JP3752873B2 - 光走査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光走査装置に係り、特に複数の光ビームにより被走査面上を走査する光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタ、デジタル複写機など、光走査装置により光ビームを走査して画像を記録する画像記録装置が普及している。
【0003】
このような光走査装置では、図13に示すように、一つの光源300から出射された光ビームを集光レンズ群302を介して回転多面鏡304へ照射すると共に、該回転多面鏡304に照射された光ビームを該回転多面鏡304の回転に伴って移動する反射面304Aによって反射することにより、結像光学系306を介して感光体ドラム308の軸方向に沿って走査露光していた。
【0004】
ここで、近年のネットワーク技術の進歩、コンピュータの高性能化により、その出力装置である画像記録装置においても高速かつ高解像度の画像出力が求められている。高速、高解像度の要求を実現するためには、単位時間当たり走査ライン数を上げる必要があり、上記のような回転多面鏡を用いた光走査装置では、回転多面鏡の回転数を増加させることにより、光ビームが感光体ドラム上の1走査を行う時間を短縮させることが考えられる。
【0005】
しかし、回転多面鏡を回転駆動させるスキャナモータの回転速度はボールベアリングを使用した場合は、現在、15,000rpmが限度である。また、大幅なコストアップを招く空気軸受を使用したとしても40,000rpmが限度である。従って、回転多面鏡の回転数を増加させることによって高速化及び高解像度化を図るには限界がある。
【0006】
次に、回転多面鏡の反射面の数を多くすることが考えられるが、反射面の数が増えると、回転多面鏡が大径化する。このため、通常のスキャナモータでは、消費電力の増大およびスキャナモータヘの負荷増大による信頼性の低下という問題が発生する。また、反射面の数が増えると、必然的に1つの反射面が光ビームを走査する走査角が小さくなる。このため、回転多面鏡から一定の距離の位置における走査幅は走査角の減少に伴って短くなる。つまり、従来と同じ走査幅を確保するためには回転多面鏡から感光体ドラムまでの距離を大きくする必要があり、光走査装置の大型化を招くという問題があった。
【0007】
そこで、従来より、1つの光走査装置で複数の光源を用いて、複数ビームで感光体ドラムを走査することによって高速化及び高解像度化を図ることが提案されている。例えば、図14に示されるように、光310A、310Bから出射された光ビームA、Bを集光レンズ群302A、Bを介して、プリズム312で合成した後、回転多面鏡304で偏向し、結像光学系306を介して、感光体ドラム308上を2本の走査ラインで同時に走査する同時走査方式の光走査装置が提案されている(特開平7−46385号公報参照)。
【0008】
この同時走査方式の光走査装置では、被走査媒体上で2本のビームを同時に走査するため、2ビームの間隔がずれてしまうと、画像に濃度むらが生じてしまうことがある。このため、2つのビームの少なくとも一方の光路上に回転可能な平板ガラス314を配設し、図15に示されるように、平板ガラス314を主走査方向/副走査方向に回転することで、2ビーム間隔や書き出しタイミングを調整可能している。
【0009】
また、図16に示されるように、複数の光源320A、320Bから射出された光ビームを回転多面鏡304により偏向し、偏向された複数のビームで感光体ドラム308の1本の走査ラインを分割して走査する分割走査方式の光走査装置が提案されている(特開平10−232357号公報参照)。
【0010】
この分割走査方式の光走査装置では、1本の走査ラインを2本のビームで走査するため、2本のビームRa、Rbが接続するつなぎ目部分の主走査方向及び副走査方向の位置精度が重要である。このため、走査開始側及び終端側の少なくとも一方に設けた光ビームを検知する検知手段322を設け、その検知信号をもとに光ビームの照射タイミングを変更し、位置を調整している。具体的には、主走査方向の位置は、光ビームの照射タイミングを変化させることで調整し、副走査方向の位置は、各光源に対して複数ライン分の画像データを記憶する記憶手段を設け、照射するために読みこむ画像データを1ライン単位で変更することにより、副走査位置を1ライン単位で調整している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような同時走査方式の光走査装置では、2ビーム間隔や書き出しタイミングの調整手段(平板ガラス314)が2つのビームの合成前に配置され、簡単な構成でとなっている反面、この調整手段より後方に光学部品が多数介在しているため、各光学部品の変動によって生じる光路変動が大きく、精度の高い調整を行なうのは難しかった。
【0012】
また、分割走査方式の光走査装置では、つなぎ目部分の副走査位置を1ライン単位で調整可能ではあるが、より一層の高画質化を目指すためには1ライン以下の調整が必要であった。また、調整量を多くするためには、記憶手段に記憶する画像データのライン数を増やす必要があり、イメージメモリの数や容量が増大し、回路の複雑化やコストアップを招く。
【0013】
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、複数ビームの光走査装置に係り、複数ビームの相対的な間隔を調整することができ、かつ分割走査方式の光走査装置においては、被走査媒体上のつなぎ目部の副走査方向の走査線位置を1ライン以下の精度で合わせることができ、安価で容易な調整機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の光ビームにより被走査面上の1本の走査ラインを分割して走査する光走査装置において、主走査方向および副走査方向にパワーを持つ光学部材よりも前記複数の光ビームの各々の進行方向下流側に配置され、前記複数の光ビームが互いに異なる入射角度で入射する透過部材と、前記透過部材から透過した複数の光ビームの各々の一部を検知して、前記被走査面上と同等となる位置で前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記透過部材を移動させ、前記入射角度、或いは透過経路長を変更することにより、前記複数の光ビームのつなぎ目の位置ずれが補正されるように前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する補正手段と、を有することを特徴としている。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、透過部材に、被走査面を走査するための複数の光ビームが互いに異なる入射角度で入射される。補正手段では、前記透過部材から透過した複数の光ビームの各々の一部を検知して、前記被走査面上と同等となる位置で前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を検出する検出手段による検出結果に基づいて、透過部材を移動させて、前記複数の光ビームのつなぎ目の位置ずれが補正されるように光ビームの入射角度、又は透過経路長(光ビームが透過する透過部材の厚さ)を変化させる。これにより、透過部材からの光ビームの射出位置または射出方向が変化し、副走査方向の間隔が調整される。このとき、透過部材が、主走査方向及び副走査方向にパワーを持つ光学部材の光ビームの進行方向後側に設けられているので、他の光学部材によって、透過後の光ビームの光路が変動されることがない。これにより、透過部材の移動量演算が簡単に求めることができ、且つ精度の高い副走査方向の間隔の補正を行なうことができる。
【0016】
なお、請求項2に記載されているように、前記検出手段は、前記被走査面上と同等となる位置に、受光面に1走査ライン幅の複数の遮光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で設けられるか又は1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で設けられ、前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知して副走査位置を検出するようにするとよい。
【0017】
また、請求項3に記載されているように、前記検出手段は、主走査方向の長さが互いに異なる1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で前記被走査面上と同等となる位置に設けられ、該複数の受光部によって前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知し、該複数の受光部の各々の出力ピークの時間差に基づいて、副走査方向の間隔を検出するようにしてもよい。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、複数の光ビームにより被走査面上を走査する光走査装置において、主走査方向および副走査方向にパワーを持つ光学部材よりも前記光ビームの進行方向下流側に配置され、前記複数の光ビームが互いに異なる入射角度で入射する透過部材と、主走査方向の長さが互いに異なる1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で前記被走査面上と同等となる位置に設けられ、該複数の受光部によって前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知し、該複数の受光部の各々の出力ピークの時間差に基づいて副走査方向の間隔を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記透過部材を移動させ、前記入射角度、或いは透過経路長を変更することにより、前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する補正手段と、を有することを特徴としている。
【0019】
また、請求項5に記載されているように、前記透過部材が、平板ガラスであり、
前記補正手段が、主走査方向を回転軸にして前記平板ガラスを回転させて前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正するようにしてもよい。
【0021】
また、請求項6に記載されているように、前記透過部材が、断面形状が楔型のガラス板であり、前記補正手段が、前記ガラス板を副走査方向に移動して前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正するようにしてもよい。
また、請求項7に記載されているように、前記補正手段が、前記被走査面上における前記複数の光ビーム間の副走査間隔が1走査ライン幅の整数倍になるように、前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の例を詳細に説明する。
【0023】
(光走査装置の全体構成)
図1には、本発明が適用された同時走査方式の光走査装置が示されている。図1に示されるように、光走査装置100は、光源として、レーザダイオード102a、102bを備えている。このレーザダイオード102a、102bは、所望の画像データに基づいて変調された光ビームを射出する。なお、レーザダイオード102aから射出された光ビームをLBAといい、レーザダイオード102bから射出された光ビームをLBBという。
【0024】
レーザダイオード102a、102bから射出された光ビームLBA、LBBの進行方向下流側には、それぞれ集光レンズ群104a、104bが配設され、続いて回転多面鏡106が配設されている。レーザダイオード102a、102bから射出された光ビームLBA、LBBは、集光レンズ群104a、104bにより集光されるとともに平行光化され、回転多面鏡106に入射する。
【0025】
回転多面鏡106は、側面に複数の反射面106Aが設けられた正多角形状(本実施の形態では正六角形)に形成されており、入射された光ビームはこの反射面106Aに収束するようになっている。
【0026】
また、回転多面鏡106は、図示しない駆動モータに軸着されており、この駆動モータにより、矢印C方向に回転する。すなわち、各反射面106Aに対する光ビームの入射角度が連続的に変化して偏向される。これにより、感光体ドラム108表面を矢印J方向(主走査方向)に走査して、光ビームが感光体ドラム108に照射される。また、光ビームLBA、LBBは、同一の反射面106Aにより同一の偏向角度で偏向され、感光体ドラム108上を同時に偏向走査するようになっている。これにより、感光体ドラム108上を2ライン同時に走査して、画像を露光記録することができる。
【0027】
回転多面鏡106により反射された光ビームの進行方向には、結像レンズ(fθレンズ)110が配置されている。この結像レンズ110により、感光体ドラム108に光ビームを照射するときの走査速度が等速度になるとともに、感光体ドラム108の周面上に結像点を結ぶ。
【0028】
結像レンズ110よりも光ビームの進行方向下流側には、シリンドリカルミラー112が配設されている。シリンドリカルミラー112に反射されて、光ビームが感光体ドラム108方向に案内される。
【0029】
シリンドリカルミラー112よりも光ビームの進行方向下流側には、入射面と出射面とが平行に形成されている平板ガラス114が配設されている。この平板ガラス114は、シリンドリカルミラー112によって反射された光ビームLBA、LBBが異なる入射角度で入射するように配置されている。
【0030】
また、この平板ガラス114は、主走査方向を回転軸として矢印E方向に回転するようになっている。以下、この回転機構の一例について、図2を参照して説明する。
【0031】
平板ガラス114の短手方向(光ビームの走査方向と直交する方向)の一端部で、且つ感光体ドラム108方向には、雄ねじが形成されている調整ねじ120が設けられている。また、光走査装置100のケーシング122のこの調整ねじ120に対応する位置には、内部に雌ねじが形成されている孔123が形成されている。この孔123に調整ねじ120は貫通している。すなわち、平板ガラス114は、短手方向の一方の端部を調整ねじ120により支持されている。従って、この調整ねじ120の進退により、短手方向の他方の端部を回転軸として、すなわち、主走査方向を回転軸として矢印E方向に回転することができる。
【0032】
なお、光走査装置100の出荷時には、平板ガラスを矢印Eの両方向に回転させることができる予め定められた位置(以下「基準位置」という)に調整ねじ120がセットされるように、シリンドリカルミラー112等の他の光学部材の位置が調整されている。また、ケーシング122の平板ガラス114に対向する位置は、開口されている。
【0033】
また、ケーシング122の内側で、且つ調整ねじ120に対向する位置には、支持部材124が備えられている。この支持部材124は、平板を長手方向に略90度に屈曲され、さらにもう1回90度以上屈曲されて階段状に形成されており、その一端部がケーシング122に固定され、他端部は、平板ガラス114の調整ねじ120の先端を押圧するように配置されている。すなわち、この支持部材124は、平板ガラス114を調整ねじ120の方向に抑えつけている。これにより、調整ねじ120による一点支持によっても、平板ガラス114が主走査方向に傾くことなく、安定して支持されるようになっている。
【0034】
なお、この平板ガラス114の回転機構は、一例として挙げたものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、平板ガラス114を主走査方向を回転軸にして回転できればどのような回転機構でもよい。
【0035】
ところで、平板ガラス114に入射する光ビームは、平板ガラス114の回転角度によりその入射角度が変化し、該入射角度に応じて副走査位置が変化する。これにより、感光体ドラム108上の光ビームLBA、LBBの副走査方向の走査位置が調整される。なお、平板ガラス114の回転による光ビームの副走査方向の走査位置調整については、後で詳しく述べる。
【0036】
平板ガラス114を透過した光ビームLBA、LBBは、主走査方向及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、そのまま感光体ドラム108上に照射される。
【0037】
感光体ドラム108の表面は、図示しない帯電器によって予め一様に帯電されている。感光体ドラム108の表面に、上記の画像データに基づく光ビームが走査露光されることにより、静電潜像が形成される。この感光体ドラム108の表面に形成された静電潜像は、既知の電子写真プロセスによって可視像化されて記録紙上に転写定着され、画像の記録が行われる。
【0038】
また、平板ガラス114と感光体ドラム108の間で、且つ光ビームの主走査方向上流側(図1における感光体ドラム108の左端方向)には、折り返しミラー116が配置されている。この折り返しミラー116により、感光体ドラム108の各ライン走査の最初の光ビームLBA、LBBが反射される。
【0039】
折り返しミラー116による光ビームの反射方向で、且つ折り返しミラー116に対して感光体ドラム108と略等価な位置には、受光素子118が配置されている。受光素子118には、主走査方向及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、平板ガラス114を透過した光ビームLBA、LBBが入射するようになっている。また、受光素子118には、感光体ドラム108を走査するごとに、各ライン走査の最初の光ビームLBA、LBBが、感光体ドラム108における副走査間隔と同等の間隔を保って入射される。
【0040】
この受光素子118は、図示しない制御回路に接続されており、受光素子118による検知結果に基づいて、光ビームLBAと光ビームLBBの副走査方向の間隔のずれが検出される。
【0041】
(受光素子の例)
次に、受光素子118の構成例について説明する。
【0042】
受光素子118は、光ビームLBA、LBBが矢印F方向に走査しながら入光し、光ビームLBA、LBBの副走査方向の変動によって、光ビームLBA、LBBの入光位置が矢印G方向に変動するように配置されている。
【0043】
受光素子118には、図3(A)に示されるように、光ビームを遮光するマスク126が受光面に取りつけられており、受光面中央部には、光ビームを検知可能な複数の受光部128が副走査方向に並んで形成されている。各受光部128は、副走査方向を短手方向とした帯状で、且つその短手方向の長さ寸法が感光体ドラム108上の光ビームの1走査ライン幅(以下「ライン幅」という)の整数倍となるように形成されている。また受光部128間の間隔は、1ライン幅となっている。すなわち、受像素子118では、光ビームが受光部128の領域に入射すると、設定値以上の出力ピークが得られるようになっている。
【0044】
これにより、受光素子118により、入射された光ビームLBA、LBBがマスク126によりともに遮光されて検知されなかったとき、すなわち図3(B)に示されるように、予め設定された設定値以上の出力値が得られなかったときに、光ビームLBAと光ビームLBBの間隔がライン幅の整数倍になっていると判別できる。
【0045】
なお、受光素子118は、図4(A)に示されるように、受光部128の短手方向の長さ寸法が1ライン幅で、且つ受光部128間の間隔が1ライン幅の整数倍となるようにしてもよい。この場合、光ビームが受光部128に入射した場合のみ、図4(B)のように予め決められている設定値以上の出力ピークが得られる。
【0046】
これにより、入射された光ビームLBA、LBBがともに受光部128を通過して検知されたとき、すなわち図4(B)に示されるように、予め設定された設定値(図3の設定値よりも高い値に設定される)以上の出力ピークが2本得られたとき、光ビームLBAと光ビームLBBの間隔が整数倍になっていると判別でいる。
【0047】
また、このとき、図5(A)に示されるように、各受光部128の主走査方向の長さ寸法がそれぞれ異なるようにしてもよい。この場合、図5(B)に示されるように、光ビームが入射した受光部128によって設定値以上の出力ピークが得られる時間が異なるので、2本の出力ピークの時間差(Δt″-Δt´)により、光ビームLBAと光ビームLBBとの副走査方向の間隔が何ライン分であるかを判別することができる。
【0048】
なお、上記は受光素子118の一例を説明したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0049】
(副走査方向の走査位置調整)
次に、平板ガラス114の回転による光ビームの副走査方向の走査位置調整について説明する。まず、図6(A)を用いて、この副走査方向の走査位置調整の原理を説明する。
【0050】
一般に、入射面と出射面とが平行に形成されている平板ガラスでは、屈折の法則(Snell's law)より、(1)の関係が成り立つ。
【0051】
n1sinθ1=n2sinθ2
n2sinθ2=n1sinθ3 …(1)
なお、
n1、n2:屈折率
θ1:平板ガラスに対するビームの入射角度
θ2:平板ガラスに入射したビームの屈折角
θ3:平板ガラスに対するビームの出射角
である。
【0052】
従って、平板ガラスに対するビームの入射角度と出射角には、(2)の関係が成り立つ。
【0053】
θ1=θ3 …(2)
すなわち、平板ガラスを透過する光ビームの入射角度と出射角が等しく、平板ガラスを入射する光ビームに対してθ1だけ傾けて配設した場合、入射光ビームに対してΔxのずれが生じる。このΔxは平板ガラスの厚さをtとして、(3)式のように表わされる。
【0054】
Δx=sin(θ1−θ2)/cosθ2×t …(3)
なお、θ2は(1)式にも表されているようにθ1により決められるので、入射光ビームに対する出射光ビームのずれ量Δxは、平面平板ガラスに対する入射角度θ1と平面平板ガラスの厚さtとに依存する。
【0055】
この原理を利用することにより、すなわち、光ビームLBAの入射角度α、ビームビームLBBの入射角度β、平板ガラスの厚さtの少なくとも1つを変化させることにより、光ビームの副走査方向の走査位置を調整することができる(図6(B)参照)。本実施の形態では、前述の平板ガラス114を主走査方向を回転軸に回転させることにより、入射角度α、βを変化させている。以下に、この場合の感光体ドラム108上の光ビームLBA、LBBの間隔の変動量Dについて、具体的に数値をあげて説明する。
【0056】
図7(A)に、平板ガラス114が基準位置にセットされている場合の光ビームLBAの入射角度αを20°、ビームビームLBBの入射角度βを35°とし、且つ平板ガラスの厚さtを3mmとした場合の、平板ガラス114の基準位置からの回転角度における被走査面上の光ビームLBA、LBBの間隔D(感光体ドラムの接線上の距離、図6参照)の変動量を、横軸に平板ガラスの回転角度、縦軸に2つのビーム間隔の変動量を取って示している。また、表1にはこのときの計算結果が示されている。
【0057】
なお、図7(A)及び表1では、平板ガラス114が基準位置にセットされているときよりも、光ビームLBA、LBBのビーム間隔が広くなる場合を正として、ビーム間隔の変動量を示している。また、各光ビームLBA、LBBの感光体ドラム108上の走査位置が、平板ガラス114が基準位置にセットされているときよりも感光体ドラム108の回転方向下流側(図6(B)における右側)に移動する場合を正として、光ビームLBA,LBBの変動量を示している。
【0058】
【表1】
【0059】
表1からも分かるように、平板ガラス114を基準位置から回転角度−30°〜30°まで回転することにより、ビーム間隔を−33〜174μmの間で調整することができる。すなわち、平板ガラス114が基準位置にセットされているときよりも、感光体ドラム108上の光ビームLBA、LBBの副走査方向の走査間隔を最大で33μm狭めることができ、また最大で174μm広げることができる。
【0060】
また、図7(B)は光ビームLBAの入射角度が15°、光ビームLBBの入射角度が35°、平板ガラスの厚さが3mmの場合の、平板ガラス114の基準位置からの回転角度における被走査面上の光ビームLBA、LBBの間隔Dの変動量が示されている。また、表1にはこのときの計算結果が示されている。
【0061】
【表2】
【0062】
表2からも分かるように、平板ガラス114を基準位置から回転角度−30°〜30°まで回転することにより、ビーム間隔を−42〜238μmの間で調整することができる。すなわち、平板ガラス114が基準位置にセットされているときよりも、感光体ドラム108上の光ビームLBA、LBBの副走査方向の走査間隔を最大で42μm狭めることができ、また最大で238μm広げることができる。
【0063】
(作用)
次に第1の実施の形態の作用について説明する。
【0064】
光源102a、102bから射出された画像データに基づいて変調された光ビームLBA、LBBは、それぞれ集光レンズ群104a、104bを介して回転多面鏡106に入射する。回転多面鏡106は回転することにより光ビームLBA、LBBを偏向し、この光ビームLBA、LBBは結像レンズ110を通過し、シリンドリカルミラー112により反射され、平板ガラス114に互いに異なる入射角度α、βで入射する。平板ガラス114を透過した光ビームLBA、LBBは、副走査方向に並んで感光体ドラム108上を主走査する。
【0065】
また、平板ガラス114を通過した各ライン走査の最初の光ビームLBA、LBBは、折り返しミラー116で反射して受光素子118に入射する。この受光素子118による光ビームLBA、LBBの検知結果に従って、図示しない制御回路では、光ビームLBAと光ビームLBBの副走査方向の間隔が、光ビームのライン幅の整数倍であるかを判断する。
【0066】
光ビームLBAと光ビームLBBの副走査方向の間隔が、光ビームのライン幅の整数倍ではない場合は、光ビームLBA、LBBが副走査方向にずれていると判断し、平板ガラス114を矢印E方向に回転させる。これにより、平板ガラス114に対する光ビームLBA、LBBの入射角度α、βが変化し、光ビームLBA、LBBの感光体ドラム108上の副走査位置がそれぞれ変化する。これにより、光ビームLBA、LBBの副走査間隔の調整が行なわれる。
【0067】
上記のように、第1の実施の形態では、同時走査方式の光走査装置において、2本の光ビームLBA、LBBの副走査方向の間隔を検出し、平板ガラス114を回転させることにより、感光体ドラム108上のビーム間隔が光ビームのライン幅の整数倍となるように調整することができる。
【0068】
このとき、副走査方向の間隔を検出する検出手段(受光素子118)には、主、及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、平板ガラス114を透過した光ビームLBA、LBBが入射し、この光ビームLBA,LBBにより該間隔を検出する。また、感光体ドラム108にも、主、及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、平板ガラス114を透過した光ビームLBA、LBBが照射される。これにより、検出した副走査方向の間隔のずれ量から平板ガラス114の回転量を容易に求めることができ、且つ複雑な制御(演算)回路を必要とせずに、高精度の光ビームの間隔調整を行なうことができる。
【0069】
なお、上記では、平板ガラス114を回転させることにより、光ビームLBA、LBBの平板ガラス114に対する入射角度を変化させ、副走査位置を調整したが本発明はこれに限定されるものではない。光ビームLBA、LBBの入射角度、あるいは光ビームが透過するガラスの厚さ(透過経路長)を変化させることができれば、如何なる透過部材、如何なる移動機構でもよい。
【0070】
例えば、また、図8(A)に示すように、平板ガラス114の代わりに断面形状が模型のガラス柱130を配置し、このガラス柱130を副走査方向(矢印Hに示される方向)に移動することができる機構を設けてもよい。この場合、図8(B)に示すように、ガラス柱130の移動(矢印I参照)によっても光ビームのガラス柱130に対する入射角度は変わらないが、光ビームが透過するガラス柱130の厚さがt1からt2に変化するので、光ビームを副走査方向にΔx移動させることができ、同様な効果が得られる。この場合、ガラス柱130によりケーシング122の開口部を常に塞ぐ状態にできるため、防塵の効果も得られる。
【0071】
(第2の実施の形態)
次に、分割走査方式の光走査装置に対する本発明の実施形態の例を詳細に説明する。なお、以下に説明する分割走査方式の光走査装置では、2つのビームのつなぎ目における副走査位置ずれを補正するために本発明を適用している。
【0072】
(光走査装置の全体構成)
図9には、本発明が適用された分割走査方式の光走査装置が示されている。
【0073】
図9に示すように、光走査装置200は、光源としてレーザダイオード202a、202bを備えている。なお、レーザダイオード202aから照射された光ビームを光ビームLBCといい、レーザダイオード202bから照射された光ビームを光ビームLBDということにする。
【0074】
レーザダイオード202aの光軸上には、レーザダイオード202aに近いほうから順に、集光レンズ群204a、反射ミラー206aが配置され、レーザダイオード202bの光軸上には、レーザダイオード202bに近いほうから順に、集光レンズ群204b、反射ミラー206bが配置されている。
【0075】
レーザダイオード202a、202bの各々の光軸上には更に、反射ミラー206a、反射ミラー206bに近いほうから順に、fθレンズ208(第1のレンズ208A、第2のレンズ208B)、回転多面鏡210が配置されている。なお、回転多面鏡210により反射(偏向)された光ビームLBC、LBDは再度、fθレンズ208(第2のレンズ208B、第1のレンズ208A)を透過する。また、回転多面鏡210の各偏向面の走査ライン方向の長さは、該偏向面に入射する際の光ビームLBC、LBDの走査ライン方向のビーム径の長さより短くなっている(所謂、オーバーフィルド系)。なお、以下、走査ライン方向を主走査方向といい、走査ライン方向と直交する方向を副走査方向という。
【0076】
レーザダイオード202a、202bの各々の光軸上には更に、シリンドリカルミラー212a、212bが配置されている。このシリンドリカルミラー212a、212bにより、光ビームLBC、および光ビームLBDは感光体ドラム214に案内される。
【0077】
また、シリンドリカルミラー212a、212bと感光体ドラム214の間には、第1の実施の形態と同様に主走査方向を回転軸として回転可能な平板ガラス216が配設されている。この平板ガラス216の回転により、光ビームLBC、および光ビームLBDの副走査方向の走査位置を変化させ、副走査方向の走査位置を調整することができるようになっている。
【0078】
また、平板ガラス216よりも光ビームLBCの進行方向下流側で、且つ光ビームLBCによって感光体ドラム214が走査される際に感光体ドラム214の画像領域に最初に入射する位置以前の予め定められた位置には、ミラー218aが配置されている。
【0079】
ミラー218aによって反射された光ビームLBCの光軸上で、且つミラー218aに対して感光体ドラム214と略等価な位置には、検知手段としてのスタートオブスキャン(以下、SOSという)センサ220aが配置されている。これにより、SOSセンサ220aには、主走査方向及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、平板ガラス216からの光ビームLBCが入射される。また、光ビームLBDが、感光体ドラム214上の主走査位置及び副走査位置の変動とほぼ同等に変動して入射する。
【0080】
また、平板ガラス216よりも光ビームLBDの進行方向下流側で、且つ光ビームLBDによって感光体ドラム214が走査される際に感光体ドラム214の画像領域に最後に光ビームLBDが入射する位置以後の予め定められた位置には、ミラー218bが配置されている。
【0081】
ミラー218bによって反射された光ビームLBDの光軸上で、且つミラー218bに対して感光体ドラム214と略等価な位置には、検知手段としてのエンドオブスキャン(以下、EOSという)センサ220bが配置されている。これにより、EOSセンサ220bには、主走査方向及び副走査方向にパワーを持つ光学部材を介さずに、平板ガラス216からの光ビームLBDが入射される。また、光ビームLBDが、感光体ドラム214上の主走査位置及び副走査位置の変動とほぼ同等に変動して入射する。
【0082】
SOSセンサ220aからは、主走査方向の書き出しタイミングを規定するSOS信号が出力され、EOSセンサ220bからは、主走査方向の書き終わりタイミングを規定するEOS信号が出力される。SOSセンサ220a、EOSセンサ220bは、図示しない制御回路に接続されており、このSOS信号、EOS信号に基づいて光ビームLBCと光ビームLBDとの主走査方向および副走査方向の走査位置を検出し、光ビームLBC、LBDの主走査方向および副走査方向の走査位置補正が行なわれる。
【0083】
(SOSセンサ、EOSセンサの構成例、及び光ビームの走査位置検出)
次に、SOSセンサ220a、EOSセンサ220bの一例、及び光ビームの走査位置検出方法の一例について説明する。なお、ここでは、SOSセンサ220a及びEOSセンサ220bを同一の構成とし、以下、SOSセンサ220aのみを説明する。
【0084】
SOSセンサ220aは、図10に示すように、光ビームLBCの走査ラインと直交する副走査方向に複数(本形態では、2つ)配置され、かつ、SOSセンサ220aに入射する光ビームLBCを受光する2つの、受光手段としての受光素子(フォトダイオード)222N1、222N2により構成されている。なお、受光素子222N1、222N2は、光ビームを受光すると、受光量に比例した強度の信号を出力する。この出力信号の強度に基づいて、光ビームLBCの副走査方向の走査位置を検出する。
【0085】
具体的には、光ビームLBC、LBDによる走査ラインが、イニシャル状態よりも、副走査方向又は副走査方向と逆方向へ移動すると、受光素子222N1、222N2の一方の受光量が大きくなり、他方の受光量が小さくなる。即ち、走査ラインがイニシャル状態(図10(A)参照)よりも副走査方向と逆方向に移動すると、図10(B)に示すように、受光素子222N1の受光量が大きくなり、受光素子222N2が小さくなる。一方、走査ラインがイニシャル状態よりも副走査方向に移動すると、図10(C)に示すように、受光素子222N1の受光量が小さくなり、受光素子222N2が大きくなる。光ビームLBDの走査ラインの移動方向及び移動量についても同様に認識することができる。
【0086】
なお、上記では、SOSセンサ220aの一例を説明したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。副走査位置に応じて出力を変化させるものであれば、どのような構成でもよい。
【0087】
一方、主走査方向の位置については、SOSセンサ220aとEOSセンサ220bによる光ビームLBC、LBDの検知タイミングにより、光ビームLBC、LBDの相対的な位置を検出する。
【0088】
具体的には、感光体ドラム214上の各主走査ライン上のドット数(画素数)は一定であるので、SOS信号の発生から次のSOS信号の発生までのドット数は一定である。これを利用して、SOSセンサ220aにより光ビームLBCを検知してSOS信号が発生されてから、EOSセンサ220bにより光ビームLBDを検知してEOS信号が発生されるまでの時間を、所定周波数で発振される発振クロックCLK0をカウントして計測する。この計測値と、イニシャル状態(光走査装置の組立直後の正常状態であり、光ビームLBCと光ビームLBDとが主走査方向及び複数走査方向に渡って連続している状態)における計測値とを比較することにより、光ビームLBCと光ビームLBDの相対的な位置を検出することができる。
【0089】
(作用)
次に第2の実施の形態の作用について説明する。
【0090】
レーザダイオード202a、202bより発せられた光ビームLBC、LBDは、それぞれ集光レンズ群204a、204bを通過した後、反射ミラー206a、206bで反射し、fθレンズ208(第1のレンズ208A、第2のレンズ208Bの順)を通過して、回転多面鏡210に入射する。回転多面鏡210は回転することにより光ビームLBC、LBDをそれぞれ偏向し、光ビームLBC、LBDは、それぞれfθレンズ208(第2のレンズ208B、第1のレンズ208Aの順)を再度通過し、シリンドリカルミラー212a、212bにて反射され、平板ガラス216を透過して感光体ドラム214に照射する。これにより、光ビームLBCでは画像領域の前半部分Ra を走査し、光ビームLBDでは画像領域の後半部分Rbを走査する。
【0091】
一方、画像領域走査前の光ビームLBCはミラー218aで反射して、SOSセンサ220aに入射する。これにより、SOSセンサ220aは主走査方向の書きだしタイミングの起点となるSOS信号を発生する。また、画像領域走査前の光ビームLBDがミラー218bで反射して、EOSセンサ220bに入射する。EOSセンサ220bは主走査方向の書き終わりタイミングを規定するEOS信号を発生する。
【0092】
上記SOS信号、およびEOS信号に基づいて、図示しない制御回路では光ビームLBC、光ビームLBDの主走査方向および副走査方向の相対的な位置(すなわち、互いの位置ずれ)を検出する。また、この位置検出結果に基づいて、光ビームLBC、LBDが主走査方向及び複数走査方向に渡って連続するように、すなわち、光ビームLBC、LBDのつなぎ目の位置ずれが補正されるように、光ビームLBC、LBDの照射位置調整が行なわれる。
【0093】
主走査方向の調整は、本実施形態では、SOS信号の位相と同期し、かつ、SOS信号が入力された時から再度SOS信号が入力されるまでの間、一定数の発振クロックCLK0を発振し、発振された発振クロックCLK0に基づいて、光ビームLBC、LBDを照射するようにしており、検出された主走査方向の位置ずれ分だけ、光ビームLBCあるいは光ビームLBDの射出開始タイミングをずらすことで行なう。
【0094】
次に副走査方向の調整について、図11を用いて説明する。図11(A)は、感光体ドラム214上の光ビームLBCと光ビームLBDとが、つなぎ目で副走査方向に2ライン分ずれている状態である。ここで、第1の実施の形態と同様に、平板ガラス216の回転によって、感光体ドラム214上の2ビーム間隔を変化させ、図11(B)に示すように1ライン以下の精度で調整することができる。
【0095】
このように、第2の実施の形態では、分割走査方式の光走査装置において、光ビームLBC、LBDのつなぎ目の副走査位置を1ライン以下の高精度で接続することができる。
【0096】
また、感光体ドラム214、及び位置検出を行なうセンサ(SOSセンサ220a、EOSセンサ220b)と、副走査方向の位置調整を行なう平板ガラス216との間に、主、及び副走査方向にパワーを持つ光学部材が介在しないので、簡単な構成で容易に副走査位置の調整ができる。
【0097】
ところで、副走査位置の調整量が多量になると、平板ガラスの厚さや入射角度の調整量が増大し、走査線の湾曲やビーム径の悪化などが生じる恐れがある。このため、多量の調整が必要なことが想定される場合は、1ライン単位で副走査位置を調整する機構を付加してもよい。
【0098】
1ライン単位での副走査方向の調整は、例えば、図12に示されているように、レーザダイオード202aにより露光形成される画像データを複数ライン分格納するギャップメモリ346aと、レーザダイオード202bにより露光形成される画像データを複数ライン分格納するギャップメモリ346bを設け、副走査方向の走査位置ずれに応じて、露光走査時にギャップメモリ346a、bの読出位置をライン単位で互いに独立に変更することで行なう、従来技術を用いることが考えられる(特開平10−232357号公報参照)。
【0099】
これにより、単独で調整するときよりも、両者の調整量を半減することが可能である。すなわち、平板ガラスの厚さや入射角度の増大を防ぎ、且つ従来の1ライン単位の調整に必要であったイメージメモリの数や容量を減らすことができ、より安価に実現することが可能となる。
【0100】
なお、上記第2の実施の形態では、平板ガラス216を回転させることによって、副走査位置の調整を行なったが、本発明はこれに限定されるものではない。光ビームLBC、LBDの入射角度または透過する厚さを変化させ、副走査位置を変化させることができれば、如何なる透過部材および移動機構でもよい。例えば、第1の実施の形態でも述べたように、楔型のガラス板を副走査方向移動させて、副走査位置の調整を行なってもよい。
【0101】
また、主走査方向の書き出し位置の光ビームLBCと、書き終わり位置の光ビームLBDを検知して、光ビームLBC、LBDの走査位置を検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、光ビームLBC、LBDにより互いに重なり合って露光走査されるオーバラップ領域を設け、このオーバラップ領域を走査する光ビームLBC、LBDを検知するようにしてもよい。この場合、光ビームLBC、LBDのつなぎ目、あるいはつなぎ目近傍の光ビームを用いて、走査位置検出が行なわれるので、より高精度な副走査位置の調整を行うことができる。
【0102】
また、光ビームLBC、LBDの射出開始タイミング図るために従来より設けられているSOSセンサ、EOSセンサを用いて、副走査位置を検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。別途、副走査位置検出用の検知手段を設けてもよい。また、第1の実施の形態と同様に、1ライン幅の整数倍間隔で遮光部または受光部が設けられた検知手段(受光素子)により、光ビームLBC、LBDの副走査位置の間隔が、ライン幅の整数倍であるか否かを検出できるようにしてもよい。
【0103】
また、上記第1の実施の形態、第2の実施の形態では、透過部材にガラス(平行平板ガラス114、216、ガラス柱130)を用いて、副走査位置の補正を行なったが本発明はこれに限定されるものではなく、光ビームを屈折させて透過するものであればよい。
【0104】
また、複数の透過部材を組み合わせ、光ビームが該複数の透過部材を透過するようにしてもよい。さらに、複数の透過部材を設け、光ビームごとに透過させる透過部材を異なるようにしてもよい。このように複数の透過部材を用いる場合は、該複数の透過部材を一括して移動するようにしてもよいし、独立に移動させてもよいし、固定のものと移動可能なものに分けてもよい。
【0105】
また、回転多面鏡を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガルバノメータミラー等を用いるようにしてもよい。
【0106】
また、同時走査方式の光走査装置と、分割走査方式の光走査装置とに分けて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、同時走査方式で、且つ分割走査方式の光走査装置にも適用してもよい。
【0107】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明では、2ビームの光走査装置に係り2ビームの相対的な間隔を調整することができ、かつ分割走査方式の光走査装置においては、被走査媒体上のつなぎ目部の副走査方向の走査線位置を1ライン以下の精度で合わせることができ、安価で容易な調整機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における同時走査方式の光走査装置の概略構成図である。
【図2】 第1の実施の形態における同時走査方式の光走査装置の平板ガラス周辺の詳細構成図である。
【図3】 受光素子の一例を示す図であり、(A)は構成図、(B)は出力信号を示す図である。
【図4】 受光素子の一例を示す図であり、(A)は構成図、(B)は出力信号を示す図である。
【図5】 受光素子の一例を示す図であり、(A)は構成図、(B)は出力信号を示す図である。
【図6】 (A)は副走査位置補正の原理を示す概念図であり、(B)は本実施の形態における副走査補正の原理を示す概念図である。
【図7】 具体的な平板ガラスの回転による副走査間隔の変動量を示す図であり、(A)は光ビームLBAの入射角度αを20°、光ビームLBBの入射角度βを35°、平板ガラスの厚さtを3mmとした場合の変動量を示し、(B)は光ビームLBAの入射角度αを15°、光ビームLBBの入射角度βを35°、平板ガラスの厚さtを3mmとした場合の変動量を示す。
【図8】 平板ガラスの変わりに楔型のガラス柱を用いた場合の(A)は光走査装置の構成図を示し、(B)は副走査位置補正の原理を示す概念図である。
【図9】 第2の実施の形態における分割走査方式の光走査装置の概略構成図である。
【図10】 第2の実施の形態におけるSOSセンサ、EOSセンサの一例を示す図であり、(A)は走査ラインがイニシャル状態、(B)は副走査方向と逆方向に移動した状態、(C)は副走査方向に移動した場合の光ビームの入射位置を示す。
【図11】 第2の実施の形態における副走査位置補正を説明する図であり、(A)は補正前、(B)は補正後の副走査位置を示す。
【図12】 1ライン単位での副走査位置補正方法の一例を示す図である。
【図13】 従来の1光ビームによる光走査装置の概略構成図である。
【図14】 従来の複数光ビームによる光走査装置(同時走査方式)の概略構成図である。
【図15】 従来の同時走査方式の光走査装置における副走査位置補正を説明する図である。
【図16】 従来の複数光ビームによる光走査装置(分割走査方式)の概略構成図である。
【符号の説明】
100 光走査装置(同時走査方式)
102a、102b レーザダイオード
106 回転多面鏡
108 感光体ドラム
114 平板ガラス
118 受光素子
120 調整ねじ
126 マスク
128 受光部
130 ガラス柱
200 光走査装置(分割走査方式)
202a、202b レーザダイオード
210 回転多面鏡
214 感光体ドラム
216 平板ガラス
220a SOSセンサ
220b EOSセンサ
346a、346b ギャップメモリ
Claims (7)
- 複数の光ビームにより被走査面上の1本の走査ラインを分割して走査する光走査装置において、
主走査方向および副走査方向にパワーを持つ光学部材よりも前記複数の光ビームの各々の進行方向下流側に配置され、前記複数の光ビームが互いに異なる入射角度で入射する透過部材と、
前記透過部材から透過した複数の光ビームの各々の一部を検知して、前記被走査面上と同等となる位置で前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、前記透過部材を移動させ、前記入射角度、或いは透過経路長を変更することにより、前記複数の光ビームのつなぎ目の位置ずれが補正されるように前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする光走査装置。 - 前記検出手段は、前記被走査面上と同等となる位置に、受光面に1走査ライン幅の複数の遮光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で設けられるか又は1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で設けられ、前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知して副走査位置を検出する請求項1記載の光走査装置。
- 前記検出手段は、主走査方向の長さが互いに異なる1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で前記被走査面上と同等となる位置に設けられ、該複数の受光部によって前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知し、該複数の受光部の各々の出力ピークの時間差に基づいて、副走査方向の間隔を検出する請求項1記載の光走査装置。
- 複数の光ビームにより被走査面上を走査する光走査装置において、
主走査方向および副走査方向にパワーを持つ光学部材よりも前記光ビームの進行方向下流側に配置され、前記複数の光ビームが互いに異なる入射角度で入射する透過部材と、
主走査方向の長さが互いに異なる1走査ライン幅の複数の受光部が副走査方向に1走査ライン幅の整数倍の間隔で前記被走査面上と同等となる位置に設けられ、該複数の受光部によって前記透過部材から透過した光ビームの一部を検知し、該複数の受光部の各々の出力ピークの時間差に基づいて副走査方向の間隔を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて、前記透過部材を移動させ、前記入射角度、或いは透過経路長を変更することにより、前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする光走査装置。 - 前記透過部材が、平板ガラスであり、
前記補正手段が、主走査方向を回転軸にして前記平板ガラスを回転させて前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の光走査装置。 - 前記透過部材が、断面形状が楔型のガラス板であり、
前記補正手段が、前記ガラス板を副走査方向に移動して前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の光走査装置。 - 前記補正手段が、前記被走査面上における前記複数の光ビーム間の副走査間隔が1走査ライン幅の整数倍になるように、前記複数の光ビームの副走査方向の間隔を補正する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の光走査装置。
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