JP2007025293A - 偏光変換装置および投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】偏光変換部30の第1〜第3の偏光ビームスプリッタアレイ41〜43はそれぞれの四隅に設けられたUV接着部24で偏光変換部30を保持するマスク基板に接着されることで相互の間では接着されず、接着剤はみ出しによるトラブルによる光利用のロスがない。第1〜第3の偏光ビームスプリッタアレイ41〜43の外側中央部に段差部を設けマスク基板に設けた位置決めピン穴を貫通した位置決めピンで位置決めするので狂いがなく光利用にロスがない。第1の偏光ビームスプリッタアレイ41の端部に設けた傾斜部の空間に他の偏光ビームスプリッタアレイの端部を挿入するのでそこの1/2波長部の欠落による光利用のロスを生じない。
【選択図】図5
Description
(1)一体化の問題(接着問題)
両側の第2偏光変換素子と真中の第1偏光変換素子を1つの部品にするためは両素子を密接させる必要があり、接着により一体化を行う場合、接着部分に接着剤のはみ出しが生じてしまうおそれがある。はみ出した接着剤をふき取る場合に偏光ビームスプリッタのガラス基板や1/2波長板に傷をつける恐れがあるが、この問題に対する解決手段は開示されていない。
(2)位置合せの問題
第2偏光変換素子の長手方向の中心線を設計基準とした場合に、両側の第1偏光変換素子の長手方向の中心線が第2偏光変換素子の長手方向の中心線に対し垂直にならないと設計基準に対して傾きが生じる。特許文献1では両側の第1偏光変換素子の長手方向の中心線が第2偏光変換素子の長手方向の中心線に対し垂直となるための方法は開示されていない。両側の第1偏光変換素子の長手方向の中心線が第2偏光変換素子の長手方向の中心線に対し垂直より3度傾いていた場合、片側の第1の偏光変換素子における光利用効率は約2%低下し、両側の第1の偏光変換素子の合計では最大4%も光利用効率は低下してしまう。
(3)1/2波長板問題
両側の第1偏光変換素子において、1/2波長板を偏光ビームスプリッタのガラス基板に貼り合せする場合に、製造マージンを確保するために端部より1±0.5mmの隙間を設けている。これは、両側の第1偏光変換素子では通常1/2波長板を偏光ビームスプリッタのプリズムに貼り合せて第2の偏光変換素子に溶着するが、端部に隙間のない状態で1/2波長板を偏光ビームスプリッタに貼り合せを行うと、端部の1/2波長板が剥がれやすいために、通常の貼り合せ工程で故意に端部の隙間を設けるからである。また、1/2波長板の端部には通常気泡などが入っており、0.5mm程度は無効部になっている。上述した必要隙間を合計した場合、隙間は1.5±0.5mmの無効部分となる。この無効部分についての光利用効率の低下を見積もると、両側を考える場合0.5mmで0.3%、1mmで0.8%、1.5mmで3%、2.0mmで6%の光利用効率の低下となる。これは、アーク像の端部が無効部に入り、この部分が損失になったためである。特許文献1にはこの損失の低減に対する解決手段は開示されていない。
光源から投射されたランダム偏光光を直線偏光に変換する複数の偏光ビームスプリッタが連設された偏光ビームスプリッタアレイを有する偏光変換部と、前記投射光を該偏光変換部の所定の位置に入光させるための開口部を有して該偏光変換部を保持するマスク基板とから構成される偏光変換装置であって、偏光変換部は、第1の偏光ビームスプリッタアレイと、その第1の偏光ビームスプリッタアレイの偏光ビームスプリッタの連設方向と直交する方向に偏光ビームスプリッタの連設方向を有する第2の偏光ビームスプリッタアレイおよび第3の偏光ビームスプリッタアレイとを有し、第2および第3の偏光ビームスプリッタアレイは、それぞれが第1の偏光ビームスプリッタアレイの連設方向の両端面に接して配置され、第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは、マスク基板に接着固定されていることを特徴とする。
21、21a マスク基板
22 入光穴
23 取付部
24 UV接着部
30、30a 偏光変換部
41、41a 第1の偏光ビームスプリッタアレイ
42、42a 第2の偏光ビームスプリッタアレイ
43、43a 第3の偏光ビームスプリッタアレイ
44 接着剤はみ出し部
45 空間部
46 1/2波長板
47 段差部
48 位置決め穴
49 取り付けねじ穴
50 投写型表示装置
60、160 照明光学系
61、161 光源
62、162 楕円リフレクタ
63、163 凸レンズ
64、164 第1のインテグレータ
65、165 第2のインテグレータ
66、166 フィールドレンズ
70 色分離光学系
71 第1のダイクロイックフィルタ
72 第2のダイクロイックフィルタ
73 第1の反射ミラー
74 第1のリレーレンズ
75 第2の反射ミラー
76 第2のリレーレンズ
77 第3の反射ミラー
80 色合成光学系
81 B集光レンズ
82 G集光レンズ
83 R集光レンズ
84 B液晶パネル
85 G液晶パネル
86 R液晶パネル
87 色合成プリズム
90 投写光学系
91 投写レンズ
167 ランプ
168 陽極
169 陰極
181 集光レンズ
184 液晶パネル
Claims (9)
- 複数の偏光ビームスプリッタが連設された偏光ビームスプリッタアレイを有する偏光変換部と、開口部を有して該偏光変換部を保持するマスク基板とから構成される偏光変換装置であって、
前記偏光変換部は、第1の偏光ビームスプリッタアレイと、該第1の偏光ビームスプリッタアレイの前記偏光ビームスプリッタの連設方向と直交する方向に前記偏光ビームスプリッタの連設方向を有する第2の偏光ビームスプリッタアレイおよび第3の偏光ビームスプリッタアレイとを有し、前記第2および第3の偏光ビームスプリッタアレイは、それぞれが前記第1の偏光ビームスプリッタアレイの連設方向の両端面に接して配置され、
前記第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは、前記マスク基板に接着固定されている、ことを特徴とする偏光変換装置。 - 前記第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは、紫外線放射(UV)による接着剤の固化により前記マスク基板の所定の位置に接着される、請求項1に記載の偏光変換装置。
- 前記偏光ビームスプリッタは、断面が平行四辺形で該平行四辺形の1対の対向角が略45°の第1の柱状プリズムおよび第2の柱状プリズムが連設されて形成され、前記第1の柱状プリズムの前記第2の柱状プリズムとの接続面には、入力したランダム偏光から第1の偏光を反射するとともに第2の偏光を透過する偏光分離面が設けられ、前記第2の柱状プリズムの前記偏光分離面と対向する面には反射面が設けられ、前記第1の柱状プリズムの出射面には前記第2の偏光を前記第1の偏光に転換する1/2波長板が設けられている、請求項1または請求項2に記載の偏光変換装置。
- 前記第1の偏光ビームスプリッタアレイの偏光ビームスプリッタの幅は、前記第2および第3の偏光ビームスプリッタアレイの偏光ビームスプリッタの幅よりも広くなるように前記第1および第2の柱状プリズムが形成されており、前記第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは、前記偏光ビームスプリッタの連設方向に垂直な中心線を中心として、両側の前記偏光ビームスプリッタが対称になるように配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の偏光変換装置。
- 前記第1の偏光ビームスプリッタアレイでは、前記中心線で隣接する前記偏光ビームスプリッタの前記1/2反射板が互いに隣接するように配置され、前記第2および第3の偏光ビームスプリッタアレイでは、前記中心線で隣接する前記偏光ビームスプリッタの前記1/2反射板が互いに離れるように配置される、請求項4に記載の偏光変換装置。
- 前記第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは前記偏光ビームスプリッタの連設方向に垂直な中心線を境界線として、前記境界線に垂直な外側の両側の端面が該境界線方向に段差を有しており、前記マスク基板には前記段差の部分に接触して前記偏光ビームスプリッタアレイを固定する位置決めピン用の穴が設けられており、前記第1から第3の偏光ビームスプリッタアレイは前記穴に挿入された前記位置決めピンにより前記マスク基板に位置決めされる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の偏光変換装置。
- 前記第1の偏光ビームスプリッタアレイの偏光ビームスプリッタ連設方向の両端の前記偏光ビームスプリッタの開放側の端面は、前記1/2波長板の配置された面から前記マスク基板に向けて内側に向かう傾斜面となっており、
前記第2の偏光ビームスプリッタアレイおよび前記第3の偏光ビームスプリッタアレイの前記第1の偏光ビームスプリッタアレイと対向する端面は、前記第1の偏光ビームスプリッタアレイの前記傾斜端面に挿入される状態で前記マスク基板に固定されている、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の偏光変換装置。 - 前記光源から投射されるランダム偏光の光束は、前記偏光変換部の個々の前記偏光ビームスプリッタに所定の間隔でほぼ平行方向に直接入光する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の偏光変換装置。
- 前記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の偏光変換装置を備えたことを特徴とする、投写型表示装置。
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