JP2003025274A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JP2003025274A
JP2003025274A JP2001217873A JP2001217873A JP2003025274A JP 2003025274 A JP2003025274 A JP 2003025274A JP 2001217873 A JP2001217873 A JP 2001217873A JP 2001217873 A JP2001217873 A JP 2001217873A JP 2003025274 A JP2003025274 A JP 2003025274A
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blade
seal
light
upper blade
shielding paper
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Application number
JP2001217873A
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English (en)
Inventor
Yukio Seto
幸男 瀬戸
Takashi Komine
孝士 小峰
Seiji Tabuchi
政治 田淵
Hironori Sasaki
浩徳 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着剤を有するシールを、良好な状態で切断
する切断装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも1面に粘着層を有するシール
を切断する切断装置であって、シールの切断位置のうち
一点から順に、シールに当接してシールを切断する刃先
を有する第1刃を備える。第1刃は、刃先がシールの面
に水平な面に対して斜めになるように配置されており、
かつシールを切断するときに、当該シールの面に対して
略垂直に下りるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断装置に関す
る。特に本発明は、粘着剤を有するシールを切断する切
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールを切断する方法としては、フラッ
ト形状カッターを用いたギロチン方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シールは粘着
剤を有するので、ギロチン方式でシールを切断した場合
に、切断面の粘着剤が刃物に付着し、シールが刃物から
離れ無い場合や、刃物に付着した粘着剤が球状になっ
て、製品に付着する場合があり、問題となっていた。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる切断装置を提供することを目的とする。この
目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組
み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更な
る有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、少なくとも1面に粘着層を有するシールを
切断する切断装置であって、前記シールの切断位置のう
ち一点から順に、当該シールに当接して前記シールを切
断する刃先を有する第1刃を備える。
【0006】前記第1刃は、前記刃先が前記シールの面
に水平な面に対して斜めになるように配置されており、
かつ前記シールを切断するときに、当該シールの面に対
して略垂直に下りるように配置されていてもよい。
【0007】前記第1刃は、前記シールを切断するとき
に、当該シールの前記粘着層を有さない面に当接するよ
うに設けられていてもよい。
【0008】前記第1刃は、前記刃先から延びる第1刃
側面を有してもよい。前記第1刃側面は、窪みを含んで
もよい。前記窪みは、前記刃先の近傍を残して設けられ
ていてもよい。
【0009】前記第1刃は、前記刃先から延びる第1刃
側面を有してもよい。前記第1刃側面は、前記刃先より
も当該第1刃の内部側に設けられていてもよい。
【0010】前記第1刃と共に、前記シールを挟んで切
断する第2刃をさらに備えてもよい。前記第1刃側面
は、前記シールを切断するときに、前記第2刃に面する
位置に設けられていてもよい。
【0011】前記第1刃と共に、前記シールを挟んで切
断する第2刃をさらに備えてもよい。前記第2刃は、窪
みを含む第2刃側面を有してもよい。前記第2刃側面
は、前記シールを切断するときに、前記第1刃に接する
位置に設けられていてもよい。
【0012】前記第1刃と共に、前記シールを挟んで切
断する第2刃をさらに備えてもよい。前記第2刃は、当
該第2刃の刃先よりも内部側に設けられている第2刃側
面を有してもよい。
【0013】前記第1刃と共に、前記シールを挟んで切
断する第2刃と、前記シールを切断した後であって、か
つ前記第1刃及び前記第2刃のうち少なくとも一方が前
記シールを切断する前に待機している待機位置に戻り始
める前に、前記第1刃及び前記第2刃のうち前記少なく
とも一方が前記シールに接しないように、前記シールを
移動させるシール移動部とをさらに備えてもよい。
【0014】前記第1刃は、前記シール側に移動して、
前記シールを切断し、前記第1刃が、前記シールを切断
し、前記待機位置に戻るときに、前記シール移動部は、
前記第1刃側面側に位置する前記シールを移動させても
よい。
【0015】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0017】なお、本実施の形態における写真用ロール
フイルム製造装置300は、特許請求の範囲に記載の切
断装置の一例である。また、本実施の形態におけるシー
ルカッター上刃及びシールカッター下刃は、それぞれ特
許請求の範囲に記載の第1刃及び第2刃の一例である。
また、本実施の形態におけるシールロール部は、特許請
求の範囲に記載のシール移動部の一例である。
【0018】図1は、写真用ロールフイルム全体を示す
斜視図である。写真用ロールフイルム40は、写真フイ
ルムと、写真フイルムを遮光する遮光紙20と、写真フ
イルム及び遮光紙20を巻き取る巻き取り用スプール1
0と、遮光紙20の巻き終わりとなる端部を、遮光紙2
0本体に固定する遮光紙留めシール100とを備える。
遮光紙20は、写真用フイルムよりも長く設けられてお
り、写真フイルムのベース面全体を覆って写真フイルム
を遮光する。なお、写真フイルムは、遮光紙20の内側
に設けられているため、本図には図示していない。ま
た、本図のスプール10は、撮影後の写真フイルムを巻
き付けている。
【0019】一方、未使用の写真フイルムは、スプール
に巻き付けられてユーザに提供される。未使用の写真フ
イルムを巻き付けるスプールは、撮影後の写真フイルム
を巻き付ける巻き取り用スプール10とは別のスプール
である。
【0020】ユーザは、未使用の写真フイルム、遮光紙
20、及び遮光紙留めシール100を巻き付けたスプー
ルをカメラに装着する。カメラでの撮影が進むにつれ
て、カメラ内に装着された写真フイルム、遮光紙20、
及び遮光紙留めシール100は、カメラ内に装着された
巻き取り用スプール10に巻き取られる。ユーザは、撮
影後の写真フイルムが巻き取られた巻き取り用スプール
10を取り出す。
【0021】なお、遮光紙留めシール100は、遮光紙
20に固定されて、遮光紙20と共に巻き取り用スプー
ル10に巻き付けられている。遮光紙留めシール100
は、遮光紙20のうち巻き取り用スプール10に巻かれ
たときに、巻き終わり側となる端部に固定されている。
すなわち、遮光紙留めシール100は、ユーザに提供さ
れるスプールの巻きはじめとなる端部に固定されてい
る。従って、遮光紙留めシール100は、このとき外部
に現れていない。撮影が終了し、巻き取り用スプール1
0に遮光紙20が巻き取られると、遮光紙20の巻き終
わりとなる端部に固定された遮光紙留めシール100が
現れる。ユーザは、遮光紙20の巻き終わりとなる端部
に固定された遮光紙留めシール100を利用して、撮影
後の写真フイルムを遮光紙20で遮光した状態で、遮光
紙20を固定する。
【0022】以下、写真用ロールフイルムを製造する写
真用ロールフイルム製造装置300について説明する。
【0023】図2は、写真用ロールフイルム製造装置3
00全体を示す図である。写真用ロールフイルム製造装
置300は、写真フイルム及び遮光紙20、及び遮光紙
留めシール100をスプールに巻き付ける。写真用ロー
ルフイルム製造装置300は、写真フイルムを供給する
フイルム供給ユニット310と、遮光紙20を供給する
遮光紙供給ユニット320と、遮光紙20を写真フイル
ム30に貼り付ける貼付ユニット336と、遮光紙20
及び写真フイルム30をスプールに巻き取る巻取ユニッ
ト382とを備える。
【0024】フイルム供給ユニット310は、フイルム
ロール部311と、フイルムカッター316a,316
bと、搬送ローラ対314a,314bとを有する。
【0025】フイルムロール部311は、写真フイルム
30を巻き付けて、引き出し可能に保持する。フイルム
ロール部311は、写真フイルム30に、サイズ、感
度、フイルム種、ロットNO等の各種フイルム情報をプ
リントする。フイルムロール部311は、フイルム情報
をプリントした写真フイルム30を貼付ユニット336
に向けて送り出す。
【0026】フイルムカッター316a,316b及び
搬送ローラ対314a,314bは、フイルムロール部
311と貼付ユニット336の間においてフイルムカッ
ター316a,316b及び搬送ローラ対314a,3
14bの順に配置されている。
【0027】フイルムカッター316a,316bは、
フイルムロール部311から送り出された写真フイルム
30を、1つのスプールが巻き取る長さに切断する。搬
送ローラ対314a,314bは、フイルムカッター3
16a,316bによって切断された写真フイルム30
を貼付ユニット336に向けて送り出す。
【0028】遮光紙供給ユニット320は、遮光紙ロー
ル部321と、搬送ローラ対330a,330bと、シ
ールロール部400と、シール切断部450と、遮光紙
留めシール貼付ユニット500と、搬送ローラ対332
a,332bと、遮光紙カッター328a,328bと
を有する。
【0029】遮光紙ロール部321は、遮光紙20を巻
き付けて、引き出し可能に保持する。遮光紙ロール部3
21は、遮光紙20を、貼付ユニット336に向けて送
り出す。
【0030】搬送ローラ対330a,330bは、遮光
紙ロール部321と貼付ユニット336の間に設けら
れ、遮光紙ロール部321から送り出された遮光紙20
を貼付ユニット336に向けて送り出す。
【0031】一方、シールロール部400は、遮光紙留
めシール100を巻き付けて、引き出し可能に保持す
る。シールロール部400は、遮光紙留めシール100
を貼付ユニット336に向けて送り出す。
【0032】シール切断部450は、シールロール部4
00と貼付ユニット336の間に設けられており、シー
ルロール部400から送り出された遮光紙留めシール1
00を、1つのスプールが巻き取る長さに切断する。シ
ール切断部450は、遮光紙留めシール100を貼付ユ
ニット500に向けて送り出す。
【0033】シール貼付ユニット500は、搬送ローラ
対330a,330bと貼付ユニット336の間であっ
て、かつシール切断部450と貼付ユニット336の間
に配置される。搬送ローラ対332a,332b及び遮
光紙カッター328a,328bは、シール貼付ユニッ
ト500と貼付ユニット336の間に、搬送ローラ対3
32a,332b及び遮光紙カッター328a,328
bの順に設けられている。
【0034】シール貼付部500は、シールロール部4
00から送り出された遮光紙留めシール100を遮光紙
ロール部321から送り出された遮光紙20に貼り付け
る。シール貼付部500は、遮光紙留めシール100を
貼り付けた遮光紙20を貼付ユニット336に向けて送
り出す。
【0035】遮光紙カッター328a,328b及び搬
送ローラ対332a,332bは、シール貼付部500
と貼付ユニット336の間において、シール貼付部50
0に向けて遮光紙カッター328a,328b及び搬送
ローラ対332a,332bの順に配置されている。
【0036】搬送ローラ対332a,332bは、シー
ル貼付部500から送り出された遮光紙20を貼付ユニ
ット336に向けて送り出す。遮光紙カッター328
a,328bは、搬送ローラ対332a,332bから
送り出された遮光紙20を1つのスプールが巻き取る長
さに切断する。
【0037】遮光紙貼付ユニット336は、遮光紙貼付
ユニット340とテンションローラ対334a,334
bとを有する。
【0038】遮光紙貼付ユニット340とテンションロ
ーラ対334a,334bは、巻取ユニット382に向
けてこの順に配置されている。
【0039】遮光紙貼付部340は、フイルム供給ユニ
ット310から送られた写真フイルム30に、遮光紙供
給ユニット320から送られた遮光紙20を貼り付け
る。遮光紙貼付部340は、遮光紙20を貼り付けた写
真フイルム30を巻取ユニット382に向けて送り出
す。
【0040】テンションローラ対334a,334b
は、遮光紙20及び写真フイルム30がスプールターレ
ット370の方へ移動するのに従動して回転する。この
テンションローラ334aは、回転負荷が可変であり、
遮光紙20及び写真フイルム30に対して適度な負荷を
加える。
【0041】巻取ユニット382は、スプール供給部3
60と、スプールターレット370とを有する。スプー
ルターレット370は、複数のスプールフォルダ374
と、タッチローラ380とを有する。
【0042】スプールターレット370は、円板形状で
あって、スプールターレット軸372を中心に回転可能
に設けられている。スプールターレット370は、スプ
ールターレット軸372を中心に回転することによっ
て、スプールフォルダ374にセットされたスプールを
搬送する。スプールフォルダ374は、スプールターレ
ット370の円板部分に設けられており、スプールを回
動可能に保持する。スプールフォルダ374は、スプー
ルを回転させて写真フイルム30等をスプールに巻き取
る。
【0043】タッチローラ380は、スプールターレッ
ト370の円板の内側であって、かつシール貼付面に面
した位置に設置されている。タッチローラ380は、隣
接するスプールフォルダ374側に移動可能に設置され
ている。タッチローラ380は、隣接するスプールフォ
ルダ374にセットされたスプールに写真フイルム30
等が巻き取られるときに、スプールフォルダ374側に
移動することによって、スプールが巻き取るべき写真フ
イルム30等をスプール側に押圧する。
【0044】スプール供給部360は、スプールターレ
ット370に隣接して設けられ、スプールターレット3
70のスプールフォルダ374にスプールをセットす
る。
【0045】スプール供給部360は、スプールをスプ
ールターレット370のスプールフォルダ374に供給
する。スプールフォルダ374は、スプール供給部36
0から供給されたスプールを保持する。スプールターレ
ット370は、スプールターレット軸372を中心に回
転する。すなわち、スプールフォルダ374は、スプー
ルターレット軸372を中心に円周方向に移動する。ス
プールターレット370は、スプールフォルダ374
が、テンションローラ対334a,334bに面する位
置で停止する。
【0046】スプールフォルダ374は、セットされた
スプールを回動し、スプールに貼付ユニット336から
送り出された写真フイルム30及び遮光紙20を巻き取
る。このとき、タッチローラ380は、スプールが巻き
取る遮光紙20及び写真フイルム30をスプールに押圧
する。これによって、スプール10は、弛みなく遮光紙
20及び写真フイルム30を巻き取ることができる。遮
光紙20及び写真フイルム30を巻き付けたスプール
は、スプールターレット370から外部へ排出される。
【0047】図3は、シール切断部450を示す図であ
る。図3(A)は、シール切断部450の要部概略図で
ある。図3(B)は、シール切断部450を上から見た
要部概略図である。シール切断部450は、遮光紙留め
シール100を切断するシールカッター上刃510及び
シールカッター下刃540と、上刃固定部600と、上
刃駆動部610と、シール搬送台420とを備える。シ
ール搬送台420は、位置決めガイド422,424を
有する。
【0048】シールカッター上刃510及びシールカッ
ター下刃540は、遮光紙留めシール100を挟み込む
ように配置されている。本実施の形態におけるシールカ
ッター上刃510及びシールカッター下刃540は、そ
れぞれ遮光紙留めシール紙100の上下に配置されてい
る。シールカッター下刃540は、遮光紙留めシール1
00の下部に固定されている。シールカッター上刃51
0は、シールカッター下刃540に向かう方向、すなわ
ち押下方向βに移動可能に遮光紙留めシール100の上
部に配置されている。シールカッター上刃510とシー
ルカッター下刃540は、シールカッター上刃510が
押下方向βに移動したときに、シールカッター上刃51
0とシールカッター下刃540の対向する側面が接する
ように設置されている。
【0049】上刃固定部600は、シールカッター上刃
510のシールカッター下刃540側と反対の部分に接
続し、シールカッター上刃510を固定する。すなわち
上刃固定部600は、シールカッター上刃510の上側
の部分に接続する。上刃駆動部610は、上刃固定部6
00に接続している。上刃駆動部610は、上刃固定部
600を介して接続しているシールカッター上刃510
に駆動力を伝え、シールカッター上刃510を押下方向
β及び押下方向βと反対の方向に移動する。
【0050】シールカッター上刃510が押下方向βに
移動することによって、シールカッター上刃510及び
シールカッター下刃540は、間に挟んだ遮光紙留めシ
ール100を切断する。
【0051】シール搬送台420は、シールカッター上
刃510及びシールカッター下刃540に隣接して設け
られている。シール搬送台420は、シールロール部4
00から送り出された遮光紙留めシール100のうち、
1つのスプールが巻き取る長さに切断される側の遮光紙
留めシール100を載せる。シール搬送台420はま
た、切断後の遮光紙留めシール100をシール貼付部5
00に向けて搬送する。位置決めガイド422,424
は、シール搬送台420に載せられた遮光紙留めシール
100のうち、遮光紙留めシール100の送られる方向
に平行な2辺を固定する。
【0052】シールカッター上刃510及びシールカッ
ター下刃540が遮光紙留めシール100を切断すると
き、及びシール搬送台420が遮光紙留めシール100
を搬送するときに、位置決めガイド422,424は、
遮光紙留めシール100の位置がずれないように2辺を
保持する。このように、位置決めガイド422,424
は、遮光紙留めシール100の2辺の位置がずれないよ
うに保持するので、遮光紙留めシール100の位置がず
れるのを防ぐことができる。
【0053】以下、シールカッター上刃510及びシー
ルカッター下刃540について説明する。
【0054】図4は、シールカッター上刃510を示す
図である。図4(A)は、シールカッター上刃510を
側面から見た図である。なお、本図は、シールカッター
上刃510の側面のうち、シール搬送台420側の側面
である上刃第2側面532側から見た図である。図4
(B)は、シールカッター上刃510のθ位置における
断面図である。
【0055】シールカッター上刃510は、遮光紙留め
シール100を切断する上刃刃先512と、上刃刃先5
12から延びる上刃第1側面530と、上刃第1側面5
30と反対側の側面である上刃第2側面532と、上刃
第2側面532のうち上刃刃先512近傍を上刃刃先5
12に向けて切り落とすことによって形成された上刃切
断面514とを有する。
【0056】シールカッター上刃510は、上刃刃先5
12が遮光紙留めシール100の面に対して斜めになる
よう設けられている。上刃刃先512は、例えば上刃刃
先512の両端の遮光紙留めシール100に平行な方向
における距離と、上刃刃先512の両端の遮光紙留めシ
ール100に垂直な方向における距離とが、90:1の
比になるように設けられていてもよい。なお、上刃切断
面514は、遮光紙留めシール100と垂直な方向にお
ける幅が一定になるように設けられている。
【0057】また、上刃駆動部610は、上刃刃先51
2を遮光紙留めシール100に対して斜めに保ったま
ま、シールカッター上刃510を遮光紙留めシール10
0に対して略垂直に移動させる。
【0058】このように、上刃刃先512は、遮光紙留
めシール100に対して斜めに設けられているので、上
刃刃先512は、遮光紙留めシール100の切断位置の
うち一点から順に当接して遮光紙留めシール100を切
断する。すなわち、上刃刃先512は、遮光紙留めシー
ル100の切断位置のうち第1端110から第2端12
0に向けて順に当接して、遮光紙留めシール100を切
断する。
【0059】遮光紙留めシール100は、シールカッタ
ー上刃510と反対側、すなわちシールカッター下刃5
40側に粘着剤を有する粘着層102を有する。従っ
て、シールカッター上刃510が、遮光紙留めシール1
00に当接して、遮光紙留めシール100を切断する
と、上刃刃先512に粘着層104の粘着剤が付着す
る。本実施の形態のシールカッター上刃510は、遮光
紙留めシール100に対して斜めに設けられており、上
刃刃先512が遮光紙留めシール100の第1端110
から第2端120まで順に当接するので、上刃刃先51
2に付着した粘着剤は、遮光紙留めシール100におけ
る上刃刃先512の当接位置に沿って移動する。
【0060】上刃刃先512に付着した粘着剤は、上刃
刃先512が遮光紙留めシール100を切断するのとと
もに、遮光紙留めシール100の第1端110から第2
端120に向けて移動する。このように、上刃刃先51
2のうち遮光紙留めシール100を切断すべき切断位置
に付着した粘着剤は、上刃刃先512に付着した粘着剤
は、遮光紙留めシール紙100の切断面の粘着剤に引き
ずられて、遮光紙留めシール100と接しない位置まで
移動する。従って、粘着剤が、上刃刃先512のうち遮
光紙留めシール100と当接する位置に残るのを防ぐこ
とができる。従って、上刃刃先512に粘着剤が残り、
上刃刃先512の切れ味が悪くなったり、上刃刃先51
2に付着した粘着剤が遮光紙留めシール100に付着す
るのを防ぐことができる。
【0061】図5は、シールカッター上刃510の要部
拡大図であり、シールカッター上刃510の上刃刃先5
12近傍の構成を示す。
【0062】上刃第1側面530は、上刃刃先512近
傍の位置である上刃窪み開始位置520から上刃第2側
面532側に窪んだ上刃窪み開始面522と、上刃窪み
開始面522から延びる上刃窪み面524とを有する。
すなわち、上刃第1側面530は、上刃窪み開始面52
2及び上刃窪み面524を底部とする窪みを有する。こ
の窪みは、上刃刃先512から上刃窪み開始位置520
までの領域を残して形成されている。
【0063】例えば、シールカッター上刃510は、以
下の寸法を基準として設けられていてもよい。すなわ
ち、上刃切断面514と上刃第1側面530との成す角
は、45°であって、上刃第1側面530と上刃第2側
面532の間の距離は20mmであってもよい。また、
上刃刃先512と上刃窪み開始位置520の間の距離
は、0.5mmであって、上刃窪み開始面522と上刃
第1側面530との成す角は、19°であってもよい。
また、上刃窪み面524は、上刃第1側面530から
0.5mm窪んでいてもよい。また、上刃刃先512と
上刃窪み面524のうち上刃窪み開始面522と反対側
の縁の間の距離は、11mmであってもよい。
【0064】このように、上刃窪み面524は、上刃刃
先512よりも窪んだ位置に設けられているので、シー
ルカッター上刃510がシールカッター下刃540と共
に、遮光紙留めシール100を切断した後に、上刃第1
側面530の上刃窪み開始面522及び上刃窪み面52
4は、遮光紙留めシール100の切断面に接しない。従
って、上刃第1側面530に遮光紙留めシール100の
切断面の粘着剤が付着するのを避けることができる。
【0065】また、このように、上刃刃先512から上
刃窪み開始位置520を残して窪みが設けられているの
で、上刃刃先512の強度が弱くなるのを避けることが
できる。
【0066】図6は、シールカッター下刃540を示す
図である。図6(A)は、シールカッター下刃540を
側面から見た図である。なお、本図は、シールカッター
下刃540の側面のうち、シール搬送台420側の側面
である下刃第1側面560側から見た図である。図6
(B)は、シールカッター下刃540の断面図である。
【0067】シールカッター下刃540は、遮光紙留め
シール100の下部に固定されている。シールカッター
下刃540は、遮光紙留めシール100を切断する下刃
刃先542と、下刃切断面544から延びる下刃第1側
面560と、下刃第1側面560の反対側の側面である
下刃第2側面562と、下刃第2側面562のうち下刃
刃先542近傍を下刃刃先542に向けて切り落とすこ
とによって形成された下刃切断面544とを有する。
【0068】図7は、シールカッター540の要部拡大
図であり、シールカッター下刃540の下刃刃先542
近傍の構成を示す。
【0069】シールカッター下刃540は、下刃刃先5
42から延びる下刃刃先面543を有する。すなわち、
下刃切断面544は、下刃刃先面543を残して下刃第
2側面562を切り落とすことによって形成される。下
刃刃先面543は、下刃第1側面560に略垂直な面で
ある。
【0070】下刃第1面560は、下刃刃先542近傍
の位置である下刃窪み開始位置550から下刃第2面5
62側に窪んだ下刃窪み開始面552と、下刃窪み開始
面552から延びる下刃窪み面554を有する。すなわ
ち、下刃第1面560は、下刃窪み開始面552及び下
刃窪み面554を底部とする窪みを有する。この窪み
は、下刃刃先542から下刃窪み開始位置550までの
領域を残して形成されている。
【0071】例えば、シールカッター下刃540は、以
下の寸法を基準として設けられていてもよい。すなわ
ち、下刃刃先面543の下刃第1側面560に垂直な方
向における幅は、0.5mmであってもよい。また、下
刃刃先542と下刃切断面544との成す角は、45°
であって、下刃第側面560と下刃第2側面562の間
の距離は、50mmであってもよい。また、下刃刃先5
42と下刃窪み開始位置550の間の距離は、0.5m
mであって、下刃第1側面560と下刃窪み開始面55
2との成す角は、15°であってもよい。また、下刃窪
み面554は、下刃第1側面560から0.4mm窪ん
でいてもよい。また、下刃刃先542と下刃窪み面55
4のうち下刃窪み開始位置550と反対側の縁の間の距
離は、18mmであってもよい。
【0072】このように、上刃窪み面524は、上刃刃
先512よりも窪んだ位置に設けられているので、シー
ルカッター上刃510がシールカッター下刃540と共
に、遮光紙留めシール100を切断した後に、下刃第1
面560の下刃窪み開始面552及び下刃窪み面554
は、遮光紙留めシール100の切断面に接しない。従っ
て、下刃第1面560に遮光紙留めシール100の切断
面の粘着剤が付着するのを避けることができる。
【0073】またこのように、下刃刃先542から下刃
窪み開始位置550を残して窪みが設けられている。従
って、下刃刃先542の強度が弱くなるのを避けること
ができる。
【0074】図8は、シールカッター上刃510の動作
を示す図である。図8(A)は、遮光紙留めシール10
0が切断される前のシールカッター上刃510、シール
カッター下刃540、及び遮光紙留めシール100を示
す。本図のシールカッター上刃510は、待機位置に停
止している。ここで、待機位置とは、遮光紙留めシール
100を切断する前に、シールカッター上刃510が停
止している位置である。シールカッター上刃510は、
遮光紙留めシール100の上部において、遮光紙留めシ
ール100に接しない位置に停止している。
【0075】図8(B)は、遮光紙留めシール100が
切断された直後の、シールカッター上刃510、シール
カッター下刃540、及び遮光紙留めシール100を示
す。シールカッター下刃540は、切断された遮光紙留
めシール100を下刃刃先面543に載せた状態に保っ
ている。
【0076】上刃駆動部610の駆動力によって、シー
ルカッター上刃510が押下方向βに移動すると、シー
ルカッター上刃510及びシールカッター下刃540
は、間に挟まれた遮光紙留めシール100を切断する。
【0077】遮光紙留めシール100を切断するとき、
シールカッター上刃510の上刃刃先512は、遮光紙
留めシール100に当接する。その後、上刃切断面51
4は、遮光紙留めシール100に当接し、遮光紙留めシ
ール100を押下方向βに向けて押圧する。
【0078】一方、上刃第1側面530側においては、
上刃刃先512から上刃窪み開始位置520の間の面
が、遮光紙留めシール100の切断面に接する。次に、
上刃刃先512から上刃窪み開始位置520の間の面
は、下刃刃先542に接して、下刃窪み面554の位置
まで移動する。上刃第1側面530は、上刃窪み開始面
522及び上刃窪み面524を底部とする窪みを有す
る。従って、上刃窪み開始位置520が遮光紙留めシー
ル100の切断面に接した後は、上刃第1側面530
は、遮光紙留めシール100の切断面に接しない。この
ように、上刃第1側面530は、上刃窪み開始面522
及び上刃窪み面524を底部とする窪みを有するので、
遮光紙留めシール100の切断面の粘着剤が上刃窪み開
始面522及び上刃窪み面524に付着するのを避ける
ことができる。
【0079】このとき、シールカッター下刃540の下
刃第1側面560は、シールカッター上刃510側の遮
光紙留めシール100の切断面に面する。下刃第1側面
560のうち遮光紙留めシール100の切断面が移動す
る部分には、上刃窪み面524を底部とする窪みが設け
られている。従って、下刃第1側面560は、遮光紙留
めシール100の切断面の粘着剤が付着するのを避ける
ことができる。
【0080】図8(C)は、遮光紙留めシール100が
切断され、シールロール部側の遮光紙留めシール100
が、シールロール部400側に戻された後のシールカッ
ター上刃510、シールカッター下刃540、及び遮光
紙留めシール100を示す図である。
【0081】シールロール部400は、シールカッター
上刃510及びシールカッター下刃540が遮光紙留め
シール100を切断した直後に、遮光紙留めシール10
0を巻き戻す。これによって、遮光紙留めシール100
は、上刃第1側面530よりもシールロール部400側
に、離れて位置する。すなわち、遮光紙留めシール10
0の切断面は、上刃第1側面530から離される。
【0082】従って、シールカッター上刃510が、遮
光紙留めシール100を切断した後、待機位置に戻ると
きに、上刃第1側面530、特に上刃刃先512から上
刃窪み開始位置520にかけての面に遮光紙留めシール
100の切断面が接するのを避けることができる。
【0083】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または
改良を加えることができる。そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ること
が、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0084】そうした第1の変更例としては、本実施の
形態におけるシールロール部400は、切断後の遮光紙
留めシール100をシールロール部400側に戻した
が、これに加えて、他方の遮光紙留めシール100、す
なわちシール搬送台420に載せられた遮光紙留めシー
ル100を貼付ユニット500側に移動させるシール移
動部をさらに備えてもよい。これによって、下刃第1側
面560に遮光紙留めシール100の切断面の粘着剤が
付着するのを避けることができる。
【0085】第2の変更例としては、本実施の形態にお
いては、シールカッター下刃540は固定されており、
シールカッター上刃510がシールカッター下刃540
に向けて移動することによって遮光紙留めシール100
を切断したが、これにかえて、シールカッター上刃51
0を固定し、シールカッター下刃540をシールカッタ
ー上刃510側に向けて移動させてもよい。さらにこの
場合、シール搬送台420に載せられた遮光紙留めシー
ル100が、貼付ユニット500側に向けて移動しても
よい。この場合、第1の変更例において説明したシール
移動部をさらに備えてもよい。
【0086】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば切断面の粘着剤が刃物等につくのを避けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真用ロールフイルムの全体を示す図である。
【図2】写真用ロールフイルム製造装置300全体を示
す図である。
【図3】シール切断部450を示す図である。
【図4】シールカッター上刃510を示す図である。
【図5】シールカッター上刃510の要部拡大図であ
る。
【図6】シールカッター下刃540を示す図である。
【図7】シールカッター540の要部拡大図である。
【図8】シールカッター上刃510の動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 スプール 20 遮光紙 30 写真フイルム 40 写真用ロールフイルム 100 遮光紙留めシール 102 粘着層 300 写真用ロールフイルム製造装置 400 シールロール部 420 シール搬送台 450 シール切断部 510 シールカッター上刃 512 上刃刃先 524 上刃窪み面 530 上刃第1側面 532 上刃第2側面 540 シールカッター下刃 542 下刃刃先 554 下刃窪み面 560 下刃第1側面 562 下刃第2側面 600 上刃固定部 610 上刃駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田淵 政治 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 佐々木 浩徳 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3C027 JJ03 JJ04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1面に粘着層を有するシール
    を切断する切断装置であって、 前記シールの切断位置のうち一点から順に、当該シール
    に当接して前記シールを切断する刃先を有する第1刃を
    備えることを特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 前記第1刃は、前記刃先が前記シールの
    面に水平な面に対して斜めになるように配置されてお
    り、かつ前記シールを切断するときに、当該シールの面
    に対して略垂直に下りるように配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 前記第1刃は、前記シールを切断すると
    きに、当該シールの前記粘着層を有さない面に当接する
    ように設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記第1刃は、 前記刃先から延びる第1刃側面を有し、 前記第1刃側面は、窪みを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の切断装置。
  5. 【請求項5】 前記窪みは、前記刃先の近傍を残して設
    けられていることを特徴とする請求項4に記載の切断装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1刃は、 前記刃先から延びる第1刃側面を有し、 前記第1刃側面は、前記刃先よりも当該第1刃の内部側
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の切
    断装置。
  7. 【請求項7】 前記第1刃と共に、前記シールを挟んで
    切断する第2刃をさらに備え、 前記第1刃側面は、前記シールを切断するときに、前記
    第2刃に面する位置に設けられていることを特徴とする
    請求項4に記載の切断装置。
  8. 【請求項8】 前記第1刃と共に、前記シールを挟んで
    切断する第2刃をさらに備え、 前記第2刃は、 窪みを含む第2刃側面を有することを特徴とする請求項
    1に記載の切断装置。
  9. 【請求項9】 前記第2刃側面は、前記シールを切断す
    るときに、前記第1刃に接する位置に設けられているこ
    とを特徴とする請求項8に記載の切断装置。
  10. 【請求項10】 前記第1刃と共に、前記シールを挟ん
    で切断する第2刃をさらに備え、 前記第2刃は、 当該第2刃の刃先よりも内部側に設けられている第2刃
    側面を有することを特徴とする請求項1に記載の切断装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1刃と共に、前記シールを挟ん
    で切断する第2刃と、 前記シールを切断した後であって、かつ前記第1刃及び
    前記第2刃のうち少なくとも一方が前記シールを切断す
    る前に待機している待機位置に戻り始める前に、前記第
    1刃及び前記第2刃のうち前記少なくとも一方が前記シ
    ールに接しないように、前記シールを移動させるシール
    移動部と をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の切断
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第1刃は、前記シール側に移動し
    て、前記シールを切断し、 前記第1刃が、前記シールを切断し、前記待機位置に戻
    るときに、前記シール移動部は、前記第1刃側面側に位
    置する前記シールを移動させることを特徴とする請求項
    11に記載の切断装置。
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