JP2002022027A - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
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Abstract
端3の相手部材に対する接触幅が広く、もって安定した
密封性能を発揮することが可能であるとともに、摺接部
の潤滑性に優れ、もって低摩擦の摺接状態を実現するこ
とが可能なオイルシールを提供する。 【解決手段】 リップ2の摺接端3に、相手部材に面接
触する所定の軸方向幅を備えたフラット部4を設け、こ
のフラット部4に粗さ加工5を施すことにした。
Description
あるオイルシールに関するものである。
リップの摺接端がシャープなエッジをなしており、よっ
てこの摺接端の相手部材に対する接触幅は極端に狭いも
のである。したがって、このリップ摺接端の接触幅が極
端に狭いことがオイルシールの密封性能についての不安
定要素となることがある。
みて、オイルシールの使用初期からリップ摺接端の相手
部材に対する接触幅が広く、もって安定した密封性能を
発揮することが可能であるとともに、摺接部の潤滑性に
優れ、もって低摩擦の摺接状態を実現することが可能な
オイルシールを提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1によるオイルシールは、リップの
摺接端に、相手部材に面接触する所定の軸方向幅を備え
たフラット部を設け、前記フラット部に粗さ加工を施し
たことを特徴とするものである。
ルは、リップの摺接端に、相手部材に面接触する所定の
軸方向幅を備えたフラット部を設け、前記フラット部の
表面粗さを前記リップの他の部分の表面粗さよりも大き
くしたことを特徴とするものである。
ルは、上記した請求項1または2のオイルシールにおい
て、フラット部が、当該オイルシールの装着前の自由状
態においてはテーパー面状をなしていることを特徴とす
るものである。
オイルシールのように、リップの摺接端に相手部材に面
接触する所定の軸方向幅を備えたフラット部を設ける
と、このフラット部が相手部材に接触することにより、
オイルシールの使用初期から、ある程度の軸方向幅を持
った接触状態が実現される。またこれに加えて、このフ
ラット部に粗さ加工が施されているために、この粗さ加
工による表面粗さによってフラット部に油等の密封流体
が保持される。
によるオイルシールにおいても、リップの摺接端に相手
部材に面接触する所定の軸方向幅を備えたフラット部が
設けられるため、このフラット部が相手部材に接触する
ことにより、オイルシールの使用初期から、ある程度の
軸方向幅を持った接触状態が実現される。またこれに加
えて、このフラット部の表面粗さがリップの他の部分の
表面粗さよりも大きく形成されているために、やはりこ
の表面粗さによって、フラット部に油等の密封流体が保
持される。
において、摺接の相手部材が軸等であってその円筒面に
リップが接触する場合、この円筒面に対応してリップの
フラット部も円筒面状であるのが原則となる。但し、リ
ップの締めしろを考慮した場合、フラット部は当該オイ
ルシールの装着前の自由状態においてはテーパー面状を
なしていることになり(請求項3)、このテーパー面状
のフラット部に粗さ加工や表面粗さが施されることにな
る。
ものである。
ップの磨耗がサチュレートした状態であるフラット形状
とし、リップの軸への接触状態を安定させ、密封性能を
安定化させる。その上で、フラット部の表面状態を粗く
し、油を保持し、適度な潤滑を持たせることで、低摩擦
を実現する。また、粗された表面状態がオイルシールの
磨耗面と類似することから、初期状態より吸い込み能力
を有することになる。フラット部の表面を粗す方法とし
ては、金型の表面に粗し加工を施し、それを加硫成形時
に転写する方法が合理的である。
は、ねじを施す方法が一般的であるが、フラット面を設
けると、初期的にねじと軸との接触幅が増え、静止漏れ
や逆転漏れの虞がある。これらを回避する方法として、
ねじ山高さを適度に低くしたり、両方向ねじを付与した
りする手段が考えられるが、本発明においても同様な効
果を実現することが可能である。
封性能安定化のために、 リップ部にフラット面を設け、軸への接触状態の安
定化を図る、 フラット部の表面状態を粗し、低摩擦とともに、油
の送り込み能力を向上させる、 の二点を実施するものであり、また、市場における逆回
転時の密封性能確保のために、フラット面に付与する両
方向ねじに代わり、表面に粗し加工を施すものである。
たがって説明する。
ル1を軸11の外周に装着した状態の要部断面を示して
おり、その装着前の自由状態における要部断面が図2に
示されている。
ルシール1は先ず、ゴム状弾性材製のリップ2を有して
おり、このリップ2の軸11の周面12に摺動自在に密
接する摺接端3に、軸11の周面12に摺動自在に面接
触する所定の軸方向幅wを備えた環状のフラット部4が
設けられている。このフラット部4は、軸11との摺接
磨耗によって形成されるものではなく、当該オイルシー
ル1の製作当初から設けられている。
12に摺動自在に面接触するため、円筒面状をなしてい
るが、図2に示すように、当該オイルシール1の装着前
の自由状態においては、中心軸線0(図1参照)に対し
て所定の傾斜角度θを備えたテーパー面状をなしてお
り、このテーパー面状のフラット部4の全面に粗さ加工
5が施されており、これによりこのフラット部4の表面
粗さがリップ2の他の部分の表面粗さよりも大きく形成
されている。
ッジ部6を介して密封側斜面7が設けられており、軸方
向他方にはエッジ部8を介して反密封流体側斜面(大気
側斜面)9が設けられている。
ば、図1に示したように、軸11の外周に装着されて密
封流体としての油をシールするものであって、上記構成
により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
11の周面12に摺動自在に面接触する所定の軸方向幅
wを備えた環状のフラット部4が設けられているため
に、このフラット部4が軸11の周面12に接触するこ
とにより、当該オイルシール1の使用初期から、ある程
度の軸方向幅wを持った接触状態が実現される。したが
って、当該オイルシール1の使用当初から、リップ2の
軸11に対する接触状態を安定させ、密封性能を安定化
させることができる。
工5が施されていて、このフラット部4の表面粗さがリ
ップ2の他の部分の表面粗さよりも大きく形成されてい
るために、この粗さ加工5による表面粗さによってフラ
ット部4に油が保持され、適度な潤滑状態が実現され
る。また、粗さ加工5を施されたフラット部4は、その
表面状態がオイルシールの磨耗面と類似するために、オ
イルシール1の使用当初から、油の吸い込み能力に優れ
るものである。したがってこれらのことから、リップ2
の軸11に対する摺接を低摩擦のもとで行なうことが可
能となり、リップ2の早期磨耗や発熱による早期劣化な
どの発生を防止することができる。また更に、フラット
部4にねじを設ける場合に懸念される静止漏れや逆回転
漏れなどの発生を防止することができる。
るため、図3に示すように、フラット部4に隣接する反
密封流体側斜面9に、ポンピング作用をなす溝状のねじ
10を設けるようにしても良い。ねじの形状としては、
図示した舟底ねじ形状のほかに平行ねじを設けるのも、
吸い込み力増大のための有効な手段である。
請求項1によるオイルシールにおいては、リップの摺接
端に相手部材に摺動自在に面接触する所定の軸方向幅を
備えたフラット部が設けられているために、このフラッ
ト部が相手部材に接触することにより、オイルシールの
使用初期から、ある程度の軸方向幅を持った接触状態を
実現することが可能となる。したがって、オイルシール
の使用当初から、リップの相手部材に対する接触状態を
安定させ、密封性能を安定化させることができる。
が施されているために、この粗さ加工による表面粗さに
よってフラット部に密封流体が保持され、適度な潤滑状
態を実現することが可能である。また、粗さ加工を施さ
れたフラット部は、その表面状態がオイルシールの磨耗
面と類似するために、オイルシールの使用当初から、油
の吸い込み能力に優れるものである。したがってこれら
のことから、リップの相手部材に対する摺接を低摩擦の
もとで行なうことが可能となり、リップの早期磨耗や発
熱による早期劣化などの発生を防止することができる。
更にまた、フラット部にねじを設ける場合に懸念される
静止漏れや逆回転漏れなどの発生を防止することができ
る。
によるオイルシールにおいては、リップの摺接端に相手
部材に摺動自在に面接触する所定の軸方向幅を備えたフ
ラット部が設けられているために、このフラット部が相
手部材に接触することによりオイルシールの使用初期か
ら、ある程度の軸方向幅を持った接触状態を実現するこ
とが可能となる。したがって、オイルシールの使用当初
から、リップの相手部材に対する接触状態を安定させ、
密封性能を安定化させることができる。
がリップの他の部分の表面粗さよりも大きく形成されて
いるために、この表面粗さによってフラット部に密封流
体が保持され、適度な潤滑状態を実現することが可能で
ある。また、表面粗さを大きく形成されたフラット部
は、その表面状態がオイルシールの磨耗面と類似するた
めに、オイルシールの使用当初から、油の吸い込み能力
に優れるものである。したがってこれらのことから、リ
ップの相手部材に対する摺接を低摩擦のもとで行なうこ
とが可能となり、リップの早期磨耗や発熱による早期劣
化などの発生を防止することができる。更にまた、フラ
ット部にねじを設ける場合に懸念される静止漏れや逆回
転漏れなどの発生を防止することができる。
によるオイルシールによれば、リップの締めしろを考慮
した場合に、フラット部を装着時に円筒面状とするのに
好適である。
を示す要部断面図
断面図
ールの要部断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 リップ(2)の摺接端(3)に、相手部
材(11)に面接触する所定の軸方向幅(w)を備えた
フラット部(4)を設け、前記フラット部(4)に粗さ
加工(5)を施したことを特徴とするオイルシール。 - 【請求項2】 リップ(2)の摺接端(3)に、相手部
材(11)に面接触する所定の軸方向幅(w)を備えた
フラット部(4)を設け、前記フラット部(4)の表面
粗さを前記リップ(2)の他の部分の表面粗さよりも大
きくしたことを特徴とするオイルシール。 - 【請求項3】 請求項1または2のオイルシールにおい
て、フラット部(4)が、当該オイルシール(1)の装
着前の自由状態においてはテーパー面状をなしているこ
とを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202158A JP2002022027A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | オイルシール |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202158A Pending JP2002022027A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
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