JP2002027344A - メール連動番組放送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送局から放送された番組やＣＭに関連する
詳細情報を、迅速に提供することが可能なメール連動番
組放送システムを提供する。 【解決手段】 受像機により、放送局から放送された番
組やＣＭの放送波が受信され、少なくとも当該番組やＣ
Ｍの映像および文字情報が画面上に表示される。そし
て、表示された文字情報に基づいて、ユーザが番組やＣ
Ｍに関連する詳細情報を要求するための選択を行うと、
選択された番組やＣＭに関連する詳細情報に対応するコ
ードが通信手段を介して、データベースサーバに送信さ
れる。データベースサーバにおいて、受像機から送信さ
れた番組やＣＭに関連する詳細情報に対応するコードが
受信されると、そのコードに基づいて、番組やＣＭに関
連する詳細情報が特定され、その詳細情報が配信サーバ
に渡される。そして、配信サーバにより、データベース
サーバから渡された番組やＣＭに関連する詳細情報が通
信手段を介して、受像機から詳細情報を要求したユーザ
が使用する端末装置に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、放送局から放送さ
れた番組やＣＭに関する詳細情報を、迅速に提供するこ
とができる番組放送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、テレビジョン（ＴＶ）番組やＣＭ
を、衛星放送や、専用ケーブルにより放送する番組放送
システムでは、映像や音声の放送とともに、いわゆるデ
ータ放送と称される文字情報の放送を行っている。この
ようなデータ放送による文字情報は、専用のＴＶ受像機
の画面上に、番組やＣＭの映像に重ねて、或いは、画面
上のデータ放送用の区画内に表示されることが知られて
いる。

【０００３】このような文字情報には、同時に放送され
る番組やＣＭに関連する情報、例えば、放送番組やＣＭ
を補足する情報が含まれ、視聴者は、番組やＣＭにとと
もに、その文字情報を見ることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、放
送局から放送されたＣＭの放送時間は、一つのＣＭ当
り、通常、３０秒から１分程度と、短いものである。従
って、かかる放送時間内に、そのＣＭ内で宣伝する商品
の効能、価格、販売拠点などの詳細情報を全て放送する
ことは困難であり、視聴者が、その商品の細かな内容を
把握することができないため、その商品をいきなり買う
という行動を起こすことは希である。一方で、従来のシ
ステムにおいて、ＣＭの商品に興味を抱いた視聴者が、
その商品の詳細情報を入手するには相当の手間がかかる
場合もあった。このことは、データ放送による文字情報
でも同様である。

【０００５】また、放送局から放送される番組に関連す
る詳細情報、例えば、料理番組の場合、そのレシピや、
料理店の所在地などの情報を視聴者が知りたい場合に
も、従来のシステムでは、迅速に対処することは困難な
場合もあった。

【０００６】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、放送局から放送された番組やＣＭに関連する詳
細情報を、迅速に提供することが可能なメール連動番組
放送システムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１に記載の発明は、放送局から放送された番
組やＣＭの放送波を受信し、少なくとも当該番組やＣＭ
の映像および文字情報を画面上に表示する受像機と、前
記番組やＣＭに関連する詳細情報を記憶するデータベー
スサーバと、前記番組やＣＭに関連する詳細情報を通信
手段を介して端末装置に送信する配信サーバと、を備
え、前記受像機は、前記表示された文字情報に基づい
て、ユーザが所望する番組やＣＭに関連する詳細情報を
要求するための選択を受け入れる詳細情報選択受入手段
と、前記選択された前記番組やＣＭに関連する詳細情報
に対応するコードを通信手段を介して、前記データベー
スサーバに送信する要求コード送信手段と、を備え、前
記データベースサーバは、前記受像機から送信された前
記番組やＣＭに関連する詳細情報に対応するコードを受
信する要求コード受信手段と、前記受信されたコードに
基づいて、前記番組やＣＭに関連する詳細情報を特定
し、その詳細情報を前記配信サーバに渡す詳細情報特定
手段と、を備え、前記配信サーバは、前記データベース
サーバから渡された前記番組やＣＭに関連する詳細情報
を通信手段を介して、前記受像機から詳細情報を要求し
たユーザが使用する端末装置に送信する詳細情報送信手
段を、備えるように構成する。

【０００８】このように構成された発明によれば、受像
機により、放送局から放送された番組やＣＭの放送波が
受信され、少なくとも当該番組やＣＭの映像および文字
情報が画面上に表示される。そして、表示された文字情
報に基づいて、ユーザが番組やＣＭに関連する詳細情報
を要求するための選択を行うと、選択された番組やＣＭ
に関連する詳細情報に対応するコードが通信手段を介し
て、データベースサーバに送信される。データベースサ
ーバにおいて、受像機から送信された番組やＣＭに関連
する詳細情報に対応するコードが受信されると、そのコ
ードに基づいて、番組やＣＭに関連する詳細情報が特定
され、その詳細情報が配信サーバに渡される。そして、
配信サーバにより、データベースサーバから渡された番
組やＣＭに関連する詳細情報が通信手段を介して、受像
機から詳細情報を要求したユーザが使用する端末装置に
送信される。従って、ユーザは、視聴している番組やＣ
Ｍに関連する詳細情報を、迅速、かつ、容易に取得する
ことができる。また、番組やＣＭの提供主は、自分の手
元まで、ユーザを誘導することができる。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１に記載のメー
ル連動番組放送システムにおいて、前記受像機の要求コ
ード送信手段は、前記選択された前記番組やＣＭに関連
する詳細情報に対応するコードとともに、前記詳細情報
を要求するための選択をした前記ユーザを特定するため
のコードを、通信手段を介して前記データベースサーバ
に送信し、前記データベースサーバの詳細情報特定手段
は、前記番組やＣＭに関連する詳細情報を特定するとと
もに、前記受像機から送信された前記ユーザを特定する
ためのコードに基づいて、そのユーザが使用する端末装
置のアドレスを特定し、それらの情報を前記配信サーバ
に渡し、前記配信サーバの詳細情報送信手段は、前記渡
された前記ユーザが使用する端末装置のアドレスに基づ
いて、前記番組やＣＭに関連する詳細情報を通信手段を
介して、当該端末装置に送信するように構成する。従っ
て、データベースサーバが、ユーザを特定するためのコ
ードにより、ユーザが使用する端末装置のアドレスを特
定することができるので、詳細情報を要求したユーザに
対し、その詳細情報を迅速に提供することができる。

【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項２に記載
のメール連動番組放送システムにおいて、前記データベ
ースサーバは、前記ユーザに関する何らかの属性を前記
ユーザを特定するためのコードに対応付けて記憶し、前
記データベースサーバの詳細情報特定手段は、前記ユー
ザにより選択された前記詳細情報のうち、前記ユーザを
特定するためのコードに対応した前記ユーザに関する何
らかの属性に見合った詳細情報を特定し、その詳細情報
を前記配信サーバに渡すように構成する。従って、ユー
ザに関する何らかの属性に基づいて、ユーザ毎に固有の
詳細情報を提供することができる。

【００１１】請求項４に記載の発明は、請求項３に記載
のメール連動番組放送システムにおいて、前記ユーザに
関する何らかの属性には、少なくとも当該ユーザの年
令、性別、居住地が含まれるように構成する。従って、
ユーザの年令、性別、居住地に対応した詳細情報を提供
することができる。

【００１２】請求項５に記載の発明は、請求項１乃至４
の何れかに記載のメール連動番組放送システムにおい
て、前記端末装置には、パソコン、携帯電話が含まれ、
前記配信サーバの詳細情報送信手段は、前記番組やＣＭ
に関連する詳細情報を電子メールの形式で、前記通信手
段を介して前記端末装置に送信するように構成する。従
って、ユーザは、端末装置おいて、電子メールで詳細情
報を取得することができる。

【００１３】なお、本明細書において、「映像」とは動
画及び静止がを含む。また、「文字情報」及び「文字デ
ータ」は、いわゆるテキストデータなどの他、画像デー
タ上に文字やメッセージなどの情報が表示されたものを
含む。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。

【００１５】先ず、メール連動番組放送システム１００
の構成および機能について、図１乃至図３を参照して説
明する。

【００１６】図１に、本発明の実施形態にかかるメール
連動番組放送システム１００の概略構成を示す。

【００１７】図１に示すように、メール連動番組放送シ
ステム１００は、大別して、テレビジョン（ＴＶ）番組
（以下「番組」という）や、ＣＭ（Commercial）の放送
局（以下「放送局」という）のシステム１と、ユーザの
システム２から構成される。放送局のシステム１には、
番組放送装置１０と、データベースサーバ１１と、配信
サーバ１２と、が含まれる。また、データベースサーバ
１１は、詳細情報データベース１３と会員情報データベ
ース１４とを備える。一方、ユーザのシステム２には、
ＴＶ受像機２０と、端末装置２１と、が含まれる。ま
た、放送局のデータベースサーバ１１と配信サーバ１
２、および、ユーザのＴＶ受像機２０と端末装置２１
は、それぞれ、通信手段３に接続される。通信手段３に
は、電話回線（公衆回線）、インターネット、専用回線
などが含まれる。なお、図１の例では、放送局のシステ
ム１とユーザのシステム２は一つ示しているが、実際に
は、放送局のシステム１とユーザのシステム２は、とも
に複数存在する。また、図１の例における端末装置１に
は、例えば、パソコンや携帯電話（ＰＨＳも含む）が含
まれ、一つのユーザのシステム２に、パソコンと携帯電
話の双方が含まれてもよい。また、一つのユーザのシス
テム２に、複数のパソコンや、複数の携帯電話が含まれ
てもよい。

【００１８】ここで、ユーザには、メール連動番組放送
システム１００の利用契約をして、番組やＣＭに関連す
る詳細情報の提供を受ける会員および、その会員に家族
がいる場合には、その家族が含まれる。

【００１９】放送局の番組放送装置１０は、衛星電波
（放送波）により、通信衛星４を介して、番組やＣＭ
を、予め定められた時刻にディジタル放送する。この
際、番組放送装置１０は、番組やＣＭの映像データ、文
字データ、音声データを、例えば、ＭＰＥＧ（Moving P
icture Experts Group）２などに基づく多重化圧縮方式
に従って多重化し、パケット形式の圧縮ディジタルデー
タ（トランスポート・ストリーム）に生成した後、ディ
ジタル変調して所定のチャンネルで放送する。なお、か
かる放送は、衛星電波による放送ではなく、地上波によ
るディジタル放送であっても構わない。また、ＣＡＴＶ
（Community Antenna Televisionまたは、Cable Televi
sion）回線によるディジタル放送であっても構わない。

【００２０】ユーザのＴＶ受像機２０は、放送局の番組
放送装置１０から放送された番組やＣＭの放送波を衛星
放送用アンテナ５を介して受信する。図２は、ＴＶ受像
機２０の概略構成の一例を示す図である。図２に示すよ
うに、ユーザのＴＶ受像機２０は、チューナ２０ａと、
復調処理部２０ｂと、ディジタル信号処理部２０ｃと、
映像処理部２０ｄと、音声処理部２０ｅと、モニタ２０
ｆと、スピーカ２０ｇと、を備えている。チューナ２０
ａは、ユーザの選択した受信帯域に同調し、受信した放
送波をＩＦ（中間周波数）信号に変換し、復調処理部２
０ｂに渡す。復調処理部２０ｂは、入力された信号を復
調する。ディジタル信号処理部２０ｃは、復調された信
号から、映像データ、文字データ、音声データとを抽出
し、映像データと文字データを映像処理部２０ｄに、音
声データを音声処理部２０ｅに出力する。また、ディジ
タル信号処理部２０は、文字データに含まれるその番組
やＣＭの詳細情報に対応する詳細情報コードを後述する
コントローラ２０ｉに渡す。映像処理部２０ｄは、映像
データおよび文字データを復号し、所定の信号処理を施
してモニタ２０ｆに映像および文字出力する。また、音
声処理部２０ｅは、入力された音声データを復号化し、
所定の音声信号処理を行って、スピーカ２０ｇに音声出
力する。こうして、図３に示すように、モニタ２０ｆの
映像データ表示部５０には番組やＣＭの映像が、文字デ
ータ表示部６０には、番組やＣＭに関する文字情報が、
それぞれ、表示される。

【００２１】また、ユーザのＴＶ受像機２０は、図２に
示すように、コントローラ２０ｉと、Ｉ／Ｆ（インター
フェイス）２０ｊと、を備えている。コントローラ２０
ｉは、ＣＰＵ３０ａを主体として構成された制御ユニッ
トであり、ＲＯＭ３０ｂ、ＥＰＲＯＭ３０ｃ、ＲＡＭ３
０ｄなどの記憶手段を備え、ＴＶ受像機２０の各構成要
素を制御する。また、コントローラ２０ｉは、記憶手段
に記憶された各種情報を、通信手段３、例えば、ＩＳＤ
Ｎ（Integrated Services Digital Network）を利用し
て、パケット形式で放送局のデータベースサーバ１１に
送信する機能を有する。ＲＯＭ３０ｂは、ＴＶ受像機２
０全体の動作制御に必要なプログラムとしてのＯＳやそ
の実行に必要なデータを記憶する。ＥＰＲＯＭ３０ｃ
は、書き換え可能なＲＯＭであり、例えば、会員を特定
するための会員識別コードなどの情報を記憶する。ＲＡ
Ｍ３０ｄは、データを一時記憶するためのものであり、
上述した、ディジタル信号処理部２０ｃから渡された詳
細情報コードなどの情報を記憶する。

【００２２】また、コントローラ２０ｉは、リモコン６
からの制御信号をＩ／Ｆ（インターフェイス）２０ｊを
介して受信する。リモコン６には、各種キーが配置され
ており、例えば、チャンネル選択キー、文字データ表示
部６０の所定の箇所に数値を表示するためのキー（以下
「数値表示キー」という）、文字データ表示部６０に文
字で現された項目を選択するキー（以下「項目選択キ
ー」という）、文字データ表示部６０に文字で現された
項目の内容を決定するキー（以下「項目決定キー」とい
う）などのキーが配置されており、これらのキーをユー
ザが押下することにより、押下したキーに対応する制御
信号が、無線（例えば、赤外線）による通信手段および
Ｉ／Ｆ２０ｊを介して、コントローラ２０ｉに伝送され
る。

【００２３】例えば、図３の例では、符号６０ａ部の項
目「家族番号」の右横に、「２」が表示されているが、
ここには、リモコン６の数値キーのうち、押下された数
値に対応する数値が表示される。ここで、項目「家族番
号」の右横の数値は、会員の家族一人一人を区別するた
めの数値であり、例えば、会員である父には「１」が、
会員の家族である母には「２」が、兄には「３」が、妹
には「４」が、それぞれ、割り当てられている。この割
り当てられた家族番号（数値）は、後述する放送局の会
員情報データベース１３に予め登録される。また、符号
６０ｂ部の項目「送信先の選択」は、後述する番組やＣ
Ｍに関連する詳細情報の送信先を選択する項目である。
例えば、符号６０ｂ部の「パソコン」を選択すると、
「パソコン」の左横の丸印が黒色に表示される。これに
より、後述する番組やＣＭに関する詳細情報の送信先
は、「パソコン」に設定される。

【００２４】また、図３に示す文字データ表示部６０の
符号６０ｃ部に示された項目「詳細情報の送信」をリモ
コン６の項目選択キーにより選択し、項目決定キーを押
下すると、コントローラ２０ｉは、これを受け、通信手
段３を介して、放送局のデータベースサーバ１１に、会
員識別コードおよび、詳細情報コードを送信する。ここ
で、かかる会員識別コードには、図３の文字データ表示
部６０で、選択された情報が付加される。例えば、図３
の符号６０ａ部の項目「家族番号」で「２」が選択され
ていた場合、その「２」を示すコードが付加される。ま
た、符号６０ｂ部の項目「送信先の選択」で「パソコ
ン」が選択されていた場合、その「パソコン」を示すコ
ードが付加される。

【００２５】図１に示す放送局のデータベースサーバ１
１は、ユーザのＴＶ受像機２０から要求があった場合
に、会員情報データベース１３と詳細情報データベース
１４を参照して、放送された番組やＣＭに関連する詳細
情報を取得し、配信サーバ１２に渡す機能を有する。配
信サーバは、渡された番組やＣＭに関連する詳細情報
を、通信手段３、例えば、インターネットを介して、電
子メールの形式で、ユーザの端末装置２１に送信する機
能を有する。なお、インターネットを使用する場合、配
信サーバ１２と端末装置２１の間には、メールサーバが
介在することとなる。

【００２６】放送局の会員情報データベース１３は、会
員を特定するための情報を、上述した会員識別コードに
対応付けて記憶している。会員を特定するための情報に
は、会員の住所、電話番号、クレジットカードの番号、
並びに、その会員が所有するパソコンや携帯電話に対す
る電子メールのアドレスなどの情報が含まれる。また、
会員を特定するための情報には、会員の氏名、年令、性
別、趣味、居住地など、その会員に関する何らかの属性
が含まれる。さらに、その会員に家族がいた場合、その
家族一人一人の氏名、年令、性別、趣味などの属性が家
族番号に対応付けられて記憶されている。また、その家
族一人一人が、パソコンや携帯電話を所有していた場
合、それらのメールアドレスが家族番号に対応付けられ
て記憶されている。これにより、複数の人が一つのＴＶ
受像機２０を使用しても、ＴＶ受像機２０から詳細情報
を要求した人のパソコンないしは携帯電話に、かかる詳
細情報を提供することができる。

【００２７】放送局の詳細情報データベース１４は、放
送された番組やＣＭに関連する詳細情報を、上述した詳
細情報コードに対応付けて記憶している。かかる詳細情
報には、例えば、放送されたＣＭで扱われている商品の
詳細内容、効能、価格、販売拠点の他、その商品に関連
する情報を提供するインターネット上のサイトのＵＲＬ
などの情報が含まれる。また、同一の商品でも、会員若
しくは会員の家族に関する何らかの属性によって、提供
する情報を異ならしめている。例えば、商品が化粧品で
あった場合、提供する化粧品の情報を、若い女性と年配
にの女性とを区別することができる。

【００２８】このように、本システム１００を利用する
ユーザは、ＴＶ受像機２０で番組やＣＭを見ている最中
に、所望する番組やＣＭに関連する詳細情報をリアルタ
イムに端末装置２１で取得して見ることができる。

【００２９】次に、ユーザがＴＶ受像機２０でＣＭを視
聴している際に、所望する番組やＣＭに間連する詳細情
報を端末装置２１で取得して見る場合のメール連動番組
放送システム１００の動作について、図４および図５を
参照して説明する。図４は、かかる場合のメール連動番
組放送システム１００の動作の流れを示すフローチャー
トである。

【００３０】先ず、放送局の番組放送装置１０から化粧
品のＣＭが放送されたとする。ユーザのＴＶ受像機２０
のコントローラ２０ｉは、放送されたＣＭの詳細情報コ
ードを、ディジタル信号処理部２０から取得し、これを
ＲＡＭ３０ｄに記憶する（Ｓ１）。また、ＴＶ受像機２
０のモニタ２０ｆには、図３に示すように、映像データ
表示部５０に、化粧品のＣＭの映像が表示され、文字デ
ータ表示部６０に、その化粧品に関する文字情報が表示
される。

【００３１】この放送されたＣＭを視聴しており、この
ＣＭの化粧品に関する詳細情報を所望した会員の家族
（母）は、リモコン６の数値表示キーの「２」を押下し
て、図３の符号６０ａ部の項目「家族番号」の右横に
「２」を表示させる。また、リモコン６の項目選択キー
により、図３の符号６０ｂ部にて「パソコン」を選択す
る。そして、会員の家族（母）が、図３の符号６０ｃ部
の項目「詳細情報の送信」をリモコン６により選択し、
項目決定キーを押下すると、コントローラ２０ｉは、こ
れを認識し（Ｓ２）、通信手段３を介して、放送局のデ
ータベースサーバ１１に、ＥＰＲＯＭ３０ｃに記憶され
た会員識別コードおよび、ＲＡＭ３０ｄに記憶された詳
細情報コードを送信する（Ｓ３）。この時、会員識別コ
ードには、家族番号を「２」とする情報および、送信先
を「パソコン」とする情報が、それぞれ付加される。

【００３２】次に、放送局のデータベースサーバ１１
が、ＴＶ受像機２０から送信された会員識別コードおよ
び、詳細情報コードを受信すると、データベースサーバ
１１は、会員情報データベース１３を参照し、会員識別
コードおよび家族番号から、会員の家族（母）の端末装
置２１のメールアドレスを特定するとともに、詳細情報
を要求した会員の家族（母）の、氏名、年令、性別、趣
味などの属性を特定する（Ｓ４）。次に、放送局のデー
タベースサーバ１１は、詳細情報データベース１４を参
照して、詳細情報コードに対応する化粧品のＣＭの詳細
情報のうち、特定された属性に見合った情報を取得し、
配信サーバ１２に渡す（Ｓ５）。例えば、会員の家族
（母）の年令が５０代であった場合、５０代の年令の女
性が使用する化粧品に関する詳細情報が渡される。これ
により、そのユーザに見合った固有の情報を提供するこ
とができる。そして、配信サーバ１２は、渡された化粧
品の詳細情報を、通信手段３、例えば、インターネット
を介して、会員の家族（母）の端末装置２１であるパソ
コンに、電子メール形式で送信する（Ｓ６）。こうし
て、図５の符号６５部に示すように、ＴＶ受像機２０
で、化粧品のＣＭを視聴していた会員の家族（母）は、
迅速、かつ、容易に、パソコンでその化粧品に関連する
詳細情報を見ることができる。また、これにより、ＣＭ
の提供主は、自分の手元まで、消費者（視聴者）を誘導
することができ、消費者の商品購買意欲を喚起させるこ
とができる。なお、文字データ表示部６０に表示された
文字で現された項目は、図６に示すように、映像データ
表示部５０にバナー広告として表示させるようにし、こ
のバナー広告上の項目を、上記と同様、リモコン６で選
択できるように構成しても良い。

【００３３】また、図７は、メール連動番組放送システ
ム１００を使用した別の実施例を示すものである。図７
の例では、料理番組が放送されている時、文字データ表
示部６０の符号７０部に項目「レシピダウンロード」
が、符号７１部に項目「レシピ定期購読」がそれぞれ、
表示されている。符号７０部の項目「レシピダウンロー
ド」は、放送されている料理番組で提供される料理のレ
シピを、放送局のデータベースサーバ１１から、配信サ
ーバ１２及び通信手段３を介して、端末装置２１にて取
得するためのものである。かかる料理のレシピを取得す
る時の本システム１００の動作は上記図５にて示す実施
例と同様であるので、ここでの詳しい説明は省略する。

【００３４】また、符号７１部に項目「レシピ定期購
読」は、例えば、毎週、料理番組で放送される料理のレ
シピを掲載したメールマガジンの送信を要求するための
ものである。この符号７１部に項目「レシピ定期購読」
が、選択、決定されると、上記図５にて示した実施例と
同様に、詳細情報コードおよび会員識別コードがＴＶ受
像機２０から、通信手段３を介して、データベースサー
バ１１に送信される。かかる詳細情報コードには、レシ
ピ定期購読を示すコードが付加される。

【００３５】データベースサーバ１１では、詳細情報デ
ータベース１４を参照し、送信された詳細情報コードお
よびレシピ定期購読を示すコードに基づいて、レシピ定
期購読申し込みサイト８のＵＲＬを特定するとともに、
会員識別コードからユーザの端末装置２１のメールアド
レスを特定して、配信サーバ１２に渡す。配信サーバ１
２は、通信手段３、例えば、インターネットを経由し
て、レシピ定期購読申し込みサイト８に、ユーザの端末
装置２１のメールアドレスや、定期購読の申し込み要求
があることを示す情報を送信する。そして、レシピ定期
購読申し込みサイト８から、例えば、レシピ定期購読申
し込み方法などの情報が、インターネットを経由して、
端末装置２１に送信される。これにより、端末装置２１
のユーザは、レシピ定期購読申し込みサイト８に接続し
て、レシピに関するメールマガジンの定期購読の申し込
みをし、定期的にレシピに関するメールマガジンを取得
することができる。

【００３６】なお、データベースサーバ１１から配信サ
ーバ１２および通信手段３を介して端末装置２１に送信
（提供）される番組やＣＭに関連する詳細情報には、上
記で説明した情報の他にも、例えば、ＣＭで宣伝される
商品のキャンペーンが行われていた場合、その応募の方
法などの情報を含めることもできる。また、商品のクー
ポン券や、割引チケットを、詳細情報とともに、送信す
ることもできる。これにより、ＣＭの提供主は、さら
に、消費者（視聴者）の商品購買意欲を喚起させること
ができる。また、詳細情報とともに、「商品に関するア
ンケートにご協力下さい」との情報を送信し、アンケー
ト結果を収集することで、商品の人気度や、ＣＭの宣伝
効果を分析することができる。

【００３７】さらには、例えば、放送されるＣＭが自動
車に関するものであった場合、データベースサーバ１１
は、会員識別コードに基づいて、会員の住所を認識し、
その住所に最も近いディーラーを詳細情報データベース
１４を参照して選定し、その会員の端末装置２１に、
「あなたのお近くディーラーは○○地区です。」などの
情報を、詳細情報とともに送信してもよい。

【００３８】また、上記実施形態で説明したデータベー
スサーバ１１は、ＴＶ受像機２０からの詳細情報の要求
（アクセス回数など）に関する履歴を記憶することがで
きる。これにより、かかる履歴を会員情報データベース
１３に記憶された情報に対応付けて記憶することがで
き、例えば、詳細情報の要求回数が多いユーザに対して
は、特別の情報を送信することもできる。

【００３９】なお、上記実施形態においては、番組やＣ
Ｍに関連する詳細情報の要求を選択し、決定する手段と
して、リモコン６を用いたが、これに限定されず、例え
ば、ＴＶ受像機２０に設置された各種釦により、番組や
ＣＭの詳細情報の要求を選択し、決定するように構成し
ても構わない。

【００４０】また、上記実施形態においては、配信サー
バ１２が番組やＣＭに関連する詳細情報を端末装置２１
に送信したが、データベースサーバ１１により送信する
ように構成しても構わない。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザは、放送局から放送された番組やＣＭに関連する
詳細情報を、端末装置で、迅速、かつ、容易に取得する
ことができる。また、番組やＣＭの提供主は、自分の手
元まで、ユーザを誘導することができ、例えば、ユーザ
の商品購買意欲を喚起させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態にかかるメール連動番組放送
システムの概略構成を示す図である。

【図２】本実施形態にかかるＴＶ受像機の概略構成の一
例を示す図である。

【図３】本実施形態にかかるＴＶ受像機のモニタの画面
上に表示された映像および文字情報の一例を示す図であ
る。

【図４】ユーザがＣＭに間連する詳細情報を要求する場
合のメール連動番組放送システムの動作の流れを示すフ
ローチャートである。

【図５】ユーザがＣＭに間連する詳細情報を端末装置で
取得する場合の実施例を示す図である。

【図６】ユーザがＣＭに間連する詳細情報を端末装置で
取得する場合の、別の実施例を示す図である。

【図７】ユーザが番組に間連する詳細情報を端末装置で
取得する場合の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１…放送局のシステム ２…ユーザのシステム ３…通信手段 ４…通信衛星 ５…衛星放送用アンテナ ６…リモコン ８…レジピ定期購読サイト １０…番組放送装置 １１…データベースサーバ １２…配信サーバ １３…会員情報データベース １４…詳細情報データベース ２０…ＴＶ受像機 ２０ａ…チューナ ２０ｂ…復調処理部 ２０ｃ…ディジタル信号処理部 ２０ｄ…映像処理部 ２０ｅ…音声処理部 ２０ｆ…モニタ ２０ｇ…スピーカ ２０ｉ…コントローラ２０ｉ ２０ｊ…Ｉ／Ｆ（インターフェイス） ２１…端末装置 ３０ａ…ＣＰＵ ３０ｂ…ＲＯＭ ３０ｃ…ＥＰＲＯＭ ３０ｄ…ＲＡＭ ５０…映像データ表示部 ６０…文字データ表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C025 BA27 CA03 CA09 CB05 CB10 DA01 DA05 5C053 FA20 FA23 GB05 GB38 HA29 JA07 JA16 JA21 LA04 LA06 LA11 LA15 5C064 AA01 AC08 AC12 AD02 AD08 AD09 AD14

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 放送局から放送された番組やＣＭの放送
   波を受信し、少なくとも当該番組やＣＭの映像および文
   字情報を画面上に表示する受像機と、前記番組やＣＭに
   関連する詳細情報を記憶するデータベースサーバと、前
   記番組やＣＭに関連する詳細情報を通信手段を介して端
   末装置に送信する配信サーバと、を備え、 前記受像機は、 前記表示された文字情報に基づいて、ユーザが所望する
   番組やＣＭに関連する詳細情報を要求するための選択を
   受け入れる詳細情報選択受入手段と、 前記選択された前記番組やＣＭに関連する詳細情報に対
   応するコードを通信手段を介して、前記データベースサ
   ーバに送信する要求コード送信手段と、を備え、 前記データベースサーバは、 前記受像機から送信された前記番組やＣＭに関連する詳
   細情報に対応するコードを受信する要求コード受信手段
   と、 前記受信されたコードに基づいて、前記番組やＣＭに関
   連する詳細情報を特定し、その詳細情報を前記配信サー
   バに渡す詳細情報特定手段と、を備え、 前記配信サーバは、 前記データベースサーバから渡された前記番組やＣＭに
   関連する詳細情報を通信手段を介して、前記受像機から
   詳細情報を要求したユーザが使用する端末装置に送信す
   る詳細情報送信手段を、備えることを特徴とするメール
   連動番組放送システム。
2. 【請求項２】 前記受像機の要求コード送信手段は、 前記選択された前記番組やＣＭに関連する詳細情報に対
   応するコードとともに、前記詳細情報を要求するための
   選択をした前記ユーザを特定するためのコードを、通信
   手段を介して前記データベースサーバに送信し、 前記データベースサーバの詳細情報特定手段は、 前記番組やＣＭに関連する詳細情報を特定するととも
   に、前記受像機から送信された前記ユーザを特定するた
   めのコードに基づいて、そのユーザが使用する端末装置
   のアドレスを特定し、それらの情報を前記配信サーバに
   渡し、 前記配信サーバの詳細情報送信手段は、 前記渡された前記ユーザが使用する端末装置のアドレス
   に基づいて、前記番組やＣＭに関連する詳細情報を通信
   手段を介して、当該端末装置に送信することを特徴とす
   る請求項１に記載のメール連動番組放送システム。
3. 【請求項３】 前記データベースサーバは、前記ユーザ
   に関する何らかの属性を前記ユーザを特定するためのコ
   ードに対応付けて記憶し、 前記データベースサーバの詳細情報特定手段は、前記ユ
   ーザにより選択された前記詳細情報のうち、前記ユーザ
   を特定するためのコードに対応した前記ユーザに関する
   何らかの属性に見合った詳細情報を特定し、その詳細情
   報を前記配信サーバに渡すことを特徴とする請求項２に
   記載のメール連動番組放送システム。
4. 【請求項４】 前記ユーザに関する何らかの属性には、
   少なくとも当該ユーザの年令、性別、居住地が含まれる
   ことを特徴とする請求項３に記載のメール連動番組放送
   システム。
5. 【請求項５】 前記端末装置には、パソコン、携帯電話
   が含まれ、 前記配信サーバの詳細情報送信手段は、前記番組やＣＭ
   に関連する詳細情報を電子メールの形式で、前記通信手
   段を介して前記端末装置に送信することを特徴とする請
   求項１乃至４の何れかに記載のメール連動番組放送シス
   テム。