JP6436847B2 - 周波数特性補正送信機 - Google Patents

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本発明は、送信機に設けられた送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正送信機に関するものである。
一般に、アナログ回路素子は周波数特性を有する。したがって、アナログ回路素子で構成する送信回路は周波数特性を有する。特に送信回路の高効率化のためのチューニングや、不要放射低減のためのフィルタ装荷により、所望の変調波信号の帯域内に周波数特性をもたらすため、広帯域システムにおいては、信号の変調精度などの無線性能の劣化をもたらし、通信品質の低下の要因となる。
さらに、送信回路の周波数特性は、入力信号に対して予め送信回路の逆歪みを与えるプレディストーションでも問題となる。これは、送信回路の非線形歪みを相殺するように予め入力信号に逆歪みを与えたとしても、周波数特性の影響で歪みを相殺することができなくなってしまうためである。
このため、従来、送信回路の周波数特性を補正するために、周波数特性補正機能を送信機に備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。このような従来の送信機は、その補償方法として、フィードバック回路の周波数特性の偏差情報を求め、この周波数特性の偏差情報に基づいて主信号系の送信信号に歪補償信号を加えるようにしたものである。
特開2009−246655号公報
しかしながら、上記従来の補正方法では、信号源からフィードバック回路に与える局発周波数を広帯域変調信号の上側と下側に切り替えて配置するため、計測帯域が受信復調時より広がり、その結果、アナログデジタル変換器の高速化が必要であることから、補正するための構成として高い性能を必要とするという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、補正のための構成として高い性能を必要とすることがない周波数特性補正送信機を得ることを目的とする。
この発明に係る周波数特性補正送信機は、入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、送信回路の分岐出力を入力する帰還回路と、設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生する補正用信号源と、帰還回路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還回路を介して受信することで、帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還回路とを介して受信することにより、送信回路と帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求める周波数特性算出部と、変調波信号源から送出された信号を送信回路を介して出力する通常モードの場合、周波数特性算出部で求めた送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正部とを備えたものである。
この発明の周波数特性補正送信機は、帰還回路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還回路を介して受信することで、帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還回路とを介して受信することにより、送信回路と帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求めるようにしたので、送信機における補正のための構成として高い性能を必要とすることがない。
この発明の実施の形態1による周波数特性補正送信機を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による周波数特性補正送信機のアナログ回路部を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による周波数特性補正送信機のアナログ回路部を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による周波数特性補正送信機を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による周波数特性補正送信機を示す構成図である。 この発明の実施の形態6による周波数特性補正送信機を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による周波数特性補正送信機を示す構成図である。
図1に示す周波数特性補正送信機は、アナログ回路部1とデジタル回路部2と補正用信号源3とを備える。アナログ回路部1は、デジタル回路部2からの出力信号に対して、利得調整、周波数変換及び位相調整等の処理を行って出力する回路であり、アナログ素子で構成される送信回路101と、帰還回路102と、スイッチ(SW)103とから構成される。デジタル回路部2は、変調波信号源201、周波数特性補正部202、デジタル/アナログ変換器203、アナログ/デジタル変換器204、周波数特性比較部205、演算部206とから構成され、所定の信号を生成して出力する回路である。
また、アナログ回路部1は、送信回路101の入力に接続する第1の端子104と、帰還回路102の出力に接続する第2の端子105と、送信回路101の出力とスイッチ103に接続する第3の端子106と、スイッチ103に接続する第4の端子107とを有する。デジタル回路部2は、デジタル/アナログ変換器203の出力に接続する第1の端子207と、アナログ/デジタル変換器204の入力に接続する第2の端子208とを有する。すなわち、第1の端子104はアナログ回路部1における信号入力端子であり、第3の端子106は、周波数特性補正送信機としての出力端子である。また、第2の端子105は、アナログ回路部1における帰還回路102の出力端子であり、第4の端子107は、帰還回路102への補正用信号源3の入力端子である。
アナログ回路部1の送信回路101は、第1の端子104からデジタル回路部2の出力信号を入力信号として受け取り、その入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等のうち少なくともいずれかの処理を施して出力する回路である。帰還回路102は、送信回路101の出力を分岐し、スイッチ103を介して受け取って、利得調整や周波数変換や位相調整等のうち少なくともいずれかの処理を施し、第2の端子105から出力する回路である。スイッチ103は、3つの端子を有し、必要に応じて端子間の接続を設定することのできるスイッチである。すなわち、スイッチ103は、送信回路101の分岐出力か第4の端子107から入力される補正用信号源3の出力信号かを選択して帰還回路102に出力するスイッチである。
デジタル回路部2の変調波信号源201は、周波数特性補正送信機として通信等に必要な変調波信号を生成する信号源である。周波数特性補正部202は、変調波信号源201から出力された信号に対して、演算部206で演算された送信回路101の周波数特性を補正する処理部である。デジタル/アナログ変換器203は、周波数特性補正部202から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して第1の端子207より出力する回路である。アナログ/デジタル変換器204は、第2の端子208より受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する回路であり、その比較結果から、送信回路101と帰還回路102とを通すことでの信号の変化を観測する回路である。演算部206は、帰還回路102の周波数特性を算出すると共に、この帰還回路102の周波数特性を用いて送信回路101の周波数特性を演算する回路である。また、これら周波数特性比較部205及び演算部206により周波数特性算出部が構成されている。この周波数特性算出部は、帰還回路周波数特性測定モードとして、補正用信号源3から送出された複数の周波数の信号を帰還回路102を介して受信することで、帰還回路102の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源201から送出された複数の周波数の信号を送信回路101と帰還回路102とを介して受信することにより、送信回路101と帰還回路102を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路101の周波数特性を求めるものである。
補正用信号源3は,本周波数特性補正送信機から出力される通信等に必要な変調波信号の帯域を含む任意の周波数の信号を出力可能に構成され、その出力信号が平坦な周波数特性または既知の周波数特性を持つ信号源である。
送信機制御部4は、アナログ回路部1とデジタル回路部2における各部の動作及び補正用信号源3の動作を管理し、帰還回路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常運用モードの3つの動作モードの実行を制御する制御部である。
次に、実施の形態1の周波数特性補正送信機の動作について説明する。
実施の形態1に係る周波数特性補正送信機は、帰還回路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常運用モードの3つの動作モードを有する。
先ず、送信機制御部4は、本装置を帰還回路周波数特性測定モードで動作させる。帰還回路周波数特性測定モードでは、スイッチ103はアナログ回路部1の第4の端子107と帰還回路102の入力端子とを接続する。このような状態で、補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力する。この信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データを保持する。
続いて、補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、本計測データを保持する。
以上の動作を、送信回路101から出力される変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて帰還回路102の周波数特性を算出する。演算部206は、算出した帰還回路102の周波数特性のテーブルを保持する。
帰還回路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、本装置を送信回路周波数特性測定モードで動作させる。送信回路周波数特性測定モードでは、スイッチ103は送信回路101の出力端子と帰還回路102の入力端子とを接続する。
変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。
周波数特性補正部202は、補正をかけずに信号を出力し、本信号はデジタル/アナログ変換器203に入力される。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して送信回路101に出力する。送信回路101は、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施し、第3の端子106より出力する。また、送信回路101からの出力信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
アナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還回路102とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、本信号変化のデータを保持する。
続いて、変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。周波数特性補正部202は補正をかけずに信号を出力し、本信号をデジタル/アナログ変換器203に出力する。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、第1の端子207より送信回路101に対して出力する。送信回路101は、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施して第3の端子106より出力する。また、送信回路101からの出力信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して第2の端子105より出力する。
アナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測された計測データと、変調波信号源201から入力した信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還回路102とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、本信号変化のデータを保持する。
以上の動作を、通信等に用いる変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性を算出する。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルを保持する。
演算部206は、送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルの値から、帰還回路周波数特性測定モードで算出した帰還回路102の周波数特性のテーブルの値を減算することで、送信回路101の周波数特性のテーブルを算出する。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性のテーブルを保持する。
送信回路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は本装置を通常運用モードで動作させる。通常運用モードでは、スイッチ103はいずれの端子間の接続もしない。
変調波信号源201より実際に通信等に用いる変調波信号を出力し、この信号が周波数特性補正部202に入力される。周波数特性補正部202にて、送信回路周波数特性測定モードで得た送信回路101の周波数特性のテーブルを演算部206から取り込み、その逆特性を入力信号に付加して出力する。周波数特性補正部202の出力信号は、デジタル/アナログ変換器203から出力された後、送信回路101に入力され、送信回路101での周波数特性が付加された後、アナログ回路部1の第3の端子106から出力される。このとき、予め送信回路101の周波数特性の逆特性を信号に付加していることから、送信回路101の出力端での出力信号の周波数特性は平坦となる。
以上説明した方法により、アナログ回路部1の帰還回路102に周波数特性がある場合でも、送信回路101の出力端での周波数特性を正確に補正することができる。
また、上記の説明では、帰還回路周波数特性測定モードにて、補正用信号源3から、異なる周波数の信号を複数回出力する場合について示したが、補正用信号源3から、マルチキャリア信号やチャープ信号などの広帯域で既知の変調波を出力することでも、同様の効果を得ることができる。
また、上記の説明では、送信回路周波数特性測定モードにて、変調波信号源201から、異なる周波数の信号を複数回出力する場合について示したが、変調波信号源201から、マルチキャリア信号やチャープ信号などの広帯域で既知の変調波を出力することでも、同様の効果を得ることができる。
また、上記の説明では、送信回路周波数特性測定モードが完了した後に通常運用モードを動作させる場合について示したが、通常運用モードにて送信回路101の出力端子と帰還回路102の入力端子とを接続し、演算部206に保持された送信回路101の周波数特性のテーブルを逐次更新することでも、送信回路101の周波数特性を補正する効果を得ることができる。
また、デジタルプレディストーション歪み補正機能を備えた送信機に、実施の形態1における周波数特性補正送信機を適用しても良い。この場合、送信回路101の非線形歪みを相殺するために、変調波信号に対して予め送信回路101の逆歪みを与えるデジタルプレディストーション歪み補償機能を備えた送信機であっても、周波数歪みを精度良く改善することができることから、送信回路101の非線形歪みが周波数歪みによって変化することがなく、送信回路101の非線形歪みを精度良く改善することができる。
以上説明したように、実施の形態1の周波数特性補正送信機によれば、入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、送信回路の分岐出力を入力する帰還回路と、設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生する補正用信号源と、帰還回路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還回路を介して受信することで、帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還回路とを介して受信することにより、送信回路と帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求める周波数特性算出部と、変調波信号源から送出された信号を送信回路を介して出力する通常モードの場合、周波数特性算出部で求めた送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正部とを備えたので、送信機における補正のための構成として高い性能を必要とすることがない。
実施の形態2.
実施の形態1では、帰還回路102を送信回路101の周波数特性を補正するための送信信号フィードバック用にのみ使用する場合について述べた。実施の形態2では、送信と受信を時分割で行うTDD(Time Division Duplex)送受信機において、送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを補正する場合について説明する。
送信と受信を時分割で行うTDD送受信機において、送信と受信の信号入出力端子が共用の場合、通常の受信運用時の受信回路と、送信回路周波数特性補正時の帰還回路とで回路を共用する。
図2は、実施の形態2に係る周波数特性補正送信機のアナログ回路部1aを示す構成図である。なお、デジタル回路部2及び補正用信号源3については実施の形態1と同様であるため、ここでの図示及び説明は省略する。実施の形態2のアナログ回路部1aは、送信回路101、帰還回路102、第1のスイッチであるスイッチ103、第1の端子104〜第4の端子107、第2のスイッチであるスイッチ108を備えている。スイッチ108は3つの端子からなるスイッチで、送信回路101の出力端とスイッチ103の入力端を接続するか、送信回路101の出力端から第3の端子106への接続を行うか、第3の端子106とスイッチ103の入力端を接続するかの選択を行うスイッチである。その他の構成は図1に示した実施の形態1の構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。また、実施の形態2の送信機制御部4は、後述するように、帰還回路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常送信運用モードと、通常受信運用モードの4つの動作モードの実行を制御するよう構成されているが、図2ではその図示を省略する。
次に、実施の形態2の周波数特性補正送信機の動作について説明する。
実施の形態2に係る周波数特性補正送信機は、帰還回路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常送信運用モードと、通常受信運用モードの4つの動作モードを有する。
先ず、送信機制御部4は、本装置を帰還回路周波数特性測定モードで動作させる。帰還回路周波数特性測定モードでは、スイッチ103はアナログ回路部1aの第4の端子107と帰還回路102の入力端子とを接続する。スイッチ108はいかなる接続方法を選択してもよい。
帰還回路周波数特性測定モードでは、補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102では、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施し、第2の端子105より出力する。デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測された計測データを保持する。
続いて、補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102では、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、本計測データを保持する。
以上の動作を、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。このような処理により、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データを用いて、演算部206にて帰還回路102の周波数特性を算出する。演算部206は算出した帰還回路102の周波数特性のテーブルを保持する。
帰還回路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、本装置を送信回路周波数特性測定モードで動作させる。送信回路周波数特性測定モードでは、スイッチ103はスイッチ108と帰還回路102の入力端子とを接続する。スイッチ108は送信回路101の出力端子とスイッチ103とを接続する。
送信回路周波数特性測定モードでは、変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。周波数特性補正部202は、補正をかけずに信号を出力し、本信号がデジタル/アナログ変換器203に入力される。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、第1の端子207より出力する。この信号はアナログ回路部1aの第1の端子104を介して送信回路101に入力される。送信回路101は、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
一方、送信回路101からの出力信号は、スイッチ108とスイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102では、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測された計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還回路102とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、本信号変化のデータを保持する。
続いて、変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。周波数特性補正部202は、補正をかけずに信号を出力し、本信号がデジタル/アナログ変換器203に入力される。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して第1の端子207から出力する。この信号はアナログ回路部1の第1の端子104を介して送信回路101に入力される。送信回路101では、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
一方、送信回路101からの出力信号は、スイッチ108とスイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還回路102とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、本信号変化のデータを保持する。
以上の動作を、通信等に用いる変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性を算出する。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルを保持する。
演算部206は、送信回路101の周波数特性と帰還回路102の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルの値から、帰還回路周波数特性測定モードで算出した帰還回路102の周波数特性のテーブルの値を減算することで、送信回路101の周波数特性のテーブルを算出することができる。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性のテーブルを保持する。
送信回路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、TDDの運用に応じて本装置を通常送信運用モードと通常受信運用モードとで動作させる。
通常送信運用モードでは、スイッチ103はいかなる接続方法を選択してもよい。スイッチ108は、送信回路101の出力端子とアナログ回路部1aの第3の端子106とを接続する。このような状態で、デジタル回路部2の変調波信号源201より実際に通信等に用いる変調波信号を出力する。周波数特性補正部202では、この信号が入力されると、送信回路周波数特性測定モードで得た送信回路101の周波数特性のテーブルを演算部206から取り込み、その逆特性を入力信号に付加して出力する。周波数特性補正部202の出力信号は、デジタル/アナログ変換器203から出力された後、デジタル回路部2の第1の端子207とアナログ回路部1aの第1の端子104を介して送信回路101に入力され、送信回路101での周波数特性が付加された後、アナログ回路部1aの第3の端子106から出力される。このとき、予め送信回路101の周波数特性の逆特性を信号に付加していることから、送信回路101の出力端での出力信号の周波数特性は平坦となる。
次に、通常受信運用モードでは、スイッチ103はスイッチ108と帰還回路102の入力端子とを接続する。スイッチ108はスイッチ103とアナログ回路部1aの第3の端子106とを接続する。第3の端子106から入力された受信信号は、スイッチ108とスイッチ103を通過した後、帰還回路102に入力される。帰還回路102は、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路102から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データを保持する。
演算部206にて、帰還回路周波数特性測定モードで算出した帰還回路102の周波数特性のテーブルを、アナログ/デジタル変換器204で計測した受信信号に適用し除算することで、受信信号経路での周波数特性の影響を除去した受信信号を算出できる。よって、本接続とすることで、帰還回路102を通常の受信運用時の受信回路として共用できる。
したがって、実施の形態2に示すアナログ回路部1aを用いることにより、TDD送受信機において、受信回路と帰還回路とを共用することができる。また、送信時だけでなく受信時の無線性能の改善も実現することができる。
また、以上の説明では、送信回路周波数特性測定モードが完了した後に通常送信運用モードを動作させる場合について示したが、通常送信運用モードにて、スイッチ108が送信回路101の出力端子とアナログ回路部1aの第3の端子106とを接続すると共に送信回路101の出力端子とスイッチ103とを接続し、スイッチ103がスイッチ108と帰還回路102の入力端子とを接続し、演算部206に保持された送信回路101の周波数特性のテーブルを逐次更新することでも、送信回路101の周波数特性を補正する効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態2の周波数特性補正送信機によれば、補正用信号源と帰還回路の入力端との信号供給路に設けられ、信号供給路からの補正用信号源の出力信号か、送信回路の出力信号か、周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号かのいずれかを選択して帰還回路に供給する第1のスイッチと、送信回路の出力端と送信機出力端との送信経路に設けられ、送信回路の出力端と第1のスイッチとの接続または送信機出力端と第1のスイッチとの接続または送信回路の出力端と送信機出力端との接続のいずれかを選択する第2のスイッチとを備えたので、送信と受信を時分割で行うTDD送受信機においても送信回路の周波数特性を補正することができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、TDD送受信機において、通常の受信運用時の受信回路と、送信回路周波数特性補正時の帰還回路とで回路を共用する場合について説明した。しかしながら、送信回路101から出力される信号と、受信運用時に受信する信号とでは、電力レベルに大きな差が生じる場合では、回路を共通とすることができない場合がある。そこで、実施の形態3では、送信と受信を時分割で行うTDD送受信機において、通常の受信運用時の受信回路と送信回路周波数特性補正時の帰還回路とで回路が異なる場合に、送信回路の周波数特性と帰還信号経路の周波数特性と受信信号経路の周波数特性とを補正する構成について説明する。
図3は、実施の形態3に係る周波数特性補正送信機のアナログ回路部1bを示す構成図である。本アナログ回路部1bは、送信回路101、受信回路109、帰還回路110、受信帰還回路111、スイッチ108,112,113,114とを備える。送信回路101は、実施の形態1、2と同様の送信回路である。受信回路109は、受信運用時に用いる回路であり、帰還回路110は、送信回路周波数特性補正時における帰還信号経路として用いるための回路である。受信帰還回路111は、その出力側が第2の端子105に、また、入力側がスイッチ114に接続され、受信信号経路または帰還信号経路を構成するための回路である。スイッチ108は、実施の形態2のスイッチ108と同様の第2のスイッチである。スイッチ112はスイッチ108の出力と第4の端子107とを入力とし、いずれかを選択してスイッチ113に出力するための第3のスイッチである。スイッチ113はスイッチ112の出力信号を入力としてその信号を受信回路109または帰還回路110に切り替えて出力するための第4のスイッチである。スイッチ114は、受信回路109の出力または帰還回路110の出力を選択して受信帰還回路111に出力するための第5のスイッチである。また、これらスイッチ108,112,113,114によって、帰還信号経路と受信信号経路を切り替える切替部が構成されている。なお、第1の端子104〜第4の端子107は、実施の形態1,2と同様、アナログ回路部1bにおける外部への接続端子である。
また、実施の形態3におけるデジタル回路部2の図面上の構成は図1と同様であるが、演算部206は、実施の形態1の演算部206の機能に加えて、第3の端子106からの受信信号を受信信号経路を介して受信する通常受信モードの場合、周波数特性算出部で求めた受信信号経路の周波数特性を補正する受信経路周波数特性補正部を構成している。なお、デジタル回路部2におけるその他の構成及び補正用信号源3については、実施の形態1と同様であるため、図示及びその説明は省略する。また、実施の形態3の送信機制御部4は、後述するように、帰還信号経路周波数特性測定モードと、受信信号経路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常送信運用モードと、通常受信運用モードの5つの動作モードの実行を制御するよう構成されているが、図3ではその図示を省略する。
本アナログ回路部1bでは、通常の受信運用時においては、受信回路109と受信帰還回路111とを受信信号経路として用いる。送信回路周波数特性補正時においては、帰還回路110と受信帰還回路111とを帰還信号経路として用いる。したがって、通常の受信運用時と、送信回路周波数特性補正時とで信号経路が異なる。
一般的に、受信回路109は、TDD送受信機の受信信号レベルに合わせて、低雑音特性など小信号入力に最適化した回路構成である。一方、帰還回路110は、TDD送受信機の送信信号レベルに合わせて、高飽和特性など大信号入力に最適化した回路構成である。
次に,本アナログ回路部1bをもつ周波数特性補正送信機の動作について説明する。
実施の形態3に係る周波数特性補正送信機は、帰還信号経路周波数特性測定モードと、受信信号経路周波数特性測定モードと、送信回路周波数特性測定モードと、通常送信運用モードと、通常受信運用モードの5つの動作モードを有する。
先ず、送信機制御部4は、本装置を帰還信号経路周波数特性測定モードで動作させる。
帰還信号経路周波数特性測定モードでは,スイッチ108はいかなる接続方法を選択してもよい。スイッチ114は、帰還回路110の出力端子と受信帰還回路111の入力端子とを接続する。スイッチ112は、アナログ回路部1bの第4の端子107とスイッチ113とを接続する。スイッチ113は、スイッチ112と帰還回路110の入力端子とを接続する。
補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ112とスイッチ113とを通過した後、帰還回路110に入力され、スイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。帰還回路110及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測された計測データを保持する。
続いて、補正用信号源3から、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ112とスイッチ113とを通過した後、帰還回路110に入力され、スイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。
帰還回路110及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、本計測データを保持する。
本動作を、通信等にて送信回路101から出力される変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて帰還信号経路の周波数特性を算出する。演算部206は、算出した帰還信号経路の周波数特性のテーブルを保持する。
帰還信号経路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、本装置を受信信号経路周波数特性測定モードで動作させる。
受信信号経路周波数特性測定モードでは、スイッチ108はいかなる接続方法を選択してもよい。スイッチ114は、受信回路109の出力端子と受信帰還回路111の入力端子とを接続する。スイッチ112は、第4の端子107とスイッチ113とを接続する。スイッチ113は、スイッチ112と受信回路109の入力端子とを接続する。
このような状態で、補正用信号源3から、通信等にて受信する変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ112とスイッチ113とを通過した後、受信回路109に入力され、スイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。受信回路109及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データを保持する。
続いて、補正用信号源3から、通信等にて受信する変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力する。本信号は、スイッチ112とスイッチ113とを通過した後、受信回路109に入力され、スイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。受信回路109及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、本計測データを保持する。
以上の動作を、通信等にて受信する変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて受信信号経路の周波数特性を算出する。演算部206は、算出した受信信号経路の周波数特性のテーブルを保持する。
受信信号経路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、本装置を送信回路周波数特性測定モードで動作させる。
送信回路周波数特性測定モードでは、スイッチ108は送信回路101の出力端子とスイッチ112とを接続する。スイッチ114は帰還回路110の出力端子と受信帰還回路111の入力端子とを接続する。スイッチ112はスイッチ108とスイッチ113とを接続する。スイッチ113は、スイッチ112と帰還回路110の入力端子とを接続する。
このような接続状態で、デジタル回路部2の変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、ある既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。周波数特性補正部202は、補正をかけずに信号を出力し、この信号がデジタル/アナログ変換器203に入力される。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して第1の端子207より出力し、この信号が第1の端子104を介して送信回路101に入力される。送信回路101は、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
一方、送信回路101の出力信号は、スイッチ108とスイッチ112とスイッチ113とを通過した後、帰還回路110に入力され、さらにスイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。帰還回路110及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還信号経路とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、本計測データを保持する。
続いて、変調波信号源201から、通信等に用いる変調波信号帯域内の、他の既知の周波数の信号を出力し、この信号が周波数特性比較部205と周波数特性補正部202とに入力される。周波数特性補正部202は、補正をかけずに信号を出力し、この信号がデジタル/アナログ変換器203に入力される。デジタル/アナログ変換器203では、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して第1の端子207より出力し、この信号が第1の端子104を介して送信回路101に入力される。送信回路101は、入力信号に対し利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
一方、送信回路101の出力信号は、スイッチ108とスイッチ112とスイッチ113とを通過した後、帰還回路110に入力され、さらにスイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。帰還回路110及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204では、受信帰還回路111から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。周波数特性比較部205は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データと、変調波信号源201から入力された信号データとを比較する。その比較結果から、送信回路101と帰還信号経路とを通すことでの信号の変化を観測する。演算部206は、その観測結果データを保持する。
以上の動作を、通信等に用いる変調波信号帯域内の異なる周波数で複数回実施する。その結果、演算部206に蓄えられた各周波数での計測データより、演算部206にて送信回路101の周波数特性と帰還信号経路との周波数特性とを合成した周波数特性を算出する。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性と帰還信号経路の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルを保持する。
演算部206は、送信回路101の周波数特性と帰還信号経路の周波数特性とを合成した周波数特性のテーブルの値から、帰還信号経路周波数特性測定モードで算出した帰還信号経路の周波数特性のテーブルの値を減算することで,送信回路101の周波数特性のテーブルを算出することができる。演算部206は、算出した送信回路101の周波数特性のテーブルを保持する。
送信回路周波数特性測定モードの完了後、送信機制御部4は、TDDの運用に応じて本装置を通常送信運用モードと、通常受信運用モードとで動作させる。
通常送信運用モードでは、スイッチ108は送信回路101の出力端子とアナログ回路部1bの第3の端子106とを接続する。この通常送信運用モードでは、スイッチ112、スイッチ113及びスイッチ114のいずれもいかなる接続方法を選択してもよい。このような接続状態で、変調波信号源201より実際に通信等に用いる変調波信号を出力し、周波数特性補正部202にて、送信回路周波数特性測定モードで得た送信回路101の周波数特性のテーブルを演算部206から取り込み、その逆特性を入力信号に付加して出力する。周波数特性補正部202の出力信号は、デジタル/アナログ変換器203を介して第1の端子207から出力され、この信号がアナログ回路部1bの第1の端子104を介して送信回路101に入力される。送信回路101では、所定の周波数特性が付加された後、アナログ回路部1bの第3の端子106から出力される。このとき、予め送信回路101の周波数特性の逆特性を信号に付加していることから、送信回路101の出力端での出力信号の周波数特性は平坦となる。
通常受信運用モードでは、スイッチ108はスイッチ112とアナログ回路部1bの第3の端子106とを接続する。スイッチ114は、受信回路109の出力端子と受信帰還回路111の入力端子とを接続する。スイッチ112はスイッチ108とスイッチ113とを接続する。スイッチ113はスイッチ112と受信回路109の入力端子とを接続する。
アナログ回路部1bの第3の端子106からの受信信号は、スイッチ108とスイッチ112とスイッチ113を通過した後、受信回路109に入力され、スイッチ114を通過し、受信帰還回路111に入力される。受信回路109及び受信帰還回路111にて、入力信号に対しデジタル回路部2で計測可能となるように利得調整や周波数変換や位相調整等を施して出力する。
デジタル回路部2のアナログ/デジタル変換器204は、帰還回路110から出力された信号の電圧振幅波形を計測する。演算部206は、アナログ/デジタル変換器204で計測した計測データを保持する。演算部206にて、受信信号経路周波数特性測定モードで算出した受信信号経路の周波数特性のテーブルを、アナログ/デジタル変換器204で計測した受信信号に適用し除算することで、受信信号経路での周波数特性の影響を除去した受信信号を算出することができる。
本構成のアナログ回路部1bを用いることで、TDD送受信機において、通常の受信運用時の受信回路と送信回路周波数特性補正時の帰還回路とで、回路が共用できない場合においても、5つの動作モードを用いることで、送信回路101の周波数特性と、帰還信号経路である帰還回路110と受信帰還回路111の周波数特性と、受信信号経路である受信回路109と受信帰還回路111の周波数特性とを算出することができる。
また、上記例では、送信回路周波数特性測定モードで送信回路101の周波数特性を算出した後に通常送信運用モードを動作させる場合について示したが、スイッチ108が送信回路101の出力端子とアナログ回路部1bの第3の端子106とを接続すると共に送信回路101の出力端子とスイッチ112とを接続し、スイッチ112がスイッチ108とスイッチ113とを接続し、スイッチ113が帰還回路110の入力端子とスイッチ112とを接続し、スイッチ114が帰還回路110の出力端子と受信帰還回路111の入力端子とを接続し、演算部206に保持された送信回路101の周波数特性のテーブルを逐次更新することでも、送信回路101の周波数特性を補正する効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態3の周波数特性補正送信機によれば、入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、送信回路の分岐出力を入力する帰還信号経路と、周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号を受信する受信信号経路と、設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生する補正用信号源と、帰還信号経路と受信信号経路とを切り替える切替部と、帰還信号経路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還信号経路を介して受信することで、帰還信号経路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還信号経路とを介して受信することにより、送信回路と帰還信号経路を含めた周波数特性を求め、これら帰還信号経路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求め、かつ、受信信号経路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を受信信号経路を介して受信することで、受信信号経路の周波数特性を求める周波数特性算出部と、変調波信号源から送出された信号を送信回路を介して出力する通常モードの場合、周波数特性算出部で求めた送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正部と、送信機出力端からの受信信号を受信信号経路を介して受信する通常受信モードの場合、周波数特性算出部で求めた受信信号経路の周波数特性を補正する受信経路周波数特性補正部とを備えたので、送信と受信を時分割で行うTDD送受信機において、通常の受信運用時の受信回路と、送信回路周波数特性補正時の帰還回路とで回路が異なる場合でも、送信回路の周波数特性と帰還信号経路の周波数特性と受信信号経路の周波数特性とを補正することができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3では、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部1,1a,1bが1つで構成される周波数特性補正送信機について説明した。これに対し、実施の形態4〜実施の形態6では、フェーズドアレーアンテナ装置のように、1つのデジタル回路部に対してアナログ回路部が複数並列に接続されており、分配回路にてデジタル回路部の出力信号を複数のアナログ回路部に分配すると共に、合成回路にて複数のアナログ回路部の出力信号を合成してデジタル回路に入力する構成をもつ周波数特性補正送信機について説明する。
図4は、実施の形態4に係る周波数特性補正送信機を示す構成図である。本周波数補正送信機は、アナログ回路部10a,10b、デジタル回路部2、補正用信号源3、送信機制御部4a、分配回路5、合成回路6を備える。アナログ回路部10a,10bは、それぞれ実施の形態1〜実施の形態3のアナログ回路部1,1a,1bのいずれかの構成であり、これらアナログ回路部10a,10bは同一の構成である。また、第1の端子104〜第4の端子107は実施の形態1〜3と同様の第1の端子104〜第4の端子107を示している。さらに、デジタル回路部2及び補正用信号源3は、実施の形態1〜3のデジタル回路部2及び補正用信号源3と同様である。分配回路5は、デジタル回路部2の第1の端子207から出力された信号を入力して等分配し、アナログ回路部10a,10bそれぞれの第1の端子104に対して出力する回路である。合成回路6は、アナログ回路部10a,10bの第2の端子105から出力されたそれぞれの信号を合成し、デジタル回路部2の第2の端子208に対して出力する回路である。送信機制御部4aは、実施の形態1〜3の制御を複数のアナログ回路部10a,10bに対して行うよう構成されている。
次に、実施の形態4の周波数特性補正送信機の動作について説明する。
アナログ回路部10aの第1の端子104に入力された信号は、アナログ回路部10a内で利得調整や周波数変換や位相調整等を施された後、アナログ回路部10aの第3の端子106から出力される。また、アナログ回路部10bの第1の端子104に入力された信号は、アナログ回路部10b内で利得調整や周波数変換や位相調整等を施された後、アナログ回路部10bの第3の端子106から出力される。補正用信号源3が出力する信号は、アナログ回路部10a及びアナログ回路部10bのそれぞれの第4の端子107に入力される。アナログ回路部10a及びアナログ回路部10bのそれぞれの第2の端子105から出力される信号は、合成回路6にて合成された後、デジタル回路部2の第2の端子208に入力される。
フェーズドアレーアンテナ装置に周波数特性補正送信機を用いる場合、使用するアナログ回路部は同一構成であり、よってその周波数特性も同一である。したがって、2つのアナログ回路部10a,10bに適用する周波数特性テーブルも同一となる。
よって、1つのデジタル回路部2に対しアナログ回路部10a,10bが二並列される周波数特性補正送信機において、送信機制御部4aが、本接続条件にて周波数特性を算出する動作モードを実行することで、アナログ回路部10a,10bが二並列した場合にもかかわらず、1つの補正用信号源3で周波数特性補正を実行することができる。
また、上記例では、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部10a,10bが二並列の場合について示したが、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部が任意のN並列の場合についても、N分配回路とN合成回路とを用いることで同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態4の周波数特性補正送信機によれば、送信回路と帰還回路とを備えた回路をアナログ回路部とし、変調波信号源と周波数特性算出部と周波数特性補正部とを備えた回路をデジタル回路部とした場合、アナログ回路部を複数備え、かつ、デジタル回路部の出力を複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、複数のアナログ回路部の複数の出力を合成してデジタル回路部に出力する合成回路とを備えたので、フェーズドアレーアンテナ装置のように、1つのデジタル回路部に対して複数のアナログ回路部を備えた構成であっても送信回路の周波数特性を補正することができる。
また、実施の形態4の周波数特性補正送信機によれば、送信回路と帰還信号経路と受信信号経路とを備えた回路をアナログ回路部とし、変調波信号源と周波数特性算出部と周波数特性補正部と受信経路周波数特性補正部とを備えた回路をデジタル回路部とした場合、アナログ回路部を複数備え、かつ、デジタル回路部の出力を複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、複数のアナログ回路部の複数の出力を合成してデジタル回路部に出力する合成回路とを備えたので、フェーズドアレーアンテナ装置のように、1つのデジタル回路部に対して複数のアナログ回路部を備えた構成であっても送信回路の周波数特性を補正することができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、複数のアナログ回路部10a,10bの周波数特性が同一の場合について説明した。しかしながら、製造ばらつきなどの個体差により、複数のアナログ回路部間の周波数特性が異なる場合がある。このとき、各アナログ回路部の周波数特性を個別に算出する必要があり、実施の形態5は、このような複数のアナログ回路部の周波数特性を個別に算出するようにした周波数特性補正送信機である。
図5は、実施の形態5に係る周波数特性補正送信機を示す構成図である。本周波数補正送信機は、アナログ回路部11a,11b、デジタル回路部2、補正用信号源3、送信機制御部4b、分配回路5、合成回路6、アナログ回路部切替スイッチであるスイッチ7,8とを備える。ここで、アナログ回路部11a,11bは、実施の形態1〜実施の形態3のアナログ回路部1,1a,1bのいずれかと同等の構成であるが、個体差によりそれぞれ周波数特性が異なる回路である。また、スイッチ7はアナログ回路部11aの第2の端子105と合成回路6の入力端子との間に設けられ、これらの接続または切断を行う第6のスイッチである。スイッチ8はアナログ回路部11bの第2の端子105と合成回路6の入力端子との間に設けられ、これらの接続または切断を行う第7のスイッチである。送信機制御部4bは、実施の形態4の送信機制御部4aの機能に加えてスイッチ7,8の制御も含めて行うよう構成されている。その他の構成は図4に示した実施の形態4の構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態5の周波数特性補正送信機の動作について説明する。
デジタル回路部2の第1の端子207から出力される信号は分配回路5に入力され、分配回路5からは、それぞれアナログ回路部11a及びアナログ回路部11bの第1の端子104に出力される。それぞれのアナログ回路部11a,11bに入力された信号は、アナログ回路部11a,11b内で利得調整や周波数変換や位相調整等を施された後、それぞれの第3の端子106から出力される。補正用信号源3が出力する信号は、それぞれのアナログ回路部11a,11bの第4の端子107に入力される。それぞれのアナログ回路部11a,11bの第2の端子105から出力される信号は、それぞれスイッチ7及びスイッチ8を介して合成回路6に入力される。
アナログ回路部11aの周波数特性を算出する場合、送信機制御部4bは、スイッチ7を接続状態とし、スイッチ8を遮断状態とする。本接続条件にて周波数特性を算出する動作モードを行うことで、アナログ回路部11aのみの周波数特性を算出することができる。なお、算出方法については実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様である。
アナログ回路部11bの周波数特性を算出する場合、送信機制御部4bは、スイッチ7を遮断状態とし、スイッチ8を接続状態とする。本接続条件にて周波数特性を算出する動作モードを行うことで、アナログ回路部11bのみの周波数特性を算出することができる。
よって、1つのデジタル回路部2に対しアナログ回路部11a,11bが二並列される周波数特性補正送信機において、本構成とすることで、二並列のアナログ回路部11a,11bの周波数特性を個別に算出することができる。
また、上記例では、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部11a,11bが二並列の場合について示したが、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部が任意のN並列の場合についても、N分配回路とN合成回路とN個のスイッチを用いることで同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態5では、補正用信号源3の周波数特性が平坦もしくは既知である場合について説明したが、少なくとも1つのアナログ回路部の帰還信号経路の周波数特性が既知であれば、補正用信号源3の出力信号に周波数特性がある場合でも、補正用信号源3の出力信号の周波数特性を算出することができる。その結果、補正用信号源3の出力信号に周波数特性がある場合でも、帰還信号経路の周波数特性が未知のアナログ回路部の帰還信号経路の周波数特性を算出することが可能となる。その結果、全てのアナログ回路部の送信回路の周波数特性を算出することができる。
以上説明したように、実施の形態5の周波数特性補正送信機によれば、入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、送信回路の分岐出力を入力する帰還回路とをそれぞれ備えた複数のアナログ回路部と、補正用信号源と、設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、帰還回路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還回路を介して受信することで、帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還回路とを介して受信することにより、送信回路と帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求める周波数特性算出部とを備えたデジタル回路部と、デジタル回路部の出力を複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、複数のアナログ回路部の複数の出力を合成してデジタル回路部に出力する合成回路と、複数のアナログ回路部の出力と合成回路の入力との間にそれぞれのアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれが対応するアナログ回路部と合成回路との経路を接続または遮断するアナログ回路部切替スイッチとを備え、補正用信号源は、変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生するようにしたので、複数のアナログ回路部間の周波数特性が異なる場合でもそれぞれのアナログ回路部の送信回路の周波数特性を算出することができる。
また、実施の形態5の周波数特性補正送信機によれば、入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、送信回路の分岐出力を入力する帰還信号経路と、周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号を受信する受信信号経路とをそれぞれ備えた複数のアナログ回路部と、補正用信号源と、設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、帰還信号経路と受信信号経路とを切り替える切替部と、帰還信号経路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を帰還信号経路を介して受信することで、帰還信号経路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を送信回路と帰還信号経路とを介して受信することにより、送信回路と帰還信号経路を含めた周波数特性を求め、これら帰還信号経路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより送信回路の周波数特性を求め、かつ、受信信号経路周波数特性測定モードとして、補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を受信信号経路を介して受信することで、受信信号経路の周波数特性を求める周波数特性算出部とを備えたデジタル回路部と、デジタル回路部の出力を複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、複数のアナログ回路部の複数の出力を合成してデジタル回路部に出力する合成回路と複数のアナログ回路部の出力と合成回路の入力との間にそれぞれのアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれが対応するアナログ回路部と合成回路との経路を接続または遮断するアナログ回路部切替スイッチとを備え、補正用信号源は、変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生するようにしたので、複数のアナログ回路部間の周波数特性が異なる場合でもそれぞれのアナログ回路部の送信回路の周波数特性を算出することができる。
実施の形態6.
実施の形態4及び実施の形態5では、2つのアナログ回路部における利得調整量が同一の場合について説明した。しかしながら、フェーズドアレーアンテナ装置においては、各アナログ回路部間で利得調整設定に差を設ける場合がある。このとき、周波数特性補正のために補正用信号源3から入力する信号の電力レベルにも差を与える必要があり、実施の形態6はこのような例を示すものである。
図6は、実施の形態6に係る周波数特性補正送信機を示す構成図である。本周波数補正送信機は、アナログ回路部11a,11b、デジタル回路部2、補正用信号源3、送信機制御部4c、分配回路5、合成回路6、スイッチ7,8、利得調整回路9,10とを備える。利得調整回路9,10は、それぞれ、要求に応じて入力信号の増幅率を変えて増幅した後、信号を出力する回路であり、それぞれの増幅率は可変に構成されている。また、送信機制御部4cは、実施の形態5の送信機制御部4bの機能に加えて利得調整回路9,10の制御も含めて行うよう構成されている。これ以外の構成は図5に示した実施の形態5と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明は省略する。
次に、実施の形態6の周波数特性補正送信機の動作について説明する。
デジタル回路部2の第1の端子207から出力された信号は分配回路5に入力され、2分配された後、それぞれアナログ回路部11a,11bの第1の端子104に入力される。アナログ回路部11a,11bに入力された信号は、アナログ回路部11a,11b内で利得調整や周波数変換や位相調整等を施された後、アナログ回路部11a,11bの第3の端子106から出力される。一方、アナログ回路部11a,11bの第2の端子105から出力された信号は、それぞれスイッチ7及びスイッチ8を介して合成回路6に入力される。合成回路6ではアナログ回路部11a,11bからの出力信号を合成してデジタル回路部2の第2の端子208に出力する。
補正用信号源3から出力される信号は、利得調整回路9及び利得調整回路10のそれぞれに入力される。利得調整回路9に入力された信号は、要求に応じて入力信号の増幅率を変えて増幅された後、アナログ回路部11aの第4の端子107に入力される。利得調整回路10に入力された信号は、要求に応じて入力信号の増幅率を変えて増幅された後、アナログ回路部11bの第4の端子107に入力される。
よって、1つのデジタル回路部2に対してアナログ回路部11a,11bが二並列される周波数特性補正送信機において、本構成とすることで二並列のアナログ回路部11a,11bの周波数特性を補正するための補正用信号レベルに差を与えることができる。
また、以上の説明では、1つのデジタル回路部2に対しアナログ回路部が二並列の場合について示したが、1つのデジタル回路部2に対しアナログ回路部が任意のN並列の場合についても、N分配回路とN合成回路とN個のスイッチとN個の利得調整回路とを用いることで、同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態6の周波数特性補正送信機によれば、補正用信号源から複数のアナログ回路部への信号供給路に、複数のアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれのアナログ回路部に入力される補正用信号源の電力レベルを調整する利得調整回路を設けたので、各アナログ回路部間で利得調整設定に差を設ける場合であっても各アナログ回路部の送信回路の周波数特性を算出することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1a,1b,10a,10b,11a,11b アナログ回路部、2 デジタル回路部、3 補正用信号源、4,4a,4b,4c 送信機制御部、5 分配回路、6 合成回路、7,8 スイッチ、9,10 利得調整回路、101 送信回路、102,110 帰還回路、103 スイッチ、104 第1の端子、105 第2の端子、106 第3の端子、107 第4の端子、108 第2のスイッチ、109 受信回路、111 受信帰還回路、112 第3のスイッチ、113 第4のスイッチ、114 第5のスイッチ、201 変調波信号源、202 周波数特性補正部、203 デジタル/アナログ変換器、204 アナログ/デジタル変換器、205 周波数特性比較部、206 演算部、207 第1の端子、208 第2の端子。

Claims (9)

  1. 入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、
    前記送信回路の分岐出力を入力する帰還回路と、
    設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、
    前記変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生する補正用信号源と、
    帰還回路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記帰還回路を介して受信することで、当該帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、前記変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を前記送信回路と前記帰還回路とを介して受信することにより、当該送信回路と前記帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより前記送信回路の周波数特性を求める周波数特性算出部と、
    前記変調波信号源から送出された信号を前記送信回路を介して出力する通常モードの場合、前記周波数特性算出部で求めた前記送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正部とを備えたことを特徴とする周波数特性補正送信機。
  2. 前記補正用信号源と前記帰還回路の入力端との信号供給路に設けられ、当該信号供給路からの前記補正用信号源の出力信号か、前記送信回路の出力信号か、周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号かのいずれかを選択して前記帰還回路に供給する第1のスイッチと、
    前記送信回路の出力端と前記送信機出力端との送信経路に設けられ、前記送信回路の出力端と前記第1のスイッチとの接続または前記送信機出力端と前記第1のスイッチとの接続または前記送信回路の出力端と前記送信機出力端との接続のいずれかを選択する第2のスイッチとを備えたことを特徴とする請求項1記載の周波数特性補正送信機。
  3. 入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、
    前記送信回路の分岐出力を入力する帰還信号経路と、
    周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号を受信する受信信号経路と、
    設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、
    前記変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生する補正用信号源と、
    前記帰還信号経路と前記受信信号経路とを切り替える切替部と、
    帰還信号経路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記帰還信号経路を介して受信することで、当該帰還信号経路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、前記変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を前記送信回路と前記帰還信号経路とを介して受信することにより、当該送信回路と前記帰還信号経路を含めた周波数特性を求め、これら帰還信号経路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより前記送信回路の周波数特性を求め、かつ、受信信号経路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記受信信号経路を介して受信することで、当該受信信号経路の周波数特性を求める周波数特性算出部と、
    前記変調波信号源から送出された信号を前記送信回路を介して出力する通常モードの場合、前記周波数特性算出部で求めた前記送信回路の周波数特性を補正する周波数特性補正部と、
    前記送信機出力端からの受信信号を前記受信信号経路を介して受信する通常受信モードの場合、前記周波数特性算出部で求めた前記受信信号経路の周波数特性を補正する受信経路周波数特性補正部とを備えたことを特徴とする周波数特性補正送信機。
  4. 前記送信回路と前記帰還回路とを備えた回路をアナログ回路部とし、前記変調波信号源と周波数特性算出部と周波数特性補正部とを備えた回路をデジタル回路部とした場合、
    前記アナログ回路部を複数備え、
    かつ、
    前記デジタル回路部の出力を前記複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、
    前記複数のアナログ回路部の複数の出力を合成して前記デジタル回路部に出力する合成回路とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の周波数特性補正送信機。
  5. 前記送信回路と前記帰還信号経路と前記受信信号経路とを備えた回路をアナログ回路部とし、前記変調波信号源と周波数特性算出部と周波数特性補正部と受信経路周波数特性補正部とを備えた回路をデジタル回路部とした場合、
    前記アナログ回路部を複数備え、
    かつ、
    前記デジタル回路部の出力を前記複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、
    前記複数のアナログ回路部の複数の出力を合成して前記デジタル回路部に出力する合成回路とを備えたことを特徴とする請求項3記載の周波数特性補正送信機。
  6. 入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、当該送信回路の分岐出力を入力する帰還回路とをそれぞれ備えた複数のアナログ回路部と、
    補正用信号源と、
    設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、帰還回路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記帰還回路を介して受信することで、当該帰還回路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、前記変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を前記送信回路と前記帰還回路とを介して受信することにより、当該送信回路と前記帰還回路を含めた周波数特性を求め、これら帰還回路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより前記送信回路の周波数特性を求める周波数特性算出部とを備えたデジタル回路部と、
    前記デジタル回路部の出力を前記複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、
    前記複数のアナログ回路部の複数の出力を合成して前記デジタル回路部に出力する合成回路と、
    前記複数のアナログ回路部の出力と前記合成回路の入力との間にそれぞれのアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれが対応するアナログ回路部と前記合成回路との経路を接続または遮断するアナログ回路部切替スイッチとを備え、
    前記補正用信号源は、前記変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生することを特徴とする周波数特性補正送信機。
  7. 入力される信号を周波数特性補正送信機の送信信号として出力する送信回路と、当該送信回路の分岐出力を入力する帰還信号経路と、周波数特性補正送信機の送信信号を出力する送信機出力端からの信号を受信する受信信号経路とをそれぞれ備えた複数のアナログ回路部と、
    補正用信号源と、
    設定された帯域内の信号を発生する変調波信号源と、前記帰還信号経路と前記受信信号経路とを切り替える切替部と、帰還信号経路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記帰還信号経路を介して受信することで、当該帰還信号経路の周波数特性を求めると共に、送信回路周波数特性測定モードとして、前記変調波信号源から送出された複数の周波数の信号を前記送信回路と前記帰還信号経路とを介して受信することにより、当該送信回路と前記帰還信号経路を含めた周波数特性を求め、これら帰還信号経路周波数特性測定モードと送信回路周波数特性測定モードの周波数特性の差を求めることにより前記送信回路の周波数特性を求め、かつ、受信信号経路周波数特性測定モードとして、前記補正用信号源から送出された複数の周波数の信号を前記受信信号経路を介して受信することで、当該受信信号経路の周波数特性を求める周波数特性算出部とを備えたデジタル回路部と、
    前記デジタル回路部の出力を前記複数のアナログ回路部に分配する分配回路と、
    前記複数のアナログ回路部の複数の出力を合成して前記デジタル回路部に出力する合成回路と、
    前記複数のアナログ回路部の出力と前記合成回路の入力との間にそれぞれのアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれが対応するアナログ回路部と前記合成回路との経路を接続または遮断するアナログ回路部切替スイッチとを備え、
    前記補正用信号源は、前記変調波信号源の変調波の帯域内の信号を発生することを特徴とする周波数特性補正送信機。
  8. 前記補正用信号源から前記複数のアナログ回路部への信号供給路に、当該複数のアナログ回路部に対応して複数設けられ、それぞれのアナログ回路部に入力される前記補正用信号源の電力レベルを調整する利得調整回路を設けたことを特徴とする請求項6または請求項7記載の周波数特性補正送信機。
  9. 前記帰還回路は、前記送信回路の前記分岐出力に、利得調整、周波数変換、及び位相調整のうち少なくともいずれかの処理を施す処理回路を含むことを特徴とする請求項1記載の周波数特性補正送信機。
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