JP2740481B2 - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JP2740481B2
JP2740481B2 JP7246449A JP24644995A JP2740481B2 JP 2740481 B2 JP2740481 B2 JP 2740481B2 JP 7246449 A JP7246449 A JP 7246449A JP 24644995 A JP24644995 A JP 24644995A JP 2740481 B2 JP2740481 B2 JP 2740481B2
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ジェイ ストレイヤー ロナルド
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ガーバー・システムス・コーポレーション
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems

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  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学装置に関
する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】プラナー(planar) 設計
や円筒面ドラム(internal drum)設計のラスター方式の
フォトプロッタ(画像生成装置)は公知である。この種
の装置は、例えばプリント回路基板の製造に用いられ
る。他方、基板(substrate)からデーターを読み取るス
キャナー(画像読取装置)は、上記ラスター方式のフォ
トプロッタと類似した構造を有している。米国特許第
4,851,656号に開示される様なプラナー設計の
フォトプロッタは、基板を受けるプラナー面(planar s
urface) を有している。このフォトプロッタでは、光学
露光ヘッドは、案内装置により移動可能に支持されてお
り、露光中基板上を走査する。円筒面ドラム設計のフォ
トプロッタは、基板を受ける(保持する)面が略円筒形
状の面とされていることに特徴を有している。ビーム光
が光学露光ヘッドから出射され、この出射されたビーム
が回転スピナーにより基板上へ走査される。このフォト
プロッタでの光学露光ヘッドは、基板上を隈なく走査す
るために、円筒面の軸線に沿って移動される。米国特許
第5,291,392号に開示される様な円筒面ドラム
設計を採用したラスター方式フォトプロッタは、単純な
構造で製造コストが安価であり、プラナー設計のラスタ
ー方式フォトプロッタよりも優れている。
【0003】典型的な円筒面ドラム設計のラスター方式
フォトプロッタとして、米国のガーバー・サイエンティ
フィック・インコーポレイティッド(Gerber Scientifi
c, Inc.)が製造する、クレセント42(the Crescent 4
2:商品名)がある。このフォトプロッタは、ドラム内側
の基板を受ける面を180°の曲面としている。この1
80°の曲面とは、断面に関して完全な円筒形の半分の
大きさのドラム内面の曲面である。つまり360°で完
全な円筒面であることを意味する。またこのフォトプロ
ッタは、ドラムの軸上にその中心が位置されたスピナー
を有している。この構造によって、設計上ドラムの軸に
対して45°の傾斜とされた走査ミラーを持ったこのス
ピナーの1回転毎に1本の走査線が生成される。よって
この構造では、約50%の走査効率となる。この走査効
率とは、スピナー1回転あたりの走査線の生成効率のこ
とで、スピナー1回転毎に2本の走査線の生成で100
%の走査効率となる。
【0004】文字や図形の符号情報を走査線情報に変換
する処理系の処理能力を向上させることにより画像生成
を高速化することができる。しかしながら、円筒面ドラ
ム設計のラスター方式フォトプロッタの画像生成速度を
高めることには幾つかの難題がある。スピナーの回転速
度は、エアーベアリングとモーターの性能及びスピナー
のミラー変形を考慮して、20,000〜24,000
rpmの範囲に限定される。画像生成を高速化する他の
方法として、マルチビーム(ビーム光の複数化)の利用
が挙げられる。しかしながら、ドラムの走査面の幾何図
形的形状によりマルチビームを用いるのは非常に困難で
ある。このドラムの走査面の幾何図形的形状は、マルチ
ビームの像面において好ましくない回転を生成し、この
ためにマルチビームはその移動軸に対しての単一平面上
に位置することは決してない。この問題点を解消するに
は、スピナーと同期する回転プリズム装置を必要とする
が、この回転プリズム装置は複雑な装置であり装置が高
価なものとなる。
【0005】次に、スキャナーやフォトプロッタの時間
効率を向上させることについて述べる。上述したが、上
記した従来装置での走査効率は最高でも50%である。
円筒面ドラム設計のフォトプロッタでは、ドラム内面の
基板を受ける面の角度(大きさ)を増す(例えば270
°に増す)ことで走査効率を向上させることが可能であ
るが、操作性が非常に複雑になるという問題がある。走
査効率が悪いと2つの点において好ましくない。第1の
点は、走査効率が低い程、ビデオ装置の走査速度を高め
なければならないという問題がある。第2の点は、プリ
ント回路基板へ直接画像を描く装置等では露光制限があ
る。スキャナーやフォトプロッタの走査効率を高めるこ
とは、基板を露光させる能力を改善する。
【0006】スキャナーやフォトプロッタの全般的な処
理能力を改善する従来装置として、米国特許第5,18
7,606号に開示された装置がある。この米国特許に
は、ビーム光を出射する光源と、この光源からのビーム
光を偏向する複数のミラー面を持った偏向手段としての
ポリゴンミラーとを有する走査光学装置が開示されてい
る。上記ポリゴンミラーの各ミラー面は、一対の反射面
を有している。これら一対の反射面は、ポリゴンミラー
の回転軸に向かって傾斜し、かつ互いに直交している。
さらに、一対の反射面の一方の面に向かい合うように反
射ミラーが固定されている。この固定ミラーは、この固
定ミラーによって偏向されたビーム光が再びポリゴンミ
ラーに戻るような配置とされている。この米国特許に開
示された装置を利用すると、ポリゴンミラーを利用する
従来装置に比してレーザー光の走査角の幅を2倍に増加
し、これによってポリゴンミラーの回転速度を増加させ
ることなく走査速度が増加する。米国特許第4,44
5,126号には、複数のビーム光により記録媒体を走
査する画像生成装置が開示されている。この装置は、複
数のビーム光を生成しかつこの複数のビーム光を回転す
るポリゴンミラーの一面に向けて同時に照射するビーム
生成装置を有している。この米国特許第4,445,1
26号が開示する画像生成装置の目的は、該装置の作動
中、所定の時間内に複数の走査線を生成することであ
る。
【0007】マルチビームを用いた画像記録装置は、例
えば米国特許第4,506,275号や米国特許第4,
517,608号等に開示された装置がある。この装置
は、感光材料上にハーフトーンの画像を記録または複写
する記録ユニットを有している。この記録ユニットは、
単一の音響光学媒体上に並べて配設された複数の超音波
励起部分(ultrasonic wave exciting portions)を含む
音響光学的光変調素子(acousto-optic light modulati
ng element) を有している。複数の超音波励起部分は、
それぞれが独立して入射ビーム光を、光電走査手段から
出力される画像信号に応じて複数の変調ビーム光に変調
する。この装置は、この複数の変調ビーム光の直径を狭
める縮径光学系を有しており、この複数の変調ビーム光
は複数のビーム光伝達素子にて縮径されて、縮径光学系
からフォーカスレンズに送られて記録シリンダー内のフ
ィルム上に投光される。この装置では、走査ヘッドとし
て固定式の走査ヘッドを用いている。そして基板は回転
ドラムの外周面上に配置されている。
【0008】米国特許第5,251,057号にはマル
チビームの光学変調装置が開示されている。この装置
は、2つの連続的な走査線を生成するために1つのオリ
ジナルのビーム光と回転するポリゴンミラーの一面を用
いるラスター方式の出力スキャナーに用いられる。1つ
のオリジナルのビーム光は、先ず、ビームスプリッタに
より2つのビーム光に分割される。この分割により生成
された2つのビーム光は、互いに90°偏光されて音響
光学的光変調器に送られる。これら2つのビーム光は、
音響光学的光変調器が互いのビーム光を最小の干渉で変
調できるように互いから十分離間される。音響光学的光
変調器から出力された2つのビーム光は、ビーム再結合
装置即ち逆さに設置されたビームスプリッタにより走査
線1本分の分離の範囲内で結合される。これら2つのビ
ーム光は、互いに90°偏光されているため、互いを干
渉させることなく近接させて結合(束ねる)ことができ
る。
【0009】以上のように、上記した従来装置のいずれ
にも走査装置の走査効率を100%にするものはなく、
また、装置の光学部分や電子部分の複雑な改良なしに処
理能力を向上可能なものはない。
【0010】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みて成され
たもので、従来装置よりも走査効率の良い走査光学装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【発明の概要】本発明の走査光学装置は、走査される基
板を支持する湾曲支持面と;円偏光のビーム光を供給す
る光源と;湾曲支持面に対して光源からのビーム光を主
走査方向に走査する走査手段と;この走査手段と湾曲支
持面のいずれか一方を他方に対して主走査方向と直交す
る副走査方向に移動させる走査手段駆動手段と;変調制
御信号に応じて光源からのビーム光を変調する変調手段
と;を備えた走査光学装置において、回転軸を軸に回転
駆動され、光源からのビーム光を基板に向けて反射させ
て主走査方向に走査させる、走査手段に設けられたスピ
ナーと;このスピナーと光源との間に設けられ、円偏光
方向切替信号に応じて光源からのビーム光の円偏光の回
転方向を第1方向とこの第1方向とは逆の第2方向とに
切り替える円偏光方向切替手段と;スピナーの回転角度
位置に応じた信号を出力する第1エンコーダと;この第
1エンコーダの信号に応じて、変調手段に与える変調制
御信号と円偏光方向切替手段に与える円偏光方向切替信
号とを出力する制御手段と;を有し、スピナーは、円偏
光方向切替手段から出射したビーム光を透過させる第1
の1/4波長板と;この第1の1/4波長板を透過して
直線偏光されたビーム光が第1偏光方向に偏光されてい
るとき該ビーム光を内部に設けられたスプリッタ面によ
り反射させ、第1の1/4波長板を透過して直線偏光さ
れたビーム光が第1偏光方向と直交する第2偏光方向に
偏光されているときスプリッタ面を透過させる偏光ビー
ムスプリッタと;スプリッタ面を透過して上記偏光ビー
ムスプリッタを透過したビーム光を透過させる第2の1
/4波長板と;この第2の1/4波長板を透過したビー
ム光を反射して、該ビーム光を再び該第2の1/4波長
板を透過させて偏光ビームスプリッタ内に戻してスプリ
ッタ面に入射させる反射板と;を有することを特徴とし
ている。
【0012】また本発明の走査光学装置は、円偏向のビ
ーム光を出力するレーザ光源と;ビーム光を描画情報に
より変調する変調手段と;ビーム光の円偏光の回転方向
を正逆に切り替える円偏光方向切替手段と;回転軸を有
し、ビーム光を主走査方向に偏向する偏向器と;この偏
向器により主走査方向に走査されるビーム光を受け、偏
向器の回転軸を中心とした内円筒面上に支持される被走
査体と;この被走査体と偏向器のいずれか一方を他方に
対して主走査方向と直交する副走査方向に移動させる移
動手段と;を備え、偏向器は、S偏光ビーム光を反射さ
せP偏光ビーム光を透過させるスプリッタ面を有し、該
スプリッタ面に対して45゜をなす上記回転軸を中心に
回転駆動される偏光ビームスプリッタと;この偏光ビー
ムスプリッタに、上記回転軸に沿って入射する上記レー
ザ光の円偏光を直線偏光に変換する手段と;この手段を
透過しかつ偏光スプリッタ面を透過した直線偏光のビー
ム光を、該ビーム光の直線偏光の方向を90゜変換して
再びスプリッタ面に向けて反射する手段と;を有し、さ
らに、偏光ビームスプリッタが180゜回転する毎に、
円偏光方向切替手段によりビーム光の円偏光の回転方向
を逆転させ、偏光スプリッタ面から直線偏光されたビー
ム光を交互に出射させる制御手段を備えたことを特徴と
している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図示実施例に基づいて本発明
を説明する。図1及び図2は、本発明を適用した円筒面
ドラム設計のラスター方式フォトプロッタ10を示して
いる。各図中ではこのフォトプロッタ10の全体は示さ
れておらず、一部のみが示されている。フォトプロッタ
10は、円筒面の一部を構成するドラム面(湾曲支持
面;内円筒面)14を含むドラム12を有している。こ
のドラム12は、そのドラム面14が非常に高い加工精
度により、温度変化等の環境変化によってその円筒形状
が変形しないように形成されている。このドラム12
は、アルミ鋳造により製作され、ドラム12の周囲に沿
って複数の補強材が配設される構成が好ましい。
【0014】ドラム面14は、その内面上に基板(被走
査体)21を受けるもので、複数の孔16を有してい
る。この複数の孔16は、ドラム12内に形成された複
数の空気通路18に連通している。この複数の空気通路
18は、公知の真空ポンプ(図示せず)に接続されてい
る。よって、この真空ポンプを作動させると、複数の空
気通路18及び複数の孔16を介してドラム面14上に
基板21を吸い付けて保持することができる。この真空
ポンプは、ドラム面14上に配置された基板21をスキ
ャンする間、基板21をドラム面14上に保持するため
に作動される。
【0015】またフォトプロッタ10は、ドラム12の
軸方向(副走査方向)と平行に延びるガイドレール20
を有しており、このガイドレール20には、ラスター方
式のスキャナー(走査手段)22がこのガイドレール2
0に沿って移動可能に支持されている。このスキャナー
22は、制御手段26から受けたコマンド信号に応じて
ビーム光24を基板21上に走査させる装置である。こ
のスキャナー22はリニアエンコーダ(第2エンコー
ダ)28を有している。このリニアエンコーダ28は、
スキャナー22がガイドレール20に沿って移動すると
きに該スキャナー22の位置(副走査方向位置)を示す
信号を生成する。このスキャナー22の位置を示す信号
は、制御手段26に出力される。またフォトプロッタ1
0は、スキャナー22をガイドレール20に沿って移動
させる駆動手段(図示せず)を有している。この駆動手
段は、制御手段26から受ける駆動信号に応じてスキャ
ナー22をガイドレール20に沿って移動させる。この
駆動手段とガイドレール20等によって走査手段駆動手
段を構成している。
【0016】またスキャナー22は高速スキャン装置3
0を有している。この高速スキャン装置30は、モータ
ー32とスピナー(偏向手段)60を有している。スピ
ナー60は回転軸40を有しており、この回転軸40
は、ドラム面14の中心軸と同軸とされている。高速ス
キャン装置30は、レーザー光源36から出射されたビ
ーム光をスピナー60で反射させ、該スピナー60をモ
ーター32により回転軸40を軸に回転駆動させること
により基板21上に一連の走査線38を露光する。レー
ザー光源36は、円偏光とされたビーム光を出力する。
スピナー60の回転数は、通常12,000rpmとさ
れている。スキャナー22は、走査中、ミラー面35の
回転軸40を基準とした角度位置を示す信号を生成する
回転エンコーダ(第1エンコーダ)42を有している。
レーザー光源36から出射されるビーム光は、該ビーム
光をミラー面35の中心に受光するように回転軸40に
沿ってスピナー60に入射される。
【0017】図3及び図4は、円筒面ドラム設計のラス
ター方式フォトプロッタの従来例としてのフォトプロッ
タ44を示している。図3では回転ドラム基板面(ドラ
ム面)46の前半分のみを示しており、図4では回転ド
ラム基板面46の後半分のみを示している。この回転ド
ラム基板面46は、スピナー50のミラー面49により
反射されたビーム光48を受光する。スピナー50は、
その回転軸52を中心に回転され、ビーム光48を図の
右から左に移動させる。スピナー50のミラー面49
は、回転ドラム基板面46の中心軸に対して約45°傾
斜した状態で配置されている。ミラー面49は、レーザ
ー光源36から出射されるビーム光の光軸に向けられ、
ビーム光を直接回転ドラム基板面46に向けて反射す
る。スピナー50の1回転により、ビーム光48を回転
ドラム基板面46の始端46aから終端46bまで走査
させることができる。
【0018】スピナー50には初期回転位置54が設定
されている。この初期回転位置54にスピナー50が位
置するときは、ビーム光48が回転ドラム基板面46上
の基板(図示せず)に投光されず回転ドラム基板面46
上に投光されることになる。図4中では、図3中に示す
初期回転位置54に続く第2回転位置56を示してい
る。スピナー50が初期回転位置54からこの第2回転
位置56に移動したとき、基板上を走査するビーム光4
8が終端46bまで完全に移動した位置にくる。図5に
は、これら初期回転位置54から第2回転位置56の回
転範囲が曲線58により示されている。スピナー50が
第2回転位置56を越えたとき、制御手段26がスピナ
ー50に対して変調ビーム光を次の走査線生成のために
再供給する前に、スピナー50は、さらに同方向に回転
して初期回転位置54にもどらなければならない。この
種の従来のフォトプロッタの多くでは、基板を受けるド
ラム面の大きさ(角度)はせいぜい165°であり、実
際に実現可能な上限180°よりもかなり小さい。この
ため、この種の従来のフォトプロッタでの走査効率は5
0%以下であった。
【0019】図6及び図7は、図2中に示した本発明の
スピナー60を拡大して示している。このスピナー60
を用いた本発明のフォトプロッタ10では、スピナー6
0が1回転する毎に2本の走査線が生成される。スピナ
ー60の主な特徴部分は、入射したビーム光の偏光方向
を切り替え可能なことにある。
【0020】スピナー60は、その内部に偏光面(スプ
リッタ面)72を有し、かつ回転軸40を軸に回転され
る偏光ビームスプリッタ(PBS:polarization beam
splitter) 70を有している。またスピナー60は、偏
光ビームスプリッタ70のレーザー光源36からのビー
ム光を受ける面に固定された第1の1/4波長板64
と、この第1の1/4波長板64が固定された面と対向
する面に固定された第2の1/4波長板78と、この第
2の1/4波長板78の偏光ビームスプリッタ70側の
面とは反対側の面に固定された反射板79とを有してい
る。
【0021】さらにスピナー60は、偏光面72で反射
されたビーム光が偏光ビームスプリッタ70外に出射す
る側の面に固定されたフォーカスレンズ(第1レンズ)
74と、このフォーカスレンズ74が固定された面と対
向する面に固定されたフォーカスレンズ(第2レンズ)
80を有している。
【0022】図6では、スピナー60に入射する平行光
束とされたビーム光は、スピナー60側から見て時計回
り方向の円偏光とされたビーム光62とされている。第
1の1/4波長板64は、第1スピナー面66上に固定
されている。ビーム光62は、この第1の1/4波長板
64を透過して直線偏光されてS偏光第1ビーム光68
とされる。このS偏光された第1ビーム光68は、偏光
ビームスプリッタ70内の偏光面72で反射されて偏光
ビームスプリッタ70外(図6の右方)に出射される。
第1ビーム光68が偏光面72で反射されるとき、反射
されたビーム光は、走査回転方向をたどるようにスピナ
ー60から出射する。偏光面72は、P偏光等の所定の
偏光角を有する入射光は透過させ、S偏光等の他の偏光
角を有する入射光は反射する。この反射の際、偏光面7
2は、直線偏光された第1ビーム光68を略100%反
射する。偏光面72により反射された第1ビーム光68
が出射するところの偏光ビームスプリッタ70の面に
は、偏光面72により反射された第1ビーム光68を基
板上にフォーカスさせるフォーカスレンズ74が固定さ
れている。
【0023】したがって第1ビーム光68は、従来装置
と同様に、本発明の装置によって生成される初期ビーム
光を構成する。この初期ビーム光による走査に続く第2
の走査では、スピナー60に入射する平行光束とされた
ビーム光は、スピナー60側から見て反時計回り方向の
円偏光とされたビーム光76とされる。このビーム光7
6を図7に示している。このビーム光76が第1の1/
4波長板64を透過すると、S偏光ビーム光と偏向方向
が直交するP偏光とされた第2ビーム光77となる。続
いてこの第2ビーム光77は偏光ビームスプリッタ70
に入射して偏光面72を透過する。この透過の際、偏光
面72は、第2ビーム光77を略100%透過させる。
そして偏光ビームスプリッタ70を透過した後、第2ビ
ーム光77は第2の1/4波長板78により位相が90
°シフトされて反射板79によって逆方向に反射され
る。この反射板79により反射されたビーム光は、再び
第2の1/4波長板78を透過してさらに位相が90°
シフトされて、第1ビーム光68と同様のS偏光ビーム
光とされる。つまり、偏光ビームスプリッタ70を透過
したP偏光の第2ビーム光77は、第2の1/4波長板
78を2回透過して結果的に直線偏光の方向が90゜変
換されてS偏光ビーム光となって偏光面72に入射す
る。偏光面72は、このS偏光ビーム光をフォーカスレ
ンズ80に向けて反射する。このフォーカスレンズ80
は、フォーカスレンズ74と同様のフォーカスレンズで
あり、フォーカスレンズ80を通過したS偏光ビーム光
を基板上にフォーカスさせる。
【0024】上記構成を有するスピナー60を有する本
発明のラスター方式フォトプロッタ10は、さらに、ス
ピナー60とレーザー光源36の間に音響光学的光変調
器81を有している。この音響光学的光変調器81は、
スイッチング信号(円偏光方向切替信号)を制御手段2
6から入力し、レーザー光源36から出射されたビーム
光を時計回り方向と反時計回り方向とに円偏光方向を切
り替える。またこの音響光学的光変調器81は、基板2
1の描画情報によりレーザー光源36からのビーム光を
変調する変調手段を有しており、制御手段26が出力す
る変調制御信号に応じてビーム光を変調する。
【0025】回転エンコーダ42は、スピナー60が1
回転する毎に発生する信号を制御手段26に出力する。
これにより制御手段26は、スピナー60が1回転する
間に所定のタイミングで変調ビーム光を2度照射させる
ことができる。よって、本発明のラスター方式フォトプ
ロッタ10では、スピナー1回転毎に2本の走査線を生
成することができる。よって、スピナー1回転毎に1本
の走査線しか生成されない従来のラスター方式フォトプ
ロッタに比して、走査効率が2倍即ち走査効率が100
%になる。なお、副走査方向への移動速度を倍増させる
等によりラスター方式フォトプロッタ10の効率をより
向上させてもよい。
【0026】上記実施例では走査光学装置をラスター方
式フォトプロッタ10に関して説明したが、本発明はラ
スター方式フォトプロッタに限定されず、ラスター方式
スキャナーにも同様に本発明を適用することができる。
【0027】本発明を上記実施例に関して説明したが、
本発明はこの実施例に限定されることなく、本発明の主
題の範囲を逸脱することなく種々の修正及び代案が可能
である。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の走査光学装置に
よれば、スピナー1回転毎に走査線を2本生成すること
ができ、従来装置に比して走査効率を倍増することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスピナーを含む円筒面ドラム
設計のラスター方式フォトプロッタの一部を示す概略図
である。
【図2】図1に示すフォトプロッタの走査ビーム光とス
ピナーとの関係を示す斜視図である。
【図3】従来のフォトプロッタのスピナーとドラム面の
前半分とを示す説明図である。
【図4】図3のフォトプロッタのスピナーとドラム面の
後半分とを示す説明図である。
【図5】図3及び図4に示す従来のフォトプロッタの走
査効率を説明する図である。
【図6】スピナー側から見て反時計回り方向の円偏光と
されたビーム光を受ける、本発明を適用したスピナーを
示す平面図である。
【図7】スピナー側から見て時計回り方向の円偏光とさ
れたビーム光を受ける、本発明を適用したスピナーを示
す平面図である。
【符号の説明】
10 ラスター方式フォトプロッタ(走査光学装置) 12 ドラム 14 ドラム面(湾曲支持面;内円筒面) 16 孔 18 空気通路 20 ガイドレール 21 基板(被走査体) 22 ラスター方式スキャナー(走査手段) 24 ビーム光 26 制御手段 28 リニアエンコーダ(第2エンコーダ) 30 高速スキャン装置 32 モーター 36 レーザー光源 38 走査線 40 回転軸 42 回転エンコーダ(第1エンコーダ) 60 スピナー 62 ビーム光 64 第1の1/4波長板 70 偏光ビームスプリッタ 72 偏光面 74 フォーカスレンズ(第1レンズ) 78 第2の1/4波長板 79 反射板 80 フォーカスレンズ(第2レンズ)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査される基板を支持する湾曲支持面
    と;円偏光のビーム光を供給する光源と;上記湾曲支持
    面に対して上記ビーム光を主走査方向に走査する走査手
    段と;この走査手段と上記湾曲支持面のいずれか一方を
    他方に対して主走査方向と直交する副走査方向に移動さ
    せる走査手段駆動手段と;変調制御信号に応じて上記ビ
    ーム光を変調する変調手段と;を備えた走査光学装置に
    おいて、 回転軸を軸に回転駆動され、上記光源からのビーム光を
    上記基板に向けて反射させて主走査方向に走査させる、
    上記走査手段に設けられたスピナーと;このスピナーと
    上記光源との間に設けられ、円偏光方向切替信号に応じ
    て上記ビーム光の円偏光の回転方向を第1方向とこの第
    1方向とは逆の第2方向とに切り替える円偏光方向切替
    手段と;上記スピナーの回転角度位置に応じた信号を出
    力する第1エンコーダと;この第1エンコーダの信号に
    応じて、上記変調手段に与える上記変調制御信号と上記
    円偏光方向切替手段に与える上記円偏光方向切替信号と
    を出力する制御手段と;を有し、 上記スピナーは、 上記円偏光方向切替手段から出射したビーム光を透過さ
    せる第1の1/4波長板と;この第1の1/4波長板を
    透過して直線偏光されたビーム光が第1偏光方向に偏光
    されているとき該ビーム光を内部に設けられたスプリッ
    タ面により反射させ、上記第1の1/4波長板を透過し
    て直線偏光されたビーム光が上記第1偏光方向と直交す
    る第2偏光方向に偏光されているとき上記スプリッタ面
    を透過させる偏光ビームスプリッタと;上記スプリッタ
    面を透過して上記偏光ビームスプリッタを透過したビー
    ム光を透過させる第2の1/4波長板と;この第2の1
    /4波長板を透過したビーム光を反射して、該ビーム光
    を再び該第2の1/4波長板を透過させて上記偏光ビー
    ムスプリッタ内に戻して上記スプリッタ面に入射させる
    反射板と;を有することを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、湾曲支持面は、ラス
    ター方式フォトプロッタのドラム面である走査光学装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、スピナーは、さら
    に、偏光ビームスプリッタの互いに対向する面に固定さ
    れた第1レンズと第2レンズを有しており、これら第1
    レンズと第2レンズに、偏光ビームスプリッタから出射
    した第1偏光方向に偏光されたビーム光と第2偏光方向
    に偏光されたビーム光がそれぞれ入射する走査光学装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、さらに、湾曲支持面
    に対する走査手段の副走査方向に関しての位置に応じた
    信号を出力する第2エンコーダを有しており、 制御手段は、この第2エンコーダの信号に応じて駆動信
    号を出力し、 上記走査手段駆動は、この駆動信号に応じて走査手段と
    湾曲支持面のいずれか一方を他方に対して主走査方向と
    直交する副走査方向に移動させる走査光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、さらに、湾曲支持面
    に対する走査手段の副走査方向に関しての位置に応じた
    信号を出力する第2エンコーダを有する走査光学装置。
  6. 【請求項6】 円偏向のビーム光を出力するレーザ光源
    と;上記ビーム光を描画情報により変調する変調手段
    と;上記ビーム光の円偏光の回転方向を正逆に切り替え
    る円偏光方向切替手段と;回転軸を有し、上記ビーム光
    を主走査方向に偏向する偏向器と;この偏向器により主
    走査方向に走査される上記ビーム光を受け、上記偏向器
    の回転軸を中心とした内円筒面上に支持される被走査体
    と;この被走査体と上記偏向器のいずれか一方を他方に
    対して主走査方向と直交する副走査方向に移動させる移
    動手段と;を備え、 上記偏向器は、 S偏光ビーム光を反射させP偏光ビーム光を透過させる
    スプリッタ面を有し、該スプリッタ面に対して45゜を
    なす上記回転軸を中心に回転駆動される偏光ビームスプ
    リッタと;この偏光ビームスプリッタに、上記回転軸に
    沿って入射する上記レーザ光の円偏光を直線偏光に変換
    する手段と;この手段を透過しかつ上記偏光スプリッタ
    面を透過した直線偏光のビーム光を、該ビーム光の直線
    偏光の方向を90゜変換して再び上記スプリッタ面に向
    けて反射する手段と;を有し、 さらに、上記偏光ビームスプリッタが180゜回転する
    毎に、上記円偏光方向切替手段により上記ビーム光の円
    偏光の回転方向を逆転させ、上記偏光スプリッタ面から
    直線偏光されたビーム光を交互に出射させる制御手段を
    備えたことを特徴とする走査光学装置。
JP7246449A 1994-09-23 1995-09-25 走査光学装置 Expired - Lifetime JP2740481B2 (ja)

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US31157394A 1994-09-23 1994-09-23
US8/311,573 1994-09-23
US08/311,573 1994-09-23

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JPH08194183A JPH08194183A (ja) 1996-07-30
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GB9519159D0 (en) 1995-11-22
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FR2725100A1 (fr) 1996-03-29
DE19535283A1 (de) 1996-03-28
GB2293460A (en) 1996-03-27
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