JP2002026998A - 歪補償回路及び方法 - Google Patents

歪補償回路及び方法

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JP2002026998A
JP2002026998A JP2000210046A JP2000210046A JP2002026998A JP 2002026998 A JP2002026998 A JP 2002026998A JP 2000210046 A JP2000210046 A JP 2000210046A JP 2000210046 A JP2000210046 A JP 2000210046A JP 2002026998 A JP2002026998 A JP 2002026998A
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offset
distortion
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distortion compensation
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JP2000210046A
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Masahide Sugawara
正秀 菅原
Kunihiko Sakaihara
邦彦 酒井原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルの更新による処理時間の増加や切換
時の信号波形に及ぼす影響を無くし、制御を簡単化でき
る歪補償回路を提供する。 【解決手段】 プリディストーション歪補償回路は、歪
補償演算部105、オフセット加算器106、オフセッ
ト制御部110および補償データテーブル107から構
成される。補償データテーブル107には、予め無線部
114内で生じる歪を、逆に歪ませることにより打ち消
すための補償値がテーブルとして取得されている。オフ
セット制御部110は、予め適応情報に対応するオフセ
ット値を算出して設定しておく。オフセット加算器10
6は、設定されたオフセットデータを補償データテーブ
ル107から読み込んだ補償データに加算し、歪補償演
算部105は、加算されたデータを基に、ベースバンド
信号の歪補償の演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信等の無
線部で生じる歪を補償する歪補償回路及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような歪補償回路として、無
線部内の電力増幅器、直交変調器、ミキサ、フィルタ等
の素子に生じる動作環境を要因とした非線形歪を補償す
るプリディストーション歪補償回路が知られている。
【0003】図5は従来のプリディストーション歪補償
回路が搭載された送信装置の構成例を示すブロック図で
ある。この送信装置は、ベースバンド部501および無
線部513から構成されている。ベースバンド部501
は、電力計算部504、歪補償演算部505、補償デー
タテーブル506、データテーブル切換/更新制御部5
09およびD/A変換部507,508を有して構成さ
れる。無線部513は、直交変調器514、ミキサ51
5、フィルタ516および電力増幅器517を有して構
成される。
【0004】補償データテーブル506には、電力増幅
器517等の素子で生じる歪を打ち消すための補償値が
テーブルに複数格納されている。データテーブル切換/
更新制御部509は、温度510、電源電圧511、周
波数512などの動作環境の変化などを表す適応情報に
応じてテーブルを更新あるいは切り換える。このような
適応情報に応じたテーブルの更新あるいは切換動作は、
特開平6−310947号公報等に記載されている。こ
の特開平6−310947号公報に記載の歪補償回路
は、歪補償の初期値を複数個格納する初期値メモリを有
し、温度センサにより検出された温度に最適な歪補償値
を初期値メモリから選択して切り換えるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリディストーション歪補償回路では、動作環境の
変化などを表す適応情報に応じて補償データテーブルを
更新するか切り換える必要があり、この更新による処理
時間の増加やこの切換時の信号波形に及ぼす影響が起き
ていた。さらには、切換タイミング等の制御が複雑にな
るといった問題点があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、テーブルの更新による処理時間の増加や切換時の信
号波形に及ぼす影響を無くすことができ、制御を簡単に
することができる歪補償回路及び方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歪補償回路
は、第1に、ベースバンド部に設けられ、無線部に送出
されるベースバンド信号の歪補償を行う歪補償回路であ
って、前記無線部で生じる歪を打ち消すための補償値を
予めテーブルに取得しておく補償値取得手段と、適応情
報に応じたオフセット値を予め取得しておくオフセット
値取得手段と、前記取得されたオフセット値を前記取得
された補償値に加算するオフセット加算手段と、前記加
算された値を基に前記ベースバンド信号の歪補償の演算
を行う歪補償演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】第2に、前記補償値取得手段は、前記無線
部内の素子で生じる全ての歪を全体として打ち消すため
の補償値を予めテーブルに取得しておくこととする。無
線部において歪みの要因となる素子としては、増幅器、
直交変調器、ミキサ、フィルタ等がある。
【0009】第3に、前記補償値取得手段は、前記無線
部内の歪補償対象である素子毎に前記補償値を複数のテ
ーブルに取得しておき、前記オフセット値取得手段は、
前記複数のテーブルに取得された前記素子毎の補償値に
対する前記オフセット値を予め複数取得しておき、前記
オフセット加算手段は、前記素子毎の補償値に前記複数
のオフセット値をそれぞれ加算することとする。
【0010】第4に、前記オフセット加算手段は、プロ
セッサを含んでなる演算装置で構成され、該演算装置に
よって実行されるソフトウェア制御により前記オフセッ
ト値の加算を行うこととする。プロセッサとしては、C
PU、DSP等の演算ユニットが用いられる。第5に、
前記オフセット加算手段は、ハードウェアの回路で構成
され、前記オフセット値の加算を電気的に行うこととす
る。
【0011】第6に、前記補償値が取得されたテーブル
を切り換えるテーブル切換手段を備え、前記オフセット
加算手段は、前記テーブル切換手段により選択されたテ
ーブルに取得された補償値に前記オフセット値を加算す
ることとする。
【0012】第7に、前記オフセット値取得手段は、前
記オフセット値が記憶されたROMを有することとす
る。第8に、前記オフセット値取得手段は、前記オフセ
ット値を記憶するRAMを有し、このRAMに外部装置
から転送されたオフセット値が記憶されることとする。
第9に、前記オフセット取得手段はスイッチを有し、こ
のスイッチの入力により前記オフセット値が設定される
こととする。
【0013】第10に、本発明に係る歪補償方法は、無
線部に送出されるベースバンド信号の歪補償を行う歪補
償方法であって、前記無線部で生じる歪を打ち消すため
の補償値を予めテーブルに取得しておく補償値取得ステ
ップと、適応情報に応じたオフセット値を予め取得して
おくオフセット値取得ステップと、前記取得されたオフ
セット値を前記取得された補償値に加算するオフセット
加算ステップと、前記加算された値を基に前記ベースバ
ンド信号の歪補償の演算を行う歪補償演算ステップとを
有することを特徴とする。
【0014】本発明の歪補償回路では、無線部に送出さ
れるベースバンド信号の歪補償を行う際、補償値取得手
段により無線部で生じる歪を打ち消すための補償値を予
めテーブルに取得しておき、また、オフセット値取得手
段により適応情報に応じたオフセット値を予め取得して
おき、オフセット加算手段によりこの取得された補償値
にオフセット値を加算し、歪補償演算手段によりこの加
算された値を基に前記ベースバンド信号の歪補償の演算
を行う。
【0015】これにより、動作環境の変化などを表す適
応情報に応じたオフセット値をテーブルに取得された補
償値に加算するだけで最適な歪補償値が得られるので、
テーブルの更新による処理時間の増加や切換時の信号波
形に及ぼす影響を無くすことが可能となり、制御を簡単
にすることが可能である。また、オフセット値を加算す
るだけであるので、連続的にデータ(歪補償値)を変化
させることも可能である。またさらに、無線部内の素子
毎に補償値を複数のテーブルに取得しておくことで、素
子を交換した場合でも、全ての補償値を再取得しなくて
も、交換した素子の補償値を取得するだけでテーブルの
更新が可能である。
【0016】さらに、CPU、DSP等の演算装置によ
りオフセット値を加算することで、他の制御にCPU、
DSP等の演算装置を使用している場合、これを利用す
ることで必要最小限の回路の追加で歪補償を行うことが
可能となる。また、ハードウェアの回路でオフセット値
の加算を電気的に行う場合には、CPU、DSP等の演
算装置を使用しなくなるので、処理時間を短縮できる。
さらに、この場合、歪補償回路のワンチップ化が可能と
なる。またさらに、オフセット値の加算とテーブルの切
換とを組み合わせることにより、オフセット値だけでは
補償しきれない場合でも、最小限のテーブル数で歪補償
を行える。また、オフセット値をROMに一度記憶させ
ておくことで、常にオフセット値を与えて歪補償を行う
必要がなくなり、制御の高速化、簡略化が可能である。
さらに、外部装置からオフセット値をRAMにダウンロ
ードすることで、自動校正、素子の変更、経時変化など
に対処することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】本実施形態の歪補償回路は、例えば、移動
体通信に用いられる送信装置に搭載されたプリディスト
ーション歪補償回路に適用される。プリディストーショ
ン歪補償回路は、特開平10−322137号公報等に
示されるように、無線部内の電力増幅器、直交変調器、
ミキサ、フィルタなどの素子で生じる非線形歪を打ち消
すために、無線部に送出されるベースバンド信号の歪補
償の演算を行って逆に歪ませるものである。
【0019】[第1の実施形態]図1は第1の実施の形
態におけるプリディストーション歪補償回路が搭載され
た送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装
置は、ベースバンド部101および無線部114を有し
て構成されている。
【0020】ベースバンド部101には、電力計算部1
04、補償データテーブル107、オフセット加算器1
06、オフセット制御部110、歪補償演算部105お
よびD/A変換部108、109が設けられている。無
線部114には、直交変調器115、ミキサ116、フ
ィルタ117および電力増幅器118が設けられてい
る。プリディストーション歪補償回路は、ベースバンド
部101内の補償データテーブル107(補償値取得手
段)、オフセット加算器106(オフセット加算手
段)、オフセット制御部110(オフセット値取得手
段)および歪補償演算部105(歪補償演算手段)を備
えて構成される。
【0021】このような構成を有するプリディストーシ
ョン歪補償回路では、予め無線部114内の電力増幅器
118、直交変調器115、ミキサ116およびフィル
タ117全体で生じる非線形歪を逆に歪ませることによ
り打ち消すための補償値を補償データテーブル107に
記憶しておく。この補償値は、基準となる適応情報に応
じた逆歪特性値として与えられる。適応情報は、温度1
11、電源電圧112、周波数113などのパラメータ
を含む動作環境の変化などを表す情報である。
【0022】また、オフセット制御部110は、予め適
応情報の各パラメータに対応するオフセット値(デー
タ)を算出して設定しておく。オフセット加算器106
は、オフセット制御部110に設定されたオフセットデ
ータを補償データテーブル107から読み込んだ補償値
データに加算する。歪補償演算部105は、オフセット
加算器106によって加算されたデータを基に、ベース
バンドI,Q信号に対して歪補償の演算を行う。D/A
変換部108、109は歪補償演算後のベースバンド
I,Q信号をアナログ信号に変換して無線部114に送
出する。
【0023】このように、第1の実施形態のプリディス
トーション歪補償回路では、無線部114全体の逆歪特
性値としての補償値を補償データテーブル107に予め
取得し、この1つの補償データテーブル107に取得さ
れた補償値データに適応情報に応じたオフセットデータ
を加算して歪補償を行うことで、温度111、電源電圧
112、周波数113などのパラメータを含む動作環境
が変化しても、それに応じて補償データテーブルを切り
換えることなく、最適な歪補償を行うことができる。
【0024】これにより、テーブルの更新による処理時
間の増加や切換時の信号波形に及ぼす影響を無くすこと
ができ、歪補償に関する制御を簡単化できる。また、オ
フセット値を加算するだけで最適な補償値が得られるの
で、連続的に補償値を変化させることが可能である。
【0025】[第2の実施形態]前記第1の実施形態で
は、無線部全体として1つの補償データテーブルを用い
た歪補償演算を行ったが、第2の実施形態では、無線部
内の歪補償対象となる素子毎に補償データテーブルを用
意して歪補償演算を行う場合を示す。
【0026】図2は第2の実施形態におけるプリディス
トーション歪補償回路が搭載された送信装置の構成を示
すブロック図である。前記第1の実施形態と同一の構成
要素については、同一の符号を付すことによりその説明
を省略する。
【0027】第2の実施形態におけるプリディストーシ
ョン歪補償回路では、無線部内の歪補償対象となる素子
数に応じた組数の補償データテーブル、オフセット加算
器およびオフセット制御部が設けられている。ここで
は、歪補償対象の素子が2つの場合を示すが、3つ以上
でも同様である。
【0028】すなわち、このプリディストーション歪補
償回路は、補償データテーブル(1)208,(2)2
09、オフセット加算器(1)206,(2)207、
オフセット制御部(1)212,(2)213、および
歪補償演算部105を備えて構成される。
【0029】このような構成を有するプリディストーシ
ョン歪補償回路では、予め、電力増幅器118、フィル
タ117、ミキサ116、直交変調器115の中から歪
補償対象となる2つの素子で生じる歪を逆に歪ませるこ
とにより打ち消すための補償値をそれぞれ補償データテ
ーブル208、209に取得しておく。さらに、オフセ
ット制御部212、213は、予め、各素子毎の適応情
報に応じたオフセット値(データ)を算出して設定して
おく。
【0030】オフセット加算器206、207は、オフ
セット制御部212、213に設定されたオフセットデ
ータをそれぞれ補償データテーブル208、209から
読み込んだ補償値データに加算する。歪補償演算部10
5は、オフセット加算器206、207によってそれぞ
れ加算されたデータを基に歪補償の演算を行う。D/A
変換部108、109は歪補償演算後のベースバンド
I,Q信号を無線部114に送出する。
【0031】このように、第2の実施形態では、無線部
内の歪補償対象となる素子毎に予め補償データテーブル
に取得しておき、歪補償テーブルに取得された素子毎の
補償値データに適応情報に応じたオフセットデータを加
算することで歪補償演算を行う。これにより、テーブル
の切換を無くして、前記第1の実施形態と同様の効果を
得ることができる他、無線部内の素子を交換した場合で
も、全ての補償値データを再取得することなく、交換し
た素子の補償値データを取得するだけで歪補償に用いる
テーブルを更新することができる。
【0032】なお、本実施形態では、前述したように、
無線部内の歪補償対象となる素子が2つであり、補償デ
ータテーブル、オフセット加算器およびオフセット制御
部が2組である場合を示したが、歪補償対象となる素子
数が3つ以上である場合も同様に組数を変更して構成す
ることで最適な歪補償演算を行うことができる。
【0033】[第3の実施形態]図3は第3の実施形態
におけるプリディストーション歪補償回路が搭載された
送信装置の構成を示すブロック図である。前記第1の実
施形態と同一の構成要素については、同一の符号を示す
ことによりその説明を省略する。
【0034】第3の実施形態におけるプリディストーシ
ョン歪補償回路では、前記第1の実施形態と比べてテー
ブル切換回路311が追加されている。また、補償デー
タテーブル307には、オフセットデータでは補償しき
れない適応情報に応じて、補償値が複数取得された複数
のテーブルが設けられている。
【0035】このプリディストーション歪補償回路で
は、温度111、電源電圧112、周波数113などの
パラメータの動作環境の変化を表す適応情報を基に、オ
フセットデータだけで無線部114内で生じる歪を補償
できるか否かを判断し、補償できないと判断された場
合、テーブル切換回路311により補償データテーブル
307内のテーブルを適応情報に応じたテーブルに切り
換える。そして、切り換えられたテーブルに取得された
補償値データにオフセットデータを加算して歪補償の演
算を行う。
【0036】したがって、第3の実施形態によれば、動
作環境の変化が大きくてオフセットデータだけでは、補
償しきれない場合でも、テーブルの切換とオフセットデ
ータの加算とを組み合わせた制御を行うことで切換回数
の少ない最少のテーブル数で歪補償演算を行うことが可
能である。
【0037】[第4の実施形態]図4は第4の実施形態
におけるプリディストーション歪補償回路が搭載された
送信装置の構成を示すブロック図である。第4の実施形
態におけるプリディストーション歪補償回路では、オフ
セット制御部110および補償データテーブル107に
は、それぞれオフセットデータおよびテーブルが格納さ
れるRAM107a、110aが設けられている。
【0038】RAM107a、110aには、オフセッ
トデータおよび補償値データとして、外部装置(図示せ
ず)から外部データ414、415がダウンロードさ
れ、オフセット制御部110内および補償データテーブ
ル107内のテーブルに記憶される。
【0039】このように、第4の実施形態では、外部装
置を用いてオフセットデータおよび補償値データを簡単
にオフセット制御部110および補償データテーブル1
07内に取り込むことにより、自動校正、素子の変更、
経時変化などに容易に対処することができる。
【0040】以上が本発明に係る実施の形態の説明であ
るが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるも
のではなく、クレームで示した機能、または実施の形態
の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのような
ものであっても適用可能である。
【0041】例えば、前記第1、第2、第3および第4
の実施形態におけるプリディストーション歪補償回路を
全てハードウェアの回路で構成してもよいし、CPU、
DSPなどの演算装置を用いてソフトウェア制御により
各部を実現してもよい。ハードウェアの回路で構成する
場合、処理時間を短縮でき、プリディストーション回路
のワンチップ化を図ることができる。また、D/A変換
部108、109以外の各部を、CPU、DSPなどの
演算装置を用いたソフトウェア制御により実現する場
合、他の処理にCPUまたはDSPを使用している構成
においては、必要最小限の回路の追加だけで歪補償を行
うことが可能となる。
【0042】また、オフセット制御部110、212、
213内のオフセットデータをROMに記憶させておい
てもよく、この場合、一度だけ書き込むだけで常にオフ
セットデータの書込を行う必要がなくなる。また、オフ
セットデータが適応情報にあまり影響されない場合、オ
フセット制御部110、212、213内のオフセット
データをデジタルスイッチの入力により設定してもよ
く、さらなる回路の簡略化を図ることができる。
【0043】このように本実施形態によれば、適応情
報、つまり動作環境の変化に応じてテーブルを切り換え
ずにオフセット値を加算するだけで最適な歪補償値が得
られるので、テーブルの更新による処理時間の増加や切
換時の信号波形に及ぼす影響を無くすことができ、制御
を簡単にすることができる。また、オフセット値を加算
するだけであるので、連続的にデータ(補償値)を変化
させることができる。
【0044】また、無線部内の素子毎に補償値を複数の
テーブルに取得しておくことで、素子を交換した場合で
も、全ての補償値を再取得しなくても、交換した素子の
補償値を取得するだけでテーブルの更新が可能である。
【0045】さらに、CPU、DSP等の演算装置によ
りオフセット値を加算することで、他の制御にCPU、
DSP等の演算装置を使用している場合、これを利用す
ることで必要最小限の回路の追加だけで歪補償を行うこ
とが可能となる。また、ハードウェアの回路でオフセッ
ト値の加算を電気的に行う場合には、CPU、DSP等
の演算装置を使用しなくなるので、処理時間を短縮でき
る。さらに、この場合、歪補償回路のワンチップ化が可
能となる。
【0046】またさらに、オフセット値の加算とテーブ
ルの切換とを組み合わせることにより、オフセット値だ
けでは補償しきれない場合でも、最小限のテーブル数で
歪補償を行うことができる。また、オフセット値をRO
Mに一度記憶させておくことで、常にオフセット値を与
えて歪補償を行う必要がなくなる。さらに、外部装置か
らオフセット値をRAMにダウンロードすることで、自
動校正、素子の変更、経時変化などに対処することがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、テ
ーブルの更新による処理時間の増加や切換時の信号波形
に及ぼす影響を無くすことができ、制御を簡単にするこ
とが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるプリディスト
ーション歪補償回路が搭載された送信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態におけるプリディスト
ーション歪補償回路が搭載された送信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態におけるプリディスト
ーション歪補償回路が搭載された送信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施形態におけるプリディスト
ーション歪補償回路が搭載された送信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図5】従来のプリディストーション歪補償回路が搭載
された送信装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 ベースバンド部 104 電力計算部 105 歪補償演算部 106、206、207 オフセット加算器 107、208、209、307 補償データテーブル 110、212、213 オフセット制御部 114 無線部 311 テーブル切換回路 414、415 外部データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA13 CA21 FA20 GN03 GN04 GN11 HA38 KA00 KA26 KA33 KA34 KA41 KA53 TA01 5J091 AA01 AA41 CA13 CA21 FA20 HA38 KA00 KA26 KA33 KA34 KA41 KA53 TA01 5K029 AA04 DD05 GG05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド部に設けられ、無線部に送
    出されるベースバンド信号の歪補償を行う歪補償回路で
    あって、 前記無線部で生じる歪を打ち消すための補償値を予めテ
    ーブルに取得しておく補償値取得手段と、 適応情報に応じたオフセット値を予め取得しておくオフ
    セット値取得手段と、 前記取得されたオフセット値を前記取得された補償値に
    加算するオフセット加算手段と、 前記加算された値を基に前記ベースバンド信号の歪補償
    の演算を行う歪補償演算手段とを備えたことを特徴とす
    る歪補償回路。
  2. 【請求項2】 前記補償値取得手段は、前記無線部内の
    素子で生じる全ての歪を全体として打ち消すための補償
    値を予めテーブルに取得しておくことを特徴とする請求
    項1記載の歪補償回路。
  3. 【請求項3】 前記補償値取得手段は、前記無線部内の
    歪補償対象である素子毎に前記補償値を複数のテーブル
    に取得しておき、 前記オフセット値取得手段は、前記複数のテーブルに取
    得された前記素子毎の補償値に対する前記オフセット値
    を予め複数取得しておき、 前記オフセット加算手段は、前記素子毎の補償値に前記
    複数のオフセット値をそれぞれ加算することを特徴とす
    る請求項1記載の歪補償回路。
  4. 【請求項4】 前記オフセット加算手段は、プロセッサ
    を含んでなる演算装置で構成され、該演算装置によって
    実行されるソフトウェア制御により前記オフセット値の
    加算を行うことを特徴とする請求項1記載の歪補償回
    路。
  5. 【請求項5】 前記オフセット加算手段は、ハードウェ
    アの回路で構成され、前記オフセット値の加算を電気的
    に行うことを特徴とする請求項1記載の歪補償回路。
  6. 【請求項6】 前記補償値が取得されたテーブルを切り
    換えるテーブル切換手段を備え、 前記オフセット加算手段は、前記テーブル切換手段によ
    り選択されたテーブルに取得された補償値に前記オフセ
    ット値を加算することを特徴とする請求項1記載の歪補
    償回路。
  7. 【請求項7】 前記オフセット値取得手段は、前記オフ
    セット値が記憶されたROMを有することを特徴とする
    請求項1記載の歪補償回路。
  8. 【請求項8】 前記オフセット値取得手段は、前記オフ
    セット値を記憶するRAMを有し、このRAMに外部装
    置から転送されたオフセット値が記憶されることを特徴
    とする請求項1記載の歪補償回路。
  9. 【請求項9】 前記オフセット取得手段はスイッチを有
    し、このスイッチの入力により前記オフセット値が設定
    されることを特徴とする請求項1記載の歪補償回路。
  10. 【請求項10】 無線部に送出されるベースバンド信号
    の歪補償を行う歪補償方法であって、 前記無線部で生じる歪を打ち消すための補償値を予めテ
    ーブルに取得しておく補償値取得ステップと、 適応情報に応じたオフセット値を予め取得しておくオフ
    セット値取得ステップと、 前記取得されたオフセット値を前記取得された補償値に
    加算するオフセット加算ステップと、 前記加算された値を基に前記ベースバンド信号の歪補償
    の演算を行う歪補償演算ステップとを有することを特徴
    とする歪補償方法。
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