JP2002015464A - 光情報記録媒体用の反射層または半透明反射層、光情報記録媒体及び光情報記録媒体用スパッタリングターゲット - Google Patents
光情報記録媒体用の反射層または半透明反射層、光情報記録媒体及び光情報記録媒体用スパッタリングターゲットInfo
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Abstract
に優れた新規な光情報記録媒体用反射層または半透明反
射層を提供する。 【解決手段】 Cuを0.5%(原子%の意味、以下同
じ)以上、並びにNd,Sn,およびGeよりなる群か
ら選択される少なくとも1種の元素を合計で0.5〜3
%含有するか;及び/又は希土類元素の少なくとも一種
を0.1%以上含有するAg基合金で構成されているこ
とを特徴とする耐久性に優れた光情報記録媒体用の反射
層または半透明反射層である。
Description
[詳細には、特にディスク基板(ポリカーボネート基板
等)及びディスクを構成する他の薄膜に対する密着性
(以下、「基板等に対する密着性」で代表させる場合が
ある);Agの拡散が抑制され、結晶粒成長が抑制され
るという意味での構造安定性に優れた]光情報記録媒体
用の反射層または半透明反射層(光ディスク用反射層ま
たは光ディスク用半透明反射層)、光情報記録媒体、及
び光情報記録媒体の反射層用スパッタリングターゲット
に関するものである。本発明の反射層は高い反射率をも
有している為、CD−ROM、DVD−ROM等の読み
出し専用光ディスク(書き込み・変更不可);CD−
R、DVD−R等の追記型光ディスク(一回限りの記録
と繰返し再生が可能);CD−R/W、DVD−RA
M、DVD−RW、DVD+RW、PD等の書き換え型
光ディスク(繰返し記録・再生が可能な光ディスク)等
に好適に用いられる。
記録再生原理の観点からすれば、読み出し専用ディス
ク、書き換え型(相変化型)ディスク、及び追記型
ディスクの三種類に大別される。
本的に、ポリカーボネート基体等の透明プラスチック基
体上に、Ag,Al,Au等を母材とする反射膜層、お
よびUV硬化樹脂保護膜層等の保護膜層が積層してなる
ものである。上記読み出し専用ディスクは、透明プラス
チック基体上に設けられた凹凸のピットにより記録デー
タを形成し、ディスクに照射されたレーザー光の位相差
や反射差を検出することによりデータの再生を行うもの
である。上記積層タイプの他、図1に示す様に、透明プ
ラスチック基体1上に、半透明反射膜層2を設けた基材
と、反射膜層4を設けた基材とを、接着層3を介して張
り合わせ、更にUV硬化樹脂保護膜層5を積層してなる
ものもあり、これは、上記の各反射膜層及び半透明反射
膜層に記録したデータを読み出すというものである。片
面で記録再生する方式では、データは読み出し専用(書
き込み・記録不可)であり、この様な方式を採用した光
ディスクとして、CD−ROM、DVD−ROM等が挙
げられる。
光ディスクは、レーザー光のパワーと照射時間をコント
ロールし、記録層に結晶相と非晶質相の2相状態を形成
することによりデータを記録し、両相の反射率変化をレ
ーザーで検出することによりデータの検出(再生)を行
うものである。この記録再生方式では繰返し記録・再生
が可能であり、通常、数千回から数十万回程度、繰返し
記録することができる。 上記書き換え型の光ディスク
の基本構造は図2に示す様に、透明プラスチック基体1
上に、誘電体層7、記録層8、誘電体層7、反射膜層
4、及びUV硬化樹脂保護膜層5の各種薄膜層が積層し
てなるものであり、かかる方式を採用する光ディスクと
しては、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、
DVD+RW等が挙げられる。
ザー光のパワーにより記録薄膜層(有機色素層)の色素
を発熱・変質させ、グルーブ(基板に予め刻まれている
溝)を変形させることによりデータを記録し、変質箇所
の反射率と未変質箇所の反射率との差を検出することに
よりデータの検出(再生)を行うものである。図3に、
追記型光ディスクの基本構造を示す。図中、1は透明プ
ラスチック基体、6は有機色素層、4は反射膜層、5は
UV硬化樹脂保護層である。この記録再生方式では、一
度記録されたデーターが書換えられないこと(一回限り
の記録と繰返し再生)が特徴であり、かかる方式を採用
する光ディスクとしては、CD−R、DVD−R等が挙
げられる。
材料には、反射率、熱伝導率、耐熱衝撃性、化学的安定
性[特に耐食性(耐酸化性)]、基板等に対する密着性
等の諸特性に優れ、記録特性の経時変化が少ないこと等
が要求されている。
射薄膜層は放熱薄膜層を兼ねていることから、上記特性
の他、更に熱伝導率に優れていることが要求される。特
に高密度記録においては、記録密度向上の観点から、反
射放熱層の熱伝導率が大きいことが不可欠である。とこ
ろが、かかる要求特性を満足する反射層用材料は未だ提
供されていないのが実情である。
材料として汎用されているAl合金は、記録再生に使用
されるレーザー波長(780nm、650nm)に対
し、比較的高い反射率及び耐食性(化学的耐食性)を有
しているが、反射率の点では未だ不充分であり、Au系
やAg系に比較して反射率が劣るという欠点がある。更
にAu系に比べ、化学的安定性に劣る他、熱伝導率が低
いという欠点も抱えている。特に、書き換え型及び追記
型の各ディスクで要求される高熱伝導性に劣るという欠
点もある。従って、Al合金を反射薄膜層に使用したの
では、当該反射層に要求される諸特性を具備させること
は困難であり、その結果、ディスクの構造や設計に制約
が生じるという不具合があった。
uを反射薄膜用材料として使用することが提案されてい
るが、夫々以下に掲げる問題を抱えている。
金は、化学的安定性に優れ、記録特性の経時変化が少な
く、且つ、高反射率、高耐食性及び高熱伝導率が得られ
るという利点はあるが、Auは極めて高価であり、実用
的でない。更に、次世代の主たるレーザー波長となる青
色レーザー(波長405nm)に対し、充分な反射率が
得られないという問題がある。
金は安価であるが、耐食性(特に耐酸化性)に劣る他、
Au系と同様、青色レーザーに対する反射率が低いとい
う欠点を抱えている。その結果、ディスクの信頼性(耐
久性)低下を招く恐れがある。
金では、実用波長域の400〜480nmでは充分優れ
た高反射率を示すものの、耐食性及び記録特性の経時変
化では、Au系反射膜よりも劣るという欠点がある。
たときには、いずれも、基板等に対する密着性に劣ると
いう問題もある。光ディスクの反射放熱層は繰返し記録
に伴い、ヒートサイクルによる熱的衝撃により、当該反
射放熱層の界面と接している他の薄膜と付着力が低下す
る。その結果、実効的な熱伝導の低下や熱伝導のムラが
生じ、最終的にはジッター等が増加し、ディスクの記録
再生特性が著しく劣化する様になってしまう。
膜層においても、上記の書き換え型光ディスクと同様
の問題が生じている。
用材料として、Au又はAuを主成分とする合金が汎用
されている。これらの材料は、記録再生に使用されるレ
ーザー波長(780nm、650nm)に対し、有機色
素層が存在しても70%以上の高反射率を達成すること
ができる。しかしながら前述した通り、Auは極めて高
価であり、コスト上昇の主な原因となっている。
Alを反射薄膜材料として用いることが提案されてい
る。ところが純Ag、純Cuを主成分とする合金では、
前述の如く耐食性に劣るという欠点がある。
合金では耐久性に劣るという問題がある。即ち、純A
l、純Alを主成分とする合金を光ディスクの反射薄膜
層に用いると、マイグレーションや化学反応による反射
率の低下、エラーの増加等ディスク特性が経時変化を生
じ易い為、高度の信頼性が要求される追記型光ディスク
に使用するのは困難である。更にAl材料は反射率が低
く、特に合金元素を添加したAl基合金では反射率が一
層低くなり、有機色素層が存在すると70%以上の高反
射率を達成することができないという問題もある。
反射薄膜層には、信頼性の高い媒体を得るべく、高反射
率、化学的安定性(特に耐酸化性)、基板等に対する密
着性、構造安定性、記録特性の安定性、低コスト等の諸
特性を満たすことが要求されているにもかかわらず、こ
れらの要求特性全てを満足する金属薄膜層は未だ提供さ
れていない。反射率、化学的安定性等の点ではAuが最
も優れているが、コストが高くつく他、次世代規格の青
色レーザー(波長405nm)では反射率が大幅に低下
するという問題がある。
あり、その目的は、高反射率を有することは勿論のこ
と、耐久性[詳細には、特にディスク基板及びディスク
を構成する他の薄膜に対する密着性;構造安定性]も良
好な新規な光情報記録媒体用反射層・半透明反射層、光
情報記録媒体、及び光情報記録媒体用スパッタリングタ
ーゲットを提供することにある。
発明に係る耐久性に優れた光情報記録媒体用反射層また
は半透明反射層は、(a)Cuを0.5%以上、並びに
Nd,Sn,およびGeよりなる群から選択される少な
くとも1種の元素を合計で0.5〜3%含有するか、及
び/又は(b)希土類元素の少なくとも一種を0.1%
以上含有するAg基合金で構成されているところに要旨
を有するものである。尚、本発明における半透明反射層
(膜)とは、ディスク片面に2層以上の多層記録を行う
媒体の反射膜として用いられる膜で、透過率・反射率は
ディスクの構成によって規定されるが、おおよそ20〜
80%の透過率を有する薄膜を意味する。また、本発明
における反射層(膜)とは、ディスク片面に単層記録の
反射膜、若しくは多層記録の最下層の反射膜として用い
られる薄膜で、透過率はほぼ0%で、反射率はディスク
の構成により規定されるが、おおよそ70%以上であ
る。
にNd,Sn,およびGeよりなる群から選択される少
なくとも1種の元素を合計で0.5〜3%含有する含有
するAg基合金(以下、Ag−Cu系合金と呼ぶ場合が
ある)で構成されてなる反射層または半透明反射層は、
基板等に対する密着性に優れるという意味で耐久性に優
れているものである。
u,Y,およびNdよりなる群から選択される少なくと
も1種の元素を合計で0.2〜5.0%含有するものは
反射特性及び耐酸化性が高められるので、いずれも好ま
しい態様である。
(好ましくはNd及び/又はY)を0.1%以上含有す
るAg基合金(Ag−希土類元素合金)で構成されてな
る反射層または半透明反射層は、Agの拡散が抑制さ
れ、結晶粒成長が抑制される結果、結晶構造の安定性に
優れており、記録特性の安定性、ひいては耐久性という
実用上の効果につながるものである。
に、Au,Cu,Pd,Mg,Ti,およびTaよりな
る群から選択される少なくとも1種の元素を合計で0.
2〜5.0%含有するものは耐酸化性が高められるので
好ましい態様である。特に、Au,Cu,Pdを添加し
たAg−希土類元素合金は有用であり、合金化による反
射率の低下を抑制しながら、耐酸化性を一層向上させる
ことができるものである。
透明反射層は、読み出し専用型、書き換え型、追記型の
いずれにも適用され得るが、特に追記型及び読み出し専
用型の光ディスクに好適に用いることができる。
半透明反射を備えた光情報記録媒体、及び上記Ag基合
金で構成された光情報記録媒体用スパッタリングターゲ
ットも本発明の範囲内に包含される。
反射層または半透明反射層(以下、「反射層」で代表さ
せる場合がある)に要求される諸特性のうち、特に耐久
性向上に優れた材料を提供するという観点から鋭意検討
してきた。本発明における耐久性向上の指標としては、
具体的に、ディスク基板(ポリカーボネート基板等)
及びディスクを構成する他の薄膜に対する密着性(以
下、「基板等に対する密着性」で代表させる場合があ
る)を向上させることにより耐久性が高められる場合
と、Agの拡散が抑制され、結晶粒成長が抑制される
結果、構造安定性に優れ、最終的に耐久性が高められる
場合の両方を掲げ、かかる観点から実験を行った。
を添加して作製したAg基合金スパッタリングターゲッ
トを用い、スパッタリング法により種々の成分組成から
なるAg基合金薄膜を形成し、反射薄膜層としての特性
を評価した。その結果、(a)所定量のCu、及びN
d,Sn,およびGeよりなる群から選択される少なく
とも1種の元素を含有するAg基合金薄膜は基板等との
密着性に極めて優れることが明らかになった。更に上記
Ag−Cu系合金において、Au,Y,およびNdより
なる群から選択される少なくとも1種の元素を所定量添
加する(特に好ましくはAuを含み、更にY,Ndの少
なくとも一種を添加する)と反射特性及び耐食性(特に
耐酸化性)が向上することを見出すと共に、(b)所定
量の希土類元素を含有するAg基合金薄膜は構造安定性
に極めて優れることが明らかになった。更に上記Ag−
希土類元素合金において、Au,Cu,Pd,Mg,T
i,およびTaよりなる群から選択される少なくとも1
種の元素を所定量添加する(特に好ましくはAu,C
u,Pdの少なくとも一種を含む)と耐食性(特に耐酸
化性)が向上することを見出し、本発明を完成した。
ると、純Agの場合に比べ、減少する傾向にある。しか
しながら、本発明の如く合金の成分組成や添加量を適切
に調整した場合には、反射率の減少を許容可能範囲内に
制御することができるのみならず、従来に比べ、密着
性、構造安定性などの耐久性を始めとする諸特性を高水
準で達成し得ることができた。
(a)及び(b)を構成する要件について、順次説明す
る。
Sn,およびGeよりなる群から選択される少なくとも
1種の元素を合計で0.5〜3%含有するAg基合金
(Ag−Cu系合金)で構成されてなる反射層または半
透明反射層 上記態様では、Cuを0.5%以上含有し、且つ、N
d,Sn,およびGeよりなる群から選択される少なく
とも1種の元素を合計で0.5〜3%含有するAg基合
金で構成されている。即ち、上記発明の最重要ポイント
は、Ag基合金に上記元素を所定量添加すると基板等に
対する密着性が著しく向上することを明らかにしたとこ
ろにある。
g−Cu合金薄膜では、Cu添加量が多いほど基板等に
対する密着性は向上し、Cuの添加量が0.5%以上に
なると、純Ag薄膜に比べ、同程度若しくはそれ以上の
優れた密着効果を示すことが分かった。但し、反射特性
や耐食性(特に耐酸化性)との関係を考慮するとその上
限を5%(より好ましくは3%)に定めることが好まし
い。Ag−Cu合金薄膜の反射特性や耐酸化性を調べる
と、Cu添加量が多いほどこれらの特性は低下する傾向
にあるからである。
量と耐酸化性/反射特性との関係について詳述する。ま
ず、Cu含有量と耐酸化性との関係についてであるが、
一般に耐酸化性は反射率の減少量で評価される。そし
て、長波長域(例えば波長800〜600nmの領域)
における反射率の減少量から耐酸化性を評価した場合、
Cu含有量が0.5%未満では所望の効果が充分発揮さ
れないが、Cu含有量が0.5%以上になると、含有量
が多くなるにつれ耐酸化性も向上し、3%付近でその効
果は飽和する。一方、短波長域(例えば波長390nm
付近の領域)における反射率減少量から耐酸化性を評価
した場合には、Cuの添加に伴い耐酸化性は徐々に向上
し、1%付近で耐酸化性は最大となるが、それ以上添加
すると逆に耐酸化性は低下し始め、Cu含有量が5%を
超えると、純Agに比べ耐酸化性は劣ることが分かっ
た。
てであるが、AgにCuを含有させたAg合金薄膜で
は、Cu含有量が0.3〜3%と少ない場合は、純Ag
に比べ高い反射率を示すが、Cu含有量が3%を超える
と反射率は純Agに比べ低くなることが分かった。
つつ、更に優れた密着効果も確保する為には、Cuの添
加量を0.5〜5%の範囲に制御することが好ましい。
ても、Ag−Cu基合金を用いた例はある。しかしなが
ら、本発明の如くCuを所定量添加することにより基板
等に対する密着性が高められることまでは、いずれの内
容を精査しても全く開示されていない。
射膜がCu:0.1〜15原子%及びAg:85〜9
9.9原子%からなる光記録媒体が開示されている。し
かし、当該公報を精査しても、「Agに特定量のCuを
添加した薄膜は高反射率でしかも耐食性に優れる」とい
う程度の認識しかなく、上記公報はあくまでも耐食性及
び反射特性の観点からCuの添加量を定めたに過ぎな
い。
−Pd及び/又はCuの合金がコンパクトディスクの反
射層に好適である旨記載されている。その理由として、
これらの合金は優れた環境安定性を示し、耐食性に優れ
ること;特にAg−Pd合金は有機ポリカーボネート基
板に対し、非常に良好な接着性を有することを掲げてい
る。しかしながら、上記公報には本発明の如くAg−C
u合金が優れた密着効果を有することまでは開示も示唆
もされていない。
基板等に対する密着性向上の目的でCuを所定量添加す
ることが有効であるという知見は従来知られておらず、
本発明者らによって始めて見出されたものである。
よりなる群から選択される少なくとも1種の元素を合計
で0.5〜3%(より好ましくは0.5〜2%)の範囲
で添加することが必要である。これら元素の合計添加量
が0.5%未満では、密着性向上記作用が十分発揮され
ず、一方、上記元素の合計添加量が3%を超えると、逆
に当該作用が低下し、光情報記録媒体用反射層としての
性能が劣化下してしまう。
間で効果発現領域が異なる為、若干相違する。具体的に
は、Nd:1.0〜3.0%、Sn:0.5〜2.0
%、Ge:0.5〜3.0%の範囲内に制御することが
推奨される。
に要求される基本特性[即ち、反射率及び耐食性(耐酸
化性)]の更なる向上を目的として、更にAu,Y,及
びNdよりなる群から選択される少なくとも1種の元素
を合計で0.2〜5.0%(より好ましくは0.4〜
3.0%)含有することが好ましい。これら元素の合計
添加量が0.2%未満では上記作用が十分発揮されず、
一方、上記元素の合計添加量が5.0%を超えると、逆
に当該作用が低下し、光情報記録媒体用反射層としての
性能が劣化下してしまう。
%(より好ましくは0.4〜3.0%)含有することが
好ましい。Ag−Cu系合金に上記範囲のAuを添加し
た合金は、純Agと同程度の非常に高い反射率を維持し
つつ、しかも耐食性(特に耐酸化性)は純Agに比べ、
一層向上するからである。
は、概ねAgの添加量が多いほど顕著に見られ、主とし
て短波長域(例えば390nm付近の領域)では反射率
減少量の抑制という結果で顕著に現れる。一方、長波長
域(例えば600〜800nmの領域)では、0.3%
程度の極く少量のAu添加により反射率の減少量は抑制
されるが、それ以上添加しても耐食性向上効果は飽和
し、Auは高価な元素であるから経済的に無駄である。
また、Au添加量が5%を超えると、純Agに比べ、反
射率は低下する。これらの結果を総合的に勘案し、Au
の好ましい添加量を上記範囲に定めた。
に発揮させるうえで有効である。各元素の好ましい添加
量は、各元素間で効果発現領域が異なる為、若干相違す
る。具体的には、Au:0.5〜1.5%、Y:1〜3
%、Nd:1〜3%の範囲内に制御することが推奨され
る。上記範囲内では、純Ag薄膜を用いたのと同程度の
高反射率を維持できるからである。
成分を含有し、残部Agであるが、更に本発明の作用を
損なわない範囲で、上記成分以外の他の成分を添加して
も良い。例えば硬度向上等の特性付与を目的として、P
d,Pt等の貴金属や遷移元素(前述したものを除く)
を積極的に添加しても良い。また、O2,N2等のガス成
分や、溶解原料であるAg−Cu基合金に予め含まれて
いる不純物が含まれていても構わない。
1%以上含有するAg基合金(Ag−希土類元素合金)
で構成されてなる反射層または半透明反射層 上記態様では、希土類元素の少なくとも一種を0.1%
以上含有するAg基合金で構成されている。即ち、上記
発明の最重要ポイントは、Ag基合金に希土類元素の少
なくとも一種(好ましくはNd及び/又はY)を0.1
%以上添加すると、Agの結晶粒径成長が抑制され、記
録特性の安定性に優れる結果、耐久性が向上することを
明らかにしたところにある。
土類元素合金薄膜では、環境試験(温度80℃、湿度9
0%)において、希土類元素を0.1%以上添加すれ
ば、Agの拡散に起因する結晶粒径の増大を抑制する結
晶粒径成長は抑制されることが分かった。但し、反射特
性との関係を考慮するとその上限を3%(より好ましく
は2%)に定めることが好ましい。Ag−希土類元素合
金薄膜の反射特性を調べると、希土類元素の添加量が多
いほど反射特性は低下する傾向にあるからである。尚、
Agに希土類元素を0.1%以上添加したAg基合金
は、純Agに比べ、化学的安定性(特に耐酸化性)に優
れていることも分かった。
−希土類元素合金薄膜は、耐酸化性に優れると共に、構
造安定性にも著しく優れるものである。特に、スパッタ
リング等の成膜プロセスにより作成された純Ag薄膜
は、原子空孔等の多くの欠陥を含み、Agが拡散して容
易に凝集する為、環境試験の条件下ではAg結晶粒径の
増大が起り易くなる。これに対し、純Au薄膜の場合
は、同様に環境試験下で実施したとしてもAu結晶粒径
の増大は殆ど認められず、純Ag薄膜と純Au薄膜との
構造安定性には大きな差異があることが分かった。この
様な結晶粒径の増大は、薄膜の熱伝導や変化、応力状
態、膜強度、界面性状の変化を伴い、最終的には、媒体
の記録特性の劣化につながるものである。そこで、この
様なAg結晶粒径の増大を防止すべく、本発明者らが鋭
意検討したところ、Ag原子に対し、より大きな原子半
径を有する希土類元素を添加すれば、Agの拡散を抑制
し、結晶粒径の成長を抑制し得ることを見出し、本発明
を完成した。
に属する元素、即ち、Sc、Y、ランタノイド15元
素、アクチノイド15元素が挙げられるが、コストや工
業的流通量などを考慮すると、特にNd、Yの使用が推
奨される。上記希土類元素は、0.1%以上、好ましく
は0.3%以上添加することが好ましい。それ以上添加
しても、上記作用は飽和してしまうからである。これら
の希土類元素は単独で使用しても良いし、二種以上を併
用しても構わない。
3.0%に定めることが好ましい。本発明では、反射特
性の目標レベルの一つとして、一般的なDVDで使用さ
れる波長650nmにおいて、純Au薄膜と同程度の反
射率にすることを掲げているが、希土類元素の添加量が
3.0%を超えると、反射特性が著しく低下するからで
ある。より好ましくは2.0%以下である。更に、上記
範囲では、耐酸化性も純Agに比べ、良好であることか
ら、所望の薄膜が得られることが分かった。
つつ、更に、Ag結晶粒径の成長を抑制する為には、希
土類元素の添加量を0.1%以上(好ましくは0.3%
以上)、3.0%以下(好ましくは2.0%以下)に制
御することが好ましい。
Au合金に、Yなどの遷移金属を0.3〜8.0%添加
した反射層を有する光記録媒体が開示されている。しか
しながら、上記公報には、本発明の如くAg結晶粒径抑
制という課題については全く意図しておらず、かかる観
点から、Yなどの遷移金属を添加する旨の記載は全くな
い。実際のところ、上記公報でYと同等効果を示す元素
として列挙されているTi,Ta,Zr,Re,In,
Sn,Zn,Mgの各元素では、本発明の特徴である薄
膜の粒成長抑制効果は殆どなく、かかる観点からも、上
記公報に記載の発明と本発明とは、異なるものであるこ
とが容易に理解できる。
6007889には、AgにAu、Cu、Pd、Rh等
の元素を添加して耐久性を改善する方法が開示されてい
る。しかしながら、これらの方法により、耐食性は改善
されるものの、Ag合金薄膜の構造の経時変化を抑制す
るには未だ不充分であった。
に、Au,Cu,Pd,Mg,Ti,およびTaよりな
る群から選択される少なくとも1種の元素を合計で0.
5〜5.0%含有するものは、耐酸化性が一層高められ
るので好ましい態様である。前述した通り、Agに希土
類元素を添加したAg基合金薄膜は、純Agに比べ、耐
酸化性が向上するが、Ag−希土類元素に上記の元素を
添加したときには、合金化による反射率の低下を抑制し
ながら、更に耐酸化性が向上するというメリットがあ
る。一般に、光情報記録媒体の耐酸化性は反射率の減少
量で評価されるが、光情報記録に用いられる実用的なレ
ーザー波長である780,650,405nm近傍の波
長域における反射率の減少量から耐酸化性を評価したと
ころ、これらの元素を合計で0.5%以上添加すると耐
酸化性が向上するが、5%を超えると純Agに比べ、耐
酸化性は低下することが明らかになった。ちなみに、レ
ーザーの波長に関し、一世代前の規格(CD)では78
0nmであったが、これからの規格(DVD)では65
0nmとなり、更に2002年以降の次世代規格では、
青色レーザー(405nm)が標準になることが予想さ
れている。
の種類によっても若干相違するが、Cu:0.5〜5.
0%、Au:0.5〜5.0%、Pd:0.5〜3.0
%、Mg:0.5〜3.0%、Ti:0.5〜3.0
%、Ta:0.5〜3.0%の範囲に制御することが推
奨される。このうちMg、Ti及びTaは、耐酸化性向
上作用はCu、Au、Pdに比べて劣るものの、コスト
が安くつくというメリットがある。また、AuやPd以
外の貴金属元素(Ru,Rh,Ir等)も同様に耐酸化
性向上作用は見られるものの、コストが高く、実用的で
ない。尚、これらの元素は単独で使用しても良いし、二
種以上を併用しても構わない。
成分を含有し、残部Agであるが、更に本発明の作用を
損なわない範囲で、上記成分以外の他の成分を添加して
も良い。例えば硬度向上等の特性付与を目的として、P
t等の貴金属や遷移元素(前述したものを除く)を積極
的に添加しても良い。また、O2,N2等のガス成分や、
溶解原料であるAg−Cu基合金に予め含まれている不
純物が含まれていても構わない。
分組成からなるAg基合金はスパッタリング法により形
成されたものであることが推奨される。本発明に用いら
れる元素[例えば上記(a)の態様の場合、基板等に対
する密着性向上元素(Cu,Ti,Nd,W,Mo,S
n,Ge)、反射特性及び耐酸化性向上元素(Au,N
i,Y,Nd)]は、平衡状態ではAgに対する固溶限
が極めて小さい(尚、Auは全率固溶する)が、スパッ
タリング法により形成された薄膜では、スパッタリング
法固有の気相急冷によって非平衡固溶が可能になる為、
その他の薄膜形成法でAg基合金薄膜を形成した場合に
比べ、上記合金元素がAgマトリックス中に均一に存在
し、その結果、耐硫化性や密着性が著しく向上するから
である。
リングターゲット材として、溶解・鋳造法で作製したA
g基合金(以下、「溶製Ag基合金ターゲット材」とい
う)を使用することが好ましい。かかる溶製Ag基合金
ターゲット材は組織的に均一であり、また、スパッタ率
及び出射角度が均一な為、成分組成が均一なAg基合金
薄膜(反射金属層)が安定して得られる結果、より高性
能の光ディスクが製作されるからである。尚、上記溶製
Ag基合金ターゲット材の酸素含有量を100ppm以
下に制御すれば、膜形成速度を一定に保持し易くなり、
Ag基合金薄膜膜の酸素量も低くなる為、当該Ag基合
金薄膜の反射率及び耐食性(特に耐硫化性)を著しく高
めることが可能になる。
推奨される。光情報記録媒体用反射金属層のなかには、
該金属反射層の上に無機保護層が被覆された2層タイプ
のもの、該金属反射層の上に異なる金属薄膜が積層され
た2層タイプのもの等、単層以外の構成からなる反射金
属層も提案されている。このうち前者は、金属反射層
(Ag合金薄膜層)の上に無機保護層を積層することに
より、熱伝導率の調整と高温多湿下での耐久性確保を目
指すものであり、一方、後者は、2種類の異なる金属若
しくは合金を積層することにより、トレードオフの関係
にある複数の要求特性を同時に満足させようというもの
である。ところが、いずれの場合においても、金属反射
層の上に無機保護層若しくは異なる金属層等を別途形成
しなければならず、製造コスト(材料コスト+成膜コス
ト)が増加する。これに対し、本発明の反射層は上記の
如く構成されており、それ自体で充分、密着性、反射特
性、耐久性(耐酸化性)等の諸特性に優れる為、敢えて
2層タイプとする必要はなく、単層構造で所望の特性を
発揮し得るから、製造コスト上昇の恐れもない。勿論、
更なる特性の向上を目指して、前述の2層タイプにして
も良く、本発明では当該態様を排除する趣旨では決して
ない。
ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは
全て本発明の技術範囲に包含される。
Cu系合金薄膜を中心に検討したものである。尚、これ
らの実施例では、島津製作所製可視紫外分光光度計(光
度計A)を使用して反射率を測定した。
金薄膜の密着性を評価した。
Ag二元基合金ターゲット(各種合金元素を2.0%含
有)を用い、DCマグネトロンスパッタリングにより、
透明ポリカーボネート樹脂基板(基板サイズ:直径50
mm、厚さ1mm)上に厚さ1000Åの各種Ag二元
基合金薄膜(反射薄膜層)を形成した試料を作製した。
ィー及びウェットエッチングにより幅10μmのストラ
イプ形状に加工し、加工後のストライプパターンの剥離
の有無を光学顕微鏡で観察することにより、密着性を評
価した。その結果を表1に示す。
分を含有するAg二元基合金では、基板全面にわたって
剥離は一切認められず、密着性に極めて優れることが分
かる。
薄膜の密着性を評価した。
であると認められた試料(Cuを除く)について、使用
する樹脂基板の大きさを、基板サイズ:12.7×1
2.7mmに変化させたこと以外は実施例1と同様にし
て各種Ag二元基合金薄膜を形成した試料を作製した。
次に、上記試料についてピーリングテストを実施し、剥
離時の荷重(引張強度)を測定することにより密着性を
定量的に評価した。具体的には、試料の基板側と薄膜側
に夫々金属製治具を貼付けて固定し、両金属製治具につ
いて、引張試験機により引張試験を行い、薄膜と基板が
界面から剥離される時点の荷重(引張強度)を測定す
る。尚、金属製治具の貼付固定には通常、接着剤が使用
されるが、本実施例では、接着時に熱がかかることを避
ける為、接着剤として、常温硬化タイプの2液性エポキ
シ樹脂を使用した。また、比較の為に、他の元素を含有
するAg二元基合金薄膜についても同様に試験した。こ
れらの結果を表2に示す。
認められたAg二元基合金は、いずれも引張強度が90
kgf/cm2以上と極めて高い密着性を示している。
これに対し、他のAg二元基合金では、いずれも引張強
度が低く、密着性に劣っていた。
Sn基、Ag−Ge基、Ag−Nd基の各合金基は密着
性に極めて優れることが確認された。
する密着性について、Cu添加量を種々変化させて調べ
た。
ットを用い、実施例1と同様にしてAg−Cu二元基合
金薄膜を形成した試料を作成した後、実施例2と同様に
してピーリングテストを実施し、密着性を定量的に評価
した。これらの結果を図4に示す。
u添加量の増加に伴い、基板等に対する密着強度(剥離
する際に引張強度)は増加する傾向にあることが分か
る。
高温高湿試験前後の反射率変化量を調べた。
ゲット(合金元素を2.0%含有)を用い、実施例1と
同様の方法により種々のAg二元基合金薄膜(反射薄膜
層)を形成した試料を作製した後、測定波長:800〜
200nmの範囲における反射率(分光反射率)を測定
した。表3に、各種Ag基合金薄膜における、波長80
0nmの反射率及び波長390nmの反射率を併記す
る。
びNdを夫々2.0%含有するAg二元基合金はいずれ
も波長800nmで90%以上、波長390nmで70
%以上の高い反射率を示し、これ以外の他のAg二元基
合金と同程度の優れた反射率を有することが分かった。
このうちSn,Cu,Au,Y,Ndの各元素を添加し
たAg二元基合金は、特に初期反射率(スパッタリング
で成膜した直後の薄膜の反射率)が高かった。
験として高温高湿試験(温度80℃、湿度90%RHに
て48時間実施)を行い、反射薄膜層の耐食性(耐酸化
性)を評価した。具体的には、高温高湿試験終了後の各
試料について反射薄膜層の反射率(分光反射率)を測定
し、試験前後の反射率の差(即ち、試験終了後の反射率
の減少量)を算出することにより耐食性(耐酸化性)を
評価した。表4に、各種Ag基合金薄膜を高温高湿試験
に付したときの、波長800nmの反射率変化量及び波
長390nmの反射率変化量を示す。
u,Y,Ndの各元素を含有するAg基合金は反射率の
減少量が少なく、耐食性(耐酸化性)に極めて優れるこ
とが分かる。
と、高反射率及び高耐食性(高耐酸化性)の確保という
観点からすれば、特に、Ag−Cu基、Ag−Au基、
Ag−Y基、Ag−Nd基各合金薄膜の使用が好ましい
ことが分かる。
Cuの添加量を種々変化させたときの初期反射率及び高
温高湿試験前後の反射率変化量を調べた。
素の添加量を変化させつつ、測定波長800〜200n
mの範囲における反射率(分光反射率)を測定した。反
射率は反射薄膜層側から測定した。図5に、合金添加量
と波長700nmにおける初期反射率の関係を示す。
Cuの添加に伴い、初期反射率は徐々に増加し、1%付
近で最大となり、その後、反射率は低下し始め、Cu添
加量が3%を超えると、純Agに比べ、反射率は低くな
った。
方法により反射薄膜層の耐食性(耐酸化性)を評価し、
耐食性と合金元素添加量の関係を調べた。図6に、高温
高湿試験前後のAg−Cu基合金薄膜について、波長7
00nm及び390nmの反射率と合金元素添加量との
関係を示す。
純Agに比べ、反射率減少量が小さく、合金化により耐
食性(耐酸化性)が向上することが分かる。
0nmの反射率減少量はCuの添加に伴って小さくな
り、3%付近で耐食性(耐酸化性)向上効果は飽和して
しまう。また、波長390nmの反射率減少量は、Cu
添加に伴って小さくなるが、更に添加すると反射率減少
量は逆に大きくなり、添加量が3%以内であれば純Ag
に比べ耐酸化性は向上するのに対し、5%を超えると、
純Agに比べ、耐酸化性は低下することが分かった。
具備させる為には、Ag−Cu基合金ではCu:0.5
〜5%の範囲に制御することが好ましいことが分かる。
及びAu含有量を種々変化させたときにおける、初期反
射率及び耐食性(耐酸化性)を調べた。
り、Ag−1.0%Cu−x%Auの三元基合金薄膜及
びAg−1.0%Au−x%Cuの三元基合金薄膜(x
は添加量)を形成した試料を作製し、実施例4と同様の
方法により各種合金薄膜と初期反射率との関係を調べ
た。図7に、xの添加量と波長700nmの初期反射率
との関係を示す。
の三元基合金では、Ag−Au二元基合金の場合と同
様、Au添加による反射率向上効果が認められた。詳細
には、Auの添加に伴い当該合金の反射率は徐々に増加
し、1%付近で反射率は最大となり、更に添加すると反
射率は減少する傾向にあるが、Auを概ね5%まで添加
しても98%以上の極めて高い反射率が確保されてい
た。一方、Ag−1.0%Au−x%Cuの三元基合金
では、Cuの添加に伴いAg合金の反射率は減少傾向に
あるが、Cuを約5%添加したとしても95%以上の高
い反射率が確保されていた。
の方法により反射層薄膜の耐食性(耐酸化性)を評価し
た。図8に、高温高湿試験前後の波長700mmにおけ
る反射率変化量と、Au若しくはCuの添加量との関係
を示す。
も、純Ag及びAg−Cu/Ag−Auの二元基合金に
比べ反射率減少量が小さく、合金化により耐食性(耐酸
化性)は向上することが分かった。
を種々変化させたときにおける、初期反射率及び耐食性
を調べた。
り、Ag−0.8%Cu−x%Auの三元基合金薄膜
(xは添加量)を形成した試料を作製し、実施例4と同
様の方法により各種合金薄膜と初期反射率との関係を調
べた。図9に、xの添加量と波長800nmの初期反射
率との関係を示す。
加量を0〜1%の範囲で変化させてても95%以上の非
常に高い反射率を有している。
水溶液浸漬試験(電解質:5%NaCl水溶液、温度:
室温)を実施し、反射層薄膜の耐食性を評価した。図1
0に、塩化ナトリウム水溶液浸漬12時間前後の波長8
00mmにおける反射率変化量と、Au添加量との関係
を示す。
(Au含有量が0の合金)では反射率減少量が大きいの
に対し、Auを添加したAg−Cu−Au基合金では反
射率減少量は非常に小さく、耐食性に極めて優れている
ことが分かる。詳細には、Auを0.2%以上添加する
と反射率減少量は殆ど見られなかった。
金に第四成分を添加した四元基合金薄膜の初期反射率、
耐食性(耐酸化性)及び基板等に対する密着性を調べ
た。
り、図11に示す各種Ag四元基合金薄膜(第四成分と
して、Nd,Sn,Geの各元素を0〜5%の範囲で変
化させて添加したもの)を形成した試料を作製し、各種
合金薄膜と初期反射率との関係を調べた。図11に、第
四成分の添加量と波長700nmの初期反射率との関係
を示す。
四成分の添加により反射率は徐々に低下する傾向が見ら
れるが、当該第四成分を5%添加した場合であっても8
5%以上の高い反射率を維持することができた。従っ
て、第四成分として上記元素の添加は有用であることが
分かる。尚、第四成分がSnの場合、反射率低下は最も
小さく、次いで、Nd,Geの順序であった。
の方法により反射層薄膜の耐食性(耐酸化性)を評価し
た。図12に、高温高湿試験前後の波長700mmにお
ける反射率変化量と、第四成分の添加量との関係を示
す。
しい範囲で添加した合金では、反射率減少量は変化しな
いか非常に小さく、良好な耐酸化性を有することが分か
った。
金薄膜の密着性を評価した。
表5に示す各種Ag四元基合金薄膜を形成した試料を作
製した後、実施例1と同様の方法により、パターニング
テストによる密着性試験を実施した。表5に、上記Ag
四元基合金薄膜に対するストライプパターンの剥離状況
を併記する。
したAg基合金薄膜では、基板全面にわたって剥離は一
切認められず、密着性に極めて優れていることが分か
る。
薄膜の密着性を評価した。
図13に示す各種Ag−0.8%Cu−1.0%Au−
Xの四元基合金薄膜(Xは、Sn,Ge,Ndの各元
素)を形成した試料を作製した後、実施例2と同様の方
法によりピーリングテストを実施し、密着性を定量的に
評価した。その結果を図13に示す。
合金の密着強度(剥離する際の引張強度)は増加し、A
g−Cu−Au三元基合金及び純Agに比べ、密着性が
向上することが分かった。
Ag−希土類元素合金薄膜を中心に検討したものであ
る。尚、これらの実施例では、Neoark製Mode
l810改造機(光度計B)を使用して反射率を測定し
た。
電子顕微鏡(TEM)を用いて観察した。
パッタリングを用い、透明ポリカーボネート樹脂基板
(基板サイズ:直径50mm、厚さ1mm)上に厚さ1
500Åの各種薄膜(反射薄膜層)、即ち、純Ag、純
Au、Ag−0.9%Cu−1.0%Au、Ag−0.
5%Nd、Ag−0.5%Nd−0.9%Cu−1.0
%Auの各合金薄膜を形成した試料を用いた。尚、環境
試験の条件は温度80℃、湿度90%、保持時間48時
間とした。これらの結果を夫々、図14〜23に示す。
このうち、図14は純Agにおける高温高湿試験前の粒
径を示す写真、図15は純Agにおける高温高湿試験後
の粒径を示す写真、図16は純Auにおける高温高湿試
験前の粒径を示す写真、図17は純Auにおける高温高
湿試験後の粒径を示す写真、図18はAg−0.9%C
u−1.0%Auにおける高温高湿試験前の粒径を示す
写真、図19はAg−0.9%Cu−1.0%Auにお
ける高温高湿試験後の粒径を示す写真、図20はAg−
0.5%Ndにおける高温高湿試験前の粒径を示す写
真、図21はAg−0.5%Ndにおける高温高湿試験
後の粒径を示す写真、図22はAg−0.5%Nd−
0.9%Cu−1.0%Auにおける高温高湿試験前の
粒径を示す写真、図23はAg−0.5%Nd−0.9
%Cu−1.0%Auにおける高温高湿試験後の粒径を
示す写真である。
晶粒径の変化が殆ど見られない(図16及び17)のに
対し、純Ag薄膜(図14及び15)及びAg−0.9
%Cu−1.0%Au薄膜(図18及び19)では、約
5倍程度まで結晶粒径が大きく成長していることが分か
る。これに対し、Agに希土類元素を添加したAg−
0.5%Nd薄膜(図20及び21)及びAg−0.5
%Nd−0.9%Cu−1.0%Au薄膜(図22及び
23)では、試験の前後で結晶粒径の変化は殆どなく、
希土類元素の添加によりAg基合金薄膜の粒成長が著し
く抑制されることが分かる。
いて調べた。
の試料を作製し、結晶粒径をTEM像により算出した。
その結果を図24に示す。
したAg−1%Nd及びAg−1%Yは、いずれも保持
時間が増加しても、結晶粒径の変化が殆どないのに対
し、希土類元素以外の元素を添加したAg合金では、保
持時間が増加するにつれ、結晶粒径が著しく増加した。
純Agにおいても、保持時間の増加に伴い、結晶粒径は
増加するが、特に、AgにAu,Cu,In,Zn,S
nを添加したときには、純Agに比べ、結晶粒径が著し
く増加している。但し、これらの元素にNdを添加する
と(例えばAg−1%Nd−1%Cu−1%Au合
金)、結晶粒径の変化は殆ど見られないことから、希土
類元素による粒径増大抑制効果は極めて大きいことが分
かる。
加量と環境試験前後の結晶粒径との相関関係について調
べた。
の試料を作製し、結晶粒径をTEM像により算出した。
その結果を図25に示す。
d,Y)は結晶粒径増大抑制作用が顕著に見られる。こ
の様な作用は、いずれも0.1%の添加により発揮され
るが、それ以上添加しても、当該作用は飽和してしまう
ことが分かる。
加量と初期反射率との相関関係を調べた。
二元基合金薄膜(反射薄膜層)を形成した試料を作製し
た後、測定波長650nmの範囲における反射率(分光
反射率)を測定した。その結果を図26に示す。
率の低下は殆ど見られないのに対し、その他の元素で
は、添加量に比例して反射率が低下した。尚、初期反射
率は、現状、DVDなどに使用されている純Au(初期
反射率85.8%)と同程度であることが基準とされる
が、かかる観点からすれば、希土類元素の添加量は3.
0%以下、Ti,Mg,Taの各添加量は2.0%以下
に制御することが推奨される。
ける耐食性を評価した。耐食性(耐酸化性)は、高温高
湿試験(温度80℃、湿度90%、保持時間48時間)
前後の反射率の低下量を調べて評価した。具体的には、
高温高湿試験終了後の各試料について反射薄膜層の反射
率(波長650nm)を測定し、試験前後の反射率の差
(即ち、試験終了後の反射率の減少量)を算出すること
により耐食性(耐酸化性)を評価した。これらの結果を
表6に示す。参考までに、純Au及び純Agの耐食性を
併記すると共に、Ndの代わりにYを添加したAg−Y
合金薄膜における耐食性も併記した。
と大きく低下し、耐食性に劣っているが、AgにNd及
びYを添加した合金では、反射率低下量は約−2.0%
となり、耐食性は改善されている。更に、Ag−Nd
に、Ti,Mg,Taを添加した合金では、耐食性は一
層改善されており、Au,Cu,Pdを添加した合金で
は、更に一層耐食性が改善されていることが分かる。
の様に構成されているので、高反射率を有することは勿
論のこと、ディスク基板(ポリカーボネート基板等)及
びディスクを構成する他の薄膜に対する密着性に優れて
いるか、Agの拡散に起因する結晶粒径の増大が抑制さ
れるため、光情報記録媒体(読込み型、追記型、および
書換え型の各光ディスク)の性能や信頼性を格段に高め
ることができた。また、本発明のスパッタリングターゲ
ットは、上記光情報記録媒体用反射層をスパッタリング
により形成するときに好適に使用され、形成される反射
薄膜層の成分組成が安定しやすくなるというメリットの
他、密着性、構造安定性、反射特性、耐食性(特に耐酸
化性)等の諸特性にも優れた反射薄膜層が効率よく得ら
れるというメリットも奏する。本発明の光情報記録媒体
は、特に光磁気記録媒体を除く光情報記録媒体に有用で
ある。
す模式図である。
式図である。
模式図である。
いて、合金元素添加量と剥離荷重の関係を示すグラフで
ある。
いて、合金元素添加量と初期反射率の関係を示すグラフ
である。
いて、Cu添加量と反射率減少量の関係を示すグラフで
ある。
について、第三成分の添加量と初期反射率の関係を示す
グラフである。
について、第三成分の添加量と反射率減少量の関係を示
すグラフである。
薄膜層について、Auの添加量と初期反射率の関係を示
すグラフである。
反射薄膜層について、Auの添加量と反射率減少量の関
係を示すグラフである。
膜層について、第四成分の添加量と初期反射率の関係を
示すグラフである。
膜層について、第四成分の添加量と反射率減少量の関係
を示すグラフである。
薄膜層について、第四成分の添加量と引張強度の関係を
示すグラフである。
粒径を示す写真である。
粒径を示す写真である。
粒径を示す写真である。
粒径を示す写真である。
uにおける高温高湿試験前の粒径を示す写真である。
uにおける高温高湿試験後の粒径を示す写真である。
高湿試験前の粒径を示す写真である。
高湿試験後の粒径を示す写真である。
u−1.0%Auにおける高温高湿試験前の粒径を示す
写真である。
u−1.0%Auにおける高温高湿試験後の粒径を示す
写真である。
験時間と結晶粒径の関係を示すグラフである。
加量と結晶粒径の関係を示すグラフである。
加量と初期反射率の関係を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】Cuを0.5%(原子%の意味、以下同
じ)以上、並びにNd,Sn,およびGeよりなる群か
ら選択される少なくとも1種の元素を合計で0.5〜3
%含有するか;及び/又は希土類元素の少なくとも一種
を0.1%以上含有するAg基合金で構成されているこ
とを特徴とする耐久性に優れた光情報記録媒体用の反射
層または半透明反射層。 - 【請求項2】 Cuを0.5%以上、並びにNd,S
n,およびGeよりなる群から選択される少なくとも1
種の元素を合計で0.5〜3%含有するAg基合金で構
成されていることを特徴とする密着性に優れた反射層ま
たは半透明反射層。 - 【請求項3】 前記Ag基合金が、更にAu,Y,およ
びNdよりなる群から選択される少なくとも1種の元素
を合計で0.2〜5.0%含有することにより反射特性
及び耐酸化性が高められたものである請求項2に記載の
反射層または半透明反射層。 - 【請求項4】 希土類元素の少なくとも一種を0.1%
以上含有するAg基合金で構成されていることを特徴と
するAgの結晶粒径成長が抑制された反射層または半透
明反射層。 - 【請求項5】 前記希土類元素はNdまたはYである請
求項4に記載の反射層または半透明反射層。 - 【請求項6】 更に、Au,Cu,Pd,Mg,Ti,
およびTaよりなる群から選択される少なくとも1種の
元素を合計で0.2〜5.0%含有することにより耐酸
化性が高められたものである請求項4または5に記載の
反射層または半透明反射層。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のAg基
合金で構成されている反射層または半透明反射層を備え
た光情報記録媒体。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のAg基
合金で構成されていることを特徴とする光情報記録媒体
用スパッタリングターゲット。
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