JP2001264659A - 光走査装置及び光ビーム走査位置調整方法 - Google Patents

光走査装置及び光ビーム走査位置調整方法

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JP2001264659A
JP2001264659A JP2000076771A JP2000076771A JP2001264659A JP 2001264659 A JP2001264659 A JP 2001264659A JP 2000076771 A JP2000076771 A JP 2000076771A JP 2000076771 A JP2000076771 A JP 2000076771A JP 2001264659 A JP2001264659 A JP 2001264659A
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Michihiko Endo
充彦 遠藤
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各分割走査線を構成する複数の光ビーム間の間
隔が異なっていても、各分割走査線の繋ぎ目部における
画質の乱れを目立たなくすることができる光走査装置を
得る。 【解決手段】マルチビーム光源12Bから出射した光ビ
ームB1、B2は、各光学系を透過した後、位置検出装
置66に入射する。この位置検出装置66により光ビー
ムB1、B2の間隔PB及び中心位置PB/2が検出さ
れる。次に、マルチビーム光源12Aから出射した光ビ
ームA1、A2の間隔PAが位置検出装置66により検
出される。そして、間隔調整手段により、間隔PAが間
隔PBに合わされる。次に、ミラー角度調整装置30に
より、光ビームA1、A2の中心位置PA/2が光ビー
ムB1、B2の中心位置PB/2に合わされる。これに
より、各分割走査線62A、62Bの繋ぎ目部分の画質
の乱れを目立たなくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームを画
像情報に応じて被走査媒体上に走査露光することによ
り、画像を記録するレーザプリンタやディジタル複写機
等の画像記録装置に用いられる光走査装置及び光ビーム
走査位置調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光走査装置としては、例
えば図8に示すようなものがある。この光走査装置10
0は、一つの光源102から出射された1本の光ビーム
Aを集光レンズ群104を介して回転多面鏡106へ照
射すると共に、回転多面鏡106に照射された光ビーム
Aを回転多面鏡106の回転に伴なって移動する反射面
106Aによって反射することにより、結像レンズ10
8を介して感光体ドラム110の軸方向に沿って走査露
光するように構成したものである。
【0003】ところで、レーザプリンタやディジタル複
写機などの画像記録装置には、高解像度の画像を高速で
出力することが望まれている。この要求に応えるには、
単位時間当たり走査ライン数を上げる必要があり、従来
の回転多面鏡を用いた装置では、回転多面鏡を駆動する
スキャナモータの回転数を増加させることが考えられ
る。
【0004】しかし、回転多面鏡を回転駆動させるスキ
ャナモータの回転速度はボールベアリングを使用した場
合で、現在、15000rpm程度が限度と考えられて
いる。また、大幅なコストアップを招く空気軸受等を使
用したとしても40000rpm程度が限度とされてい
る。このように、回転多面鏡の回転数を増加させる手段
だけでは高速化及び高解像度化を図るには限界がある。
【0005】そこで、この問題を解決するものとして、
特開平10−177147号公報に示されるように、被
走査媒体の表面を主走査方向に沿って分割走査する分割
光走査装置が知られている。
【0006】図9及び図10に示すように、分割走査方
式の光走査装置200は、2個の半導体レーザ202
A、202Bから光ビームA、Bを回転多面鏡204の
同一反射面に入射させ、回転多面鏡204で偏向した反
射光ビームにより被走査媒体206を分割走査するもの
で、2つの光ビームA、Bを走査中央位置に到る中心線
208に対して主走査方向に各々±αの角度で回転多面
鏡204に入射させ、回転多面鏡204が角度α回転す
る間に偏向された2つの光ビームA、Bによる全走査角
を±2αとする構成をとっている。これにより、高速化
及び高解像度化を達成した同時2分割の光走査装置20
0において、装置の小型化及び高画質化とをより高いレ
ベルで両立させることができる。
【0007】しかしながら、分割走査方式の光走査装置
は、元々、各分割走査線の繋ぎ目部における各分割走査
線の主走査、副走査方向の相対位置ズレが画質に大きく
影響し、繋ぎ目部が一般のユーザーにも認識されてしま
う程度の画像乱れが発生する。
【0008】かかる繋ぎ目部の画質を改善するため、主
走査方向の位置合わせは主走査方向の書き出しタイミン
グを制御して行い、副走査方向の位置合わせは各走査線
の位置を高精度で調整する調整手段、例えばミラー角度
を高精度に調整する調整手段等を設けて調整を行い、そ
の繋ぎ目部が一般のユーザーに認識されない画像まで改
善されてきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の市場
のニーズは更なる高速化・高解像度化が望まれており、
例えば、毎分100枚近いプリントスピードの白黒複写
機や高速カラープリンタ、解像度においても1200D
PI(Dot Per Inch)以上の高解像度が要
求されてきており、これらに対応するためには上記分割
走査方式を採用しても、回転多面鏡の回転数は限界に近
い値となる。
【0010】上述した更なる高速・高解像度化のニーズ
に対応すべく、光走査装置の光源部に複数の発光点を有
するLDアレイを用いたり、単一の通常の半導体レーザ
から出射される光ビームをプリズム等により近接した複
数の光ビームを形成し、一走査において副走査方向に同
時に複数のビームを走査させる光走査装置を開発してい
る。
【0011】しかし、分割走査方式の光走査装置にこの
ようなマルチビーム光源等を採用した場合の走査線の繋
ぎ目部における副走査方向の位置合わせは、1本のビー
ムの場合と異なり、一方のビームのみを繋ぎ合わせて
も、他方のビームが繋ぎ目で合わないことが多く、画質
に大きな影響を与えることがわかった。これは、マルチ
ビーム光源等の各発光点間隔が各分割走査線に用いるマ
ルチビーム光源によって異なるからである。
【0012】この間隔を調整すべく、例えば、各マルチ
ビーム光源を光軸周りに回動させて各マルチビーム光源
から出射される光ビームの間隔を高精度調整している
が、かなり調整感度が高く、調整工数が大幅増加しコス
トアップの大きな要因の一つとなる。
【0013】そこで、本発明は、上記事実を考慮し、簡
易な調整及び検出方法により、画質の乱れを目立たなく
することができる光走査装置及び光ビーム走査位置調整
方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光走査
装置は、少なくとも二つ以上のマルチビーム光源から出
射し被走査面上を副走査方向に複数の光ビームが主走査
する光走査装置において、一方のマルチビーム光源から
出射された複数の光ビームの副走査方向の中心位置を検
出する位置検出手段と、前記位置検出手段の出力に基い
て、前記中心位置を他方のマルチビーム光源から出射さ
れた光ビームの所定位置に合わせる位置調整手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0015】次に、請求項1に記載の光走査装置の作用
について説明する。
【0016】上記光走査装置では、少なくとも2つ以上
のマルチビーム光源から出射された副走査方向に複数の
光ビームが被走査面上を主走査する。
【0017】ここで、位置検出手段により、一方のマル
チビーム光源から出射された複数の光ビームの副走査方
向の中心位置が検出される。そして、位置調整手段によ
り、位置検出手段による出力に基いて、一方のマルチビ
ーム光源から出射された複数の光ビームの副走査方向の
中心位置が他方のマルチビーム光源から出射された光ビ
ームの所定位置に合わされる。
【0018】このため、各マルチビーム光源から出射さ
れる複数の光ビームの間隔が異なっていても、その間隔
誤差がほぼ均等に配分することができる。
【0019】特に、複数の光ビームによって被走査面上
に形成される複数の異なる色の画像を重ねて一つの多色
画像を得る多色画像形成装置に設けられた光走査装置の
複数の光源にマルチビーム光源が搭載された場合には、
各色間で光ビームの副走査方向の間隔が異なっていたと
しても、各色用の光ビームの間隔誤差が均等に配分され
るため、各走査線の位置ずれにより発生する色ズレを小
さくできる。
【0020】請求項2に記載の光走査装置は、マルチビ
ーム光源から出射し被走査面上を副走査方向に複数の光
ビームが主走査方向に分割走査する光走査装置におい
て、前記複数の光ビームで構成される各分割走査線の副
走査方向の中心位置を検出する位置検出手段と、前記位
置検出手段の出力に基いて、前記各分割走査線の中心位
置同士を合わせる位置調整手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0021】次に、請求項2に記載の光走査装置につい
て説明する。
【0022】上記光走査装置では、マルチビーム光源か
ら出射され副走査方向に複数の光ビームが被走査面上を
主走査方向に分割走査する。
【0023】ここで、位置検出手段により、前記複数の
光ビームで構成される各分割走査線の副走査方向の中心
位置が検出される。そして、位置調整手段により、位置
検出手段による出力に基いて、各分割走査の中心位置同
士が合わされる。
【0024】このため、各分割走査線を構成する複数の
光ビームの間隔が異なっていても、各分割走査線の中心
位置同士を合わせることにより、間隔誤差が均等に配分
されるため、各分割走査線の繋ぎ目の画質の乱れを目立
たなくすることができる。
【0025】特に、上記位置検出手段を、複数設けず単
数とすることにより、複数設けた場合の各位置検出手段
における出力誤差が生じないため、位置調整手段による
各分割走査線の中心位置を容易に合わせることができ
る。
【0026】請求項3に記載の光走査装置のように、分
割走査線を構成する複数の光ビームの副走査方向の間隔
を調整する間隔調整手段を備えたことが好ましい。
【0027】請求項4に記載の光ビーム走査位置調整方
法は、少なくとも二つ以上のマルチビーム光源から出射
し被走査面上を副走査方向に複数の光ビームが主走査す
る光ビーム走査位置調整方法において、一方のマルチビ
ーム光源から出射された複数の光ビームの副走査方向の
中心位置を検出する中心位置検出工程と、前記中心位置
を他方のマルチビーム光源から出射された光ビームの所
定位置に合わせる中心位置調整工程と、からなることを
特徴とする。
【0028】次に、請求項4に記載の光ビーム走査位置
調整方法の作用について説明する。
【0029】本発明の光ビームの走査位置調整方法は、
以下の手順で行われる。
【0030】先ず、中心位置検出工程において、一方の
マルチビーム光源から出射された複数の光ビームの副走
査方向の中心位置が検出される。そして、中心位置調整
工程において、前記中心位置が他方のマルチビーム光源
から出射された光ビームの所定位置に合わされる。
【0031】本発明の光ビーム走査位置調整方法では、
マルチビーム光源から出射される複数の光ビームを一つ
の束とみなし、一方のマルチビーム光源から出射された
複数の光ビームの副走査方向の中心位置を、他方のマル
チビーム光源から出射された光ビームの所定位置に合わ
せることにより、各マルチビーム光源の複数の光ビーム
の副走査方向の間隔がばらついていても、その間隔誤差
が均等に配分されるので、画質の乱れを目立たなくする
ことができる。
【0032】請求項5に記載の光ビーム走査位置調整方
法は、マルチビーム光源から出射し被走査面上を副走査
方向に複数の光ビームが主走査方向に分割走査する光ビ
ーム走査位置調整方法において、複数の光ビームで構成
される各分割走査線のうち一方の分割走査線の副走査方
向の中心位置を検出する第1の中心位置検出工程と、他
方の分割走査線の副走査方向の中心位置を検出する第2
の中心位置検出工程と、前記一方の分割走査線の副走査
方向の中心位置と前記他方の分割走査線の副走査方向の
中心位置とを合わせる中心位置調整工程と、からなるこ
とを特徴とする。
【0033】次に、請求項5に記載の光ビーム走査位置
調整方法の作用について説明する。
【0034】本発明の光ビーム走査位置調整方法は、以
下の手順で行われる。
【0035】先ず、第1の中心位置検出工程において、
各分割走査線のうち一方の分割走査線の副走査方向の中
心位置が検出される。また、第2の中心位置検出工程に
おいて、他方の分割走査線の副走査方向の中心位置が検
出される。さらに、中心位置調整工程において、一方の
分割走査線の副走査方向の中心位置と他方の分割走査線
の副走査方向の中心位置とが合わされる。
【0036】本発明の光ビーム走査位置調整方法では、
各分割走査線を一つの束とみなし、各分割走査線の中心
位置同士を合わせることにより、各分割走査線を構成す
る複数の光ビームの副走査方向の間隔がばらついていて
も、その間隔誤差が均等に配分されるので、繋ぎ目部分
の画質の乱れを目立たなくすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る光走査装置について説明する。図
1は、本実施形態に係る分割光走査装置の構成図であ
る。
【0038】図1に示すように、分割光走査装置10
は、複数の発光部を備えた2つのマルチビーム光源12
A、12Bを備えている。この分割光走査装置10は、
マルチビーム光源12A、12Bから出射された光ビー
ムA、Bにより分割走査が行われる。本実施形態のマル
チビーム光源12A、12Bは、2つの発光部を備えた
ものが用いられており、感光体14に副走査方向に2つ
の光ビームA1、A2、B1、B2(図5参照)が主走
査するので、一走査で同時に2ライン走査をすることが
できる(2ビームタイプ)。
【0039】ここで、一方のマルチビーム光源12Aの
近傍には、分割走査線を構成する2つの光ビームA1、
A2の副走査方向の間隔PA(図5参照)を調整する間
隔調整手段16が設けられている。この間隔調整手段1
6の構成としては、図示しないが、マルチビーム光源に
おいて2ビーム発光源素子パッケージを保持する保持部
材を光軸周りに回動可能な構成にする等、周知の構成の
ものが用いられている。
【0040】また、分割光走査装置10には受光素子1
8が設けられている。この受光素子18から水平同期信
号(SOS信号)が出力されるようになっている。この
水平同期信号に基いて、レーザプリンタのコントロール
ユニット20から分割手段22へ2ライン分の画像情報
信号が出力される。
【0041】分割手段22において、一走査分(2ライ
ン分)の画像情報信号を分割して分割画像情報を作成す
る。この画像情報信号に基いて、マルチビーム光源12
A、12Bの各光ビームA、Bを変調し、変調された光
ビームA、Bを各光学部品により感光体14に結像、導
光し、走査露光する構成となっている。
【0042】また、各マルチビーム光源12A、12B
の近傍には、このマルチビーム光源12A、12Bから
出射した光ビームA、Bを整形するための光学群24
A、24Bが設けられている。
【0043】また、分割光走査装置10の略中央には、
上記光学群12A、12Bで整形された光ビームA、B
を回転多面鏡26の反射面に入射させる第1の反射ミラ
ー28A、28Bがそれぞれ設けられている。
【0044】また、一方の第1の反射ミラー28Aに
は、反射ミラー28Aの角度を調整するミラー角度調整
装置30が設けられている。
【0045】図2に示すように、ミラー角度調整装置3
0は、第1の反射ミラー28Aを保持する保持部材32
を備えている。この保持部材32は、筐体34から立設
された軸板36へ挿入されたピン38に回転可能に取付
けられている。また、筐体34の平板部には、板バネ4
0の基端が固定されており、湾曲した自由端側が保持部
材32の下部と当接し、第1の反射ミラー28Aの鏡面
が上を向くように、保持部材32を付勢している。
【0046】また、第1の反射ミラー28Aの鏡面側に
は筒状のケース42が配置されており、その軸線が保持
部材32の表面と直交している。このケース42の中に
は、調整部材44がスライド可能に収納されており、ス
プリング46によって、ケース42の内部に付勢されて
いる。
【0047】また、調整部材44には突起44Aが形成
されており、この突起44Aがケース42に形成された
円孔48から突出し、保持部材32の表面を押さえてい
る。
【0048】さらに、ケース42の中には、調整部材4
4と同軸上に圧電アクチュエータ50がスライド可能に
配置されている。この圧電アクチュエータ50は印加電
圧によって一方向(図2中矢印T方向)に伸縮する圧電
素子から構成されており、ケース42の底壁に貫通螺合
されたスクリューネジ52の先端部で、調整部材44側
へ押されている。
【0049】なお、調整部材44を移動させる移動手段
として、圧電アクチュエータ50だけでなく、高精度で
微少量ずつ移動するものであれば手段は問わない。
【0050】また、図1に示すように、第1の反射ミラ
ー28A、28Bの光路下流側には、fθレンズ群54
が配置されている。また、fθレンズ群54の光路下流
側には、上記した回転多面鏡26が配置されている。
【0051】また、第1の反射ミラー28A、28Bの
上方近辺(図1の紙面に対して垂直方向)には、回転多
面鏡26の反射面で反射し、fθレンズ群54でfθ補
正された光ビームA、Bを反射する第2の反射ミラー5
6が配置されている。
【0052】また、回転多面鏡26を基準としてfθレ
ンズ群54側と反対側には、第2の反射ミラー56で反
射された光ビームA、Bを感光体14へ導く第3の反射
ミラー58A、58Bが配置されている。第3の反射ミ
ラー58A、58Bで反射された光ビームA、Bは、分
割光走査装置10に形成された開口部60(図3参照)
から出射し、感光体14を走査露光する。
【0053】ここで、図3及び図4に示すように、開口
部60には、各分割走査線62A、62Bの位置情報を
検出するためのピックアップミラー64A、64Bがそ
れぞれ設けられている。このピックアップミラー64
A、64Bは、各分割走査線62A、62Bのオーバー
ラップ領域Dを露光する光ビームA、Bの先端部をそれ
ぞれ反射する。
【0054】また、分割光走査装置10から感光体14
と略等価な位置には、位置検出装置66が設けられてい
る。この位置検出装置66には、上記ピックアップミラ
ー64A、64Bで反射された各光ビームA、Bが入射
する。このように位置検出装置66を感光体14と略等
価な位置に設けることにより、各分割走査線10の感光
体14上の位置を分割光走査装置10内で検出すること
ができる。
【0055】この位置検出装置66には、位置検出器
P.S.D(Position Sensing De
tector)が搭載されている。P.S.Dに入射し
た光ビームA(B)は、光電変換され、光電流として電
極から分割出力される。したがって、P.S.Dに複数
の光ビームA(B)が同時に入射すると、入射した光ビ
ーム総エネルギーの重心位置、つまり副走査方向の2つ
の光ビームA1、A2(B1、B2)の全幅中心位置P
A/2(PB/2)(各光ビームのピッチ間中心)を出
力として得ることができる。
【0056】上記位置検出装置66に各分割走査線62
A、62Bのオーバーラップ領域Dの各分割走査線を構
成する2つの光ビームA(B)を同時点灯させ、各分割
走査線通過時の出力を検出することで、各分割走査線の
2つの光ビームA(B)の全幅中心位置PA/2(PB
/2)の副走査方向における相対的位置関係を検出する
ことができる。
【0057】なお、本実施形態では、画像形成装置内部
に分割光走査装置10を組み込んだ後の環境・振動等に
よる各分割走査線62A、62Bの位置ずれを考慮し
て、分割光走査装置10内部に位置検出器66を設け
て、フィードバック制御を可能な構成としたが、環境温
度の変化に強い筐体材料等の使用が可能ならば、各分割
走査線62A、62Bの位置検出及びその調整は、分割
光走査装置10の製造調整冶具上の感光体等価面上に位
置検出器を配置し、検出調整してもよい。
【0058】次に、分割光走査装置の作用及び効果につ
いて説明する。
【0059】先ず、マルチビーム光源12A、12Bか
ら出射された光ビームA、Bが感光体14に照射される
までの作用について説明する。
【0060】図1に示すように、受光素子18から出力
された水平同期信号に基いて、レーザプリンタのコント
ロールユニット20から分割手段22へ2ライン分の画
像情報信号が出力される。分割手段22では、一走査分
(2ライン分)の画像情報信号に基いて分割画像情報が
作成される。この画像情報信号に基いて、マルチビーム
光源12A、12Bの各光ビームA、Bが変調される。
【0061】各マルチビーム光源12A、12Bから出
射された光ビームA(A1、A2)及び光ビームB(B
1、B2)は、光学群24A、24Bに入射される。こ
れにより、各光ビームA、Bはビーム整形される。
【0062】ビーム整形された光ビームA、Bは、第1
の反射ミラー28A、28Bで反射され、fθレンズ群
54を透過した後、回転多面鏡26の反射面に入射され
る。回転多面鏡26には、その反射面の幅よりも広い光
束が入射する。
【0063】回転多面鏡26の反射面で反射された光ビ
ームA、Bは、再度、fθレンズ群54を透過して、第
2の反射ミラー56で反射される。第2の反射ミラー5
6で反射された光ビームA、Bは、第3の反射ミラー5
8A、58Bで反射された後、開口部60から出射し、
感光体14上に照射される。
【0064】ここで、図3及び図4に示すように、各マ
ルチビーム光源12A、12Bから出射された各光ビー
ムA、Bは、第3の反射ミラー58A、58Bにより導
光された各分割走査線62A、62Bが互いに重なり合
うオーバーラップ領域Dを設けて感光体14上を露光走
査する。
【0065】このとき、各分割走査線62A、62B
は、副走査方向に2つの光ビームA1、A2、B1、B
2で構成されているので、各分割走査線62A、62B
は一走査で2本の光ビームA1、A2、B1、B2を同
時に走査する。
【0066】次に、本発明である各分割走査線62A、
62Bの繋ぎ目位置合わせ調整方法及びその効果につい
て説明する。
【0067】ステップ1として、図5(A)に示すよう
に、一方の分割走査線62Bを構成する2つの光ビーム
B(B1、B2)を上述したオーバーラップ領域Dで各
々単独で点灯し、位置検出装置66に光ビームB1、B
2を入射させることにより各光ビームB1、B2の相対
位置PB(間隔PB)を検出する(第1の間隔検出工
程)。なお、相対位置PBは、位置検出器66の各出力
の差により演算する。
【0068】次に、各光ビームB1、B2を同時に点灯
し、位置検出装置66に光ビームB1、B2を入射さ
せ、その出力により全幅中心位置PB/2を検出する
(第1の中心位置検出工程)。
【0069】ステップ2として、他方の分割走査線62
Aを構成する2つの光ビームA(A1、A2)を各々単
独で点灯し、ステップ1と同様に、位置検出装置66に
光ビームA1、A2を入射させることにより、相対位置
PA(間隔PA)を検出する(第2の間隔検出工程)。
【0070】次に、図5(B)に示すように、間隔調整
手段16により、位置検出装置66の出力に基いて2つ
の光ビームA1、A2の副走査方向の間隔PAを調整
し、光ビームB1、B2の間隔PBに合わせる(間隔調
整工程)。
【0071】ステップ3として、2つの光ビームA1、
A2の間隔PAを光ビームB1、B2の間隔PBに合わ
せた後、光ビームA1、A2を同時点灯し、全幅中心位
置PA/2を同様に検出する(第2の中心位置検出工
程)。
【0072】ステップ4として、位置検出装置66にお
けるPB/2の出力値とPA/2の出力値が同一になる
ように、ミラー角度調整装置30のスクリューネジ52
を図2中矢印T方向に押し引きして、第1の反射ミラー
28Aの角度を調整し、図5(C)に示すように、全幅
中心位置PA/2を全幅中心位置PB/2に合わせる
(中心位置調整工程)。
【0073】なお、分割光走査走査10が画像形成装置
に搭載された後の環境要因に対する分割走査線62A、
62Bの位置変動に対するフィードバック制御は、位置
検出装置66の各分割走査線62A、62Bの位置情報
(出力)に基づき、ミラー角度調整装置30の圧電アク
チュエータ50を制御することにより行われる。
【0074】上記各ステップにより、各光ビームA、B
の走査位置を調整することにより、以下のような作用及
び効果を得ることができる。
【0075】すなわち、この調整方法を、マルチビーム
光源を備え複数の光ビームによって感光体上に形成され
る複数の異なる色の画像を重ねて一つの多色画像を得る
多色画像形成装置用の分割光走査装置に適用した場合に
は、たとえ各色毎の同時に走査される複数の光ビームA
1、A2(B1、B2)の間隔PA(PB)が双方の分
割走査線62A、62B間で異なっていても、各光ビー
ムA、Bの間隔PA、PBを調整して合わせ、かつ各光
ビームA、Bの全幅中心位置PA/2とPB/2とを合
わせることにより、各分割走査線62A、62Bの複数
の光ビームA1、A2(B1、B2)の間隔誤差が均等
に配分されるので、色ズレを小さくでき、各分割走査線
62A、62Bの繋ぎ目部分の画質の乱れを目立たなく
できる。
【0076】なお、各光ビームA1、A2(B1、B
2)の間隔PA(PB)の調整時には、位置検出装置6
6に光ビームA1、A2が1本づつ点灯され、その出力
が記憶されるが、これにより位置検出装置66において
複数の光ビームの間隔を検出することができる。
【0077】また、位置検出装置66を複数設けず単数
としたので、複数の位置検出装置66を設けた場合のよ
うに各位置検出装置66で出力誤差等を考慮する必要が
なく、調整工数も少なくできる。
【0078】さらに、各光ビームA、Bのうち一方の光
ビーム(図1では光ビームA)のみを間隔調整手段16
とミラー角度調整装置30により調整することで、一方
の分割走査線62Aを他方の分割走査線62Bに合わせ
るだけですみ、光ビームA、Bの両方を調整する必要が
なく、重複した作業を回避できる。
【0079】また、上記調整方法では、各分割走査線6
2A、62Bの繋ぎ目部分の画質を最も良好にすること
ができるが、例えば、図6に示すように、各光ビームA
1、A2、(B1、B2)の間隔PA、PBの測定及び
調整を行わず、各光ビームAの全幅中心位置PA/2
と、光ビームBの全幅中心位置PB/2とを合わせるだ
けでもよい。この場合も、同様に、光ビームA1、A2
(B1、B2)の間隔誤差が均等に配分され、繋ぎ目部
分の画質の乱れを目立たなくすることができる。
【0080】なお、上記実施形態では、分割光走査装置
10を例にとって説明したが、これに限られず、分割走
査を行わない光走査装置にも適用することができる。
【0081】図7(A)に示すように、2つのマルチビ
ーム光源(図示省略)から出射した副走査方向に2つの
光ビームC、Dのうち、最初の光ビームC(C1、C
2)が主走査し、この光ビームCを基準として次の光ビ
ームD(D1、D2)が走査する光走査装置では、上記
実施形態と同様にして、位置検出装置66により光ビー
ムDの副走査方向の中心位置PD/2が検出される。そ
して、ミラー角度調整装置30により、この中心位置P
D/2が光ビームC2(所定の位置)に合わされる。
【0082】これにより、光ビームC2から光ビームD
1までの距離と、光ビームC2から光ビームD2までの
距離とを等しくすることができる。このため、図7
(B)に示すように、例えば光ビームD1を光ビームC
1を基準として光ビームD1を走査する場合と比較し
て、光ビームCと光ビームDの副走査方向の間隔がばら
ついていても、その間隔誤差が均等に配分されるので、
画質の乱れを目立たなくすることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明の光走査装置及び光ビーム走査位
置調整方法によれば、簡易な調整及び検出方法により、
画質の乱れを目立たなくすることができる。特に、分割
光走査装置では、複数の光ビームの間隔が各分割走査線
間で異なっていても、かかる間隔誤差が均等に配分さ
れ、各分割走査線の繋ぎ目部分の画質等の乱れを目立た
なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光走査装置の構成図
である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光走査装置に用いら
れたミラー角度調整装置である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光走査装置の部分斜
視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る光走査装置に設けら
れた各ピックアッミラーの配置を示した配置図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る光走査装置を構成す
る位置検出器上に各光ビームが入射したときの透視図で
ある。
【図6】本発明の一実施形態に係る光走査装置を構成す
る位置検出器上に各光ビームが入射したときの透視図で
ある。
【図7】(A)は本発明の他の実施形態に係る光走査装
置を構成する位置検出器上に各光ビームが入射したとき
の透視図であり、(B)はその比較例である。
【図8】従来の光走査装置の一部を示す平面図である。
【図9】従来の分割光走査装置の平面図である。
【図10】従来の分割光走査装置の光ビームの光路を示
した図である。
【符号の説明】
10 分割光走査装置(光走査装置) 12A マルチビーム光源 12B マルチビーム光源 14 感光体(被走査面) 30 ミラー角度調整装置(位置調整手段) 62A 分割走査線 62B 分割走査線 66 位置検出装置(位置検出手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA49 BA57 BA61 BA69 BA83 BA89 DA03 2H045 AA01 BA02 BA22 BA33 BA36 CA88 CA98 DA04 5C072 AA03 BA03 BA17 HA02 HA06 HA13 HB08 5C074 AA10 AA12 BB03 CC22 CC26 DD15 EE02 EE04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも二つ以上のマルチビーム光源か
    ら出射し被走査面上を副走査方向に複数の光ビームが主
    走査する光走査装置において、 一方のマルチビーム光源から出射された複数の光ビーム
    の副走査方向の中心位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の出力に基いて、前記中心位置を他方
    のマルチビーム光源から出射された光ビームの所定位置
    に合わせる位置調整手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】マルチビーム光源から出射し被走査面上を
    副走査方向に複数の光ビームが主走査方向に分割走査す
    る光走査装置において、 前記複数の光ビームで構成される各分割走査線の副走査
    方向の中心位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の出力に基いて、前記各分割走査線の
    中心位置同士を合わせる位置調整手段と、 を備えたことを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】前記分割走査線を構成する複数の光ビーム
    の副走査方向の間隔を調整する間隔調整手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】少なくとも二つ以上のマルチビーム光源か
    ら出射し被走査面上を副走査方向に複数の光ビームが主
    走査する光走査装置の光ビーム走査位置調整方法におい
    て、 一方のマルチビーム光源から出射された複数の光ビーム
    の副走査方向の中心位置を検出する中心位置検出工程
    と、 前記中心位置を他方のマルチビーム光源から出射された
    光ビームの所定位置に合わせる中心位置調整工程と、 からなることを特徴とする光ビーム走査位置調整方法。
  5. 【請求項5】マルチビーム光源から出射し被走査面上を
    副走査方向に複数の光ビームが主走査方向に分割走査す
    る光走査装置の光ビーム走査位置調整方法において、 複数の光ビームで構成される各分割走査線のうち一方の
    分割走査線の副走査方向の中心位置を検出する第1の中
    心位置検出工程と、 他方の分割走査線の副走査方向の中心位置を検出する第
    2の中心位置検出工程と、 前記一方の分割走査線の副走査方向の中心位置と前記他
    方の分割走査線の副走査方向の中心位置とを合わせる中
    心位置調整工程と、 からなることを特徴とする光ビーム走査位置調整方法。
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