JP2003149628A - 液晶表示装置の取付構造 - Google Patents
液晶表示装置の取付構造Info
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Abstract
メント調整後における経時変化の発生をなくし、液晶表
示素子サイズの小型化・高精細化に伴う高精度な調整が
可能な液晶プロジェクターにおける液晶表示素子の取付
け構造および取付け方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 合成手段に第2の固定部材をR・G・B
各面に直接貼り付けた構造とし、各光を変調する各液晶
表示素子を第1の固定部材に固定し、第1の固着材料を
塗布する突起部を複数有し、さらにこれら第1の固定部
材と第2の固定部材に第2の固着材料を塗布する上下2
ヶ所の突起を配置して構成する。第1の固定部材と第2
の固定部材は、アライメント調整のためにクリアランス
を持って構成されているこのクリアランス量は、液晶表
示素子を取り付けるときに必要とする上下左右方向の調
整範囲の2倍程度を有している。
Description
における液晶表示素子の取付け構造および取付け方法に
関し、特に、アライメント調整後における経時変化の発
生をなくし、液晶表示素子サイズの小型化・高精細化に
伴う高精度な調整が可能な液晶プロジェクターにおける
液晶表示素子の取付け構造および方法の実現を目指すも
のである。
学手段と、前記各光を変調する液晶表示素子及び駆動手
段と、前記により変調された赤・青・緑を合成する合成
手段と合成された映像を投影する投射レンズを有する液
晶プロジェクターにおいて、このような液晶表示素子を
各色光の合成手段にアライメント調整等を行うに際し
て、複雑なメカニカル機構によって行なわれてきた。一
方、最近では、液晶表示素子サイズの小型化・高精細化
に伴い、高精度な固着方式が主流になりつつあり、固着
には、接着剤による方式とハンダによる固着方式が一般
的となっている。このような接着剤による方式の従来例
として、特開平10−010994号公報に開示されて
いるような液晶表示素子と各色光の合成手段とのアライ
メント調整後に接着を行なう方式や、特開2001−1
00185号公報による方法が知られている。
10−010994号公報に記載の方式のようにアライ
メント調整後に接着を行なう方式では、経時変化が発生
するため、品質の維持が困難であり、液晶表示素子サイ
ズの小型化・高精細化に伴う高精度な調整を行う際の固
着方式として採用するには問題がある。また、この方式
はこれ以外にもライトバルブの位置を調整するための調
整部材を必要としており、部品点数が多くなり、精度的
にも誤差が累積され、調整代が大きくなるという等の問
題を有している。また、特開2001−100185号
公報に記載の方式では、ハンダでの固着の固着位置、寸
法が明示されていなく、ハンダでの固着の位置、寸法に
よってもアライメント調整後における経時変化の発生が
起きてしまう。そこで、本発明は、上記従来のものにお
ける課題を解決し、液晶表示素子と各色光の合成手段と
のアライメント調整後における経時変化の発生をなく
し、液晶表示素子サイズの小型化・高精細化に伴う高精
度な調整が可能な液晶プロジェクターにおける液晶表示
素子の取付け構造および取付け方法を提供することを目
的としている。
成するため、液晶プロジェクターにおける液晶表示素子
の取付け構造および取付け方法を、つぎの(1)〜
(9)のように構成したことを特徴とするものである。
離する分離光学手段と、これらの分離された各光束を変
調する液晶表示素子と、該液晶表示素子によって変調さ
れた前記各光束を合成する合成手段と、該合成手段によ
って合成された映像光を投影する投射レンズを有する液
晶プロジェクターにおける前記液晶表示素子の取付け構
造であって、第1の固定部材に液晶表示素子を固着し、
第2の固定部材を光束を合成する合成手段に固着し、第
1の固定部材と第2の固定部材を、第1の固定部材に設
けられた穴と第2の固定部材に設けられた軸とによって
構成される空間に第1の固着材料を充填し固化によって
固着し、第1の固定部材と第2の固定部材で構成された
所定の間隔に第2の固着材料を充填し固化させることを
特徴としている。
の固定部材を、第1の固定部材に設けられた穴と第2の
固定部材に設けられた軸とによって構成される空間が、
前記液晶表示素子の4角の4ヶ所に設けられていること
を特徴としている。
2の固定部材の第2の固着材料が塗布される第2の固着
手段が、前記液晶表示素子の上下に複数ヶ所づつ設けら
れ、その中の1ヶ所づつを選択し第2の固着材料を塗布
し固着することを特徴としている。
記第2の固定部材との間に設けられた所定の間隔を、液
晶表示素子を取り付けるときに必要とする上下方向の調
整範囲の2倍程度としたことを特徴としている。
離する分離光学手段と、これらの分離された各光束を変
調する液晶表示素子と、該液晶表示素子によって変調さ
れた前記各光束を合成する合成手段と、該合成手段によ
って合成された映像光を投影する投射レンズを有する液
晶プロジェクターにおける前記液晶表示素子の取付け構
造であって、前記液晶表示素子を、アライメント調整し
た後、固着する第1の固着材料はUV接着剤で、該UV
接着剤を前記第1の固定部材と前記第2の固定部材によ
って構成された穴部と軸部の空間に充填しUV照射を行
い仮固定した後に、前記第1の固定部材の前記液晶表示
素子の上下に、前記第2の固定部材の上下に設けられた
固着部と所定の間隔にハンダを充填し本固定することを
特徴としている。
した本発明の課題を達成することができるものである
が、より具体的には、例えば、つぎにのような実施の形
態によって実施することが可能である。本発明の実施の
形態においては、その構成として、白色光を発光する手
段、白色光をR・G・B光に分離する分離光学手段と、
液晶パネル透過し分離したR・G・B光を合成する合成
手段と、合成された映像光を投影する投射レンズを有す
る液晶プロジェクターにおいて、分離光学手段と投射レ
ンズユニットを1つの構造体に構成し、以下に述べるR
・G・Bの液晶表示素子を合成手段に固着したユニット
(以下プリズムユニット)を構造体に取り付ける構造と
する。
・G・B光を合成する合成手段を配し、該合成手段に第
2の固定部材をR・G・B各面に直接貼り付けた構造と
し、該合成手段は基盤部材に接着され、それを構造体に
固定する。また、各光を変調する各液晶表示素子を第1
の固定部材に固定し、これら第1の固定部材あるいは第
2の固定部材の少なくとも一方に、第1の固着材料を塗
布する突起部を複数有し、さらにこれら第1の固定部材
と第2の固定部材に第2の固着材料を上下2ヶ所配置し
て構成する。
イメント調整のためにクリアランスを持って構成されて
いるこのクリアランス量は、液晶表示素子を取り付ける
ときに必要とする上下左右方向の調整範囲の2倍程度を
有している。これらの構成によって、液晶プロジェクタ
ーのアライメント調整に際して、UV仮止めを行なった
後にハンダ固着による本固着することができ、液晶表示
素子サイズの小型化・高精細化に伴なう高精度な固着が
可能となる。また、本発明によれば、部品点数を最小限
に抑えることができ、光軸スペース・調整機構相互間の
スペースを削減することが可能となり、光学系の主要部
のサイズをおさえた小型化した光学ユニット構成にする
ことができる。
る。図1は本発明の実施形態の構成を示す平面図であ
り、図2は図1の中に構成されているR・G・B光を合
成するプリズム部の構成斜視図である。
されている照明光学系、合成光学系及び投射光学系を説
明する。
内部に挿入され、不図示の電気回路によって点灯する。
ランプハウジング2の曲面は、ランプハウジング2前面
からの光線が略平行光束になるように設定されている。
イアイレンズ3を透過し、第1反射鏡5によって反射し
第2フライアイレンズ4を透過する。第2フライアイレ
ンズ4までを透過してきた光線は、ランプハウジング2
から照射された光線を積分し、光路内の光束が均等にな
るように設計されている。
する際に偏向が行われ偏向の向きを一定方向に統一さ
れ、コンデンサーレンズ7に到達する。
がコーティングされ、ブルー系の光線が反射し、それ以
外の光線が透過し分光される。
過し第2反射鏡11に反射し、コンデンサーレンズ1
8、コンデンサーレンズ18に接着された偏光板23を
透過し、青表示用の透過型液晶表示装置26に到達す
る。
光線は、凹レンズ10を透過し、第2のダイクロイック
ミラー12に到達する。
ーン系の光を反射し、それ以外の光線を透過する性質の
反射膜をコーティングしてあり、到達した光線を分光す
る。
ーレンズ19と、コンデンサーレンズ19に接着された
偏光板20を透過し、緑表示用の透過型液晶表示装置2
5に到達する。
た光線は、赤透過フィルター14によって、レッド以外
の光線をカットされ、レッド系の光線のみが、自由曲面
にて構成された反射鏡33、凹面鏡22、自由曲面にて
構成された反射鏡34によって反射を繰り返し、フィル
ター21に到達する。自由曲面にて構成された反射鏡3
3、凹面鏡22、自由曲面にて構成された反射鏡34の
3面のミラーは、リレー光学系として構成されている。
用の透過型液晶表示装置24に到達する。
晶表示装置に表示された画像を液晶表示装置の透過・不
透過によって映像として表示させる。
26)には液晶プロジェクター内部の回路(不図示)が
接続され、映像出力装置(不図示)からの信号を処理
し、液晶プロジェクター内部の回路(不図示)によって
処理された信号によって映像を表示する。
系32によって、青・緑・赤に分光された光線が合成さ
れ、投射レンズ31に導かれる。合成光学系32の構成
には、次のようなタイプのものがあり、一般的に用いら
れているクロスダイクロプリズムや、4つのピースで構
成され各面にダイクロイック膜を形成した三角プリズ
ム、または3つのピースによって構成され各面にダイク
ロイック膜を形成した三角プリズムであり、いずれも青
・緑・赤に分光された光線を合成する構造となってい
る。
レンズの構成により、合成光学系32を透過した光線を
拡大してスクリーン上に投影する。また、複数の凸レン
ズや凹レンズを移動させる構成を取ることによって拡大
率を変化させるズームレンズとして構成させることも可
能である。
の透過型液晶表示装置(24・25・26)の構成及び
取り付けについて説明する。本実施形態においては、4
つの異型三角プリズムを張り合わせた合成光学系にての
説明を行う。
られたプリズム32a・32b・32c・32dを張り
合わせ構成されており、32aと32bの張り合わせ面
には、青色を反射するダイクロイック膜をコーティング
してある。また、32cと32dの張り合わせ面には赤
いるを反射するダイクロイック膜をコーティングしてあ
り、各色の透過型液晶表示装置から射出された光線を射
出面(不図示)へ反射・屈折させ導いている。以下張り
合わされたプリズムユニットをプリズムと表記する。
状に構成され、不要光をカットしている。張り合わされ
たプリズムの下面部には液晶プロジェクターの光学ユニ
ットボックスに取り付くためのベース36が接着されて
いる。ベース36には、光学ユニットボックスに取り付
くための足部36aが各透過型液晶表示装置の近傍に3
ヶ所配置されており、スクリューネジにて固着される。
は、液晶板取り付け板34(各透過型液晶表示装置共
通)にネジ(不図示)にて固着されている。液晶板取り
付け板34の、液晶取り付けネジ部近傍の外側に、穴3
4aが4ヶ所と、透過型液晶表示装置の上下に、第2の
固定部34bが複数ヶ所設けられている。
ラス面に接着するための取り付け面35cが上下に2ヶ
所配置され、取り付け面35cとプリズムは、紫外線硬
化接着剤を用いて、治具によって位置決めされ所定の位
置に固着されている。
色に1つずつ配されている。
穴34aに貫通する突起部35aが4ヶ所あり、液晶取
り付け板34の穴34aと突起部35aの部分には取り
付け時のアライメント調整余裕量に接着剤の溜まる空間
を加味したスペースを有したクリアランスを有してい
る。クリアランスは、調整を顧慮した量の6から10倍
程度で0.6mmから1.0mm程度が最適である。
の第2の固定部34bに相対した位置に第2固定部35
bが設けられている。液晶取り付け板34の第2の固定
部34bとベース板35の第2固定部35bの間にはク
リアランスが設けられており、クリアランス量はアライ
メント調整によって必要な量の2倍から3倍(0.4m
mから0.6mm)程度となっている。
る。プリズムの各色入射面に偏光板を貼り付け、プリズ
ム下面にベース36を接着剤にて固着する。治具にセッ
ティングしベース板35を配置し、各々の取り付け面3
5cに紫外線硬化接着剤を塗布し、紫外線を照射し硬化
させ固着する。前記ユニットを固着装置に取り付け、あ
らかじめ透過型液晶表示装置を取り付けた液晶板取り付
け板34の穴部34aに紫外線硬化接着剤を塗布してお
き、液晶取り付け板34のチャッキング部34cを固着
装置のフィンガーでホールドし、前記ユニットのベース
板35の突起部35aに液晶板取り付け板34の穴部3
4aを挿入する。
置を基準位置へ調整する。その後6軸(X,Y,Z,
θ,Xアオリ,Yアオリ)のX、Y、θの調整をしてス
クリーンに対し正対するように調整する。以上で、3色
のうち1色の基準とする透過型液晶表示素子の位置を決
定する。その後、他の2色の透過型液晶表示素子を前述
と同様に紫外線硬化接着剤を塗布した液晶板取り付け板
34の穴部34aをのベース板35の突起部35aに挿
入し固着装置で6軸(X,Y,Z,θ,Xアオリ,Yア
オリ)のX、Y、θの調整をして最初に合わせた基準の
透過型液晶表示素子と正対した位置に合わせこむ。
紫外線硬化接着剤に紫外線を照射し接着剤を固化させ
る。
第2の固定部34bの1ヶ所とベース板35の第2固定
部35bの間にハンダを溶かし冷却し固化させ、液晶取
り付け板34の下側の上側と対向した第2の固定部34
bのとベース板35の第2固定部35bの間にハンダを
溶かし冷却し固化させ本固定する。本固定後、アライメ
ントの調整の確認を行い問題が無い場合には調整完了と
なる。
ば、液晶表示素子と各色光の合成手段とのアライメント
調整後における経時変化の発生をなくし、液晶表示素子
サイズ、特に0.7インチ以下の小型化・高精細化され
た高精度な調整が必要な液晶プロジェクターにおける液
晶表示素子の取付けを実現することができる。
の構成を示す平面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 光源を複数色の光束に分離する分離光学
手段と、これらの分離された各光束を変調する液晶表示
素子と、該液晶表示素子によって変調された前記各光束
を合成する合成手段と、該合成手段によって合成された
映像光を投影する投射レンズを有する液晶プロジェクタ
ーにおける前記液晶表示素子の取付け構造であって、 前記液晶表示素子が、第1の固定部材に取り付けられ、
第2の固定部材が、前記各光束を合成する手段に取り付
けられ、前記第1の固定部材の4角の穴部に、第2の固
定部材の突出した軸部が貫通し、上記穴部と軸部によっ
て構成された空間に、第1の固着材料が塗布され、第1
の固定部材と第2の固定部材が固着される第1の固着手
段と、前記第1の固定部材の前記液晶表示素子の上下
に、前記第2の固定部材の上下に設けられた固着部と所
定の間隔をもった固着部が設けられ、該第1の固定部材
の固着部と該第2の固定部材の固着部に第2の固着材料
を用いて該第1の固定部材と該第2の固定部材の固着を
行う第2の固着手段を構成されたことを特徴とする液晶
プロジェクターにおける液晶表示素子の取付け構造。 - 【請求項2】 前記第1の固定部材と前記第2の固定部
材の第1の固着材料が塗布される第1の固着手段が、液
晶表示素子の近傍の4角4ヶ所に設けられていることを
特徴とする請求項1に記載の液晶プロジェクターにおけ
る液晶表示素子の取付け構造。 - 【請求項3】 前記第1の固定部材と前記第2の固定部
材の第2の固着材料が塗布される第2の固着手段が、液
晶表示素子の近傍の上下に複数ヶ所づつ設けられ、その
中の1ヶ所づつを選択し第2の固着材料を塗布し固着す
ることを特徴とする請求項1に記載の液晶プロジェクタ
ーにおける液晶表示素子の取付け構造。 - 【請求項4】 前記第1の固定部材と前記第2の固定部
材との間に設けられた所定の間隔を、液晶表示素子を取
り付けるときに必要とする上下方向の調整範囲の2倍程
度としたことを特徴とする液晶プロジェクターにおける
液晶表示素子の取付け構造。 - 【請求項5】 光源を複数色の光束に分離する分離光学
手段と、これらの分離された各光束を変調する液晶表示
素子と、該液晶表示素子によって変調された前記各光束
を合成する合成手段と、該合成手段によって合成された
映像光を投影する投射レンズを有する液晶プロジェクタ
ーにおける前記液晶表示素子の取付け構造であって、 前記液晶表示素子を、アライメント調整して固着する第
1の固着材料はUV接着剤であり、該UV接着剤を前記
第1の固定部材と前記第2の固定部材によって構成され
た穴部と軸部の空間に充填しUV照射を行い固化させ、
仮固定した後に、前記第1の固定部材の前記液晶表示素
子の上下に、前記第2の固定部材の上下に設けられた固
着部と所定の間隔にハンダを充填し本固定することを特
徴とする液晶プロジェクターにおける液晶表示素子の取
付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001348832A JP3880377B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | 液晶表示装置の取付構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3880377B2 JP3880377B2 (ja) | 2007-02-14 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013065033A (ja) * | 2012-11-22 | 2013-04-11 | Seiko Epson Corp | 光学装置及びプロジェクタ |
-
2001
- 2001-11-14 JP JP2001348832A patent/JP3880377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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