JP2002018791A - 積層シートのハーフカット方法及びハーフカット装置 - Google Patents

積層シートのハーフカット方法及びハーフカット装置

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JP2002018791A JP2000202197A JP2000202197A JP2002018791A JP 2002018791 A JP2002018791 A JP 2002018791A JP 2000202197 A JP2000202197 A JP 2000202197A JP 2000202197 A JP2000202197 A JP 2000202197A JP 2002018791 A JP2002018791 A JP 2002018791A
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laminated
cutting
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Hiroaki Miyamoto
浩昭 宮本
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層シートに対しハーフカットを正確にかつ
短時間に行い、輸送時の巻きずれをなくす。 【解決手段】 積層シート1を走行させながらそのシー
ト幅方向両端を一対の回転刃16で切断して積層シート
1を所定幅に幅出しし、各回転刃16のシート走行方向
下流側に接近して配置された一対のカッター刃18を幅
出しした積層シート1のシート面に押し付けて切り込む
ことにより、積層シート1のシート幅方向両端を支持体
の両端を残して切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層シートを積
層方向に完全に切断するのではなく部分的に切断する積
層シートのハーフカット方法及びハーフカット装置に関
するものである。
【従来の技術】衣類等の被着体にワッペン等のマークを
マーキングする場合、熱転写マーキングシートが用いら
れる。このマーキングシートとして、その基本構造が剥
離可能な支持体と、この支持体に積層された意匠層と、
この意匠層に積層されたホットメルト接着剤層とからな
る積層構造タイプのものがある。このマーキングシート
等のような積層シートを使用する際、写真フィルムのよ
うにシート幅方向両端に多数の孔をシート長手方向全長
に亘って形成するいわゆるスプロケット加工(孔開け加
工)が施される場合がある。しかし、積層シートの意匠
層は、一般に軟質PVC(ポリ塩化ビニル)フィルムや
ウレタンフィルム等の軟質プラスチック層で構成されて
いるため、スプロケット加工を確実に行うのが難しい。
一方、支持体はその性質上硬質であるため、容易にスプ
ロケット加工することができる。そこで、硬質の支持体
を露出させるために、積層シートのシート幅方向両端を
支持体の両端を残して切断するハーフカットの要求が出
てきた。このハーフカットの要領は、次のようにして行
われている。 まず、積層シートの原反をスリッター機にかけてシ
ート幅方向両端を切断し、所定幅に幅出しする(耳カッ
ト)。次いで、幅出しした積層シートのシート幅方向両
端を作業者がオルファカッターと定規で直線にハーフカ
ットして不要なハーフカット帯を手で剥ぎ取り除去す
る。 と同様に積層シートのシート幅方向両端を耳カッ
トし、これを専用のカッティングマシンにかけてハーフ
カットする。
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のの
やり方では、耳カット後のハーフカットを作業者が手作
業で行っているため、力の入れ具合で軟質プラスチック
層が切れなかったり、あるいは勢い余って支持体まで切
ってしまうことがあった。のやり方では、積層シート
をカッティングマシンにかけて3〜5m連続で流すと、
積層シートがシート幅方向に移動してハーフカットのカ
ット幅が一定しなかった。したがって、及び共にハ
ーフカットを正確に行うためには、注意深くかつ根気よ
く作業しなければならず長時間を要し、この間に塵や埃
を巻き込んだり汚れが付着して品質の低下を招くことが
あった。また、の場合には、ハーフカット後の積層シ
ートを作業者がロール状に手巻きするため、巻きの締め
込みが安定せず、輸送時の振動でタケノコ状に巻きずれ
して使用し辛くなる。この発明はかかる点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、積層シート
に対しハーフカットを正確にかつ短時間に行い、輸送時
に巻きずれしないようにすることである。
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、走行する積層シートに対し耳カットを
した直後にハーフカットをすることを特徴とする。具体
的には、この発明は、剥離可能な支持体の片側に少なく
とも軟質プラスチック層が積層された積層シートのシー
ト幅方向両端を上記支持体の両端を残して切断する積層
シートのハーフカット方法及びハーフカット装置を前提
とし、次のような解決手段を講じた。すなわち、請求項
1〜4に記載の発明は、前者のハーフカット方法に関す
るものであり、そのうち、請求項1に記載の発明は、上
記積層シートを走行させながらそのシート幅方向両端を
一対の回転刃で切断して積層シートを所定幅に幅出し
し、上記各回転刃のシート走行方向下流側に接近して配
置された一対のカッター刃を上記幅出しした積層シート
のシート面に押し付けて切り込ませることにより、積層
シートのシート幅方向両端を上記支持体の両端を残して
切断することを特徴とする。上記の構成により、請求項
1に記載の発明では、積層シートが人手によることなく
自動的にハーフカットされることから、切り込み不足や
過剰な切り込みがなく、ハーフカットが正確に行われ
る。また、ハーフカット後の巻き取りを自動的に行うこ
とで、人手による場合の如き巻きの不安定な締め込みが
なく、輸送時の振動に対して安定して巻きずれせず、使
用に支障を来さない。さらに、積層シートの幅出し(耳
カット)とハーフカットとが間隔をあけずに連続して行
われることから、ハーフカットのカット幅が一定になる
とともに、塵や埃の巻き込みや汚れの付着がなく品質が
保証される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、各カッター刃をシート面に対して10
〜90°の切込み角度の範囲で切り込ませることを特徴
とする。上記の構成により、請求項2に記載の発明で
は、カッター刃が軟質プラスチック層にスムーズに切り
込まれ、ハーフカット精度が保証される。請求項3に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、各カッタ
ー刃の刃先を重錘により積層シートのシート面に押し付
けることを特徴とする。上記の構成により、請求項3に
記載の発明では、カッター刃が軟質プラスチック層に確
実に切り込まれ、ハーフカット精度が保証される。請求
項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
支持体の両端を残して切断した後の積層シートを、切断
されて上記積層シートから切り離された一対のハーフカ
ット帯よりも大きい張力でロール状に巻き取ることを特
徴とする。上記の構成により、請求項4に記載の発明で
は、ハーフカット後の積層シートの安定した巻き取りが
保証される。請求項5〜9に記載の発明は、後者のハー
フカット装置に関するものであり、そのうち、請求項5
に記載の発明は、上述の如き前提において、上記積層シ
ートのシート幅方向両端を切断して積層シートを所定幅
に幅出しする一対の回転刃と、上記各回転刃のシート走
行方向下流側に接近して配置され、上記幅出しした積層
シートのシート面に押し付けられて切り込ませることに
より、積層シートのシート幅方向両端を上記支持体の両
端を残して切断する一対のカッター刃とを備えたことを
特徴とする。上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、請求項1と同様の作用効果が得られる。請求項6
に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、各カ
ッター刃は、シート面に対して10〜90°の切込み角
度の範囲で切り込むように角度可変に配置されているこ
とを特徴とする。上記の構成により、請求項6に記載の
発明では、請求項2と同様の作用効果が得られる。請求
項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
各カッター刃は、回動自在なホルダに装着され、上記ホ
ルダ先端には、重錘が取り付けられていることを特徴と
する。上記の構成により、請求項7に記載の発明では、
請求項3と同様の作用効果が得られる。請求項8に記載
の発明は、請求項5に記載の発明において、一対のカッ
ター刃は、両者の間隔を可変にシート幅方向に移動可能
に配置されていることを特徴とする。上記の構成によ
り、請求項8に記載の発明では、シート幅の異なる規格
に自在に対応可能となる。請求項9に記載の発明は、請
求項5に記載の発明において、支持体の両端を残して切
断した後の積層シートをロール状に巻き取る積層シート
巻取手段と、切断されて上記積層シートから切り離され
た一対のハーフカット帯をロール状に巻き取るハーフカ
ット帯巻取手段とを備え、上記積層シート巻取手段の張
力は、上記ハーフカット帯巻取手段の張力よりも大きく
設定されていることを特徴とする。上記の構成により、
請求項9に記載の発明では、請求項4と同様の作用効果
が得られる。
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の
形態に係るハーフカット装置を示し、このハーフカット
装置により積層シート1のシート幅方向両端をハーフカ
ットするようになっている。この発明で例示するハーフ
カットに供される積層シート1は、熱転写マーキングシ
ートであり、スプロケット加工(孔開け加工)を施すた
めにシート幅方向両端をハーフカットするのである。図
5に4層構造の積層シート1を、図6に7層構造の積層
シート1をそれぞれ示す。なお、積層シート1は上記熱
転写マーキングシートに限らない。上記ハーフカット装
置の構成を説明する前に上記2種類の積層シート1の構
造について説明する。図5に示すように、4層構造の積
層シート1は、厚み0.1mmのPET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルムからなる剥離可能な支持体2
を備え、この支持体2の片面には、厚み0.025mm
の着色ウレタントップフィルム3と厚み0.015mm
の着色ウレタンベースフィルム4とからなる軟質プラス
チック層5が積層され、さらにその上に厚み0.07m
mのホットメルト接着剤からなるホットメルト接着剤層
6が積層され、総厚0.21mmに設定されている。一
方、図6に示すように、7層構造の積層シート1は、厚
み0.1mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)
フィルムからなる剥離可能な支持体2を備え、この支持
体2の片面には、厚み0.025mmの着色ウレタント
ップフィルム3、厚み0.015mmの着色ウレタンベ
ースフィルム4、厚み0.01mmの粘着剤からなる粘
着剤層7、厚み0.01mmのPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルム8及び厚み0.01mmの粘着
剤からなる粘着剤層9からなる軟質プラスチック層5が
積層され、さらにその上に厚み0.07mmのホットメ
ルト接着剤からなるホットメルト接着剤層6が積層さ
れ、総厚0.24mmに設定されている。このように構
成された積層シート1をハーフカット装置にセットして
そのシート幅方向両端を支持体2の両端を残してハーフ
カットし(図5(a)及び図6(a)にハーフカット部
位を一点鎖線で示す)、露出した支持体2の両端にシー
ト長手方向全長に亘ってスプロケット加工、つまり多数
の孔2aを穿設するのである。次に、ハーフカット装置
の構成について説明する。図1に示すように、このハー
フカット装置のシート走行方向上流側(図1右端)には
繰出しシャフト11が配置されているとともに、シート
走行方向下流側(図1左端)にはハーフカット帯巻取手
段としてのハーフカット帯巻取りシャフト12と、積層
シート巻取手段としての積層シート巻取りシャフト13
とが上下に配置され、上記繰出しシャフト11と切断帯
巻取りシャフト12及び積層シート巻取りシャフト13
との間には、複数本のガイドロール14が配置され、シ
ート走行方向中程のガイドロール14上方には、シャフ
ト15に固定された一対の回転刃16と受けロール17
とが上下に配置され、図示しないモータの動力を上記シ
ャフト15に伝達することで回転刃16を回転させ、回
転刃16と受けロール17との間に案内される積層シー
ト1のシート幅方向両端を切断して、いわゆる耳カット
して耳カット帯1aを取り除き、積層シート1を所定幅
に幅出しするようになっている。図5(a)及び図6
(a)にそれぞれ耳カット後の積層シート1を示す。各
図において二点鎖線で示す箇所が耳カットされて取り除
かれた耳カット帯1aである。上記各回転刃16のシー
ト走行方向下流側には、一対のカッター刃18が各回転
刃16に接近して配置され、各カッター刃18の下方に
は受けロール19が配置されている。図2にも示すよう
に、各カッター刃18はシャフト20に取付治具21に
よってシート幅方向に移動可能に保持され、上記各回転
刃16で幅出しした積層シート1のシート面に上記各カ
ッター刃18を押し付けて切り込ませることにより、積
層シート1のシート幅方向両端を上記支持体2の両端を
残して切断するようになっている。上記各カッター刃1
8で支持体2の両端を残して切断した後の積層シート1
は、上記積層シート巻取りシャフト13でロール状に巻
き取られる。一方、切断されて上記積層シート1から切
り離された一対のハーフカット帯1bはハーフカット帯
巻取りシャフト12によりロール状に巻き取られる。上
記積層シート巻取りシャフト13の張力は、上記ハーフ
カット帯巻取りシャフト12の張力よりも大きく設定さ
れている。例えば、ハーフカット帯巻取りシャフト12
の張力が5〜18kgfであれば、積層シート巻取りシ
ャフト13の張力はハーフカット帯巻取りシャフト12
の張力よりも2〜5kgf余分に掛けるように7〜23
kgfに設定する。これにより、積層シート1をずれな
いように巻き取ることができる。具体的には、上記取付
治具21は、下方に延びる支持フレーム22を備え、そ
の上端には2つに分割された一方の分割カップリング2
3が固定され、この分割カップリング23と他方の分割
カップリング24とで上記シャフト20を上下方向から
挟み、ハンドルネジ25で両分割カップリング23,2
4を締め付けることにより、支持フレーム22がシャフ
ト20の任意の位置に積層シート1のカット幅に合わせ
て取り付けられる。上記支持フレーム22の下端には、
3つの取付孔22aが穿設され、そのうちから選択され
た1つの取付孔22aにホルダ26がフリーピン27に
より上下方向に回動自在に取り付けられている。図3に
拡大して示すように、上記ホルダ26は、2枚のケース
板28,29からなり、一方のケース板28には収納溝
28aが形成され、この収納溝28aにカッター刃18
をその先端が突出するように収納して他方のフラットな
ケース板29で収納溝28aを閉じるように上記一方の
ケース板28にあてがい、各々のケース板28,29に
形成されたねじ孔28b,29aにねじ30を螺合させ
ることで上記カッター刃18をホルダ26に装着するよ
うになっている。上記ホルダ26先端にはピン31が上
方に突設され、このピン31には円板状の重錘32がそ
の挿入孔32aにピン31を嵌挿して着脱可能に取り付
けられ、積層シート1の厚み及び材質等によって上記重
錘32を増減することで、上記各カッター刃18の刃先
を重錘32の重量により積層シート1のシート面に押し
付けるようになっている。上記各カッター刃18は、図
4に示すように、積層シート1のシート面に対して10
〜90°の切込み角度αの範囲で切り込むように角度可
変に配置されている。カッター刃18の切込み角度αを
10〜90°にしたのは、この範囲でカッター刃18の
軟質プラスチック層5に対する切り込みがスムーズに行
われ、ハーフカット精度を保証することができるからで
ある。上述の如く構成されたハーフカット装置により積
層シート1をハーフカットするには、まず、ロール状に
巻回された積層シート1の原反を繰出しシャフト11に
セットし、複数本のガイドロール14及び受けロール1
7,19を経て積層シート巻取りシャフト13に案内す
る。次いで、ハーフカット装置を起動させ、上記積層シ
ート1を走行させながらそのシート幅方向両端を一対の
回転刃16で切断して積層シート1を所定幅に幅出し
(耳カット)する。切断された耳カット帯1aはガイド
ロール14を経てシート走行ラインから外し、作業場の
床等に一時的にまとめて廃棄処分する。上記幅出しした
積層シート1は、直ちに上記各回転刃16のシート走行
方向下流側に接近して配置された一対のカッター刃18
に案内され、ここで、各カッター刃18を重錘32によ
り適度の荷重を掛けながら切込み角度α10〜90°の
範囲で上記幅出しした積層シート1のシート面に押し付
けて切り込むことにより、積層シート1のシート幅方向
両端を上記支持体2の両端を残して切断し、切断されて
積層シート1から切り離されたハーフカット帯1bをハ
ーフカット帯巻取りシャフト12に巻き取る。その際、
積層シート巻取りシャフト13の張力をハーフカット帯
巻取りシャフト12の張力よりも大きく設定し、積層シ
ート1をずれないように巻き取るようにする。このよう
に、積層シート1を人手によることなくハーフカット装
置で自動的にハーフカットするので、積層シート1を過
不足なく切り込んで正確にハーフカットすることができ
る。また、ハーフカット後の積層シート1を積層シート
巻取りシャフト13で自動的に巻き取るので、巻き取っ
た積層シート1の締め込みを安定させることができ、人
手による場合の如き締め込み不足に起因する輸送時の巻
きずれをなくして使用に支障を来さないようにすること
ができる。さらに、積層シート1の幅出し(耳カット)
とハーフカットとを間隔をあけずに連続して行うので、
ハーフカットのカット幅を一定にすることができるとと
もに、塵や埃の巻き込みや汚れの付着をなくすことがで
きて品質を保証することができる。この際、各カッター
刃18を積層シート1のシート面に対して10〜90°
の切込み角度αの範囲で切り込ませることで、カッター
刃18を軟質プラスチック層5にスムーズに切り込ませ
て、ハーフカット精度を保証することができる。また、
各カッター刃18の刃先を重錘32により積層シート1
のシート面に押し付けることで、カッター刃18を軟質
プラスチック層5に確実に切り込ませてハーフカット精
度を保証することができる。加えて、支持体2の両端を
残して切断した後の積層シート1を、切断されて上記積
層シート1から切り離された一対のハーフカット帯1b
よりも大きい張力でロール状に巻き取ることで、ハーフ
カット後の積層シート1の安定した巻き取りを保証する
ことができる。次に、カッター刃18として、A型オル
ファカッター刃とカミソリ刃との2種類の刃を用い、か
つその下に配置される受けロール19として金属ロール
とゴムロールとを用いて積層シート1のハーフカット実
験をした。そのデータを表1に示す。ハーフカット装置
は、既製のスリッター機(西村製作所製 FN−105
F型)を改良したものである。積層シート1は、図5に
示す4層構造の積層シート(厚み0.21mm)と、図
6に示す7層構造の積層シート(厚み0.24mm)で
ある。
【表1】 表1のデータから明らかなように、オルファカッター
刃、カミソリ刃でカットする場合は、積層シート1の受
けとなる受けロール19が金属ロールよりゴムロールの
方が弾力性があるため、広い範囲の荷重が掛けられるこ
とが判る。
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、積層シートを走行させながらそのシート幅方向両端
を一対の回転刃で切断して積層シートを所定幅に幅出し
し、上記各回転刃のシート走行方向下流側に接近して配
置された一対のカッター刃を上記幅出しした積層シート
のシート面に押し付けて切り込むことにより、積層シー
トのシート幅方向両端を上記支持体の両端を残して切断
するので、積層シートを自動的にしかも過不足なく切り
込んで正確にハーフカットすることができる。また、ハ
ーフカット後の巻き取りを自動的に行って人手による場
合の不安定な締め込みをなくし、巻きずれなく輸送して
使用に支障を来さないようにすることができる。さら
に、積層シートの幅出し(耳カット)とハーフカットと
を連続して行うので、ハーフカットのカット幅を一定に
することができるとともに、塵や埃の巻き込みや汚れの
付着をなくして品質を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るハーフカット装置
の構成図である。
【図2】カッター刃が取付治具に取り付けられた状態の
斜視図である。
【図3】ホルダの分解斜視図である。
【図4】積層シートに対するカッター刃の切込み角度の
範囲を説明する図である。
【図5】4層構造の積層シートであり、(a)は耳カッ
ト後の状態を、(b)はハーフカット後の状態をそれぞ
れ示す。
【図6】7層構造の積層シートであり、(a)は耳カッ
ト後の状態を、(b)はハーフカット後の状態をそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
1 積層シート 1b ハーフカット帯 2 支持体 5 軟質プラスチック層 12 ハーフカット帯巻取りシャフト(ハーフカ
ット帯巻取手段) 13 積層シート巻取りシャフト(積層シート巻
取手段) 16 回転刃 18 カッター刃 26 ホルダ 32 重錘 α 切込み角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離可能な支持体の片側に少なくとも軟
    質プラスチック層が積層された積層シートのシート幅方
    向両端を上記支持体の両端を残して切断する積層シート
    のハーフカット方法であって、 上記積層シートを走行させながらそのシート幅方向両端
    を一対の回転刃で切断して積層シートを所定幅に幅出し
    し、上記各回転刃のシート走行方向下流側に接近して配
    置された一対のカッター刃を上記幅出しした積層シート
    のシート面に押し付けて切り込ませることにより、積層
    シートのシート幅方向両端を上記支持体の両端を残して
    切断することを特徴とする積層シートのハーフカット方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層シートのハーフカッ
    ト方法において、 各カッター刃をシート面に対して10〜90°の切込み
    角度の範囲で切り込ませていることを特徴とする積層シ
    ートのハーフカット方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の積層シートのハーフカッ
    ト方法において、 各カッター刃の刃先を重錘により積層シートのシート面
    に押し付けることを特徴とする積層シートのハーフカッ
    ト方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の積層シートのハーフカッ
    ト方法において、 支持体の両端を残して切断した後の積層シートを、切断
    されて上記積層シートから切り離された一対のハーフカ
    ット帯よりも大きい張力でロール状に巻き取ることを特
    徴とする積層シートのハーフカット方法。
  5. 【請求項5】 剥離可能な支持体の片側に少なくとも軟
    質プラスチック層が積層された積層シートのシート幅方
    向両端を上記支持体の両端を残して切断する積層シート
    のハーフカット装置であって、 上記積層シートのシート幅方向両端を切断して積層シー
    トを所定幅に幅出しする一対の回転刃と、 上記各回転刃のシート走行方向下流側に接近して配置さ
    れ、上記幅出しした積層シートのシート面に押し付けら
    れて切り込ませることにより、積層シートのシート幅方
    向両端を上記支持体の両端を残して切断する一対のカッ
    ター刃とを備えたことを特徴とする積層シートのハーフ
    カット装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積層シートのハーフカッ
    ト装置において、 各カッター刃は、シート面に対して10〜90°の切込
    み角度の範囲で切り込むように角度可変に配置されてい
    ることを特徴とする積層シートのハーフカット装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の積層シートのハーフカッ
    ト装置において、 各カッター刃は、回動自在なホルダに装着され、 上記ホルダ先端には、重錘が取り付けられていることを
    特徴とする積層シートのハーフカット装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の積層シートのハーフカッ
    ト装置において、 一対のカッター刃は、両者の間隔を可変にシート幅方向
    に移動可能に配置されていることを特徴とする積層シー
    トのハーフカット装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の積層シートのハーフカッ
    ト装置において、 支持体の両端を残して切断した後の積層シートをロール
    状に巻き取る積層シート巻取手段と、 切断されて上記積層シートから切り離された一対のハー
    フカット帯をロール状に巻き取るハーフカット帯巻取手
    段とを備え、 上記積層シート巻取手段の張力は、上記ハーフカット帯
    巻取手段の張力よりも大きく設定されていることを特徴
    とする積層シートのハーフカット装置。
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