JP2002006254A - 内面走査型画像記録装置 - Google Patents
内面走査型画像記録装置Info
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Abstract
する。 【解決手段】画像情報に応じて変調されたレーザビーム
Lは、ビームシフト部38によって光軸がX、Y方向に
所定量移動制御された後、スピナー40の回転する2つ
の反射鏡58、60によって交互に反射され、感光材料
Sに導かれる。この場合、ビームシフト部38によるレ
ーザビームLの移動方向を反射鏡58、60の回転に対
応させて制御することにより、感光材料Sに対して各反
射鏡58、60毎にレーザビームLを走査させることが
でき、これによって、効率的な画像記録を行うことがで
きる。
Description
よって構成されるドラムの内周面に保持された感光材料
に対して、画像情報に応じて変調された光ビームを走査
して画像を記録する内面走査型画像記録装置に関する。
記録する装置として、副走査搬送される平面状の感光材
料の主走査方向にレーザビームを照射して記録を行う平
面走査型画像記録装置、回転するドラムの外周面に装着
された感光材料にレーザビームを照射して記録を行う外
面走査型画像記録装置、および、円筒状ドラムの内周面
に装着された感光材料にレーザビームを照射して記録を
行う内面走査型画像記録装置がある。この場合、内面走
査型画像記録装置は、感光材料が円筒状ドラムの内周面
に装着されているため、記録中における感光材料の剥離
がなく、且つ、記録される画像の寸法精度が高く、ま
た、高速走査性、経済性に優れていることから、多用さ
れるに至っている。
の構成を概略的に示したものである。内面走査型画像記
録装置2は、内周面に感光材料Sが装着される半円筒状
ドラム4と、レーザビームLを出力するレーザ発振器6
と、レーザビームLを感光材料Sに対して主走査および
副走査するスピナー8とを備える。
ムLは、画像情報に応じてレーザビームLを変調する音
響光学変調素子等からなる変調手段10によって変調さ
れた後、ビームエクスパンダを構成するレンズ12、1
4を介し2枚の反射鏡16、18により反射され、集光
レンズ20を介してスピナー8に導かれる。スピナー8
は、反射鏡22を半円筒状ドラム4の中心軸を中心とし
て回転させることにより、入射したレーザビームLを反
射して感光材料Sを主走査するとともに、半円筒状ドラ
ム4の中心軸に沿った副走査方向に移動することによ
り、感光材料Sに2次元画像を記録する。
査型画像記録装置2では、スピナー8を構成する反射鏡
22が感光材料Sに指向している場合にのみ画像記録が
遂行されるため、反射鏡22が感光材料Sに指向してい
ない場合のレーザビームLが無駄となる不具合がある。
また、感光材料Sは、スピナー8の1回転に対して1回
の走査しかされないため、高速な画像記録は困難であっ
た。
ば、半円筒状ドラム4の代わりに円筒状に近いドラムを
用い、レーザビームLを有効に活用して露光効率を高め
ることが考えられるが、そのように構成すると、感光材
料Sのドラムへの着脱作業が困難になってしまう。特
に、印刷用プレートに対して画像を記録するような場
合、剛性の高い感光材料Sを大きな曲率で湾曲させなけ
ればならず、その作業を行う際に感光材料Sを損傷する
懸念がある。従って、感光材料Sの着脱作業に長時間を
要することとなり、高速での画像記録サイクルを達成す
ることが結果的に困難となってしまう。
ナー8の回転速度を高めることが考えられるが、スピナ
ー8は、1枚の反射鏡22が回転軸に対して略45゜に
設定された非対称形となっているため、回転むらが生じ
やすく、また、遠心力によって反射鏡22が変形するこ
とも懸念される。さらに、高速回転を行うと、騒音や発
熱の原因ともなる。これらを回避するためには、反射鏡
22を小さく構成すればよいのであるが、反射鏡22を
小さくすると、レーザビームLの受光面積が小さくなっ
てしまうため、感光材料Sに対して光エネルギを十分に
集中させることができなくなり、この結果、解像度が低
下して画像品質が劣化することになる。
材料に対して画像を高速且つ高精度に記録することので
きる内面走査型画像記録装置を提供することにある。
めに、本発明は、円筒状体の一部によって構成されるド
ラムの内周面に保持された感光材料に対して、画像情報
に応じて変調された光ビームを走査して画像を記録する
内面走査型画像記録装置において、回転軸を中心とする
同一円周上に配置される複数の反射鏡を有し、前記回転
軸を中心として回転する前記各反射鏡により前記光ビー
ムを反射し、前記感光材料に導いて走査するスピナー
と、前記スピナーの上流側に配設され、前記感光材料に
前記光ビームを導く前記各反射鏡の移動速度および移動
方向に対応させて前記光ビームの光軸を移動させる光ビ
ーム移動手段と、を備えることを特徴とする。
鏡の数に対応した走査線を形成することができるため、
光ビームのエネルギをロスすることなく、画像を高速に
記録することができる。
内面走査型画像記録装置30を示す。内面走査型画像記
録装置30は、内周面に感光材料Sが装着される半円筒
状ドラム32と、レーザビームLを出力するレーザ発振
器34と、レーザビームLを画像情報に応じて変調する
変調器35と、半円筒状ドラム32の軸線36に直交す
る面内でレーザビームLの光軸をシフトさせるビームシ
フト部38(光ビーム移動手段)と、レーザビームLを
感光材料Sに対して主走査および副走査するスピナー4
0とを備える。
する中心角が約180゜に設定される。この場合、半円
筒状ドラム32の軸線36に沿ったZ方向を副走査方向
とし、軸線36に直交するX方向(第1方向)およびY
方向(第2方向)を主走査とする。なお、X方向は図3
の紙面に直交する方向とし、Y方向は図3の紙面に沿っ
た方向とする。
に従ってレーザビームLの光量を制御し、あるいは、オ
ンオフ制御するものであり、例えば、音響光学変調素子
(AOM)、電気光学変調素子(EOM)等によって構
成することができる。なお、レーザ発振器34としてレ
ーザダイオードを使用する場合には、変調器35は不要
であり、レーザダイオードを直接変調することができ
る。
ル42X(第1移動手段)およびYシフトモジュール4
2Y(第2移動手段)から構成される。Xシフトモジュ
ール42Xは、スピナー40に対するレーザビームLの
X方向の入射位置調整を行う。Yシフトモジュール42
Yは、スピナー40に対するレーザビームLのY方向の
入射位置調整を行う。さらに、Xシフトモジュール42
Xは、レーザビームLをX方向に平行シフトさせるため
の第1シフト素子44Xおよび第2シフト素子46Xか
らなり、Yシフトモジュール42Yは、レーザビームL
をY方向に平行シフトさせるための第1シフト素子44
Yおよび第2シフト素子46Yからなる。第1シフト素
子44X、第2シフト素子46X、第1シフト素子44
Yおよび第2シフト素子46Yは、出射するレーザビー
ムLの回折方向を印加される電気信号に従って制御する
ものであり、変調器35と同様、例えば、音響光学偏向
素子(AOD)、電気光学偏向素子(EOD)等によっ
て構成することができる。ビームシフト部38の下流側
には、ビームエクスパンダを構成するレンズ48、50
が配列され、レンズ50の下流側には、レーザビームL
を180゜偏向させるための反射鏡52、54が配列さ
れる。
ムLは、集光レンズ56を介してスピナー40に供給さ
れる。スピナー40は、半円筒状ドラム32の軸線36
を中心として回転する2枚の反射鏡58、60を有す
る。反射鏡58、60は、軸線36に対して対称に配置
される。
型画像記録装置30の制御回路を示す。この制御回路
は、スピナーエンコーダ62からのスピナー40の回転
に応じた回転位置信号に基づいて制御クロック信号を生
成する制御クロック信号生成部64と、制御クロック信
号に基づいて画像信号を生成する画像信号生成部66
と、制御クロック信号に基づいてX方向シフト電圧信号
を生成するX方向シフト電圧信号生成部68と、X方向
ミラー誤差補正信号を生成するX方向ミラー誤差補正信
号生成部70と、Y方向シフト電圧信号を生成するY方
向シフト電圧信号生成部72と、Y方向ミラー誤差補正
信号を生成するY方向ミラー誤差補正信号生成部74と
を備える。
号生成部68、X方向ミラー誤差補正信号生成部70、
Y方向シフト電圧信号生成部72およびY方向ミラー誤
差補正信号生成部74には、それぞれ電圧制御発振器7
5、76、78、80および82が接続される。
変調信号は、アンプ85を介して変調器35に供給さ
れ、レーザ発振器34から出力されるレーザビームLを
画像信号生成部66からの画像信号に従って変調する。
電圧制御発振器76から出力された周波数変調信号は、
アンプ86を介して第1シフト素子44Xに供給され
る。電圧制御発振器78から出力された周波数変調信号
は、加算器88において電圧制御発振器76からの周波
数変調信号に加算され、インバータ90によって極性が
反転された後、アンプ92を介して第2シフト素子46
Xに供給される。電圧制御発振器80から出力された周
波数変調信号は、アンプ94を介して第1シフト素子4
4Yに供給される。電圧制御発振器82から出力された
周波数変調信号は、加算器96において電圧制御発振器
80からの周波数変調信号に加算され、インバータ98
によって極性が反転された後、アンプ100を介して第
2シフト素子46Yに供給される。
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
に、その動作につき図5〜図7に基づいて説明する。
ームLは、先ず、変調器35に入射し、画像情報に応じ
てオンオフ制御される。すなわち、スピナーエンコーダ
62は、スピナー40の回転角度に係る回転位置信号を
制御クロック信号生成部64に供給する。制御クロック
信号生成部64は、この回転位置信号から制御クロック
信号を生成し、画像信号生成部66に供給する。画像信
号生成部66は、制御クロック信号に従い、レーザビー
ムLの感光材料Sに対する走査位置に対応した画像信号
を電圧制御発振器75に出力する。電圧制御発振器75
は、画像信号に応じた周波数変調信号を生成し、アンプ
85を介して変調器35を制御する。これにより、レー
ザビームLが画像情報に応じてオンオフ制御され、ビー
ムシフト部38に供給される。
されたビームシフト部38を構成するXシフトモジュー
ル42Xは、半円筒状ドラム32の軸線36に対してレ
ーザビームLをX方向に距離Xdだけシフトさせる。す
なわち、制御クロック信号生成部64から制御クロック
信号が供給されたX方向シフト電圧信号生成部68は、
反射鏡58、60の向きに対応したX方向シフト電圧信
号を生成し、電圧制御発振器76に出力する。電圧制御
発振器76は、供給されたX方向シフト電圧信号から周
波数変調信号を生成し、アンプ86を介して第1シフト
素子44Xに供給する。この場合、AOD等の素子から
なる第1シフト素子44Xは、レーザビームLをX方向
に所定角度だけ回折して出力し、次段の第2シフト素子
46Xに供給する。
0は、制御クロック信号生成部64からの制御クロック
信号に基づき、反射鏡58、60のX方向に対する設定
角度の誤差を補正するためのX方向ミラー誤差補正信号
を電圧制御発振器78に供給する。電圧制御発振器78
は、前記X方向ミラー誤差補正信号に応じた周波数変調
信号を加算器88、インバータ90およびアンプ92を
介して第2シフト素子46Xに供給する。この場合、加
算器88には、電圧制御発振器76からX方向シフト電
圧信号に基づく周波数変調信号が加算されている。従っ
て、第2シフト素子46Xには、インバータ90によっ
て極性が反転され、且つ、反射鏡58、60のX方向に
対する設定角度の誤差だけ補正された周波数変調信号が
供給される。この結果、第2シフト素子46Xに入射し
たレーザビームLは、X方向に対して第1シフト素子4
4Xと反対方向に回折され、且つ、反射鏡58、60の
X方向に対する設定角度の誤差の分が補正されて出力さ
れることになる。
2Xは、入射したレーザビームLを反射鏡58、60の
回転角度に応じてX方向に距離Xdだけ平行移動させ、
且つ、そのシフト量を反射鏡58、60の設定角度の誤
差分だけ補正して出力する。
38を構成するYシフトモジュール42Yに入射し、第
1シフト素子44Yおよび第2シフト素子46Yによ
り、同様にして、反射鏡58、60の回転角度に応じ
て、Y方向に距離Ydだけ平行移動されるとともに、そ
のシフト量が反射鏡58、60の設定角度の誤差分だけ
補正される。
度に応じてX方向およびY方向にシフトされたレーザビ
ームLは、レンズ48、50によってビーム径が拡大さ
れた後、反射鏡52、54によって180゜偏向され、
集光レンズ56を介してスピナー40の反射鏡58、6
0に導かれる。半円筒状ドラム32の軸線36を中心と
して回転する反射鏡58、60は、入射したレーザビー
ムLを交互に反射して感光材料Sに導くとともに、Z方
向に移動することにより、感光材料S上に2次元画像を
記録する。
の記録が開始されるものとすると、先ず、感光材料Sに
指向している反射鏡58がレーザビームLを反射して感
光材料Sに導き、図6に示すようにして画像の記録を行
う。この間、レーザビームLは、ビームシフト部38に
よって、反射鏡58、60の回転角度θに応じた距離X
dおよびYdだけX方向およびY方向にシフトされると
ともに、反射鏡58、60の角度の誤差が補正されて反
射鏡58、60に導かれる。従って、レーザビームL
は、常時、反射鏡58の同一の位置によって反射され、
感光材料Sに導かれる。
回転すると、レーザビームLは、ビームシフト部38に
よって反射鏡60の中心位置にくるようにシフトされ、
次いで、反射鏡58が180゜回転した状態から、図7
に示すように、前記の場合と同様にして、反射鏡60の
同一の位置によって反射され、感光材料Sに導かれる。
なお、角度αは、レーザビームLを反射鏡58の中心位
置から反射鏡60の中心位置までシフトするのに要する
時間を考慮して設定される角度である。
ことなく、反射鏡58、60の1回転に対して感光材料
Sが2回走査されるため、例えば、図1に示す1つの反
射鏡22のみを有するスピナー8を用いて画像を記録す
る場合に比較して、1/2の時間で画像を記録すること
ができる。しかも、スピナー40の回転速度を高速化す
ることなく、従来の倍の速度で画像を記録することがで
きるため、高速回転による反射鏡58、60の変形や、
発熱、騒音といった不具合が生じることもない。また、
反射鏡58、60がスピナー40の回転軸に対して対称
に設定されるため、回転むらが生じ難く、従って、安定
した回転状態で画像を高精度に記録することができる。
さらに、レーザ発振器34の出力を増加させることなく
高速記録を行うことができるため、特に、印刷用刷版材
料のような感度の低い感光材料を使用した場合に、高価
なレーザ発振器34のコストを抑えることができる。
合におけるX方向のシフト量である距離XdとY方向の
シフト量である距離Ydとの関係について説明する。な
お、説明を簡単なものとするため、反射鏡58、60の
設定誤差はないものとし、X方向ミラー誤差補正信号お
よびY方向ミラー誤差補正信号は0として説明する。
が一定の角速度で回転しているものとすると、単振動の
形で表すことができる。その場合、図5の状態における
レーザビームLによる記録開始時(θ=0)の位相の遅
れ角度をφ、反射鏡58、60の番号をN(例えば、反
射鏡58をN=1で表し、反射鏡60をN=2で表
す。)とすると、(N−1)・π≦θ≦N・π−αの範
囲において、 Xd=−Ad・cos(θ−(N−1)・π−φ) …(1) Yd=−Ad・sin(θ−(N−1)・π−φ) …(2) と表すことができる。Adは、レーザビームLのビーム
径および反射鏡58、60の大きさによって決まる係数
である。また、角度αは、レーザビームLが反射鏡5
8、60間で移動する際の画像記録できない範囲の角度
を表す。従って、N・π−α<θ<N・πの範囲では、
距離XdおよびYdは、レーザビームLを高速に次の反
射鏡58、60に移動させることのできる関数として設
定する。図8は、(1)および(2)式の関係を示す。
X方向およびY方向にシフトさせることにより、2つの
反射鏡58、60を用いて効率的に画像の記録を行うこ
とができる。
に示すように、3つの反射鏡102a〜102cを有す
るスピナー104を用いて画像記録を行うことができ
る。この場合、感光材料Sは、(120゜−α)の角度
でドラム上に装着され、スピナー104の1回転に対し
て3本の走査線が記録される。
106a〜106dを有するスピナー108を用いて画
像記録を行う場合には、感光材料Sが(90゜−α)の
角度でドラム上に装着され、スピナー108の1回転に
対して4本の走査線が記録される。
として、スピナーの1回転に対しm本の走査線を記録す
ることができる。この場合、X方向の距離XdおよびY
方向の距離Ydは、2・(N−1)・π/m≦θ≦2・
N・π/m−αの範囲において、 Xd=−Ad・cos(θ−2・(N−1)・π/m−φ) …(3) Yd=−Ad・sin(θ−2・(N−1)・π/m−φ) …(4) と表すことができる。
の面数を増加させることにより、スピナーの1回転で記
録することのできる走査線の数を増加させることができ
るとともに、ドラムの中心角が小さくなることで、感光
材料Sの着脱も容易となる効果が得られる。
態を示す図である。この実施形態におけるビームシフト
部110は、Xシフトモジュール112XおよびYシフ
トモジュール112Yから構成される。Xシフトモジュ
ール112Xは、Y方向を軸として揺動する平行平面板
114Xと、AOD、EOD等からなるシフト素子11
6Xとからなる。平行平面板114Xは、ガルバノメー
タ等の機構によって揺動することにより、レーザビーム
Lを(3)式に示す距離XdだけX方向にシフトする。
シフト素子116Xは、スピナー40の反射鏡58、6
0の誤差補正を行う。Yシフトモジュール112Yは、
X方向を軸として揺動する平行平面板114Yと、AO
D、EOD等からなるシフト素子116Yとからなる。
平行平面板114Yは、ガルバノメータ等の機構によっ
て揺動することにより、レーザビームLを(4)式に示
す距離YdだけY方向にシフトする。シフト素子116
Yは、スピナー40の反射鏡58、60の誤差補正を行
う。なお、平行平面板114X、114Yは、ピエゾ素
子等を用いて揺動させることもできる。
る平行平面板114X、114Yの揺動角度ψと、出射
するレーザビームLのシフト量である距離Δとの関係説
明図である。平行平面板114X、114Yの厚さを
t、屈折率をnとすると、距離Δは、 Δ=t・sin(ψ−arcsin(sinψ/n))/cos(arcs in(sinψ/n)) …(5) となる。従って、(3)〜(5)式から、Δ=Xdまた
はΔ=Ydとなるように、各平行平面板114X、11
4Yを揺動制御することにより、レーザビームLをスピ
ナー40の反射鏡58、60の一定位置に導くことがで
きる。
た2組の反射鏡118a、118bからなるシフトモジ
ュール120を用いて、レーザビームLを揺動方向に距
離Δだけシフトするように構成することもできる。
ウェッジ板122a、122bを対向配置してなるシフ
トモジュール124を用いて、レーザビームLを揺動方
向に距離Δだけシフトするように構成することもでき
る。
として、図15および図16に示すように構成したシフ
トモジュール126を用いることもできる。このシフト
モジュール126は、2つの反射鏡58、60を備えた
スピナー40に対応するもので、傾斜する半円形状の2
枚の平行平面板128、130をそれぞれの直径部分に
おいて張り合わせて形成される。入射するレーザビーム
Lの光軸と各平行平面板128、130の入射面の法線
とのなす角度をψとすると、出射するレーザビームLの
シフト量である距離Δは、(5)式によって表される。
そして、出射するレーザビームLは、シフトモジュール
126が360゜回転する間、距離Δのシフト量を有し
た状態で平行平面板128によって180゜回転した
後、再び原点に戻り、距離Δのシフト量を有した状態で
平行平面板130によって180゜回転する動作を繰り
返す。
ナー40の回転に同期させて回転させることにより、レ
ーザビームLを反射鏡58、60の同一位置に入射させ
ることができる。このような構成からなるシフトモジュ
ール126を用いることにより、図2に示す実施形態の
ように、2組のXシフトモジュール42XおよびYシフ
トモジュール42Yを用いることなく、しかも、レーザ
ビームLによって画像記録できない範囲(角度α)をビ
ーム径のレベルまで小さくし、より効率的な画像記録を
行うことができる。
のレーザビームLをシフトモジュール126の中心から
の距離Rの位置に入射させるものとすると、レーザビー
ムLが平行平面板128、130の接続部分を通過する
時間の割合Taは、 Ta=d/(π・R) …(6) となる。この場合、レーザビームLの入射位置がシフト
モジュール126の中心から離れる程、前記接続部分を
通過するのに要する時間を短縮することができる。従っ
て、画像記録できない範囲(角度α)を小さくするため
には、距離Rが大きくなるように設定することが望まし
い。
つの反射鏡58、60を有するスピナー40に適用する
場合としているが、m枚の平行平面板を同一円周上に配
置し、m面の反射鏡を有するスピナーに拡張して適用す
ることもできる。
128、130を用いる代わりに、図18に示すよう
に、入射面のみをレーザビームLの光軸に対して傾斜さ
せた2枚のプリズム132、134を接合してシフトモ
ジュール136を構成し、このシフトモジュール136
をスピナー40に同期させて回転させるようにしてもよ
い。この場合、シフトモジュール136をレーザビーム
Lの光軸方向に長尺に構成すれば、レーザビームLの射
出方向の偏向角度や感光材料Sに対する照射位置の誤差
を小さくすることができる。
ザビームLを用いて画像記録する場合について説明した
が、本発明は、複数本のレーザビームLをスピナーに対
して同時に供給し、同時に複数本の走査線記録するよう
に構成した装置にも適用することが可能である。
ーの1回転に対して反射鏡の数に対応した走査線を形成
することができるため、光ビームのエネルギをロスする
ことなく、画像を高速に記録することができる。
ラムの中心角を180゜以下とすることができるので、
ドラムに対する感光材料の着脱作業を容易なものとする
ことができる。
く画像の高速記録が可能となるため、スピナーから発す
る騒音、振動等を懸念することなく、高精度な画像記録
を行うことができる。
斜視図である。
視図である。
側面図である。
路ブロック図である。
ーザビームの走査状態の説明図である。
ーザビームの走査状態の説明図である。
ーザビームの走査状態の説明図である。
スピナーの回転角度とレーザビームの光軸の移動量との
関係説明図である。
ームの走査状態の説明図である。
ビームの走査状態の説明図である。
ビーム移動手段の他の実施形態の説明図である。
板の説明図である。
ビーム移動手段の他の実施形態の説明図である。
ビーム移動手段の他の実施形態の説明図である。
ビーム移動手段の他の実施形態の斜視説明図である。
である。
である。
ビーム移動手段の他の実施形態の側面説明図である。
ラム 34…レーザ発振器 35…変調器 38、110…ビームシフト部 40、104、1
08…スピナー 42X、112X…Xシフトモジュール 42Y、112Y…Yシフトモジュール 44X、44Y…第1シフト素子 46X、46Y…
第2シフト素子 58、60、102a〜102c、106a〜106
d、118a、118b…反射鏡 114X、114Y、128、130…平行平面板 116X、116Y…シフト素子 120、124、126、136…シフトモジュール 122a、122b…ウエッジ板 132、134…
プリズム L…レーザビーム S…感光材料
Claims (11)
- 【請求項1】円筒状体の一部によって構成されるドラム
の内周面に保持された感光材料に対して、画像情報に応
じて変調された光ビームを走査して画像を記録する内面
走査型画像記録装置において、 回転軸を中心とする同一円周上に配置される複数の反射
鏡を有し、前記回転軸を中心として回転する前記各反射
鏡により前記光ビームを反射し、前記感光材料に導いて
走査するスピナーと、 前記スピナーの上流側に配設され、前記感光材料に前記
光ビームを導く前記各反射鏡の移動速度および移動方向
に対応させて前記光ビームの光軸を移動させる光ビーム
移動手段と、 を備えることを特徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記ドラムは、中心角が180゜以下である円筒状体の
一部によって構成され、前記スピナーは、前記中心角に
応じた枚数からなる前記反射鏡を有することを特徴とす
る内面走査型画像記録装置。 - 【請求項3】請求項1記載の装置において、 前記各反射鏡は、前記回転軸を中心として対称に配置さ
れることを特徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項4】請求項1記載の装置において、 前記光ビーム移動手段は、前記光ビームの光軸を第1方
向に平行移動させる第1移動手段と、前記光軸を前記第
1方向と直交する第2方向に平行移動させる第2移動手
段とを備え、前記第1移動手段および前記第2移動手段
により、前記光軸を前記各反射鏡の移動方向に対応する
方向に移動させることを特徴とする内面走査型画像記録
装置。 - 【請求項5】請求項4記載の装置において、 前記第1移動手段または前記第2移動手段は、音響光学
偏向素子からなることを特徴とする内面走査型画像記録
装置。 - 【請求項6】請求項4記載の装置において、 前記第1移動手段または前記第2移動手段は、電気光学
偏向素子からなることを特徴とする内面走査型画像記録
装置。 - 【請求項7】請求項4記載の装置において、 前記第1移動手段または前記第2移動手段は、前記スピ
ナーの回転に同期して揺動する平行平面板からなること
を特徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項8】請求項4記載の装置において、 前記第1移動手段または前記第2移動手段は、前記スピ
ナーの回転に同期して揺動する一対の反射鏡からなるこ
とを特徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項9】請求項4記載の装置において、 前記第1移動手段または前記第2移動手段は、前記スピ
ナーの回転に同期して揺動する一対のウェッジ板からな
ることを特徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項10】請求項1記載の装置において、 前記光ビーム移動手段は、前記スピナーを構成する前記
反射鏡の枚数に対応した枚数の平行平面板を同一円周上
に配設して構成され、前記各平行平面板は、前記光ビー
ムの光軸に対して所定の傾斜角度に設定され、前記各平
行平面板を前記スピナーに同期して回転させることを特
徴とする内面走査型画像記録装置。 - 【請求項11】請求項1記載の装置において、 前記光ビーム移動手段は、前記各反射鏡の前記光ビーム
に対する傾斜角度の設定誤差を補正する補正手段を有
し、前記補正手段は、前記感光材料に前記光ビームを導
く前記各反射鏡の移動速度および移動方向に対応させて
前記光ビームの光軸を移動させることを特徴とする内面
走査型画像記録装置。
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