JPS6333764Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Γ 産業上の利用分野 本考案は、野菜、切花、その他長手物等（以下
野菜等という）をテープにより結束する方式のテ
ープ式結束機に関するものである。より詳しく
は、テープ式結束機におけるテープの繰出し案内
装置に関するものである。

Γ 従来技術 テープ式結束機におけるテープの繰出し案内装
置の従来技術として、特開昭57−68316号公報お
よび実開昭56−18305号公報が存在する。

Γ 本考案が解決すべき課題 上記の従来技術においては、スイングアームの
先端部に結束用テープに対するガイド板を設ける
こと、ガイド板にガイド巾の異なるガイドを設け
ることをそれぞれ開示している。

本考案は、上記のガイド機構において、ガイド
板の位置規制（ロール側への位置規制、テープ接
続側への位置規制、テープの巾関係の位置規制）
を行なうとともにガイド板を好位置でセツトし最
良の状態でガイドを可能とすることを課題とする
ものである。

Γ 上記課題を解決するための手段 本考案は、スイングアームの先端に設けた誘導
ローラの近傍に位置して前記スイングアームの先
端部に、ガイド板を上下振替自在に固定し、該ガ
イド板の上端および下端に案内溝を互いに逆向け
に突出させて設けかつ両案内溝のガイド巾を互い
に異なる値とし、ガイド板Ｄの上端および下端を
互いに逆方向のＬ字状に屈折させ、一方の屈折片
を枠板ｂの外面係合溝２２に挿入してセツト時の
ガイド板Ｄの位置規制をし、ガイド板Ｄを枠板ｂ
へ一点で止め、テープ板の屈折片で３方向の位置
規制を行なうべく構成する。

Γ 実施例 以下、図面に示す実施例にもとづいて本考案を
詳細に説明する。

第１図は一部を破断した結束機の側面図を示
し、基台５の一端側上方に立設したケース６には
モーターＭを内装するとともに結束テープＴのロ
ールＴ１を係止するテープローラＥを軸架し、ケ
ース６の側部にはスイングアームＡの軸部７を枢
支してスイングアームＡの基部側を軸部７を中心
として回動できるようにし、その基部側が弧状溝
８にそつて移動したり引張ばね９により下方に引
張されるようにして前記モーターＭより回転駆動
できるよう構成し、ケース６の側面にガイドロー
ラ２ａを、平行２枚のアーム板１０ａ，１０ｂよ
り形成するスイングアームＡの上部側端の内部に
ガイドローラ２ｂ，２ｃを、それぞれ軸架すると
ともに、その間および近傍にはガイド板１１、門
形ガイド杆１２，１２をそれぞれ架設し、下向き
に屈折して延設する先端部の先端には誘導ローラ
１６を回転自在に軸架し、ロールＴ１の近傍にお
けるケース６の側部に回転自在に軸架したガイド
ローラ２ａから、回転自在の各ガイドローラ２
ｂ，２ｃおよび誘導ローラ１６にかけて結束テー
プＴを接着剤塗布面が外方になるようにして繰出
し掛合させて誘導ローラ１６より繰出されるよう
に装設して構成する。

また、前記スイングアームＡの先端部内方には
プレス板１５、テープ排除棒１３およびナイフ１
４を具備する枠体ｂ等を含む接着切断機構Ｂを装
備し、前記ガイドローラ２ｃと誘導ローラ１６の
間となる枠板ｂの外面にはガイド板Ｄをねじ２０
により固定する。

前記基台５の他端側上方に立設した枠板１７の
内方にはスイングアームＡの接着切断機構Ｂとの
間で接着保持作用する保持機構Ｃを装備する。該
接着保持機構Ｃは、スイングアームＡの先端の誘
導ローラ１６より繰出される結束テープＴの先端
が保持されるとともに、スイングアームＡ側のプ
レス板１５により接着が行われるように構成し、
ケース６と枠板ｂとの間にはケース６側より受台
１を延設し、野菜等Ｌを載置するその受台１には
前記モーターＭを起動制御するための手動スイツ
チ板１８を設ける。

前記ガイド板Ｄは、本考案のテープ繰出し案内
装置の要部を構成し、前記スイングアームＡにお
けるアーム板１０ａ，１０ｂ間にはいる幅を有す
るように形成し、ガイド板Ｄの両端には反対側に
向けて屈折する屈折板１９ａ，１９ｂを形成する
とともに、屈折板１９ａには広い幅Ｗ１となる案
内溝３ａを、屈折板１９ｂには狭い幅Ｗ２となる
案内溝３ｂをそれぞれ形成し、ガイド板Ｄの中間
部にはねじ２０を挿通できる孔２１を形成し、前
記ガイドローラ２ｃおよび誘導ローラ１６間側に
面してガイド板Ｄの表裏面いずれにも接合できる
前記枠体ｂの外面には、前記屈折板１９ａ，１９
ｂのいずれも同様に嵌合できる係合溝２２を形成
するとともに、前記ねじ２０のねじ孔部２３を形
成して構成するが、ガイド板Ｄを固定した場合
に、ガイドローラ２ｃおよび誘導ローラ１６にか
けて延出する結束テープＴが溝底に接触しないよ
うに両案内溝３ａ，３ｂを深く形成して構成す
る。

したがつて、幅広の結束テープＴを使用する場
合には、屈折板１９ｂを枠板ｂの係合溝２２に嵌
合するとともに枠板ｂの外面にガイド板Ｄを接合
してねじ２０を孔２１、ねじ孔部２３に挿着し固
定すると、幅広の案内溝３ａを先端の誘導ローラ
１６に接近させて取付けることができることによ
り、また、幅狭の結束テープＴを使用する場合に
は、ガイド板Ｄを振替えて前記同様に屈折板１９
ａを係合溝２２に嵌合して固定すると、幅狭の案
内溝３ｂを誘導ローラ１６に接近させて取付ける
ことができることになる。

作業時には、第１図に示すようにスイングアー
ムＡが上方に回動している状態で、先端の誘導ロ
ーラ１６より延出する結束テープＴが仮想線イで
示すように接着保持機構Ｃ側に延出する状態か
ら、野菜等Ｌの外方から矢印ロで示すように押し
入れて、実線で示すように結束テープＴが掛廻さ
れる状態で受台１上に載置し、そこで、手動スイ
ツチ板１８を押しモーターＭを始動させることに
よりスイングアームＡを下方に回動させると、第
２図に示すように結束テープＴを野菜等Ｌに一回
り掛廻させ接着切断機構Ｂと接着保持機構Ｃとの
作用で結束テープＴを接着するとともに切断する
ことができ、そののち、結束した野菜等Ｌを受台
１上より取外すことになる。

その場合、誘導ローラ１６より繰出される結束
テープＴは、その誘導ローラ１６に接近するガイ
ド板Ｄの案内溝３ａまたは３ｂに繰出し方向を規
制案内されるえとになつて、正しい位置に供給案
内され、接着位置がずれないようにして正確に接
着できることになる。

従つて、結束作業に際し接着切断機構Ｂのプレ
ス板１５と接着保持機構Ｃのプレス面ｃとの間
で、野菜等Ｌに巻回した結束テープの端部の上層
と下層とを接着するにあたり、第８図ｂのごと
く、上層のテープT′と下層のテープT″とが巾方
向にずれることがなく接着面を広く維持すること
ができる〔第８図ａ参照〕。

上述の実施例では、ガイドローラ２ａ，２ｂ，
２ｃおよびガイド板Ｄの案内溝３ａまたは３ｂの
ガイド巾を徐々に狭くしガイド板Ｄの案内溝３ａ
または３ｂで結束テープＴの巾よりもやや大きな
値Ｗ１またはＷ２とし、ガイド板Ｄの案内溝３ａ
または３ｂへ結束テープＴを誘導しているので、
スイングアームＡの回動にかかわらず無理なく繰
出し方向を規制されることになつて、スイングア
ームＡの先端部に固定した本考案のガイド板Ｄの
案内作用をより確実にできて好都合である。

本考案は、上述したように、スイングアームの
先端部に、ガイド巾の異なる案内溝を上端と下端
とに有するガイド板を、上下位置を振替自在に取
付けたから、スイングアームの先端より繰出す結
束テープをガイド板の案内溝により規制案内して
正しい位置にテープを供給することができて、テ
ープの接着位置がずれないようにして所望の接着
面積を確保して確実良好に結束することができ、
しかも、使用する結束テープの巾が変つてもガイ
ド板を上下振替えることにより対応することがで
き、野菜等の束の大きさ、被結束物の変更に応じ
て二種のテープ（例えば15mm巾と20mm巾）を適宜
使用することができる等の効果がある。

また、ガイド板の上端および下端を互いに逆方
向に屈折させて形成した屈折片は、ガイドとして
使用しない側の屈折を枠板と係合させることで、
ガイドとして使用する屈折片に対し３方向（ロー
ル側、テープ接線側、テープの巾関係）への位置
規制の手段として機能させることができ、屈折片
を係合溝へ挿入しているガイド板の固定状態が安
定し、また、一点で係止しているので、屈折片の
ガイド部分が係合溝の融通範囲で調節が可能であ
る。従つて、好位置へガイド板をセツトし常に最
良の状態でガイド作用を行ない得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は一部を
破断した結束機の側面図、第２図はその作動説明
図、第３図は第２図の一部の断面図、第４図は展
開して示すスイングアームの上面図、第５図は第
３図の一部の分解図、第６図はガイド板の斜視
図、第７図はその正面図である。第８図は、本考
案による接着効果を示す略図ａ図は良好な接着状
態を示し、ｂ図は悪い接着状態を示すものであ
る。 Ａ……スイングアーム、Ｄ……ガイド板、Ｌ…
…野菜等、Ｔ……結束テープ、３ａ，３ｂ……案
内溝、１６……誘導ローラ、１９ａ，１９ｂ……
屈折片、２２……係合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端部に接着切断機構を有するスイングアーム
   を上下回動させて野菜等に巻回した結束テープを
   接着切断して結束するようにしたテープ式結束機
   において、前記スイングアームの先端に設けた誘
   導ローラの近傍に位置して前記スイングアームの
   先端部に、ガイド板を上下振替自在に固定し、該
   ガイド板の上端および下端に案内溝を互いに逆向
   けに突出させて設けかつ両案内溝のガイド巾を互
   いに異なる値とし、ガイド板Ｄの上端および下端
   を互いに逆方向のＬ字状に屈折させ、一方の屈折
   片を枠板ｂの外面係合溝２２に挿入してセツト時
   のガイド板Ｄの位置規制をし、ガイド板Ｄを枠板
   ｂへ一点で止めたことを特徴とする、テープの繰
   出し案内装置。