、
本願出願人によって開示された特開平10−32595
4号公報に詳述されているので、本明細書において詳細
な説明は省略する。
【0024】図2は、図1の照明光学系100を拡大し
て示す説明図である。この照明光学系100は、光源装
置120と、第1および第2のレンズアレイ140,1
50と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170と
を備えている。各光学部品は、システム光軸100ax
を基準として配置されている。ここで、システム光軸1
00axは、光源装置120から射出される光線束の中
心軸である。なお、図2において、照明光学系100が
照明する照明領域LAは、図1の液晶ライトバルブ30
0R,300G,300Bに対応する。
【0025】光源装置120は、ランプ122と、回転
楕円面形状の凹面を有するリフレクタ124と、平行化
レンズ126とを備えている。ランプ122は、リフレ
クタ124の回転楕円面の第1焦点近傍に配置されてい
る。ランプ122から射出された光は、リフレクタ12
4によって反射され、反射光は、リフレクタ124の第
2焦点に向かって集光されつつ進む。平行化レンズ12
6は、入射する集光光をシステム光軸100axにほぼ
平行な光に変換する。
【0026】光源装置120は、さらに、平行化レンズ
126の光入射面側に設けられた紫外線除去フィルタ1
25を備えている。紫外線除去フィルタ125は、光源
装置120のランプ122から射出された光から、紫外
光を除去するためのフィルタである。これにより、有機
材料を用いた光学部品(例えば、液晶ライトバルブに備
えられた偏光板)の紫外線による劣化を低減させること
が可能となる。なお、紫外線除去フィルタ125に代え
て、平行化レンズ126の光射出面に紫外線除去フィル
ムを形成するようにしてもよい。
【0027】なお、光源装置120としては、回転放物
面形状の凹面を有するリフレクタを用いてもよい。この
場合には、リフレクタで反射された光はシステム光軸1
00axにほぼ平行となるので、平行化レンズ126を
省略することができる。
【0028】第1および第2のレンズアレイ140,1
50は、マトリクス状に配列された複数の小レンズ14
2,152を有している。第1のレンズアレイ140
は、光源装置120から射出された略平行な光線束を複
数の部分光線束に分割して射出する機能を有している。
そして、第2のレンズアレイ150は、第1のレンズア
レイ140から射出された部分光線束のそれぞれの中心
軸をシステム光軸100axとほぼ平行に揃える機能を
有している。また、第2のレンズアレイ150は、重畳
レンズ170とともに、第1のレンズアレイ140の各
小レンズ142の像を照明領域LA上に結像させる機能
を有している。
【0029】各小レンズ142,152は平凸状の偏心
レンズであり、x方向から見たときの外形形状は、照明
領域LA(液晶ライトバルブ)とほぼ相似形となるよう
に設定されている。ただし、図2に示すように、第1の
小レンズ142と第2の小レンズ152とでは、偏心の
仕方が異なる偏心レンズが用いられている。具体的に
は、第1のレンズアレイ140の最外周の小レンズ14
2は、分割された部分光線束の主光線がシステム光軸1
00axに対して斜めに進むように偏心されている。ま
た、第2のレンズアレイ150の最外周の小レンズ15
2は、システム光軸100axに対して斜めに入射する
部分光線束の主光線がシステム光軸100axとほぼ平
行となるように偏心されている。
【0030】第1のレンズアレイ140の各小レンズ1
42から射出された部分光線束は、図2に示すように、
第2のレンズアレイ150の各小レンズ152を介し
て、その近傍位置、すなわち、偏光発生光学系160内
において集光される。
【0031】偏光発生光学系160は、一体化された2
つの偏光発生素子アレイ160A,160Bを備えてい
る。第1および第2の偏光発生素子アレイ160A,1
60Bは、システム光軸100axに対して、対称とな
るように配置されている。
【0032】図3は、図2の第1の偏光発生素子アレイ
160Aを拡大して示す説明図である。図3(A)は、
第1の偏光発生素子アレイ160Aの斜視図を示してお
り、図3(B)は、+z方向から見たときの平面図を示
している。偏光発生素子アレイ160Aは、遮光板16
2と、偏光ビームスプリッタアレイ164と、偏光ビー
ムスプリッタアレイ164の光射出面に選択的に配置さ
れた複数のλ/2位相差板166とを備えている。な
お、第2の偏光発生素子アレイ160Bについても同様
である。
【0033】偏光ビームスプリッタアレイ164は、図
3(A),(B)に示すように、略平行四辺形の断面形
状を有する柱状のガラス材164cが複数貼り合わされ
て構成されている。各ガラス材164cの界面には、偏
光分離膜164aと反射膜164bとが交互に形成され
ている。なお、偏光分離膜164aとしては誘電体多層
膜が用いられ、反射膜164bとしては誘電体多層膜や
金属膜が用いられる。
【0034】遮光板162は、開口面162aと遮光面
162bとがストライプ状に配列されて構成されてい
る。開口面162aと遮光面162bは、それぞれ偏光
分離膜164aと反射膜164bとに対応して設けられ
ている。これにより、第1のレンズアレイ140(図
2)から射出された部分光線束は、開口面162aを介
して偏光ビームスプリッタアレイ164の偏光分離膜1
64aのみに入射し、反射膜164bには入射しない。
なお、遮光板162としては、平板状の透明体(例えば
ガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アルミニ
ウム膜、誘電体多層膜など)を選択的に形成したものを
用いることができる。また、アルミニウム板のような遮
光性の平板にストライプ状の開口部を設けたものを用い
ることも可能である。さらに、偏光ビームスプリッタア
レイ164のガラス材164cに、遮光性の膜を直接形
成するようにしてもよい。
【0035】第1のレンズアレイ140(図2)から射
出された各部分光線束の主光線(中心軸)は、図3
(B)に実線で示すように、システム光軸100axと
ほぼ平行に遮光板162の開口面162aに入射する。
開口面162aを通過した部分光線束は、偏光分離膜1
64aにおいて、s偏光の部分光線束とp偏光の部分光
線束とに分離される。p偏光の部分光線束は、偏光分離
膜164aを透過して、偏光ビームスプリッタアレイ1
64から射出される。一方、s偏光の部分光線束は偏光
分離膜164aで反射され、反射膜164bにおいてさ
らに反射された後に、偏光ビームスプリッタアレイ16
4から射出される。なお、偏光ビームスプリッタアレイ
164の光射出面において、p偏光の部分光線束とs偏
光の部分光線束とは、互いにほぼ平行となっている。
【0036】λ/2位相差板166は、偏光ビームスプ
リッタアレイ164の光射出面のうち、偏光分離膜16
4aを透過したp偏光の部分光線束の光射出面だけに形
成されている。λ/2位相差板166は、入射する直線
偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する機
能を有している。したがって、p偏光の部分光線束は、
λ/2位相差板166によって、s偏光の部分光線束に
変換されて射出される。これにより、偏光発生素子アレ
イ160Aに入射した偏りのない部分光線束(s+p)
は、s偏光の部分光線束に変換されて射出されることと
なる。なお、s偏光の部分光線束の光射出面だけにλ/
2位相差板166を配置することにより、偏光発生素子
アレイ160Aに入射する部分光線束をp偏光の部分光
線束に変換して射出することもできる。
【0037】第1のレンズアレイ140から射出された
複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系1
60によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分
離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種
類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の
部分光線束は、図2に示す重畳レンズ170によって照
明領域LA上で重畳される。このとき、照明領域LAを
照射する光の強度分布は、ほぼ均一となっている。
【0038】以上のように、照明光学系100(図1)
は、偏光方向の揃った照明光(s偏光光)を射出し、色
光分離光学系200やリレー光学系220を介して、液
晶ライトバルブ300R,300G,300Bを照明す
る。
【0039】図4は、照明光学系100に含まれる複数
の光学部品が搭載された基枠400を示す説明図であ
る。本実施例の基枠400には、第1および第2のレン
ズアレイ140,150と偏光発生光学系160と重畳
レンズ170とが搭載されている。図4(A)は、基枠
400を第1のレンズアレイ140側から見たときの斜
視図であり、図4(B)は、基枠400を重畳レンズ1
70側から見たときの斜視図である。なお、図4(B)
から分かるように、重畳レンズ170は、略円形の外形
形状を有するレンズの端部を切り落とすことにより、略
矩形の外形形状とされている。
【0040】基枠400は、一種類の材料(金属材料あ
るいは耐熱性樹脂材料)によって一体成形されている。
金属材料としては、例えば、Mg合金を用いることがで
きる。耐熱性樹脂材料としては、例えば、射出成形が可
能なUP(不飽和ポリエステル樹脂)やPPS(ポリフ
ェニレンスルフィド)を用いることができる。このよう
な材料を用いれば、基枠400の耐熱性を向上させるこ
とができるとともに、基枠400の重量を比較的小さく
することが可能となる。さらに、金属材料を用いれば、
基枠400の肉厚を比較的小さくすることができるとい
う利点もある。
【0041】図5は、光学部品が搭載されていない状態
の基枠400(図4)を種々の方向から見たときの説明
図であり、図6は、光学部品が搭載された状態の基枠4
00(図4)を種々の方向から見たときの説明図であ
る。図5(A),(C)はそれぞれz方向から見たとき
の底面図および上面図であり、図5(E)は、基枠40
0をxy平面と平行に切断したときの断面図である。ま
た、図5(B),(D)はx方向から見たときの側面図
であり、図5(B)に示す側面が光射出面となり、図5
(D)に示す側面が光入射面となる。なお、図6(A)
〜(E)は、図5(A)〜(E)に対応している。
【0042】図5(A)〜(E)に示すように、基枠4
00は、略直方体形状の外形を有している。そして、基
枠400は、図5(C),図6(C)の上面図に示すよ
うに、光学部品を上方(z方向)から基枠400の内側
に挿入するための開口面を有している。また、図5
(B)に示す光射出面、および、図5(D)に示す光入
射面には、光を通過させるための開口部が設けられてい
る。図5(C),(E),図6(C),(E)に示すよ
うに、基枠400には、各光学部品140,150,1
60,170の位置を規定するための凸部440,45
0,460および凹部470が、基枠400の上面から
底面400bまで、基枠400の内側に向けて形成され
ている。なお、これらの凸部や凹部は、基枠400の対
向する側面に対で設けられている。このように、基枠4
00の搭載部(位置規定部)を凹凸で形成すれば、比較
的簡単な構造で基枠を作成することが可能となる。
【0043】第1のレンズアレイ140は、その光射出
面側の平面端部が基枠400の内側方向に突出して設け
られた第1の凸部440に接した状態で、基枠400の
光入射面側の開口部を覆うように固定される。第2のレ
ンズアレイ150は、その光射出面側の平面端部が基枠
400の階段状の第2の凸部450に接した状態で固定
される。偏光発生光学系160も、その光射出面側の端
部が基枠400の第3の凸部460に接した状態で固定
される。重畳レンズ170は、その周囲が基枠400の
凹部470に埋め込まれた状態で固定される。
【0044】なお、本実施例において、各光学部品は以
下の順序で基枠400に搭載される。まず、基枠400
を図示しない組立治具に設置し、基枠400の凹部47
0を上方に向けた状態で基枠400を保持する。そし
て、重畳レンズ170を、その端部が凹部470に嵌め
合うように基枠400に載置する。このとき、ランプ1
22側(図2参照)から射出された略平行な光が重畳レ
ンズ170を介して照明領域LAの中心に結像するよう
に、図示しない調整治具を用いて重畳レンズ170の位
置をx軸方向およびy,z軸方向に調整し、重畳レンズ
170と基枠400とを接着固定する。なお、接着に
は、例えば、紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂などの耐熱性
を有する接着剤を用いることが好ましい。次に、基枠4
00の上下方向を反転させ、重畳レンズ170が下方に
向いた状態で基枠400を保持する。そして、第2のレ
ンズアレイ150をz方向から(図5(C)に示す開口
面から)挿入し階段状の凸部450に載置する。このと
き、第2のレンズアレイ150は、図5(C)に示す位
置決め面450aによってy方向の位置が機械的に決定
され、また、基枠400の底面400bによってz方向
の位置が機械的に決定されて接着固定される。なお、図
6(C)では、位置決め面450aと第2のレンズアレ
イ150の側面との間隔がかなり大きく描かれている
が、実際には、間隔はほとんどない。さらに、第1のレ
ンズアレイ140が、基枠400の凸部440に載置さ
れる。そして、第1のレンズアレイ140は、その各小
レンズ142から射出される各部分光線束の主光線の中
心軸が、第2のレンズアレイ150および重畳レンズ1
70を介して照明領域LAの中心を通るように調整され
た後、基枠400に接着固定される。最後に、偏光発生
光学系160が、z方向から挿入されて凸部460に載
置される。偏光発生光学系160は、第1のレンズアレ
イ140に入射した略平行な光が重畳レンズ170から
射出される際に、光の強度が最大となるように調整され
る。具体的には、偏光発生光学系160の図6(C)に
示すy方向の位置が、図4(B)に示す基枠400の側
壁に開けられた2箇所の調整孔400aから挿入される
調整治具(図示せず)を用いて微調整される。これによ
り、偏光発生光学系160の位置が決定され、基枠40
0に接着固定される。
【0045】なお、各光学部品140,150,16
0,170の位置調整は、ランプ122側から射出され
る略平行な光などを用いて光学的に行ってもよいし、機
械的に行ってもよい。本実施例では、第2のレンズアレ
イ150のみが機械的に位置合わせされる。光学的な調
整を行うようにすれば、より精度良く位置合わせするこ
とができる。また、光学的な調整を行う場合には、照明
光学系100を使用する際の状態を模擬することができ
るという利点がある。
【0046】また、基枠400の底面400bには、図
5(A),図6(A)の底面図に示すように、略矩形形
状の通気孔430が設けられている。本実施例では、通
気孔430は、偏光発生光学系160が搭載される位置
に設けられている。このようにすれば、偏光発生光学系
160のλ/2位相差板166の温度上昇を低減させる
ことが可能となる。
【0047】さらに、基枠400には、2つの取付孔4
10と3つの取付ピン420とが備えられている。取付
孔410および取付ピン420は、照明光学系100の
基枠400を、プロジェクタ1000(図1)に含まれ
るすべての各光学部品を搭載するための共通の基枠(全
体基枠)に組み込む際に用いられる。すなわち、3つの
取付ピン420は、プロジェクタの全体基枠に設けられ
た取付孔と係合させるために用いられ、これにより、照
明光学系の基枠400は、全体基枠において、ほぼ所定
の位置に配置される。また、2つの取付孔410は、照
明光学系の基枠400と全体基枠とをネジ止めするため
に用いられる。なお、取付孔410を省略し、基枠40
0を全体基枠に接着固定するようにしてもよい。また、
全体基枠を覆う蓋部材が用いられる場合には、蓋部材と
基枠400との間に弾性部材を挟み込んで、枠部材で基
枠400を全体基枠に押圧固定するようにしてもよい。
【0048】図7は、プロジェクタの基枠(全体基枠)
800に照明光学系100の基枠400が取り付けられ
た様子を示す説明図である。図示するように、全体基枠
800には、色光分離光学系200や、リレー光学系2
20、液晶ライトバルブ300R,300G,300
B、クロスダイクロイックプリズム320、投写光学系
340などのすべての光学部品が搭載されている。ま
た、全体基枠800には、照明光学系100に含まれる
複数の光学部品が搭載された基枠400が取り付けられ
ている。なお、全体基枠800には、照明光学系の基枠
400に設けられた通気孔430(図5(A),図6
(A))に対応する部分に図示しない通気孔が設けられ
ている。照明光学系100のうち、光源装置120に含
まれる紫外線除去フィルタ125と平行化レンズ126
とは、全体基枠800に直接搭載されている。そして、
光源装置120に含まれるランプ122とリフレクタ1
24とは、全体基枠800の端部に設けられたケース8
10内に搭載されている。
【0049】以上説明したように、本実施例では、照明
光学系100の基枠400がプロジェクタ全体の基枠8
00とは別個に準備されている。ここで、本実施例の基
枠400は、図4に示すx方向に直交する第1の側面対
と、y方向に直交する第2の側面対と、z方向に直交す
る第3の側面対とを有する略直方体形状の外形を有して
いる。第1の側面対は各光学部品を通過する光のための
開口を有しており、第2の側面対の内側には凹部または
凸部が第3の側面対と垂直な方向に対で設けられてお
り、第3の側面対のうちの少なくとも一方は外部に開放
されている。このような基枠400を用いることによ
り、照明光学系100の各光学部品のみの位置合わせを
個別に行うことができるので、照明光学系100の光学
部品の位置合わせを容易に行うことが可能となる。
【0050】B.第2実施例:図8は、本発明の第2実
施例としての照明光学系100の基枠500を示す説明
図である。この基枠500にも、照明光学系100に含
まれる複数の光学部品が搭載されている。具体的には、
照明光学系100のうち、光源装置120に含まれる紫
外線除去フィルタ125および平行化レンズ126と、
第1および第2のレンズアレイ140,150と、偏光
発生光学系160と、重畳レンズ170とが基枠500
に搭載されている。
【0051】基枠500は、略直方体の外形形状を有し
ており、図4〜図6に示す基枠400と同様に、各光学
部品を上方(z方向)から基枠500の内側に挿入する
ための開口面を有している。基枠500には、光学部品
の位置を規定するための複数の凸部540,550,5
60や凹部525,526,570が内側に向けて形成
されている。また、基枠400と同様に、基枠500の
光入射面および光射出面には開口部が設けられている。
【0052】図8に示すように、第1のレンズアレイ1
40は、その光射出面側の平面端部が基枠500の内側
方向に突出して設けられた第1の凸部540に接した状
態で固定される。第2のレンズアレイ150は、その光
入射面側の平面端部が第2の凸部550に接した状態で
固定される。偏光発生光学系160も、その光入射面側
の端部が第3の凸部560に接した状態で固定される。
【0053】また、紫外線除去フィルタ125は、その
光入射面側および光射出面側に形成された一組の凸部で
構成される凹部525に挿入されて、凹部に挟み込まれ
た状態で固定されている。平行化レンズ126および重
畳レンズ170も同様に、それぞれ一組の凸部で構成さ
れる凹部526,570に挟み込まれた状態で固定され
ている。このようにすれば、光学部品を凹部に嵌め込む
だけで光学部品の位置合わせを行うことが可能となる。
ただし、基枠と光学部品とは、それぞれ製造誤差を有し
ているため、製造誤差による位置ずれを解消するだけの
隙間を各光学部品の光入射面(または光射出面)と平行
な方向に設けておくことが好ましい。
【0054】本実施例では、紫外線除去フィルタ125
と平行化レンズ126と重畳レンズ170は、それぞれ
の光入射面側および光射出面側が凹部によって挟み込ま
れて搭載されている。一方、第1のレンズアレイ140
と第2のレンズアレイ150と偏光発生光学系160
は、それぞれの光入射面または光射出面と凸部とが接す
るように搭載されている。後者のように、搭載部が、光
学部品光入射面または光射出面と接するように光学部品
を搭載する場合には、光学部品の位置調整の自由度をか
なり大きくすることが可能となる。
【0055】各光学部品は、位置合わせされた後に基枠
500に接着固定される。なお、この基枠500も、第
1実施例の基枠400と同様に、プロジェクタの基枠に
搭載される。
【0056】C.第3実施例:上述した第1および第2
実施例では、照明光学系100に第1および第2のレン
ズアレイ140,150が備えられている。このような
場合には、第1および第2のレンズアレイ140,15
0を一体化したレンズアレイユニットを用いるようにし
てもよい。
【0057】図9は、レンズアレイユニット130を示
す説明図である。レンズアレイユニット130は、第1
および第2のレンズアレイ140,150と、第1およ
び第2のレンズアレイを接続し、第1のレンズアレイか
ら第2のレンズアレイに光を導くための透光部132と
を備えている。
【0058】なお、本実施例のレンズアレイユニット1
30は、溶融ガラスを一体成形することによって製造さ
れているが、既成のガラスブロックを弗酸を用いてエッ
チングすることによって、あるいは、研削することによ
って製造されていてもよい。また、レンズアレイユニッ
ト130は、第1および第2のレンズアレイ140,1
50と透光部132とを個々に準備し、貼り合わせるこ
とによって一体化されていてもよい。
【0059】図10は、本発明の第3実施例としての照
明光学系100の基枠500’を示す説明図である。こ
の基枠500’は、第2実施例の基枠500(図8)と
ほぼ同じであるが、基枠500’には、独立した第1お
よび第2のレンズアレイ140,150に代えて、一体
化されたレンズアレイユニット130が搭載されてい
る。
【0060】図8と図10とを比較して分かるように、
基枠500’には、第1および第2のレンズアレイ14
0,150を個別に搭載するための凸部540,550
に代えて、レンズアレイユニット130を搭載するため
の凸部530が設けられている。そして、レンズアレイ
ユニット130は、その光入射面側の端部が基枠50
0’の凸部530に接した状態で固定される。
【0061】上記のようにレンズアレイユニット130
を用いれば、照明光学系100を組み立てる際に、第1
および第2のレンズアレイ140,150との関係につ
いて、軸合わせ等の位置合わせを行う手間を省略するこ
とができる。また、レンズアレイユニット130を用い
る場合には、照明光学系100の他の光学部品と一体化
されたレンズアレイユニット130との関係を調整する
だけで済むので、照明光学系100の各光学部品の位置
合わせを容易に行うことが可能となる。
【0062】なお、レンズアレイユニット130を用い
る効果は、照明光学系100を小型化する際にさらに顕
著となる。すなわち、照明光学系100を小型化する際
には、2つのレンズアレイ140,150の位置合わせ
をより正確に行う必要があるが、2つのレンズアレイの
関係については、位置合わせを行う必要がないので、照
明光学系100の各光学部品の位置合わせをかなり容易
に行うことが可能となる。
【0063】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0064】(1)上記実施例では、照明光学系100
は、第2のレンズアレイ150を備えているが省略して
もよい。なお、この場合には、第1のレンズアレイ14
0の小レンズ142として、偏心されていない小レンズ
を用いればよい。
【0065】また、上記実施例では、重畳レンズ170
が備えられているが、第2のレンズアレイ150が重畳
機能を有する場合には、省略可能である。具体的には、
第2のレンズアレイ150の小レンズ152の偏心の度
合いを変更すればよい。
【0066】さらに、上記実施例では、偏光発生光学系
160が備えられているが、偏光発生光学系160は省
略可能である。ただし、偏光発生光学系160を利用す
る場合には、光源装置120から射出された光を効率よ
く使用することができるという利点がある。
【0067】このように、照明光学系としては、一般
に、光源装置と、光源装置から射出された光線束を複数
の部分光線束に分割するためのレンズアレイと、複数の
部分光線束を前記所定の照明領域上に重畳するための重
畳光学系とが備えられていればよい。
【0068】(2)上記実施例では、基枠400,50
0,500’は、光源装置120に含まれるランプ12
2およびリフレクタ124を搭載するための搭載部を備
えていないが、これらの搭載部を備えるようにしてもよ
い。
【0069】また、上記実施例では、照明光学系100
は、リフレクタ124から射出された後に一方向に進む
ように構成されているが、光源装置120から重畳レン
ズ170までの光路において進行方向を変更するように
してもよい。例えば、第1および第2のレンズアレイを
直交するように配置して、ミラーを追加するようにして
もよい。このとき、第1のレンズアレイから射出された
複数の部分光線束は、ミラーで反射した後に、第2のレ
ンズアレイに入射する。このような照明光学系を用いる
場合にも、上記実施例と同様に、照明光学系の各光学部
品を搭載するための基枠を用いることにより、照明光学
系の光学部品の位置合わせを容易に行うことが可能とな
る。
【0070】一般に、照明光学系の基枠としては、一体
形成されているとともに、光源装置から重畳光学系まで
の光路に配置される複数の光学部品のうち、2以上の光
学部品の位置を規定するための複数の搭載部を有するも
のであればよい。
【0071】(3)上記実施例では、各光学部品は、基
枠400,500,500’に設けられた凹部または凸
部に接着固定されているが、各光学部品をクリップなど
で固定するようにしてもよい。一般に、各光学部品は、
基枠の内側に設けられた凹部または凸部に固着されてい
ればよい。
【0072】(4)上記実施例では、照明光学系100
は、遮光板162と、偏光ビームスプリッタアレイ16
4と、λ/2位相差板166とが一体化された偏光発生
光学系160を備えているが、これらの光学部品を個別
に備えるようにしてもよい。仮に、照明光学系100が
遮光板162を個別に備える場合には、基枠400,5
00,500’に、遮光板162を搭載するための搭載
部を追加すればよい。なお、遮光板162は、偏光ビー
ムスプリッタアレイ164に入射する光を選択して通過
させるだけなので、他の光学部品と比べて位置合わせに
求められる精度は低い。このため、遮光板として開口部
を有する金属板を用いる場合には、遮光板を基枠の搭載
部に圧入して固定するようにしてもよい。なお、図4に
示す基枠400には、遮光板を個別に備える場合の搭載
部も準備されている。
【0073】図11は、遮光板が個別に搭載された状態
の基枠400(図4)を種々の方向から見たときの説明
図である。図11は、図6とほぼ同じであるが、図示す
るように、遮光板162’が個別に搭載されている。な
お、この遮光板162’は、図2の遮光板162のy方
向にさらに遮光面を設けたものに相当する。遮光板16
2’は、第2の凸部450と、2つの凸部450,46
0の間に設けられた第4の凸部480とによって位置決
めされている。具体的には、遮光板162’は、第4の
凸部に面する第2の凸部450の先端面と、その先端面
に対向する第4の凸部480の面との間に、圧入して固
定されている。このようにすれば、遮光板162’の位
置調整を省略することができるとともに、遮光板を基枠
400に接着固定する手間を省略することができるとい
う利点がある。
【0074】(5)上記実施例では、透過型のプロジェ
クタに本発明を適用した場合を例に説明しているが、本
発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能で
ある。ここで、「透過型」とは、透過型液晶パネルのよ
うに光変調手段としての電気光学装置が光を透過するタ
イプであることを意味しており、「反射型」とは、反射
型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置
が光を反射するタイプであることを意味している。反射
型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過
型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
【0075】(6)上記実施例では、プロジェクタ10
00は、電気光学装置として液晶パネルを備えている
が、これに代えて、マイクロミラー型光変調装置を備え
るようにしてもよい。マイクロミラー型光変調装置とし
ては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイ
ス)(TI社の商標)を用いることができる。電気光学
装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調
するものであればよい。
【0076】(7)上記実施例においては、カラー画像
を表示するプロジェクタ1000を例に説明している
が、モノクロ画像を表示するプロジェクタにおいても同
様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロジェクタの一例を示す概
略構成図である。
【図2】図1の照明光学系100を拡大して示す説明図
である。
【図3】図2の第1の偏光発生素子アレイ160Aを拡
大して示す説明図である。
【図4】照明光学系100に含まれる複数の光学部品が
搭載された基枠400を示す説明図である。
【図5】光学部品が搭載されていない状態の基枠400
(図4)を種々の方向から見たときの説明図である。
【図6】光学部品が搭載された状態の基枠400(図
4)を種々の方向から見たときの説明図である。
【図7】プロジェクタの基枠800に照明光学系100
の基枠400が取り付けられた様子を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例としての照明光学系100
の基枠500を示す説明図である。
【図9】レンズアレイユニット130を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例としての照明光学系10
0の基枠500’を示す説明図である。
【図11】遮光板が個別に搭載された状態の基枠400
(図4)を種々の方向から見たときの説明図である。
【符号の説明】
1000…プロジェクタ 100…照明光学系 100ax…システム光軸 120…光源装置 122…ランプ 124…リフレクタ 125…紫外線除去フィルタ 126…平行化レンズ 130…レンズアレイユニット 132…透光部 140,150…レンズアレイ 142,152…小レンズ 160…偏光発生光学系 160A,160B…偏光発生素子アレイ 162,162’…遮光板 162a…開口面 162b…遮光面 164…偏光ビームスプリッタアレイ 164a…偏光分離膜 164b…反射膜 164c…ガラス材 166…λ/2位相差板 170…重畳レンズ 200…色光分離光学系 220…リレー光学系 300R,300G,300B…液晶ライトバルブ 320…クロスダイクロイックプリズム 340…投写光学系 400…基枠 400b…底面 410…取付孔 420…取付ピン 430…通気孔 440,450,460…凸部 470…凹部 480…凸部 500…基枠 500’…基枠 525,526,570…凹部 530…凸部 540,550,560…凸部 800…基枠 810…収納箱 LA…照明領域 SC…スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 G02F 1/1335 530 (72)発明者 竹澤 武士 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA13 HA22 HA24 HA28 MA16 2H091 FA05X FA15Z FA27Z FA41Z FD07 FD12 LA03 LA09 LA11 LA15 MA07 5C058 EA12 EA26 EA51

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系を搭載するための基枠であっ
    て、 前記照明光学系は、 光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
    に分割するためのレンズアレイと、 前記複数の部分光線束を所定の照明領域上に重畳するた
    めの重畳光学系と、を含むものであり、 前記基枠は、 一体成形されているとともに、前記光源装置から前記重
    畳光学系までの光路に配置される複数の光学部品のう
    ち、2以上の光学部品の位置を規定するための複数の搭
    載部を有することを特徴とする基枠。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基枠であって、 前記搭載部は、前記基枠の内側に設けられた凹部または
    凸部によって形成されており、各光学部品は、前記凹部
    または凸部に固着される、基枠。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基枠であって、 前記基枠は、第1ないし第3の側面対を有する略直方体
    形状の外形を有しており、前記第1の側面対は各光学部
    品を通過する光のための開口を有しており、前記第2の
    側面対の内側には前記凹部または凸部が第3の側面対と
    垂直な方向に対で設けられており、前記第3の側面対の
    うちの少なくとも一方は外部に開放されている、基枠。
  4. 【請求項4】 所定の照明領域を照明するための照明光
    学系であって、 光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
    に分割するためのレンズアレイと、 前記複数の部分光線束を前記所定の照明領域上に重畳す
    るための重畳光学系と、を備え、さらに、 一体成形されているとともに、前記光源装置から前記重
    畳光学系までの光路に配置される複数の光学部品のう
    ち、2以上の光学部品の位置を規定するための複数の搭
    載部を有する基枠を備えることを特徴とする照明光学
    系。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の照明光学系であって、 前記搭載部は、前記基枠の内側に設けられた凹部または
    凸部によって形成されており、各光学部品は、前記凹部
    または凸部に固着されている、照明光学系。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の照明光学系であって、 前記基枠は、 第1ないし第3の側面対を有する略直方体形状の外形を
    有しており、前記第1の側面対は各光学部品を通過する
    光のための開口を有しており、前記第2の側面対の内側
    には前記凹部または凸部が第3の側面対と垂直な方向に
    対で設けられており、前記第3の側面対のうちの少なく
    とも一方は外部に開放されている、照明光学系。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の照明光学系であ
    って、 前記搭載部は、前記光学部品をその光入射面側と光射出
    面側とから挟み込むように搭載する、照明光学系。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の照明光学系であ
    って、 前記搭載部は、前記光学部品の光入射面または光射出面
    と接するように前記光学部品を搭載する、照明光学系。
  9. 【請求項9】 プロジェクタであって、 請求項4ないし8のいずれかに記載の照明光学系と、 前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する電
    気光学装置と、 前記電気光学装置で得られる変調光線束を投写する投写
    光学系と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のプロジェクタであっ
    て、 前記照明光学系と前記電気光学装置と前記投写光学系と
    は、前記基枠と異なる共通の基枠に搭載されている、プ
    ロジェクタ。
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