JP3497613B2 - スチレン系樹脂シート・フィルム - Google Patents

スチレン系樹脂シート・フィルム

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JP3497613B2 JP15895395A JP15895395A JP3497613B2 JP 3497613 B2 JP3497613 B2 JP 3497613B2 JP 15895395 A JP15895395 A JP 15895395A JP 15895395 A JP15895395 A JP 15895395A JP 3497613 B2 JP3497613 B2 JP 3497613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に真空成型、圧空成
型、真空圧空成型などの方法により熱成型され、食品包
装用容器を初め、その他各種包装容器として使用される
防曇性スチレン系樹脂シート、及び主に食品を初めとす
る物品の包装用フィルムとして使用される防曇性スチレ
ン系樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防曇剤が被覆された防曇性スチレ
ン系樹脂シート・フィルムは、特公昭59―19584
号公報、特公昭59―35922号公報、特公昭61―
36864号公報、特開平5―98054号公報等に記
載され公知である。これら方法は、スチレン系樹脂シー
ト・フィルムに防曇性を付与するためにショ糖脂肪酸エ
ステルを主成分とする防曇剤が使用されている。例え
ば、特公昭59―19584号公報には、シートを熱板
接触加熱方式で成型する際の防曇剤の剥離(防曇剤の熱
板への粘着)による防曇性の低下を防止する目的で、H
LBが13以上の界面活性剤とショ糖高級脂肪酸エステ
ルの混合液を塗布してなるスチレン系樹脂シートが記載
されている。また、特公昭61―36864号公報に
は、持続防曇性と帯電防止性を改良する目的で、コロナ
放電処理によりシート表面の表面張力を50〜60dy
n/cmに調整した後、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ドとの混合液を塗布する方法が、また特開平5―980
54号公報には、持続防曇性を改良する目的で、コロナ
放電処理によりシート表面の表面張力を36〜55dy
n/cmの範囲に調整した後、ショ糖脂肪酸エステルを
塗布する方法が記載されている。
【0003】また、スチレン系樹脂シート・フィルムに
防曇剤とシリコーンオイルとを被覆し、防曇性を付与す
ると共に滑り性、離型性等を改良することも公知である
(例えば、特開昭53―115781号公報、特公昭6
3―62538号公報、特開平5―287097号公報
等)。例えば、特開昭53―115781号公報には、
非ブロッキング性と防曇性を同時に改良する目的で、コ
ロナ放電処理により表面張力を40〜55dyn/cm
に調整し、防曇剤とシリコーンオイルを均一に付着させ
る方法が提案されている。また、特公昭63―6253
8号公報には、持続防曇性を改良し、且つ熱成型時特に
深絞り成型時に防曇膜(ショ糖脂肪酸エステル塗布膜)
と離型膜(シリコーンエマルジョン塗布膜)の切断を防
ぎ成型品での防曇生向上を目的に、ショ糖脂肪酸エステ
ル、無変性ポリビニルアルコール及びシリコーンエマル
ジョンの混合液をスチレン系樹脂シート・フィルムに塗
布する方法が提案されている。
【0004】この様に、透明な包装用スチレン系シート
・フィルムに防曇性能を与えるためショ糖脂肪酸エステ
ルを初めとする防曇剤を塗布する方法が数多く提案され
ており、またショ糖脂肪酸エステルが市販のスチレン系
樹脂シート・フィルムの防曇剤として多く使用されてい
るのが現状である。これはショ糖脂肪酸エステルが被覆
されたスチレン系樹脂シート・フィルムは、その他一般
公知の多くの防曇剤より相対的に優れた防曇性能を有し
ているためである。例えば、比較例7、12〜14には
従来公知のショ糖脂肪酸エステルを被覆したポリスチレ
ンシートの防曇性能を示しているが、絞り比の浅い成型
品ではほぼ満足のいく防曇生が得られている。一方、比
較例8〜11はその他公知の防曇剤を塗布した例で、い
ずれもショ糖脂肪酸エステルを被覆した場合より防曇性
に劣ることが分かる。この様にショ糖脂肪酸エステル
は、その他一般公知の多くの防曇剤より相対的に優れた
防曇性を有しており、またショ糖脂肪酸エステルは食品
添加物として認められた物質であるため、食品包装用途
に安心して使えるメリットもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショ糖
脂肪酸エステルを主成分とする防曇剤が被覆された市販
のスチレン系樹脂シート・フィルムでも市場要求レベル
を完全に満たしているとは言い難いものである。包装用
シート・フィルムに市場で要求される防曇性能とは、高
温の内容物を包装した場合の水蒸気に対する防曇性(高
温防曇性)、水分を含む容器を包装し冷蔵保存した場合
の結露に対する防曇性(低温防曇性)、更に冷蔵後加熱
される内容物に対しては結露、水蒸気両方に対しての防
曇性であり、そして防曇性能は包装直後から内容物が消
費されるまでの間持続する必要がある。これら要求は、
スチレン系樹脂シート・フィルムに対しても同様であ
り、その要求レベルは、包装用シート・フィルム全体の
防曇技術水準の向上と共に高くなっている。しかし、ス
チレン系樹脂シート・フィルムは一般に他素材の包装用
フィルムに比較して特に低温防曇性レベルとその持続性
が低いとの指摘がある。さらに、スチレン系樹脂シート
・フィルム特にシートは、熱成型され成型容器として内
容物を包装するのが一般であり、特に最近は成型技術も
向上し、従来より深絞りの容器にもスチレン系樹脂シー
トが使用されるようになってきている。この場合の深絞
り容器では防曇剤被覆膜の薄肉化や、防曇膜の切れや不
均一化が生じ、高温防曇性、低温防曇性共に低下する欠
点が従来のスチレン系樹脂防曇シートにはあるため、深
絞り成型用途にも使用できる防曇シートが求められてい
る。
【0006】更に、ショ糖脂肪酸エステルは、熱安定性
に劣る欠点がある。このため、例えばスチレン系樹脂シ
ートのユーザーである熱成型加工場で成型品の打ち抜き
屑を再生利用するために粉砕し再ペレット化した場合、
ショ糖脂肪酸エステルが熱分解し黄変するため、再生ペ
レット全体も黄色味を帯び、利用価値が低下する欠点が
ある。
【0007】本発明の第1の目的は、リサイクル性を改
良するために上記の黄色化の問題を解決し、且つショ糖
脂肪酸エステル類を被覆した従来のスチレン系樹脂シー
ト・フィルム以上の実用防曇性能を有するシート・フィ
ルム、すなわち、シート・フィルム及びこれらの成型
品、中でも絞り比の大きい成型品において低温での初期
防曇性レベルの向上とその持続性の向上、及び高温での
初期防曇性、持続防曇性に優れた、耐ブロッキング性、
外観、リサイクル性の良好な、熱成型品及びその他の包
装材等に好適に用いられる防曇性スチレン系樹脂シート
・フィルムを提供することであり、本発明の第2の目的
は、上記の良好な防曇性能とリサイクル性を保ちなが
ら、シート・フィルム及びこれらの熱成形品に滑り性、
離型性を付与した防曇性スチレン系樹脂シート・フィル
ムを提供することである。
【0008】本発明者等は、上記の目的を達成するため
鋭意検討の結果、防曇剤として特定の条件を満たすポリ
グリセリン脂肪酸エステルを特定量用いることにより、
上記目的を達成できることを見出した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の発明は、防曇剤が被覆された防曇性スチレン系樹脂シ
ート・フィルムにおいて、下記A)〜)の条件を全て
満たすポリグリセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤5〜
100mg/m2により被覆されたことを特徴とするス
チレン系樹脂シート・フイルムであり、また第2の発明
は、防曇剤とシリコーンオイルが被覆された防曇性スチ
レン系樹脂シート・フィルムにおいて、該シート・フィ
ルムの片面に下記A)〜)の条件を全て満たすポリグ
リセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤5〜100mg/
2とシリコーンオイル1〜15mg/m2により被覆さ
れ、上記シート・フイルムの反対面にシリコーンオイル
3〜25mg/m2により被覆されていることを特徴と
するスチレン系樹脂シート・フイルムである。
【0010】 A)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構
成する脂肪酸の炭素数が10〜20 B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリ
セリンの重合度が6〜10 C)ポリグリセリン脂肪酸エステル中のポリグリセリン
モノ脂肪酸エステル成分が50〜100モル%D)ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値が11〜
17 以下、詳細に本発明を説明する。
【0011】まず、第1の発明と第2の発明の共通の構
成要件について、実験結果に基づく説明図である図1〜
5を中心に説明する。図1は実験例1の結果を基に、本
発明のリサイクル性改良効果を説明した図である。図1
の縦軸は、リサイクルペレットから作成した試験片の黄
色度(b値、JIS K―7015に準処して測定)
を、横軸はリサイクルペレットに含まれる防曇剤の濃度
と該濃度より換算した値で、防曇剤を0.15mmシー
トに被覆した場合の防曇剤被覆量を示しており、「○」
のプロットは本発明のシート・フィルムに使用するヘキ
サグリセリンラウリン酸エステルをポリスチレンと混合
し熱履歴を与えたときの黄色度変化を、「△」のプロッ
トは、従来一般にポリスチレンシートに用いられている
ショ糖脂肪酸エステルをポリスチレンと混合し熱履歴を
与えたときの黄色度変化を示している。なお、図中での
点線は合格レベルを示している。
【0012】これは熱履歴により劣化しやすい物質を含
む組成物は黄色化しやすく、b値が大きくなることを利
用し、リサイクル性の評価を行ったものである。図1よ
り、従来多くのスチレン系樹脂シート・フィルムに使用
されているショ糖脂肪酸エステルは、ポリスチレン中に
少量含まれる(シートに少量被覆されている)だけでも
リサイクル時の熱履歴により黄変しやすい(b値が大き
い)ことが分かる。
【0013】一方、本発明のスチレン系樹脂シート・フ
ィルムに使用するヘキサグリセリンラウリン酸エステル
を含むポリスチレンは、熱履歴を受けても黄色化しにく
いものである。従って、本発明のシート・フィルムはリ
サイクルした場合も、黄色化による色調変化がないため
広い用途に使用でき、リサイクル性に優れることが分か
る。本発明では、リサイクル性を改良するために防曇剤
としてポリグリセリン脂肪酸エステルを採用した。
【0014】次に、図2〜5によりポリグリセリン脂肪
酸エステルのうちでも、本発明で限定した組成のもの
が、特に防曇性に優れることを説明する。図2〜5は、
実施例2〜8、比較例2〜6の結果を基に、本発明のシ
ートの防曇効果を説明した図である。図2は、縦軸に高
温時の初期防曇性の評価結果を、横軸にポリグセリン脂
肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数をとったもの
で、脂肪酸の炭素数と高温初期防曇性の関係を示してい
る(図中の点線は合格レベルを示す)。これから高温初
期防曇性を良好なレベルに保つためには、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数は20以下
にする必要があることが分かる。なお、ここでC8はカ
プリル酸エステル、C12はラウリン酸エステル、C1
8はオレイン酸エステル、C20はアラキン酸エステ
ル、C22はエルカ酸エステルを示している。
【0015】また、図3は縦軸に高温時の防曇性の評価
を、横軸に持続防曇性の測定時間をとったもので、
「△」のプロットはヘキサグリセリンカプリル酸エステ
ル(炭素数8)、「☆」のプロットはヘキサグリセリン
カプリン酸エステル(炭素数10)、「○」のプロット
はヘキサグリセリンラウリン酸エステル(炭素数12)
について防曇性能の経時変化を示したものである。これ
より、高温持続防曇性を良好なレベルで保つためにはポ
リグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数
は10以上にする必要があることが分かる。更に、高温
時の初期防曇性と持続防曇性を高度にバランスさせるた
めには、ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪
酸の炭素数を12〜18にするのが好ましいことが分か
る。
【0016】具体的には、炭素数10〜20の脂肪酸と
はカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等
である。脂肪酸成分の分析は、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルを加水分解し、脂肪酸成分を分離後、ガスクロマ
トグラフィー法により実施できる。
【0017】図4は、縦軸に低温防曇性の評価結果を、
横軸にポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグ
リセリンの重合度をとったもので、「△」のプロットが
初期防曇性を、「○」のプロットが持続防曇性を示して
いる(図中の点線は合格レベルを示す)。この図から、
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリ
ンの重合度を6〜10(ヘキサグリセリン、ヘプタグリ
セリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン及びデカグ
リセリン)にすることで、初期防曇性を良好なレベルと
し、且つ長時間この良好なレベルを維持できることが分
かる。
【0018】一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルを構
成するポリグリセリンの重合度が4(テトラグリセリ
ン)の場合、初期の段階で十分な防曇性が得られない。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリ
ンの重合度が12(ドデカグリセリン)の場合、初期防
曇性は優れる(「◎」レベル)ものの、短時間(1時間
以内)で防曇性の低下が始まる。ここでポリグリセリン
の重合度とは、水酸基価から算出した平均重合度の値で
あり、混合物であっても構わない。
【0019】また、図5は縦軸に高温初期防曇性、横軸
にシートの成型容器の絞り深さをとり、絞り深さと高温
初期防曇性の関係をヘキサグリセリンラウリン酸エステ
ル中のモノエステル比率ごとに示したもので、「○」
は、モノエステル比〜100モル%、「☆」はモノエス
テル比66モル%(図中では、☆は○と完全に重なり合
うので図示していない)、「◇」はモノエステル比54
モル%、「△」はモノエステル比36モル%のヘキサグ
リセリンラウリン酸エステルについてのプロットであ
る。なお、上記のモノエステル比〜100モル%とは、
ガスクロマトグラフイー法でジエステル以上が検出され
ないものを意味し、図中の数字はポリグリセリン脂肪酸
エステル中のモノエステル比(モル%)を示している。
【0020】これよりポリグリセリン脂肪酸エステル中
のモノエステル比を50モル%以上にすることで絞り比
の深い成型品においても良好な高温初期防曇性が得られ
ること、モノエステル比が多いほどこの性能は向上し、
特に絞り比の深い容器ではモノエステル比を60モル%
以上にするのがより好ましいことが分かる。エステル比
を求めるには、高速液体クロマトグラフィーで行う方
法、薄層クロマトグラフィーで分離して比色分析する方
法、ポリグリセリン脂肪酸エステルをトリメチルシリル
化後ガスクロマトグラフィーで行う方法などによって行
える。
【0021】本発明において、これらポリグリセリン脂
肪酸エステルの被覆量は、スチレン系樹脂シート・フィ
ルム上に5mg/m2 以上100mg/m2 以下が必要
である。この下限は、防曇性能を付与するために必要な
最低レベルの値であり、上限は、シートのベトツキやブ
ロッキングを押さえ、外観を良好にするためのレベルで
あり、更に上限を越えると白化によるシート外観の低下
が生じることもある。
【0022】特に、本発明のスチレン系樹脂シート・フ
ィルムを熱成型用のシートとして使用する場合は、熱成
型後の成型品での防曇性を高度に維持する観点から、1
0mg/m2 以上、熱成型後の成型品の外観を特に綺麗
にする観点から、70mg/m2 以下被覆するのが好ま
しく、更に深絞り成型用として使用する場合は、被覆膜
が薄く伸びるため、被覆量を15mg/m2 以上にする
のが特に好ましい。また、非成型用の包装用シート・フ
ィルムとして使用する場合、少量の防曇剤で十分な効果
が得られるため、5mg/m2 以上50mg/m2 以下
の被覆量が好ましい。50mg/m2 の被覆量は、非成
型用として使用する場合、防曇性改良効果がほぼ飽和に
達する値である。被覆量の定量分析は、シート・フィル
ムを洗浄し、洗液を集め、重量法、ガスクロマトグラフ
ィー法、高速液体クロマトグラフィー法等で行う方法
や、FTIR分析法(ATR法)等で行える。
【0023】上記のように、本発明の防曇効果はポリグ
リセリン脂肪酸エステルを使用し、更にポリグリセリン
脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数を10〜2
0、ポリグリセリンの重合度を6〜10、モノエステル
比を50〜100モル%に限定することによって初めて
得られるものである。本発明では、上記の3条件を全て
満たすポリグリセリン脂肪酸エステル1種を単独で用い
ても良いし、2種以上を混合して用いても良い。
【0024】これらポリグリセリン脂肪酸エステルのう
ち、初期防曇性と持続防曇性のバランス、及び被覆膜の
均一性向上の観点より特に好ましいポリグリセリン脂肪
酸エステルとしては、ヘキサグリセリンラウリン酸エス
テル、デカグリセリンラウリン酸エステル、ヘキサグリ
セリンミリスチン酸エステル、デカグリセリンミリスチ
ン酸エステル、ヘキサグリセリンパルミチン酸エステ
ル、デカグリセリンパルミチン酸エステル、デカグリセ
リンステアリン酸エステル、デカグリセリンオレイン酸
エステル等(すべてモノエステル比60モル%以上)の
単独及びこれらの混合物があげられる。
【0025】本発明の条件を満たすポリグリセリン脂肪
酸エステル類のHLB値は、おおむね11以上、17以
下の値となるが、さらにスチレン系樹脂シート・フィル
ムに対する防曇剤被覆膜の濡れ性を向上させ、深絞り成
型品に十分な初期防曇性と持続防曇性(高温防曇、低温
防曇両方)を与える観点から、HLBは13以上16以
下にすることがより好ましい。ここでHLB値は、Gr
iffinの多価アルコールの脂肪酸エステルの場合の
一般式、HLB=20(1−S/A)、より算出した値
である(Sはエステルのケン化価、Aは脂肪酸価であ
る)。
【0026】また、本発明においては、本発明で限定し
たポリグリセリン脂肪酸エステルに防曇助剤として、他
の公知の非イオン性界面活性剤を30重量%以下混合し
た防曇剤組成物を被覆したシート・フィルムでも良い。
公知の他の非イオン性界面活性剤としては、例えば本発
明で限定した以外のポリグリセリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンエーテル類、
ポリオキシエチレン脂肪エステル類、ポリオキシエチレ
ンポリオキシアルキレンブロックポリマー類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステル類等があげられる。特に、ポリグリセリン脂肪酸
エステル90〜70重量%にショ糖脂肪酸エステル(好
ましくは、脂肪酸としてラウリン酸成分が60重量%以
上のもの)10〜30重量%を添加した混合物を被覆し
た場合、ポリグリセリン脂肪酸エステル単独より少量の
被覆量で良好な防曇性シート・フィルムが得られ、好ま
しい場合もある(但し、シートのリサイクル性を保持す
る観点より、ショ糖脂肪酸エステルの被覆量は被覆する
シート重量に対して30ppm以下とする必要があ
る)。
【0027】本発明では、スチレン系樹脂シート・フィ
ルムの片面、または両面、通常は片面に上記のポリグリ
セリン脂肪酸エステルを被覆したものであるが、このほ
かに、離型剤、帯電防止剤などの公知の処理剤を該エス
テルと混合してまたは該エステルとは別に他の表面や表
裏両面に被覆されたものでも良い。次に、第2の発明の
構成要件について説明する。重複した記載をさける意味
で、第1の発明との相違部分のみを説明する。
【0028】第2の発明は、防曇性を付与すると共にシ
ートの滑り性や、成型時の熱板及び金型からの離型性、
及び成型後の製品の離型性を更に改良する観点から、片
面に上述のポリグリセリン脂肪酸エステルを被覆し、且
つ表裏両面に離型剤として、シリコーンオイルを被覆し
たシート・フィルムである。まず、シリコーンオイルの
被覆方法と効果の関係を説明する。被覆方法として、
スチレン系樹脂シートの片面に防曇剤を被覆し、その反
対面にシリコーンオイルを塗布し、巻取圧力を調整しシ
ートを巻き取る方法(実施例15)、防曇剤とシリコ
ーンオイルを混合しスチレン系樹脂シートの片面に塗布
し(反対面は未処理)同様に巻き取る方法(比較例1
9)の2つの方法より、得られたシートの動摩擦係数
は、のシートが0.9、のシートは1.3と、若干
ではあるがのシートの方が滑り性が良く、またのシ
ートは防曇剤と同一面に被覆されているシリコーンオイ
ルが反対面に塗布されたシリコーンオイルからの転写に
よるため、その量がのシートより相対的に少なく、そ
のためのシートより透明性に優れる成型品が得られる
利点もあった。滑り性、成型品の透明性の良好なのシ
ートは、製造時に巻き取られた際にシリコーンオイルの
35重量%程度が、非塗布面へ転写したものである。こ
の転写によりシリコーンオイルイルが表裏両面に適度に
被覆していることで、特に良好な滑り性、離型性のシー
トが得られ、また透明性の良好な熱成型品が得られるこ
とを見出だし、第2の発明とした。
【0029】第2の発明において、防曇剤と同一面に被
覆するシリコーンオイルの被覆量は、シートの滑り性の
向上と擦れ傷を防ぐ観点と、シートを熱板圧空成型した
場合に熱成型品の白化を防ぐ観点から1mg/m2 以上
15mg/m2 以下にする必要がある。特に、透明性を
向上させ高級感ある熱成型品を得るためには、被覆量の
上限を10mg/m2 以下にするのが好ましい。また、
防曇剤被覆面の反対面へのシリコーンオイルの被覆量
は、熱成型時の金型からの剥離性を改良する観点と、シ
ートのベトツキを防ぐ観点から、3mg/m2 以上25
mg/m2 以下の被覆をする必要がある。特に、熱成型
時の金型汚れを防ぎ長時間安定した熱成型を行うために
は、被覆量の上限を20mg/m2 以下にするのが好ま
しい。なお、シリコーンオイル被覆量の定量分析は、蛍
光X線分析法、FTIR分析法(ATR)等によって行
える。また、シリコーンオイル被覆量が上記範囲内であ
れば片面に防曇剤とシリコーンオイルの混合液を塗布
し、その反対面にシリコーンオイルのみを塗布する方法
で得たシート・フィルムからも本発明のシート・フィル
ムが得られる。
【0030】また、シリコーンオイルを表裏両面に被覆
したシート・フィルムと、表裏合計量のシリコーンオイ
ルを片面(防曇被覆面の反対面)のみに被覆したシート
・フィルムとでは、前者の方がシートを熱成型した後の
成型品の剥離性がより改良され、またシート・フィルム
同志の擦れによるきずの発生も少なく、更にベトツキ感
が少なく、外観が向上したシート・フィルムとなる。
【0031】本発明に使用するシリコーンオイルとは、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン等の有機ポリシロキサン
であり、特に衛生上、安全上、及び経済性よりジメチル
ポリシロキサンが好ましい。シリコーンオイルの粘度
は、100〜200000csのものが好ましく、この
上限は熱成型時にシリコーンオイルの転写による金型及
び熱板圧空成型を行った場合の熱板の汚染を防ぐための
もので、下限はシートの滑り性を改良するためのレベル
である。更に、熱成型品の離型性を改良し、且つ熱成型
品の白化を押さえ外観をよりよくするためには、100
0〜50000csの粘度のシリコーンオイルを用いる
のがより好ましい。シリコーンオイルは、公知のエマル
ジョンを用い水溶液の形で被覆させるのが取扱い上便利
であり好ましい。
【0032】第2発明において、防曇剤は片面に塗布さ
れ被覆したものであるが、この際、防曇剤の転写による
反対面への被覆は無視するものとする。この理由は、防
曇剤は、シリコーンオイルに比較して転写し難く、通常
FTIR(ATR法)で転写を確認することはできない
ものであるが(一般に分析できるレベルでは転写はして
いない)、防曇剤の塗布量、製品の巻き取り圧力、シー
ト・フィルムの厚みムラ等よっては少量転写する場合も
ある、しかし、防曇剤が転写し被覆した面の防曇効果
は、本発明のレベルには遠く及ばず、実質的に防曇剤が
被覆していない(転写してない)場合と同等であるため
である。
【0033】次に、本発明の製法例について述べる。本
発明のスチレン系樹脂シート・フィルムを得るには、公
知のスチレン系樹脂シート・フィルムに所定の防曇剤を
塗布、乾燥し、被覆膜を形成させることによって得られ
る。ポリグリセリン脂肪酸エステルを被覆されるスチレ
ン系樹脂シート・フィルム表面は、未処理でも構わない
が、該エステルを均一に被覆し、且つ熱成型時に被覆膜
を均一に延ばすために防曇剤を塗布する前にコロナ処理
を施すのが好ましい。好ましいコロナ処理レベルは、表
面張力が50〜65dyn/cmである(表面張力はA
STM―D2578に準処して測定する)。この下限以
下ではコロナ処理による被覆液を均一に被覆する改良効
果が少なく、また上限以上ではシート・フィルムをロー
ル状に巻いた時に、ブロッキングしやすくなり巻き戻し
が困難になるレベルである。防曇剤被覆面の反対面にシ
リコーンオイル(シリコーンエマルジョン水溶液)を塗
布する場合も防曇剤被覆面同様のレベルでコロナ処理を
施すことも可能である。
【0034】防曇剤、シリコーンオイル等を塗布する方
法は、特に制限がなく、スプレーコーター、グラビアコ
ーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ナイ
フコーター、その他公知の方法で行うことができる。こ
れら方法により塗布されたシートは、例えば熱板加熱
や、輻射加熱され真空成型、圧空成型、真空圧空成型な
どの公知の方法により熱成型され、食品包装用容器を初
め、その他各種包装容器や包装素材として、またフィル
ムは食品を初めとする物品の包装用素材やラミネート素
材として使用することができるまた、本発明のスチレン
系樹脂シート・フィルムに使用されるスチレン系樹脂と
は、スチレン、アルキルスチレン類、ハロゲン化スチレ
ン類等から選ばれるスチレン系単量体のホモポリマー及
びこれらのコポリマー、及び共役ジエン(ブタジエン、
イソプレン等)、スチレンー共役ジエン共重合体等のゴ
ム成分と上記スチレン系単量体とのブロック、ランダ
ム、グラフトコポリマー、更に上記スチレン系単量体と
その他の単量体とのコポリマー及びこれらのゴムグラフ
ト共重合体である。また、これらスチレン系樹脂に鉱物
油、テルペン類、石油樹脂等の可塑剤、帯電防止剤、紫
外線吸収剤等の公知の添加剤を加えてもよい。
【0035】これらのうち、好ましい樹脂はスチレンの
ホモポリマー(GPPS)、スチレンーメタクリル酸共
重合体、スチレンー無水マレイン酸共重合体、スチレン
ーブチル(メタ)アリレート共重合体等のスチレンーア
ルキル(メタ)アクリレート共重合体類及びこれらとG
PPSとのブレンド物、スチレンー共役ジエンブロック
共重合体(SBBC)、SBBCとGPPSやスチレン
ーアルキル(メタ)アクリレート共重合体類とのブレン
ド物等である。
【0036】本発明のスチレン系樹脂シート・フィルム
は、上記のスチレン系樹脂からなる単層シート、または
上記のスチレン系樹脂を1層以上含む公知の多層シート
でも良い。多層シートとしては、例えばGPPS(表
層)/GPPS+SBBC(内層)、スチレンーメタク
リル酸共重合体等の耐熱スチレン系共重合体類(表層)
/GPPS(内層)、GPPS(表層)/スチレンーア
ルキル(メタ)アクリレート共重合体類(内層)、高分
子量GPPS(表層)/中〜低分子量GPPS(内
層)、GPPS+SBBC(表層)/GPPS(内
層)、GPPS(表層)/可塑化GPPS(内層)等の
層の組み合わせによる2層、3層、または4層以上の公
知のシートが使用できる。
【0037】本発明のスチレン系樹脂シート・フィルム
は、無延伸であっても、1または2軸に延伸されたもの
でも良く、シート・フィルムの目的とする物性性能によ
り適時選択すれば良い。延伸は公知のバブル法、テンタ
ー法等で行えば良く、特に制限はない。また、無延伸シ
ートの製造も公知の方法で行えば良く制限はない。
【0038】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例・比較例におけるシート・フィルムの性能評価
は、以下の方法及び規準に従って行った(特に断りがな
い限り「○」以上が本発明の合格レベルである)。
【0039】(低温防曇性)90mm×90mm×10
0mmの容器に25℃の水700ml(ミリリットル)
をいれた後、シートまたは成型品で蓋(防曇処理面を水
面側にする)をし、5℃のショーケースに放置し、30
分後(初期防曇)、48時間後(持続防曇)の水滴の付
着を以下の基準で評価した。
【0040】◎:全面に鏡面状の水膜が見られ、全面に
渡り透明なガラス状であり内面が完全に透けて見える。 ○:部分的に連続した水膜が見られ、全体的にはやや
「もやもや」しているが水滴はなく内部は良く見える。 △:直径10〜20mm程度の大きな水滴が見られ、内
部はやや見にくい。
【0041】×:全体の10%以上の面積に5mm以下
程度の小さな水滴が見られ、内部は非常に見にくい。 なお、成型品は熱板加熱式圧空成型機により成型し(防
曇剤塗布面が成型品の内側になるように成型)、開口部
が95mm角、底辺部が85mm角で、深さが10、3
0、50mmの3種の形状のものを用いた(以下、他の
方法による防曇性評価にも同様の成型品を用いた)。
【0042】(高温持続防曇性)85±1℃にコントロ
ールされた恒温水槽上、水面から40mmの高さのとこ
ろに、防曇面が水面側になるようにシートまたは成型品
を置き、24時間後の水滴の付着を以下の基準で評価し
た。 ◎:全面に鏡面状の水膜が見られ、全面に渡り透明なガ
ラス状であり内面が完全に透けて見える。
【0043】○:部分的に連続した水膜が見られ、全体
的にはやや「もやもや」しているが水滴はなく内部は良
く見える。 △:直径10〜20mm程度の大きな水滴が見られ、内
部はやや見にくい。 ×:全体の10%以上の面積に5mm以下程度の小さな
水滴が見られ、内部は非常に見にくい。
【0044】(高温初期防曇性)底部に1mm間隔で長
さ50mmの黒色の線を2本入れた90mm×90mm
×100mmの白色の容器に90℃の水を700ml入
れた後、シートまたは成型品で蓋(防曇処理面を水面側
にする)をし、底部に引いたの線の30%以上が2本で
ある事を識別できなくなるまでの時間をn=6で測定
し、その平均より以下の基準で評価した。
【0045】 ◎:90秒以上 ○:60秒以上90秒未満 △:20秒以上60秒未満 ×:20秒未満 (外観)シートのベトツキ、及び防曇剤の塗布状態(均
一性)を肉眼で観察し、以下の基準で評価した。
【0046】 ◎:防曇剤が均一に塗布されており、ベトツキもない。 △:べとつきはないが一部(20%以下の面積)に塗布
むらがある。 ×:べとつきがある。 (耐ブロッキング性)A4サイズに切り出したシートを
防曇剤塗布面と防曇剤非塗布面とが接するように5枚重
ね、60℃で200kg/cm2 の加圧下3分間処理し
た後シートを引き剥がし、以下の基準で評価した。
【0047】 ◎:抵抗なく引き剥がしが可能で白化もない。 ○:やや抵抗はあるが白化なく引き剥がし可能。 △:引き剥がし可能であるがシートが白化する。 ×:シートが密着し引き剥がし不可能又はシートが破れ
る。 (成型品の剥離性)熱板加熱式圧空成型機を用い、テス
トシートからフードパック(パック内面が防曇面)を成
型し、25ショット分を重ねて打抜いたものを8組重
ね、1分間放置後、フード部を一枚ずつ持ち上げた時の
本体部の剥離性を以下の基準で評価した。
【0048】◎:98%の成型品において良好に剥離で
きる:剥離性良好 ○:90%以上の成型品が良好に剥離でき且つ3枚以上
重なって持ち上がることはない:実用レベルの剥離性あ
り。 △:80〜90%の成型品は良好に剥離できる、又は9
0%以上良好であるが3枚以上重なって持ち上がること
がある:剥離性に劣る(但し、成型品の形状によっては
実用の可能性あり)。
【0049】×:良好に剥離できる成型品が80%未
満:剥離性なし。 (シートの滑り性)JIS K―7125に準処して、
試料テーブル側にシートの非防曇面が滑り片側にシート
の防曇面が上になるようにセットし、動摩擦係数を測定
した。 ◎:動摩擦係数が1.5未満 ○:動摩擦係数が1.5以上2.0未満 △:動摩擦係数が2.0以上3.0未満 ×:動摩擦係数が3.0以上 (シートのリサイクル性)防曇剤を塗布したシートを粉
砕機で粉砕後、45mm押出機に供給し、235℃の温
度で押出し、リサイクルペレットを得た。更に、リサイ
クルペレットを45mm押出機に供給し、235℃の温
度で押出す操作を2回繰り返した後、得たペレットから
厚み3mmの試験片を作成し、JIS K―7015に
準処して測定した色差のb値より黄色度を測定した。
【0050】 ◎:b値が2未満 ○:b値が2以上、4未満 △:b値が4以上、10未満 ×:b値が10以上 (シリコーン被覆量の定量)理学電機工業(株)製のM
in−Xを用いて、蛍光X線法により、ケイ素濃度を検
出した(濃度既知の標準サンプルより検量線を作成し、
定量する。分解能0.5mg/m2 )。
【0051】また、防曇剤は以下のものを使用した。B
―1〜B―7が本発明に用いれる防曇剤である。 B―1:ヘキサグリセリンラウリン酸(炭素数12の脂
肪酸)エステル、モノエステルが66モル%で、HLB
が13.2 B―2:ヘキサグリセリンカプリン酸(炭素数10の脂
肪酸)エステル、モノエステルが60モル%で、HLB
が13.9 B―3:ヘキサグリセリンオレイン酸(炭素数18の脂
肪酸)エステル、モノエステルが70モル%で、HLB
が11.4 B―4:ヘキサグリセリンアラキン酸(炭素数20の脂
肪酸)エステル、モノエステルが68モル%で、HLB
が11.0 B―5:デカグリセリンラウリン酸(炭素数12の脂肪
酸)エステル、モノエステルが62モル%で、HLBが
15.4 B―6:ヘキサグリセリンラウリン酸(炭素数12の脂
肪酸)エステル、モノエステルが54モル%で、HLB
が12.6 B―7:ヘキサグリセリンラウリン酸(炭素数12の脂
肪酸)エステル、ガスクロマトグラフィー法(サンプル
をトリメチルシリル化して測定)で、ジエステル以上が
検出されないもので、HLBが15.7 B―8:ヘキサグリセリンカプリル酸(炭素数8の脂肪
酸)エステル、モノエステルが70モル%で、HLBが
16.1 B―9:ヘキサグリセリンエルカ酸(炭素数22の脂肪
酸)エステル、モノエステルが65モル%で、HLBが
9.7 B―10:テトラグリセリンラウリン酸(炭素数12の
脂肪酸)エステル、モノエステルが68モル%で、HL
Bが9.3 B―11:ドデカグリセリンラウリン酸(炭素数12の
脂肪酸)エステル、モノエステルが66モル%で、HL
Bが17.6 B―12:ヘキサグリセリンラウリン酸(炭素数12の
脂肪酸)エステル、モノエステルが36モル%で、HL
Bが10.6 B―13:ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸としてラウリ
ン酸が71モル%で、モノエステルが70モル%、HL
Bが15.2 B―14:ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ート、HLBが15.2 B―15:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HL
Bが13.8 B―16:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、HLBが14.9 B―17:ソルビタンオレートのエチレンオキサイド付
加物、HLBが13.2 (塗布剤)その他の塗布剤として以下のものを用いた。
【0052】P―1:重合度500のポリビニルアルコ
ール P―2:ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド P―3:可溶性セルロースアセテート S―1:シリコーンオイル(粘度5000cs、固形分
30重量%のジメチルポリシロキサンエマルジョン) S―2:シリコーンオイル(粘度20000cs、固形
分30重量%のジメチルポリシロキサンエマルジョン) S―3:シリコーンオイル(粘度50000cs、固形
分30重量%のジメチルポリシロキサンエマルジョン)
【0053】
【実施例1、比較例1】ポリスチレン(90重量%)と
スチレンーブタジエンブロック共重合体(10重量%)
との混合樹脂組成物を押出機に供給し、サーキュラーダ
イより押出、インフレーション法により、厚さ15μm
のフィルムを得た。このフィルムの片面をコロナ処理機
により、55dyn/cmの表面張力に調整した後、ス
プレーコーターにより、防曇剤B―1の0.2重量%水
溶液を3g/m2 (固形分として6mg/m2 :実施例
1)、または防曇剤B―13の0.2重量%水溶液を3
g/m2 (固形分として6mg/m2 :比較例1)を塗
布した後、連続して熱風乾燥機により乾燥させ、巻き取
り、テスト用の防曇フィルムを得た。
【0054】実施例1のフィルムは、外観、耐ブロッキ
ング性、フィルムのリサイクル性いずれも「◎」のレベ
ルであった。一方、比較例1のフィルムは外観、耐ブロ
ッキング性は「◎」であるが、フィルムのリサイクル性
は「×」であった。また、得られた防曇フィルムでレタ
スと椎茸を包装(防曇面が内側)し、5〜8℃で3日間
放置した(n=10で実施)ところ、実施例1のフィル
ムは、内容物によらず3日間後でも水滴の付着が見られ
なかった。一方、比較例1のフィルムでは、レタスで6
0%、椎茸で50%の包装品で1日後から部分的(フイ
ルムの面積比率で10〜20%の部分)に水滴の付着が
観察され、3日後にはすべての包装品で、部分的に水滴
が付着した。
【0055】以上より、本発明のフィルムは、従来のフ
ィルムよりリサイクル性が改良され、且つ優れた実用防
曇性能(低温での持続性能)を有することが分かる。
【0056】
【実施例2〜8、比較例2〜6】ポリスチレンを押出機
に供給し、T―ダイより押出、ロール間の速比により縦
に2.6倍延伸後、テンターで横に3.2倍に延伸し
0.21mmの二軸延伸ポリスチレンシートを得た。こ
のシートを2台のコロナ処理機により、防曇剤塗布面を
62dyn/cm、その反対面を53dyn/cmの表
面張力に調整した後、1台のスプレーコーターに表1、
表2に示す防曇剤(B−1〜B−14)の0.6重量%
水溶液をを供給し、片面(62dyn/cmの面)に防
曇剤水溶液を4g/m2 (固形分として24mg/
2 )塗布し、他の1台のスプレーコーターにシリコー
ンオイルS―1(75倍希釈水溶液)を供給し、防曇剤
塗布面の反対面に3g/m2 (固形分として12mg/
2 )塗布した後、連続して熱風乾燥機により乾燥さ
せ、巻き取り、テスト用の防曇シートを得た。
【0057】得られたシートの評価結果を表1、表2に
記す。また、実施例2、4、5、比較例2、3のシート
から成型した深さ50mmの容器の高温初期防曇性を図
2に、実施例2、3、比較例2のシートから成型した深
さ50mmの容器の高温持続防曇性を図3に、実施例
2、6、比較例4、5のシートから成型した深さ50m
mの容器の低温初期防曇性と低温持続防曇性を図4に、
実施例2、7、8、比較例6のシートから成型した各絞
り深さの成型容器の高温初期防曇性を図5に示す。な
お、各シートのシリコーンオイルは、半対面(非塗布
面)に実施例2から順に5.0、4.0、4.5、5.
0、4.5、5.5、5.0mg/m2 を転写し、被覆
していることを確認した。また、防曇剤の転写は確認さ
れなかった(FTIR、ATR法で水酸基の吸収な
し)。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【比較例7〜11】防曇剤の種類を表3に示したように
変え、コーターに供給する防曇剤水溶液の濃度を0.7
5重量%とした他は、実施例2と同様の方法で、防曇シ
ートを得た。得られたシートの評価結果を表3に記す。
なお、シリコーンオイルの33〜46(4〜5.5mg
/m2 )重量%は、反対面(非塗布面)に転写している
ことを確認した。
【0061】
【表3】
【0062】
【比較例12〜14】1台のコロナ処理により、シート
の1表面の表面張力を60dyn/cmに調整した後、
表4に示す被覆量になるように濃度を調整した防曇剤組
成液をコーターに供給し、コロナ処理面に防曇剤組成液
を塗布した他は、実施例2と同様の方法で防曇シートを
得た。得られたシートの評価結果を表4に記す。なお、
比較例12、14のシートは、シリコーンオイルの影響
で熱成型した際に白化が生じ、成型品の外観を著しく低
下させるものであった。また、これらシートのシリコー
ンオイル被覆量を定量したところ、順に31/19、2
0/10mg/m2 (防曇剤塗布面/未処理面)であっ
た。
【0063】表1〜4、及び図2〜5の結果より、本発
明の優れた防曇効果は、使用するポリグリセリン脂肪酸
エステルを構成する脂肪酸の炭素数、ポリグリセリンの
重合度、モノエステル比が厳選されたものを使用するこ
とで初めて得られることがわかる。そして、本発明の防
曇レベルは、従来公知のスチレン系樹脂防曇シートより
優れることが分かる。つまり、比較例であるショ糖脂肪
酸エステルを被覆した防曇シートは、浅い成型容器に使
用する場合は、本発明と同様に防曇性能に優れるもの
の、深絞り成型容器の防曇性は満足できるレベルに達し
ていないこと、またその他の多くの一般公知の防曇剤を
被覆した防曇シートは、ショ糖脂肪酸エステルを被覆し
たシートより更に防曇性能に劣ることが分かる。
【0064】
【表4】
【0065】
【実施例9〜12、比較例15、16】防曇剤として、
上記B―1を用い、コーターに供給する防曇剤濃度を変
え、乾燥後の防曇剤被覆量を表5に示すようにし、防曇
剤塗布面の反対面には、シリコーンオイルS―2(75
倍希釈水溶液)を4g/m2 塗布し、シート厚みを0.
35mmとした他は実施例2と同様に行い防曇シートを
得た。得られたシートの物性を表5に示す。
【0066】なお、シリコーンエマルジョン塗布面に
は、シリコーンオイルが10.5〜9mg/m2 を被覆
し、防曇剤塗布面側には、シリコーンオイルが5.5〜
7mg/m2 転写により被覆していることを確認した。
また、防曇剤は、被覆量が32mg/m2 以下の場合
(実施例9〜11)は、防曇剤塗布面反対面への転写は
確認されなかった(FTIR、ATR法で水酸基の吸収
なし)。また、実施例12の場合、乾燥後の防曇剤被覆
量が65mg/m2 であり、若干の防曇剤転写が観察さ
れたので、乾燥後の防曇剤塗布量を74mg/m2 にす
ることで目的とする被覆量のシートが得られた。なお、
実施例12のシートの防曇剤転写面の防曇性は、本発明
で採用するすべての評価方法において「×」のレベル
で、実質的に防曇剤が被覆されていないシート表面と同
等であった。
【0067】表5の結果より、防曇剤被覆量を、5〜1
00mg/m2 にすることで、外観、耐ブロッキング性
等の特性の問題がなく防曇性も良好なシートが得られる
ことが分かる。また、特に深絞りの成型容器には、15
mg/m2 以上が好ましいことも分かる。
【0068】
【表5】
【0069】
【実施例13〜15、比較例17、18】コーターに供
給するシリコーンエマルジョンの希釈倍率を600、1
25、60、40、25倍とした他は、実施例2と同様
に行い防曇シートを得た。得られたシートのシリコーン
オイルの被覆量と物性を表6に示す。表6中、成型品外
観とは、熱板加熱式圧空成型機で成型した開口部95m
m角、底辺部85mm角、深さ10mmの容器の底辺部
の透明性、白化の有無を目視評価した結果を以下の基準
で評価したものである。
【0070】 ◎:白化がなく透明性良好 ×:成型時にもや、白化が発生し、透明性に劣る
【0071】
【比較例19】1台のコロナ処理機と1台のスプレーコ
ーターを使用し、防曇剤B―1とシリコーンオイルS―
1との混合水溶液(B―1:0.6重量%、S―1:
0.75重量%)をコーターに供給し、片面に塗布(反
対面は未処理)した他は実施例15と同様に行い防曇シ
ートを得た。得られたシートのシリコーンオイルの被覆
量と物性を表6に示す。
【0072】表6に示すシートの防曇性はいずれも実施
例2のシート及びその成型品と同等の優れたものであっ
た。しかし、比較例18、19のシートは、防曇剤被覆
面のシリコーンオイル被覆量が多すぎるため、熱成型時
に白化し、透明生に劣る(商品化値が低下した)容器し
か得られない欠点があった。また、比較例17のシート
及びその成型品は、シリコーンオイル被覆量が少なす
ぎ、成型品において十分な剥離性が得られず、シートの
滑り性改良効果も十分でない。一方、実施例11〜13
のシート及びその成型品は、剥離性、滑り性が改良され
又、熱成型時の白化もほとんど発生せず、特に実施例1
3、14のシートからの成型品は透明性に優れるもので
あった。
【0073】
【表6】
【0074】
【比較例20】シートを巻き取らず、カット板でサンプ
リングを行った他は、実施例13と同様に行い防曇シー
トを得た。このシートは、シリコーンオイルの転写がな
いことを確認した。得られたシートの滑り性は、「○」
レベルと合計量で同量のシリコーンオイルを両面に被覆
させた実施例13のシートよりやや劣り、また滑り性測
定後のシートは、実施例13のシートより擦り傷が多い
ものであった。また、単発の熱板加熱式圧空成型機によ
り得た成型品は、実施例13のシートから同条件で得ら
れた成型品より透明性に劣るものであった。
【0075】
【実施例16〜19、比較例21〜23】防曇液を表7
に示す割合で混合した防曇液とシリコーンオイルS―1
との混合水溶液(防曇剤濃度が0.6重量%、シリコー
ンオイル濃度が0.1重量%になるよう調整)を1台の
コーターに供給し、塗布量を3.5g/m2 とし、もう
1台のコーターにシリコーンオイルS―3(100倍希
釈水溶液)を供給した他は、実施例2と同様の方法で防
曇シートを得た。得られたシートの評価結果を表7に記
す。なお、防曇剤塗布面側のシリコーンオイル被覆量
は、4.5〜5.5mg/m2 、防曇剤非塗布面側のシ
リコーンオイル被覆量は、8〜7mg/m2 であること
を確認した。
【0076】表7より、特定のポリグリセリン脂肪酸エ
ステルに他の防曇剤を30重量%以下組合わせても良好
な性能が得られることが分かる。
【0077】
【表7】
【0078】
【実施例20、21】実施例1において、押出機に供給
した樹脂をスチレンーブチルアセテート共重合体(ブチ
ルアセテート12重量%)とスチレンーブタジエンブロ
ック共重合体(ブタジエン27重量%)との93対7混
合物(実施例20)、またはスチレンーメタクリル酸共
重合体(メタクリル酸8重量%)(実施例21)に変え
た他は実施例2と同様の方法で防曇シートを得た。実施
例20、21いずれのシートも実施例1のポリスチレン
製シートと同様の防曇性であり、その他特性も同様であ
った。
【0079】
【実験例1】防曇剤B―1(本発明の実施形態の実験
例)またはB―13(比較の実験例)を25、50、1
00、200、250ppm混合したポリスチレンを2
40℃で45mm押出機より押出し、ペレットを得た。
このペレットより射出成型機で縦40mm×横40mm
×厚み3mmの試験片を作成し、JIS K―7015
に準処してb値を測定し、黄色度を評価した。測定結果
を図1に示す。
【0080】図中「○」のプロットは、ヘキサグリセリ
ンラウリン酸エステル(B―1)とポリスチレンを混合
した例で、本発明のシート・フィルムをリサイクルした
場合のモデル実験結果であり、「△」のプロットは、比
較としてショ糖脂肪酸エステル(B―13)とポリスチ
レンを混合した例で、従来一般公知のスチレン系シート
・フィルムをリサイクルした場合のモデル実験結果であ
る。
【0081】実験例1の結果より、従来からスチレン系
樹脂シート・フィルムに多く使用されているショ糖脂肪
酸エステルは、熱安定性が悪いためポリスチレン中に少
量含まれるだけで、すなわちスチレン系シート・フィル
ムに少量被覆されているだけで黄色化し易すく、シート
・フィルムのリサイクルペレットの利用価値が低下する
ことが分かる。一方、本発明で使用するヘキサグリセリ
ンラウリン酸エステルが含まれるポリスチレンは、ほと
んど黄色化しないため、リサイクルペレットの利用価値
の低下が少なくリサイクル性に優れることが分かる。
【0082】
【発明の効果】本発明のスチレン系樹脂シート・フィル
ムは、シート・フィルム自身の防曇性はもちろん、熱成
型後の成型容器においても低温、高温いずれの場合も初
期防曇性とその持続性に優れ、且つシート及び熱成型品
の外観、耐ブロッキング性、成型品及びシートの滑り
性、離型性に優れ、食品包装用容器を初めその他各種包
装容器用防曇シート、及び食品を初めとする物品の包装
用防曇フィルムとして広く使用することが可能である。
更に、これらシート・フィルム及び容器を使用後の屑を
リサイクルした場合もリサイクル品の変色が少なく有効
に再利用できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】リサイクルペレット中の防曇剤量とb値との関
係を示した実験図である。
【図2】高温初期防曇性に及ぼすポリグリセリン脂肪酸
エステルを構成する脂肪酸の炭素数の影響を示した実験
図である。
【図3】高温持続防曇性に及ぼす測定時間及び炭素数の
影響を示した実験図である。
【図4】低温防曇性に及ぼすポリグリセリンラウリン酸
エステルを構成するポリグリセリンの重合度の影響を示
した実験図である。
【図5】高温初期防曇性に及ぼす成型品の絞り深さとヘ
キサグリセリンラウリン酸エステル中のモノエステル比
の影響を示した実験図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防曇剤が被覆された防曇性スチレン系樹
    脂シート・フィルムにおいて、下記A)〜)の条件を
    全て満たすポリグリセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤
    5〜100mg/m2により被覆されたことを特徴とす
    るスチレン系樹脂シート・フィルム。 A)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の
    炭素数が10〜20 B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリ
    セリンの重合度が6〜10 C)ポリグリセリン脂肪酸エステル中のポリグリセリン
    モノ脂肪酸エステルが50〜100モル%D)ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値が11〜
    17
  2. 【請求項2】 防曇剤とシリコーンオイルが被覆された
    防曇性スチレン系樹脂シート・フィルムにおいて、シー
    ト・フィルムの片面に下記A)〜)の条件を全て満た
    すポリグリセリン脂肪酸エステルを含む防曇剤5〜10
    0mg/m2とシリコーンオイル1〜15mg/m2によ
    り被覆され、上記シート・フィルムの反対面にシリコー
    ンオイル3〜25mg/m2により被覆されていること
    を特徴とするスチレン系樹脂シート・フィルム。 A)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の
    炭素数が10〜20 B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリ
    セリンの重合度が6〜10 C)ポリグリセリン脂肪酸エステル中のポリグリセリン
    モノ脂肪酸エステルが50〜100モル%D)ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値が11〜
    17
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