JP2002046232A - ポリスチレン系シート - Google Patents

ポリスチレン系シート

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JP2002046232A JP2000234598A JP2000234598A JP2002046232A JP 2002046232 A JP2002046232 A JP 2002046232A JP 2000234598 A JP2000234598 A JP 2000234598A JP 2000234598 A JP2000234598 A JP 2000234598A JP 2002046232 A JP2002046232 A JP 2002046232A
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Abstract

(57)【要約】 ポリスチレン系シート 【課題】 高温、低温防曇性にとも優れ、シート及びシ
ート2次成形品の離型性や剥離性に優れ且つ、成形時の
帯電が少ない、2次成形に好適にしようできるポリスチ
レン系シートを供給すること 【解決手段】 防曇剤として、ショ糖脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類から選ばれる少な
くとも1種の界面活性剤を1表面に5〜30mg/m2
被覆され、その反対面には、離型剤として、エーテル系
多量体と非ブロック共重合体型エチレンオキサイド系ノ
ニオン界面活性剤類よりとの混合物を3〜30mg/m
2被覆されたスチレン系樹脂延伸シート及び該シートか
らなる成形容器

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に真空成形、圧
空真空成形、熱板圧空成形などの手段で2次成形され、
軽量食品包装容器やその他各種容器に使用されるポリス
チレン系シートに関する。さらに詳しくは、シート及び
その成形容器の防曇性、離型性、剥離性に優れ、成形時
の摩擦帯電が少ない、透明なポリスチレン系シート関す
る。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ポリスチレン系樹脂シートに代
表されるポリスチレン系シートは、主に熱板加熱式圧空
成形法、輻射加熱式真空成形法、圧空成形法等の各種熱
成形方法で成形され使用されている。特に延伸シート
は、主に熱板加熱式圧空成形法により成形され、食品包
装用途をはじめ各種成形容器として多く使用されてい
る。これらポリスチレン系シート成形容器、特に食品包
装容器は、容器の曇り止め(防曇剤)として成形品の内
側に界面活性剤が塗布され、かつ成形機の金型からの離
型性や成形品同士の剥離性を付与するために、防曇剤と
混合してまたは、防曇剤とは反対面に、離型剤としてシ
リコーンオイルを塗布するのが一般的であり、種々の技
術が開発されている。
【0003】例えば、特公昭63−62538号公報、
特開平5−287097号公報には、ショ糖脂肪酸エス
テルとシリコーンオイル(エマルジョン)を主成分とす
る混合物を二軸延伸ポリスチレン系シートに塗布する方
法が記載されている。また、特開平9−295384号
公報には、片面に防曇剤、反対面に離型剤としてシリコ
ーンオイルが塗布されたスチレン系シートロールが提案
されている。さらに、二軸延伸ポリスチレン系シートの
防曇性改良方法として、ポリグリセリン脂肪酸エステル
を単独または混合して使用する方法が、特開平9−12
751号公報、特開平11−166061号公報、特開
平11−277688号公報、特開平11−30090
4号公報等に記載されている。これら方法においても、
熱成形用シートとして使用する場合は、防曇性とともに
離型性、剥離性を付与するために、離型剤としてシリコ
ーンオイルを防曇剤と混合して塗布、またはシリコーン
オイルを反対面に塗布したシートを用いるのが好ましい
ことが記載されている。
【0004】このように、ポリスチレン系シートの多く
は、防曇性と離型性及び剥離性を付与するために、防曇
剤と離型剤としてシリコーンオイルとの混合物、または
片面に防曇剤、反対面に離型剤としてシリコーンオイル
が塗布され、ロール状に巻かれ市販されている。シリコ
ーンオイルとしては、ほとんどのシートで安全性と経済
性よりジメチルポリシロキサンが使われている。シリコ
ーンオイルが塗布されていないシートは、成形時の金型
とシートとの離型性の悪化や、シート成形品を重ね合わ
せたときの成形品同士の剥離性の悪化等の問題が生じ、
成形用途としては実用性に欠けるが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
防曇剤(ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、これらの混合物等)とシリコーンオイル(ジ
メチルポリシロキサン)とが混合して塗布されているポ
リスチレン系シートまたは、片面に防曇剤、反対面にシ
リコーンオイルが塗布されたポリスチレン系シートから
得られる成形容器は、市場の防曇性要求レベルを完全に
満たしているとは言い難いものである。包装用容器、特
に食品包装容器に市場で要求される防曇性能とは、高温
の内容物を包装した場合の水蒸気に対する防曇性(高温
防曇性)、水分を含む食品等の内容物を包装し冷蔵保存
した場合の結露に対する防曇性(低温防曇性)、更に冷
蔵後加熱される内容物に対しては結露、水蒸気両方に対
しての防曇性であり、そして防曇性能は包装直後から内
容物が消費されるまでの間持続する必要がある。その要
求レベルは、包装用シート・フィルム業界全体の防曇技
術水準の向上と共に高くなっている。しかし、ポリスチ
レン系シートの成形品は、一般に他素材の包装用シート
・フィルムに比較して特に低温防曇性レベルとその持続
性が低いとの指摘がある。ポリスチレン系シートの成形
品の防曇性不足は、絞り比の深い成形容器で特に低温で
の防曇性低下が顕著であり、防曇剤としてショ糖脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びこれら
の混合物いずれを使用した場合でも観察される現象であ
る。
【0006】また、離型剤としてシリコーンオイルが塗
布されたシートは、容器成形時に金型とシートとの摩擦
によって静電気が発生しやすい欠点もある。このような
現状下、本発明の目的は、成形時の離型性を保持し、実
用防曇性が向上され、かつ成形時の摩擦帯電を押さえた
透明なポリスチレン系シートを供給すること、すなわ
ち、ポリスチレン系シート成形容器、中でも絞り比の大
きい成型品においても低温での初期防曇性レベルの向上
とその持続性の向上、及び高温での初期防曇性、持続防
曇性に優れた、成形機の金型からの離型性や成形品同士
の剥離性が良好でかつ成形時の静電気発生が少ない、ポ
リスチレン系シートを提供することである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため検討の結果、ポリスチレン系シートの防
曇性低下は、例えば、特公昭63−62538号公報に
記載の様に防曇剤とシリコーンオイル(ジメチルポリシ
ロキサン)を混合して用いたシートの場合、防曇剤であ
るショ糖脂肪酸エステルと防曇効果のないシリコーンオ
イル(ジメチルポリシロキサン)とが混合されているた
めに著しい防曇性低下が観られること、また、例えば、
特開平9−295384号公報に記載の様にショ糖脂肪
酸エステルやポリグリセリン脂肪酸エステル等の防曇剤
を片面に塗布し、反対面にシリコーンオイル(ジメチル
ポリシロキサン)が塗布された時点では、ロール状に巻
き取る前のシートでは優れた防曇効果はあるものの、ロ
ールに巻き取り、1日程度エージング(保管)しただけ
で、防曇性の低下が見らる欠点があること、および公知
のシートロールでは、通常、離型面に被覆したジメチル
ポリシロキサンの35%以上が防曇面に転写され、これ
らが防曇性に悪影響を与えている(ジメチルポリシロキ
サンの転写を防曇性に悪影響を与えないレベルに押さえ
るのは非常に難しいのが現状である)ことを見出し本発
明に至った。
【0008】すなわち、本発明は、1表面に防曇剤が被
覆され、その反対面には、離型剤が被覆されたポリスチ
レン系シートにおいて、防曇剤として、下記(A)を5
〜30mg/m2被覆され、離型剤(B+C)として、
下記(B):20〜90重量%と下記(C):80〜1
0重量%との混合組成物が3〜30mg/m2被覆され
たことに特徴がある。 (A)ショ糖脂肪酸エステル類または、ポリグリセリン
脂肪酸エステル類から選ばれる少なくとも1種 (B)エーテル系多量体類 (C)非ブロック共重合体型エチレンオキサイド系ノニ
オン界面活性剤類
【0009】また、上記エーテル系多量体(B)がポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体
または、ポリエチレングリコールより選ばれる点にも特
徴がある。更にまた、上記非ブロック共重合体型エチレ
ンオキサイド系ノニオン界面活性剤(C)が、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪族アルコ
ールエーテル類より選ばれる点にも特徴がある。また、
ポリスチレン系シートが二軸延伸ポリスチレン系シート
である点にも特徴がある。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。本発明は、
従来公知の離型剤が塗布されたスチレン系樹脂軸シート
の防曇性低下が、シートの離型性や剥離性を付与するた
めに被覆されているシリコーンオイル(主に、ジメチル
ポリシロキサン等の非水溶性シリコーンオイル)に帰因
することを見出し、この知見を基に、防曇性に悪影響を
及ぼさないスチレン系樹脂シートの離型剤の改良を種々
検討した結果、達成できたものである。
【0011】本発明の特徴は、シートの防曇性の改良を
防曇剤で行うのではなく、防曇剤の反対面に被覆膜を形
成する離型剤を厳選し、その離型剤の効果で防曇性改良
の目的を達成している点にある。すなわち、エーテル系
多量体(B)と特定の非ブロック共重合体型エチレンオ
キサイド系ノニオン界面活性剤(C)との組成物を離型
剤として使用することで、シート及び成形品の防曇性能
を高度に保持し、離型性及び剥離性の付与、更には、帯
電防止性の付与を可能にしたものである。
【0012】すなわち、本発明は、離型剤として、エー
テル系多量体(B)と、非ブロック共重合体型エチレン
オキサイド系ノニオン界面活性剤(C)より選ばれる界
面活性剤との混合物を使用することに特徴がある。これ
ら{(B)成分}+{(C)成分}混合物を離型剤と使
用することで、シート及び成形品の防曇性能を高度に保
持し、離型性及び剥離性の付与、更には、高度な帯電防
止性の付与を可能にしている。
【0013】まず、本発明のシートを構成する離型面に
ついて説明する本発明のシートに使用するエーテル系多
量体(B)とは、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン等の多価アルコールの縮合反応物、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドの付加反応物またはこれらの共重合体等
の、多価アルコールやアルキレンオキサイドを、単量体
ユニットとし、2つ以上の単量体ユニットが1つ以上の
エーテル結合で結ばれている多量体(2量体以上)であ
る。
【0014】好ましいエーテル系多量体には、例えば、
ポリグリセリン(ジグリセリン以上)、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロック共重合体などが挙げ
られる。これらの内、特に好ましくはポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリエチレ
ングリコールである。これら特に好ましいエーテル系多
量体(B)は、従来のシリコーオイル(ジメチルポリシ
ロキサン)が被覆されたシートよりも外観(透明性、光
沢)の優れたシートを与える場合が多く、さらに後述の
(C)成分との相乗効果により特に優れた帯電防止効果
を与えるために特に好ましい。
【0015】本発明のシートに特に好ましく使用でき
る、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
共重合体は、プロピレンオキサイドを付加重合させたポ
リオキシエチレン鎖に、さらにエチレンオキサイドを付
加重合させて得られるブロック共重合体で、分子量が2
000〜20000のブロック共重合体が好ましく、よ
り好ましくは3000〜18000,さらに好ましくは
4000〜18000である。該ブロック共重合体の好
ましい分子量は、シート2次成形品の離型性、剥離性と
シートの外観、透明性より決められる範囲で、2000
未満の場合は、シート2次成形品の形状によっては、十
分な離型性や剥離性が得られないことがあり、分子量が
20000を超えた場合、乾燥固化した被覆膜が凝集白
化し、シートの外観を損ねる場合がある領域である。
【0016】また、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体のブロック形状は、シートに被
覆膜を形成した際の離型剤としての性能と、ブロック共
重合体の製造し易さの観点より、ポリオキシエチレンブ
ロック−ポリオキシプロピレンブロック−ポリオキシエ
チレンブロックの3ブロックよりなるブロック共重合体
が好ましい。また、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体は、ポリオキシエチレン鎖が5
0重量%以上のものが好ましく、より好ましくは60重
量%以上である。中でも、ポリオキシエチレンが、60
〜90重量%のポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体は、防曇面に転写した場合、防曇性
能を若干向上させる場合もあり、シートの滑り性、離型
性も高度に改良することが可能であるため特に好ましい
エーテル系多量体(B)である。ポリオキシエチレン鎖
が50重量%未満のブロック共重合体の場合、離型剤被
膜を水溶液のコーティングで形成させる場合、水溶性が
低下するため、被覆膜の均一性が低下し、十分な剥離性
や帯電防止性の性能が得られ難くなり、更にシートの外
観悪化する傾向にある。
【0017】また、本発明のシートに特に好ましく使用
できる、ポリエチレングリコールは、エチレングリコー
ルや水にエチレンオキサイドを付加して得られるもの
で、分子量が、1000〜20000のものが好まし
く、より好ましくは2000〜16000、さらに好ま
しくは2500〜15000である。好ましい分子量
は、シートのべたつき、2次成形品の離型性、剥離性と
シートの外観、透明性より決められる範囲で、1000
未満の場合は、シートにべたつきを生じさせやすく、十
分なシート滑り性が得られないことがあり、分子量が2
0000を超えた場合、乾燥固化した被覆膜が凝集白化
し、シートの外観を損ねる場合がある。ポリエチレング
リコールも上記のポリオキシエチレン鎖が60〜90重
量%のポリオキシエチレンポリプロピレンブロック共重
合体と同様の効果が期待できる。
【0018】これら、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロック共重合体やポリエチレングリコール
は、単独、または他のエーテル系多量体(B)と混合組
成として好適に使用可能である。(B)成分を混合組成
物として用いる場合、ポリオキシエチレン鎖が60〜9
0重量%のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロック共重合を50〜95重量%と、ポリオキシエチレ
ン鎖の比率が異なるポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロック共重合、ポリエチレングリコール、ポリ
グリセリンから選ばれる少なくとも1種50〜5重量%
との組合せが、シート2次成形品の剥離性を特に改良
し、シートの外観も悪化少ない場合が多く好ましい組成
物である。
【0019】また、本発明において、エーテル系多量体
(B)成分と混合して被覆される非ブロック共重合体型
エチレンオキサイド系ノニオン界面活性剤(C)とは、
各種親油基にエチレンオキサイドを付加させた非ブロッ
ク共重合型のノニオン性界面活性剤が好ましく、例え
ば、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
脂肪族アルコールエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキル
アミンエーテル類などが挙げられる(本発明において
は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
共重合体は、ブロック共重合体型であるため、非ブロッ
ク共重合体型エチレンオキサイド系ノニオン界面活性剤
(C)には含まれない)。
【0020】これら非ブロック共重合体型エチレンオキ
サイド系ノニオン界面活性剤(C)の内、本発明のシー
トが食品包装用途に多用されるシートである観点(食品
包装容器の衛生、安全性)および、滑り性と帯電防止性
を特に高度にバランス良く付与する観点から、より好ま
しいノニオン性界面活性剤(C)は、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル類等のエチレンオキサイド系エステルノニオン
界面活性剤や、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエ
ーテル類であり、さらに好ましくは、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル類である。これら(C)成分
は、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いて
も良い。また、上記ノニオン性界面活性剤(C)を構成
する脂肪酸や、ポリオキシエチレンの付加モル数が異な
る数種類を混合物して使用してもかまわない。
【0021】また、これら界面活性剤(C)のHLB
は、(C)成分が防曇面に転写した場合の防曇性低下を
防ぐ観点と、帯電防止性を付与する観点より12〜18
が好ましく、より好ましくは13〜17である。(C)
成分が混合物の場合は、混合状態でのHLBが上記の範
囲であることが好ましい。これら界面活性剤(C)をエ
ーテル系多量体(B)成分と混合することで、シートの
防曇性に悪影響を与えることなく、離型性、剥離性、シ
ート滑り性の付与とともに優れた帯電防止性の付与も可
能になる。
【0022】本発明において、エーテル系多量体(B)
成分と非ブロック共重合体型エチレンオキサイド系ノニ
オン界面活性剤(C)成分との混合比率は、(B)成分
が90〜20重量%、(C)成分が10〜80重量%が
好ましく、より好ましくは(B)成分が85〜30重量
%(C)成分が15〜70重量%である。この範囲は、
シート2次成形時の金型からの離型性とシートの帯電圧
半減期より定められたもので、(B)成分の比率が20
重量%未満は、シートの滑り性が低下し、離型性や剥離
性が低下し始める領域である。(B)の成分比率が90
重量%を超えた場合は、帯電圧半減期が長くなり、結果
として帯電防止性能が低下し始める領域である。
【0023】上述の(B)成分と(C)成分からなる離
型剤組成物(B+C)の被覆量は、後述の防曇剤が被覆
された面の反対面に3〜30mg/m2被覆されるのが
好ましく、より好ましくは5〜25mg/m2である。
(B)成分と(C)成分からなる離型剤組成物の帯電防
止効果は、塗布量が7〜20mg/m2付近に帯電防止
性の最適値を有している場合が多い(その組成比により
最適値が異なる。また例外もある)。このため、被覆量
は帯電防止性の観点から決められる領域であり、更に
は、被覆量が3mg/m2未満の場合は、シート及び2
次成形品の剥離性や離型性、帯電防止性を十分付与する
のが困難になるレベルの値であり、被覆量が30mg/
2を超えた場合はシートのベトツキやブロッキングが
発生し易くなり、また白化によるシート外観の低下が生
じることもあるレベルの値でもある。
【0024】上述の離型剤(B+C)成分の被覆量の定
量分析は、シート・フィルムを洗浄し、洗液を集め、重
量法、ガスクロマトグラフィー法、高速液体クロマトグ
ラフィー法等で行う方法や、被覆量既知のシートを標準
サンプルとして検量線を作成し、FTIR(ATR法)
でシート表面を直接分析する方法等で行える。ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体また
はポリエチレングリコールは、エステル基による強い赤
外線吸収が観察されるため、FTIR(ATR法)によ
る定量が、簡便で精度も良く好ましい。組成物の混合量
が既知の場合は、1成分を定量し、その結果より組成比
率を求めることも可能である。
【0025】また、上記(B)+(C)成分よりなる離
型剤の効果をより高めるためにポリエーテル変性シリコ
ーンオイルを添加することも可能である。ポリエーテル
変性シリコーンオイルは、シリコーンオイルを構成する
ポリシロキサンの骨格にポリエーテル基が導入されてい
る変性シリコーンである。これらの内、好ましいポリエ
ーテル変性シリコーンは、ジメチルポリシロキサンまた
はジフェニルポリシロキサン単位の少なくとも一つのメ
チル基またはフェニル基がポリオキシアルキレン単位で
変性された共重合体で、下記一般式1で表される水溶性
のポリエーテル変性シリコーンオイルである。
【0026】
【化1】
【0027】(式中Rはメチル基またはフェニル基、R
1は下記式2、R2はメチル基、フェニル基または化式2
であり、 mは0〜400の整数、nは1〜300の整
数、m+nは1〜500の整数、n/(n+m)は、
0.1〜1である)
【0028】
【化2】
【0029】(R3は水素、C1〜C4のアルキル基、ま
たはフェニル基、aは1〜6の整数、bは1〜50の整
数、cは0〜50の整数、b/cの比率は100/0〜
50/50)
【0030】上記ポリエーテルシリコーンオイルの好ま
しい一般式1、及び式2において、n、m、a,b,c
の値は、シリコーンオイルが本発明のシートの離型剤処
方と併用された場合に防曇剤上に転写した場合でも防曇
性の悪化を引き起こさず、且つ離型剤としての相乗効果
を発揮させるために規定した値である。
【0031】上記式1,2で表されるポリエーテルシリ
コーンオイルの内、さらに好ましくは、25℃における
粘度が100〜5000scで、50〜85重量%がポ
リエーテル基で変性された水溶性のポリエーテル変性シ
リコーンオイルである。これらポリエーテル変性シリコ
ーンオイルは、(B)+(C)成分100重量部に対
し、5〜80重量部混合することで、シートの防曇性の
悪化なく、離型性、シート滑り性、帯電防止性の付与、
及び成形品の剥離性を高度に付与することが可能にな
る。
【0032】なお、ジメチルポリシロキサン、ジフェニ
ルポリシロキサン等の非水溶性のシリコーンオイルは、
防曇剤被覆膜上に転写した場合、防曇性の低下を引き起
こすため、これらを本発明のシートに使用することは好
ましくない。また、離型剤(B+C)組成物の(C)成
分として、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ルやポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルの様
に黄色味または茶褐色味を帯びた界面活性剤を使用する
場合、この影響によりシートの色調が黄色味や茶褐色味
を帯びることがある。この対策として、離型剤組成物に
青色系の水溶性色素を混合することも可能である。青色
系水溶性の色素としては、食品添加物として認められて
いる水溶性の色素が好ましく、より好ましくは耐熱性が
よいブリリアントブルーFCF(食用青色1号)が良
い。該青色色素の被覆量は0.05〜5μg/m2にな
るように離型剤組成物に混合するのがシートの色調改善
の上で好ましい。
【0033】次に、本発明のシートを構成する防曇剤に
ついて説明する。本発明において、防曇剤として使用す
る界面活性剤(A)は、ショ糖脂肪酸エステル類また
は、ポリグリセリン脂肪酸エステル類より選ばれる少な
くとも1種が好ましい。ショ糖脂肪酸エステル類は、1
種を単独で使用しても、2種以上を混合して使用しても
良いが、C10〜C20の脂肪酸成分を主成分とするHLB
が、11〜18程度のショ糖脂肪酸エステル類がより好
ましく、更に好ましくはショ糖ラウリン酸モノエステル
を主成分(50重量%以上)とするHLBが、13〜1
7程度のものである。好ましいショ糖脂肪酸エステル類
を構成する脂肪酸成分及びHLBは、ショ糖脂肪酸エス
テル類を水溶液として塗布する際の水溶性と防曇性の持
続性より決定され、C20を超える脂肪酸が主成分のショ
糖脂肪酸エステル類や、HLBが11未満のショ糖脂肪
酸エステル類を主成分とした場合は、高温防曇性が低下
する傾向にあり、また水溶性が低下し、塗布が困難にな
る領域でもある。またC10未満の脂肪酸が主成分のショ
糖脂肪酸エステル類や、HLBが18を超えるショ糖脂
肪酸エステル類を主成分にしたは、高温防曇性の持続性
および低温防曇性が低下する領域である。
【0034】また、ポリグリセリン脂肪酸エステル類
は、1種を単独で使用しても、2種以上を混合して使用
しても良いが、ポリグリセリン脂肪酸エステル類を構成
するポリグリセリンの重合度が6〜10、かつ脂肪酸の
炭素数がC10〜C20のポリグリセリン脂肪酸エステル類
を主成分とるHLBが、11〜18程度のものが好まし
く、さらに好ましくは、ヘキサグリセリンラウリン酸エ
ステル、デカグリセリンラウリン酸エステル、ヘキサグ
リセリンミリスチン酸エステル、デカグリセリンミリス
チン酸エステル、ヘキサグリセリンパルミチン酸エステ
ル、デカグリセリンパルミチン酸エステル、デカグリセ
リンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸
エステル等(すべてモノエステル比50モル%以上)の
単独及びこれらを主成分(合計50重量%以上)とする
HLBが、13〜17程度のものである。これらポリグ
リセリン脂肪酸エステル類の構造、HLBは、ショ糖脂
肪酸エステル類同様、ポリグリセリン脂肪酸エステル類
を水溶液として塗布する際の水溶性と、防曇性の持続
性、高温防曇と低温防曇とのバランスより決定される領
域であり、ポリグリセリン脂肪酸エステル類を構成する
脂肪酸の炭素数が20を超える、グリセリンの重合度が
6未満または、HLBが11未満のポリグリセリン脂肪
酸エステル類を主成分とした場合は、高温防曇性が低下
する傾向にあり、また水溶性が低下し塗布が困難になる
領域でもある。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル類
を構成する脂肪酸の炭素数が10以下、グリセリンの重
合度が10を超えるまたは、HLBが18を超えるのポ
リグリセリン脂肪酸エステル類を主成分とした場合は、
高温防曇性の持続性が低下するおよび低温防曇性が低下
する傾向にある。
【0035】また、これらショ糖脂肪酸エステル類とポ
リグリセリン脂肪酸エステル類は、任意の割合で混合し
て使用しても良く、この場合低温防曇性と高温防曇性が
よりバランスされ好ましい場合もある。特に好ましい組
合せは、ショ糖ラウリン酸エステルを主成分とするHL
Bが14〜17のショ糖脂肪酸エステル類と、ヘキサグ
リセリンまたはデカグリセリンラウリン酸エステルを主
成分とするHLBが、12〜15のポリグリセリン脂肪
酸エステル類エステル類との組合せで、ショ糖脂肪酸エ
ステル類が、好ましくは10〜90重量%、より好まし
くは、15〜70重量%、さらに好ましくは、20〜5
0重量%の混合物である。
【0036】一般に市販されているショ糖脂肪酸エステ
ル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類は、通常、構成
する脂肪酸が、数種類の混合物で且つ、モノエステル、
ジエステル、トリエステル等の混合物である。本発明に
用いるショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸
エステル類は、上記の条件を満たす範囲でこのような一
般に市販されている混合物を使用してもかまわない。こ
れら、防曇剤(A)は、シートの1表面に5〜30mg
/m2被覆されるのが好ましく、より好ましくは7〜2
7mg/m2、さらに好ましくは9〜23mg/m2であ
る。被覆量(被覆膜厚み)は、低温防曇、高温防曇性を
付与し、シートのベトツキやブロッキングを押さえシー
トの外観を要項に保つ観点より決められる領域であっ
て、被覆量が5mg/m2の場合は、十分な防曇性能を
付与することが困難になる傾向にあり、また30mg/
2を超えた場合は、シートのベトツキやブロッキング
が発生し易くなり、更に上限を越えると白化によるシー
ト外観の低下が生じることもある領域である。また、本
発明のシートを非成型用の包装用シートとして使用する
場合、2次成形による防曇剤被覆膜の引き延ばしがない
ため、少量の防曇剤で十分な効果が得られる。このた
め、非成型用の包装用シートとして使用する場合5mg
/m2以上20mg/m2以下の被覆量が好ましい。20
mg/m2の被覆量は、非成型用として使用する場合、
防曇性改良効果がほぼ飽和に達する値である。
【0037】防曇剤(A)の被覆量の定量分析は、シー
ト・フィルムを洗浄し、洗液を集め、重量法、ガスクロ
マトグラフィー法、高速液体クロマトグラフィー法等で
行う方法や、被覆量既知のシートを標準サンプルとして
検量線を作成し、FTIR(ATR法)でシート表面を
直接分析する方法等で行える。また、HLB値は、Gr
iffinの多価アルコールの脂肪酸エステルの場合の
一般式、HLB=20(1−S/A)(ここで、Sはエ
ステルのケン化価、Aは脂肪酸価である)より算出する
方法や、第一工業製薬株式会社発行「シュガーエステル
物語(1984年)」56〜57頁記載の方法で求めら
れる。
【0038】また、防曇剤(A)には、防曇性改良剤と
してポリビニルアルコール、ポリアクリル酸Na、ポリ
ビニルピロリドン、ポリリン酸Na、ポリリン酸K等の
水溶性高分子や、防曇剤の硬度改質剤としてメチルセル
ロース、カルボメトキシセルロース等を上述の防曇剤1
00重量部に対し、1〜40重量部添加してもかまわな
い。これらの内、特にポリビニルアルコールを添加した
場合、防曇の持続性が改良され好ましい場合がある。添
加するポリビニルアルコールとしては、25℃における
4%水溶液の粘度が、2〜10mPa・sのものが好ま
しく、より好ましくは3〜8mPa・sあり、またケン
化度は60〜80モル%のものが好ましく、より好まし
くは65〜75モル%である。ポリビニルアルコールの
粘度及びケン化度の範囲は、防曇性改良効果を得るため
に必要な領域であり、ケン化度または、粘度が上限値を
超えた場合は防曇性に悪影響を及ぼす場合がある領域で
ある。
【0039】また、上述のポリエーテル変性シリコーン
オイルを防曇剤(A)100重量部に対し50重量部以
下添加することも可能である。この場合、離型性、剥離
性、シートの滑り性等が更に改良され好ましい場合もあ
る。しかし、ポリエーテル変性シリコーンオイルが50
重量部を超えた場合、防曇性を悪化する傾向が出始め好
ましくない。本発明は、上述の通り、1表面に防曇剤
(A)が被覆され、反対面には、離型剤(B+C)組成
物が被覆されたシートである。これら本発明のシート及
び該シートよりなる成形容器は、防曇性に優れ、シート
及びシート2次成形品の離型性や剥離性に優れ且つ、成
形時の帯電が少ない特長がある。このため、例えば、本
発明のシートを嵌合深絞り蓋材に成形した場合、成形時
の金型からの剥離性が良好で、成形時の静電気発生量も
少なく、高温防曇性、低温防曇性共に優れた成形品が得
られる。一方、従来技術の離型剤としてシリコーンオイ
ル(シリコーンエマルジョン)を被覆したシート(比較
例1)は、シートをロール状に巻き取った際にシリコー
ンオイルが防曇面に転写するため、該シートから得られ
る成形品は、防曇性、特に低温防曇性の低下が著しいも
のである。また、片面に防曇剤を被覆され、反対面が未
コートのシート(比較例2)は、防曇性は良好なものの
成形時の離型性が悪く、連続成形が困難なものである。
さらに成形時の帯電が激しく実用上大きな問題がある。
【0040】このように本発明は、防曇剤が被覆された
面の反対面に、離型剤として、上述の(B)成分と
(C)成分よりなる混合物が被覆されたことに特徴があ
り、従来技術では達成できなかった防曇性と成形時の離
型性のバランスがとれ、さらに帯電防止性にも優れたシ
ートである。
【0041】なお、本発明のシートは、防曇面、離型面
それぞれに上述の成分が被覆されたシートであるが、シ
ートを一般の商品形状であるロール状に巻き取った際
に、防曇面上に離型剤が転写する場合や、離型面上に防
曇剤が転写する場合がある。しかし、本発明に用いる離
型剤組成物(B+C)は、一般公知の非水溶性のシリコ
ーンオイルとは異なり、転写による防曇性低下をほとん
ど引き起こさないため、本発明のシートの特性を損なう
ことはない。従って、これら被覆膜の一部が反対面に転
写したシートも本発明の特性を損なわない範囲で(転写
後のシートにおいて、防曇面上の防曇剤および離型面上
の離型剤の被覆量が本発明の範囲内の場合)本発明に含
まれるものとする(本発明のシートの場合、通常この転
写量は、初期に形成させた被覆膜の30%未満、多くの
場合は20%未満と一般のシリコーンオイルを被覆した
シート(ほとんどの場合、シリコーンオイルが35〜5
0%転写)より転写量が少ない。これは、本発明のシー
トの離型剤処方(B+C)は一般にシリコーンオイルよ
り高粘度であるため、一般のシリコーンオイルより転写
割合が少ないと推定する)。
【0042】本発明のシートの製造方法には特に制限が
なく、例えば、一般公知のポリスチレン系シート、好ま
しくはテンター法、バブル法等公知の方法で一軸または
二軸に延伸されたポリスチレン系シート、より好ましく
は二軸延伸ポリスチレン系シートの1表面に、適当な濃
度に調整した防曇剤の水溶性をスクィーズロールコータ
ー、エアーナイフコーター、ナイフコーター、スプレー
コーター、グラビアロールコーター、ハンドコーター等
公知の方法で塗布し乾燥後、反対面に離型剤の水溶液を
同様の方法で塗布、乾燥する方法で行える。防曇剤、離
型剤の塗布の順は逆であってもかまわない。乾燥につい
ては特に制限はないが、熱風乾燥機を用いるのが一般的
である。
【0043】また、特に被覆膜の均一性を向上させる観
点からは、シート表面をコロナ処理した後に、上記方法
で防曇剤(A)または、離型剤(B+C)混合組成物を
塗布するのが好ましい。例えば、スチレン系樹脂シート
に塗布する場合は、シートの表面を水との接触角が80
〜30゜になるようにコロナ処理を施した後、上記の方
法等で防曇剤(A)または離型剤(B+C)混合組成物
を塗布すると、被覆膜が均一になり好ましい場合が多
い。水との接触角の上限は、被覆膜の均一性を向上させ
るための値であり、接触角の下限は、シートをロール状
に巻いた場合にブロッキングを防ぐための値である。特
に防曇剤(A)の塗布面は、防曇性を高度に付与する観
点より水との接触角を50〜30゜にするのがより好ま
しく、さらに好ましくは35〜50゜である。また、離
型剤(B+C)混合組成物塗布面は、シートのブロッキ
ングを防止し、均一なコーティング被膜を形成させる観
点より水との接触角を80〜50゜にするのがより好ま
しく、さらに好ましくは75〜50゜である。
【0044】また、シートをロール状に巻き取った後の
防曇剤被覆膜、離型剤被覆膜の転写を考慮し、本発明の
シートを製造する場合の好ましい一例は以下の通りであ
る。転写を考慮する場合、防曇剤と離型剤との乾燥状態
での粘度を比較し、低粘度側のコーティング剤を目的と
する被覆量より、5〜30%多く被覆する様に設定し上
述の方法で塗布することが重要である。また、コーティ
ングのシートは、熱風乾燥機で十分水分を除去(コーテ
ィングした水分が全て蒸発するのに必要なエネルギーを
与える以上の条件で乾燥)した後10〜40kg/m
巾、好ましくは15〜30kg/m巾の巻取り張力でシ
ートを巻き取りシートロールとすることが好ましい。シ
ートの巻取り張力、10〜40kg/m巾は、でロール
の巻きずれがなく、過剰な転写を押さえ、転写斑の少な
いシートロールを得られるための好ましい範囲である。
【0045】また、本発明のシートを構成するポリスチ
レン系の樹脂とは、スチレン、アルキルスチレン類、ハ
ロゲン化スチレン類等から選ばれるスチレン系単量体の
ホモポリマー及びこれらのコポリマー、及び共役ジエン
(ブタジエン、イソプレン等)、スチレン―共役ジエン
共重合体等のゴム成分と上記スチレン系単量体とのブロ
ック、ランダム、グラフトコポリマー、更に上記スチレ
ン系単量体50重量%以上とその他の単量体とのブロッ
ク、ランダム、グラフトコポリマーである。又、これら
スチレン系樹脂に鉱物油、テルペン類、石油樹脂等の可
塑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等の公知の添加剤を加
えてもよい。
【0046】これらの内好ましい樹脂は、スチレンのホ
モポリマー(GPPS)、スチレン―メタクリル酸共重
合体、スチレン―無水マレイン酸共重合体、スチレン―
ブチル(メタ)アリレート共重合体等のスチレン―アル
キル(メタ)アクリレート共重合体類、スチレン−ブチ
ル(メタ)アリレート及び/またはメチル(メタ)アリ
レート−ブタジエン3または4元共重合体及びこれらと
GPPSとのブレンド物、スチレン―共役ジエンブロッ
ク共重合体(SBBC)、SBBCとGPPSやスチレ
ン―アルキル(メタ)アクリレート共重合体類とのブレ
ンド物等である。
【0047】本発明のスチレン系樹脂シートは、上記の
スチレン系樹脂からなる単層シート、又は上記のスチレ
ン系樹脂を1層以上含む公知の多層シートでも良い。こ
れらシートは、無延伸であっても、延伸シートであって
もかまわないが、好ましくは延伸シートであり、さらに
好ましくは二軸延伸シートである。多層シートとして
は、例えば、GPPS(表層)/GPPS+SBBC
(内層)、スチレン―メタクリル酸共重合体等の耐熱ス
チレン系共重合体類(表層)/GPPS(内層)、GP
PS(表層)/スチレン―アルキル(メタ)アクリレー
ト共重合体類(内層)、高分子量GPPS(表層)/中
〜低分子量GPPS(内層)、GPPS+SBBC(表
層)/GPPS(内層)、GPPS(表層)/可塑化G
PPS(内層)等の層の組み合わせによる2層、3層、
または4層以上の公知のシートが使用できる。
【0048】また、本発明のシートは、主に公知の熱成
形方法で2次成形することにより得られる成形容器とし
て使用される。熱成形方法(熱成形機)には特に制限が
なく、一般公知のシート熱成形方法、例えば、熱板加熱
式圧空成形法、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形
法、プラグアシスト成形法等で行える。これらの内、二
軸延伸シートの成形法としては、熱板加熱式圧空成形法
が最も一般的であり、本発明が延伸シートの場合は、こ
の方法で成形されるのが好ましい。
【0049】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。実施例・比較例におけるシート・フィルムの
性能評価は、以下の規準に従って行った(特に断りがな
い限り「○」以上が本発明の合格レベルである)。 (低温防曇性) 発泡ポリスチレン(PSP)嵌合容器
本体(120mm×170mm、深さ8mm)に寿司
(温度27〜30℃)を5個を入れ、シートより製造し
た開口部120mm×170mm、深さ38mmの嵌合
蓋(内側が防曇面)で蓋をし、5℃のショーケースに放
置し、10分後(初期防曇)、24時間後(持続防曇)
の水滴の付着を以下の基準で評価した。
【0050】 ◎:成形容器蓋に曇りがなく、且つ成形容器蓋の90%
以上の面積にわたって内容物が「もやもや」することな
く見える。 ○:成形容器蓋に曇りがなく、且つ成形容器蓋の76%
以上90%未満の面積で内容物が「もやもや」すること
なく見える。 △:成形容器蓋に曇りはないが、成形容器蓋の25以上
50%未満の面積で内容物が、「もやもや」して見え
る。 ×:成形容器蓋に曇りはないが、成形容器蓋の50%よ
り広い面積で内容物が、「もやもや」して見える。また
は、小さな水滴の集合体により曇りが生じている。
【0051】(高温初期防曇性) 底部に10.5ポイ
ントの大きさのカタカナ100文字が印刷された板を入
れた開口部100mm×100mm、深さ50mmの容
器に90℃の水を400ml入れた後、シートより後述
の方法で製造した開口部100mm×100mm、深さ
35mmの成型品で蓋をし、底部に置いた文字の15%
以上が識別できなくなるまでの時間をn=6で測定し、
その平均より以下の基準で評価した。 ◎:600秒以上 ○:300秒以上600秒未満 △:120秒以上300秒未満 ×:120秒未満
【0052】(成形時の離型性及び帯電性)連続熱板加
熱式成形機(関西自動機製)にシートの防曇面が熱板側
(容器内側)になるようにセットし、開口部120mm
×70mm、深さ38mmの嵌合寿司蓋容器を成形した
時の成形品の離型性を以下の基準で評価した(なお、成
形金型にはノックアウトピンがついていないものを用い
た)。 ◎:成形終了とともにスムーズに金型から離型する ○:若干、離型時に金型への引っかかりがあるが、得ら
れる成形容器にキズ、白化等はなく実用上問題のない成
形品が得られる。 △:離型時に金型への引っかかりがあり、得られた成形
品にキズ、白化等があり、得られた成形品の商品価値が
劣る。 ×:離型時に金型に引っかかり、人間がその都度対処し
なければ成形できない。また、成形時の帯電性として、
成形直後に成形品を1ショット毎に切り取り重ね、10
0ショット分を集積し、集積直後のシートの帯電圧を春
日電機(株)製デジタル静電電位測定器で測定した(2
3℃、相対湿度40〜50%で測定)。単位:kv、数
字が小さいほど静電気発生が少なく、20kv以下が好
ましく、15kv以下がより好ましい。
【0053】(シート滑り性)シート及び成形品の剥離
性の評価指針として、シートの離型剤被覆面と鏡面ステ
ンレス板との動摩擦係数をJIS−K−7125に準拠
して測定し、以下の基準で評価した。 ◎:動摩擦係数が0.18未満 ○:動摩擦係数が0.18以上0.21未満 △:動摩擦係数が0.21以上0.25未満 ×:動摩擦係数が0.25以上
【0054】(摩擦帯電性) JIS L1094に準
拠し、摩擦体として、厚さ0.02mmのステンレステ
ープ(イリエトレーディングコーポレーション(株)社
製)を使用し、温度23℃、湿度35%RHの環境条件
においてシート処理面の摩擦帯電圧を測定し、以下の基
準で評価した。 ◎:200V未満 ○:200V以上、400V未満 △:400V以上、600V未満×:600V以上
【0055】(半減期) JIS L1094に準拠
し、温度23℃、湿度35%RHの環境条件においてシ
ート処理面の帯電圧の半減期を測定し、以下の基準で評
価した。 ◎:120秒未満 ○:120秒以上、180秒未満 △:180秒以上、300秒未満 ×:300秒以上
【0056】(ベタツキ性) シート処理面を指で押さ
え、引き離したときのベタツキ感を以下の基準で評価し
た。 ◎:べたつきを感じない ○:しっとりしている △:ややベタツキ感がある ×:べたつく
【0057】また、使用した防曇剤、離型剤、その他コ
ーティング剤は以下の通りである。防曇剤(A)として
は以下のものを用いた。 (A−1):ショ糖ラウリン酸モノエステルを主成分
(約70重量%)とする、HLB16のショ糖脂肪酸エ
ステル (A−2):デカグリセリンラウリン酸モノエステルを
主成分(約65重量%)とする、HLB14.8のポリ
グリセリン脂肪酸エステル (A−3):ヘキサグリセリンラウリン酸モノエステル
を主成分(約65重量%)とする、HLB13.5のポ
リグリセリン脂肪酸エステル (A−4):デカグリセリンオレイン酸モノエステルを
主成分(約65重量%)とする、HLB13.3のポリ
グリセリン脂肪酸エステル 離型剤(B+C)としては以下のものを組み合わせて用
いた。
【0058】(B−1):ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロック共重合体 、平均分子量1500
0、ポリオキシエチレン80wt% (B−2): ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体、平均分子量約8000、ポリオキ
シエチレン65wt% (B−3):ポリエチレングリコール、平均分子量33
00
【0059】(C−1):ポリオキシエチレンソルビタ
ンラウレート、ポリオキシエチレン20モル付加、 H
LB16.7 (C−2):ポリオキシエチレングリセリンラウレー
ト、ポリオキシエチレン20モル付加、HLB14.8 その他、以下のものを上記防曇剤または離型剤に混合し
て用いた。
【0060】(D−1):ブリリアントブルーFCF
(食用青色1号) (D−2):ポリビニルアルコール、ケン価度73mo
l%、4%水溶液粘度5mPa・s (D−3):ポリエーテル変性シリコーンオイル、60
重量%がポリエーテル基で変性、粘度(25℃)300
cs (D−4):ジメチルポリシロキサン(エマルジョンで
使用)、粘度(25℃)10000cs
【0061】
【実施例1〜10】市販のポリスチレン二軸延伸シート
(旭化成工業(株)製、商品名:OPSシート#300
0 厚さ0.3mm)の片面を純水との接触角が40か
ら45度になるようにコロナ処理を施したのち、表1に
示す防曇面被覆膜組成になるように調整した水溶液組成
物をスプレーコーターで被覆(Wet塗布量3g/
2)し、乾燥処理後、反対面を純粋との接触角が55
から60度になるようにコロナ処理を施したのち、表1
に示す離型面面被覆膜組成になるように調整した水溶液
組成物をスプレーコーターで被覆(Wet塗布量3g/
2)し、乾燥処理を行い、シートをロール状に巻き取
った。巻き取られたシートを1週間エージング後物性評
価を行った。エージング後のシート及びシートからの成
形品の物性評価結果を表1に示す。なお、シートの接触
角は、協和界面科学(株)社製固体表面エナジー解析装
置CA−XEを用い確認した。またシート上の被覆膜
は、シートコーティング直後にFTIR(ATR法)に
より防曇剤のエステルの特性吸収、離型剤のエーテルの
特性吸収から、被覆量既知のサンプルから作成した検量
線を基に確認した。また、エージング後の防曇剤、離型
剤の転写は、全シートとも初期のコート量に対し、10
%未満であった。
【0062】
【表1】
【0063】
【比較例1〜8】表2に示す防曇面被覆膜組成、離型面
被覆膜組成になるようにコート液を調整した他は、実施
例1と同様に行った。なお、比較例2および3のシート
は、防曇面のみにコーティングを行い、反対面は、未処
理のものを用いた。また、比較例1, 3のシートのシ
リコーンオイルは、エージング終了後40〜45%がシ
リコーンオイル非コート面に転写していることをFTI
R(ATR法)で確認した。得られたシートの物性を表
2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】比較例1, 3のシートは、従来公知の離
型剤にシリコーンオイルを用いたシートである。これら
シートはエージングによるシリコーンオイルの転写また
は、防曇剤と混合したシリコーンオイルの影響により防
曇性が低下し、成形時の帯電も大きいものである。ま
た、シリコーンオイルと被覆していない比較例2のシー
トは、防曇性はよいものの、シートの滑り性や成形時の
離型性に劣るものである。比較例4〜8のシートは、本
発明に使用できる離型面の剤組成や被覆量の範囲が本発
明からはずれた例で、防曇性の低下は僅かであるもの
の、その他特性の低下がみられる。これら比較例と上記
の実施例の比較より、本発明のシートは、防曇性、シー
ト、成形品の離型性、滑り性、各種帯電防止特性が高い
レベルでバランスされていること、この特性は、離型面
に被覆するコーティング剤を厳選したことで初めて得ら
れるものであることが判る。
【0066】
【発明の効果】本発明の1表面に防曇剤が被覆され、反
対面には、離型剤としてエーテル系多量体が被覆された
延伸シート及び該延伸シートよりなる2次成形容器は、
高温、低温防曇性にとも優れ、シート及びシート2次成
形品の離型性や剥離性に優れ且つ、成形時の帯電が少な
い特徴がある。このため、優れた防曇性を必要とする食
品包装用とをはじめ、各種成形容器、包装容器成形用シ
ートとして好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 C08J 7/04 B CET CETS C08L 71/00 C08L 71/00 Y // B29K 25:00 B29K 25:00 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 C08L 25:06 C08L 25:06 Fターム(参考) 4F006 AA15 AB03 AB32 AB64 AB69 BA10 BA11 CA07 4F071 AA22 AF19 AF53 AH04 BB08 BC01 4F100 AH02B AH02C AH02H AK12A AK54C AK54H AL02C AL02H BA03 BA07 BA10B BA10C BA13 CA10B CA18C CA30C CC00B CC00C EJ38A GB16 GB23 JG03 JL01 JN01 4F210 AA13 AG01 AG03 AH56 AH58 QC05 QG01 QG15 QG18 4J002 CH02W CH05X FD31X GF00 GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1表面に防曇剤が被覆され、その反対面
    には、離型剤が被覆されたポリスチレン系シートにおい
    て、防曇剤として、下記(A)が5〜30mg/m2
    覆され、離型剤(B+C)として、下記(B):20〜
    90重量%と下記(C):80〜10重量%との混合組
    成物が3〜30mg/m2被覆されたことを特徴とする
    ポリスチレン系シート。 (A)ショ糖脂肪酸エステル類または、ポリグリセリン
    脂肪酸エステル類から選ばれる少なくとも1種 (B)エーテル系多量体類 (C)非ブロック共重合体型エチレンオキサイド系ノニ
    オン界面活性剤類
  2. 【請求項2】 上記エーテル系多量体(B)がポリオキ
    シエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポ
    リエチレングリコールより選ばれる請求項1記載のスチ
    レン系樹脂シート。
  3. 【請求項3】 上記非ブロック共重合体型エチレンオキ
    サイド系ノニオン界面活性剤(C)が、ポリオキシエチ
    レングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
    ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪
    酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエ
    ーテル類より選ばれる、請求項1または2記載のポリス
    チレン系シート。
  4. 【請求項4】ポリスチレン系シートが二軸延伸ポリスチ
    レン系シートである請求項1,2または3記載のポリス
    チレン系シート
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