JP2001318211A - 色分解プリズム装置および投射型表示装置 - Google Patents

色分解プリズム装置および投射型表示装置

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JP2001318211A
JP2001318211A JP2000138878A JP2000138878A JP2001318211A JP 2001318211 A JP2001318211 A JP 2001318211A JP 2000138878 A JP2000138878 A JP 2000138878A JP 2000138878 A JP2000138878 A JP 2000138878A JP 2001318211 A JP2001318211 A JP 2001318211A
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light
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color
color separation
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JP2000138878A
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Hisao Ozeki
尚夫 大関
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度の変化によって、画素ずれおよびコ
ントラスト低下を発生しない色分解プリズム装置および
投射型表示装置を提案する。 【解決手段】 少なくとも第1プリズムと第2プリズム
から構成される色分解プリズム装置および投射型表示装
置において、第1プリズムと第2プリズムと熱膨張係数
がほぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が
通過しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面
とに接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第
2プリズムとを一体的に固定する一体化部材を取付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色分解プリズム装置
に関する。本発明はまた色分解プリズムを備え、該色分
解プリズムから射出されたR(赤)光、G(緑)光なら
びにB(青)光用にライトバルブをそれぞれ配置し、こ
れら各色光用のライトバルブから射出された光を色合成
光学系により合成して表示する表示装置に関する。さら
に本発明は当該合成光を検光して投射レンズによりスク
リーン上に投射する投射型表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6には投射型表示装置の一例が示され
ており、これは特許第2505758号公報に記載され
たフルカラー投射型表示装置であって、これを従来例と
して説明する。
【0003】光源23より射出された光源光は整形レン
ズ22によって略平行光束に変換されて、偏光ビームス
プリッタ21に入射され、当該偏光ビームスプリッタ2
1を透過して廃棄されるP偏光と、偏光分離部にて反射
されるS偏光とに偏光分離作用を受ける。
【0004】偏光ビームスプリッタ21によって偏光分
離されたS偏光はプリズム11A、プリズム11Bなら
びにプリズム11Cとから構成される色分解合成複合プ
リズム11にプリズム11Aの面11aから入射され
る。色分解合成複合プリズム11を構成するプリズム1
1Aの面11eにはB(青)光反射ダイクロイック膜
が、またプリズム11Bとプリズム11Cの接合部11
fにはR(赤)光反射ダイクロイックがそれぞれ形成さ
れ、さらに、プリズム11Aとプリズム11Bとは空隙
を有して配置されている。
【0005】プリズム11Aに入射した光はそのまま進
行し、前記面11eに配置されたB(青)光反射ダイク
ロイック膜によって反射されてプリズム11A中を進行
するB(青)光と、当該ダイクロイック膜を透過して前
記空隙を経由してプリズム11Bに入射するR(赤)光
およびG(緑)光とに色分解される。
【0006】プリズム11A内を進行する前記B(青)
光は、プリズム11Aの面11aによって全反射作用を
受け、プリズム11A内をさらに進行して射出面11b
から射出され、反射部材15を有するB(青)光用反射
型ライトバルブ12に入射される。
【0007】一方、プリズム11B中に入射されたR
(赤)光およびG(緑)光はプリズム11B中を進行し
て、プリズム11Bとプリズム11Cとの接合部11f
のR(赤)光反射ダイクロイック膜によって反射される
R(赤)光と、これを透過してプリズム11Cに入射す
るG(緑)光とに色分解される。R(赤)光はプリズム
11B中を進行し、プリズム11Aの面11eと空隙を
距てて対向するプリズム11Bの入射面で全反射を受
け、プリズム11B内をさらに進行して射出面11cか
ら射出され、反射部材16を有するR(赤)光用反射型
ライトバルブ13に入射される。
【0008】プリズム11Cに入射したG(緑)光はプ
リズム11C内を進行し、射出面11dから射出され、
反射部材17を有するG(緑)光用ライトバルブ14に
入射される。
【0009】各色光用反射型ライトバルブ12,13,
14に入射した各色光はそれぞれ各色光用の色信号によ
って変調作用を受け、変調光たるP偏光と非変調光たる
S偏光の混合光として反射射出され、前述した時の入射
光軸と逆行する光軸にてそれぞれ進行し、プリズム11
Aの面11aから合成光として射出され、偏光ビームス
プリッタ21に再度入射される。
【0010】偏光ビームスプリッタ21に入射した合成
光のうちの前記変調光に係る光はP偏光であるがゆえに
当該偏光ビームスプリッタ21を透過進行し、射出され
て投射レンズ24によりスクリーン25上にフルカラー
像として投射される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上に記載した投射型表
示装置においては、偏光ビームスプリッタ21とプリズ
ム11Aの間および、プリズム11Aとプリズム11B
の間とに空隙が形成されている。これはプリズム中を進
行するB光ならびにR光の全反射を担保するためであ
る。前記特許公報においては偏光ビームスプリッタ21
ならびに色分解合成用複合プリズム11の具体的配置の
仕方についての言及はないが、投射型表示装置を構成す
る図6に記載の構成部材をそれぞれ各部材毎に床部材上
に配置し、筐体中に配置されるとするのが妥当である。
【0012】しかし、上記構成とした場合には、以下の
ような問題が発生する。つまり、環境等の変化、例えば
温度変化により、床部材等が有する温度係数によって発
生する伸び縮みによって、各部材の位置が相対的に変化
し、その結果ライトバルブの画素ずれ、投射像のコント
ラストムラの発生を起こすことになる。
【0013】本発明は、上記の環境温度の変化によって
も、画素ずれおよびコントラスト低下を発生しない色分
解プリズム装置および投射型表示装置を提案することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本第1発明の色分解プリ
ズム装置は、少なくとも第1プリズムと第2プリズムと
から構成され、光源からの光を複数色の光に色分解して
それぞれ出射する色分解プリズムと、前記第1プリズム
と前記第2プリズムと熱膨張係数がほぼ一致する特性を
有し、前記第1プリズムの光束が通過しない面と前記第
2プリズムの光束が通過しない面とに接着剤により接着
され、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体的
に固定する一体化部材とを有することを特徴とする。
【0015】上記第1発明の色分解プリズム装置におい
て、前記一体化部材は、前記第1プリズムと前記第2プ
リズムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスとすることが
できる。
【0016】また本第2発明の投射型表示装置は、少な
くとも第1プリズムと第2プリズムとから構成され、光
源からの光を複数色の光に色分解してそれぞれ出射する
色分解プリズムと、前記複数色の光をそれぞれ変調して
出射することにより画像を生成するための複数の画像生
成素子と、前記複数の画像生成素子から出射されたそれ
ぞれの光を合成することにより色合成する色合成光学系
と、前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数
がほぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が
通過しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面
とに接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第
2プリズムとを一体的に固定する一体化部材とを有する
こととを特徴とする。
【0017】上記第2発明の投射型表示装置において、
好ましくは前記一体化部材は、前記第1プリズムと前記
第2プリズムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスであ
る。
【0018】また上記第2発明の投射型表示装置は、前
記複数の画像生成素子の像を投射する投射光学系を更に
有することができる。
【0019】また上記第2発明の投射型表示装置は、前
記光源又は前記色分解プリズムからの光を所定の振動方
向の偏光に変換する偏光分離光学系を更に含み、前記色
合成光学系は、前記複数の画像生成素子から出射される
複数の変調光の検光及び色合成を行う検光色合成光学系
とすることができる。
【0020】また上記第2発明の投射型表示装置におい
て、好ましくは前記偏光分離光学系と前記色分解プリズ
ムと熱膨張係数がほぼ一致する特性を有し、前記偏光分
離光学系の光束が通過しない面と前記色分解プリズムの
光束が通過しない面とに接着剤により接着され、前記偏
光分離光学系と前記色分解プリズムとを更に一体的に固
定する第2一体化部材を更に有する構成にすることがで
きる。
【0021】また上記第2発明の投射型表示装置におい
て、前記第2一体化部材は、前記偏光分離光学系と前記
色分解プリズムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスで形
成することができる。
【0022】そしてまた第2発明の投射型表示装置にお
いて、好ましくは前記複数の画像生成素子を前記色分解
プリズムに一体的に固定する素子固定部材を更に有する
ことができる。
【0023】本第3発明の色合成プリズムは少なくとも
第1プリズムと第2プリズムとから構成され、前記第1
プリズムに入射する第1色光と前記第2プリズムに入射
する第2色光とを色合成して出射する色合成プリズム
と、前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数
がほぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が
通過しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面
とに接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第
2プリズムとを一体的に固定する一体化部材とを有する
こととを特徴とする。
【0024】本第4発明の投射型表示装置は光源からの
光を複数色の光に色分解してそれぞれ出射する色分解プ
リズムと、前記複数色の光をそれぞれ変調して出射する
ことにより画像を生成する複数の画像生成素子と、少な
くとも第1プリズムと第2プリズムとから構成され、前
記複数の画像生成素子から入射されたそれぞれの光を色
合成して出射する色合成光学系と、前記第1プリズムと
前記第2プリズムと熱膨張係数がほぼ一致する特性を有
し、前記第1プリズムの光束が通過しない面と前記第2
プリズムの光束が通過しない面とに接着剤により接着さ
れ、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体的に
固定する一体化部材とを有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1〜図4
を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1は
投射型表示装置の基本断面構成図を記載したものであ
る。ランプ101aならびに放物面形状の凹面鏡102
bとからなる光源101から射出された略平行光束形状
の光源光は三角プリズム102Aと三角プリズム102
Bを誘電体多層膜から形成される偏光分離部102Pを
挟み込んで一体化して形成された偏光ビームスプリッタ
102に入射され、当該偏光ビームスプリッタ102を
透過するP偏光と反射して廃棄されるS偏光とに偏光分
離される。そのうちP偏光は偏光ビームスプリッタ10
2を透過射出して三角プリズム103、三角プリズム1
04ならびに三角プリズム105とから構成される色分
解合成複合プリズム111に前記プリズム103の面1
03aから入射される。なお、偏光ビームスプリッタ1
02の射出面とプリズム103の面103aとの間、な
らびにプリズム103の面103bとプリズム104の
面104aとの間にはそれぞれ空隙が設けてある。さら
に、プリズム103の面103bにはB(青)光反射ダ
イクロイック膜が、そしてプリズム104の面104b
にはR(赤)光反射ダイクロイック膜が形成されてお
り、プリズム104とプリズム105とはそれぞれ面1
04bと面105aとが接着剤により接着され、前述の
ようにR(赤)光反射ダイクロイック膜を挟んで一体化
されている。
【0026】プリズム103に面103aから入射した
光はプリズム103中を進行し、面103b上のB
(青)光反射ダイクロイック膜によって反射されてプリ
ズム103中を進行するB(青)光と、面103bから
射出され空隙を経てプリズム104中に入射進行するR
(赤)光ならびにG(縁)光の混合光とに色分解され
る。
【0027】面103bで反射されたB(青)光はプリ
ズム103中を進行して面103aにて全反射作用を受
け、さらにプリズム103内を進行して面103cから
射出され、当該面103c近傍に配置されたB(青)光
用反射型ライトバルブ106Bに入射光として入射され
る。
【0028】プリズム103の面103bから射出され
プリズム104の面104aからプリズム104に入射
したR(赤)光およびG(緑)光は、プリズム104中
を進行し、面104bに形成された前記R(赤)光反射
ダイクロイック膜にて反射されるR(赤)光と、当該ダ
イクロイック膜を透過して、プリズム105中を進行す
るG(緑)光とに色分解される。
【0029】プリズム104中を進行するR(赤)光は
面104aにより全反射されてさらに進行し、面104
cから射出し、当該面近傍に配置されたR(赤)光用反
射型ライトバルブ106Rに入射光として入射する。
【0030】プリズム105に面105aから入射した
G(緑)光は、プリズム105内を進行して面105b
により全反射作用を受け、さらに進行し、面105cか
ら射出され、当該面近傍に配置されたG(緑)光用反射
型ライトバルブ106Gに入射光として入射される。
【0031】ここで、本実施形態において使用する反射
型ライトバルブ106B,106R,106Gについて
説明する。これら反射型ライトバルブは電気書き込み式
反射型ライトバルブであって、対応する色光の電気信号
によって、所定の位置の画素に該当する部分に入射した
偏光を変調して所定の振動方向の偏光に変換する(本実
施形態ではP偏光をS偏光に変換して反射射出できる機
能)を有する。すなわち、選択された変調光としてのS
偏光と、非選択箇所に該当するP偏光の混合光が当該ラ
イトバルブを反射射出する。
【0032】各色光用のライトバルブ106B、106
R、106Gを射出した光は、入射光軸を逆行して進行
し、前記R(赤)光反射ダイクロイック膜と、B(青)
光反射ダイクロイック膜によってそれぞれ色合成が達成
されて、当該合成光がプリズム103の面103a面か
ら射出される。
【0033】この合成光は偏光ビームスプリッタ102
にプリズム103側から再度入射し、偏光分離部102
Pによって、該偏光分離部102Pによって反射される
変調光と、該偏光分離部102Pを透過する非変調光と
に分離(検光)される。偏光分離部102Pによって反
射された変調光は偏光ビームスプリッタ102を射出し
て投射レンズ107に入射され、投射レンズ107によ
り図示しないスクリーン上にフルカラー像として投射さ
れる。前記分離された非変調光はそのまま光源方向に進
行して不要光として廃棄される。
【0034】なお、図1には、断面構成図が示してある
が、紙面に対して垂直方向、すなわち、偏光ビームスプ
リッタ102ならびに複合プリズム111の高さについ
ては、すべて同じものを用いている。
【0035】次に図2を用いて、図1に示した偏光ビー
ムスプリッタ102のプリズム102Bと色分解合成複
合プリズム111のプリズム103の間、ならびに色分
解合成複合プリズム111のプリズム103とプリズム
104の間の空隙形成法を説明する。
【0036】偏光ビームスプリッタ102のプリズム1
02Bと色分解合成複合プリズム111のプリズム10
3の間の空隙は、所定の厚みを有する片面に接着剤の形
成された高分子フィルム帯112A,112Bを、接着
剤が形成された面をプリズム103の面103aの上下
部に貼り付ける。ついで前記偏光ビームスプリッタ10
2をプリズム103の前記帯112Aと112Bを貼り
付けた面103aに押圧することで前述の空隙を形成す
る。
【0037】また、色分解合成複合プリズム111のプ
リズム103とプリズム104間の空隙は、片面に接着
剤が形成きれた高分子フィルムから形成された枠部材1
13を、プリズム103の面103bの外周部に貼り付
け、当該外周部にプリズム104の面104aを押圧す
ることにより形成する。
【0038】図3は本実施形態に係る偏光ビームスプリ
ッタ102ならびにプリズム103,104,105と
から構成される色分解合成複合プリズム111の一体化
法について説明する。
【0039】前述のように偏光ビームスプリッタ102
とプリズム103の間、ならびにプリズム103とプリ
ズム104の間に空隙を形成して押圧された各部材は、
図3に示すように各部材の上面部ならびに下面部にそれ
ぞれガラス平面部材からなる一体化部材114Aならび
に同部材114Bを接着剤により接着させることにより
一体化させる。本実施形態では、偏光ビームスプリッタ
102のプリズム102Bの上面ならびに下面と、色分
解合成複合プリズム111を構成するプリズム102な
らびにプリズム103の上面ならびに下面とに、一体化
部材114Aならびに114Bを接着するようにした。
これは、一体化部材114Aならびに114Bの部分が
空隙形成部分を少なくとも含むようにしたものであっ
て、偏光ビームスプリッタ102のプリズム102Aお
よび/または色分解合成複合プリズム111のプリズム
105の上下面にまで及ぶようにする構成であってもも
ちろん良い。
【0040】上述には、一体化部材114Aならびに一
体化部材114Bを偏光ビームスプリッタ102と複合
プリズム111の各構成プリズムの上面ならびに下面に
取り付けると説明したが、当該取り付け面は図1に記載
する光束を考えると、偏光ビームスプリッタの側面なら
びに複合プリズムの側面であって光束の通過しない側面
に取り付けると表現されることになる。
【0041】図4を用いて上記一体化部材114A,1
14Bにより一体化された部材へのライトバルブ106
B,106R,106Gを取り付け一体化する方法につ
いて説明する。
【0042】色分解合成複合プリズム111を構成する
プリズム103の射出面103c、プリズム104の射
出面104cならびにプリズム105の射出面105c
に接するそれぞれの上面には、第1取り付け部材115
BA,115RA,115GA、また下面には第1取り
付け部材115BB,115RB,115GBが取り付
けられる。上面に取り付けられたこれら第1取り付け部
材115BA,115RA,115GAはそれぞれ対応
する射出面に平行であって、かつ上方へ張り出した2つ
の脚部を有し、下面に取り付けた第1取り付け部材11
5BB,115RB,115GBはそれぞれ対応する射
出面に平行であって、かつ下方に張り出した2つの脚部
を有している。なお、これら脚部には前もって半田メッ
キが施してある。
【0043】ライトバルブ106B,106R,106
Gは前もってそれぞれ第2取り付け部材116B,11
6R,116Gの略中央部に取り付けられている。当該
第2取り付け部材116B,116R,116Gはそれ
ぞれ対応するプリズムの射出面103c、104c、1
05cの形状に対応してほぼ矩形上で4隅部にそれぞれ
前記第1取り付け部材115BA,115RA,115
GAならびに第1取り付け部材115BB,115R
B,115GBの脚部に対応する位置に脚部を有する。
これら脚部にも半田メッキが前もって施されている。
【0044】それぞれライトバルブ106B,106
R,106Gを取り付けた第2取り付け部材116B,
116R,116Gは脚部をそれぞれ対応する第1取り
付け部材115BA,115RA,115GA、および
第1取り付け部材115BB,115RB,115GB
の脚部とを合わせ、前もって施された半田を溶かし溶着
させ、固着することにより一体化が完成する。なお、そ
の際には、各ライトバルブの画素を一致させる、すなわ
ちレジストレーションを達成させてー体化する必要があ
ることは言うまでもない。
【0045】以上の説明のように、図1に記載された基
本構成を有する投射型表示装置において、偏光ビームス
プリッタならびに色分解合成複合プリズムならびに各色
光用のライトバルブの一体化が完成する。
【0046】本実施形態によれば、偏光ビームスプリッ
タならびに色分解合成複合プリズム部材がガラスからな
る一体化部材も用いて一体化されるために、当該一体化
部材の材料とプリズム部材がガラスであるという同質の
材料から構成されることから膨張係数を略一致させるこ
とになり、環境温度の変化が発生しても、空隙の間隔が
変換したり、プリズム等が変形することが少なく、照射
するフルカラーの画素ずれが発生したり、コントラスト
の低減が発生することもない。
【0047】なお、本実施形態では、一体化部材として
ガラスからなる部材を使用したが、上記の効果を得るた
めにはガラス部材に限定されるものでなく、プリズムと
略一致する熱膨張係数を有するセラミック部材や金属部
材を使用しても良いことはいうまでもない。 (第2の実施の形態)前述の第1実施形態は、偏光ビー
ムスプリッタ102ならびに色分解合成複合プリズム1
11の各プリズム103,104,105の高さが全て
同じ場合の実施形態であった。本第2実施形態は、図1
に示す基本構成の投射型表示装置において、偏光ビーム
スプリッタ102の高さが色分解合成複合プリズム11
1の構成プリズム103,104,105の高さより大
である場合の実施形態である。この場合であっても、空
隙の形成方法は図2に示す方法と同じである。
【0048】空隙を形成して押圧された偏光ビームスプ
リッタと複合プリズムには図5に示すように、偏光ビー
ムスプリッタ102と色分解合成複合プリズム111の
プリズム103の間の空隙部において段差がある。
【0049】まず、偏光ビームスプリッタ102とプリ
ズム103の段差分の厚みを有するガラス板部材からな
る第1一体化部材212A、同部材212B(図示な
し)を上下両面から、その部材の側面を偏光ビームスプ
リッタ102の段差部分に側面をつき当てて、段差部分
と、プリズム103と104部分を覆うように、これら
の上下面にそれぞれ偏光ビームスプリッタ102の上下
両面と同一面となるように接着剤により接着する。そし
てさらに、その上に、ガラス板部材から構成される第2
一体化部材213A,213Bを前記第1一体化部材2
12A、同部材212Bの上から、偏光ビームスプリッ
タ102のプリズム102Bの上下面を覆うように接着
剤により接着する。
【0050】ライトバルブの取り付け方法については第
1実施形態と同様である。
【0051】本第2実施形態においても、第1実施形態
と同様に環境温度等の変化によっても、空隙の間隔が変
化したり、プリズム等の変形の発生を押さえることで
き、さらに投射像のコントラストの低減を抑えることが
できる。
【0052】なお、本実施形態においては偏光ビームス
プリッタ102と複合プリズムの一体化を第1一体化部
材と、第2一体化部材の2枚のガラス板を使用したが、
この2枚を積層した段差を有する形状の部材を一枚のガ
ラスにて構成し、当該段差部分を偏光ビームスプリッタ
とプリズム部材の段差部分に合わせる構成により接着す
ることにより同様の効果を有する投射型表示装置を提供
することができる。
【0053】さらに、図5において、第2一体化部材2
13Aならびに213Bを採用せず、第1一体化部材2
12A,212Bのみとすることもできる。この場合に
は当該部材の側面が段差部分にも接着され、一体化がな
されており、同様の効果を有する投射型表示装置を提供
することができる。
【0054】第1実施形態および第2実施形態の装置で
は、偏光ビームスプリッタによって偏光分離された光束
を色分解プリズムにより色分解する構成としたが、本発
明は上述の構成の装置に限定されるものではない。例え
ば以下のような構成の装置であっても良い。
【0055】色分解プリズムは、光源光をR、G、B光
に色分解して、各色に対応する偏光ビームスプリッタに
出射する。R光用偏光ビームスプリッタは、R光を偏光
分離してR光用反射型ライトバルブに出射する。B光用
偏光ビームスプリッタは、B光を偏光分離してB光用反
射型ライトバルブに出射する。各反射型ライトバルブは
偏光光を変調する。
【0056】R光用反射型ライトバルブを出射した変調
光は、R光用偏光ビームスプリッタにより検光される。
G光用反射型ライトバルブを出射した変調光は、G光用
偏光ビームスプリッタにより検光される。B光用反射型
ライトバルブを出射した変調光は、B光用偏光ビームス
プリッタにより検光される。検光された各色光は、図1
に示すような色合成複合プリズムに入射される。色合成
複合プリズムは、各色光を合成する。投射レンズが合成
された光を投射する。色合成複合プリズムは、図1に示
されるように一体化部材により一体化される。
【0057】また、本発明は画像生成素子として透過型
ライトバルブを使用する装置に適用しても良い。例えば
以下のような構成の装置であっても良い。図1に示され
るような色合成複合プリズムは、各色毎に配置された透
過型ライトバルブからの変調光を色合成する。色合成複
合プリズムは、図1に示されるように一体化部材により
一体化される。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、環境温度の変化によっ
ても、画素ずれおよびコントラスト低下を発生しない色
分解プリズム装置および投射型表示装置がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における投射型表示装置の基本構成を示
した断面図である。
【図2】偏光ビームスプリッタと色分解合成複合プリズ
ムとの間および色分解合成複合プリズムを構成するプリ
ズム間に空隙を形成する方法を説明した分解図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る偏光ビームスプリ
ッタならびに色分解合成複合プリズムの一体化法を説明
する構成図である。
【図4】図3による一体化物とライトバルブの取り付け
を説明する分解構成図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る偏光ビームスプリ
ッタならびに色分解合成複合プリズムの一体化法を説明
する構成図である。
【図6】従来の投射型表示装置の基本構成図
【符号の説明】
101 光源 102A、102B 三角プリズム 102P 偏光分離部 102 偏光ビームスプリッタ 111 色分解合成複合プリズム 103、104、105 プリズム 106B B(青)光用反射型ライトバルブ 106R R(赤)光用反射型ライトバルブ 106G G(緑)光用反射型ライトバルブ 107 投射レンズ 111 色分解合成複合プリズム 112A,112B 高分子フィルム帯 113 枠部材 114A、114B 一体化部材 106B,106R,106G ライトバルブ 115BA,115RA,115GA 第1取り付
け部材 115BB,115RB,115GB 115B,116R,116 第2取り付け部材 212A 第1一体化部材 213A、213B 第2一体化部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1プリズムと第2プリズム
    とから構成され、光源からの光を複数色の光に色分解し
    てそれぞれ出射する色分解プリズムと、 前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数がほ
    ぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が通過
    しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面とに
    接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第2プ
    リズムとを一体的に固定する一体化部材とを有すること
    とを特徴とする色分解プリズム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色分解プリズム装置であ
    って、 前記一体化部材は、前記第1プリズムと前記第2プリズ
    ムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスであることを特徴
    とする色分解プリズム装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1プリズムと第2プリズム
    とから構成され、光源からの光を複数色の光に色分解し
    てそれぞれ出射する色分解プリズムと、 前記複数色の光をそれぞれ変調して出射することにより
    画像を生成するための複数の画像生成素子と、 前記複数の画像生成素子から出射されたそれぞれの光を
    合成することにより色合成する色合成光学系と、 前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数がほ
    ぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が通過
    しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面とに
    接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第2プ
    リズムとを一体的に固定する一体化部材とを有すること
    とを特徴とする投射型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の投射型表示装置におい
    て、 前記一体化部材は、前記第1プリズムと前記第2プリズ
    ムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスであることを特徴
    とする投射型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の投射型表示装置におい
    て、 前記複数の画像生成素子の像を投射する投射光学系を更
    に有することを特徴とする投射型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の投射型表示装置におい
    て、 前記光源又は前記色分解プリズムからの光を所定の振動
    方向の偏光に変換する偏光分離光学系を更に含み、 前記色合成光学系は、前記複数の画像生成素子から出射
    される複数の変調光の検光及び色合成を行う検光色合成
    光学系であることを特徴とする投射型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の投射型表示装置におい
    て、 前記偏光分離光学系と前記色分解プリズムと熱膨張係数
    がほぼ一致する特性を有し、前記偏光分離光学系の光束
    が通過しない面と前記色分解プリズムの光束が通過しな
    い面とに接着剤により接着され、前記偏光分離光学系と
    前記色分解プリズムとを更に一体的に固定する第2一体
    化部材を更に有することを特徴とする投射型表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の投射型表示装置におい
    て、 前記第2一体化部材は、前記偏光分離光学系と前記色分
    解プリズムと熱膨張係数がほぼ一致するガラスであるこ
    とを特徴とする投射型表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし8のいずれかに記載の投
    射型表示装置において、 前記複数の画像生成素子を前記色分解プリズムに一体的
    に固定する素子固定部材を更に有することを特徴とする
    投射型表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項3ないし8のいずれかに記載の
    投射型表示装置において、 前記色分解プリズムと前記色合成光学系は同一部材で構
    成され光線の経路を逆向きとしていることを特徴とする
    投射型表示装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも第1プリズムと第2プリズ
    ムとから構成され、前記第1プリズムに入射する第1色
    光と前記第2プリズムに入射する第2色光とを色合成し
    て出射する色合成プリズムと、 前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数がほ
    ぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が通過
    しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面とに
    接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第2プ
    リズムとを一体的に固定する一体化部材とを有すること
    とを特徴とする色合成プリズム。
  12. 【請求項12】 光源からの光を複数色の光に色分解し
    てそれぞれ出射する色分解プリズムと、 前記複数色の光をそれぞれ変調して出射することにより
    画像を生成する複数の画像生成素子と、 少なくとも第1プリズムと第2プリズムとから構成さ
    れ、前記複数の画像生成素子から入射されたそれぞれの
    光を色合成して出射する色合成光学系と、 前記第1プリズムと前記第2プリズムと熱膨張係数がほ
    ぼ一致する特性を有し、前記第1プリズムの光束が通過
    しない面と前記第2プリズムの光束が通過しない面とに
    接着剤により接着され、前記第1プリズムと前記第2プ
    リズムとを一体的に固定する一体化部材とを有すること
    を特徴とする投影型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7088531B2 (en) 2002-05-17 2006-08-08 Tvi Vision Oy Device including color separation prism
JP2007233293A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Compal Communications Inc プロジェクター及びそれを備えた携帯電子装置
WO2021129499A1 (zh) * 2019-12-23 2021-07-01 深圳光峰科技股份有限公司 一种棱镜装置及投影设备

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