JP2003509997A - 永久磁石電気機械における電流妥当性診断のためのトルク電流比較 - Google Patents

永久磁石電気機械における電流妥当性診断のためのトルク電流比較

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JP2003509997A JP2001523878A JP2001523878A JP2003509997A JP 2003509997 A JP2003509997 A JP 2003509997A JP 2001523878 A JP2001523878 A JP 2001523878A JP 2001523878 A JP2001523878 A JP 2001523878A JP 2003509997 A JP2003509997 A JP 2003509997A
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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    • H02P6/28Arrangements for controlling current
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2209/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the waveform of the supplied voltage or current
    • H02P2209/07Trapezoidal waveform

Abstract

(57)【要約】 トルク電流(38)の決定および電気機械(10)の動作状態を決定するための電流決定および診断の方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願の相互引証 本願は、参考のため本文に援用される1999年9月16日出願の米国仮特許
出願第60/154,050号の権益を請求するものである。
【0002】 技術分野 本発明は、永久磁石電気機械に関し、特に電流妥当性診断のためのトルク電流
比較に関する。
【0003】 発明の背景 大半の最近の車両は、運転者によりステアリング・ホイールへ加えられる力が
電動ポンプあるいはエンジン駆動ポンプからの液圧によりアシストされるパワー
・ステアリングを備えている。ステアリング・ホイールの回転運動は、ステアリ
ング装置における直線運動へ変換される。ステアリング・ホイールへ加えられる
作用力は、ステアリング装置の機械的効益により増倍される。一部の車両ではス
テアリング装置はボール循環タイプであるが、多くの車両ではラック・アンド・
ピニオン・タイプである。
【0004】 ハイブリッド車両においては、燃料経済性を改善するためパワー・ステアリン
グが一般に用いられる。この経済性は、伝統的なステアリング・システムに特有
な損失の低減によって達成される。低速度で運転するとき、液圧アシストは良好
な感触および応答特性を生じ、かつ方向性バイパス弁を通る油圧油の定常循環に
よって高速度運転に要求される過剰能力に適用する。システムの背圧と組み合わ
されるバイパス流は、車両の動力プラントから無用にパワーを費消する。これら
の損失は、ポンプの回転速度の関数でもある。このため、油圧効率はエンジン速
度と共に低減する。ステアリングを生じないゼロ速度条件下での平均損失は、1
00ワットを越え得る。
【0005】 あるいはまた、パワー・ステアリングは、必要時にのみ電力を必要とする。電
子コントローラは、非ステアリング入力条件下では非常に少ない電力を要求する
。従来のステアリング・アシストがこのように劇的に少ないことは、燃料経済の
節減の基本である。運転者に与えられるステアリング感覚は、より大きな柔軟性
と順応性を持つ。システム全体の質量の節減もまた達成される。電力ステアリン
グは発電装置が独立しており、このことはこのステアリングが車両における全て
の電気モードにわたって動作し得ることを意味する。
【0006】 更にまた、電気モータに関する技術においては、正弦波形磁界で励起される多
相永久磁石(PM)型ブラシレス・モータが、台形磁界で励起されるモータに比
して少ないトルク・リップル、騒音および振動を生じることが知られる。理論的
には、モータ・コントローラが正弦波状の逆起電力(EMF)の周波数および位
相と同じ周波数および位相を持つ多相正弦波電流を生じるならば、モータのトル
ク出力は一定となり、ゼロのトルク・リップルが達成される。しかし、モータ設
計およびコントローラ実現の実際の諸制約により、純粋な正弦波逆起電力および
電流波形からの偏差がつねに存在する。このような偏差は、色々な周波数および
大きさにおいて寄生トルク・リップル成分となるのが通常である。様々なトルク
制御法が、このようなトルク・リップルの大きさおよび特性に影響を及ぼし得る
【0007】 正弦波状あるいは台形状の逆起電力を生じる永久磁石モータに対するトルク制
御の1つの方法は、電流ベクトルが逆起電力と位相整合されるようにモータの相
電流を制御することによって達成される。このような制御方法は、電流モード制
御として知られる。この方法においては、モータのトルクは電流の大きさに比例
する。しかし、電流モード制御は、ディジタル実現および処理のために複雑なコ
ントローラを典型的に必要とするという点において幾つかの欠点を呈する。この
コントローラはまた、電流センサからのフィードバックをディジタル化するのに
多数のA/Dチャネルを必要とし、その幾つかのチャンネルは位相電流の測定の
ため少なくともある位相に置かれる必要がある。電流モード制御の別の欠点は、
それが電流測定誤差に対して敏感であることであり、これがトルク・リップルを
基本周波数に誘起させる。
【0008】 トルク制御の別の方法は、電圧モード制御と呼ばれる。電圧モード制御におい
ては、モータの相電圧は、電流フィードバックを用いるのではなく電圧において
、モータの磁束を正弦波状に維持するように制御される。電圧モード制御はまた
、トルク・リップルを維持しながらモータ制御における精度を典型的に向上する
。電圧モード制御を用いる電気機械の1つの用途は、伝統的な水力ステアリング
と比較してその燃料経済性および制御が容易であるという利点のゆえに、電力ス
テアリング・システム(EPS)である。しかし、EPSシステムの商業化は、
コストおよび性能上の問題のゆえに限定されてきた。最も大きな技術的な問題に
は、ステアリング・ホイールにおける脈動および電圧モード制御と関連する可聴
雑音が含まれる。
【0009】 上記の諸方法にも拘わらず、ある用途に対しては更に正確な高精度の制御方式
が必要とされる。例えば、電力ステアリング制御システムにおいては、検出機能
の不明な障害あるいは故障がシステムにおける望ましからざる状況を生じるおそ
れがある。一般に、電圧モード制御方法がフィードバックを生じない正弦波シス
テムを含むのに対し、電流モード制御方法はフィードバックを用いる台形システ
ムを包含する。すなわち、電圧モード制御は開ループ制御法であるのに対し、電
流モード制御法では制御パラメータとして電流フィードバックが用いられる閉ル
ープ法である。従って、電圧制御システム内の不明な故障、あるいはモータ・パ
ラメータにおける変化の場合は、ステアリング・アシストは不都合にも影響を受
けるかもしれない。このため、不明な故障の影響を減じながら種々の制御法の採
用を可能にする診断法に対する必要が存在する。
【0010】 発明の概要 本文の開示は、EPS制御システムにおけるPMモータの電流の全体的な監視
のための方法および装置について詳細に述べる。この制御システムは、診断用の
監視を行いながら、所望のアシストに影響を及ぼすようにPMモータへ適切なパ
ワーを提供する。診断機能は、モータのトルク応答を監視して、望ましくないト
ルク条件が検出されるならば適切な動作を行う。
【0011】 診断方法はPM電気機械の決定された組の電流を用いる。該方法は、第1の端
部が直流バスに接続され第2の端部が1組の多相バスに接続されたインバータを
設けると共に、直流バスからの電流を測定するセンサを設けることを含む。方法
は更に、モータ電流を表わす1組の値を決定することを含む。
【0012】 電気機械の1組の相電流を決定するための機械読取り可能なコンピュータ・プ
ログラム・コードによりコード化された記憶媒体について記述する。この記憶媒
体は、コンピュータに先に述べた電流診断法を実現させる電気機械の回転位置を
測定する命令を含んでいる。
【0013】 好適な実施形態の説明 本発明については、幾つかの添付図面において類似要素に同じ番号が付された
、添付図面を参照して例示により記述される。
【0014】 次に図面を詳細に参照し、図2はPMモータ・システムを示しており、ここで
番号10は正弦波状に励起されるPMモータ12のトルクを制御するためのシス
テムを示す。当該システムは、ロータ位置エンコーダ14と、速度測定回路16
と、コントローラ18と、電力回路すなわちインバータ20と、電源22とを含
んでいる。
【0015】 図示された方式においては、モータ12のトルクは電圧モード制御装置を用い
かつ電流センサは用いることなく制御される。トルク生成電流を制御する代わり
に、コントローラはモータの数式に基いて所望のトルクを生じるのに必要な電圧
を決定する。電圧モード制御法は、図1に示したような電気機械動作フェーザ図
に基いている。定常状態の動作条件下では、正弦波形で励起されるPMモータの
電圧ベクトルV、逆起電力ベクトルE、電流ベクトルIは次の各ベクトルによっ
て支配される。すなわち、
【0016】
【数1】
【0017】 但し、Rは巻線抵抗、XsはモータのインダクタンスLsと励磁周波数Zとの積に
等しい相リアクタンスである。ここで、逆EMFベクトルEと電流ベクトルIと
の間の角度はΔであり、電圧ベクトルVと逆EMFベクトルEとの間の角度はГ
であると仮定する。
【0018】 モータの鉄損、摩擦および風損は無視して、PMモータの出力電力は、次式に
等しく、
【0019】
【数2】
【0020】 出力トルクは、
【0021】
【数3】
【0022】 である。但し、Zm=Z/(磁極対の数)である。フェーザ図に基いて、下式を
得ることができる。
【0023】
【数4】
【0024】 式(4)および(5)を解くと、下式を得る。
【0025】
【数5】
【0026】 式6を式2へ代入すると、下式を得る。
【0027】
【数6】
【0028】 式7および式3から、モータ・トルクを下式のように表わすことができる。
【0029】
【数7】
【0030】 但し、Ke=E/Zmは起電力定数である。式8から、モータ・トルクがモータの
入力電圧V(ベクトル)、モータ・パラメータおよび動作速度に依存することが
判る。従って、モータ・パラメータと速度が与えられ、逆起電力E(ベクトル)
に関する電圧の大きさV(ベクトル)およびその位相角Гを制御することにより
、モータ・トルクを所望の値へ制御することが可能である。式8は、この制御方
法の基礎をなすものである。
【0031】 同時に2つの変数の制御を行うことは難しいので、逆起電力E(ベクトル)と
電圧Vベクトル間の角度Гが1つの値へ固定され、次いでモータの入力電圧の大
きさが調整される。このように、任意の所与のトルク・コマンドTcmdに対し要
求される電圧は、Tcmdを式8へ代入してV(ベクトル)について解くことに
より計算することができる。すなわち、
【0032】
【数8】
【0033】 式9は、逆起電力E(ベクトル)と端子電圧V(ベクトル)との間の固定角度Г
に対して変化する速度により指令されたトルクに等しいトルクを維持するために
は、モータの入力電圧の大きさを変化させねばならないことを示す。このように
、コントローラが所望のモータ・トルクを生じる信号を生成するために、モータ
・パラメータ、ロータ速度および位置の角度の情報が要求されるが、電流のフィ
ードバックは必要とされない。望ましい実施形態においては、式9に示される関
係を用いて永久磁石モータに対する電圧モード制御法が実現される。
【0034】 電圧モード制御においては、角Гが適正に選定されねばならない。図1を参照
することにより、電流および逆起電力間の位相角Δが角Гに依存することが判る
。異なる位相角Δにおいては、モータの電機子電流が磁界と逆のあるいは一致す
る磁束を誘起し得る。従って、永久磁石の磁界に対する最小限の飽和作用あるい
は減磁作用を生じる結果となるГの選定が望ましい。
【0035】 前述の諸式の実現のための代替的な実施形態においては、更なる簡素化が行わ
れる。モータのリアクタンスは通常、抵抗値より非常に小さいから、式9におけ
るインダクタンス項は無視することができる。従って、簡単にされた下記の制御
式をコントローラにより実現すれば足りる。
【0036】
【数9】
【0037】 モータ・パラメータがおそらくよく理解されないか、あるいはモータ・トルク
制御の精度がそれほど重要でないときは、式10は容易に実現される簡単な式を
提供する。しかし、モータ・パラメータがよく理解されかつモータの制御におけ
る更なる精度が必要であるならば、式9において確認される関係を用いる実現は
更に適するものとなる。
【0038】 図2において、コントローラ18が所望のトルクを生じるのに必要な適正な電
圧を生じるためには、ロータの位置および速度が必要となる。ロータ位置エンコ
ーダ14はモータ12に接続されてロータの角位置を検出する。エンコーダ14
は、光学的検出あるいは磁界の変化にに基いて回転位置を検出する。エンコーダ
14は、ロータの角位置を示す位置信号24を出力する。
【0039】 位置信号24から、速度測定回路16がロータの速度を決定して速度信号26
を出力する。回路16は、所定の時間だけ位置信号パルスをカウントするカウン
タを含む。このカウント値は、モータの速度に比例する。例えば、カウンタが5
msの時間間隔における位置信号パルスをカウントしエンコーダが2.5度の分
解能を持つならば、速度の測定値は約41.7rpmの分解能を持つことになる
。速度信号はまた、式Zm=ЭTm/Эtから位置信号の微分としても得ること
ができる。但し、Эtはサンプリング時間、ЭTimはサンプリング期間中の位
置の変化である。
【0040】 位置信号24、速度信号26およびトルク指令信号28は、コントローラ18
へ印加される。トルク指令信号28は、所望のモータ・トルクを表わす。コント
ローラ18は、位置信号24、速度信号26、トルク指令信号28および他のモ
ータの固定パラメータ値を用いることにより、所望のトルクを生じるのに必要な
電圧の大きさ信号Vref30を決定する。3相モータの場合は、必要とされるモ
ータの入力電圧を生成するのにモータの逆起電力E(ベクトル)と同期される3
つの正弦波基準信号が要求される。コントローラが、下式に従って電圧振幅信号
30と位置信号24から相電圧指令信号Va、Vb、Vcを決定することにより
、電圧振幅信号Vref30を3つの相へ変換する。すなわち、
【0041】
【数10】 Va=Vrefsin(T) (11) Vb=Vrefsin(T−120°) (12) Vc=Vrefsin(T−240°) (13) コントローラ18のモータ電圧指令信号32は、モータ電圧指令信号32に応
答してモータのステータ巻線へ相電圧34を印加するため電源22に接続される
電力回路またはインバータ20へ印加される。しかし、平均的な正弦波形を持つ
相電圧34を生成するためには、インバータ20のスイッチング・デバイス50
(図4Aおよび図13参照)が特定のロータ角位置において特定の期間だけター
ンオン及びターンオフされねばならない。インバータ20の制御は、適正なパル
ス幅変調(PWM)方式に従って実現される。
【0042】 更に、電圧制御の概略図が図2に図示される。同図において、ブロック36に
おけるVはトルク指令TcmdおよびPMモータ12のロータの角速度の関数と見
なされる。また、各相のデューティ・サイクルは、フェーザ電圧V、電力バス電
圧Vdc、およびロータ位置、ならびに角度補正の関数である。換言すれば、電
圧モード制御において用いられるPMブラシレス機械の場合は、モータ電圧を調
整することによってトルクの制御を達成する。モータ・パラメータ(例えば、ト
ルク定数K)および速度(例えば、Z)を用いることにより、コントローラ18
は所望のトルクを生じるのに必要な電圧を計算する。コントローラ18は、ロー
タ位置エンコーダ14から得られるロータ位置24および速度26からのフィー
ドバック信号を用いて実現される。
【0043】 式14から、PM機械においてはトルクが一定の逆起電力E(ベクトル)およ
び位相角に対するモータ電流の関数であることが判る。
【0044】
【数11】
【0045】 但し、Kはモータのトルク定数、I(ベクトル)は電流ベクトル(およびΔは逆
起電力E(ベクトル)と電流ベクトルIとの間の角)である。 測定された相電流I(ベクトル)は制御アルゴリズムでは用いられないことが
判る。先に述べたように、モータ電流は、適正な電圧がモータ12へ印加されな
ければ、逆方向に影響を受けるおそれがある。従って、モータの電圧および動作
を監視する手段が望ましい。このシステムは、総合DCバス電流38を監視する
ことによって駆動システムの欠陥動作について評価することができる。図3は、
指令電流が指令トルクから計算されて測定されたモータ電流と比較され、EPS
システムにおける望ましくないアシスト動作を検出するのに誤差が用いられ診断
方法の高レベルのブロック図を示している。明らかなように、このような診断方
式の実現のためには、トルク指令からの正確な電流評価ならびに正確な電流測定
が要求される。現在では、電流の測定および電流の評価の制限、ならびに誤った
決定の詳細に論議を向けることが適切である。
【0046】 測定されたDCバス電流38からのモータ電流の測定あるいは評価のためには
、単一電流センサ40(図2)がDCバスにおいて用いられる。このため、各相
ごとのセンサの必要はなくなる。従って、本発明に用いられる概念の理解のため
には、バスとモータ電流間の関係について良好に把握すれば充分にである。
【0047】 DCバス電流38の形状および大きさは、モータの相電流と相電圧V(ベクト
ル)間の角度に依存する。図4Aは、インバータ20の1つのスイッチング・サ
イクルにおけるインバータ20とDCバス電流38のスイッチングを示す。図4
Bは、インバータ20のスイッチング・デバイス50のデューティ・サイクルお
よびDCバス電流に対する相関する寄与を示している。インバータ20は、各イ
ンバータのスイッチング・サイクルにおいて6つのスイッチング状態を経過する
。バス電流の振幅は、各状態で異なる。図5Aないし図5Cは、1つの電気的サ
イクルにおけるモータの相電圧V(ベクトル)、相電流I(ベクトル)およびD
Cバス電流を示している。図5Dでは、パラメータDA、DB、DCが相A、B
、CおよびIA、IB、ICのそれぞれに対するスイッチング・デバイス50の
デューティ・サイクル、これらの例におけるDCバスと相関する対応瞬時相電流
を表わす。DCバス電流38がインバータ20のスイッチング周波数に等しい周
波数を持つパルスとして現われることが判る。これら高周波電流パルスのピーク
値は、モータ位置の60の電気角度ごとに相から相へと方向転換する。図6は、
相電流I(ベクトル)および相電圧V(ベクトル)が使用接地と位相無く同位相
である動作点におけるバス電流パルスのエンベロープを示している。相の対称性
を仮定すると、バス電流波形のエンベロープは60度ごとに反復する。このため
、エンベロープはモータ12の6倍の電気的周波数を有する。当業者は、任意の
瞬間においてモータ12の特定の位相が接地基準として用いられる場合に規格で
あることを理解されよう。このような規格は、典型的に位相の電流および電圧の
観察および論議を簡単にするために用いられる。
【0048】 無効電力が非常に小さい動作点では、相電流I(ベクトル)および相電圧V(
ベクトル)は実効的に同位相である。バス電流プロファイルは、相電流に追従す
る。図6はまた、このような動作点における相電圧V(ベクトル)およびDCバ
ス電流のプロファイルと共に相電流I(ベクトル)について描写している。バス
電流プロファイルが相電流I(ベクトル)に追従する約60度あるいは約ρ30
度のウインドウがあることに注意すべきである。無効電力がモータ速度の増加と
共に増加すると、相電圧V(ベクトル)と電流I(ベクトル)間の位相角Iが増
加し、バス電流のスイッチングが図7に示されるように遷移し始める。相電圧V
(ベクトル)と電流I(ベクトル)間の角Iが約30度の電気角より大きくなる
と、図7に示されるように、バス電流特性のピーク値が相電流I(ベクトル)の
ピーク値より小さくなる。このため、バス電流プロファイルが相電流I(ベクト
ル)のピークに追従する約ρ30度のウインドウ内では、バス電流の大きさは相
電流I(ベクトル)のピーク、従ってウインドウ内のバス電流の測定により決定
される相電流によって特徴付けられる。
【0049】 このような点を越えるバス電流プロファイルのピークは、式15によって特徴
付けることができる。
【0050】
【数12】
【0051】 最悪のケースでは、Iは90度の電気角(すなわち、完全な無効負荷)に等し
く、バス電流プロファイルのピークは式16によって与えられる。
【0052】
【数13】
【0053】 従って、位置ウインドウ内のバス電流プロファイルのピークはつねに相電流I
(ベクトル)のピークの大きさの50%以内にある。更に、より高速においては
バス電流がピーク相電流の約40%以内であるが、低速のPMモータにおける典
型的な動作条件下では、相電流のピークの10%以内のバス電流を呈する。従っ
て、既知のモータの条件および速度では、DCバス電流38は予期し得る誤差の
許容差内で電流の妥当性を評価するための実用的な手段であり得る。
【0054】 電流の誤差は、2つの方法、すなわち、第1に、モータ電流のピークをモータ
電流指令ベクトルに比較することにより、第2に、電流ベクトルから瞬時指令電
流を計算してこれを測定された電流に比較することによって決定することができ
る。しかし、両方の場合、相電圧V(ベクトル)と相電流I(ベクトル)との間
の角Iを知ることが変換の実施において重要となる。当業者は、弱め界磁制御法
を用いる進相方式において、モータ速度Zの関数である進相角Гが電流角αの制
御手段として調整されることを理解されよう。しかし、この方法は、電流角αが
電流I(ベクトル)と電圧V(ベクトル)の動作点に対して変動するという事実
により複雑となる。当業者は理解されるように、低いトルク・レベルでは、電流
は速度と共に迅速に増加する。図8は、モータ速度の関数として0.25および
0.5Nm(ニュートン・メートル)における典型的なPMモータ12における
モータ電流を示している。より高い速度における電流はトルクの増加と共に低減
することが判る。3アンペアの測定許容差を仮定すると、点線が0.25Nmの
トルクに束縛される測定許容差を示す。検出可能であるためには測定許容差が小
さ過ぎるゆえに、0.25Nmの誤差が約500rpm以上では検出されないこ
とが判る。
【0055】 更に、バス電流は、動作範囲の大部分において相電流I(ベクトル)のピーク
を見出し得ない。図9は、バス電流プロファイルのピークがPMモータに対する
相電流I(ベクトル)より小さい動作範囲を示している。同図は、低いトルク・
レベルでは、電流ピークが低速においても異なることを示している。最後に、相
電流のピークがバス電流プロファイルを用いて容易に検出されても、このような
パラメータ単独では電流の妥当性診断を容易に導くものでないことが理解されよ
う。この理由から、モータの指令トルクからのピーク指令電流の決定は困難かつ
厄介なものである。
【0056】 バス電流測定の上記の諸制限は、比較のためにバス電流、ピークあるいは瞬時
値を用いることを困難にする。しかし、トルク電流は、もし識別可能であれば、
問題となる期間にわたりバス電流および相電流I(ベクトル)を表わす。このた
め、トルク電流の決定は有利なものとなる。電流ベクトルIのトルクを生じる成
分は、式17によって与えられる。
【0057】
【数14】 Iq=Icos(α) (17) 但し、Iは電流ベクトルあるいは相電流のピーク、αは逆起電力E(ベクトル)
と電流I(ベクトル)の間の角である。 また、指令トルク電流成分は、式18によって与えられる。
【0058】
【数15】 Iq=トルク/Kt (18) 当業者には理解されるように、トルク電流Iqはモータ速度要求とは独立的で
ある。このため、指令トルク電流を計算し比較する手段が容易に達成可能である
。図10は、速度の関数としてPMモータのトルク電流の許容差を示している。
測定誤差は、全速度範囲における誤差帯域内に該当する。モータの作動トルクが
指令されたモータ・トルクの許容差内に維持されることの確保が望ましいことを
認識する価値がある。トルク電流Iqは、モータのトルクが実際に許容差内にあ
ることを観察する手段を提供する。従って、トルク電流Iqが測定されたバス電
流38から直接確保できるならば、電流の妥当性診断のため電流誤差の決定を容
易にする電流を決定する手段を容易に確保することができる。望ましい実施の形
態の特徴は、これがこのような望ましい結果を達成する方法であることを実証す
ることである。
【0059】 図11は、回転角Tの関数として単相モータの電流、電圧V(ベクトル)およ
び逆起電力E(ベクトル)の波形を示している。逆起電力E(ベクトル)のピー
クにおけるモータ相電流I(ベクトル)の瞬時の振幅がIcos(α)に等しい
。ここで、Iはモータの相電流I(ベクトル)のピーク振幅である。従って、逆
起電力Eのピーク付近の瞬時のモータ相電流I(ベクトル)の適正に調時された
測定は、トルク電流の振幅を生じる。また、先に述べたように、バス電流のピー
クが位相角の制限枠内の瞬時位相電流のピークに相当することにも注意すべきで
ある。このため、トルク電流Iqは、3相の逆起電力E(ベクトル)がその正ま
たは負のピークに当たる点におけるバス電流のエンベロープを捕獲することによ
って、バス電流38を介して決定することができる。相電圧V(ベクトル)の波
形、従ってバス電流に関するトルク電流Iqの位置は、進み位相角Гに依存する
。逆起電力E(ベクトル)のピークは、進み位相角が30度の電気角より小さい
限り、バス電流エンベロープにおけるその対応する相電流I内に含まれる。逆起
電力E(ベクトル)のピークがバス電流のエンベロープにおけるその相電流I(
ベクトル)を越えてしまうと、この点における捕獲されたバス電流は、図12に
示されるように、トルク電流Iqと等しくならない。従って、進み位相角Гが約
30度より大きい動作点に対する電流または電流誤差の許容可能な測定を提供し
得なくなる。このような条件下では、誤差の許容範囲を広げるかあるいは診断機
能を不動作状態にしなければならない。測定された電流の正確度もまた、モータ
の測定位置の分解能によって影響を受ける。好都合なことに、望ましい実施の形
態においては、このような影響は、ピーク点付近の比較的小さな勾配による相電
流I(ベクトル)の波形のピーク付近の電流を測定することによって最小限に抑
えられる。当業者は、他の位置における測定が波形の正弦波形による大きな誤差
を受けることを認識されよう。従って、電流ベクトルIがモータの逆起電力E(
ベクトル)と同位相になるよう制御される制御方式では、位置の分解能の影響は
それほど顕著でない。
【0060】 図13は、DCバス電流38からのトルク電流Iq測定のためのシステムの一
実施形態の概略図を示す。DCバス電流38は、フィルタ増幅器42によりフィ
ルタ処理され増幅される感知抵抗40に跨がる電圧を測定することにより検知さ
れる。検知電流がインバータ23の所定のパルス幅変調(PWM)周波数、例え
ば20KHzにおいてパルス形態であることが判る。図17は、明瞭にするため
に、PWMパルスを特徴付けるDCバス電流の波形を示している。Ibusと呼ば
れるDCバス電流38を表わす信号は、フィルタ増幅器42の出力を形成する。
bus信号44は更にアナログ・スイッチ46へ印加され、これは他の端部が接
地されたサンプルアンドホールド・コンデンサ48を充電するのに用いられる。
この回路は、バス電流のエンベロープの識別のため必要なピーク検出機能を生じ
る。サンプリングは、逆起電力E(ベクトル)信号のピーク付近のみでとられる
所定のサンプル数に限定される。例えば、3相6極型PMモータ12においては
、このサンプリングは各電気サイクルごとに6回生じる。トルク電流捕獲信号T
orq_Current_Captureは、図14に示される論理機能100によって生成さ
れる。この論理機能100および処理は典型的に、コントローラ18(図2)に
おいて実現される機能である。このようなコントローラは、本文で本発明により
記述される処理の実施に必要とされるような、プロセッサ、ロジック、メモリ、
記憶装置、レジスタ、タイミング、割込み、および入出力信号の諸インターフェ
ースを制限されることなく含み得る。Torq_Current_Capture信号は、イン
バータ20の上部ドライブ・スイッチング・デバイス50のゲート・デューティ
駆動信号DUADRV、DUBDRV、DUCDRV、電圧角Гおよびエンコー
ダ14(図2)により検出されるようなモータ位置θencを用いて生成される。
ゲート・デューティ信号および電圧角は、適正なロジックと共に、高周波電流パ
ルスのピーク時にのみバス電流のサンプリングが生じることを保証する。
【0061】 表1は、電圧位置の関数としてDCバス電流パルスおよびセクタの生成をサン
プリングするための条件を示す。電圧位置は、モータの回転角に関する電圧V(
ベクトル)の電気角度における絶対的な位置角である。例えば、3相6極の電気
機械において、電圧角は、それぞれ120度の機械的回転当たり360度の電気
角だけ移動する。このため、何らかのオフセットを無視し、逆起電力E(ベクト
ル)が基準値となるものと仮定すると、電圧角Гが電圧と逆起電力E(ベクトル
)との間の位相差を識別し、電圧信号の絶対位置が決定可能である。また、これ
らパルスの形状および位置がモータ12の角度位置および電圧信号の位相角の関
数として変化することも注目に足る。電圧位置は、3相6極の場合に6つのセク
タへ分けられる。再び、位置の角ゼロが負から正になる相「A」の線間電圧のゼ
ロ交差に対応するという仮定に基いて、ピーク電流がこれらセクタの各々におけ
る特定相に対応する。このような仮定は、バス電流の測定、および特定の相電流
にバス電流を帰因する規約を確立する。当技術においては、識別される概念に影
響を及ぼすことなく他の規約が用いられることが判る。高周波バス電流パルスが
それらのピークにある場合すなわち時間セグメントは、インバータ20の上部ス
イッチング・デバイス50(図13)と関連するゲート信号を監視することによ
り観察できるインバータ20(図13)のスイッチングに依存する。
【0062】
【表1】
【0063】 表2は、バス電流パルスがそのピーク値にあるとき、従ってBus_Current_
Capture信号が生成されるとき、各セクタに対するデューティ信号の状態を示し
ている。Bus_Current_Capture信号が任意の時点におけるバス電流38のエ
ンベロープの捕獲を許容することが判る。このことは、必要に応じて、他の目的
のための電流のサンプリングを容易にする。これらの周波数のピークは、対応す
る相の逆起電力E(ベクトル)の正弦波パルスがそのピークに達するときのみ捕
獲される。同表では、HIGHが論理値1に対応しLOWが論理値0に対応して
いることが判る。
【0064】
【表2】
【0065】 表3は、DCバス電流が捕獲されるときの逆起電力E(ベクトル)を示してい
る。100マイクロ秒のパルス(E_Position)がこれらの位置の各々に生成さ
れて適正時にTorq_Current_Capture信号をトリガする。Torq_Current_
Capture信号は、図14に示されるようなBus_Current_Capture信号および
E_Position信号を用いて生成される。図15は、タイミングの相互作用を示し
、Bus_Current_Capture信号とE_Position信号の関数としてTorq_Curr
ent_Capture信号に連動する。モータ位置を調べ、オフセットについて位置を
補償し、表3に示される論理規則を適用することが捕獲を達成する。Torq_Cu
rrent_Capture信号を用いて、Ibus信号44の電圧を捕獲するサンプルアンド
ホールド・コンデンサ48(図13)の充電を可能にする。過渡的なディップ時
のコンデンサ充電を避けるため、100マイクロ秒のパルスが、図15における
最後のパルスにより示されるように、任意の半分のBus_Current_Captureパ
ルスで終らないことが保証される。
【0066】
【表3】
【0067】 表3 E_Positionパルスが生成されるときの逆起電力Eの位置 図16は、電流の妥当性診断アルゴリズムに対する計算を行うため用いられる
プロセスのブロック図を示す。この診断アルゴリズム200は、2つのサブ機能
、すなわち、電流の比較機能220および故障の判定機能240からなる。電流
妥当性診断アルゴリズムは、先に触れたような典型的なコントローラにおいて実
行可能なソフトウエアに具現され、以降において詳細に論述されるようなソフト
ウエア・プロセスにおいて具現される。
【0068】 電流妥当性診断アルゴリズムに対する入力は、指令電流I_CMD、高解像度
のモータ位置θenc、初期のセットアップに対するユーザ規定のテスト・パラメ
ータMot_offset、測定電流I_measure、および計算されたモータ速度ωであ
る。電流妥当性診断アルゴリズムからの出力は、故障が検出されたかどうかを表
わす信号Fault_Indicationである。
【0069】 一実施態様においては、電流妥当性診断アルゴリズムは、有効データが評価さ
れていることを保証するためモータ位置θencにより示されるように測定された
電流の新たな値が得られるときにのみ実行される。また、I_measuredに対す
る値が規定された較正可能な高解像度のモータ位置において、すなわち、モータ
の電気位置で60度ごとにサンプルされるべきことにも注目されたい。更に、デ
ータ処理は、電流の新たな測定が得られるとき各サンプリング後に行われるべき
である。
【0070】 図16によれば、測定点インジケータ222の機能が、電流妥当性診断が実行
されるべきときを識別する。この実行は、表4に示される角度にわたるモータ位
置θencに基いてEnable_Diagnosticsを付勢することによって行われる。この
表における「1」は、Enable_Diagnosticsに対し付勢されたケースを表わす
。表4に示されない他の全ての位置では、Enable_Diagnosticsが不動作状態
であり、「0」にセットされる。
【0071】 トルク電流Iqが電流検出回路により捕獲される時に、モータ位置θencが点と
交差するとき、入力トルク電流Iqのアナログ/ディジタル変換が可能となる。
測定される電流I_measuredは、加算器224において指令トルク電流(I_
CMD)と比較されて、測定電流の妥当性を判定する。指令トルク電流I_CM
Dは、式19に示されるような指令トルクから推定される。
【0072】
【数16】 I_CMD=Tcmd/Ke (19)
但し、Keはモータのトルク定数である。
【0073】 前の2ミリ秒ループのI_CMD値は、データのタイミングが生じる誤差を避
ける比較のため用いられる。
【0074】
【表4】
【0075】 再び図16において、前記比較は誤差電流I_ERRを生じ、その大きさが加
算器230において限界誤差と加算され、これがトルク誤差の許容差を確立する
。絶対値関数226に関しては、ここでI_ERRが比較と誤差限界I_Bound
に対し用意されるI_ERR_ABSとして符号のない大きさのみの値へ変換さ
れる。次に、モータ速度Zの関数として電流限界I_Boundを計算してこれを確
立するための較正可能な関数が示されるI_Boundのプロセスの表228につい
て述べる。この関数は、増加されるモータ速度Zに対する誤差の許容差を補償す
る方法を提供する。一実施態様において、一次補間ルックアップ・テーブルが用
いられる。このようなルックアップ・テーブルが当技術において実行の簡素化と
速度のため広く用いられることが判るであろう。更に、このような表は、多数の
プラットフォームおよび車両にわたるプロセスにおいて必要な制限を確立するた
め較正における大きな柔軟性を可能にする。当業者には、補間表が例示としての
み記述されること、従って請求範囲に対する限定と見なすべきでないことが更に
理解されよう。本発明の趣旨および範囲から逸脱ことなく実施の形態に対して種
々の修正および置換が可能であることを理解すべきである。
【0076】 再び図16において、I_Bound値が加算器230においてI_ERR_AB
Sから指し涸れて誤差I_ERR_NORを生じ、これが指令されたトルク電流
と測定されたトルク電流との間の速度補正された誤差を表わす。誤差は、測定さ
れた電流I_measuredが指令電流I_CMDと誤差I_Boundの和を越える、
すなわち、I_measured>abs(I_CMD+/−誤差境界)であるならば生成さ
れる。フラッグI_ERR_SIGNは、サイン機能232のプロセスにおいて
生成されてFault_Determination240のプロセスにおいて用いられる誤差信
号I_ERR_NORのサインを表わす。
【0077】 一実施態様においては、演算要件は、満足し得る車両運転者の手の感覚および
車両の実効ステアリングを得るためには、トルクがハンドホイールにおける運転
者の5Nmの指令トルク以内でなければならないことを表わす。トルクの誤差許
容差は、車両の大きさ、ステアリング・システムの設計、車両の速度、その他の
パラメータに従って変動し得る。誤差の限度は、歯車比を用いてステアリングホ
イールの許容差をモータ・トルクの許容差へ変換することにより、更に式19を
用いて相当トルク電流を計算することによって計算される。問題点は、電流誤差
の振幅および許容差範囲外の持続時間について記録される。このような問題は、
モータのトルクが指令された不適正なEPS機能によるものでないことを表わす
【0078】 Fault_Determination240プロセスは、所定の発生数に対し連続的な誤差
が存在するならば障害を記録する。Fault_Determinationプロセス240は、
誤差累積ルーチンを用いて、障害が検出されたと見なされるときを判定する。誤
差累積ルーチンは、2つの機能、すなわち、誤差カウント表242と実際の誤差
アキュムレータ244を備える。I_ERR_NOR信号の値により確立される
電流の妥当性テスト基準を越えるごとに、所定の数のカウントPSTEPだけ誤
差アキュムレータ244のカウンタを増分する。良好なテストごとに、カウンタ
を所定の数のカウントNSTEPだけ減分する。誤差の低減は、演算限界の問題
を避けるためゼロ・カウントに制限される。誤差アキュムレータ244は、I_
ERR_SIGNフラッグを評価する。このフラッグが限界違反を示す正である
ならば、PSTEPが加算され、フラッグが負であれば、NSTEPが加算され
る。誤差アキュムレータ244が所定の値を越えると、障害が検出されたと見な
される。このような障害が検出されると、誤差アキュムレータ244が障害を示
す出力を生じる。
【0079】 PSTEPカウントは、誤差I_ERR_NORの大きさの関数である。最大
の誤差は、PSTEPカウントの最大値に対応する。I_ERR_NORの最大
値、従ってPSTEPの最大値は、特定のESPシステムの使用ごとに固有のも
のであり、較正テストに従って得られる。この値は、用いられる車両ならびに用
いられるコントローラの詳細点に基いて選定される。一実施態様においては、P
STEPカウントの最大値は、コントローラの1つのサイクル内で検出され得る
トルクの誤差に対応し、NSTEPは識別された障害の影響と見なされるのに必
要な持続時間に基いて決定される。当業者は、このような障害カウンタの規定方
法が一般的であること、および同じ要求機能を達成するのに多数のバリエーショ
ンがあり得ることを理解されよう。誤差カウント表242は、誤差の大きさに基
いて値PSTEPを決定する。
【0080】 当該アルゴリズムは、較正機能である誤差カウント表242を用いて誤差アキ
ュムレータ244に対して要求される誤差カウント(PSTEPカウント)の値
を決定する。一実施態様においては、線形補間ルックアップ・テーブルが用いら
れる。再び、このようなルックアップ・テーブルが当技術において簡素化、実行
の速さおよび柔軟性を得るために一般的に用いられることが理解されよう。
【0081】 本発明はPMモータの電圧制御に適することが判る。非PMモータ、あるいは
電流モードのような他の形式の制御装置も同様に適し得る。例えば、電流モード
制御を電流モード制御に特有の現在あるフィードバック・システムに対するバッ
クアップとして用いることができる。換言すれば、ロータの位置および速度情報
のフィードバックの一部である限り(位置の情報から速度が得られることに注意
)、本発明は好適に用いられよう。
【0082】 開示された発明は、コンピュータあるいはコントローラが実現するプロセスお
よびこれらプロセスを実施するための装置の形態で具現することができる。本発
明はまた、コンピュータのプログラム・コードがコンピュータまたはコントロー
ラへロードされて実行されるとき、コンピュータが本発明を実施するための装置
となるフロッピ・ディスク、CD−ROM、ハード・ディスク・ドライブ、ある
いは他の任意のコンピュータ可読な記憶媒体のような無形の媒体において具現さ
れる命令を含むコンピュータのプログラム・コードの形態で具現することもでき
る。本発明はまた、例えば、記憶媒体に記憶され、コンピュータまたはコントロ
ーラへロードされあるいはこれにより実行され、電気配線あるいはケーブル、光
ファイバなどの伝送媒体により伝送され、あるいは電磁波を介して、コンピュー
タのプログラム・コードがコンピュータへロードされてこれにより実行されると
き、コンピュータが本発明を実施する装置となるなどの如何を問わず、コンピュ
ータのプログラム・コードの形態で具現することもできる。汎用マイクロプロセ
ッサにおいて実現されるとき、コンピュータのプログラム・コードのセグメント
は特定の論理回路を生成するようにマイクロプロセッサを構成する。
【0083】 望ましい実施の形態を図示し記述したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱す
ることなく本発明に対する種々の修正および代替が可能である。従って、本発明
は例示としてのみ記述され、本文に開示された図例および実施の形態は請求の範
囲に対する限定と見なすべきでないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 モータの種々のパラメータのフェーザ関係を示す。
【図2】 PMモータ・システムを示す図である。
【図3】 電流の妥当性診断方式の高レベルブロック図を示す図である。
【図4】 図4Aは、インバータのスイッチング状態および関連するスイッチ
ング・デバイスを示し、 図4Bは、相電流と相関するDCバス電流とインバータのスイッチング・デバ
イスの状態との間の関係を示す。
【図5】 図5Aは、位置の関数としてインバータからモータへ印加される相
対接地電圧を示し、 図5Bは、回転位置の関数としてインバータからモータへ印加される線間電圧
を示し、 図5Cは、DCバス電流、電圧セクタおよび相関する相電流間の関係の更に詳
細な表示であり、 図5Dは、モータの一回転における各セクタに対するデューティ・サイクルお
よび対応する相電流を示すと共に、図4Aおよび図4BのDCバス電流レベルと
インバータのスイッチング状態との間の関係を更に詳細に表示する。
【図6】 相電圧および電流が回転位置の関数として同位相にあるときのDC
バス電流レベルを示す。
【図7】 相電圧および電流が異なる位相にあるとき、すなわち、回転位置の
関数として位相角が30度より大きいときのDCバス電流レベルを示す。
【図8】 0.25ニュートン・メートルのトルク許容差レベルにおける速度
の関数としてモータ電流を示すグラフである。
【図9】 相電流とバス電流とが匹敵し得る速度対トルクの領域を示す。
【図10】 0.25ニュートン・メートルの許容差レベルにおける速度電流
の関数としてモータのトルク成分を示すグラフである。
【図11】 モータの電圧角Гが30度より小さいときのモータの相ごとの電
流、電圧および逆起電力のスケール付き波形を示す。
【図12】 モータの電圧角Гが30度より大きいときのモータの相ごとの電
流、電圧および逆起電力のスケール付き波形を示す。
【図13】 トルク電流を検出する実施の形態の構成である。
【図14】 トルク電流の捕獲信号を生成する論理回路を示す。
【図15】 トルク電流の捕獲信号の生成時のタイミング関係を示す。
【図16】 電流の妥当性アルゴリズムを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月27日(2001.3.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 AA08 BB04 BB12 DA08 DA09 DB20 DC12 EB01 EC01 GG04 JJ02 JJ18 JJ19 JJ20 RR10 SS02 TT08 TT11 TT15 UA03 UA05 XA08 XA12

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相バスに結合された電気機械における電流を決定する方法
    であって、 前記電気機械の回転位置を、該電気機械に結合された位置エンコーダにより検
    出するステップと、 インバータを制御するステップと、前記インバータは複数のスイッチング・デ
    バイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相バスに結合された出力を有
    し、該インバータおよび前記位置エンコーダに結合されたコントローラからの指
    令に応答し、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流を所定の時間間隔で捕獲するステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記多相バスの各相における電流の大きさを表わす1組の値
    を決定するステップを更に含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記電気機械が所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する相電流間の角が約マイナス
    30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記電流からのトルク電流を表わす値を決定するステップを
    更に含む、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記電気機械の所与の相に対する特定の逆起電力の電圧波形
    はそのピーク値に達し、 前記電気機械は所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態であり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する逆起電力間の角が約マイナ
    ス30度ないし約30度の範囲内にあるとき、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコーダ
    はモータ位置センサを含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁石
    DCブラシレス・モータである、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記捕獲が、前記電流を表わす信号値をサンプリングするこ
    とを特徴とし、該サンプリングは前記所定の時間間隔のみにおいて動作状態とな
    るよう前記コントローラにより制御される、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 多相バスに結合された電気機械の状態を確保するための診断
    方法であって、 前記電気機械の回転位置を、該電気機械に結合された位置エンコーダにより検
    出するステップと、 インバータを制御するステップと、前記インバータは複数のスイッチング・デ
    バイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相バスに結合された出力を有
    し、該インバータおよび前記位置エンコーダに結合されたコントローラからの指
    令に応答し、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流のトルク生成成分であるトルク電流を捕獲するステップと、 電流誤差を計算するステップと、 前記トルク電流に対する境界制限を確立するステップと、 前記値を前記境界制限に比較するステップと、 前記境界制限を越えたかどうかを評価することにより故障が存在するかどうか
    決定し、電流誤差を生成するステップと、 前記故障が存在するならば、第1の所定のカウントだけ故障カウンタを増分す
    るステップと、 故障が存在しなければ、第2の所定のカウントだけ前記故障カウンタを減分す
    るステップと、 前記故障カウンタが所定の限界を越えると故障を表示するステップと、 を含む方法。
  10. 【請求項10】 前記電気機械が永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダがロータ位置センサを含む、請求項9記載の診断方法。
  11. 【請求項11】 前記電気機械が、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項9記載の診断方法。
  12. 【請求項12】 前記電流誤差は、電流指令を表わす値をトルク電流から差
    し引くことにより決定される、請求項9記載の診断方法。
  13. 【請求項13】 前記境界制限がモータ速度について補償される、請求項9
    記載の診断方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項9記載の診断方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の所定のカウントは、前記電流誤差の関数である
    、請求項9記載の診断方法。
  16. 【請求項16】 多相バスに結合された電気機械における電流を決定するた
    めのシステムであって、 回転位置を検出するため前記電気機械に結合された位置エンコーダと、 直流バスに結合された入力と前記多相バスに結合された出力とを持ち、コント
    ローラからの指令に応答するインバータと、 前記インバータと前記位置エンコーダとに結合されたコントローラと、 前記直流バスからの電流を検出するセンサと、 を備え、前記センサが所定の時間間隔において前記電流を捕獲する システム。
  17. 【請求項17】 前記コントローラは、前記多相バスの各相における電流の
    大きさを表わす1組の値を決定する、請求項16記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記電気機械は所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態にあり、 前記多相バスの各相における位相電圧および対応する位相電流間の角が、約マ
    イナス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項17記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記コントローラは、前記電流からのトルク電流を表わす
    値を決定する、請求項16記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記電気機械の所与の相に対する特定の逆起電力の電圧波
    形がそのピーク値に達し、 前記電気機械が所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する逆起電力間の角が、約マイ
    ナス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項19記載のシステム。
  21. 【請求項21】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項16記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項16記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記インバータは、前記コントローラに結合され該コント
    ローラからの指令に応答するスイッチング・デバイスを含む、請求項16記載の
    システム。
  24. 【請求項24】 前記捕獲は前記電流を表わす信号値をサンプリングするこ
    とを特徴とし、該サンプリングは前記所定の時間間隔のみにおいて動作状態にな
    るように前記コントローラにより制御される、請求項16記載のシステム。
  25. 【請求項25】 電気機械の状態を確保するための診断システムであって、 前記電気機械は、多相バスに結合されて、回転位置を検出するため該電気機械
    に結合された位置エンコーダを含み、 直流バスに結合された入力と、前記多相バスに結合された出力とを持ち、コン
    トローラからの指令に応答するインバータと、 前記インバータと前記位置エンコーダとに結合されたコントローラと、 前記直流バスからの電流を検出するセンサと、 を備え、 前記コントローラは、前記電流のトルク生成成分であるトルク電流を捕獲し、 前記コントローラは、電流誤差を計算し、 前記コントローラは、前記トルク電流に対する境界制限を確立し、 前記コントローラは、前記値を前記境界制限に比較し、 前記境界制限を越えたかどうか評価することにより、前記コントローラは故障
    が存在するかどうか決定して、電流誤差を生成し、 前記コントローラは、前記故障が存在するならば、第1の所定のカウントだけ
    故障カウンタを増分し、 前記コントローラは、故障が存在しなければ、第2の所定のカウントだけ前記
    故障カウンタを減分し、 前記故障カウンタが所定の限界を越えるならば、前記コントローラが故障を宣
    言する故障表示を生じる 診断システム。
  26. 【請求項26】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項25記載の診断システム。
  27. 【請求項27】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項25記載の診断システム。
  28. 【請求項28】 前記インバータは、前記カウンタに結合され該カウンタか
    らの指令に応答するスイッチング・デバイスを含む、請求項25記載の診断シス
    テム。
  29. 【請求項29】 電流指令を表わす値をトルク電流から差し引くことにより
    、前記コントローラは前記電流誤差を決定する、請求項25記載の診断システム
  30. 【請求項30】 前記境界制限はモータ速度について補償される、請求項2
    5記載の診断システム。
  31. 【請求項31】 前記第1の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項25記載の診断システム。
  32. 【請求項32】 前記第2の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項25記載の診断システム。
  33. 【請求項33】 多相バスに結合された電気機械における電流を決定するた
    め機械により読取り可能なコンピュータ・プログラム・コードによりコード化さ
    れた記憶媒体であって、該記憶媒体は、 前記電気機械の回転位置を、該電気機械に結合された位置エンコーダにより検
    出するステップと、 複数のスイッチング・デバイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相
    バスに結合された出力とを有し、インバータと前記位置エンコーダとに結合され
    たコントローラからの指令に応答する該インバータを制御するステップと、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流を所定の時間間隔において捕獲するステップと、 を含む方法をコントローラに実現させる命令を含む、記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記コントローラに前記方法を実行させる命令は、 前記多相バスの各相における電流の大きさを表わす1組の値を決定するステッ
    プを更に含む、請求項33記載の記憶媒体。
  35. 【請求項35】 前記電気機械は所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせは活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する相電流間の角度が、約マイ
    ナス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項34記載の記憶媒体。
  36. 【請求項36】 前記コントローラに前記方法を実行させる命令を含む記憶
    媒体であって、 前記電流からのトルク電流を表わす値を決定するステップを更に含む、請求項
    33記載の記憶媒体。
  37. 【請求項37】 前記電気機械の所与の相に対する特定の逆起電力の電圧波
    形がそのピーク値に達し、 前記電気機械が所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する逆起電力間の角が約マイナ
    ス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項36記載の記憶媒体。
  38. 【請求項38】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項33記載の記憶媒体。
  39. 【請求項39】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項33記載の記憶媒体。
  40. 【請求項40】 前記捕獲は、前記電流を表わす信号値をサンプリングする
    ことを特徴とし、前記サンプリングは、前記所定の時間間隔のみにおいて動作状
    態になるように前記コントローラにより制御される、請求項33記載の記憶媒体
  41. 【請求項41】 多相バスに結合された電気機械の状態を確保するための機
    械により読取ることが可能なコンピュータのプログラム・コードによりコード化
    された記憶媒体であって、 前記電気機械の回転位置を前記電気機械に結合された位置エンコーダにより検
    出するステップと、 複数のスイッチング・デバイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相
    バスに結合された出力とを有してインバータと前記位置エンコーダとに結合され
    たコントローラからの指令に応答する該インバータを制御するステップと、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流のトルク生成成分であるトルク電流を捕獲するステップと、 電流誤差を計算するステップと、 前記トルク電流に対する境界制限を確立するステップと、 前記値を前記境界制限に比較するステップと、 前記境界制限を越えたかどうか評価することにより故障が存在するかどうかを
    判定して、電流誤差を生成するステップと、 前記故障が存在するならば、故障カウンタを第1の所定のカウントだけ増分す
    るステップと、 故障が存在しなければ、前記故障カウンタを第2の所定のカウントだけ減分す
    るステップと、 前記故障カウンタが所定の限度を越えるならば、故障を表示するステップと、
    を含む方法をコントローラに実現させる命令を含む記憶媒体。
  42. 【請求項42】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項41記載の記憶媒体。
  43. 【請求項43】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項41記載の記憶媒体。
  44. 【請求項44】 前記電流誤差は電流指令を表わす値をトルク電流から差し
    引くことにより決定される、請求項41記載の記憶媒体。
  45. 【請求項45】 前記境界制限はモータ速度について補償される、請求項4
    1記載の記憶媒体。
  46. 【請求項46】 前記第1の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項41記載の記憶媒体。
  47. 【請求項47】 前記第2の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項41記載の記憶媒体。
  48. 【請求項48】 多相バスに結合された電気機械における電流を決定するた
    めの搬送波において実現されるコンピュータのデータ信号であって、 前記電気機械の回転位置を前記電気機械に結合された位置エンコーダにより検
    出するステップと、 複数のスイッチング・デバイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相
    バスに結合された出力を有してインバータと前記位置エンコーダとに結合された
    コントローラからの指令に応答する該インバータを制御するステップと、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流を所定の時間間隔において捕獲するステップと、 を含む方法をコントローラに実現させるよう構成されたコードを含むデータ信号
  49. 【請求項49】 前記多相バスの各相における電流の大きさを表わす1組の
    値を決定するステップを更に含む前記方法をコントローラに実現させるよう構成
    されたコードを更に含む、請求項48記載のコンピュータ・データ信号。
  50. 【請求項50】 前記電気機械は所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせが活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する相電流間の角が、約マイナ
    ス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、前記所定の時間間隔が確立され
    る、請求項49記載のコンピュータ・データ信号。
  51. 【請求項51】 前記電流からのトルク電流を表わす値を決定するステップ
    を更に含む前記方法をコントローラに実現させるよう構成されたコードを更に含
    む、請求項48記載のコンピュータ・データ信号。
  52. 【請求項52】 前記電気機械の所与の相に対する特定の逆起電力の電圧波
    形がそのピーク値に達し、 前記電気機械は所定の回転角内にあり、 前記スイッチング・デバイスの所定の組合わせは活動状態にあり、 前記多相バスの各相における相電圧および対応する逆起電力間の角が、約マイ
    ナス30度ないし約30度の範囲内にあるときに、 前記所定の時間間隔が確立される、請求項51記載のコンピュータ・データ信号
  53. 【請求項53】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項48記載のコンピュータ・データ信号。
  54. 【請求項54】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項48記載のコンピュータ・データ信号
  55. 【請求項55】 前記捕獲は前記電流を表わす信号値をサンプリングするこ
    とを特徴とし、前記サンプリングは前記所定の時間間隔のみにおいて動作状態に
    なるように前記コントローラにより制御される、請求項48記載のコンピュータ
    ・データ信号。
  56. 【請求項56】 多相バスに結合された電気機械の状態を確保するためのキ
    ャリアにおいて具現されたコンピュータ・データ信号であって、 前記電気機械の回転位置を前記電気機械に結合された位置エンコーダにより決
    定するステップと、 複数のスイッチング・デバイスを含み、直流バスに結合された入力と前記多相
    バスに結合された出力を有してインバータと前記位置エンコーダとに結合された
    コントローラからの指令に応答する該インバータを制御するステップと、 前記直流バスからの電流を測定するステップと、 前記電流のトルク生成成分であるトルク電流を捕獲するステップと、 電流誤差を計算するステップと、 前記トルク電流に対する境界制限を確立するステップと、 前記値を前記境界制限に比較するステップと、 前記境界制限を越えたかどうか評価することにより故障が存在するかどうかを
    決定し、電流誤差を生成するステップと、 前記故障が存在するならば、故障カウンタを第1の所定のカウントだけ増分す
    るステップと、 故障が存在しなければ、前記故障カウンタを第2の所定のカウントだけ減分す
    るステップと、 前記故障カウンタが所定の限度を越えるならば故障を表示するステップと、 を含む診断方法をコントローラに実現させるよう構成されたコードを含むコンピ
    ュータ・データ信号。
  57. 【請求項57】 前記電気機械は永久磁石モータを含み、前記位置エンコー
    ダはロータ位置センサを含む、請求項56記載のコンピュータ・データ信号。
  58. 【請求項58】 前記電気機械は、正弦波形の磁界励起を特徴とする永久磁
    石DCブラシレス・モータである、請求項56記載のコンピュータ・データ信号
  59. 【請求項59】 前記電流誤差は電流指令を表わす値をトルク電流から差し
    引くことにより決定される、請求項56記載のコンピュータ・データ信号。
  60. 【請求項60】 前記境界制限はモータ速度について補償される、請求項5
    6記載のコンピュータ・データ信号。
  61. 【請求項61】 前記第1の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項56記載のコンピュータ・データ信号。
  62. 【請求項62】 前記第2の所定のカウントは前記電流誤差の関数である、
    請求項56記載のコンピュータ・データ信号。
JP2001523878A 1999-09-16 2000-09-15 永久磁石電気機械における電流妥当性診断のためのトルク電流比較 Withdrawn JP2003509997A (ja)

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