JP2001355740A - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
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Abstract
イルシール1において、その摩擦力特性を向上させるこ
とを目的とする。 【解決手段】 主リップ4として2段リップ構造を有す
るオイルシール1において、2段目リップ8の摺動面1
0に粗さ加工11を設けることにし、また、1段目リッ
プ7よりも2段目リップ8の摺動面10の表面粗さの方
を大きくすることにした。
Description
あるオイルシールに関するものである。本発明のオイル
シールは例えばアブソーバー用のオイルシールとして用
いられる。
密封するオイルシールにおいて、その摩擦力特性を良化
させるには、動的軸偏心等を考慮して主リップを2段リ
ップ構造(1つのリップに摺動端が二つ設けられている
構造)とし、2段目リップを1段目リップと共に相手材
に接触させて摩擦力を均一化させるのが有効であるが、
単に2段目リップを相手材に接触させるだけでは不十分
であり、この2段目リップの接触に伴って増加する摩擦
力により摩擦特性の良化が低減してしまうことになる。
みて、主リップとして2段リップ構造を有するオイルシ
ールにおいて、その摩擦力特性を向上させることを目的
とする。
め、本発明の請求項1によるオイルシールは、主リップ
として2段リップ構造を有するオイルシールにおいて、
2段目リップの摺動面に粗さ加工を設けたことを特徴と
するものである。
ルは、主リップとして2段リップ構造を有するオイルシ
ールにおいて、1段目リップよりも2段目リップの摺動
面の表面粗さの方を大きくしたことを特徴とするもので
ある。
ルは、上記した請求項1または2のオイルシールにおい
て、2段目リップの摺動面の表面粗さを2〜500μ
m、より好ましくは5〜40μmに形成したことを特徴
とするものである。
ルは、上記した請求項1または2のオイルシールにおい
て、2段目リップの摺動面に梨地加工、ネジ突起、平行
突起またはローレット加工を設けることにより前記摺動
面に表面粗さを形成したことを特徴とするものである。
オイルシールのように、主リップとして2段リップ構造
を有するオイルシールにおいて2段目リップの摺動面に
粗さ加工を設けると、粗さ加工を設けない場合よりも2
段目リップが滑り易くなる。したがって、摩擦力を増加
させずに均一で安定した摩擦力を得ることができ、摩擦
力特性を向上させることが可能となる。
によるオイルシールのように、主リップとして2段リッ
プ構造を有するオイルシールにおいて1段目リップより
も2段目リップの摺動面の表面粗さの方を大きくする
と、やはり2段目リップが滑り易くなる。したがって、
摩擦力を増加させずに均一で安定した摩擦力を得ること
ができ、摩擦力特性を向上させることが可能となる。
において、2段目リップの摺動面の表面粗さはこれを実
寸で2〜500μmに形成するのが好ましく、このリッ
プが相手材に対して弾性的に接触することを加味する
と、5〜40μmの範囲で形成するのが一層好適である
(請求項3)。
さはこれを摺動面に梨地加工、ネジ突起、平行突起また
はローレット加工を設けることにより形成するのが好適
である(請求項4)。
たがって説明する。
施例に係るオイルシール1の半裁断面を示しており、こ
のオイルシール1はショックアブソーバー用の往復動シ
ールとしてアブソーバー内封油をシールするものであ
る。
環2の回りにゴム状弾性材3が加硫接着されて、密封流
体側(図上上側)へ向けて主リップ4、反密封流体側
(図上下側)へ向けて副リップ5、および取付環2の取
付面2aに取付面シール部6が一体に設けられており、
主リップ4は2段リップ構造であって、密封流体側に位
置する1段目リップ7と、反密封流体側に位置する2段
目リップ8とを軸方向に並べて有しており、このうち2
段目リップ8の摺動面10における反密封流体側斜面1
0aに梨地加工12による粗さ加工11が設けられ、こ
れにより2段目リップ8の摺動面10の表面粗さの方が
1段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大きく形成
されている。1段目リップ7の摺動面9に粗さ加工は特
に設けられておらず、この粗さ加工を特に設けていない
1段目リップ7の摺動面9の表面粗さが一般に0.1〜
数μmであるのに対して、2段目リップ8の摺動面10
の表面粗さ、すなわち上記粗さ加工11による粗さは、
実寸でおよそ5〜40μmに形成されている。また、1
段目リップ7の摺動面9に粗さ加工を設ける場合におい
ても、2段目リップ8の摺動面10の表面粗さの方が1
段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大きく形成さ
れる。
に設けられた1段目リップ7とともに相手材に摺動接触
して、1段目リップ7の相手材に対する接触姿勢を安定
化させるものであって、このような2段目リップ8の摺
動面10に梨地加工12による粗さ加工11が設けられ
ているために、この2段目リップ8は相手材に対して比
較的円滑に摺動する。したがって、主リップ4全体とし
て摩擦力をそれほど増加させることなく均一で安定した
摩擦力を得ることができ、摩擦特性を向上させることが
できる。
粗さ加工11の形成手段は、梨地加工12の他に、以下
のようなものであっても良い。
施例に係るオイルシール1の半裁断面を示しており、こ
のオイルシール1はショックアブソーバー用の往復動シ
ールとしてアブソーバー内封油をシールするものであ
る。
環2の回りにゴム状弾性材3が加硫接着されて、密封流
体側(図上上側)へ向けて主リップ4、反密封流体側
(図上下側)へ向けて副リップ5、および取付環2の取
付面2aに取付面シール部6が一体に設けられており、
主リップ4は2段リップ構造であって、密封流体側に位
置する1段目リップ7と、反密封流体側に位置する2段
目リップ8とを軸方向に並べて有しており、このうち2
段目リップ8の摺動面10における反密封流体側斜面1
0aにネジ突起13の形成による粗さ加工11が設けら
れ、これにより2段目リップ8の摺動面10の表面粗さ
の方が1段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大き
く形成されている。1段目リップ7の摺動面9に粗さ加
工は特に設けられておらず、この粗さ加工を特に設けて
いない1段目リップ7の摺動面9の表面粗さが一般に
0.1〜数μmであるのに対して、2段目リップ8の摺
動面10の表面粗さ、すなわち上記粗さ加工11による
粗さは、実寸でおよそ5〜40μmに形成されている。
また、1段目リップ7の摺動面9に粗さ加工を設ける場
合においても、2段目リップ8の摺動面10の表面粗さ
の方が1段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大き
く形成される。ネジ突起13は、多数のスパイラル状突
起を周方向に並べて形成したものである。
に設けられた1段目リップ7とともに相手材に摺動接触
して、1段目リップ7の相手材に対する接触姿勢を安定
化させるものであって、このような2段目リップ8の摺
動面10にネジ突起13の形成による粗さ加工11が設
けられているために、この2段目リップ8は相手材に対
して比較的円滑に摺動する。したがって、主リップ4全
体として摩擦力をそれほど増加させることなく均一で安
定した摩擦力を得ることができ、摩擦特性を向上させる
ことができる。
施例に係るオイルシール1の半裁断面を示しており、こ
のオイルシール1はショックアブソーバー用の往復動シ
ールとしてアブソーバー内封油をシールするものであ
る。
環2の回りにゴム状弾性材3が加硫接着されて、密封流
体側(図上上側)へ向けて主リップ4、反密封流体側
(図上下側)へ向けて副リップ5、および取付環2の取
付面2aに取付面シール部6が一体に設けられており、
主リップ4は2段リップ構造であって、密封流体側に位
置する1段目リップ7と、反密封流体側に位置する2段
目リップ8とを軸方向に並べて有しており、このうち2
段目リップ8の摺動面10における反密封流体側斜面1
0aに平行突起14の形成による粗さ加工11が設けら
れ、これにより2段目リップ8の摺動面10の表面粗さ
の方が1段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大き
く形成されている。1段目リップ7の摺動面9に粗さ加
工は特に設けられておらず、この粗さ加工を特に設けて
いない1段目リップ7の摺動面9の表面粗さが一般に
0.1〜数μmであるのに対して、2段目リップ8の摺
動面10の表面粗さ、すなわち上記粗さ加工11による
粗さは、実寸でおよそ5〜40μmに形成されている。
また、1段目リップ7の摺動面9に粗さ加工を設ける場
合においても、2段目リップ8の摺動面10の表面粗さ
の方が1段目リップ7の摺動面9の表面粗さよりも大き
く形成される。平行突起14は、多数の環状突起を軸方
向に並べて形成したものである。
に設けられた1段目リップ7とともに相手材に摺動接触
して、1段目リップ7の相手材に対する接触姿勢を安定
化させるものであって、このような2段目リップ8の摺
動面10に平行突起14の形成による粗さ加工11が設
けられているために、この2段目リップ8は相手材に対
して比較的円滑に摺動する。したがって、主リップ4全
体として摩擦力をそれほど増加させることなく均一で安
定した摩擦力を得ることができ、摩擦特性を向上させる
ことができる。
0に設ける粗さ加工11の形成手段(粗しの方法)を特
に限定しないものあり、上記実施例の他に、ローレット
等の他の機械加工を型に施す方法もある。また同時に、
2段目リップ8の反密封流体側斜面10a全体に手段を
限定しない方法で粗しを加えることもある。
請求項1によるオイルシールにおいては、主リップとし
て2段リップ構造を有するオイルシールにおいて2段目
リップの摺動面に粗さ加工が設けられているために、粗
さ加工が設けられていない場合よりも2段目リップが滑
り易い。したがって、主リップ全体として摩擦力をそれ
ほど増加させることなく均一で安定した摩擦力を得るこ
とができ、摩擦力特性を向上させることができる。ま
た、2段目リップ摺動面のみの粗しであることにより、
シール性を確保した上で摩擦力特性を向上させることが
できる。
によるオイルシールにおいては、主リップとして2段リ
ップ構造を有するオイルシールにおいて1段目リップよ
りも2段目リップの摺動面の表面粗さの方が大きく形成
されているために、やはり2段目リップが滑り易い。し
たがって、主リップ全体として摩擦力をそれほど増加さ
せることなく均一で安定した摩擦力を得ることができ、
摩擦力特性を向上させることができる。
明の請求項3によるオイルシールによれば、上記請求項
1または2による作用効果を得るのに好適な寸法数値を
提供することができ、請求項4によるオイルシールによ
れば、適切な粗さ加工を設けるのに好適な形状構成ない
し形成手段を提供することができる。
断面図
断面図
断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 主リップ(4)として2段リップ構造を
有するオイルシール(1)において、 2段目リップ(8)の摺動面(10)に粗さ加工(1
1)を設けたことを特徴とするオイルシール。 - 【請求項2】 主リップ(4)として2段リップ構造を
有するオイルシール(1)において、 1段目リップ(7)よりも2段目リップ(8)の摺動面
(10)の表面粗さの方を大きくしたことを特徴とする
オイルシール。 - 【請求項3】 請求項1または2のオイルシールにお
いて、 2段目リップ(8)の摺動面(10)の表面粗さを2〜
500μm、より好ましくは5〜40μmに形成したこ
とを特徴とするオイルシール。 - 【請求項4】 請求項1または2のオイルシールにお
いて、 2段目リップ(8)の摺動面(10)に梨地加工(1
2)、ネジ突起(13)、平行突起(14)またはロー
レット加工を設けることにより前記摺動面(10)に表
面粗さを形成したことを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180022A JP2001355740A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180022A JP2001355740A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001355740A true JP2001355740A (ja) | 2001-12-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000180022A Pending JP2001355740A (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
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