JP5485045B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置に関する。
複数の送信部を備えている通信装置において、アダプティブアレイや送信電力合成などを適用する場合、各送信部における振幅特性及び位相特性が、各送信部間において同一になるように揃えておく必要がある。特許文献1には、外部から入力される参照信号を用いて、複数の送信部の振幅特性及び位相特性をキャリブレーション(校正)する技術が記載されている。この技術は、送信部ごとに、送信部に参照信号を入力し、送信部が参照信号を元に出力する送信信号を周波数変換(ダウンコンバート)してフィードバックし、フィードバックされた送信信号と、参照信号とを比較することにより校正を行っている。
特開2001−053663号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、複数の送信部それぞれに設けられているフィードバックの経路における振幅及び位相の変位があると、フィードバックの経路における振幅及び位相の変位が、各送信部の校正の結果に含まれてしまう。この場合、各送信信号の間において振幅及び位相の差が生じて、アダプティブアレイや送信電力合成などのアプリケーションの精度を劣化させてしまうことがある。
例えば、特許文献1に記載の技術では、振幅・位相制御送受信部ごとに、校正に用いる参照信号を無線周波数帯の信号に周波数変換しているので、振幅・位相制御送受信部の間の振幅位相特性が異なってしまうことがある。すなわち、異なる周波数変換器を用いて参照信号の周波数変換を行っているので、振幅位相特性の差異が生じることがある。
また、送信する信号を増幅する増幅器が発する熱などにより、各送信部のフィードバックの経路における振幅及び位相の変位のばらつきは大きくなる傾向にある。また、フィードバックの経路における振幅及び位相の変位が大きくなると、各送信信号の間における振幅及び位相の差は、大きくなってしまい、アダプティブアレイや送信電力合成などのアプリケーションの精度を更に劣化させてしまう。
すなわち、複数の送信部それぞれのフィードバック経路における振幅及び位相の変位に応じて、各送信部の振幅位相特性が異なってしまい、アダプティブアレイや送信電力合成などのアプリケーションの精度を劣化させてしまうことがある。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の送信部それぞれのフィードバック経路の振幅及び位相の変位により生じる各送信部間の振幅特性及び位相特性の差を小さくする通信装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、送信信号を通信に用いる周波数帯域の信号に変換し、変換した信号を増幅して送信する複数の送信部と、前記送信信号と同じ帯域幅を有する参照信号を出力するとともに、該参照信号を前記複数の送信部が送信する信号と同じ周波数帯域の信号に変換した変換参照信号を出力する参照信号出力部と、前記複数の送信部ごとに設けられ、対応する送信部が送信する信号と、前記変換参照信号とを含む信号を前記送信信号と同じ周波数帯域のフィードバック信号に変換するフィードバック部と、前記複数の送信部ごとに設けられ、送信部に対応するフィードバック部が変換したフィードバック信号に含まれる変換参照信号と、前記参照信号出力部が出力する参照信号とに基づいて、該フィードバック部における振幅及び位相の変位を算出して該フィードバック信号の振幅及び位相を補正する振幅位相補正部とを備えることを特徴とする通信装置である。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記送信信号を出力する送信信号補正部であって、出力した前記送信信号と、前記振幅位相補正部が補正したフィードバック信号に含まれる前記送信部が送信する信号とに基づいて、前記送信部における振幅及び位相の変位を算出し、入力される信号を算出した振幅及び位相の変位を用いて補正し、補正した信号を前記送信信号として出力する送信信号補正部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記送信信号を出力する送信信号歪補償部であって、出力した前記送信信号と、前記振幅位相補正部が補正したフィードバック信号に含まれる前記送信部が送信する信号とに基づいて、前記送信部における歪み特性を打ち消す逆歪み特性値を算出し、算出した逆歪み特性値を用いて、入力される信号を補正し、補正した信号を前記送信信号として出力する送信信号歪補償部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記参照信号出力部が前記振幅位相補正部に直接出力する前記参照信号は、デジタル信号であり、前記フィードバック部それぞれは、アナログ/デジタル変換部を有し、前記フィードバック信号は、前記アナログ/デジタル変換部を用いてデジタル信号に変換されて前記振幅位相補正部に入力されることを特徴とする。
この発明によれば、複数の送信部それぞれのフィードバック経路の振幅及び位相の変位により生じる各送信部間の振幅特性及び位相特性の差を小さくすることができる。
第1の実施形態における通信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態における通信装置の構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における通信装置を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における通信装置の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態では、複数の送信部として、同じ周波数帯域を用いて通信する2つの通信部を備え、アダプティブアレイを用いた通信を行う通信装置を例にして説明する。
通信装置は、2つの通信部1−1、1−2と、参照信号出力部2とを具備している。2つの通信部1−1、1−2は、同じ構成を有しているので、通信部1−1の構成について説明をし、通信部1−2の構成についての説明を省略する。
通信部1−1は、送信信号歪補償部11と、送信部12と、方向性結合器13、14と、フィードバック部15と、振幅位相補正部16とを備えている。
送信信号歪補償部11は、DPD(Digital Pre-Distortion;ディジタルプリディストーション)歪補正回路111、遅延回路112、記憶回路113、及び歪補正値算出回路114を有している。DPD歪補正回路111は、補正テーブル111Aを有し、入力される送信信号A1の振幅に応じた補正値を補正テーブル111Aから読み出し、読み出した補正値を送信信号A1に乗じて逆歪補正を行う。この逆歪補正では、送信部12において送信される信号が受ける歪みの特性に対して逆の特性(逆歪特性)に基づいて送信信号A1を補正する。逆歪補正をした送信信号A1を送信部12に入力することにより、送信部12において生じる歪みを打ち消して、送信部12が送信する信号(送信波a1)に生じる歪みを抑制する。なお、送信信号A1は、予め定められた変調方式により送信するデータを変調して得られた複素数により表される信号である。ここで、送信部12において送信される信号が受ける歪みとは、当該信号の振幅のレベルに応じて変化する振幅及び位相の変位のことである。この歪みは、主に、送信部12における増幅の際に生じる。
遅延回路112は、逆歪補正された送信信号A1が、送信部12と、方向性結合器13、14と、フィードバック部15と、振幅位相補正部16との順に経由して記憶回路113に入力されるまでに要する時間と同じ時間の遅延を、DPD歪補正回路111が出力する逆歪補正された送信信号A1に与え、遅延させた送信信号A1をDPD参照信号として記憶回路113に記憶させる。記憶回路113は、振幅位相補正部16から入力されるDPDフィードバック信号と、遅延回路112から入力されるDPD参照信号とを記憶する。歪補正値算出回路114は、記憶回路113に記憶されているDPDフィードバック信号と、DPD参照信号とから、送信部12において生じる歪みの特性を算出し、逆歪補正に用いる補正値を算出し、DPD歪補正回路111が有する補正テーブル111Aに算出した補正値を記憶させる。
送信部12は、DAC(Digital-Analog Converter;デジタル−アナログ変換器)121と、送信RF(Radio Frequency;無線周波数)部122と、増幅部123とを有している。DAC121は、送信信号歪補償部11から出力される信号に対して、デジタル−アナログ変換をし、変換した信号を送信RF部122に出力する。送信RF部122は、DAC121から入力される信号を送信に用いる周波数帯域(以下、送信帯域)にアップコンバートして増幅部123に出力する。増幅部123は、送信RF部122から入力される信号を、予め定められた電力値に増幅してアンテナを介して送信波a1として送信する。
方向性結合器13は、増幅部123がアンテナに出力する信号を導出しフィードバック部15に出力する。方向性結合器14は、方向性結合器13がフィードバック部15に出力する信号に、参照信号出力部2から入力される参照信号を導入(混入)させ、方向性結合器13が導出した送信する信号と、参照信号とをミクシングする。このとき、方向性結合器14は、方向性結合器13から入力される信号に対して、−20dB低いレベルで分配器24から入力される参照信号をミクシングする。なお、方向性結合器14に入力される参照信号は、送信帯域の信号である。
フィードバック部15は、帰還RF部151と、ADC(Analog-Digital Converter;アナログ−デジタル変換器)152とを有している。帰還RF部151は、送信部12が送信する信号と、参照信号出力部2が出力する参照信号とがミクシングされた信号が入力され、入力された信号を、送信信号A1と同じ周波数帯域(以下、ベースバンド帯域)の信号にダウンコンバートしてADC152に出力する。ADC152は、帰還RF部151がダウンコンバートした信号に対してアナログ−デジタル変換をし、変換により得られた信号であるフィードバック信号を振幅位相補正部16に出力する。
振幅位相補正部16は、遅延回路161と、振幅位相補正回路162とを有している。遅延回路161は、フィードバック信号に含まれる参照信号と、参照信号出力部2から直接入力される参照信号との遅延を合わせるために、参照信号出力部2から直接入力される参照信号を遅延させ、遅延させた参照信号を振幅位相補正回路162に出力する。振幅位相補正回路162は、MMSE(Minimum Mean Square Error;最小二乗誤差法)アルゴリズムを用いて、DPDの逆歪補正と独立に、フィードバック部15における振幅及び位相の変位を補正(校正、キャリブレーション)する。具体的には、振幅位相補正回路162は、フィードバック信号に含まれる参照信号の振幅及び位相が、遅延回路161を介して入力される参照信号の振幅及び位相と同じになるような補正値を算出し、算出した補正値を乗じることにより、フィードバック信号の振幅及び位相を補正。また、振幅位相補正回路162は、補正値を乗じたフィードバック信号であるDPDフィードバック信号を記憶回路113に記憶させる。
参照信号出力部2は、参照信号発生器21、DAC22、参照RF部23、及び分配器24を有している。参照信号発生器21は、ベースバンド帯域のデジタル信号であり、送信信号A1、及び通信部1−2から送信される送信信号A2と相関の低い又は相関のないデジタル信号である参照信号を発生させる。また、通信装置に備えられている通信部1−1、1−2の遅延回路161と、DAC22とに、発生させた参照信号を出力する。DAC22は、参照信号発生器21から入力される参照信号に対し、デジタル−アナログ変換を行う。参照RF部23は、DAC22によりアナログ信号に変換された参照信号を、送信帯域にアップコンバートする。分配器24は、参照RF部23によりアップコンバートされた参照信号を、通信部1−1、1−2に分配する。具体的には、分配器24は、通信部1−1、1−2に備えられている方向性結合器14を介して、アップコンバートされた参照信号をフィードバック部15に入力させる。
上述の構成により、通信部1−1、1−2に備えられている振幅位相補正回路162は、参照信号発生器21から遅延回路161を介して入力されるデジタル信号の参照信号と、フィードバック部15を介して入力されるデジタル信号の参照信号とに基づいて、フィードバック部15を通過する信号に生じる平均的な振幅及び位相の変位を算出し、算出した振幅及び位相の変位を打ち消す補正値を算出する。そして、振幅位相補正回路162が、算出した補正値をフィードバック信号に乗じることにより、送信部12から出力される信号を送信信号歪補償部11にフィードバックする経路において生じる振幅及び位相の変位を打ち消すことができる。
その結果、送信信号歪補償部11は、キャリブレーションされたフィードバックの経路を通じて入力される信号に基づいて、送信部12の歪みを補正することができ、歪み補正の精度を向上させることができる。そして、通信部1−1、1−2それぞれに備えられているフィードバック部15における振幅及び位相の変位を抑制することができるので、通信装置が具備する通信部1−1、1−2間における振幅特性及び位相特性の差を小さくすることができる。すなわち、各通信部1−1、1−2それぞれの利得と位相とを揃えることができる。そして、アダプティブアレイによる電波を送受信する方向を選択する精度を向上させることができる。
また、参照信号出力部2が、各通信部1−1、1−2のフィードバック部15に導入させる送信帯域の参照信号を生成するようにしたので、共通の送信帯域の参照信号を用いて各フィードバック部15をキャリブレーションすることができ、各通信部1−1、1−2間の振幅及び位相の変位の差を小さくすることができる。
また、本実施形態において、参照信号発生器21から遅延回路161に直接出力される参照信号をデジタル信号としたので、参照信号を複数の通信部1−1、1−2に出力する際の劣化を低減することができる。
[第2の実施形態]
図2は、第2の実施形態における通信装置の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態は、第1の実施形態の通信装置(図1)と同様に、アダプティブアレイを用いた通信を行う通信装置を例にして説明する。また、本実施形態の通信装置は、送信する信号をフィードバックする経路を、他の通信装置から送信された信号を受信する経路と共通にしている点が、第1の実施形態の通信装置と異なる。
同図に示すように、本実施形態の通信装置は、2つの通信部3−1、3−2と、参照信号出力部2とを具備している。通信部3−1と、通信部3−2とは、同じ構成を有しているので、通信部3−1を説明し、通信部3−2の説明を省略する。また、参照信号出力部2は、第1の実施形態の通信装置における参照信号出力部2と同じ構成を有しており、同じ符号を付して、その説明を省略する。
通信部3−1は、送信信号補正部31と、送信部12、方向性結合器33、35と、スイッチ34、37と、受信部36と、振幅位相補正部38とを備えている。
送信信号補正部31は、振幅位相補正部38が算出する送信信号補正値と、入力される送信信号B1とを乗じることにより、送信信号B1を補正して、送信部12において生じる平均的な振幅及び位相の変位を打ち消す。送信部12は、第1の実施形態の送信部12と同じ構成を有しているので、同じ符号を付して、その説明を省略する。
方向性結合器33は、送信部12がアンテナに出力して他の通信装置に送信する信号を導出してスイッチ34に出力する。スイッチ34は、送信部12及び受信部36のいずれをキャリブレーションするかに応じて切り替えられ、方向性結合器33から端子tを通じて入力される信号と、参照信号出力部2に備えられている分配器24から端子rを通じて入力される信号とのいずれか一方を選択して方向性結合器35に出力する。方向性結合器35は、受信用のアンテナを通じて得られる信号に、スイッチ34により選択された信号を導入(混入)させてミクシングする。このとき、方向性結合器35は、受信用アンテナを通じて得られる信号に対して、−20dB低いレベルでスイッチ34から入力される信号をミクシングする。
受信部36は、受信RF部361と、ADC362とを有している。受信RF部361は、方向性結合器35により混入された信号と、受信用のアンテナを通じて得られる信号とがミクシングされた信号が入力され、入力された信号をベースバンド帯域の信号にダウンコンバートしてADC362に出力する。ADC362は、受信RF部361がダウンコンバートした信号に対してアナログ−デジタル変換をし、変換により得られた信号である受信信号(フィードバック信号)を振幅位相補正部38に出力する。
スイッチ37は、送信部12及び受信部36のいずれをキャリブレーションするかに応じて切り替えられ、参照信号出力部2に備えられている参照信号発生器21から端子rを通じて直接入力される参照信号と、送信信号補正部31から端子tを通じて入力される信号とのいずれか一方を選択する。
振幅位相補正部38は、遅延回路381と、振幅位相補正回路382とを有している。遅延回路381は、送信部12をキャリブレーションする場合、送信部12、方向性結合器33、スイッチ34、方向性結合器35、受信部36の順に信号が各機能部を通過する際に要する時間と同じ時間の遅延をスイッチ37から入力される信号に与える。また、遅延回路381は、受信部36をキャリブレーションする場合、DAC22、参照RF部23、分配器24、スイッチ34、方向性結合器35、受信部36の順に信号が各機能部を通過する際に要する時間と同じ遅延をスイッチ37から入力される信号に与える。
振幅位相補正回路382は、MMSEアルゴリズムを用いて、送信部12と、受信部36とにおける振幅及び位相の変位をキャリブレーションする。具体的には、振幅位相補正回路382は、受信部36をキャリブレーションする場合、受信部36から入力される受信信号の振幅及び位相が、参照信号発生器21からスイッチ37及び遅延回路381を介して入力される参照信号である受信参照信号の振幅及び位相と同じになるような受信補正値を算出する。そして、振幅位相補正回路382は、算出した受信補正値と、入力される受信信号とを乗じた信号である受信信号C1を出力する。
また、振幅位相補正回路382は、送信部12をキャリブレーションする場合、受信部36から入力される受信信号(送信参照信号)の振幅及び位相が、送信信号補正部31からスイッチ37及び遅延回路381を介して入力される送信される信号に受信補正値を乗じて得られる信号の振幅及び位相と同じになるような送信補正値を算出する。そして、振幅位相補正回路382は、算出した送信補正値を送信信号補正部31に出力する。
上述の構成により、本実施形態の通信装置は、スイッチ34、37を端子r側に切りえ替え、各通信部3−1、3−2の振幅位相補正回路382が、参照信号発生器21が発生する共通の参照信号を用いて、受信部36を通過する信号に生じる振幅及び位相の平均的な変位を算出し、算出した振幅及び位相の変位を打ち消す受信補正値を算出する。そして、振幅位相補正回路382が、算出した受信補正値により補正することで、受信部36において変位した振幅及び位相を受信信号から打ち消すことができる。
これにより、送信部12が出力する信号をフィードバックする経路における振幅及び位相の変位を抑圧させて、送信部12のキャリブレーションをする際に、信号をフィードバックさせる経路の振幅及び位相の変位の影響を低減させることができ、送信部12のキャリブレーションの精度を向上させることができる。
その結果、各通信部3−1、3−2間に生じる振幅及び位相の差を低減させることができ、アダプティブアレイにおける送受信方向を選択する精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、送信する信号をフィードバックする経路と、他の通信装置から送信された信号を受信する経路とを共通にしているので、フィードバックの経路に要する構成を削減することができ、通信装置の構成を簡易にすることができる。
また、上述の第1及び第2の実施形態における通信装置において、フィードバック部15及び受信部36のキャリブレーションの精度は、分配器や方向性結合器の精度に依存するが、受動素子であるために、高精度に設計することや、温度変化により生じる誤差を低く抑えることが能動素子に比べ容易であるので、十分な精度により動作させることができる。
また、上述の第1及び第2の実施形態における通信装置において、参照信号発生器21が発生させる参照信号を、送信信号A1、A2、B1、D2と相関の無い信号を選択するようにしている。これにより、位相振幅補正回路162(382)は、送信部12が信号を送信している間においてもフィードバック部15(受信部36)により生じる振幅及び位相の変位に基づいた補正値を算出することができ、リアルタイムにフィードバック部15(受信部36)のキャリブレーションを行うことができる。また、フィードバック部15(受信部36)のキャリブレーションを常に行わず、予め定めた間隔ごとに行うようにしてもよい。
なお、上述の第1及び第2の実施形態では、通信装置は、2つの通信部1−1、1−2、(3−1、3−2)を具備する構成を説明したが、3つ以上の通信部を具備する構成としてもよい。その場合、各通信部には、参照信号発生器21から出力されるベースバンド帯域の参照信号が入力されるとともに、分配器24により分配される送信帯域の参照信号とが入力されるようにしてもよい。
1−1,1−2,3−1,3−2…通信部、2…参照信号出力部、11…送信信号歪補償部、12…送信部、13,14,33,35…方向性結合器、15…フィードバック部、16,38…振幅位相補正部、21…参照信号発生器、22,121…DAC、23…参照RF部、24…分配器、31…送信信号補正部、34,37…スイッチ、36…受信部、111…DPD歪補正回路、111A…補正テーブル、112,161,381…遅延回路、113…記憶回路、114…歪補正値算出回路、122…送信RF部、123…増幅部、151…帰還RF部、152,362…ADC、162,382…振幅位相補正回路、361…受信RF部

Claims (4)

  1. 送信信号を通信に用いる周波数帯域の信号に変換し、変換した信号を増幅して送信する複数の送信部と、
    前記送信信号と同じ帯域幅を有する参照信号を出力するとともに、該参照信号を前記複数の送信部が送信する信号と同じ周波数帯域の信号に変換した変換参照信号を出力する参照信号出力部と、
    前記複数の送信部ごとに設けられ、対応する送信部が送信する信号と、前記変換参照信号とを含む信号を前記送信信号と同じ周波数帯域のフィードバック信号に変換するフィードバック部と、
    前記複数の送信部ごとに設けられ、送信部に対応するフィードバック部が変換したフィードバック信号に含まれる変換参照信号と、前記参照信号出力部が出力する参照信号とに基づいて、該フィードバック部における振幅及び位相の変位を算出して該フィードバック信号の振幅及び位相を補正する振幅位相補正部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信信号を出力する送信信号補正部であって、出力した前記送信信号と、前記振幅位相補正部が補正したフィードバック信号に含まれる前記送信部が送信する信号とに基づいて、前記送信部における振幅及び位相の変位を算出し、入力される信号を算出した振幅及び位相の変位を用いて補正し、補正した信号を前記送信信号として出力する送信信号補正部
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記送信信号を出力する送信信号歪補償部であって、出力した前記送信信号と、前記振幅位相補正部が補正したフィードバック信号に含まれる前記送信部が送信する信号とに基づいて、前記送信部における歪み特性を打ち消す逆歪み特性値を算出し、算出した逆歪み特性値を用いて、入力される信号を補正し、補正した信号を前記送信信号として出力する送信信号歪補償部
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記参照信号出力部が前記振幅位相補正部に直接出力する前記参照信号は、デジタル信号であり、
    前記フィードバック部それぞれは、アナログ/デジタル変換部を有し、
    前記フィードバック信号は、前記アナログ/デジタル変換部を用いてデジタル信号に変換されて前記振幅位相補正部に入力される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項の通信装置。
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