JP7127350B2 - 柱梁接合構造、および柱梁接合構造の施工方法 - Google Patents

柱梁接合構造、および柱梁接合構造の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、柱梁接合構造、および柱梁接合構造の施工方法に関する。
コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造として、例えば特許文献1に記載のように、コンクリート柱の接合部を貫通するブラケットを配置し、このブラケットに鉄骨梁を接合したものが知られている。このような接合構造では、ブラケットがコンクリート柱を貫通していることによって高い耐荷重性を得ることができる。特許文献1には、このような接合構造において、施工時のブラケットの傾斜または転倒を防止するための梁部材用保持部材を配置することが提案されている。
特開2013-253367号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載されたような柱梁接合構造では、ブラケットと鉄骨梁との間の接合が鉄骨梁にかかる曲げモーメントを受け持つことになる。ブラケットと鉄骨梁との間は、例えば溶接、または高力ボルト摩擦接合によって接合されるが、溶接の場合は施工に時間がかかり、溶接工の技能への依存度が高いといった問題がある。高力ボルト摩擦接合の場合は、受け持つ曲げモーメントの大きさのためにボルト本数が多くなり、また建方による施工誤差を吸収するためにボルト孔を長円形状にした場合には摩擦力が低減するためにさらにボルト本数が多くなるといった問題がある。
そこで、本発明は、コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、簡単な構造の接合部材を用いることによって施工性を向上させ、かつ鉄骨梁の施工誤差の吸収を容易にすることが可能な、新規かつ改良された柱梁接合構造、および柱梁接合構造の施工方法を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、第1のコンクリート柱と、第1の方向に延び、それぞれの長手方向の一方の端面が第1のコンクリート柱の天端上で互いに対向し、かつそれぞれの底面の一部分が天端に接する第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁と、第1の鉄骨梁を第2の鉄骨梁に接合する第1の接合部材と、第1の方向に交差する第2の方向に延び、長手方向の一方の端面が天端上にある第3の鉄骨梁と、第3の鉄骨梁を第1の鉄骨梁、第2の鉄骨梁、または第1の接合部材のうちの少なくとも1つに接合する第2の接合部材とを備える柱梁接合構造が提供される。
上記の構成によれば、コンクリートの支圧力を利用することによって、鉄骨梁同士の接合に簡単な構造の接合部材を用いることができ、施工性が向上し、鉄骨梁と接合部材との接合部分、または接合部材同士の接合部分において鉄骨梁の施工誤差を吸収することも容易になる。
上記の柱梁接合構造は、天端上で第1の接合部材および第2の接合部材を覆うコンクリート部材をさらに備えてもよい。
接合部をコンクリート部材で覆うことによって、コンクリートの支圧力をより安定的に作用させることができる。
上記の柱梁接合構造は、コンクリート部材に連続して構築される第2のコンクリート柱をさらに備えてもよい。
本発明の柱梁接合構造は、構造物の最上部にも中間部にも利用可能である。中間部の場合、接合部よりも上にさらにコンクリート柱が構築されることによって、より大きなコンクリートの支圧力を得ることができる。
上記の柱梁接合構造において、第1の接合部材は、第1の方向に延びて第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁の少なくともいずれかにボルト接合される継手板を含み、第1の鉄骨梁、第2の鉄骨梁、または継手板に形成されるボルト孔が、第1の方向に延びた形状を有してもよい。
ボルト孔を長円形状などの第1の方向に延びた形状にすることによって、鉄骨梁の施工誤差を容易に吸収することができる。
上記の柱梁接合構造において、第1の接合部材または第2の接合部材の少なくともいずれかは、一体物(one-piece)の部材であってもよい。
接合部材を一体的に形成された部材にすることで、鉄骨梁同士の接合のための現場溶接が不要になる。なお、接合部材自体は、事前に溶接しておくことが可能であるため、溶接によって一体的に形成されていてもよい。
上記の柱梁接合構造は、第2の方向に延び、長手方向の一方の端面が天端上で第1の鉄骨梁、第2の鉄骨梁、または第1の接合部材を挟んで第3の鉄骨梁の長手方向の一方の端面に対向する第4の鉄骨梁と、第4の鉄骨梁を第1の鉄骨梁、第2の鉄骨梁、または第1の接合部材に接合する第3の接合部材とをさらに備えてもよい。
本発明の柱梁接合構造は、上記のような中柱、および側柱のいずれの柱梁接合構造にも適用可能である。
本発明の別の観点によれば、第1のコンクリート柱を構築する工程と、第1の方向に延びる第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁の底面の一部分を第1のコンクリート柱の天端に載置し、かつ第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁のそれぞれの長手方向の一方の端面を天端上で互いに対向させる工程と、第1の方向に交差する第2の方向に延びる第3の鉄骨梁の長手方向の一端側を天端上に配置する工程と、第1の鉄骨梁を第2の鉄骨梁に第1の接合部材を用いて接合する工程と、第3の鉄骨梁を第1の鉄骨梁、第2の鉄骨梁、または第1の接合部材のうちの少なくとも1つに第2の接合部材を用いて接合する工程とを含む、柱梁接合構造の施工方法が提供される。
上記の施工方法は、第1の接合部材および第2の接合部材を覆うコンクリート部材を天端上に打設する工程をさらに含んでもよい。
以上で説明したように、本発明によれば、コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造において、簡単な構造の接合部材を用いることによって施工性を向上させ、かつ鉄骨梁の施工誤差の吸収を容易にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図である。 図1において上部柱および接合部のコンクリート部材を透視した図である。 図2において接合部材を締結するボルトを取り去った図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図2を異なる視点から見た図である。 第1の実施形態の変形例を示す図である。 第1の実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る柱梁接合構造の施工方法の工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る柱梁接合構造の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態に係る柱梁接合構造)
図1から図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る柱梁接合構造について説明する。図1は、本実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図である。図2は、図1において上部柱および接合部のコンクリート部材を透視した図である。図3は、図2において接合部材を締結するボルトを取り去った図である。図4は、図2のIV-IV線断面図である。図5は、図2を異なる視点から見た図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る柱梁接合構造1は、鉄筋コンクリート部材である下部柱11(第1のコンクリート柱)、接合部12、および上部柱13(第2のコンクリート柱)と、鉄骨部材である主梁21,22(第1および第2の鉄骨梁)および交差梁23(第3の鉄骨梁)とを含む。下部柱11および上部柱13はいずれも鉛直方向(図中のz方向)に連続して形成され、接合部12は下部柱11と上部柱13との間に位置する。後述するように、接合部12を構成するコンクリートは下部柱11の構築よりも後に打設されるため、下部柱11の天端11Aに対応する位置には打ち継ぎ目が形成される。一方、接合部12と上部柱13とを形成するコンクリートは同時に打設することが可能であり、その場合、一体的に構築された接合部12と上部柱13との間には打ち継ぎ目がない。
柱梁接合構造1において、主梁21,22は水平面内の第1の方向(図中のx方向)に延び、交差梁23は水平面内の第2の方向(図中のy方向)に延びる。図示された例において、主梁21,22および交差梁23はいずれもH形鋼であり、上部フランジ21A,22A,23A、下部フランジ21B,22B,23B、およびウェブ21C,22C,23Cを有する。また、本実施形態においては、主梁21,22および交差梁23はいずれも同じ梁せいに設定されていて、主梁21,22および交差梁23の底面を構成する下部フランジ21B,22B,23Bは、いずれも長手方向端部にあたる一部分が下部柱11の天端11Aに接している。なお、主梁21,22および交差梁23は、必ずしも同じ梁せいである必要はない。例えば、交差梁として主梁よりも梁せいを小さくしたものを用いてもよい。この場合、すべての梁の上部フランジの上面を同一の高さとすると、交差梁の底部は下部柱の天端には接しない。また、図示されているように、主梁21,22および交差梁23の上にはスラブ14が構築されてもよく、スラブ14は例えば接合部12と一体的に構築された鉄筋コンクリート部材であってもよい。
図2から図4に示されるように、柱梁接合構造1は、さらに、主梁21,22を互いに接合する継手板31(第1の接合部材)と、交差梁23を主梁21,22に接合するL字形継手板32(第2の接合部材)とを含む。本実施形態において、継手板31およびL字形継手板32は、いずれも例えば鋼板によって一体的に形成された部材である。具体的に、本実施形態の継手板31は1枚の平板により全体として一体的に形成され、L字形継手板32は、1枚の平板を折り曲げることにより、あるいは山形鋼(アングル)を用いることにより、主梁21,22に接合される部分と交差梁23に接合される部分とが一体的に形成されている。
本実施形態では、継手板31のような第1の接合部材やL字形継手板32のような第2の接合部材として、平板を折り曲げたものや各種形鋼などの一体物(one-piece)の部材を用いる。他の実施形態では、複数の部材を溶接することによって接合部材を形成することも可能であるが、その場合は溶接材料と母材の組み合わせや、母材に対する溶接熱の影響、溶接による部材の歪みなどに対する考慮が必要になり、さらに溶接条件の管理や溶接品質の検査なども必要になる。また、複数の鋼材をボルトなどを用いて締結することによって接合部材を形成することも可能であるが、ボルトなどと鋼材や梁との取り合いを考慮する必要があり、また部品点数が多くなる。従って、接合部材自体の製造や準備、梁の接合の作業効率を考慮した場合には、本実施形態のような一体物の接合部材が有利である。
また、本実施形態では、主梁21,22のウェブ21C,22Cのそれぞれの端部において、これらの主梁21,22の接合に供されるボルトを挿通するための後述のボルト孔が、高さ方向に5個配列されている。一方、継手板31には、主梁21,22のボルト孔と整合する位置に、主梁21用のボルト孔と主梁22用のボルト孔とが5個ずつ(合計10個)設けられている。
本実施形態において、主梁21,22はそれぞれの長手方向の一方の端面21D,22Dが下部柱11の天端11A上で互いに対向するように配置されており、継手板31は主梁21,22のそれぞれのウェブ21C,22Cにボルト311およびナット312、さらに、後述するボルト321Aおよびナット322Aを用いて接合されることによって主梁21を主梁22に接合する。より具体的には、図5に示されるように、主梁22について、5つのボルト孔のうち、上下端側に位置する2つボルト孔を用いての接合にはボルト311およびナット312が用いられ、中央に位置する3つのボルト孔を用いての接合にはボルト321Aおよびナット322Aが用いられている。ここで、図3および図4に示されるように、本実施形態では、主梁21,22に形成されるボルト孔213,223および継手板31に形成されるボルト孔313がいずれも図中のx方向に延びた長円形状を有する。これによって、主梁21の端面21Dと主梁22の端面22Dとの間の隙間の大きさを調節し、x方向における主梁21,22の施工誤差(つまり、主梁21,22の長手方向の施工誤差)を吸収することができる。なお、施工誤差の吸収は、ボルト孔213,223およびボルト孔313のうちの少なくともいずれかがx方向に延びた形状を有していれば可能であるが、それぞれのボルト孔が長円形状を有することで吸収可能な誤差の幅を拡大することができる。
一方、本実施形態において、交差梁23は長手方向の一方の端面23Dが下部柱11の天端11A上にあるように配置されており、L字形継手板32は交差梁23のウェブ23Cおよび継手板31にボルト321およびナット322を用いて接合されることによって交差梁23を継手板31に接合する。継手板31は主梁21,22に接合されているため、L字形継手板32は交差梁23を間接的に主梁21,22に接合するといってもよい。ここで、図3に示されるように、本実施形態では、交差梁23に形成されるボルト孔233およびL字形継手板32に形成されるボルト孔323は、いずれも図中のy方向に延びた形状を有する。これによって、交差梁23の端面23Dと継手板31との間の隙間の大きさを調節し、y方向における交差梁23の施工誤差(つまり、交差梁23の長手方向の施工誤差)を吸収することができる。また、本実施形態では、L字形継手板32に形成されるボルト孔324および継手板31に形成されるボルト孔313がいずれも図中のx方向に延びた形状を有する。これによって、x方向における交差梁23の施工誤差(つまり、交差梁23の幅方向の施工誤差)を吸収することができる。なお、施工誤差の吸収はこれらのボルト孔のうちの少なくともいずれかがy方向またはx方向に延びた形状を有していれば可能である点は、上述の継手板31の例と同様である。
ここで、図示された例において、L字形継手板32を継手板31に接合するボルト321は、L字形継手板32と、継手板31と、さらに主梁22のウェブ22Cとを貫通して挿通されている。つまり、この部分のボルト321Aおよびナット322A(図4参照)は、L字形継手板32を継手板31に接合する手段であるとともに、継手板31を主梁22に接合する手段(上記でボルト311およびナット312として説明された)としても機能している。このような接合部材間でのボルトおよびナットの共通利用によって、例えば、継手板31およびL字形継手板32の両方について、十分な幅方向(図中のz方向)寸法を確保できる。また、図示された例のように継手板31およびL字形継手板32をいずれも主梁21,22および交差梁23のウェブ21C,22C,23Cの中央付近に接合することによって、施工中および施工後に継手板31およびL字形継手板32を介して伝達される応力による主梁21,22および交差梁23の偏心曲げを最小化することができる。
なお、接合部材間でボルトおよびナットを共通利用しないことも可能であり、その場合の例を図6および図7に第1の実施形態の変形例として示す。図6および図7に示された例では、継手板31が主梁21,22のウェブ21C,22Cの上寄りに配置され、L字形継手板32が主梁22のウェブ22Cおよび交差梁23のウェブ23Cの下寄りに配置される。この場合、継手板31を接合するためのボルト311およびナット312と、L字形継手板32を接合するためのボルト321およびナット322とは共通利用されず、ボルト321およびナット322はL字形継手板32を主梁22のウェブ22Cに接合する。つまり、この例において、L字形継手板32は、交差梁23を主梁22に直接的に接合する。この場合、継手板31およびL字形継手板32の幅方向(図中のz方向)の寸法が制約され、また継手板31およびL字形継手板32が主梁21,22および交差梁23のウェブ21C,22C,23Cに対して偏心して接合されることになるが、例えばボルト311,321の長さを共通化して部品の種類を削減できる点では有利である。
また、上記では、L字形継手板32と交差梁23との接合、およびL字形継手板32と継手板31との接合のためのボルト孔が、いずれも高さ方向に3つ配列される例について説明したが、ボルトの数および配置は任意である。例えば、高さ方向により多い、またはより少ない数のボルト孔が配列されてもよいし、高さ方向に交差する方向(図中のx方向またはy方向)に2列以上にわたってボルト孔が配列されてもよい。継手板31と主梁21、22との接合のためのボルト孔についても同様であり、上記の例に限られず様々な配置が可能である。
(柱梁接合構造の施工方法)
図8を参照して、本発明の第1の実施形態に係る柱梁接合構造の施工方法について説明する。図示された例では、まず、例えばプレキャストまたは現場打設によって下部柱11(第1のコンクリート柱)を構築する(S1)。この段階では、例えば図3に示されたように下部柱11の天端11Aは露出されている。次に、この天端11Aの上に第1の方向(図1に示されたx方向)の鉄骨梁を載置する(S2)。この工程は、具体的には、主梁21,22(第1および第2の鉄骨梁)の底面を構成する下部フランジ21B,22Bの一部分を天端11Aに載置し、かつそれぞれの端面21D,22Dを天端11A上で対向させる工程である。
次に、第1の方向の鉄骨梁を接合部材を用いて互いに接合する(S3)。この工程は、具体的には、主梁21を主梁22に継手板31(第1の接合部材)を用いて接合する工程である。次に、第2の方向(第1の方向に対して交差する方向、図1に示されたy方向)の鉄骨梁を接合部材を用いて第1の方向の鉄骨梁に接合する(S4)。この工程は、具体的には、交差梁23(第3の鉄骨梁)の長手方向の一端側を下部柱11の天端上に配置し、交差梁23を継手板31にL字形継手板32(第2の接合部材)を用いて接合する工程である。この工程において、交差梁23は継手板31及び主梁21または主梁22を介して下部柱11に支えられるため、交差梁23の下部フランジ23Bは必ずしも下部柱11に直に接していなくてもよい。なお、上記で図6および図7に示した変形例の場合、交差梁23はL字形継手板32を用いて主梁22に接合される。他の例において、交差梁23はL字形継手板32を用いて主梁21に接合されてもよい。
上記の工程S2,S3によってそれぞれの鉄骨梁が下部柱11の天端11A上で互いに接合された後、継手板31およびL字形継手板32を覆う接合部12のコンクリートを打設する(S5)。図1を参照して説明したように、接合部12は、下部柱11と上部柱13との間に位置する鉄筋コンクリート部材である。工程S5において、接合部12のコンクリートと上部柱13のコンクリートとを同時に打設することにより、接合部12と上部柱13とを一体的に構築してもよい。あるいは、接合部12が、スラブ14などの他のコンクリート部材とともに構築されてもよい。接合部12のコンクリートの硬化後、継手板31およびL字形継手板32、ならびにこれらの継手板によって互いに接合される主梁21,22および交差梁23のそれぞれの長手方向の端部ではコンクリートの支圧力を利用して曲げモーメントに対抗できるようになる。
コンクリート柱と鉄骨梁とを接合する柱梁接合構造において、高い耐荷重性が要求されない場合、鉄骨梁の長手方向の端部において鉄骨梁の高さ(梁せい)の1/2程度の長さがコンクリート部材に埋め込まれていれば、鉄骨梁に作用する曲げモーメントにコンクリートの支圧力で十分に対抗できる場合がある。このような場合において、鉄骨梁同士の間の接合は曲げモーメントを受け持たないピン接合にすることができる。本実施形態では、このような場合を想定し、主梁21,22を互いに接合する第1の接合部材(継手板31)、および交差梁23を主梁21,22に接合する第2の接合部材(L字形継手板32)を、それぞれの鉄骨梁のウェブ21C,22C,23Cの間のみを接合する構成にしている。他の実施形態で鉄骨梁同士の間の接合が曲げモーメントを受け持つ必要がある場合には、接合部材がウェブだけではなくフランジの間も接合する構成にしてもよい。ただし、この場合も、コンクリートの支圧力が得られるため、例えば鉄骨梁をブラケットに接合する場合の高力ボルト摩擦接合に比べるとボルト本数は少なくてよく、また施工誤差の吸収のためにボルト孔を長円形状にすることも容易である。
以上で説明したような本発明の第1の実施形態に係る柱梁接合構造では、第1のコンクリート柱(下部柱11)および第2のコンクリート柱(上部柱13)と第1および第2の鉄骨梁(主梁21,22)および第3の鉄骨梁(交差梁23)との接合構造において、コンクリートの支圧力を利用することによって、鉄骨梁同士の接合に簡単な構造の接合部材(継手板31およびL字形継手板32)を用いることができ、施工性が向上する。接合部材を例えば鋼板によって一体的に形成された部材にすることで、鉄骨梁同士の接合のための現場溶接が不要になる。また、鉄骨梁に接合部材を接合するためのボルト孔を、例えば第1の方向(図1に示したx方向)および第2の方向(図1に示したy方向)のそれぞれに延びた長円形状とすることによって、それぞれの鉄骨梁の建方による施工誤差を吸収することが容易になる。
(第2の実施形態)
図9および図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係る柱梁接合構造について説明する。図9は、本実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図であり、第1の実施形態における図3と同様に、上部柱および接合部のコンクリート部材を透視し、接合部材を締結するボルトを取り去った図である。図10は、本実施形態に係る柱梁接合構造の断面図である。
図9および図10に示されるように、本実施形態に係る柱梁接合構造2は、上記で説明した第1の実施形態に係る柱梁接合構造の構成要素に加えて、交差梁24(第4の鉄骨梁)と、L字形継手板33(第3の接合部材)とを含む。交差梁24は、交差梁23と同様に水平面内の第2の方向(図中のy方向)に延び、長手方向の一方の端面24Dが下部柱11の天端11A上で主梁21,22または継手板31を挟んで交差梁23(第3の鉄骨梁)の端面23Dに対抗する。交差梁24は上部フランジ24A、下部フランジ24B、およびウェブ24Cを有するH形鋼であり、交差梁24の底面を構成する下部フランジ24Bの長手方向端部にあたる一部分が下部柱11の天端11Aに接している。一方、L字形継手板33は、例えば鋼板によって一体的に成形された部材であり、交差梁24のウェブ24Cおよび主梁21のウェブ21Cにボルト331およびナット332を用いて接合されることによって交差梁24を主梁21に接合する。なお、本実施形態においても、主梁21,22および交差梁23,24はいずれも同じ梁せいに設定されているが、各梁は必ずしも同じ梁せいである必要はない。例えば、2本の交差梁として主梁よりも梁せいを小さくしたものを用いてもよい。この場合、すべての梁の上部フランジの上面を同一の高さとすると、2本の交差梁の底部は下部柱の天端には接しない。
ここで、図9に示されるように、本実施形態では、交差梁24に形成されるボルト孔243およびL字形継手板33に形成されるボルト孔333は、いずれも図中のy方向に延びた形状を有する。これによって、交差梁24の端面24Dと主梁21のウェブ21Cとの間の隙間の大きさを調節し、y方向における交差梁24の施工誤差(つまり、交差梁24の長手方向の施工誤差)を吸収することができる。また、本実施形態では、L字形継手板33に形成されるボルト孔334および主梁21に形成されるボルト孔213がいずれも図中のx方向に延びた形状を有する。これによって、x方向における交差梁24の施工誤差(つまり、交差梁24の幅方向の施工誤差)を吸収することができる。なお、施工誤差の吸収はこれらのボルト孔のうちの少なくともいずれかがy方向またはx方向に延びた形状を有していれば可能である点は、第1の実施形態の例と同様である。
また、図示された例において、L字形継手板33を主梁21に接合するボルト331は、L字形継手板33と、主梁21のウェブ21Cと、さらに継手板31とを貫通して挿通されている。つまり、この部分のボルト331Aおよびナット332A(図10参照)は、L字形継手板33を主梁21に接合する手段であるとともに、継手板31を主梁22に接合する手段(上記でボルト311およびナット312として説明された)としても機能している。このような接合部材間でのボルトおよびナットの共通利用によって、例えば、継手板31およびL字形継手板33の両方について、十分な幅方向(図中のz方向)寸法を確保できる。また、図示された例のように継手板31およびL字形継手板33をいずれも主梁21,22および交差梁24のウェブ21C,22C,24Cの中央付近に接合することによって、施工中および施工後に継手板31およびL字形継手板32を介して伝達される応力による主梁21,22および交差梁24の偏芯曲げを最小化することができる。なお、本実施形態においても、第1の実施形態で図6および図7を参照して説明した変形例のように、接合部材間でボルトおよびナットを共通利用しないことも可能である。
本実施形態に係る柱梁接合構造の施工方法は、第1の実施形態で図8を参照して説明した施工方法と同様でありうる。ただし、本実施形態の場合は、工程S4に交差梁24を主梁21にL字形継手板33を用いて接合する工程が含まれる。
以上で説明したような本発明の第2の実施形態に示されるように、本発明の実施形態は、鉛直方向に延びるコンクリート柱に水平面内の2方向に延び、かつ互いに交差する2組の鉄骨梁が接合される、いわゆる中柱の柱梁接合構造にも本発明の実施形態が適用可能である。
(第3の実施形態)
図11を参照して、本発明の第3の実施形態に係る柱梁接合構造について説明する。図11は、本実施形態に係る柱梁接合構造の斜視図である。図11に示されるように、本実施形態に係る柱梁接合構造3では、上記で説明した第1の実施形態に係る柱梁接合構造における接合部12および上部柱13が存在せず、主梁21,22(第1および第2の鉄骨梁)および交差梁23(第3の鉄骨梁)が下部柱11の天端11A上に載置された状態で露出している。例えば、柱梁接合構造3が構造物の最上部に位置する場合、このように主梁21,22および交差梁23の長手方向の端部をコンクリートで覆わないことも可能である。この場合も、主梁21,22および交差梁23の底面を構成する下部フランジ21B,22B,23Bに作用するコンクリートの支圧力を、鉄骨梁に作用する曲げモーメントに対抗するために利用することができる。
なお、本実施形態では上部フランジ21A,22A,23A側にコンクリートの支圧力が作用しないため、必要であればウェブ21C,22C,23Cに加えて上部フランジ21A,22A,23Aを互いに接合する接合部材(図示せず)を設けてもよい。ただし、この場合も、下部フランジ21B,22B,23B側でコンクリートの支圧力が利用できることによって、例えば鉄骨梁をブラケットに接合する場合の高力ボルト摩擦接合に比べるとボルト本数は少なくてよく、また施工誤差の吸収のためにボルト孔を長円形状にすることも容易である。また、施工中および施工後における主梁21,22および交差梁23の傾斜、転倒、または脱落を防止するために、例えば下部柱11に埋め込まれたアンカーボルトを下部フランジ21B,22B,23Bに設けられた貫通孔に挿通してナットで締めつけて固定したり、特開2013-253367号公報に記載されたような梁部材用保持部材(図示せず)を設置してもよい。第2の実施形態として説明したようないわゆる中柱の場合においても、本実施形態と同様に鉄骨梁の端部をコンクリートで覆わない構造が可能である。
(補足)
上記では、第1の接合部材の例である継手板31を鉄骨梁のウェブの片面にのみ配置する例について説明したが、鉄骨梁のウェブの両面に継手板を配置する構成も可能である。この場合は、高力ボルトによる2面摩擦接合となり、1面摩擦より大きな曲げモーメントに抵抗することができる。また、主梁21,22と交差梁23,24とを接合する第2および第3の接合部材としてL字形継手板32,33を例示したが、直交または交差する部材を接合することが可能な部材であれば、T字形継手板など、他の形状を有する接合部材を用いてもよい。このような接合部材は、例えばL字形継手板のように鋼板の折り曲げによって一体的に形成されてもよいし、T字形継手板のように鋼板の溶接、あるいはH形鋼のウェブを切断した部材(カットT)によって一体的に形成されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1,2,3…柱梁接合構造、11…下部柱、11A…天端、12…接合部、13…上部柱、14…スラブ、21,22…主梁、23,24…交差梁、31…継手板、32…L字形継手板、33…L字形継手板。

Claims (5)

  1. 第1のコンクリート柱と、
    第1の方向に延び、それぞれの長手方向の一方の端面が前記第1のコンクリート柱の天端上で互いに対向し、かつそれぞれの底面の一部分が前記天端に接する第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁と、
    前記第1の鉄骨梁を前記第2の鉄骨梁に接合する第1の接合部材と、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、長手方向の一方の端面が前記天端上にある第3の鉄骨梁と、
    前記第3の鉄骨梁を前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁、または前記第1の接合部材のうちの少なくとも1つに接合する第2の接合部材と
    前記天端上で前記第1の接合部材および前記第2の接合部材を覆うコンクリート部材と
    を備え、
    前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁および前記第3の鉄骨梁はいずれもH形鋼であり、
    前記第1の接合部材は、前記第1の方向に延びて前記第1の鉄骨梁のウェブおよび前記第2の鉄骨梁のウェブの少なくともいずれかにボルト接合される第1の継手板を含み、
    前記第2の接合部材は、前記第3の鉄骨梁のウェブにボルト接合される第2の継手板を含み、
    前記第1の鉄骨梁のウェブ、前記第2の鉄骨梁のウェブ、または前記第1の継手板に形成されるボルト孔が、前記第1の方向に延びた形状を有する柱梁接合構造。
  2. 前記コンクリート部材に連続して構築される第2のコンクリート柱をさらに備える、請求項に記載の柱梁接合構造。
  3. 前記第1の接合部材または前記第2の接合部材の少なくともいずれかは、一体物の部材である、請求項1または請求項2に記載の柱梁接合構造。
  4. 前記第2の方向に延び、長手方向の一方の端面が前記天端上で前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁、または前記第1の接合部材を挟んで前記第3の鉄骨梁の長手方向の一方の端面に対向する第4の鉄骨梁と、
    前記第4の鉄骨梁を前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁、または前記第1の接合部材に接合する第3の接合部材と
    をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の柱梁接合構造。
  5. 第1のコンクリート柱を構築する工程と、
    第1の方向に延びる第1の鉄骨梁および第2の鉄骨梁の底面の一部分を前記第1のコンクリート柱の天端に載置し、かつ前記第1の鉄骨梁および前記第2の鉄骨梁のそれぞれの長手方向の一方の端面を前記天端上で互いに対向させる工程と、
    前記第1の方向に交差する第2の方向に延びる第3の鉄骨梁の長手方向の一端側を前記天端上に配置する工程と、
    前記第1の鉄骨梁を前記第2の鉄骨梁に第1の接合部材を用いて接合する工程と、
    前記第3の鉄骨梁を前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁、または前記第1の接合部材のうちの少なくとも1つに第2の接合部材を用いて接合する工程と
    前記第1の接合部材および前記第2の接合部材を覆うコンクリート部材を前記天端上に打設する工程と
    を含み、
    前記第1の鉄骨梁、前記第2の鉄骨梁および前記第3の鉄骨梁はいずれもH形鋼であり、
    前記第1の接合部材は、前記第1の方向に延びて前記第1の鉄骨梁のウェブおよび前記第2の鉄骨梁のウェブの少なくともいずれかにボルト接合される第1の継手板を含み、
    前記第2の接合部材は、前記第3の鉄骨梁のウェブにボルト接合される第2の継手板を含み、
    前記第1の鉄骨梁のウェブ、前記第2の鉄骨梁のウェブ、または前記第1の継手板に形成されるボルト孔が、前記第1の方向に延びた形状を有する、柱梁接合構造の施工方法。
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