JP2002002451A - 緊急通報装置 - Google Patents

緊急通報装置

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JP2002002451A
JP2002002451A JP2000187886A JP2000187886A JP2002002451A JP 2002002451 A JP2002002451 A JP 2002002451A JP 2000187886 A JP2000187886 A JP 2000187886A JP 2000187886 A JP2000187886 A JP 2000187886A JP 2002002451 A JP2002002451 A JP 2002002451A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信ラインL1 、L2 が切断されたとして
も、車両盗難などの緊急事態を監視センターなどの緊急
機関へ確実に通報することのできる緊急通報装置を提供
すること。 【解決手段】 自車の位置情報などを検出するナビゲー
ション装置40と、緊急信号を監視センターへ無線電話
回線を通じて送信する自動車電話装置60と、ナビゲー
ション装置40及び自動車電話装置60を統括制御する
統括制御装置10とに無線通信機能を備え、統括制御装
置10と、ナビゲーション装置40及び自動車電話装置
60との間で無線による通信を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緊急通報装置に関
し、より詳細には、車両盗難などの緊急事態を監視セン
ターなどの緊急機関へ伝えるための緊急通報装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】日本では車両盗難、車中荒しなどの盗難
事件は発生件数、発生率とも欧州に比べて低いが増加の
傾向にある。米国では車両盗難が年間140万件(1988
年)、車上盗難が年間290万件(1988年)と非常に多
く、社会問題となっている。また欧州でも米国同様、盗
難発生件数が多い。そのため近年、車両盗難の緊急事態
を外部へ伝達するための緊急通報装置が種々考えられて
いる。
【0003】図15は従来の緊急通報装置の要部を概略
的に示したブロック図である。図中101は緊急通報装
置を示しており、緊急通報装置101は装置全体を統括
する統括制御装置110と、車両ドアの開閉状態を検出
するドア開閉状態検出手段16と、車両への不法侵入な
どの異常を検出する異常検出手段17と、ドアロックア
クチュエータ18と、警報出力手段19と、スピーカ2
0と、リモコン30と、ナビゲーション装置140と、
自動車電話装置160とを含んで構成されている。
【0004】リモコン30はマイコン31と、ロックS
W32と、アンロックSW33と、送信回路34と、ア
ンテナ35とを含んで構成され、ロックSW32、及び
アンロックSW33はマイコン31の入力端子に接続さ
れ、ロックSW32、又はアンロックSW33がプッシ
ュされると、マイコン31は各スイッチに対応するドア
ロック指令コードをマイコン31内のROM(図示せ
ず)から取り込み、IDコードに前記ドアロック指令コ
ードを付加した信号を送信回路34を介して、アンテナ
35から送信するようになっている。
【0005】車両に搭載される統括制御装置110はメ
インマイコン111と、受信回路12と、アンテナ13
とを含んで構成され、メインマイコン111はアンテナ
13、受信回路12を介して受信された信号(IDコー
ド+ドアロック指令コード)に含まれるIDコードが予
め登録されたIDコードと一致するか否かを判断し、一
致する場合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令
コードと、ドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出
手段16からの信号とに応じた処理を施すようになって
いる。
【0006】例えば、前記ドアロック指令コードがドア
のロックを示すものであり、かつドア開閉状態検出手段
16からの検出信号がドアの閉状態を検出していれば、
ドアをロックするようにドアロックアクチュエータ18
を制御すると共に、車両を警戒状態(すなわち、セキュ
リティシステムのセット状態)に設定する。また、前記
ドアロック指令コードがドアのアンロックを示すもので
あれば、ドアをアンロックするようにドアロックアクチ
ュエータ18を制御すると共に、車両を警戒状態から解
除する(すなわち、セキュリティシステムをリセットに
する)。
【0007】またメインマイコン111は車両が警戒状
態に設定されているときに、異常検出手段17により異
常が検出されると、スピーカ20から警報音を鳴らすよ
うに、警報出力手段19を制御するようになっている。
【0008】ナビゲーション装置140はナビゲーショ
ン用マイコン(以下、NAVI用マイコンと記す)14
1と、車速や走行距離を取得するための車速センサ42
と、進行方向を取得するためのジャイロセンサ43と、
GPS受信機44と、アンテナ45と、DVDドライブ
46と、DVD−ROM47(CD−ROMなどの大容
量記憶装置も可能)と、リモコン(図示せず)と、表示
パネル49を有した表示装置48とを含んで構成され、
また自動車電話装置160は電話用マイコン161と、
送受信回路62と、アンテナ63と、電話機64とを含
んで構成されている。
【0009】メインマイコン111と、NAVI用マイ
コン141及び電話用マイコン161とは通信ラインL
1 、L2 を介して接続されており、メインマイコン11
1は異常検出手段17により車両盗難などが検出される
と、NAVI用マイコン141から取り込んだ自車の位
置情報を含む緊急信号を自動車電話装置160を用い、
無線電話回線を通じて監視センターへ送信するようにな
っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図15に示したよう
に、従来の緊急通報装置は自車位置を検出する装置(ナ
ビゲーション装置140)、監視センターへ通報する装
置(自動車電話装置160)、及びこれら装置を統括制
御する装置(統括制御装置110)それぞれが別個に存
在する場合がほとんどで、これら各装置110、14
0、160間を結ぶ通信ラインL1 、L2 が必要とな
る。
【0011】ところが、このような通信ラインL1 、L
2 は盗難者によって切断されてしまう危険性が高く、通
信ラインL1 、L2 が切断されてしまうと、装置の機能
を果たすことができなくなり、車両盗難などが生じたこ
とを監視センターへ伝えることができない。
【0012】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、車両盗難などの緊急事態の発生時に、その旨を監
視センターなどの緊急機関へ確実に通報することのでき
る緊急通報装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る緊急通報装置(1)は、自
車の位置情報などの車両情報を検出する車両情報検出手
段を有した第1の装置と、信号を監視センターなどの緊
急機関へ送信するための通信手段を有した第2の装置
と、前記第1の装置及び前記第2の装置と双方向通信を
行うことのできる第3の装置とを備えた緊急通報装置に
おいて、前記第3の装置が、自車に異常が発生したか否
かを判断する異常発生判断手段と、該異常発生判断手段
により自車に異常が発生したと判断されると、前記第1
の装置へ前記車両情報の送信を要求する第1の要求手段
と、該第1の要求手段からの要求に応じ、前記第1の装
置から送信された前記車両情報を取得する車両情報取得
手段と、前記第2の装置に対して、前記車両情報取得手
段により取得された前記車両情報を含む第1の信号を送
信し、少なくとも前記車両情報を含む第2の信号を前記
通信手段を用いて前記緊急機関へ送信するように指図す
る指図手段とを備え、前記第1の装置が、前記第3の装
置からの要求に基づいて、前記位置情報検出手段により
検出された前記位置情報を前記第3の装置へ送信する第
1の送信手段を備え、前記第2の装置が、前記第3の装
置からの指図に基づいて、前記第2の信号を前記通信手
段を用いて、前記緊急機関へ送信する第2の送信手段を
備えると共に、前記第3の装置と、前記第1の装置及び
前記第2の装置のうちの少なくとも一方の装置との間で
の通信を無線で行うことができるように、前記第3の装
置が無線通信機能を備え、前記第1の装置及び前記第2
の装置のうちの少なくとも一方の装置が無線通信機能を
備えていることを特徴としている。
【0014】上記した緊急通報装置(1)によれば、前
記第1の装置、前記第2の装置、前記第3の装置それぞ
れは、後述する図1に示すナビゲーション装置40、自
動車電話装置60、統括制御装置10に対応するもので
あり、これら各装置それぞれは別個に存在するが、前記
第3の装置(統括制御装置10)が無線通信機能を備
え、前記第1の装置(ナビゲーション装置40)及び前
記第2の装置(自動車電話装置60)のうちの少なくと
も一方の装置が無線通信機能を備えているため、前記第
3の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置のうち
の少なくとも一方の装置との間での通信を無線で行うこ
とができる。
【0015】これにより、無線での通信が可能となった
部分については通信ラインを設ける必要がないため、通
信ラインの切断によって、装置の機能を果たすことがで
きなくなるといった事態が発生するのを防ぐことができ
る。従って、前記第2の信号(例えば、異常の発生して
いる車両についての位置情報などを含む信号)を前記緊
急機関へより確実に通報することができる。
【0016】また前記第3の装置(統括制御装置10)
が無線通信機能を備えているため、例えば、後述する図
10〜図12に示すように、異常の生じている車両Xa
に装備された統括制御装置10a(前記第3の装置に対
応)から送信された緊急信号A1 (前記第1の信号に対
応)については、車両Xa内だけでなく、外部(すなわ
ち、他の車両Xb)へも送信されるようになっている。
【0017】従って、自動車電話装置60a、60b
(前記第2の装置に対応)が無線通信機能を備え、統括
制御装置10a、10bと自動車電話装置60a、60
bとの間での通信を無線で行うことができるように構成
されているため、図11、図12に示すように、異常の
生じている車両Xaに装備された統括制御装置10aか
ら送信された緊急信号A1 については、車両Xaに装備
された自動車電話装置60aだけでなく、他の車両Xb
に装備された自動車電話装置60bで受信することが可
能となる。また逆に、車両Xb側から見れば、他の車両
Xaから送信された緊急信号A1 (車両Xaについての
車両情報を含む信号)を受信することが可能となる。
【0018】このように、異常の生じている車両Xaの
周囲にいる車両Xbが、車両Xaから送信された緊急信
号A1 を受信することができるため、緊急信号A1 のう
ち、監視センターM(前記緊急機関に対応)へ送信すべ
き情報を含む信号を緊急信号A2 として監視センターM
へ伝えることができる。従って、図12に示すように、
車両Xaに装備された自動車電話装置60aが侵入者な
どの手によって壊されたとしても、車両Xaに関する情
報を車両Xbを介して監視センターMへ伝えることがで
きる。
【0019】また本発明に係る緊急通報装置(2)は、
上記緊急通報装置(1)において、前記第3の装置が、
自車の異常箇所を検出する異常箇所検出手段を備え、前
記第1の信号に、自車の異常箇所を示す情報が含まれて
いることを特徴としている。
【0020】また本発明に係る緊急通報装置(3)は、
上記緊急通報装置(2)において、前記第3の装置と前
記第2の装置との間での通信を無線で行うことができる
ように構成され、前記第1の信号に、自車に装備された
前記第2の装置が正常であるか否かを示す装置情報が含
まれ、前記第2の送信手段が、他車から送信された前記
第1の信号を受信した場合には、受信した前記第1の信
号に含まれる前記装置情報に基づいて、前記第2の信号
を前記緊急機関へ送信するか否かを決定するものである
ことを特徴としている。
【0021】上記した緊急通報装置(2)又は(3)に
よれば、前記第1の信号に、自車の異常箇所を示す情報
が含まれているため、前記緊急機関へ送信する前記第2
の信号に自車の異常箇所を示す情報を含めることが可能
となる。従って、前記緊急機関へ異常が生じている車両
に関するより詳細な情報を伝えることができる。
【0022】また前記第2の装置が無線通信機能を備
え、前記第3の装置と前記第2の装置との間での通信を
無線で行うことができるように構成されている場合に
は、前記第2の信号(すなわち、異常が生じている車両
についての位置情報などを含む信号)を他車を介して前
記緊急機関へ伝えることができる。
【0023】しかしながら、前記第2の信号を他車を介
して前記緊急機関へ伝えたい場合というのは、異常の生
じている車両自らによって、前記第2の信号を前記緊急
機関へ伝えることができない場合だけである。換言すれ
ば、前記車両自らによって、前記第2の信号を前記緊急
機関へ伝えることができる場合には不要であり、また無
駄である。
【0024】上記した緊急通報装置(3)によれば、前
記第1の信号に、自車に装備された前記第2の装置(例
えば、自動車電話装置)が正常であるか否かを示す装置
情報が含まれ、他車から送信された前記第1の信号を受
信した場合には、受信した前記第1の信号に含まれる前
記装置情報に基づいて、前記第2の信号を前記緊急機関
へ送信するか否かが決定される。これにより、前記緊急
機関への無駄な送信をなくすことができる。
【0025】また本発明に係る緊急通報装置(4)は、
上記緊急通報装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記第3の装置と前記第1の装置とが、これら装置間で
所定期間毎に定期的な送受信を行うように構成されると
共に、前記第3の装置が、前記送受信が途絶えたか否か
を判断する第1の通信状態判断手段を備え、前記異常発
生判断手段が、前記第1の通信状態判断手段により前記
送受信が途絶えたと判断された場合には、自車に異常が
発生したと判断するものであることを特徴としている。
【0026】前記第3の装置と前記第1の装置との間で
定期的な送受信が行われるように構成されているにも関
わらず、前記送受信が途絶えた場合には、これら装置の
いずれかに何らかの異常(例えば、車両侵入者による破
壊)が発生したと判断することができる。
【0027】上記した緊急通報装置(4)によれば、前
記第3の装置が、前記送受信が途絶えたか否かを判断す
る前記第1の通信状態判断手段を備えているため、前記
第3の装置側で前記送受信が途絶えたか否かを判断する
ことができ、さらに前記送受信が途絶えたか否かといっ
た、各装置の状態に基づいて、自車に異常が発生したか
否かを判断することができる。このように、各装置の状
態に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断する
ことができるので、仮に車両への不法侵入それ自体を検
出できなかったとしても、自車の異常を検出することが
できる。
【0028】また本発明に係る緊急通報装置(5)は、
上記緊急通報装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記第3の装置と前記第2の装置とが、これら装置間で
所定期間毎に定期的な送受信を行うように構成されると
共に、前記第3の装置が、前記送受信が途絶えたか否か
を判断する第2の通信状態判断手段を備え、前記異常発
生判断手段が、前記第2の通信状態判断手段により前記
送受信が途絶えたと判断された場合には、自車に異常が
発生したと判断するものであることを特徴としている。
【0029】前記第3の装置と前記第2の装置との間で
定期的な送受信が行われるように構成されているにも関
わらず、前記送受信が途絶えた場合には、これら装置の
いずれかに何らかの異常(例えば、車両侵入者による破
壊)が発生したと判断することができる。
【0030】上記した緊急通報装置(5)によれば、前
記第3の装置が、前記送受信が途絶えたか否かを判断す
る前記第2の通信状態判断手段を備えているため、前記
第3の装置側で前記送受信が途絶えたか否かを判断する
ことができ、さらに前記送受信が途絶えたか否かといっ
た、各装置の状態に基づいて、自車に異常が発生したか
否かを判断することができる。このように、各装置の状
態に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断する
ことができるので、仮に車両への不法侵入それ自体を検
出できなかったとしても、自車の異常を検出することが
できる。
【0031】また本発明に係る緊急通報装置(6)は、
上記緊急通報装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記第1の装置が、前記位置情報検出手段により前記位
置情報が検出されているか否かを判断する検出有無判断
手段と、前記第3の装置からの要求に基づいて、前記検
出有無判断手段からの判断結果を示す情報を前記第3の
装置へ送信する第3の送信手段とを備え、前記第3の装
置が、自車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
該走行状態検出手段により検出された前記走行状態に基
づいて、自車が所定の走行状態にあるか否かを判断する
走行状態判断手段と、前記第1の装置へ、前記検出有無
判断手段による前記判断結果を示す情報の送信を要求す
る第2の要求手段と、前記走行状態判断手段からの判断
結果、及び前記検出有無判断手段からの判断結果に基づ
いて、自車が前記所定の走行状態であるにも関わらず、
所定の期間以上、前記位置情報検出手段により前記位置
情報が検出されないといった第1の事態が発生したか否
かを判断する第1の事態発生判断手段とを備え、前記異
常発生判断手段が、前記第1の事態発生判断手段により
前記第1の事態が発生したと判断された場合には、自車
に異常が発生したと判断するものであることを特徴とし
ている。
【0032】通常、速度10km/h以上での走行が5
分以上継続しているにも関わらず、ナビゲーション装置
で自車の位置情報を検出することができないことはな
い。従って、このような事態が生じている場合には、ナ
ビゲーション装置に何らかの異常が生じているものと判
断することができる。
【0033】上記した緊急通報装置(6)によれば、自
車が前記所定の走行状態(例えば、速度10km/h以
上で走行中)であるにも関わらず、所定の期間(例え
ば、5分)以上、前記位置情報が検出されないといった
前記第1の事態が発生したか否か(すなわち、前記第1
の装置に異常が発生したか否か)を判断することがで
き、さらに前記第1の事態が発生したか否かといった、
各装置の状態に基づいて、自車に異常が発生したか否か
を判断することができる。このように、各装置の状態に
基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断すること
ができるので、仮に車両への不法侵入それ自体を検出で
きなかったとしても、自車の異常を検出することができ
る。
【0034】また本発明に係る緊急通報装置(7)は、
上記緊急通報装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、
前記第2の装置が、前記通信手段による、前記緊急機関
への信号の伝達が可能であるか否かを判断する伝達可能
判断手段と、前記第3の装置からの要求に基づいて、前
記伝達可能判断手段による判断結果を示す情報を前記第
3の装置へ送信する第4の送信手段とを備え、前記第3
の装置が、自車の走行状態を検出する走行状態検出手段
と、該走行状態検出手段により検出された前記走行状態
に基づいて、自車が所定の走行状態にあるか否かを判断
する走行状態判断手段と、前記第2の装置へ、前記伝達
可能判断手段による前記判断結果を示す情報の送信を要
求する第3の要求手段と、前記走行状態判断手段からの
判断結果、及び前記伝達可能判断手段からの判断結果に
基づいて、自車が前記所定の走行状態であるにも関わら
ず、所定の期間以上、前記通信手段による信号の伝達が
不可能であるといった第2の事態が発生したか否かを判
断する第2の事態発生判断手段とを備え、前記異常発生
判断手段が、前記第2の事態発生判断手段により前記第
2の事態が発生したと判断された場合には、自車に異常
が発生したと判断するものであることを特徴としてい
る。
【0035】通常、速度10km/h以上での走行が5
分以上継続しているにも関わらず、いつまでも自動車電
話装置における通話可能エリア外に車両が留まっている
ことはない。従って、このような事態が生じている場合
には、自動車電話装置に何らかの異常が生じているもの
と判断することができる。
【0036】上記した緊急通報装置(7)によれば、自
車が前記所定の走行状態(例えば、速度10km/h以
上で走行中)であるにも関わらず、所定の期間(例え
ば、5分)以上、前記通信手段による信号の伝達が不可
能(例えば、自動車電話装置による通話が不可能)であ
るといった前記第2の事態が発生したか否か(すなわ
ち、前記第2の装置に異常が発生したか否か)を判断す
ることができ、さらに前記第2の事態が発生したか否か
といった、各装置の状態に基づいて、自車に異常が発生
したか否かを判断することができる。このように、各装
置の状態に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判
断することができるので、仮に車両への不法侵入それ自
体を検出できなかったとしても、自車の異常を検出する
ことができる。
【0037】また本発明に係る緊急通報装置(8)は、
上記緊急通報装置(1)〜(7)のいずれかにおいて、
前記第3の装置が、暗証番号が記憶された記憶手段と、
前記異常発生判断手段により、自車に異常が発生したと
判断された場合であったとしても、前記第2の信号を前
記緊急機関へ送信するのを禁止するために、利用者が所
望の番号を入力する番号入力手段と、該番号入力手段に
より入力された番号と前記記憶手段に記憶されている暗
証番号とが一致するか否かを判断する番号一致判断手段
と、該番号一致判断手段によりこれら番号が一致すると
判断されると、前記第2の信号を前記緊急機関へ送信す
るのを禁止する禁止手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0038】上記した緊急通報装置(8)によれば、前
記異常発生判断手段により、自車に異常が発生したと判
断されたとしても、利用者が予め設定されている暗証番
号を入力することによって、前記第2の信号(すなわ
ち、盗難車などの位置情報を含む信号)が前記緊急機関
へ送信されるのを禁止することができる。これにより、
車両への侵入者の手による破壊ではなく、単なる機械な
どの故障である場合には、正規なドライバーの指示によ
って、前記第2の信号が前記緊急機関へ送信されるのを
禁止することができる。
【0039】また本発明に係る緊急通報装置(9)は、
上記緊急通報装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、
前記第3の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置
のうちの少なくとも一方との間での通信を有線/無線の
いずれでも行うことができるように、前記第3の装置
と、前記第1の装置及び前記第2の装置のうちの少なく
とも一方の装置とが通信ラインを介して接続されている
ことを特徴としている。
【0040】また本発明に係る緊急通報装置(10)
は、上記緊急通報装置(9)において、前記第3の装置
と、前記第1の装置及び/又は前記第2の装置との間で
の通信が、通常、有線で行われるように構成され、前記
第3の装置が、有線による通信機能が正常であるか否か
を判断する有線状態判断手段と、該有線状態判断手段に
より、有線による通信機能が正常でないと判断される
と、前記通信を有線から無線に切り替える切替手段とを
備えていることを特徴としている。
【0041】また本発明に係る緊急通報装置(11)
は、上記緊急通報装置(10)において、前記異常発生
判断手段が、前記有線状態判断手段により有線による通
信機能が正常でないと判断された場合には、自車に異常
が発生したと判断するものであることを特徴としてい
る。
【0042】上記した緊急通報装置(9)〜(11)の
いずれかによれば、前記第3の装置が無線通信機能を備
え、前記第1の装置及び前記第2の装置のうちの少なく
とも一方の装置が無線通信機能を備え、さらに前記第3
の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置のうちの
少なくとも一方の装置とが接続ラインで接続され、前記
第3の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置のう
ちの少なくとも一方の装置との間での通信を有線/無線
のいずれでも行うことができるようになっていため、い
ずれか一方による通信が不能になったとしても、他方に
よる通信を利用することができる。従って、車両への侵
入者の手により前記通信ラインが切断されたとしても、
無線での通信が可能であるため、前記通信ラインの切断
によって、装置の機能を果たすことができなくなるとい
った事態が生じるのを防ぐことができる。
【0043】また前記通信ラインの存在によって、車両
への侵入者に、無線による通信機能の存在を気付かせな
いようにすることができるため、有線による通信機能が
破壊されることがあったとしても、無線による通信機能
が破壊されることについては高い確率で回避することが
できる。これにより、セキュリティ性の向上が図られ
る。
【0044】また上記した緊急通報装置(10)によれ
ば、有線による通信が可能である場合には、有線による
通信を行い、有線による通信が不能になると、無線によ
る通信を行うようになっているため、無駄な通信を防止
することができる。
【0045】また上記した緊急通報装置(11)によれ
ば、有線による通信が正常に機能しているか否かといっ
た内容に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断
することができるので、仮に車両への不法侵入それ自体
を検出できなかったとしても、自車の異常を検出するこ
とができる。
【0046】また本発明に係る緊急通報装置(12)
は、上記緊急通報装置(1)〜(11)のいずれかにお
いて、前記第3の装置と、前記第1の装置及び前記第2
の装置のうちの少なくとも一方との間にダミーラインが
設けられていることを特徴としている。
【0047】また本発明に係る緊急通報装置(13)
は、上記緊急通報装置(12)において、前記第3の装
置が、前記ダミーラインが切断されたか否かを判断する
切断有無判断手段を備え、前記異常発生判断手段が、前
記切断有無判断手段により前記ダミーラインが切断され
たと判断された場合には、自車に異常が発生したと判断
するものであることを特徴としている。
【0048】上記した緊急通報装置(12)又は(1
3)によれば、前記ダミーラインの存在によって、車両
への侵入者に、無線による通信機能の存在を気付かせな
いようにすることができるため、前記ダミーラインが切
断されることがあったとしても、無線による通信機能が
破壊されることについては高い確率で回避することがで
きる。これにより、セキュリティ性の向上が図られる。
【0049】また上記した緊急通報装置(13)によれ
ば、前記ダミーラインが切断されたか否かといった内容
に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断するこ
とができるので、仮に車両への不法侵入それ自体を検出
できなかったとしても、自車の異常を検出することがで
きる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る緊急通報装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0051】図1は実施の形態(1)に係る緊急通報装
置の要部を概略的に示したブロック図である。図中1は
緊急通報装置を示しており、緊急通報装置1は装置全体
を統括する統括制御装置10と、車両ドアの開閉状態を
検出するドア開閉状態検出手段16と、車両への不法侵
入などの異常を検出する異常検出手段17と、ドアロッ
クアクチュエータ18と、警報出力手段19と、スピー
カ20と、緊急通報を強制的に解除するために用いる番
号入力手段21と、リモコン30と、ナビゲーション装
置40と、自動車電話装置60とを含んで構成されてい
る。
【0052】リモコン30はマイコン31と、ロックS
W32と、アンロックSW33と、送信回路34と、ア
ンテナ35とを含んで構成され、ロックSW32、及び
アンロックSW33はマイコン31の入力端子に接続さ
れ、ロックSW32、又はアンロックSW33がプッシ
ュされると、マイコン31は各スイッチに対応するドア
ロック指令コードをマイコン31内のROM(図示せ
ず)から取り込み、IDコードに前記ドアロック指令コ
ードを付加した信号を送信回路34を介して、アンテナ
35から送信するようになっている。
【0053】車両に搭載される統括制御装置10はメイ
ンマイコン11と、受信回路12と、アンテナ13と、
ナビゲーション装置40及び自動車電話装置60との通
信を行うための送受信回路14と、アンテナ15とを含
んで構成され、メインマイコン11はアンテナ13、受
信回路12を介して受信された信号(IDコード+ドア
ロック指令コード)に含まれるIDコードが予め登録さ
れたIDコードと一致するか否かを判断し、一致する場
合には前記信号に含まれる前記ドアロック指令コード
と、ドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出手段1
6からの信号とに応じた処理を施すようになっている。
【0054】例えば、前記ドアロック指令コードがドア
のロックを示すものであり、かつドア開閉状態検出手段
16からの検出信号がドアの閉状態を検出していれば、
ドアをロックするようにドアロックアクチュエータ18
を制御すると共に、車両を警戒状態(すなわち、セキュ
リティシステムのセット状態)に設定する。また、前記
ドアロック指令コードがドアのアンロックを示すもので
あれば、ドアをアンロックするようにドアロックアクチ
ュエータ18を制御すると共に、車両を警戒状態から解
除する(すなわち、セキュリティシステムをリセットに
する)。
【0055】またメインマイコン11は車両が警戒状態
に設定されているときに、異常検出手段17により異常
が検出されると、スピーカ20から警報音を鳴らすよう
に、警報出力手段19を制御するようになっている。
【0056】ナビゲーション装置40はナビゲーション
用マイコン(以下、NAVI用マイコンと記す)41
と、車速や走行距離を取得するための車速センサ42
と、進行方向を取得するためのジャイロセンサ43と、
GPS受信機44と、アンテナ45と、DVDドライブ
46と、DVD−ROM47(CD−ROMなどの大容
量記憶装置も可能)と、リモコン(図示せず)と、表示
パネル49を有した表示装置48と、統括制御装置10
との通信を行うための送受信回路50と、アンテナ51
とを含んで構成され、また自動車電話装置60は電話用
マイコン61と、送受信回路62と、アンテナ63と、
電話機64と、統括制御装置10との通信を行うための
送受信回路65と、アンテナ66とを含んで構成されて
いる。
【0057】メインマイコン11は異常検出手段17に
より車両盗難などが検出されると、NAVI用マイコン
41から取り込んだ自車の位置情報を含む緊急信号を自
動車電話装置60を用い、無線電話回線を通じて監視セ
ンターへ送信するようになっている。またメインマイコ
ン11には車速センサ42が接続され、車速を取り込む
ことができるようになっている。
【0058】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図2に示したフローチャートに基づいて説
明する。なお処理動作はNAVI用マイコン41との
定期的な通信を行うための割り込み動作であり、メイン
マイコン11側でナビゲーション装置40が正常に機能
しているか否かを確認するためのものである。
【0059】まずナビゲーション装置40に異常が生じ
ているか否かを示すフラグFa が1であるか否かを判断
する(ステップS1)。フラグFa が1である、すなわ
ちナビゲーション装置40には既に異常が生じていると
判断すれば、処理動作を行う必要がないため、そのま
ま動作を終了する。一方、フラグFa が1でないと判断
すれば、次にNAVI用マイコン41からの返答を待っ
ている状態であるか否かを示すフラグfa1が1であるか
否かを判断する(ステップS2)。
【0060】NAVI用マイコン41からの返答を待っ
ている状態である(フラグfa1=1)と判断すれば、ス
テップS3〜S8を飛ばして、ステップS9へ進み、一
方、NAVI用マイコン41からの返答を待っている状
態でない(フラグfa1=0)と判断すれば、次にNAV
I用マイコン41との定期的な通信が2回目以降である
か否かを示すフラグfa2が1であるか否かを判断し(ス
テップS3)、定期的な通信が2回目以降である(フラ
グfa2=1)であると判断すれば、定期的な通信を行う
べき時刻Ta (後述するステップS11参照)となって
いるか否かを判断し(ステップS4)、時刻Ta となっ
ていると判断すれば、ステップS6へ進む。一方、定期
的な通信が2回目以降でない、すなわち初回である(フ
ラグfa2=0)と判断すれば、フラグfa2を1にして
(ステップS5)、ステップS6へ進む。
【0061】ステップS6における処理では、メインマ
イコン11内のROM(図示せず)に予め登録されてい
るIDコードに返答指令コードを付加した信号(要求信
号a1 )を送受信回路14、アンテナ15を用い、無線
通信でNAVI用マイコン41へ送信し(ステップS
6)、タイマta を0にし(ステップS7)、NAVI
用マイコン41からの返答を待っている状態であること
を示すフラグfa1を1にし(ステップS8)、その後ス
テップS9へ進む。
【0062】なおメインマイコン11から送信された要
求信号a1 がNAVI用マイコン41で受信された場合
については、後で図8を用いて詳しく説明するが、NA
VI用マイコン41がメインマイコン11から送信され
た要求信号a1 を受信すると、NAVI用マイコン41
内のROM(図示せず)に予め登録されているIDコー
ド(メインマイコン11に登録されているIDコードと
同一)に返答コードを付加した信号(返答信号a2 )を
送受信回路50、アンテナ51を用い、無線通信でメイ
ンマイコン11へ送信するようになっている。
【0063】ステップS9における処理では、アンテナ
15、送受信回路14を介して、IDコードに返答コー
ドを付加した信号(返答信号a2 )を受信したか否かを
判断し(ステップS9)、返答信号a2 を受信したと判
断すれば、返答信号a2 に含まれるIDコードがメイン
マイコン11に登録されているIDコードと一致するか
否かを判断する(ステップS10)。
【0064】IDコードが一致する、すなわち要求信号
1 に応じた返答信号a2 であると判断すれば、次回の
送信時刻Ta (Ta ←Ta +ΔTa (例えば、5分))
を設定し(ステップS11)、その後、NAVI用マイ
コン41からの返答を待っている状態であるか否かを示
すフラグfa1を0にする(ステップS12)。
【0065】またステップS9における判断で、返答信
号a2 の受信がないと判断したり、ステップS10にお
ける判断で、IDコードが一致しないと判断すれば、タ
イマta1が所定時間ta1’(例えば、2秒)経過してい
るか否かを判断する(ステップS13)。タイマta1
所定時間ta1’経過していると判断すれば、要求信号a
1 に対応する返答信号a2 がNAVI用マイコン41か
ら送信されてこないため、ナビゲーション装置40に異
常が発生しているとして、フラグFa を1にすると共に
(ステップS14)、自車に異常が発生しているか否か
を示すフラグF1 を1にする(ステップS15)。
【0066】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図3に示したフローチャートに基づいて説
明する。なお処理動作は電話用マイコン61との定期
的な通信を行うための割り込み動作であり、メインマイ
コン11側で自動車電話装置60が正常に機能している
か否かを確認するためのものである。
【0067】まず自動車電話装置60に異常が生じてい
るか否かを示すフラグFb が1であるか否かを判断する
(ステップS21)。フラグFb が1である、すなわち
自動車電話装置60には既に異常が生じていると判断す
れば、処理動作を行う必要がないため、そのまま動作
を終了する。一方、フラグFb が1でないと判断すれ
ば、次に電話用マイコン61からの返答を待っている状
態であるか否かを示すフラグfb1が1であるか否かを判
断する(ステップS22)。
【0068】電話用マイコン61からの返答を待ってい
る状態である(フラグfb1=1)と判断すれば、ステッ
プS23〜S28を飛ばして、ステップS29へ進み、
一方、電話用マイコン61からの返答を待っている状態
でない(フラグfb1=0)と判断すれば、次に電話用マ
イコン61との定期的な通信が2回目以降であるか否か
を示すフラグfb2が1であるか否かを判断し(ステップ
S23)、定期的な通信が2回目以降である(フラグf
b2=1)であると判断すれば、定期的な通信を行うべき
時刻Tb (後述するステップS31参照)となっている
か否かを判断し(ステップS24)、時刻Tb となって
いると判断すれば、ステップS26へ進む。一方、定期
的な通信が2回目以降でない、すなわち初回である(フ
ラグfb2=0)と判断すれば、フラグfb2を1にして
(ステップS25)、ステップS26へ進む。
【0069】ステップS26における処理では、メイン
マイコン11内のROM(図示せず)に予め登録されて
いるIDコードに返答指令コードを付加した信号(要求
信号b1 )を送受信回路14、アンテナ15を用い、無
線通信で電話用マイコン61へ送信し(ステップS2
6)、タイマtb を0にし(ステップS27)、電話用
マイコン61からの返答を待っている状態であることを
示すフラグfb1を1にし(ステップS28)、その後ス
テップS29へ進む。
【0070】なおメインマイコン11から送信された要
求信号b1 が電話用マイコン61で受信された場合につ
いては、後で図9を用いて詳しく説明するが、電話用マ
イコン61がメインマイコン11から送信された要求信
号b1 を受信すると、電話用マイコン61内のROM
(図示せず)に予め登録されているIDコード(メイン
マイコン11に登録されているIDコードと同一)に返
答コードを付加した信号(返答信号b2 )を送受信回路
65、アンテナ66を用い、無線通信でメインマイコン
11へ送信するようになっている。
【0071】ステップS29における処理では、アンテ
ナ15、送受信回路14を介して、IDコードに返答コ
ードを付加した信号(返答信号b2 )を受信したか否か
を判断し(ステップS29)、返答信号b2 を受信した
と判断すれば、返答信号b2に含まれるIDコードがメ
インマイコン11に登録されているIDコードと一致す
るか否かを判断する(ステップS30)。
【0072】IDコードが一致する、すなわち要求信号
1 に応じた返答信号b2 であると判断すれば、次回の
送信時刻Tb (Tb ←Tb +ΔTb (例えば、5分))
を設定し(ステップS31)、その後、電話用マイコン
61からの返答を待っている状態であるか否かを示すフ
ラグfb1を0にする(ステップS32)。
【0073】またステップS29における判断で、返答
信号b2 の受信がないと判断したり、ステップS30に
おける判断で、IDコードが一致しないと判断すれば、
タイマtb1が所定時間tb1’(例えば、2秒)経過して
いるか否かを判断する(ステップS33)。タイマtb1
が所定時間tb1’経過していると判断すれば、要求信号
1 に対応する返答信号b2 が電話用マイコン61から
送信されてこないため、自動車電話装置60に異常が発
生しているとして、フラグFb を1にすると共に(ステ
ップS34)、自車に異常が発生しているか否かを示す
フラグF1 を1にする(ステップS35)。
【0074】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図4に示したフローチャートに基づいて説
明する。なお処理動作は処理動作とは別の動作でメ
インマイコン11側でナビゲーション装置40が正常に
機能しているか否かを確認するための割り込み動作であ
る。
【0075】まずナビゲーション装置40に異常が生じ
ているか否かを示すフラグFa が1であるか否かを判断
する(ステップS41)。フラグFa が1である、すな
わちナビゲーション装置40には既に異常が生じている
と判断すれば、処理動作を行う必要がないため、その
まま動作を終了する。一方、フラグFa が1でないと判
断すれば、次にNAVI用マイコン41からの返答を待
っている状態であるか否かを示すフラグfc1が1である
か否かを判断する(ステップS42)。
【0076】NAVI用マイコン41からの返答を待っ
ている状態である(フラグfc1=1)と判断すれば、ス
テップS43〜S47を飛ばして、ステップS48へ進
み、一方、NAVI用マイコン41からの返答を待って
いる状態でない(フラグfc1=0)と判断すれば、車速
センサ42から車速vを取り込んで(ステップS4
3)、車速vが車速v’(例えば、10km/h)以上
であるか否かを判断する(ステップS44)。
【0077】車速vが車速v’以上であると判断すれ
ば、メインマイコン11内のROM(図示せず)に予め
登録されているIDコードに返答指令コードを付加した
信号(要求信号c1 )を送受信回路14、アンテナ15
を用い、無線通信でNAVI用マイコン41へ送信し
(ステップ45)、タイマtc1を0にし(ステップS4
6)、NAVI用マイコン41からの返答を待っている
状態であることを示すフラグfc1を1にし(ステップS
47)、その後ステップS48へ進む。
【0078】なおメインマイコン11から送信される要
求信号c1 は、NAVI用マイコン41に対して、ナビ
ゲーション装置40で自車の位置情報が検出されている
か否かといった検出有無情報の返答を要求するものであ
る。またメインマイコン11から送信された要求信号c
1 がNAVI用マイコン41で受信された場合について
は、後で図8を用いて詳しく説明するが、NAVI用マ
イコン41がメインマイコン11から送信された要求信
号c1 を受信すると、NAVI用マイコン41内のRO
M(図示せず)に予め登録されているIDコード(メイ
ンマイコン11に登録されているIDコードと同一)に
前記検出有無情報を付加した信号(返答信号c2 )を送
受信回路50、アンテナ51を用い、無線通信でメイン
マイコン11へ送信するようになっている。
【0079】ステップS48における処理では、アンテ
ナ15、送受信回路14を介して、IDコードに前記検
出有無情報を付加した返答信号c2 を受信したか否かを
判断し(ステップS48)、返答信号c2 を受信したと
判断すれば、返答信号c2 に含まれるIDコードがメイ
ンマイコン11に登録されているIDコードと一致する
か否かを判断する(ステップS49)。
【0080】IDコードが一致する、すなわち要求信号
1 に応じた返答信号c2 であると判断すれば、返答信
号c2 に含まれる前記有無検出情報に基づいて、ナビゲ
ーション装置40が自車の位置情報を検出できない状態
にあるか否かを判断する(ステップ50)。ナビゲーシ
ョン装置40が自車の位置情報を検出できない状態にあ
ると判断すれば、既にナビゲーション装置40が前記状
態になっていたか否かを示すフラグfc2が1であるか否
かを判断する(ステップS51)。
【0081】フラグfc2が1でないと判断すれば、タイ
マtc2を0にし(ステップS52)、その後フラグfc2
を1にする(ステップS53)。一方、フラグfc2が1
である、すなわち既にナビゲーション装置40が自車の
位置情報を検出できない状態にあったと判断すれば、タ
イマtc2が所定時間tc2’(例えば、5分)経過してい
るか否かを判断する(ステップS54)。タイマtc2
所定時間tc2’経過していると判断すれば、自車が速度
v’(例えば、10km/h)以上で走行中であるにも
関わらず、所定の期間ta1’(例えば、5分)以上、自
車の位置情報が検出されないため、ナビゲーション装置
40に異常が発生しているとして、フラグFa を1にす
ると共に(ステップS55)、自車に異常が発生してい
るか否かを示すフラグF1 を1にする(ステップS5
6)。
【0082】またステップS50における判断で、ナビ
ゲーション装置40が自車の位置情報を検出できる状態
にあると判断すれば、フラグfc2を0に戻しておく必要
があるため、フラグfc2が1であるか否かを判断し(ス
テップS57)、フラグfc2が1であると判断すれば、
フラグfc2を0にする(ステップS58)。
【0083】またステップS48における判断で、返答
信号c2 の受信がないと判断したり、ステップS49に
おける判断で、IDコードが一致しないと判断すれば、
タイマtc1が所定時間tc1’(例えば、2秒)経過して
いるか否かを判断する(ステップS59)。タイマtc1
が所定時間tc1’経過していると判断すれば、要求信号
1 に対応する返答信号c2 がNAVI用マイコン41
から送信されてこないため、ナビゲーション装置40に
異常が発生しているとして、フラグFa を1にすると共
に(ステップS55)、自車に異常が発生しているか否
かを示すフラグF1 を1にする(ステップS56)。一
方、タイマtc1が所定時間tc1’経過していないと判断
すれば、処理動作を終了する。
【0084】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図5に示したフローチャートに基づいて説
明する。なお処理動作は処理動作とは別の動作でメ
インマイコン11側で自動車電話装置60が正常に機能
しているか否かを確認するための割り込み動作である。
【0085】まず自動車電話装置60に異常が生じてい
るか否かを示すフラグFb が1であるか否かを判断する
(ステップS61)。フラグFb が1である、すなわち
自動車電話装置60には既に異常が生じていると判断す
れば、処理動作を行う必要がないため、そのまま動作
を終了する。一方、フラグFb が1でないと判断すれ
ば、次に電話用マイコン61からの返答を待っている状
態であるか否かを示すフラグfd1が1であるか否かを判
断する(ステップS62)。
【0086】電話用マイコン61からの返答を待ってい
る状態である(フラグfd1=1)と判断すれば、ステッ
プS63〜S67を飛ばして、ステップS68へ進み、
一方、電話用マイコン61からの返答を待っている状態
でない(フラグfd1=0)と判断すれば、車速センサ4
2から車速vを取り込んで(ステップS63)、車速v
が車速v’(例えば、10km/h)以上であるか否か
を判断する(ステップS64)。
【0087】車速vが車速v’以上であると判断すれ
ば、メインマイコン11内のROM(図示せず)に予め
登録されているIDコードに返答指令コードを付加した
信号(要求信号d1 )を送受信回路14、アンテナ15
を用い、無線通信で電話用マイコン61へ送信し(ステ
ップ65)、タイマtd1を0にし(ステップS66)、
電話用マイコン61からの返答を待っている状態である
ことを示すフラグfd1を1にし(ステップS67)、そ
の後ステップS68へ進む。
【0088】なおメインマイコン11から送信される要
求信号d1 は、電話用マイコン61に対して、自動車電
話装置60が通話可能状態にあるか否かといった通話可
否情報の返答を要求するものである。またメインマイコ
ン11から送信された要求信号d1 が電話用マイコン6
1で受信された場合については、後で図9を用いて詳し
く説明するが、電話用マイコン61がメインマイコン1
1から送信された要求信号d1 を受信すると、電話用マ
イコン61内のROM(図示せず)に予め登録されてい
るIDコード(メインマイコン11に登録されているI
Dコードと同一)に前記通信可否情報を付加した信号
(返答信号d2 )を送受信回路65、アンテナ66を用
い、無線通信でメインマイコン11へ送信するようにな
っている。
【0089】ステップS68における処理では、アンテ
ナ15、送受信回路14を介して、IDコードに前記通
信可否情報を付加した返答信号d2 を受信したか否かを
判断し(ステップS68)、返答信号d2 を受信したと
判断すれば、返答信号d2 に含まれるIDコードがメイ
ンマイコン11に登録されているIDコードと一致する
か否かを判断する(ステップS69)。
【0090】IDコードが一致する、すなわち要求信号
1 に応じた返答信号d2 であると判断すれば、返答信
号d2 に含まれる前記通信可否情報に基づいて、自動車
電話装置60が通話可能状態にあるか否かを判断する
(ステップS70)。自動車電話装置60が通話不能状
態にあると判断すれば、既に自動車電話装置60が通話
不能状態になっていたか否かを示すフラグfd2が1であ
るか否かを判断する(ステップS71)。
【0091】フラグfd2が1でないと判断すれば、タイ
マtd2を0にし(ステップS72)、その後フラグfd2
を1にする(ステップS73)。一方、フラグfd2が1
である、すなわち既に自動車電話装置60が通話不能状
態にあったと判断すれば、タイマtd2が所定時間td2
(例えば、5分)経過しているか否かを判断する(ステ
ップS74)。タイマtd2が所定時間td2’経過してい
ると判断すれば、自車が速度v’(例えば、10km/
h)以上で走行中であるにも関わらず、所定の期間
a1’(例えば、5分)以上、自動車電話装置60が通
話不能状態になっているため、自動車電話装置60に異
常が発生しているとして、フラグFb を1にすると共に
(ステップS75)、自車に異常が発生しているか否か
を示すフラグF1 を1にする(ステップS76)。
【0092】またステップS70における判断で、自動
車電話装置60が通話可能状態にあると判断すれば、フ
ラグfd2を0に戻しておく必要があるため、フラグfd2
が1であるか否かを判断し(ステップS77)、フラグ
d2が1であると判断すれば、フラグfd2を0にする
(ステップS78)。
【0093】またステップS68における判断で、返答
信号d2 の受信がないと判断したり、ステップS69に
おける判断で、IDコードが一致しないと判断すれば、
タイマtd1が所定時間td1’(例えば、2秒)経過して
いるか否かを判断する(ステップS79)。タイマtd1
が所定時間td1’経過していると判断すれば、要求信号
1 に対応する返答信号d2 が電話用マイコン61から
送信されてこないため、自動車電話装置60に異常が発
生しているとして、フラグFb を1にすると共に(ステ
ップS75)、自車に異常が発生しているか否かを示す
フラグF1 を1にする(ステップS76)。一方、タイ
マtd1が所定時間td1’経過していないと判断すれば、
処理動作を終了する。
【0094】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図6に示したフローチャートに基づいて説
明する。まず、リモコン30から送信される「IDコー
ド+ロック指令コード」の信号の受信があったか否かを
判断し(ステップS81)、前記信号の受信があったと
判断すれば、ドア開閉状態検出手段16からの出力信号
に基づいて、ドアが閉状態であるか否かを判断する(ス
テップS82)。
【0095】ドアが閉状態であると判断すれば、ドアを
ロックさせるようにドアロックアクチュエータ18を制
御すると共に(ステップS83)、車両を警戒状態(す
なわち、セキュリティシステムのセット状態)に設定す
る(ステップS84)。
【0096】またステップS81における判断で、「I
Dコード+ロック指令コード」の信号の受信がなかった
と判断すれば、リモコン30から送信される「IDコー
ド+アンロック指令コード」の信号の受信があったか否
かを判断し(ステップS85)、前記信号の受信があっ
たと判断すれば、ドアをアンロックさせるようにドアロ
ックアクチュエータ18を制御すると共に(ステップS
86)、車両の警戒状態(すなわち、セキュリティシス
テムのセット状態)を解除する(ステップS87)。
【0097】またステップS85における判断で、「I
Dコード+アンロック指令コード」の信号の受信がなか
ったと判断すれば、車両が警戒状態に設定されているか
否かを判断する(ステップS88)。車両が警戒状態に
設定されていると判断すれば、異常検出手段17により
車両の異常が検出されたか否かを判断し(ステップS8
9)、異常が検出されたと判断すれば、フラグF1 を1
にする(ステップS90)。
【0098】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における統括制御装置10のメインマイコン11の行う
処理動作を図7に示したフローチャートに基づいて説
明する。まず自車に異常が発生したため、自車の車両情
報を監視センターへ伝えているか否かを示すフラグF2
が1であるか否かを判断する(ステップS91)。フラ
グF2 が1でない、すなわち自車の車両情報を監視セン
ターへ伝えていないと判断すれば、自車に異常が生じて
いるか否かを示すフラグF1 が1であるか否かを判断す
る(ステップS92)。
【0099】フラグF1 が1である、すなわち自車に異
常が生じていると判断すれば、表示パネル49上に「異
常発生、監視センターへ通報します」と表示させるよう
に表示装置48を制御し(ステップS93)、タイマt
e を0にする(ステップS94)。次に利用者により番
号入力手段21を用いて何らかの番号が入力されたか否
かを判断し(ステップS95)、番号が入力されたと判
断すれば、入力された番号とメインマイコン11内に予
め登録されている暗証番号とが一致するか否かを判断
し、これら番号が一致すると判断すれば、監視センター
への通報の必要性がなくなるため、表示パネル49上に
「監視センターへの連絡を強制的に解除します」と表示
させるように表示装置48を制御すると共に(ステップ
S97)、フラグF1 を0に戻す(ステップS98)。
【0100】またステップS95における判断で、番号
が入力されていないと判断したり、またステップS96
における判断で、入力された番号と暗証番号とは一致し
ないと判断すれば、ステップS99へ移り、タイマte
が所定時間te ’(例えば、30秒)経過しているか否
かを判断し(ステップS99)、タイマte が所定時間
e ’経過していないと判断すれば、ステップS95へ
戻る。一方、タイマte が所定時間te ’経過している
と判断すれば、スピーカ20から警報音を鳴らすよう
に、警報出力手段19を制御し(ステップS100)、
フラグF2 を1にする(ステップS101)。
【0101】次に自動車電話装置60に異常が生じてい
るか否かを示すフラグFb が1であるか否かを判断し
(ステップS102)、自動車電話装置60が正常に機
能している(フラグFb =0)と判断すれば、NAVI
用マイコン41から自車の位置情報を取り込んで(ステ
ップS103)、メインマイコン11内に登録されてい
るIDコードに自車の位置情報などを含む車両情報を付
加した信号(緊急信号A1 )を送受信回路14、アンテ
ナ15を用い、無線通信で外部(電話用マイコン61を
含む)へ送信し(ステップS104)、その後、次回の
送信時刻Te (Te ←現在時刻+ΔTe (例えば、5
分))を設定する(ステップS107)。
【0102】一方、自動車電話装置60が正常に機能し
ていない(フラグFb =1)と判断すれば、NAVI用
マイコン41から自車の位置情報を取り込んで(ステッ
プS105)、メインマイコン11内に登録されている
IDコードに自動車電話装置60が正常に機能していな
いことを示す情報や自車の位置情報などを含む車両情報
を付加した信号(緊急信号A1 )を送受信回路14、ア
ンテナ15を用い、無線通信で外部(電話用マイコン6
1を含む)へ送信し(ステップS106)、その後、次
回の送信時刻Te (Te ←現在時刻+ΔTe )を設定す
る(ステップS107)。
【0103】またステップS91における判断で、フラ
グF2 が1である、すなわち監視センターへの自車の位
置情報などの通報を開始していると判断すれば、次の送
信を行うべき時刻Te となっているか否かを判断し(ス
テップS108)、時刻Teとなっていると判断すれ
ば、ステップS102へ進む。
【0104】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
におけるナビゲーション装置40のNAVI用マイコン
41の行う処理動作を図8に示したフローチャートに
基づいて説明する。まずアンテナ51、送受信回路50
を介して、メインマイコン11から送信された要求信号
1 (図2のステップS6参照)を受信したか否かを判
断し(ステップS111)、要求信号a1 を受信したと
判断すれば、要求信号a1 に含まれるIDコードがNA
VI用マイコン41内のROM(図示せず)に登録され
ているIDコードと一致するか否かを判断する(ステッ
プS112)。
【0105】IDコードが一致する、すなわちナビゲー
ション装置40を装備した車両と同一の車両に装備され
た統括制御装置10から送信された要求信号a1 である
と判断すれば、NAVI用マイコン41に登録されてい
るIDコードに返答コードを付加した信号(返答信号a
2 )を送受信回路50、アンテナ51を用い、無線通信
でメインマイコン11へ送信する(ステップS11
3)。一方、IDコードが一致しない、すなわちナビゲ
ーション装置40を装備した車両とは異なる他の車両に
装備された統括制御装置10から送信された要求信号a
1 であると判断すれば、処理動作を終了する。
【0106】またステップS111における判断で、要
求信号a1 を受信していないと判断すれば、次にアンテ
ナ51、送受信回路50を介して、メインマイコン11
から送信された要求信号c1 (図4のステップS45参
照)を受信したか否かを判断し(ステップS114)、
要求信号c1 を受信したと判断すれば、要求信号c1
含まれるIDコードがNAVI用マイコン41に登録さ
れているIDコードと一致するか否かを判断する(ステ
ップS115)。
【0107】IDコードが一致する、すなわちナビゲー
ション装置40を装備した車両と同一の車両に装備され
た統括制御装置10から送信された要求信号c1 である
と判断すれば、ナビゲーション装置40で自車の位置情
報が検出されているか否かを判断し(ステップS11
6)、自車の位置情報が検出されていると判断すれば、
NAVI用マイコン41に登録されているIDコードに
自車の位置情報が検出されていることを示す情報を付加
した信号(返答信号c2 )を送受信回路50、アンテナ
51を用い、無線通信でメインマイコン11へ送信する
(ステップS117)。一方、自車の位置情報が検出さ
れていないと判断すれば、NAVI用マイコン41に登
録されているIDコードに自車の位置情報が検出されて
いないことを示す情報を付加した信号(返答信号c2
を送受信回路50、アンテナ51を用い、無線通信でメ
インマイコン11へ送信する(ステップS118)。
【0108】またステップS114における判断で、要
求信号c1 を受信していないと判断したり、ステップS
115における判断で、IDコードが一致しない、すな
わちナビゲーション装置40を装備した車両とは異なる
他の車両に装備された統括制御装置10から送信された
要求信号c1 であると判断すれば、処理動作を終了す
る。
【0109】次に実施の形態(1)に係る緊急通報装置
における自動車電話装置60の電話用マイコン61の行
う処理動作を図9に示したフローチャートに基づいて
説明する。まずアンテナ66、送受信回路65を介し
て、メインマイコン11から送信された要求信号b1
(図3のステップS26参照)を受信したか否かを判断
し(ステップS121)、要求信号b1 を受信したと判
断すれば、要求信号b1 に含まれるIDコードが電話用
マイコン61内のROM(図示せず)に登録されている
IDコードと一致するか否かを判断する(ステップS1
22)。
【0110】IDコードが一致する、すなわち自動車電
話装置60を装備した車両と同一の車両に装備された統
括制御装置10から送信された要求信号b1 であると判
断すれば、電話用マイコン61に登録されているIDコ
ードに返答コードを付加した信号(返答信号b2 )を送
受信回路65、アンテナ66を用い、無線通信でメイン
マイコン11へ送信する(ステップS123)。一方、
IDコードが一致しない、すなわち自動車電話装置60
を装備した車両とは異なる他の車両に装備された統括制
御装置10から送信された要求信号b1 であると判断す
れば、処理動作を終了する。
【0111】またステップS121における判断で、要
求信号b1 を受信していないと判断すれば、次にアンテ
ナ66、送受信回路65を介して、メインマイコン11
から送信された要求信号d1 (図5のステップS65参
照)を受信したか否かを判断し(ステップS124)、
要求信号d1 を受信したと判断すれば、要求信号d1
含まれるIDコードが電話用マイコン61に登録されて
いるIDコードと一致するか否かを判断する(ステップ
S125)。
【0112】IDコードが一致する、すなわち自動車電
話装置60を装備した車両と同一の車両に装備された統
括制御装置10から送信された要求信号d1 であると判
断すれば、自動車電話装置60で通話可能状態にあるか
否かを判断し(ステップS126)、通話可能状態であ
ると判断すれば、電話用マイコン61に登録されている
IDコードに通話可能状態であることを示す情報を付加
した信号(返答信号d2 )を送受信回路65、アンテナ
66を用い、無線通信でメインマイコン11へ送信する
(ステップS127)。
【0113】一方、通話可能状態でないと判断すれば、
電話用マイコン61に登録されているIDコードに通話
可能状態でないことを示す情報を付加した信号(返答信
号d2 )を送受信回路65、アンテナ66を用い、無線
通信でメインマイコン11へ送信する(ステップS12
8)。またステップS125における判断で、IDコー
ドが一致しない、すなわち自動車電話装置60を装備し
た車両とは異なる他の車両に装備された統括制御装置1
0から送信された要求信号d1 であると判断すれば、処
理動作を終了する。
【0114】またステップS124における判断で、要
求信号d1 を受信していないと判断すれば、アンテナ6
6、送受信回路65を介して、メインマイコン11から
送信された緊急信号A1 (図7のステップS104、S
106参照)を受信したか否かを判断し(ステップS1
29)、緊急信号A1 を受信したと判断すれば、緊急信
号A1 に含まれるIDコードが電話用マイコン61に登
録されているIDコードと一致するか否かを判断する
(ステップS130)。
【0115】IDコードが一致する、すなわち自動車電
話装置60を装備した車両と同一の車両に装備された統
括制御装置10から送信された緊急信号A1 であると判
断すれば、緊急信号A1 に含まれる情報のうち、監視セ
ンターへ送信すべき情報を含む信号を緊急信号A2 とし
て送受信回路62、アンテナ63を用い、無線電話回線
で監視センターへ送信する(ステップS132)。
【0116】一方、IDコードが一致しない、すなわち
自動車電話装置60を装備した車両とは異なる他の車両
に装備された統括制御装置10から送信された緊急信号
1であると判断すれば、緊急信号A1 を送信した車両
に装備された自動車電話装置60が正常に機能しないこ
とを示す情報が含まれているか否かを判断する(ステッ
プS131)。緊急信号A1 を送信した車両(すなわ
ち、異常が生じている車両)に装備された自動車電話装
置60が正常に機能しないと判断すれば、緊急信号A1
を送信した車両に代わって、緊急信号A2 を監視センタ
ーへ送信する必要があるため、緊急信号A2 を送受信回
路62、アンテナ63を用い、無線電話回線で監視セン
ターへ送信する(ステップS132)。一方、緊急信号
1 を送信した車両に装備された自動車電話装置60が
正常に機能すると判断すれば、前記車両に代わって、緊
急信号を監視センターへ送信する必要がないため、処理
動作を終了する。
【0117】上記実施の形態(1)に係る緊急通報装置
によれば、統括制御装置10、ナビゲーション装置4
0、自動車電話装置60それぞれは個別に存在するが、
これら統括制御装置10、ナビゲーション装置40、及
び自動車電話装置60が無線通信機能を備えているた
め、統括制御装置10と、ナビゲーション装置40及び
自動車電話装置60との間での通信を無線で行うことが
できる。
【0118】これにより、無線での通信が可能となった
部分については通信ラインを設ける必要がないため、通
信ラインの切断によって、装置の機能を果たすことがで
きなくなるといった事態が発生するのを防ぐことができ
る。従って、緊急信号α(例えば、異常の発生している
車両に関する位置情報などを含む信号)を監視センター
へより確実に通報することが可能となる。
【0119】また統括制御装置10が無線通信機能を備
えているため、図10〜図12に示したように、緊急信
号A1 については、車両Xa内だけでなく、外部(すな
わち、他の車両Xb)へも送信されるようになってい
る。従って、自動車電話装置60a、60bが無線通信
機能を備え、統括制御装置10a、10bと自動車電話
装置60a、60bとの間での通信を無線で行うことが
できるように構成されているため、図11、図12に示
したように、異常の生じている車両Xa(に装備された
統括制御装置10a)から送信された緊急信号A1 につ
いては、車両Xaに装備された自動車電話装置60aだ
けでなく、他の車両Xb(に装備された自動車電話装置
60b)で受信することが可能となる。また逆に、車両
Xb側から見れば、他の車両Xaから送信された緊急信
号A1(車両Xaについての車両情報を含む信号)を受
信することが可能となる。
【0120】このように、異常の生じている車両Xaの
周囲にいる車両Xbが、車両Xaから送信された緊急信
号A1 を受信することができるため、緊急信号A1 のう
ち、監視センターMへ送信すべき情報を含む信号を緊急
信号A2 として監視センターMへ伝えることができる。
従って、図12に示したように、車両Xaに装備された
自動車電話装置60aが侵入者などの手によって壊され
たとしても、車両Xaに関する情報を車両Xbを介して
監視センターMへ伝えることができる。
【0121】図13は実施の形態(2)に係る緊急通報
装置の要部を概略的に示したブロック図である。但し、
ここでは図1に示した実施の形態(1)に係る緊急通報
装置と同様の構成部分については、同符号を付してその
説明を省略する。
【0122】図中1Aは緊急通報装置を示しており、緊
急通報装置1Aは装置全体を統括する統括制御装置10
Aと、ドア開閉状態検出手段16と、異常検出手段17
と、ドアロックアクチュエータ18と、警報出力手段1
9と、スピーカ20と、番号入力手段21と、リモコン
30と、ナビゲーション装置40Aと、自動車電話装置
60Aとを含んで構成されている。
【0123】車両に搭載される統括制御装置10Aはメ
インマイコン11Aと、受信回路12と、アンテナ13
と、ナビゲーション装置40A及び自動車電話装置60
Aとの間で無線による通信を行うための送受信回路14
と、アンテナ15とを含んで構成されている。またメイ
ンマイコン11Aには、通信ラインL1 、L2 を介し
て、NAVI用マイコン41A及び電話用マイコン61
Aと接続され、これら装置間で有線による通信を行うこ
とができるようになっている。
【0124】上記実施の形態(2)に係る緊急通報装置
によれば、統括制御装置10A、ナビゲーション装置4
0A、及び自動車電話装置60Aが無線通信機能を備
え、さらに統括制御装置10Aと、ナビゲーション装置
40A及び自動車電話装置60Aとが通信ラインL1
2 で接続され、これら装置との間での通信を有線/無
線のいずれでも行うことができるようになっているた
め、いずれか一方による通信が不能になったとしても、
他方による通信を利用することができる。
【0125】従って、車両への侵入者の手により通信ラ
インL1 、L2 が切断されたとしても無線での通信が可
能であるため、通信ラインL1 、L2 の切断によって、
装置の機能を果たすことができなくなるといった事態が
生じるのを防ぐことができる。
【0126】また通信ラインL1 、L2 の存在によっ
て、車両への侵入者に、無線による通信機能の存在を気
付かせないようにすることができるため、有線による通
信機能が破壊されることがあったとしても、無線による
通信機能が破壊されることについては高い確率で回避す
ることができる。これにより、セキュリティ性の向上が
図られる。
【0127】図14は実施の形態(3)に係る緊急通報
装置の要部を概略的に示したブロック図である。但し、
ここでは図13に示した実施の形態(2)に係る緊急通
報装置と同様の構成部分については、同符号を付してそ
の説明を省略する。
【0128】図中1Bは緊急通報装置を示しており、緊
急通報装置1Bは装置全体を統括する統括制御装置10
Bと、ドア開閉状態検出手段16と、異常検出手段17
と、ドアロックアクチュエータ18と、警報出力手段1
9と、スピーカ20と、番号入力手段21と、リモコン
30と、ナビゲーション装置40Aと、自動車電話装置
60Aとを含んで構成されている。またメインマイコン
11Bには、通信ラインL1 、L2 が接続され、NAV
I用マイコン41A及び電話用マイコン61Aとの間で
有線による通信を行うことができるようになっている。
【0129】車両に搭載される統括制御装置10Bはメ
インマイコン11Bと、受信回路12と、アンテナ13
と、ナビゲーション装置40A及び自動車電話装置60
Aとの間で無線による通信を行うための送受信回路14
と、アンテナ15と、通信ラインL1 の断線を検出する
断線検出手段22と、通信ラインL2 の断線を検出する
断線検出手段23とをを含んで構成されている。
【0130】メインマイコン11Bは、通信ラインL
1 、L2 が断線されておらず、有線による通信が正常に
機能している場合には、これら装置間での通信を有線で
行い、断線検出手段22、23により、通信ラインL
1 、L2 の断線が検出されると、これら装置間での通信
を無線に切り替えるようになっている。
【0131】上記実施の形態(3)に係る緊急通報装置
によれば、有線による通信が可能である場合には、有線
による通信を行い、有線による通信が不能になると、無
線による通信を行うようになっているため、無駄な通信
を防止することができる。
【0132】また、断線検出手段22、23により通信
ラインL1 、L2 の断線を検出することができるため、
有線による通信が正常に機能しているか否かといった内
容に基づいて、自車に異常が発生したか否かを判断する
ことが可能となるので、仮に車両への不法侵入それ自体
を検出できなかったとしても、自車の異常を検出するこ
とができる。
【0133】上記実施の形態(2)又は(3)に係る緊
急通報装置では、統括制御装置10A、10Bと、ナビ
ゲーション装置40A及び自動車電話装置60Aとの間
で有線による通信が可能となるように、通信ラインL
1 、L2 を配置しているが、別の実施の形態では、通信
ラインL1 、L2 を配置せず、単にダミーラインを配置
するようにしても良い。
【0134】ダミーラインを配置しただけでは、有線に
よる通信を行うことはできないが、前記ダミーラインの
存在によって、車両への侵入者に、無線による通信機能
の存在を気付かせないようにすることができるため、通
信ラインL1 、L2 を配置したときと同様にセキュリテ
ィ性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る緊急通報装置
の要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図3】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図4】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図5】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図6】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図7】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
統括制御装置のメインマイコンの行う処理動作を示した
フローチャートである。
【図8】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
ナビゲーション装置のNAVI用マイコンの行う処理動
作を示したフローチャートである。
【図9】実施の形態(1)に係る緊急通報装置における
自動車電話装置の電話用マイコンの行う処理動作を示し
たフローチャートである。
【図10】実施の形態(1)に係る緊急通報装置におけ
る、緊急信号の監視センターへの伝わり方の説明図であ
る。
【図11】実施の形態(1)に係る緊急通報装置におけ
る、緊急信号の監視センターへの伝わり方の説明図であ
る。
【図12】実施の形態(1)に係る緊急通報装置におけ
る、緊急信号の監視センターへの伝わり方の説明図であ
る。
【図13】実施の形態(2)に係る緊急通報装置の要部
を概略的に示したブロック図である。
【図14】実施の形態(3)に係る緊急通報装置の要部
を概略的に示したブロック図である。
【図15】従来の緊急通報装置の要部を概略的に示した
ブロック図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 緊急通報装置 10、10A、10B 統括制御装置 11、11A、11B メインマイコン 40、40A ナビゲーション装置 41、41A NAVI用マイコン 60、60A 自動車電話装置 61、61A 電話用マイコン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 25/08 G08B 25/08 A 25/10 25/10 D G08G 1/09 G08G 1/09 F Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA32 AA44 BB18 BB46 BB65 DD05 DD13 EE08 FF01 FF02 FF16 GG19 GG30 GG46 GG83 5H180 AA01 BB04 BB05 FF04 FF05 FF13 FF27

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の位置情報などの車両情報を検出す
    る車両情報検出手段を有した第1の装置と、 信号を監視センターなどの緊急機関へ送信するための通
    信手段を有した第2の装置と、 前記第1の装置及び前記第2の装置と双方向通信を行う
    ことのできる第3の装置とを備えた緊急通報装置におい
    て、 前記第3の装置が、 自車に異常が発生したか否かを判断する異常発生判断手
    段と、 該異常発生判断手段により自車に異常が発生したと判断
    されると、前記第1の装置へ前記車両情報の送信を要求
    する第1の要求手段と、 該第1の要求手段からの要求に応じ、前記第1の装置か
    ら送信された前記車両情報を取得する車両情報取得手段
    と、 前記第2の装置に対して、前記車両情報取得手段により
    取得された前記車両情報を含む第1の信号を送信し、少
    なくとも前記車両情報を含む第2の信号を前記通信手段
    を用いて前記緊急機関へ送信するように指図する指図手
    段とを備え、 前記第1の装置が、 前記第3の装置からの要求に基づいて、前記位置情報検
    出手段により検出された前記位置情報を前記第3の装置
    へ送信する第1の送信手段を備え、 前記第2の装置が、 前記第3の装置からの指図に基づいて、前記第2の信号
    を前記通信手段を用いて、前記緊急機関へ送信する第2
    の送信手段を備えると共に、 前記第3の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置
    のうちの少なくとも一方の装置との間での通信を無線で
    行うことができるように、 前記第3の装置が無線通信機能を備え、 前記第1の装置及び前記第2の装置のうちの少なくとも
    一方の装置が無線通信機能を備えていることを特徴とす
    る緊急通報装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の装置が、自車の異常箇所を検
    出する異常箇所検出手段を備え、 前記第1の信号に、自車の異常箇所を示す情報が含まれ
    ていることを特徴とする請求項1記載の緊急通報装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の装置と前記第2の装置との間
    での通信を無線で行うことができるように構成され、 前記第1の信号に、自車に装備された前記第2の装置が
    正常であるか否かを示す装置情報が含まれ、 前記第2の送信手段が、他車から送信された前記第1の
    信号を受信した場合には、受信した前記第1の信号に含
    まれる前記装置情報に基づいて、前記第2の信号を前記
    緊急機関へ送信するか否かを決定するものであることを
    特徴とする請求項2記載の緊急通報装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の装置と前記第1の装置とが、
    これら装置間で所定期間毎に定期的な送受信を行うよう
    に構成されると共に、 前記第3の装置が、 前記送受信が途絶えたか否かを判断する第1の通信状態
    判断手段を備え、 前記異常発生判断手段が、前記第1の通信状態判断手段
    により前記送受信が途絶えたと判断された場合には、自
    車に異常が発生したと判断するものであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかの項に記載の緊急通報装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第3の装置と前記第2の装置とが、
    これら装置間で所定期間毎に定期的な送受信を行うよう
    に構成されると共に、 前記第3の装置が、 前記送受信が途絶えたか否かを判断する第2の通信状態
    判断手段を備え、 前記異常発生判断手段が、前記第2の通信状態判断手段
    により前記送受信が途絶えたと判断された場合には、自
    車に異常が発生したと判断するものであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかの項に記載の緊急通報装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の装置が、 前記位置情報検出手段により前記位置情報が検出されて
    いるか否かを判断する検出有無判断手段と、 前記第3の装置からの要求に基づいて、前記検出有無判
    断手段からの判断結果を示す情報を前記第3の装置へ送
    信する第3の送信手段とを備え、 前記第3の装置が、 自車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 該走行状態検出手段により検出された前記走行状態に基
    づいて、自車が所定の走行状態にあるか否かを判断する
    走行状態判断手段と、 前記第1の装置へ、前記検出有無判断手段による前記判
    断結果を示す情報の送信を要求する第2の要求手段と、 前記走行状態判断手段からの判断結果、及び前記検出有
    無判断手段からの判断結果に基づいて、自車が前記所定
    の走行状態であるにも関わらず、所定の期間以上、前記
    位置情報検出手段により前記位置情報が検出されないと
    いった第1の事態が発生したか否かを判断する第1の事
    態発生判断手段とを備え、 前記異常発生判断手段が、前記第1の事態発生判断手段
    により前記第1の事態が発生したと判断された場合に
    は、自車に異常が発生したと判断するものであることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の緊急通
    報装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の装置が、 前記通信手段による、前記緊急機関への信号の伝達が可
    能であるか否かを判断する伝達可能判断手段と、 前記第3の装置からの要求に基づいて、前記伝達可能判
    断手段による判断結果を示す情報を前記第3の装置へ送
    信する第4の送信手段とを備え、 前記第3の装置が、 自車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、 該走行状態検出手段により検出された前記走行状態に基
    づいて、自車が所定の走行状態にあるか否かを判断する
    走行状態判断手段と、 前記第2の装置へ、前記伝達可能判断手段による前記判
    断結果を示す情報の送信を要求する第3の要求手段と、 前記走行状態判断手段からの判断結果、及び前記伝達可
    能判断手段からの判断結果に基づいて、自車が前記所定
    の走行状態であるにも関わらず、所定の期間以上、前記
    通信手段による信号の伝達が不可能であるといった第2
    の事態が発生したか否かを判断する第2の事態発生判断
    手段とを備え、 前記異常発生判断手段が、前記第2の事態発生判断手段
    により前記第2の事態が発生したと判断された場合に
    は、自車に異常が発生したと判断するものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の緊急通
    報装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の装置が、 暗証番号が記憶された記憶手段と、 前記異常発生判断手段により、自車に異常が発生したと
    判断された場合であったとしても、前記第2の信号を前
    記緊急機関へ送信するのを禁止するために、利用者が所
    望の番号を入力する番号入力手段と、 該番号入力手段により入力された番号と前記記憶手段に
    記憶されている暗証番号とが一致するか否かを判断する
    番号一致判断手段と、 該番号一致判断手段によりこれら番号が一致すると判断
    されると、前記第2の信号を前記緊急機関へ送信するの
    を禁止する禁止手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかの項に記載の緊急通報装置。
  9. 【請求項9】 前記第3の装置と、前記第1の装置及び
    前記第2の装置のうちの少なくとも一方との間での通信
    を有線/無線のいずれでも行うことができるように、 前記第3の装置と、前記第1の装置及び前記第2の装置
    のうちの少なくとも一方の装置とが通信ラインを介して
    接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かの項に記載の緊急通報装置。
  10. 【請求項10】 前記第3の装置と、前記第1の装置及
    び/又は前記第2の装置との間での通信が、通常、有線
    で行われるように構成され、 前記第3の装置が、 有線による通信機能が正常であるか否かを判断する有線
    状態判断手段と、 該有線状態判断手段により、有線による通信機能が正常
    でないと判断されると、前記通信を有線から無線に切り
    替える切替手段とを備えていることを特徴とする請求項
    9記載の緊急通報装置。
  11. 【請求項11】 前記異常発生判断手段が、前記有線状
    態判断手段により有線による通信機能が正常でないと判
    断された場合には、自車に異常が発生したと判断するも
    のであることを特徴とする請求項10記載の緊急通報装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第3の装置と、前記第1の装置及
    び前記第2の装置のうちの少なくとも一方との間にダミ
    ーラインが設けられていることを特徴とする請求項1〜
    11のいずれかの項に記載の緊急通報装置。
  13. 【請求項13】 前記第3の装置が、前記ダミーライン
    が切断されたか否かを判断する切断有無判断手段を備
    え、 前記異常発生判断手段が、前記切断有無判断手段により
    前記ダミーラインが切断されたと判断された場合には、
    自車に異常が発生したと判断するものであることを特徴
    とする請求項12記載の緊急通報装置。
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