JP2002034278A - 電動機の磁極位置検出装置 - Google Patents

電動機の磁極位置検出装置

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JP2002034278A JP2000210085A JP2000210085A JP2002034278A JP 2002034278 A JP2002034278 A JP 2002034278A JP 2000210085 A JP2000210085 A JP 2000210085A JP 2000210085 A JP2000210085 A JP 2000210085A JP 2002034278 A JP2002034278 A JP 2002034278A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石モータの磁極位置を正確に検出す
る。 【解決手段】 磁気感応素子27によって磁石ロータ1
7からの漏れ磁束に感応して電気信号を出力する。そし
て演算手段2が、この磁気感応素子27の出力変化をロ
ータ磁極の基本基準位置として検出し、磁極基準位置θ
及びロータ回転角度演算時のステータ電流IU,IV,
IWの大きさと電流位相とに応じて基本基準位置をΔθ
だけ補正し、回転角度θre,θre′を演算する。これに
より、コストの低い磁気感応素子27を用いながらも、
その磁気感応素子がステータ電流と位相により受ける影
響を補正し、磁石ロータの回転角度を精度よく検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気感応素子を用
いた電動機の磁極位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気感応素子を用いたブラシレス
DC電動機の駆動装置としては、特開平11−2158
81号公報に記載された図15に示すブラシレスDC電
動機が知られている。
【0003】図15において、ブラシレス電動機201
には、3相のステータ巻線203(U,V,W)が巻回
されたステータ(図示せず)と、このステータ(図示せ
ず)に磁気的結合関係を保ち、近接して配置され、回転
自在に支持されたロータ205とが設けられている。ま
た、ブラシレス電動機201には、ロータ205の回転
位置を検知するための回転位置検出部207が設けられ
ている。
【0004】この回転位置検出部207は、ロータ20
5と回転中心が同一でロータ205と同一の磁極数に外
周面が磁化された回転位置検出円盤209と、この回転
位置検出円盤209の外周面に近接してそれぞれ機械角
で60°(磁極数が4であるため、電気角で120°)
ずつ離れて配置された3つの回転位置信号発生器211
(U,V,W)を具備している。回転位置信号発生器2
11は、ホールICで構成され、回転位置信号CSU,
CSV,CSWをそれぞれ出力する。
【0005】また、従来、図16に示すように、ロータ
251内の磁石253からの磁束を直接検出する構成も
知られている。この従来例の場合、ロータ251の回転
軸方向の端面から所定間隔を開けてホール素子255を
設け、さらに、磁石253からの漏れ磁束をホール素子
255に集磁するためにホール素子255の後部に磁性
体片257を設け、このホール素子255からの出力信
号を測定する。
【0006】さらに特開平9−121584号公報に記
載された電動機のように、ロータ磁石の漏れ磁束を直接
にホール素子のような磁気感応素子によって検出し、磁
極位置を検出するものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図15に示したような構成の電動機の磁極位置検出装置
では、回転位置検出円盤をロータとは別に設ける必要が
あって装置が大型化し、電動機を小型・軽量化する上で
障害となっていた。また着磁プレート分コストが上昇す
るので、電動機そのもののコスト低減を困難にしてい
た。
【0008】また図16に示したような構成の装置の場
合、ステータ電流の影響を受けて、漏れ磁束を検出する
ホール素子の出力の位相がずれ、磁極位置の検出精度が
期待できない問題点があった。すなわち、ステータコイ
ルに電流を流していない場合には、ロータの磁石磁束
(磁極位置)に同期してホール素子の出力が変化する
が、ステータに電流を流した際にその電流が作る磁束の
影響で見かけ上の磁束位置が変化する。このため、回転
角度がずれるのでトルク精度が低下したり、トルクの低
下、変動レベルの増大などがあり、精度の良い電動機制
御ができなかった。
【0009】この問題点をさらに詳しく説明する。図1
7、図18はホール素子が検出する磁極位置がステータ
電流によってずれることを概念的に示している。図17
に示すように、ロータの漏れ磁束はロータ内の磁石位置
に同期して変化する(図17(a))。まず、d軸電流
Id=0(位相角β=0)の状態でq軸電流Iqを流
す。この場合、ロータ磁石が作る磁束に対して、ロータ
に対向するステータに発生する磁束は逆向きで90°
(電気角)進んでいる(図17(b))。このとき、ロ
ータ断面に向かい合う形で設置されたホール素子に影響
する磁束は、ロータからの漏れ磁束と90°進んだステ
ータコイルの電流が作る磁束との和となる(図18
(b))。ホール素子がこのときに検出する磁極位置
は、電流の大きさに基づく磁束の大きさと位相角との関
数であり、真の磁極位置に対して送れることが分かる。
この状態で、弱め界磁を行う(d軸電流を増加させる)
と、電流の位相角βに応じて、ステータ電流が形成する
磁束の位相も進むことになる(図17(b)〜
(f))。この結果、磁石磁束と電流とが作る磁束の和
に基づいて、ホール素子が検出する磁束(磁極位置)も
位相が進む(図18(b)〜(f))。このように、ホ
ール素子のような磁気感応素子によってロータ磁石の漏
れ磁束を検出する際には、ステータ電流の影響で見かけ
上、磁極位置が変化してしまうのである。
【0010】また本願の発明者が先に出願した特願20
00−033500号の発明では、磁性体の端部にロー
タ漏れ磁束を集中させ、磁極位置検出精度を向上させる
ことができる。しかしながら、この方式では、ステータ
電流の影響を低減することができるが、磁性体の形状と
電流の大きさにより、磁性体間(非磁性体若しくは空
隙)内で、ステータ電流の大きさや位相の影響を受け
て、わずかにホール素子の出力の位相が変化することが
分かった。
【0011】なお、電動機の回転角度位置を厳密に検出
する装置としてレゾルバやエンコーダが知られている
が、これらはホール素子のような磁気感応素子を利用し
た検出装置に比べてコストが高く、特にコスト削減を要
求される用途には採用できない。
【0012】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
磁気感応素子を用いて精度よく磁極位置の回転角度の検
出ができ、コスト的にも低廉に抑えることができる電動
機の磁極位置検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電動機
の磁極位置検出装置は、ロータ自身の回転又はロータに
連動する回転部材により形成される、円周方向に磁気的
な凹凸に感応して電気信号を出力する磁気感応素子と、
前記磁気感応素子の出力変化をロータ磁極の基本基準位
置として検出し、磁極基準位置及びロータ回転角度演算
時のステータ電流の大きさと電流位相とに応じて基本基
準位置を補正し、回転角度を演算する演算手段とを備え
たものである。
【0014】請求項2の発明の電動機の磁極位置検出装
置は、逆極性の磁石が交互に配置された磁石ロータから
の漏れ磁束に感応する磁気感応素子と、前記磁気感応素
子の出力変化をロータ磁極の基本基準位置として検出
し、磁極基準位置及びロータ回転角度演算時のステータ
電流の大きさと電流位相とに応じて基本基準位置を補正
し、回転角度を演算する演算手段とを備えたものであ
る。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の電動機の磁
極位置検出装置において、前記磁石ロータは、逆極性の
磁石が交互に配置され、前記磁石毎の磁束により磁化さ
れるように当該磁石ロータの回転軸方向の端面に設けら
れた磁性体片を備え、前記磁気感応素子は、前記磁性体
片と対峙して磁性体片からの磁束に感応するように装置
ケース内に固定され、前記演算手段は、前記磁気感応素
子の出力の立上り、立下りエッジをロータ磁極の基本基
準位置として検出し、前記回転角度の演算を行うもので
ある。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の電動機の磁
極位置検出装置において、前記演算手段は、電気角での
補正量を磁性体片間の間隔の周方向角度を磁極数で除し
た数値以下に制限するものである。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明の電動機の磁極位置検出
装置では、磁気感応素子によってロータ自身の回転又は
ロータに連動する回転部材により形成される、円周方向
に磁気的な凹凸に感応して電気信号を出力する。そして
演算手段が、この磁気感応素子の出力変化をロータ磁極
の基本基準位置として検出し、磁極基準位置及びロータ
回転角度演算時のステータ電流の大きさと電流位相とに
応じて基本基準位置を補正し、回転角度を演算する。
【0018】これにより、請求項1の発明によれば、コ
ストの低い磁気感応素子を用いながらも、その磁気感応
素子がステータ電流と位相により受ける影響を補正し、
ロータ回転角度を精度よく検出することができる。
【0019】請求項2の発明の電動機の磁極位置検出装
置では、磁気感応素子によって磁石ロータからの漏れ磁
束に感応して電気信号を出力する。そして演算手段が、
この磁気感応素子の出力変化をロータ磁極の基本基準位
置として検出し、磁極基準位置及びロータ回転角度演算
時のステータ電流の大きさと電流位相とに応じて基本基
準位置を補正し、回転角度を演算する。
【0020】これにより、請求項2の発明によれば、コ
ストの低い磁気感応素子を用いながらも、その磁気感応
素子がステータ電流と位相により受ける影響を補正し、
磁石ロータの回転角度を精度よく検出することができ、
また検出装置内に磁石が不要になる。
【0021】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、隣り合う磁性体片間で磁気感応素子か
ら急峻な変化を示す出力信号を得ることができ、磁石ロ
ータの回転角度を精度よく検出することができる。
【0022】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて、演算手段が電気角での補正量を磁性体
片間の間隔の周方向角度を磁極数で除した数値以下に制
限することにより、必要以上の補正を行わなくして、磁
石ロータの回転角度を精度よく検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の1つの実施の形態
に係る電動機の磁極位置検出装置11の機能的な構成を
示すブロック図であり、図2及び図3はその機械的な構
成を示す断面図である。だたし、本実施の形態の機械的
な構成は、先願である特願2000−33500号の図
1と同様であるが、制御機能が異なっている。
【0024】まず、図2及び図3を用いて機械的な構成
を説明する。電動機13は、磁極となる逆極性の磁石1
5が交互に配置されたロータ17と、ロータ17の外周
に設けられ界磁巻線を有するステータ19と、ロータ1
7の回転軸21方向の端面となるエンドプレート23に
設けられ、ロータ17に設けられた磁石15(磁極)か
らの磁束により磁化される磁性体片25とから構成され
ている。
【0025】また、電動機13のケース内には、磁性体
片25と対峙して磁性体片25からの磁束に感応する磁
気感応素子27が固定されている。図1に示すように、
磁気感応素子27は、電動機の磁石ロータの漏れ磁束を
検出するために3個用意されている。なお、磁気感応素
子27としては、ホール素子やMR素子やGMR素子が
利用される。
【0026】そして、磁気感応素子27からの出力信号
は電動機の駆動装置(図示せず)に出力され、この出力
信号によりロータ17の磁極位置を検出して、各相分の
必要トルクに対応する界磁電流を生成し、ステータ19
に設けられた各界磁巻線に出力する。
【0027】次に、図1を用いて、第1の実施の形態の
機能構成を説明する。電動機1の磁石ロータ17の漏れ
磁束は3組のホールIC(磁気感応素子)27で検出す
る。このホールIC27の出力は位相角演算部2に入力
される。位相角演算部2は、3個のホールIC27から
180°毎にオン/オフ信号が120°ずつずれて入力
されるので、結果的に60°毎に基準位置を検出するこ
とができる。
【0028】電動機1の界磁巻線に流れるIU,IV,
IWの3相電流を電流センサ3U,3V,3Wによって
検出し、3相−2相変換部4に出力する。3相−2相変
換部4では、位相角演算部2の出力する現在の位相角θ
reをもとにして3相を2相に変換した電流値Id,Iq
を計算して2相電流指令演算部5に出力する。
【0029】2相電流指令演算部5は、外から与えられ
る目標トルクT*と2相実電流Id,Iqとを比較して
2相電流指令Id*,Iq*を求め、これを2相の電圧指
令に変換し、2相−3相変換部6に出力する。2相−3
相変換部6は、PWM指令電圧を計算するために、入力
される電圧指令値Id*,Iq*をPWMの平均位相θr
e′で2相−3相変換し、電力変換部7に出力する。電
力変換部7はこの3相電圧指令に基づいてPWM動作
し、電動機1に3相電流IU,IV,IWを供給する。
【0030】このような構成の電動機の磁極位置検出装
置において、実際にステータに電流を流したときの磁極
位置検出性能を図4を用いて説明する。図4は1相分の
検出信号の立上りエッジ、立下りエッジを示している。
測定は、測定用にロータに設置したエンコーダの基準位
置信号(Z相)を基準信号として行なった。この測定結
果から、電流一定(2000rpm,50A)で位相角
を0°から90°まで変えたときの立上りエッジ、立下
りエッジの変化は、電流位相が進むとエッジ入力も進ん
でいることが分かる。そして電流を変えれば、その影響
も変わる。図4では、磁極位置検出用の磁性体片25の
扇角αは42°(電気角度168°)に設定してあるの
で、その磁極位置の検出ずれは約1°〜2.5°と小さ
い。さらに、磁性体片25の角度αを大きく(ただし、
α<45°、電気角でα<180°)とすることによ
り、ずれ量をさらに低減することが可能であるが、それ
でも電流の影響を補正する必要がある。
【0031】そこで、磁性体片25を採用した場合、表
1の補正データテーブル及び図5、図6に示すように力
行時、回生時の出力状態に対応した補正角度を設定し、
これを位相角演算部2にマップデータとして記憶させて
おき、電流検出器3が検出し、3相−2相変換部4が3
相−2相変換した実電流Id,IqとホールIC27の
検出する位相角θに対してこのマップデータを参照して
補正量Δθを決定し、電流値計算用の位相角θre、PW
Mの指令電圧の計算用の位相角θre′を求めてそれぞ
れ、3相−2相変換部4、2相−3相変換部6に与え
る。
【0032】
【表1】 次に、図7〜図12に基づき位相角演算部2が実行する
補正演算処理について、さらに詳しく説明する。位相角
演算部2の演算周期は当該CPUの制御演算処理性能に
依存するが、この実施の形態では100μsecとしてい
る。そして位相角演算部2はホールIC27によるU,
V,W各相のエッジトリガータイミング毎に図11に示
すテーブルに基づき位相角θを求めてストアし、同時に
内蔵するクロックによって図9に示す状態遷移時間t1
と演算タイミングまでの所要時間t2を求めてストアす
る(図10のフローチャートにおけるステップS05〜
S15)。
【0033】例えば、U相のホールIC27の出力に立
下りエッジトリガ(つまり、“H”レベルから“L”レ
ベルへの遷移)があれば、V相、W相それぞれも調べ、
V相が“H”、W相が“L”であれば、状態1と判定
し、この場合の位相角θ=0°と決定する。続いてW相
のホールIC27の出力に立ち上がりエッジトリガ
(“H”→“L”)があれば、この際のU相、V相も調
べ、U相が“L”、V相が“H”であれば、状態2と判
定し、この場合の位相角θ=60°と決定する。そして
状態1→状態2の遷移に要した時間t1を求め、また、
演算出力タイミングまでの所要時間t2を求めるのであ
る。
【0034】次に、求めた位相角θ、時間t1,t2を
用いて演算出力タイミングにおける位相角θreを求め、
またPWM制御のための指令電圧を計算するための位相
角θre′を求める(ステップS20)。
【0035】続いて、実電流値と位相角θre,θre′と
を用いて、表1のマップデータを参照して補正角Δθを
ピックアップし、これらの位相角θre,θre′の補正演
算を行ない、これらを位相角演算部2から3相−2相変
換部4、2相−3相変換部6に出力する(ステップS2
5)。
【0036】なお、ステップS20における時間t1,
t2による比例演算は、制御タイミングにおける電動機
1の位相角を厳密に推定するためのものであり、また
「150μsec」は電力変換部7の遅効性を考慮したも
のである。
【0037】こうして、図12に示すように、真の磁極
位置(同図(a))に対してホールIC27が検出する
磁極位置がステータコイルに流れる電流の影響を受けて
Δθ(回生時には+Δθ、力行時には−Δθ)だけずれ
るので、このΔθ分をホールICの検出する位相角θに
対して補正することにより、常に正しい磁極位置の検出
ができるようになる。
【0038】なお、上記の実施の形態では磁石ロータの
周囲に磁性体片27を設け、ホールIC27が検出する
エッジの立上り、立下りのエッジを鋭くするようにした
が、これに限らず、本発明の発明思想はこのような磁性
体片27を採用していない電動機についても同様に適用
することができる。そしてその場合には、基準位置の補
正には表2のマップデータを用いる。
【0039】
【表2】 この場合、磁極位置検出感度向上用の磁性体片25を設
けていない分、大きな補正量が必要となる。図7(力行
時)及び図8(回生時)はそのような磁性体片を用いな
い場合に採用する補正角度のマップデータを示してい
る。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態を図13
及び図14に基づいて説明する。第2の実施の形態の特
徴は、磁石電動機の磁極位置の検出に磁石からの漏れ磁
束を検出するのではなく、電動機の回転出力と同期して
回転する磁性体、例えば、電動機の出力軸に取り付けた
補助歯車31に近接するように磁気感応素子27を設け
たことを特徴としている。なお、補助歯車31の一部の
歯32(これは、電動機の位相角0に対応する設定にす
るのが好ましい)の歯幅D1を他の歯33の歯幅D2と
異ならせておくことにより、基準位置を容易に検出でき
るようにしている。また補助歯車を磁極数12個の歯を
持つようにしてもよい。この場合の制御方法は、ロータ
内磁石の磁極を検出する場合と同様である。
【0041】この実施の形態でも、磁気感応素子27が
出力する信号波形から位相角(回転角)θを求め、さら
にステータ電流による影響を実験的に設定した表2のよ
うなマップデータによって補正量を求め、磁極位置θr
e,θre′を正確に決定することができる。そしてこの
実施の形態の場合、磁気感応素子27の設置場所の自由
度が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電動機の磁極位置
検出装置の機能構成を示すブロック図。
【図2】上記の実施の形態の機械的な構成を示す断面
図。
【図3】上記の実施の形態による磁極位置検出の動作原
理を示す説明図。
【図4】磁性体片を取り付けた磁石電動機における磁束
エッジの立下り、立上りの電流位相角によるずれ量を示
すグラフ。
【図5】上記の実施の形態で採用する電動機力行時の補
正量マップデータ(磁性体片あり)の説明図。
【図6】上記の実施の形態で採用する電動機回生時の補
正量マップデータ(磁性体片あり)の説明図。
【図7】上記の実施の形態で採用する電動機力行時の補
正量マップデータ(磁性体片なし)の説明図。
【図8】上記の実施の形態で採用する電動機回生時の補
正量マップデータ(磁性体片なし)の説明図。
【図9】上記の実施の形態における位相角演算部の位相
角演算原理を示す説明図。
【図10】上記の実施の形態における位相角演算部の位
相確保声援算処理のフローチャート。
【図11】上記の実施の形態においてホールICの検出
出力の組み合わせと位相角との関係を示すテーブル。
【図12】磁石電動機における真の磁極位置とホールI
Cの検出する磁極位置とのずれを示す説明図。
【図13】本発明の第2の実施の形態の電動機の磁極位
置検出装置の概略斜視図。
【図14】上記の実施の形態において採用する補助歯車
の正面図。
【図15】一般的な永久磁石電動機の回路ブロック図。
【図16】従来例の永久磁石電動機の断面図。
【図17】永久磁石電動機において、漏れ磁束がロータ
内の磁石位置に同期して変化する様子を示すグラフ。
【図18】磁極位置検出用のホールICに対して影響を
及ぼすロータからの漏れ磁束とステータコイルの電流と
が作る磁束との和の変化の様子を示すグラフ。
【符号の説明】
1 電動機 2 位相角演算部 3U,3V,3W 電流検出器 4 3相−2相変換部 5 2相電流指令演算部 6 2相−3相変換部 7 電力変換部 11 磁極位置検出装置 15 磁石 17 ロータ 19 ステータ 25 磁性体片 27 磁気感応素子(ホールIC)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA00 BB01 BB05 BB12 BB20 BB25 CC03 5H560 BB04 BB17 DA03 DA04 DA19 DC12 RR03 RR10 TT11 TT15 XA02 XA12 XA13 5H611 AA01 BB08 PP05 QQ03 RR02 UA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ自身の回転又はロータに連動する
    回転部材により形成される、円周方向に磁気的な凹凸に
    感応して電気信号を出力する磁気感応素子と、 前記磁気感応素子の出力変化をロータ磁極の基本基準位
    置として検出し、磁極基準位置及びロータ回転角度演算
    時のステータ電流の大きさと電流位相とに応じて基本基
    準位置を補正し、回転角度を演算する演算手段とを備え
    て成る電動機の磁極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 逆極性の磁石が交互に配置された磁石ロ
    ータからの漏れ磁束に感応する磁気感応素子と、 前記磁気感応素子の出力変化をロータ磁極の基本基準位
    置として検出し、磁極基準位置及びロータ回転角度演算
    時のステータ電流の大きさと電流位相とに応じて基本基
    準位置を補正し、回転角度を演算する演算手段とを備え
    て成る電動機の磁極位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石ロータは、逆極性の磁石が交互
    に配置され、前記磁石毎の磁束により磁化されるように
    当該磁石ロータの回転軸方向の端面に設けられた磁性体
    片を備え、 前記磁気感応素子は、前記磁性体片と対峙して磁性体片
    からの磁束に感応するように装置ケース内に固定され、 前記演算手段は、前記磁気感応素子の出力の立上り、立
    下りエッジをロータ磁極の基本基準位置として検出し、
    前記回転角度の演算を行うことを特徴とする請求項2に
    記載の電動機の磁極位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、電気角での補正量を磁
    性体片間の間隔の周方向角度を磁極数で除した数値以下
    に制限することを特徴とする請求項3に記載の電動機の
    磁極位置検出装置。
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