JP2002050757A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002050757A JP2000236856A JP2000236856A JP2002050757A JP 2002050757 A JP2002050757 A JP 2002050757A JP 2000236856 A JP2000236856 A JP 2000236856A JP 2000236856 A JP2000236856 A JP 2000236856A JP 2002050757 A JP2002050757 A JP 2002050757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚い半導体層からなる第1の半導体素子と薄
い半導体層からなる第2の半導体素子を、同一基板上に
積層して形成された複数の半導体層にそれぞれ形成す
る。 【解決手段】 第1の半導体層402に第1の半導体素
子407を形成する際に用いた、第1のアライメントマ
ーク404によって、第2の半導体素子412を形成す
るための第2のアライメントマーク409を形成し、第
1のアライメントマーク404およびその下のメサ40
8を除去した後に、第2の半導体層403からなる第2
の半導体素子412を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくは、同一半導体基板上に積層して形
成された複数の異なる半導体層に、異なる半導体素子を
それぞれ形成するのに好適な半導体装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】2種類以上の半導体装置を、複数の半導
体層に形成するための従来の製造方法(1)を図3を用
いて説明する。この方法においては、一つのアライメン
トマークを用いてすべての製造工程が行われる。まず、
図3(a)に示したように、半導体基板101上に第2
の半導体層103および第1の半導体層102を積層し
て形成する。次に、図3(b)に示したように、最上部
にある上記第1の半導体層102の表面上にメタルを堆
積させ、周知のフォトリソグラフィおよびリフトオフ技
術を用いて、フォトリソグラフィ用のアライメントマー
ク104を形成する。このアライメントマーク104
は、耐酸性などを考慮しAuを主とした材料で形成され
る。
【0003】上記アライメントマーク104を用い、フ
ォトリソグラフィおよびエッチング処理を行って、第1
の半導体層102からなる第1の半導体素子105を形
成するのであるが、この際、アライメントマーク104
が、エッチングなどの処理による影響を受けて変形し、
続いて行われる第2の半導体素子106の形成工程にお
けるアライメント精度が低下する恐れがある。これを防
止するため、図3(c)に示したように、レジストパタ
ーン107を第1の半導体素子105が形成される領域
上のみではなく、アライメントマーク104を覆うよう
に形成し、第1の半導体素子105の各形成工程におい
てアライメントマーク104を保護する。
【0004】そのため、この状態でエッチング等を行っ
て上記第1の半導体層102からなる第1の半導体素子
105を形成すると、図3(d)に示したように、第1
の半導体層102の厚さと等しい段差を有し、その上面
上にはアライメントマーク104が残ったメサ108
が、第1の半導体素子105とともに形成される。
【0005】続いて行われる第2の半導体層103から
なる第2の半導体素子106を形成する工程において
も、図3(e)に示したように、上記アライメントマー
ク104を用いて上記第2の半導体素子106が形成さ
れる。
【0006】上記従来の方法(1)において、メタルの
堆積によってアライメントマーク104を形成する代わ
りに、エッチングによって半導体層に孔を形成し、この
孔をアライメントマークとして用いる方法(2)が提案
されている。この方法(2)は、図4(a)に示したよ
うに、まず、積層された複数の半導体層102、103
を貫通する孔をエッチングによって形成し、この孔をフ
ォトリソグラフィ用のアライメントマーク201として
用いる方法である。
【0007】次に、図4(b)に示したように、上記ア
ライメントマーク201を用いて、所定の形状を有する
フォトレジストパターン107を形成した後、図4
(c)に示したように、上記フォトレジストパターン1
07をマスクとして用いて半導体層102の不要部分を
エッチングする等の所要処理を行って、第1の半導体層
102からなる第1の半導体素子105を形成する。
【0008】さらに、フォトリソグラフィおよびエッチ
ング処理によって、第2の半導体層103からなる第2
の半導体素子106が形成されるが、図4(d)から明
らかなように、第2の半導体層103からなる第2の半
導体素子106を形成する工程においても、上記孔から
なるアライメントマーク201を用いて第2の半導体素
子106が形成されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の検
討によれば、上記従来の方法(1)および(2)は、P
D(Photodiode;フォトダイオ−ド)のように厚い半導
体層から形成される素子と、HEMT(High Electron
Mobility Transistor;高移動度トランジスタ)ICの
ように、比較的薄い半導体層から形成される素子を同一
基板上に形成する場合などには、下記問題点があること
が明らかになった。
【0010】すなわち、上記従来の方法(1)では、第
1の半導体素子105を形成する際における、アライメ
ントマーク104の変形や変化を防ぐため、図3(c)
に示したように、フォトレジスト107などによってア
ライメントマーク104を覆い保護する必要がある。そ
の結果、第1の半導体素子105の形成工程が進むにと
もなって、図3(d)に示したように、アライメントマ
ーク104が上部に残るメサ108が形成されて、大き
な段差が形成される。このメサ108による段差は、第
1の半導体素子105の形成工程が終了した後では、第
1の半導体層102の厚さと等しくなる。
【0011】第1の半導体素子105がPD等の光素子
である場合は、第1の半導体層102の厚さは1000
nm程度以上となり、この厚さはHEMT・ICを形成
するための第2の半導体層103の厚さ200nmより
はるかに厚い。また、通常、縮小型露光装置のアライメ
ントマークは、一辺の長さが数100μm〜数mm程度
になる。
【0012】第2の半導体層103に第2の半導体素子
106を形成するには、ゲートの形成におけるような微
細加工が要求され、その際には、厚さが数100nmの
薄いレジスト膜を用いる必要がある。しかし、本発明者
の検討によれば、一辺の長さが数10μmを超え、か
つ、レジスト膜の厚さより大きい段差を有するメサが存
在すると、ウエハの中心から周辺へ向かって彗星状のレ
ジストの塗布ムラが発生することがわかった。この塗布
ムラは長さが数100μm以上に達するので、上記メサ
の周辺に存在する微細レジストパターンは形状が不良に
なり、微細加工の精度が著しく低下してしまう。
【0013】また、上記従来の方法(2)においては、
第1の半導体層102からなる第1の半導体素子105
を形成する工程において、図5(a)に示したように、
アライメントマーク201周辺におけるメサによる段差
の発生を防止するため、アライメントマーク201を保
護するためのフォトレジスト膜を使用できない。そのた
め、メサによる大きな段差は発生しないが、アライメン
トマーク201を保護することなしに、エッチングなど
の処理が行われるため、図5(b)に示したように、ア
ライメントマーク201の形状変化202が生ずる。こ
のアライメントマーク201に形状変化202が生ずる
と、例えばゲート加工のような、微細加工が必要な場合
におけるフォトリソグラフィ工程におけるアライメント
精度が低下し、微細な各種パターンを高い精度で所定の
位置に形成することが困難になってしまう。
【0014】したがって、上記従来の方法(1)および
(2)では、特に微細な加工が必要なHEMTのゲート
などを、第2の半導体層103に高い精度で形成するの
が困難であり、その結果、伝達コンダクタンスおよびし
きい値の面内均一性が低下してしまう、という問題が存
在していた。なお、上記第2の半導体層103は基板1
01の上に直接形成されているのではなく、両者を互い
に絶縁したり、良好なエピタキシャル成長を行うための
下地層(中間層)が両者の間に形成されており、第2の
半導体層はこの下地層(中間層)の上にエピタキシャル
成長される。しかし、図面を簡略にして理解を容易にす
るため、図3〜図5においては、上記下地層(中間層)
は図示が省略されており、第2の半導体層103は基板
101上に直接示されてある。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の有する課
題を解決し、同一基板上に積層して形成された複数の半
導体層に、それぞれ異なる半導体素子を容易かつ高い精
度で形成することができる半導体装置の製造方法を提供
することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の半導体装置の製造方法は、第2の半導体層お
よび当該第2の半導体層上に積層して形成された第1の
半導体層を少なくとも含む複数の半導体層を加工して半
導体装置を形成する際に、上記第1の半導体層の表面上
に第1のアライメントマークを形成した後、当該第1の
アライメントマークを使用するフォトリソグラフィ工程
によって、上記第1の半導体層に第1の半導体素子を形
成する工程と、上記第1のアライメントマークを用いて
第2のアライメントマークを上記第2の半導体層の表面
上に形成する工程と、上記第1のアライメントマークお
よび当該第1のアライメントマークが上面上に形成され
たメサ型構造物を除去した後、上記第2のアライメント
マークを使用するフォトリソグラフィ工程を行って、上
記第2の半導体層に第2の半導体素子を形成する工程を
含むことを特徴とする。
【0017】すなわち、本発明においては、積層して形
成された複数の半導体層に含まれる第1の半導体層から
なる第1の半導体素子を形成する工程において用いられ
た、第1のアライメントマークおよびこの第1のアライ
メントマークによって生じた大きなメサ構造を、上記第
1の半導体層の下面に接して形成された第2の半導体層
からなる第2の半導体素子を形成するに先立って除去
し、かつ、上記第2の半導体層からなる第2の半導体素
子は、上記第1のアライントメントマークを利用して新
規に形成された第2のアライメントマークを用いたフォ
トグラフィ工程によって形成される。
【0018】したがって、第2の半導体素子を形成する
工程においては、前工程の影響を全く受けずに新規に形
成された高精度の第2のアライメントマークを利用し
て、高精度のアライメントを行うことができる。さら
に、第2の半導体層から形成される第2の半導体素子の
形成工程に先立って、第1の半導体素子の形成工程で生
じた、第1のアライメントマークおよび当該第1のアラ
イメントマークが上部に残った、大きな面積および大き
な段差を有するメサ構造物が除去されるので、第2の半
導体素子の形成工程において微細な加工を行うためのレ
ジスト塗布の際における、上記彗星状の塗布ムラの発生
は効果的に防止される。そのため、レジストは塗布ムラ
なしに良好に塗布され、微細なリソグラフィ技術を高い
精度で実施することが可能になり、特に微細加工が要求
されるHEMTのゲートを高い精度で形成することがで
きる。その結果、伝達コンダクタンスおよびしきい値の
面内均一性が極めて良好なHEMTを得ることができ
る。
【0019】上記第1および第2の半導体層としては、
それぞれ複数の半導体層の積層膜を用いることができ
る。たとえば上記第1の半導体層としては、InGaA
s/P層、第2の半導体層としてはInGaAs/In
AlAs/InP層を、それぞれ用いることができる。
【0020】また、上記第1の半導体層の膜厚が、上記
第2の半導体層の膜厚より大きいことが実用上最も有用
である。この場合、上記第1の半導体素子としては光素
子若しくは縦方向に電子が流れるトランジスタ型の電子
素子を形成することができ、上記第2の半導体素子とし
ては横方向に電子が流れるトランジスタ型の電子素子若
しくはダイオード型の電子素子を形成することができ
る。上記光素子としてはレーザー若しくはフォトダイオ
ード、上記縦方向に電子が流れるトランジスタ型の電子
素子としては、HBT(Heterojunction Bipolar Trans
istor;ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)若しくは
RTT(Resonant Tunneling Transistor;共鳴トンネ
ルトランジスタ)、上記横方向に電子が流れるトランジ
スタ型の電子素子としてはFET(Field Effect Trans
istor;電界効果トランジスタ)、HEMT若しくはH
FET(Heterostructure Field Effect Transistor;
ヘテロ構造電界効果トランジスタ)、上記ダイオード型
の電子素子としてはショットキ・ダイオード若しくはR
TD(Resonant Tunneling Transistor;共鳴トンネル
トランジスタ)を、それぞれ形成することができる。
【0021】また、上記第1のアライメントマークは、
ウエットエッチングにおける変形などを避けるため、酸
に対する溶解度が小さいことが好ましく、かつ、リアク
ティブ・イオン・エッチング法によって容易にエッチで
きる材料から形成されていることが好ましい。このよう
な材料としては、Ti若しくはMoが実用上好適であ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】実施例 図1および図2により本発明の実施例を説明する。図1
(a)において、記号401は半絶縁性InP基板、4
03は半絶縁性InP基板401上にエピタキシャル成
長されたHEMTとショットキーダイオードを含むHE
MT・ICを形成するためのInGaAs/InAlA
s/InPからなる厚さ0.2μm程度の第2の半導体
層、402は上記第2の半導体層403の上にエピタキ
シャル成長されたUCT−PD(Uni-Carrier-Transpor
t Photodiode)を形成するためのInGaAs/InP
からなる厚さ1μm程度の第1の半導体層を、それぞれ
表す。なお、InP基板401と第2の半導体層403
の間には、たとえばInAlAs層など、InP基板4
01と第2の半導体層403の間の絶縁や半導体層40
3を良好にエピタキシャル成長させるための下地層(中
間層)が介在しており、上記第2の半導体層403は上
記下地層(中間層)の上に形成されるのであるが、図面
を簡略にして理解を容易にするため、図3〜図5と同様
に、図1および図2においても、上記下地層(中間層)
は図示が省略されている。
【0023】図1(b)に示したように、上記第1の半
導体層402上に周知のフォトリソグラフィ技術、金属
蒸着技術およびリフトオフ技術を用いて、厚さ1000
Åのチタン(Ti)からなる第1のアライメントマーク
404を形成した。この第1のアライメントマーク40
4は、UTC−PDの形成工程におけるウエットエッチ
ングの際に、バーニアパターンなど一部のパターンが、
エッチングに用いられた酸と接触するので、十分な耐酸
性を有することが必要である。また、UTC−PDの形
成工程が終了した後では、リアクティブ・イオン・エッ
チング(Reactive Ion Etching;RIE)法によって容
易に除去される必要がある。これらの条件を満たすた
め、本実施例においては第1のアライメントマーク40
4の材料としてTiを用いたが、Tiに限定されるもの
ではなく、たとえば、同様の性質を有するMo等を用い
ても同様の効果が得られる。
【0024】次に、フォトレジストを塗布して、その不
要部分を除去し、上記第1のアライメントマーク404
を基準として、UTC−PD形成用のフォトレジストパ
ターン405を形成するとともに、素子形成工程におけ
る第1のアライメントマーク404の変形や変質を防ぐ
ために、第1のアライメントマーク404上にも保護用
のフォトレジストパターン406を形成して、第1のア
ライメントたマーク404を覆った。
【0025】これらのフォトレジストパターン405、
406をマスクとして用い、周知のウエットエッチング
技術を用いて半導体層402の露出部分をエッチングし
て、UTC−PD407の形成を行った。このウエット
エッチングの際に、第1のアライメントマーク404の
なかのバーニアなど一部のパターンはエッチングに用い
られた酸に接触したが、上記のように耐酸性を有するT
iを使用したため、第1のアライメントマーク404に
大きな形状変化は生じなかった。UTC−PDの形成工
程後には、図1(c)に示したように、半導体層402
の厚さと等しい段差を有するUTC−PD407と、第
1アライメントマーク404が上面上に存在するメサ4
08が形成された。図1(c)は、UTC−PD407
の形成工程の終了後、上記フオトレジストパターン40
5、406を除去したときの状態を表している。UTC
−PD407の代表的な大きさは、一辺が20〜30μ
m程度であり、一方、第1のアライメント404が上面
上に存在するメサ408は、一辺が100〜700μm
程度であった。
【0026】さらに、上記第1のアライメントマーク4
04を用いて、図1(d)に示したように、半導体層4
03からHEMT・ICを形成するための第2のアライ
メントマーク409を、周知のフォトリソグラフィ技
術、金属蒸着技術およびリフトオフ技術を用いて第2の
半導体層403の上に形成した。本実施例では、第2の
アライメントマーク409の材料としては、金(Au)
を主体とした材料を使用し、その厚さは2200Åとし
た。本発明において、第2のアライメントマーク409
の材料はAuに限定されるものではない。しかし、本発
明者の検討によれば、第2のアライメントマーク409
の厚さがレジスト膜の厚さ以上であると、第2のアライ
メントマーク409をレジスト膜によって被覆できない
ことが明らかになったので、第2のアライメントマーク
409の厚さは、後の工程で使用されるEBレジストの
膜厚以下とする必要がある。
【0027】図2(a)に示したように、上記第2のア
ライメントマーク409を用いて、上記第1のアライメ
ントマーク404およびその下のメサ408以外の部分
を覆うフォトレジストマスク410を形成した。
【0028】次に、SFガスを用いたリアクティブ・
イオンエッチングによって、露出されている上記第1の
アライメントマーク404を除去した後、クエン酸/過
酸化水素を主成分とするInGaAsに対するエッチン
グ液および塩酸/燐酸/酢酸を主成分とするInPに対
するエッチング液を用いて、上記メサ408をエッチン
グして除去した。図2(b)は、上記第1のアライメン
トマーク404およびメサ408を除去した後、さらに
フォトレジストマスク410を除去した状態を示してい
る。この場合、メサ408が完全に除去されて表面が完
全に平坦化されていることが最も好ましいことは明らか
である。しかし、メサ408の残部による段差が、後の
工程において使用されるレジスト膜の厚さを超えなけれ
ば、メサ408の一辺の長さが数10μmを超える大き
なメサであっても、周辺の素子形成に影響を与える可能
性があるような、大きく流れる塗布ムラは発生しないこ
とが明らかになった。従って、後の工程で使用されるレ
ジスト膜の厚さを上回らない範囲でメサ408が残って
いても、実用上支障はない。
【0029】次に、フォトレジスト膜を全面に形成した
後、不要部分を除去して、図2(c)に示したように、
フォトレジストパターン411を形成し、UTC−PD
407と第2アライメントマーク409の保護およびH
EMT・ICの素子形成のためのマスクとした。
【0030】上記フォトレジストパターン411をマス
クとして用いて、上記第2の半導体層403の露出部分
のエッチングなど、HEMT・ICの形成に必要な工程
を行った。本実施例において、HEMT・ICの形成に
は、幅0.1μmのゲートを形成する必要があるので、
ゲートを形成するエ程においては、EB(電子線)描画
を用いた。EB描画のために塗布したEBレジスト膜の
厚さは3500Åとした。EBレジストを塗布した後、
UTC−PD407に対する被覆不足、および周辺近傍
のEBレジストの膜厚変化が若干認められたが、大きく
流れるような塗布ムラは確認されなかった。従って、通
常と同じゲート加工、およびそれに続くHEMT・IC
の形成工程を行って、全行程を終了することができた。
全工程終了後には、図2(d)に示したように、半導体
層403からなるHEMT・IC内の素子412などが
形成された。
【0031】UTC−PD407とHEMT・ICの全
製造工程が終了した後、基板上に等間隔に形成された4
9個のHEMTの特性を調べた。その結果、しきい値の
平均は−570mV、その分散は30mVであった。ま
た、最大相互コンダクタンスの平均値は1200mS/
mm、その分散は75mS/mmであった。これらの値
は、UTC−PD407が同ー基板上に存在しない場合
のHEMT・ICにおけるHEMTの値および面内均一
性と等しく、UTC−PDのように厚い半導体層からな
る素子を、HEMTのような薄い半導体層からなる半導
体素子と共に同一基板上に集積化することが実現でき
た。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば薄
い半導体層から形成される半導体素子と厚い半導体層か
ら形成される半導体素子を同一基板上に集積して形成で
きる。特に、薄い半導体層の上に厚い半導体層が積層さ
れている構造に対して効果が大きい。このような半導体
層構造は、薄い半導体層からなるFET電子回路と厚い
半導体層からなる光素子を集積化する際に特に有用であ
り、実用上の効果は極めて大きい。本発明を利用するこ
とにより、最先端の微細化技術を用いたFET電子回路
と光効率の高い光素子が集積化された、これまでにない
性能を有する新規なOEICの製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図。
【図2】本発明の一実施例を示す工程図。
【図3】従来の半導体装置の形成方法の一例を示す工程
図。
【図4】従来の半導体装置の形成方法の一例を示す工程
図。
【図5】従来の半導体装置の形成方法の一例を示す図。
【符号の説明】
101…半導体基板、102、103…半導体層、10
4…アライメントマーク104、105…第1の半導体
素子、106…第2の半導体素子、107…フォトレジ
ストパターン、108…メサ、201…アライメントマ
ーク、202…アライメントマークの変形、401…半
導体基板、402…第1の半導体層、403…第2の半
導体層、404…アライメントマーク、405、406
…フォトレジストパターン、407…UTC−PD、4
08…メサ、409…アライメントマーク、410、4
11…フォトレジストパターン、412…素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8232 H01L 27/14 Z 27/14 29/203 27/15 31/10 A 29/201 31/10 H01S 5/026 Fターム(参考) 4M118 AA10 CA02 CB02 CB03 CB20 EA20 5F046 AA20 EA13 EA18 EA19 EB01 EB05 5F049 MB07 NA08 PA14 QA02 RA06 RA10 5F073 AB14 CA07 CB02 DA22 DA25 5F102 GA14 GA19 GB01 GC01 GD01 GJ06 GM04 GM08 GQ01 HC00 HC01 HC15 HC29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第2の半導体層および当該第2の半導体層
    の上に積層して形成された第1の半導体層を含む複数の
    半導体層を加工して半導体装置を形成する方法におい
    て、上記第1の半導体層の表面上に第1のアライメント
    マークを形成した後、当該第1のアライメントマークを
    使用するフォトリソグラフィ工程によって、上記第1の
    半導体層に第1の半導体素子を形成する工程と、上記第
    1のアライメントマークを用いて第2のアライメントマ
    ークを上記第2の半導体層の表面上に形成する工程と、
    上記第1のアライメントマークおよび当該第1のアライ
    メントマークが上面上に形成されたメサ型構造物を除去
    した後、上記第2のアライメントマークを使用するフォ
    トリソグラフィ工程を行って、上記第2の半導体層に第
    2の半導体素子を形成する工程を含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記第1および第2の半導体層は、それぞ
    れ複数の半導体層の積層膜であることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記第1の半導体層の膜厚は、上記第2の
    半導体層の膜厚より大きいことを特徴とする請求項1若
    しくは2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記第1の半導体素子は光素子若しくは縦
    方向に電子が流れるトランジスタ型の電子素子であり、
    上記第2の半導体素子は横方向に電子が流れるトランジ
    スタ型の電子素子若しくはダイオード型の電子素子であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】上記光素子はレーザー若しくはフォトダイ
    オードであり、上記縦方向に電子が流れるトランジスタ
    型の電子素子はHBT若しくはRTTであり、上記横方
    向に電子が流れるトランジスタ型の電子素子はFET、
    HEMT若しくはHFETであり、上記ダイオード型の
    電子素子はショットキ・ダイオード若しくはRTDであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】上記第1のアライメントマークは、酸に対
    する溶解度が小さく、かつ、リアクティブ・イオン・エ
    ッチング法によって容易にエッチできる材料から形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】上記材料はTi若しくはMoであることを
    特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2009533874A (ja) * 2006-04-13 2009-09-17 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 二層パッシベーションを有するトランジスタ及び方法
JP2010021478A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Murata Mfg Co Ltd 薄膜積層体の加工方法
JP2011040687A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザの製造方法

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