JP2002004220A - 合成床版におけるパネル部材の継手装置 - Google Patents

合成床版におけるパネル部材の継手装置

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JP2002004220A JP2000187066A JP2000187066A JP2002004220A JP 2002004220 A JP2002004220 A JP 2002004220A JP 2000187066 A JP2000187066 A JP 2000187066A JP 2000187066 A JP2000187066 A JP 2000187066A JP 2002004220 A JP2002004220 A JP 2002004220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接する底鋼板の接合端部にある1対の継手本
体同士の起立板部の板厚方向への位置調整作業を容易に
行うことができる合成床版におけるパネル部材の継手装
置を提供する。 【解決手段】合成床版は、パネル部材のうち隣接する底
鋼板8同士を継手装置1によって接合するとともに、パ
ネル部材にコンクリート22を打設して構成される。継
手装置1は、隣接する底鋼板8の接合端部のそれぞれに
設けられる1対の継手本体2A,2Bと、1対の継手本
体2A,2Bの起立板部2bの表面にまたがって添えら
れ、締結手段5,6,7により起立板部2bに固定され
て継手本体2A,2B同士を接合する添接板3と、少な
くとも1対の継手本体2A,2Bのうちの一方の継手本
体2Aを起立板部2bの板厚方向に移動させる位置調整
機構9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁床版に使用さ
れる合成床版に使用されるパネル部材の継手装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、橋梁用の床版としては、鉄筋と
コンクリートとを合成した合成床版が使用されている。
この合成床版は、例えば、図4に示すように、複数の矩
形状底鋼板108、各底鋼板108上に溶接固定された
鋼製の複数の主部材109、及び主部材109上に縦横
複数列に配置される複数の鉄筋110からなるパネル部
材を有し、パネル部材のうち隣接する底鋼板108同士
を、底鋼板108の幅方向に所定ピッチで配設された複
数の継手装置101によって接合するとともに、パネル
部材にコンクリート113を打設して構成される。
【0003】ここで、継手装置101は、図5に示すよ
うに、隣接する底鋼板108の接合端部のそれぞれに取
り付けられた1対のL字形の鋼製継手本体102と、1
対の継手本体102の起立板部102aの表面(図5に
おける右面)に添えられる鋼製の添接板103とを備え
ている。添接板103及び起立板部102aのそれぞれ
には、高力ボルト105のねじ部が貫通する複数の貫通
孔103a及び102bがそれぞれ形成されている。複
数の高力ボルト105を貫通孔103a、102bを貫
通させてワッシャ107を介してナット106にて締め
付けることにより、継手本体102同士、ひいては隣接
する底鋼板108同士が接合されるようになっている。
なお、隣接する底鋼板108の幅方向に延びる接合ライ
ン上には、プレート104が継手装置101を貫通する
ように配置され、打設されたコンクリート113が接合
ラインから漏れ出ないようにしてある。
【0004】このような合成床版を用いて橋梁を構築す
るには、予め、工場内で、底鋼板108の上面に複数の
主部材109を溶接によって固定するとともに底鋼板1
08の接合両端部に継手本体102を取り付けたものを
複数製作し、さらに、複数の鉄筋110を製作してお
く。そして、これら部材を現場に持ち運び、図4に示す
ように、幅方向に所定の間隔で配置されたI形主桁11
1上にスタッドジベル112を介して複数の底鋼板10
8を主桁111の長手方向に沿って順次載置する。各底
鋼板108には、スタッドジベル112が貫通する貫通
孔(図示せず)が形成されている。
【0005】その後、図5に最もよく示されるように、
プレート104を、隣接する底鋼板108の幅方向に延
びる接合ライン上に継手本体102を貫通するように配
置し、次いで、添接板103を1対の継手本体102の
起立板部102aの表面に添えて複数の高力ボルト10
5及びナット106をワッシャ107を介して締め付け
て継手本体102同士を接合し、隣接する底鋼板108
同士を接合する。
【0006】その後、図4に示すように、複数の鉄筋1
10を主部材109上に縦横複数列状に載置するととも
に、これら鉄筋110及び主部材109の周囲にコンク
リート113を打設し、パネル部材と主桁111との一
体化を図る。この状態で、舗装114を施しさらに高欄
115などを設置すれば橋梁は構築される。隣接する底
鋼板108同士の接合作業では、添接板103及び1対
の継手本体102に対して高力ボルト105を締め付け
ることによって底鋼板108同士を接合する方法の他、
底鋼板108同士、あるいは、隣接する底鋼板108上
に添接板を配置して添接板と底鋼板108とをボルト接
合する方法または現場にて溶接接合する方法等がある。
このうち現場溶接による方法では、作業が天候によって
左右され易く、また作業自体も溶接作業に習熟した者が
行う必要があり、さらに、溶接による加熱等により接合
端部における底鋼板の変形や溶接ビードへの欠陥の発生
等が懸念される。従って、接板103及び1対の継手本
体102に対して高力ボルト105を締め付けることに
よって底鋼板108同士を接合する方法もしくは隣接す
る底鋼板108上に添接板を配置して添接板と底鋼板1
08とをボルト接合する方法が一般的に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の合成床版を用いた橋梁の構築作業においては、主桁
111上に複数の底鋼板108を主桁111の長手方向
に沿って順次載置した際に、隣接する底鋼板108の接
合端部に取り付けた1対の継手本体102同士が、起立
板部102aの板厚方向(図5に示す矢印A方向)、即
ち底鋼板108の幅方向に位置ずれしたり、あるいは、
底鋼板108の接合両端部に継手本体102を取り付け
た当初から底鋼板108に対する継手本体102の位置
ずれが発生していることを原因として、隣接する底鋼板
108の接合端部に取り付けた1対の継手本体102同
士が、起立板部102aの板厚方向に位置ずれしてしま
うことがある。この状態で、添接板103及び1対の継
手本体102の起立板部102aに対して高力ボルト1
05を締め付けると、添接板103が斜めになってしま
い適切な締め付け力が得られない。
【0008】従って、この場合には、添接板103と位
置ずれしている継手本体102の起立板部102aとの
間にフィラープレートを詰めたり、あるいは、位置ずれ
している継手本体102の起立板部102aにハンマ等
による打撃や加熱を加えて矯正したりする作業が必要で
あり、継手本体102の位置調整作業が困難であった。
【0009】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、隣接する底鋼板の接合
端部にある1対の継手本体同士の起立板部の板厚方向へ
の位置調整作業を容易に行うことができる合成床版にお
けるパネル部材の継手装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る合成床版におけるパネ
ル部材の継手装置は、複数の底鋼板、該各底鋼板上に取
り付けられた主部材、及び該主部材上に配置される鉄筋
からなるパネル部材を有し、該パネル部材のうち隣接す
る前記底鋼板同士を継手装置によって接合するととも
に、前記パネル部材にコンクリートを打設して構成され
る合成床版に使用される前記パネル部材の継手装置にお
いて、前記継手装置が、隣接する前記底鋼板の接合端部
のそれぞれに設けられる1対の継手本体と、該1対の継
手本体の起立板部の表面にまたがって添えられ、締結手
段により前記起立板部に固定されて前記継手本体同士を
接合する添接板と、少なくとも前記1対の継手本体のう
ちの一方の継手本体を前記起立板部の板厚方向に移動さ
せる位置調整機構とを備えていることを特徴としてい
る。
【0011】この継手装置によれば、1対の継手本体同
士が起立板部の板厚方向に位置ずれしている場合には、
位置調整機構により少なくとも一方の継手本体を起立板
部の板厚方向の適切な位置に移動して1対の継手本体の
起立板部同士を整列させ、1対の継手本体同士の起立板
部の板厚方向への位置調整作業を行うことができる。ま
た、本発明のうち請求項2に係る合成床版におけるパネ
ル部材の継手装置は、請求項1記載の発明において、前
記位置調整機構が、前記一方の継手本体に固定されたね
じ部材と、前記底鋼板の接合端部に取り付けられ、前記
ねじ部材を支持する支持部材と、前記ねじ部材に螺合締
付されて前記ねじ部材を前記支持部材に締め付け固定す
ると共に、緩められることにより前記ねじ部材を前記起
立板部の板厚方向に移動可能とするナット部材とを具備
することを特徴としている。
【0012】この継手装置によれば、位置調整機構のナ
ット部材の弛緩及び締付作業によってねじ部材及びこの
ねじ部材に固定された一方の継手部材を起立板部の板厚
方向に位置調整することができる。更に、本発明のうち
請求項3に係る合成床版におけるパネル部材の継手装置
は、請求項1又は2記載の発明において、前記位置調整
機構が、前記一方の継手本体の移動を案内するガイド部
材を有することを特徴としている。
【0013】この継手装置によれば、ガイド部材により
一方の継手本体の移動を案内することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1は、合成床版を用いた橋梁の一部
を断面した部分断面斜視図である。図2は、本発明に係
る継手装置の実施形態の斜視図である。図3は、図2に
示す継手装置における位置調整機構の斜視図である。
【0015】図1において、合成床版は、複数の矩形状
底鋼板8、各底鋼板8上に溶接固定された鋼製の複数の
主部材18、及びこれら主部材18上に縦横複数列に配
置される複数の鉄筋19からなるパネル部材を有し、パ
ネル部材のうち隣接する底鋼板8同士を、底鋼板8の幅
方向に所定ピッチ(本実施形態にあっては、約70cm
〜100cm)で配設された複数の継手装置1によって
接合するとともに、パネル部材にコンクリート22を打
設して構成される。
【0016】ここで、継手装置1は、図2に示すよう
に、隣接する底鋼板8の接合端部のそれぞれに設けられ
る1対の継手本体2A,2Bと、1対の継手本体2A,
2Bの起立板部2bの表面にまたがって添えられる添接
板3と、一方の継手本体2Aに取り付けられた位置調整
機構9を備えている。このうち、継手本体2A,2B
は、底鋼板8上に横たわる平板部2aと底鋼板8の長手
方向に延びる平板部2aの端縁から上方に立ち上がる起
立板部2bとからなる鋼製のL字形部材で構成されてい
る。これら継手本体2A,2Bは、L形鋼等の形鋼ある
いは鋼板から加工されて製作される。そして、継手本体
2A,2Bのうちの他方の継手本体2Bは、平板部2a
を高力ボルト16及びナット(図示せず)で構成される
締結手段により片側の底鋼板8に締結することにより固
定されるようになっている。この固定に際して、継手本
体2Bの長手方向の端縁面が底鋼板8の接合縁面と整列
するように固定される。また、継手本体2A,2Bのう
ちの一方の継手本体2Aは、底鋼板8上に取り付けられ
た位置調整機構9に取り付けられている。この継手本体
2Aの長手方向の端縁面も、底鋼板8の接合縁面と整列
している。
【0017】添接板3は、鋼製の矩形状平板で構成さ
れ、1対の継手本体2A,2Bの起立板部2bの双方表
面にまたがって添えられるとともに、高力ボルト5、ナ
ット6、及びワッシャ7からなる締結手段により双方の
起立板部2bに固定されて継手本体2A,2B同士を接
合する。このため、添接板3及び起立板部2bのそれぞ
れには、高力ボルト5のねじ部が貫通する複数の貫通孔
3a及び2cがそれぞれ形成されている。
【0018】継手本体2Aが取り付けられる位置調整機
構9は、図2及び図3に示すように、継手本体2Aの起
立板部2bに溶接等によって固定された複数のねじ部材
11を有している。各ねじ部材11は、鋼棒の周囲にね
じ加工を施すことによって製作される。そして、これら
ねじ部材11の両端は、底鋼板8の接合端部に取り付け
られた1対の支持部材10によって支持されている。各
支持部材10は、底鋼板8上に横たわる平板部10a
と、底鋼板8の長手方向に延びる平板部10aの端縁か
ら上方に立ち上がり、ねじ部材11を通す貫通穴を有す
る起立部10bとからなる鋼製のL字形部材である。こ
れら支持部材10は、L形鋼等の形鋼あるいは鋼板の溶
接加工により製作される。そして、支持部材10は、平
板部10aを高力ボルト14及びナット15で構成され
る締結手段により底鋼板8に締結することにより固定さ
れるようになっている。支持部材10によって支持され
たねじ部材11は、起立部10bの貫通孔を通っている
ため、底鋼板8の幅方向(図2における矢印B方向)、
即ち継手本体2Aの起立板部2bの板厚方向に移動可能
となっているが、1対の支持部材10によって支持され
たねじ部材11の両端には、支持部材10の起立部10
bを挟みこむように2つのナット部材13が螺合固定さ
れ、これにより、ねじ部材11を支持部材10の起立部
10bに固定してねじ部材11の移動を規制するように
している。ナット部材13を緩めることにより、ねじ部
材11は継手本体2Aの起立板部2bの板厚方向に移動
可能となる。継手本体2Aは、ねじ部材11に固定され
ているため、ねじ部材11と共に継手本体2Aの起立板
部2bの板厚方向に移動可能となっている。
【0019】また、継手本体2Aの平板部2aの長手方
向両縁の外側には、継手本体2Aの移動を案内する2つ
のガイド部材12A,12Bが設けられている。底鋼板
8の接合端面側のガイド部材12Bは、継手本体2Aの
平板部2aの縁面に沿う平板部材で構成され、ガイド部
材12Bと反対側のガイド部材12Aは、平板部2a及
び起立板部2bの縁面に沿うL字形部材で構成されてい
る。これらガイド部材12A,12Bは、高力ボルト1
7及びナット(図示せず)からなる締結手段により底鋼
板8に締付け固定される。
【0020】なお、隣接する底鋼板8の幅方向に延びる
接合ライン上には、プレート4が継手装置1を貫通する
ように配置され、打設されるコンクリートが接合ライン
から漏れ出ないようにしてある。次に、かかる合成床版
を用いて橋梁を構築する方法について図1及び図2を参
照して説明する。
【0021】橋梁を構築するには、予め、工場内で、底
鋼板8の上面に複数の主部材18を溶接によって固定す
る。そして、底鋼板8の接合片端部に継手本体2Bを高
力ボルト16及びナットからなる締結手段によって固定
し、底鋼板8の接合反対端部に、継手本体2Aを取り付
けた位置調整機構9を高力ボルト14及びナット15で
構成される締結手段によって固定し、さらにガイド部材
12A,12Bを高力ボルト17及びナットからなる締
結手段によって固定する。また、工場内で、複数の鉄筋
19を製作しておく。
【0022】以上の底鋼板8に複数の主部材18、継手
本体2A,2B、位置調整機構9、及びガイド部材12
A,12Bを固定したもの及び複数の鉄筋19を現場に
持ち運び、図1に示すように、底鋼板8の幅方向に所定
の間隔(約6m〜10m)で配置されたI形主桁20上
にスタッドジベル21を介して複数の底鋼板8を主桁2
0の長手方向に沿って順次載置する。各底鋼板8には、
スタッドジベル21が貫通する貫通孔(図示せず)が形
成されている。
【0023】その後、図2に最もよく示されるように、
プレート4を、隣接する底鋼板8の幅方向に延びる接合
ライン上に継手本体2A,2Bを貫通するように配置
し、次いで、添接板3を1対の継手本体2A,2Bの起
立板部2bの双方表面に添えて複数の高力ボルト5及び
ナット6をワッシャ7を介して締め付けて継手本体2
A,2B同士を接合し、隣接する底鋼板8同士を接合す
る。
【0024】この際に、継手本体2A,2B同士が起立
板部2bの板厚方向(図2における矢印A方向)に位置
ずれしている場合には、位置調整機構9のナット部材1
3を緩めることにより、ねじ部材11及び継手本体12
Aを起立板部2bの板厚方向の適切な位置に移動して継
手本体2A,2Bの起立板部2b同士を整列させ、ナッ
ト部材13を締め付けてねじ部材11及び継手本体2A
を支持部材10に対して固定する。その後、添接板3を
1対の継手本体2A,2Bの起立板部2bの双方表面に
添えて複数の高力ボルト5及びナット6をワッシャ7を
介して締め付けて継手本体2A,2B同士を接合する。
このように、本実施形態にあっては、位置調整機構9に
より、隣接する底鋼板8の接合端部にある1対の継手本
体2A,2B同士の起立板部2bの板厚方向への位置調
整作業を行うことができる。また、継手本体2Aの位置
調整に際して、底鋼板8上でのナット部材13の弛緩及
び締付作業によりその位置調整を行うことができ、フィ
ラープレートの挿入作業や継手本体の矯正作業が必要な
く、位置調整作業を容易に行うことができる。
【0025】また、ねじ部材11及び継手本体2Aを移
動する際に、ねじ部材11及び継手本体2Aの移動はガ
イド部材12A,12Bによって案内され、ねじ部材1
1を支持する支持部材10に無理な負荷がかかることは
ない。なお、ガイド部材12A,12Bは、橋梁の完成
後に、継手本体2Aに引張り力や圧縮力が作用する場合
にねじ部材11、支持部材10とともにそれら引張り力
や圧縮力を底鋼板8に伝達する機能をも有する。
【0026】さらに、底鋼板8の接合端部に取り付けら
れる継手本体2B、位置調整機構9、及びガイド部材1
2A,12Bは、高力ボルト及びナットからなる締結手
段によって底鋼板8に固定されるので、工場製作時及び
現場作業時に、底鋼板8の接合端部の近傍には溶接作業
が一切行われず、溶接に伴う底鋼板8の変形等が発生し
ないことから、パネル部材の品質を損なうことはない。
【0027】隣接する底鋼板8同士を接合した後、図1
に示すように、複数の鉄筋19を主部材18上に縦横複
数列状に載置するとともに、これら鉄筋19及び主部材
18の周囲にコンクリート22を打設し、パネル部材と
主桁20との一体化を図る。この状態で、舗装23を施
しさらに高欄24などを設置すれば橋梁は構築される。
【0028】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行う
ことができる。例えば、位置調整機構9は、1対の継手
本体2A,2Bのうちの一方の継手本体2Aのみに取り
付けられているが、一方の継手本体2Aと他方の継手本
体2Bの双方に取り付けてもよい。この場合、他方の継
手本体2Bは高力ボルト16を含む締結手段によって底
鋼板8に固定されず、位置調整機構9により起立板部2
bの板厚方向に位置調整される。また、継手本体はL型
鋼の他、T型鋼をそのフランジ面を底鋼板と添設するべ
く使用してもよい。起立板部が底鋼板に対して安定して
立設できればよいからである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る合成床版におけるパネル部材の継手装置によ
れば、継手装置が、少なくとも1対の継手本体のうちの
一方の継手本体を起立板部の板厚方向に移動させる位置
調整機構を備えているので、1対の継手本体同士が起立
板部の板厚方向に位置ずれしている場合には、位置調整
機構により少なくとも一方の継手本体を起立板部の板厚
方向の適切な位置に移動して1対の継手本体の起立板部
同士を整列させ、1対の継手本体同士の起立板部の板厚
方向への位置調整作業を行うことができる。
【0030】また、本発明のうち請求項2に係る合成床
版におけるパネル部材の継手装置によれば、請求項1記
載の発明において、前記位置調整機構が、前記一方の継
手本体に固定されたねじ部材と、底鋼板の接合端部に取
り付けられ、前記ねじ部材を支持する支持部材と、前記
ねじ部材に螺合締付されて前記ねじ部材を前記支持部材
に締め付け固定すると共に、緩められることにより前記
ねじ部材を前記起立板部の板厚方向に移動可能とするナ
ット部材とを具備するので、位置調整機構のナット部材
の弛緩及び締付作業によってねじ部材及びこのねじ部材
に固定された一方の継手部材を起立板部の板厚方向に位
置調整することができ、フィラープレートの挿入作業や
継手本体の矯正作業が必要なく、位置調整作業を容易に
行うことができる。
【0031】更に、本発明のうち請求項3に係る合成床
版におけるパネル部材の継手装置によれば、請求項1又
は2記載の発明において、前記位置調整機構が、前記一
方の継手本体の移動を案内するガイド部材を有するの
で、ガイド部材により一方の継手本体の移動を案内する
ことができ、継手本体を固定したねじ部材を支持する支
持部材に無理な負荷がかかることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成床版を用いた橋梁の一部を断面した部分断
面斜視図である。
【図2】本発明に係る継手装置の実施形態の斜視図であ
る。
【図3】図2に示す継手装置における位置調整機構の斜
視図である。
【図4】従来の合成床版を用いた橋梁の一部を断面した
部分断面斜視図である。
【図5】従来例の継手装置の斜視図である。
【符号の説明】
1は継手装置 2A,2Bは継手本体 2aは平板部 2bは起立板部 2cは貫通孔 3は添接板 3aは貫通孔 4はプレート 5は高力ボルト(締結手段) 6はナット(締結手段) 7はワッシャ(締結手段) 8は底鋼板 9は位置調整機構 10は支持部材 10aは平板部 10bは起立部 11はねじ部材 12Aはガイド部材 12Bはガイド部材 13はナット部材 14は高力ボルト 15はナット 16は高力ボルト 17は高力ボルト 18は主部材 19は鉄筋 20は主桁 21はスタッドジベル 22はコンクリート 23は舗装 24は高欄 101は継手装置 102は継手本体 102aは起立板部 102bは貫通孔 103は添接板 103aは貫通孔 104はプレート 105は高力ボルト 106はナット 107はワッシャ 108は底鋼板 109は主部材 110は鉄筋 111は主桁 112はスタッドジベル 113はコンクリート 114は舗装 115は高欄

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の底鋼板、該各底鋼板上に取り付けら
    れた主部材、及び該主部材上に配置される鉄筋からなる
    パネル部材を有し、該パネル部材のうち隣接する前記底
    鋼板同士を継手装置によって接合するとともに、前記パ
    ネル部材にコンクリートを打設して構成される合成床版
    に使用される前記パネル部材の継手装置において、 前記継手装置が、隣接する前記底鋼板の接合端部のそれ
    ぞれに設けられる1対の継手本体と、該1対の継手本体
    の起立板部の表面にまたがって添えられ、締結手段によ
    り前記起立板部に固定されて前記継手本体同士を接合す
    る添接板と、少なくとも前記1対の継手本体のうちの一
    方の継手本体を前記起立板部の板厚方向に移動させる位
    置調整機構とを備えていることを特徴とする合成床版に
    おけるパネル部材の継手装置。
  2. 【請求項2】前記位置調整機構が、前記一方の継手本体
    に固定されたねじ部材と、前記底鋼板の接合端部に取り
    付けられ、前記ねじ部材を支持する支持部材と、前記ね
    じ部材に螺合締付されて前記ねじ部材を前記支持部材に
    締め付け固定すると共に、緩められることにより前記ね
    じ部材を前記起立板部の板厚方向に移動可能とするナッ
    ト部材とを具備することを特徴とする請求項1記載の合
    成床版におけるパネル部材の継手装置。
  3. 【請求項3】前記位置調整機構が、前記一方の継手本体
    の移動を案内するガイド部材を有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の合成床版におけるパネル部材の継
    手装置。
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