JP2002046693A - ジェット推進型滑走艇および該艇の船速検知装置 - Google Patents

ジェット推進型滑走艇および該艇の船速検知装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量を増加させることがなく且つ制御開始時
の速度に合った好ましい操舵のためのオフ・スロットル
・ステアリングモード制御が可能なジェット推進型滑走
艇、および最適な船速検知装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 ウォータージェットポンプPで加圧・加
速された水を後方の噴射口21Kから噴射しその反動に
よって推進し、操舵とともに、スロットルをOFF操作
したときに、スロットル開度検知センサーSbとステア
リング位置検出センサーSpが、スロットルOFF操作
とステアリングの操舵を検知して、一時的にエンジンE
の回転数を上昇させることによって、スロットルのOF
F操作時に、操舵機能を維持できるよう構成されたジェ
ット推進型の滑走艇であって、船速検知装置によって検
知したそのときの船速によって、その船速に合わせて高
速域から低速域にかけて段階的にオフ・スロットル・ス
テアリングモード制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水流を後方に噴出
してその反動で水上を航行する小型滑走艇( Personal
Watercraft(パーソナルウォータークラフト); PWC
とも呼ばれる) 等のジェット推進型の滑走艇であって、
特にスロットルをOFF操作したときにも、ステアリン
グ機能を維持できるジェット推進型滑走艇、および、該
ジェット推進型の滑走艇に最適な船速検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】所謂
ジェット推進型の滑走艇は、レジャー用,スポーツ用と
してあるいはレスキュー用として、近年多用されてい
る。このジェット推進型の滑走艇では、一般的に艇の底
面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、ウォーター
ジェットポンプで加圧・加速して噴射口から後方へ噴射
することによって船体を推進させる。
【0003】そして、このジェット推進型の滑走艇の場
合、上記ウォータージェットポンプの噴射口の後方に配
置したステアリングノズルを左右に揺動させることによ
って、後方への水の噴射方向を左右に変更することによ
って、艇を右側あるいは左側に操舵する。
【0004】また、後進させる場合には、上記ステアリ
ングノズルの後方に昇降可能に配置したリバース用のデ
フレクターを降下させて、ステアリングノズルから後方
に向けて噴射した水流の向きを前方に変更させて、その
反動で後進させるよう構成されている。
【0005】従って、このような構成のジェット推進型
の滑走艇の場合、前進の場合および後進のときに、スロ
ットルを全閉近くまで閉じてウォータージェットポンプ
からの水の噴射量が減少すると、艇を転向させるために
利用できる推力(操舵のために利用できる推力)も同時
に減少し、スロットルが再び開くまでは、艇を操舵する
能力が減少する。
【0006】このような現況に鑑みて、本出願人は、ス
ロットルを全閉近くまで閉じてウォータージェットポン
プからの水の噴射量が減少しても、メカニカル的に、操
舵する能力を維持できる操舵用のステアリング部材を備
えたジェット推進型の滑走艇を提供した(特願2000
−6708号)。
【0007】しかしながら、上記ジェット推進型滑走艇
の場合、部品点数が多くなって、構造が複雑となり、従
って、重量が増加する。
【0008】本発明は、このような現況に鑑みておこな
われたもので、スロットルをOFF操作してウォーター
ジェットポンプからの水の噴射量が減少した場合でも、
艇を操舵することが維持できるジェット推進型滑走艇お
いて、重量を増加させることがなく且つ制御開始時の速
度に合った好ましい操舵のための制御が可能なジェット
推進型滑走艇、およびこのようなジェット推進型滑走艇
に最適な船速検知装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、上記課
題を、以下のような構成からなるジェット推進型滑走艇
によって解決することができる。即ち、本第1の発明に
かかるジェット推進型滑走艇は、ウォータージェットポ
ンプで加圧・加速された水を後方の噴射口から噴射しそ
の反動によって推進し、操舵とともに、スロットルをO
FF操作したときに、スロットル開度検知センサーとス
テアリング位置検出センサーが、スロットルOFF操作
とステアリングの操舵を検知して、一時的にエンジンの
回転数を上昇させることによって、スロットルのOFF
操作時に、操舵機能を維持できるよう構成されたジェッ
ト推進型の滑走艇において、船速検知装置によって検知
したそのときの船速によって、その船速に合わせて高速
域から低速域にかけて段階的にオフ・スロットル・ステ
アリングモード制御を実行することを特徴とする。な
お、本明細書において、「オフ・スロットル・ステアリ
ングモード制御」とは、スロットルがOFF操作され、
ステアリングが操作されたときに、それを検知して、一
時的にエンジンの回転数を上昇させて、操舵機能を維持
するような制御をいう。また、本明細書において、スロ
ットルの「OFF操作」とは、スロットルが「閉」側に
所定量以上操作される動作をいう。
【0010】しかして、このように構成されたジェット
推進型滑走艇によると、スロットルをOFF操作すると
ともに、ステアリングの操作をおこなうと、船速検知装
置がそのときの船速を検知して、その検知した船速に合
わせて高速域から低速域にかけて段階的にオフ・スロッ
トル・ステアリングモード制御をおこなうため、その船
速に合ったスムーズな操舵ができることとなる。
【0011】また、上記第1の発明にかかるジェット推
進型滑走艇において、検知したそのときの船速を、最も
船速の小さな第1船速領域と、第1船速領域より速い速
度の第2船速領域と、最も船速の大きな第3船速領域の
3段階の領域のいずれかの領域に分けて、検知した船速
が、第1船速領域のときには第2船速領域の場合より速
やかなLモードのオフ・スロットル・ステアリングモー
ド制御を実行し、第2船速領域のときには、第1船速領
域の場合よりも緩やかな操舵がおこなわれるようなMモ
ードのオフ・スロットル・ステアリングモード制御を経
てLモードのオフ・スロットル・ステアリングモード制
御を実行し、第3船速領域のときには、第2船速領域の
場合よりもさらに緩やかな操舵がおこなわれるようなH
モードのオフ・スロットル・ステアリングモード制御、
およびMモードのオフ・スロットル・ステアリングモー
ド制御を経て、Lモードのオフ・スロットル・ステアリ
ングモード制御を実行するよう構成されていると、実用
上有用な構成となる。
【0012】また、上記第1の発明にかかるジェット推
進型滑走艇において、船速検知装置が、エンジンの回転
数から船速を求める装置であると、船速計を具備しない
ジェット推進型滑走艇にも上記オフ・スロットル・ステ
アリングモード制御を適用できる構成となり、また従来
の船速計の如くゴミ等の詰まりに影響されないで船速を
計り得る構成となる。
【0013】本第2の発明にかかるジェット推進型の滑
走艇艇に用いられる船速検知装置は、ウォータージェッ
トポンプで加圧・加速された水を後方の噴射口から噴射
し、その反動によって推進するよう構成されたジェット
推進型の滑走艇に用いられる船速検知装置において、エ
ンジン回転数検知センサーと、船速を演算によって検知
する船速演算手段とを具備し、上記船速演算手段が、エ
ンジン回転数と船速との関係を予め求めた船速検出テー
ブルを記憶した第1記憶手段と、エンジン回転数の加速
あるいは減速の程度から上記船速検出テーブルから求め
た船速を補正する補正値を求めるための補正手段を具備
していることを特徴とする。
【0014】しかして、このように構成された船速検知
装置によると、エンジン回転数検知センサーからエンジ
ン回転数を連続的に得れば、その計測によって得たエン
ジン回転数と船速検出テーブルによって、基本船速値を
得るとともに、エンジン回転数の加速あるいは減速の程
度から、加速又は減速状態もしくは定常状態にあるか否
かによって、補正手段で補正値を得て、この補正値によ
って上記基本船速値に補正を加えて、船速を得ることが
できる。
【0015】また、上記本第2の発明にかかるジェット
推進型の滑走艇の船速検知装置において、船速演算手段
が、エンジン回転数検知センサーから一定時間毎にエン
ジン回転数に関するデータを得て、順次そのデータとそ
の直前に得られた前のデータとの差分処理を所定時間に
わたっておこない、これら(この差分処理によって)得
られた所定時間内の複数の差分を積算処理して、エンジ
ン回転数に関する加速の程度あるいは減速の程度を求め
て、その加速の程度あるいは減速の程度から、補正値を
得るとともに、エンジン回転数検知センサーから得たエ
ンジン回転数と、上記第1記憶手段に記憶されている船
速検出テーブルとを用いて得た、基本船速値に、上記補
正値を加えて、計算船速値を得るよう構成されている
と、実用上好ましい実施形態となる。
【0016】また、上記本第2の発明にかかるジェット
推進型の滑走艇の船速検知装置において、補正手段を、
エンジン回転数の加速あるいは減速の程度と補正値を予
め求めた補正テーブルとを用いて、補正値を求めるよう
構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
ジェット推進型滑走艇およびそれに最適な船速検知装置
について、小型滑走艇を例に挙げて、図面を参照しなが
ら、具体的に説明する。
【0018】図1は本発明の実施形態にかかるジェット
推進型滑走艇の制御関係の構成を示すブロック図、図2
は図1のブロック図に示すエンジンコントロールユニッ
トの構成を模示図的に表したブロック図、図3は図1の
ブロック図に示す構成要素のオフ・スロットル・ステア
リングモード制御の制御内容を示すフローチャート、図
4は図2に示す船速検知の検知プログラムの内容を示す
フローチャート、図10は本発明の実施形態にかか小型
滑走艇の全体側面図、図11は図10の平面図、図12
は図10のステアリング近傍の部分拡大断面図、図13
はステアリング部分の要部の分解斜視図、図14は図1
のブロック図に示す構成を実際のエンジンとの関連で表
した図である。
【0019】図10,図11において、Aは船体で、こ
の船体Aは、ハルHとその上方を覆うデッキDから構成
され、これらハルHとデッキDを全周で接続する接続ラ
インはガンネルラインGと呼ばれ、この実施例では、こ
のガンネルラインGは、この小型滑走艇の喫水線Lより
上方に位置している。
【0020】そして、上記デッキDの中央よりやや後部
には、図11に図示するように、船体Aの上面に長手方
向に延びる平面視において略長方形の開口部16が形成
され、図10,図11に図示するように、この開口部1
6上方に騎乗用のシートSが配置されている。
【0021】また、エンジンEは、上記シートS下方の
ハルHとデッキDに囲まれた横断面形状が「凸」状の空
間20内に配置される。このエンジンEは、多気筒(こ
の実施例では3気筒)のエンジンEで、図10に図示す
るように、クランクシャフト10bが船体Aの長手方向
に沿うような向きで搭載されており、このクランクシャ
フト10bの出力端は、プロペラ軸15を介して、イン
ペラ21が取着されているウォータージェットポンプP
のポンプ軸側に、一体的に回転可能に連結されている。
そして、このインペラ21は、その外周方が、ポンプケ
ーシング21Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設けられ
た給水口17から取り入れた水を吸水通路を介して取り
込んで、ウォータージェットポンプPで加圧・加速し
て、通水断面積が後方にゆくに従って小さくなったポン
プノズル(噴出部)21Rを通って、後端の噴射口21
Kから吐出して、推進力を得るよう構成されている。
【0022】なお、図10において、21Vは整流する
ための静翼である。また、図10,図11おいて、10
はステアリング操作手段である操舵用のハンドルで、こ
のハンドル10を左右に操作することによって、上記ポ
ンプノズル21R後方のステアリングノズル18を左右
に揺動させて、ウォータージェットポンプPの稼働時
に、艇を所望の方向に操舵できるよう構成されている。
【0023】また、図10に図示するように、上記ステ
アリングノズル18の上後方には、水平に配置された揺
動軸19aを中心に下方に揺動可能に、ボウル形状のリ
バース用のデフレクター19が配置され、このデフレク
ター19をステアリングノズル18後方の下方位置へ揺
動動作させることによって、ステアリングノズル18か
ら後方に吐出される水を前方に転向させて、後進できる
よう構成されている。
【0024】また、図10,図11において、12は後
部デッキで、この後部デッキ12には、開閉式のハッチ
カバー29が設けられ、ハッチカバー29の下方に小容
量の収納ボックス(図示せず)が形成されている。ま
た、図10あるいは図11において、23は前部ハッチ
カバーで、このハッチカバー23の下方には備品等を収
納するボックス(図示せず)が設けられている。また、
この前部ハッチカバー23の上方には、別のハッチカバ
ー25が配置されて、二層式のハッチカバーが形成さ
れ、上記ハッチカバー25には、後端面に設けられた開
口(図示せず)からその内部にライフジャケット等を収
納することができるようになっている。
【0025】ところで、本発明の実施例にかかる小型滑
走艇では、図12,図13に図示するように、上記ハン
ドル10の回転軸10A部分には、回転側と固定側に、
近接スイッチで構成されるステアリング位置検知センサ
ーSpが配置されている。この実施例では、ステアリン
グ位置検知センサーSpは、回転側に円板状の部材の一
部に永久磁石40を配設するとともに、固定側に二箇
所、上記永久磁石40が近接するとONになるセンサー
41を配置した構成のものによって形成されている。ま
た、図14に図示するように、エンジンEの吸気通路3
に配置されているバタフライバルブ51に近接して、ス
ロットル開度検知センサーSbが配置されている。さら
に、図14に図示するように、クランク軸Crの近傍に
は、エンジン回転数検知センサーSeが配置されてい
る。そして、図1に図示するように、上記ステアリング
位置検知センサーSp,スロットル開度検知センサーS
b,およびエンジン回転数検知センサーSeは、それぞ
れ、電線によって、エンジンコントロールユニットEc
に接続されており、これら各センサーで検知した信号
を、このエンジンコントロールユニットEcに伝達する
よう構成されている。そして、このエンジンコントロー
ルユニットEcは、図14に図示するように、信号線
(電線)によって、エンジンEのシリンダヘッドHcに
配置されている燃料噴射装置Feに接続されている。ま
た、このエンジンコントロールユニットEcは、信号線
(電線)によって、点火コイルIcに接続されている。
そして、点火コイルIcは、電線(高圧電気コード)に
よって、点火プラグIpに接続されている。なお、図1
4において、4は燃料タンク、5は燃料昇圧ポンプを示
す。
【0026】ところで、上記エンジンコントロールユニ
ットEcは、この実施例では、マイクロコンピュータに
よって構成されており、このエンジンコントロールユニ
ットEcには、図2に模示図的に図示するように、プロ
グラム(ソフトウエア)の形態で、船速検知装置Dsが
形成されており、またこの船速検知装置Dsには、船速
を演算によって検知する船速演算手段Dcを備え、さら
に、エンジン回転数と船速との関係を予めテーブルの形
態にした船速検出テーブルTsが該エンジンコントロー
ルユニットEcのメモリの中に格納されている。さら
に、エンジンコントロールユニットEcのメモリの中に
は、エンジン回転数の加速・減速と補正値との関係を予
めテーブルの形態にした補正テーブルTcが格納されて
いる。また、上記エンジンコントロールユニットEcに
は、オフ・スロットル・ステアリングモード制御をおこ
なうためのプログラムが格納されている。
【0027】しかして、このように構成された本発明の
実施例にかかるジェット推進型滑走艇は、以下のよう
に、エンジン回転数から船速を検知して、スロットルを
OFF操作したときに、その船速に合わせて高速域から
低速域にかけて段階的にオフ・スロットル・ステアリン
グモード制御をおこない、円滑なステアリング機能を維
持することができる。以下、その作用の内容とともに、
上記エンジンコントロールユニットEcに内蔵されてい
るメモリに記録されているオフ・スロットル・ステアリ
ングモード制御のプログラムの内容(制御の内容)につ
いて、図3,図4のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0028】つまり、図4のフローチャートに図示する
ように、ジェット推進型滑走艇である小型滑走艇が滑走
している状態において、そのときの船速をエンジン回転
数から以下のように検知する。即ち、図5に図示するよ
うに、得ようとする時点からそれ以前の所定期間(この
場合Δt6 〜t1 )の一定時間Δt毎のエンジン回転数
に関するデータを上記エンジン回転数検知センサーSe
から検知する(ステップ1a(S1a))。つまり、常
に現時点とそれ以前の上記所定期間(この場合Δt6
1 )内のエンジン回転数を一定間隔Δt毎にエンジン
コントロールユニットEcのメモリ内に記憶するよう構
成されている。
【0029】そして、これら検知したエンジン回転数に
関するデータについて、順次そのデータとその直前に得
られた前のデータ、例えばt1 とt2 のエンジン回転数
に関する各データの差分ΔS1 を得る差分処理を所定時
間(この実施例ではt1 〜t 6 )にわたっておこなう
(ステップ2a(S2a))。
【0030】次に、その差分処理した時系列的なデータ
から、どの程度の加速あるいは減速がおこなわれている
か、もしくは定常状態なのかのを判定するとともに、上
記所定期間(この場合Δt6 〜t1 )における各差分Δ
1 〜ΔS5 を積算(ΣΔS n )する。(ステップ3a
(S3a))。
【0031】次に、上記判定結果に基づいて、図6
(a)に図示する補正テーブルを兼備した船速検出テー
ブルから、基本船速値と補正値を求める(ステップ4a
(S4a))。具体的には、例えば、図6(a)に概念
的に示すように、得ようとする時点t6 のエンジン回転
数R6 における基本船速値Ss6得る。そして、次に、上
記各差分ΔS1 〜ΔS5 を積算(ΣΔSn )した積算値
(補正値に該当)によって補正する。例えば、積算値S
scが「正」の値であると、図6(a)に図示するよう
に、上記基本船速値Ss6から下方にその積算値Sscに対
応する分だけ移動させた(減算した)位置の値(船速)
が、得ようとする計算船速値SsRとなり、その移動させ
た量が、補正値となる。つまり、加速の程度が大きい
程、基本船速値Ss6に比べて、計算船速値SsRが低い方
向にずれることになる。また、上記差分の積算値が負の
値の場合、図6(a)において、上記基本船速値Ss6
ら上方にその積算値分だけ移動させた(加算した)位置
の値(船速)が、得ようとする計算船速値SsRとなる。
つまり、減速の程度が大きい程、基本船速値Ss6に比べ
て、計算船速値SsRが高い方向にずれることになる。ま
た、定常状態の場合には、上記積算値(補正値)はゼロ
となり、この場合には、上記基本船速値Ss6と計算船速
値SsRとが等しくなる。従って、例えば所定期間におい
てエンジン回転数の加速が大きいときには、船体の慣性
に起因して、エンジン回転数の加速の程度と実際の船速
の増速との差は大きくなる。つまり、ゆっくり加速する
と、エンジン回転数の加速程度と船速の増速程度は一致
することから、その差は少なくなる。また、上記補正テ
ーブルを兼ねた船速検出テーブルは、各種の艇に固有の
ものとなることから、予め、船速,エンジン回転数等を
計測する計測装置等を用いて、その艇で実走し、エンジ
ン回転数と船速との関係を、複数の、程度の異なるエン
ジン回転数の加速状態と減速状態、およびエンジン回転
数の変化に対して船速の変化に遅れ状態のない緩慢な加
速状態(減速状態)を、求めることによって作成してお
く。具体的には、例えば、図6(a)に図示するよう
に、最大加速状態におけるときのエンジン回転数の変化
と船速の変化を求め(図6(a)の線Ac MA X 参照)、
且つ、最大減速状態におけるときのエンジン回転数の変
化と船速の変化を求め(図6(a)の線Ad MAX
照)、さらに、エンジン回転数の変化に対して船速の変
化に遅れ状態のない緩慢な加速状態(減速状態)を求め
る(図6(a)の線Am 参照)。そして、上記補正値に
ついては、図6(b)の表に図示するように、縦軸に補
正量を、横軸に上記差分を積算した積算値をとって、こ
れら補正量と積算値との関係を求めておく。そして、こ
のように求めた補正値は、図6(a)に図示する基本船
速値に対して、その基本船速における線Ad MAX 又は線
Ac MAX を用いて、最大加速あるいは最大減速と上記積
算値との割合を求めて、上述したように、図6(a)に
おける補正量を算出することができる。なお、補正値
は、上記実施例では図6(a),(b)に示すテーブル
を用いて算出するよう構成されているが、これに代え
て、エンジン回転数の加速あるいは減速の程度をパラメ
ータとする方程式を用いて、求めるよう構成してもよ
い。
【0032】従って、上述のように求めた計算船速値S
sRは、実際の船速の変化の状況を反映したものである。
【0033】そして、上述のようにエンジン回転数から
船速(計算船速値SsR)を、適宜間隔(例えば、1秒あ
るいは0.5秒等の適宜間隔)で得て、例えば、艇のス
ピードメータに表示することができ、また後述するオフ
・スロットル・ステアリングモード制御に利用する。
【0034】従って、従来船速計を具備しない小型滑走
艇にとって、エンジン回転数のみから船速を検知するこ
とができることになり、また、この検知した船速を用い
て以下にのべる制御開始時の船速に合った円滑なオフ・
スロットル・ステアリングモード制御をおこなうことが
できる。つまり、図3のフローチャートに図示するよう
に、例えば、ライダーが小型滑走艇のスロットルをOF
F操作すると、上記スロットル開度検知センサーSb
が、そのOFF操作を検知(ステップ1(S1))し、
その信号を、上記エンジンコントロールユニットEcに
伝達する。
【0035】そして、このような状態において、ライダ
ーが、上記ハンドル10を右あるいは左に所定角度(こ
の実施例では、回転角度にして、左右にそれぞれ略20
度程度)操作すると、上記ステアリング位置検知センサ
ーSpが、その操舵動作を検知して(ステップ2(S
2))、その信号を、上記エンジンコントロールユニッ
トEcに伝達する。
【0036】次に、エンジンコントロールユニットEc
は、上述のように求めた船速(計測船速)をデータとし
て呼び出す(ステップ3(S3))。
【0037】次に、エンジンコントロールユニットEc
は、図7に図示するテーブル(この実施例では、船速
と、エンジン回転数からオフ・スロットル・ステアリン
グモード制御のモードを決定するテーブル)に従って、
そのときの船速(計測船速)とエンジン回転数から、H
モード,MモードあるいはLモードの各モードを用い
て、どのようなオフ・スロットル・ステアリングモード
制御をおこなうかを決定する(ステップ4(S4))。
つまり、図7のテーブルに示すように、船速(速度)の
大きさによって、且つエンジン回転数の大きさによっ
て、どのような形態(モードあるいはモードの組合せ)
でオフ・スロットル・ステアリングモード制御をおこな
うかを決定する。具体的には、例えば、船速が後述する
第2船速領域以下でエンジン回転数か所定の範囲以下で
あると判断すると、第1船速領域と判断し、後述するH
モードおよびMモードよりは速やかなLモードのオフ・
スロットル・ステアリングモード制御をおこなう旨、決
定する。また、船速が上記第1船速領域以上であって後
述する所定値(第3船速領域)以下であり且つエンジン
回転数が所定範囲内のときには、第2船速領域と判断
し、上記Lモードよりは緩慢で且つHモードより速やか
なMモードのオフ・スロットル・ステアリングモード制
御をおこない、船速とエンジン回転数が低下して、第1
船速領域に入ってくると、上記Mモードよりは速やかな
Lモードのオフ・スロットル・ステアリングモード制御
をおこなう決定する。また、船速が所定値(第3船速領
域)以上であってエンジン回転数が所定以上のときに
は、第3船速領域と判断し、まず制御が上記Mモードよ
りさらに緩慢なHモードのオフ・スロットル・ステアリ
ングモード制御をおこない、船速とエンジン回転数が低
下して、船速が第2船速領域に入ってくると、上記Hモ
ードよりは速やかでLモードよりは緩慢なMモードのオ
フ・スロットル・ステアリングモード制御をおこない、
船速とエンジン回転数がさらに低下して、船速が第1船
速領域に入ってくると、上記Mモードよりは速やかな上
記Lモードのオフ・スロットル・ステアリングモード制
御をおこなう決定する。なお、この実施例では、船速と
ともにエンジン回転数に基づいて、上記オフ・スロット
ル・ステアリングモード制御の各モードを決定している
が、より制御を簡単にしようとするときには、船速(船
速領域)のみを判断要素としてもよい。
【0038】次に、上記決定したモードのオフ・スロッ
トル・ステアリングモード制御をおこなう(ステップ5
(S5))。具体的には、図8に図示するように、各モ
ードが連続して円滑に、あるいは単独でおこなわれる。
このため、オフ・スロットル・ステアリングモード制御
が、円滑におこなうことができる。小型滑走艇の実際の
オフ・スロットル・ステアリングモード制御による操舵
の状況を概念的に図示すると、図9のように、各船速に
合った円滑な操舵状況を得ることができることになる。
【0039】そして、次に、上記オフ・スロットル・ス
テアリングモード制御の制御が終了したか否かチェック
し(ステップ6(S6))、終了すると、上記燃料噴射
タイミングと点火タイミングを元の状態(通常運転状
態)に戻す(ステップ7(S7))。従って、その結
果、通常運転の状態に戻ることになる。
【0040】ところで、上記オフ・スロットル・ステア
リングモード制御の内容については、燃料噴射タイミン
グと点火タイミングを変更(この実施例では、例えば、
タイミングを早くする。)して、エンジンEを一時的に
所定の回転数まで上昇させることになる。なお、このと
き、上記タイミングの変更とともに、燃料噴射量を変更
(例えば「増加」)させるような制御をおこなってよ
い。また、エンジンEを所定回転数まで高めるのに、燃
料噴射タイミングと点火タイミングの両方を変更するよ
う構成しているが、これらに加えて燃料噴射量を変更し
てもよく、あるいはこれらのうちのいずれか一つのみを
変更させるようにしてもよい。
【0041】また、上記所定の回転数は、小型滑走艇の
特性(旋回特性あるいは船形に起因する特性)等に鑑み
決定するが、この実施例では、3000rpmに設定し
ている。この設定値は、適宜設定値(例えば,2500
〜3500rpm)に決定されればよい。
【0042】そして、この実施例では、上記Hモードの
ときには、Mモードに比べて、時間的に長い時間をかけ
て、さらにMモードのときには、Lモードに比べて、時
間的に長い時間をかけて上記オフ・スロットル・ステア
リングモード制御をおこなうよう構成されている。しか
し、これに代えて、上記上昇させるエンジン回転数の高
さについても、上記時間的長さとともに、各モードによ
って変更するよう構成してもよい。
【0043】上述のように一連のオフ・スロットル・ス
テアリングモード制御がおこなわれることによって、ス
ロットルがOFF操作されたときにも、そのときの船速
に合致して円滑な操舵機能を維持することができる。
【0044】そして、このように構成された、本ジェッ
ト推進型滑走艇によると、上記スロットル開度検知セン
サーSb、エンジン回転数検知センサーSeおよびエン
ジンコントロールユニットEcを構成するマイクロコン
ピュータは、従来のジェット推進型滑走艇にも具備され
ていることから、単に近接スイッチからなるステアリン
グ位置検知センサーSpのみ新たに設け、且つ上記エン
ジンコントロールユニットEcの制御プログラムのみを
変更すればよいため、簡単に実現できることになる。
【0045】さらに、上記一時的にエンジン回転数を上
昇させる「オフ・スロットル・ステアリングモード制
御」を、エンジンがアイドリング領域(例えば、800
〜2000rpm)のときには、実行させないよう構成
してもよい。このように構成すると、余分な推進力が不
要のときにエンジン回転数がアイドリング領域から上昇
することがない点で、好ましい実施形態となる。
【0046】なお、本明細書において、スロットル開度
検知センサーからスロットルがOFF操作された旨の信
号と、ステアリング位置検知センサーからステアリング
が操作されている信号が得られたときに、一時的にエン
ジンの回転数を上昇させて、操舵機能を維持するような
制御を、「オフ・スロットル・ステアリングモード制
御」という。また、本明細書において、スロットルの
「OFF操作」とは、スロットルが「閉」側に所定量以
上操作される動作をいう。
【0047】
【発明の効果】本第1の発明によれば、重量を増加させ
ることがなく且つ制御開始時の速度に合った好ましい操
舵のためのオフ・スロットル・ステアリングモード制御
が可能なジェット推進型滑走艇を提供することができ
る。
【0048】また、本第2の発明によれば、上記ジェッ
ト推進型滑走艇に最適な船速検知装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるジェット推進型滑
走艇の制御関係の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のブロック図に示すエンジンコントロー
ルユニットの構成を模示図的に表したブロック図であ
る。
【図3】 図1のブロック図に示す構成要素のオフ・ス
ロットル・ステアリングモード制御の制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図4】 図2に示す船速検知の検知プログラムの内容
を示すフローチャートである。
【図5】 縦軸にエンジン回転数と横軸に時間をとって
エンジン回転数の変化と各時間(Δt)毎の差分を表し
た図である。
【図6】 (a)は縦軸に船速と横軸にエンジン回転数
をとって、エンジン回転数から基本船速値と補正値を求
めるためのテーブル(補正テーブルを兼ねた船速検出テ
ーブル)、(b)は縦軸に補正値と横軸に差分を積算し
た積算値をとって、補正値と積算値の関係を表した表で
ある。
【図7】 縦軸に船速と横軸にエンジン回転数をとっ
て、オフ・スロットル・ステアリングモード制御のモー
ドを決定するためのテーブルである。
【図8】 縦軸に船速と横軸に時間をとって、船速が第
1船速領域〜第3船速領域のときの各モードの組合せあ
るいはモードを表した概念図である。
【図9】 本実施例にかかる小型滑走艇のスロットルを
オフにした状態から旋回するまでの状態を、低速と中速
と高速の場合に分けて表した模式図である。
【図10】 本発明の実施形態にかかる小型滑走艇の全
体側面図である。
【図11】 図4に示す小型滑走艇の全体平面図であ
る。
【図12】 ステアリング位置検知センサーの配置位置
と構成を示す、図4のステアリング近傍の部分拡大断面
図である。
【図13】 図6に示すステアリング位置検知センサー
の配置位置とその近傍の構成を示す、ステアリング部分
の要部の分解斜視図である。
【図14】 図1に示す制御関係の構成を実際のエンジ
ンとの関連で表した図である。
【符号の説明】
P……ウォータージェットポンプ 21K……噴射口 E……エンジン Sp……ステアリング位置検知センサー Sb……スロットル開度検知センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
    された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
    進し、操舵とともに、スロットルをOFF操作したとき
    に、スロットル開度検知センサーとステアリング位置検
    出センサーが、スロットルOFF操作とステアリングの
    操舵を検知して、一時的にエンジンの回転数を上昇させ
    ることによって、スロットルのOFF操作時に、操舵機
    能を維持できるよう構成されたジェット推進型の滑走艇
    において、 船速検知装置によって検知したそのときの船速によっ
    て、その船速に合わせて高速域から低速域にかけて段階
    的にオフ・スロットル・ステアリングモード制御を実行
    することを特徴とするジェット推進型滑走艇。
  2. 【請求項2】 前記検知したそのときの船速を、最も船
    速の小さな第1船速領域と、第1船速領域より速い速度
    の第2船速領域と、最も船速の大きな第3船速領域の3
    段階の領域のいずれかの領域に分けて、検知した船速
    が、第1船速領域のときには第2船速領域の場合より速
    やかなLモードのオフ・スロットル・ステアリングモー
    ド制御を実行し、第2船速領域のときには、第1船速領
    域の場合よりも緩やかな操舵がおこなわれるようなMモ
    ードのオフ・スロットル・ステアリングモード制御を経
    てLモードのオフ・スロットル・ステアリングモード制
    御を実行し、第3船速領域のときには、第2船速領域の
    場合よりもさらに緩やかな操舵がおこなわれるようなH
    モードのオフ・スロットル・ステアリングモード制御、
    およびMモードのオフ・スロットル・ステアリングモー
    ド制御を経て、Lモードのオフ・スロットル・ステアリ
    ングモード制御を実行するよう構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のジェット推進型滑走艇。
  3. 【請求項3】 前記船速検知装置が、エンジンの回転数
    から船速を求める装置であることを特徴とする請求項1
    又は2記載のジェット推進型滑走艇。
  4. 【請求項4】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
    された水を後方の噴射口から噴射し、その反動によって
    推進するよう構成されたジェット推進型の滑走艇に用い
    られる船速検知装置において、 エンジン回転数検知センサーと、船速を演算によって検
    知する船速演算手段とを具備し、 上記船速演算手段が、エンジン回転数と船速との関係を
    予め求めた船速検出テーブルを記憶した第1記憶手段
    と、エンジン回転数の加速あるいは減速の程度から上記
    船速検出テーブルから求めた船速を補正する補正値を求
    めるための補正手段を具備していることを特徴とする船
    速検知装置。
  5. 【請求項5】 前記船速演算手段が、エンジン回転数検
    知センサーから一定時間毎にエンジン回転数に関するデ
    ータを得て、順次そのデータとその直前に得られた前の
    データとの差分処理を所定時間にわたっておこない、こ
    れら得られた所定時間内の複数の差分を積算処理して、
    エンジン回転数に関する加速の程度あるいは減速の程度
    を求めて、その加速の程度あるいは減速の程度から、補
    正値を得るとともに、エンジン回転数検知センサーから
    得たエンジン回転数と、上記第1記憶手段に記憶されて
    いる船速検出テーブルとを用いて得た、基本船速値に、
    上記補正値を加えて、計算船速値を得るよう構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の船速検知装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段が、エンジン回転数の加速
    あるいは減速の程度と補正値を予め求めた補正テーブル
    とを用いて、補正値を求めるよう構成されていることを
    特徴とする請求項4記載の船速検知装置。
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