JP2002003111A - エレベーターの電磁ブレーキ装置用作業足場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、巻上機のモータ上にて安定した体
勢で分解作業を行うことを可能にする簡単な構成のエレ
ベーターの電磁ブレーキ装置用作業足場を提供する。 【解決手段】 巻上機のモータ部３上に、そのモータ部
３に設けられている既設の吊り穴を利用して、ほぼ水平
に、かつ、脱着可能に平坦状の足場ベース６を設けるこ
とにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターの電
磁ブレーキ装置用作業足場に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベーターの電磁ブレーキ装置
は巻上機のモータ部と一体的に取り付けられており、し
かも、その高さは、機械室床面より約２５００ｍｍあっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁ブレー
キ装置の分解作業を行う場合には、モータ部に乗って行
っていたが、そのモータ部上には平坦面が少なく、不安
定な作業をしいられてしまうという問題点があった。

【０００４】本発明の目的は、上記の問題点を簡単な構
成によって解決しえるエレベーターの電磁ブレーキ装置
用作業足場を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、機械室床面
に固定したマシンベース上に設けられ、かつ、モータ部
及び電磁ブレーキ装置を備えた巻上機であって、その巻
上機のモータ部上に設置されるエレベーターの電磁ブレ
ーキ装置用作業足場において、前記モータ部に設けた吊
り穴を利用して、ほぼ水平に、かつ、脱着可能に固定し
た平坦状の足場ベースから構成することにより達成され
る。

【０００６】かかる構成によれば、既設の吊り穴を利用
して足場ベースをモータ部上に固定するだけで、電磁ブ
レーキ装置用の足場を簡単に作ることができる。また、
足場ベースによってモータ部上に、十分に広い平坦面が
えられるので、安定した体勢で高所作業を行うことがで
きる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。

【０００８】図１において、エレベーターの巻上機１
は、機械室床面上に固定したマシンベース２上に固定さ
れている。巻上機１は、モータ部３の側方に電磁ブレー
キ装置４を一体的に設ける構成になっている。巻上機１
のモータ部３上には、図１に示すように、作業足場５が
設けられる。

【０００９】作業足場５は、１枚の縞鋼板からなる足場
ベース６と、４個のＬ字状金具７と、４個の板状金具８
とからなる。足場ベース６は、図１及び図３に示すよう
に、冷却ファン９を逃げるための第１切欠き６Ａと、電
磁ブレーキ装置４用の補強ステイ１０を逃げるための第
２切欠き６Ｂが形成されている。足場ベース６は、図２
に示すように、モータ部６の両側に設けたフランジ部３
Ａ、３Ｂに形成されている吊り穴を利用して取り付けら
れる。足場ベース６には、Ｌ字状金具７を取り付けるた
めの、取付穴６Ｃが４個設けられている。Ｌ字状金具７
は、縞鋼板製であって、長穴状の足場ベース取付用取付
穴７Ａと長穴状のフランジ部取付用取付穴７Ｂとを有し
ている。板状金具８は、縞鋼板製であって丸穴状取付穴
８Ａを有している。足場ベース６の裏面には、図２に示
すように、第１ボルト１２及び第１ナット１３によって
Ｌ字状金具７が固定される。Ｌ字状金具７は、図２に示
すように、第２ボルト１４、第２ナット１５及び板状金
具８により、吊り穴１１に固定される。

【００１０】以上の構成によれば、巻上機１のモータ部
３上に作業足場５を形成する場合には、次の（１）から
（３）のようにすればよい。

【００１１】（１）足場ベース６の裏面に４個のＬ字状
金具７を第１ボルト１２及び第１ナットで固定する。

【００１２】（２）次に、４個のＬ字状金具を固定した
足場ベース６をモータ部３のフランジ部３Ａ、３Ｂ上に
載置する。この場合、Ｌ字状金具７がフランジ部３Ａ、
３Ｂの内側に位置するようにする。

【００１３】（３）次に、４個のＬ字状金具７を、フラ
ンジ部３Ａ、３Ｂの吊り穴１１に、板状金具８、第２ボ
ルト１４及び第２ナット１５を用いて固定する。この場
合、フランジ部３Ａ、３Ｂは、Ｌ字状金具７と板状金具
８との間に挟持された状態となる。

【００１４】上記のようにして、作業足場５をモータ部
３上に形成すれば、足場ベース６が、平坦で広く、しか
も水平になっているので、その足場ベース６に乗ること
により、安定した体勢で電磁ブレーキ装置４の分解組立
作業を行うことが可能となる。

【００１５】なお、作業足場５は、モータ部３上に取り
付けたままにしてもよいが、モータ部３上から取り除い
てもよい。また、取り除く場合には、第２ボルト１４及
び第２ナット１５をフランジ部３Ａ、３Ｂから取り除い
た後、足場ベース６を上方に持ち上げれば、簡単に作業
足場５をモータ部３から取り除くことができる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モータ
上にて安定した体勢で、分解組立作業を行うことを可能
にする簡単な構成のエレベーターの電磁ブレーキ装置用
作業足場がえられた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示し、作業足場を取り付
けた巻上機の全体斜視図である。

【図２】本発明の一実施形態を示し、要部拡大断面図で
ある。

【図３】本発明の一実施形態を示し、足場ベースの斜視
図である。

【図４】本発明の一実施形態を示し、Ｌ字状金具の拡大
斜視図である。

【図５】本発明の一実施形態を示し、板状金具の拡大斜
視図である。

【符号の説明】 １ 巻上機 ２ マシンベース ３ モータ部 ３Ａ、３Ｂ フランジ部 ４ 電磁ブレーキ装置 ５ 作業足場 ６ 足場ベース ６Ａ 第１切欠き ６Ｂ 第２切欠き ７ Ｌ字状金具 ７Ａ 足場ベース取付用取付穴 ７Ｂ フランジ部取付穴 ８ 板状金具 ８Ａ 丸穴状取付穴 ９ 冷却ファン １０ 補強ステイ １１ 吊り穴 １２ 第１ボルト １３ 第１ナット １４ 第２ボルト １５ 第２ナット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機械室床面に固定したマシンベース上に
   設けられ、かつ、モータ部及び電磁ブレーキ装置を備え
   た巻上機であって、その巻上機のモータ部上に設置され
   るエレベーターの電磁ブレーキ装置用作業足場におい
   て、前記モータ部に設けた吊り穴を利用して、ほぼ水平
   に、かつ、脱着可能に固定した平坦状の足場ベースから
   なることを特徴とするエレベーターの電磁ブレーキ装置
   用作業足場。
2. 【請求項２】 前記足場ベースは、その足場ベースの裏
   面側に固定したＬ字状金具と板状金具とで、前記吊り穴
   が設けられているフランジ部を挟持した後、そのＬ字状
   金具と板状金具とを前記フランジ部にボルトとナットで
   固定することにより取り付けられることを特徴とする請
   求項１記載のエレベーターの電磁ブレーキ装置用作業足
   場。
3. 【請求項３】 前記Ｌ字状金具に設けた足場ベース取付
   用取付穴は長穴状とし、かつ、Ｌ字状金具に設けたフラ
   ンジ部取付用取付穴は長穴状としたことを特徴とする請
   求項１若しくは請求項２記載のエレベーターの電磁ブレ
   ーキ装置用作業足場。