JP2002002107A - サーマル印字用紙 - Google Patents

サーマル印字用紙

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JP2002002107A JP2000184072A JP2000184072A JP2002002107A JP 2002002107 A JP2002002107 A JP 2002002107A JP 2000184072 A JP2000184072 A JP 2000184072A JP 2000184072 A JP2000184072 A JP 2000184072A JP 2002002107 A JP2002002107 A JP 2002002107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時に所定箇所で切り離し得るように、そ
の切り離し箇所にミシン目等の易切断線が形成されるサ
ーマル印字用紙にあって、該易切断線に起因する印字抜
けや、易切断線から発生する紙粉がサーマルヘッドに付
着することにより生ずる印字障害を防止し得るサーマル
印字用紙を提供する。 【解決手段】 紙基材2の表面に感熱発色層3を備えた
単票紙片4からなるサーマル印字用紙1において、前記
単票紙片4の裏面に、ハーフカット状のミシン目又はハ
ーフカット線からなる易切断線5を形成し、該易切断線
5が感熱発色層3のある表面側の印字面に表われないよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入場券や回数券等
に最適なサーマル印字用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】紙基材の表面に感熱発色層を備え、サー
マルプリンタにより印字が施されるサーマル印字用紙が
知られている。
【0003】かかるサーマル印字用紙を用いて、例え
ば、使用時に所定箇所で切り離して半券にされる入場券
等を構成する場合には、図5に示すように、サーマル印
字用紙aの所定箇所に紙幅を横断するミシン目bを予め
形成しておき、該ミシン目bによってその切り離しを容
易に行い得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のミシ
ン目bは、該ミシン目bを構成する個々の切込みが紙基
材の表裏を貫通するように形成されているため、感熱発
色層からなる印字面に切込みが開いた隙間が生じてお
り、また、該切込みの口縁にバリが発生した状態となっ
ている。このため、ミシン目b上に印字すると、前記隙
間やバリに起因して、文字の一部が途切れて判読しにく
い所謂印字抜けが発生するという問題点があった。ま
た、前記切込みの口縁から発生する紙粉が、サーマルヘ
ッドに付着すると、感熱発色層に対する熱印加が良好に
行われなくなり、印字障害を惹起する。このため、サー
マルプリンタにより印字が施されるサーマル印字用紙に
あっては、ミシン目の形成に起因する紙粉の発生が大き
な問題点となっていた。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点を解消し得
るサーマル印字用紙を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙基材の表面
に感熱発色層を備えた単票紙片からなるサーマル印字用
紙において、前記単票紙片の裏面に、紙幅を横断する、
単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又は単一
若しくは複数のハーフカット線からなる易切断線を形成
したことを特徴とするサーマル印字用紙である。
【0007】ここで、単票紙片の裏面に形成されるハー
フカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切
断線は、紙基材の裏面側から表面側に向けてその紙厚を
切断しない程度の切込みとして形成され、感熱発色層が
ある表面側の印字面にはミシン目又はハーフカット線は
表われない。これにより、ミシン目又はハーフカット線
の形成による隙間やバリが印字面に生じることがなく、
該ミシン目又はハーフカット線に対応する位置に印字を
施しても、印字抜けが生じない。また、切込みの口縁か
ら発生する紙粉によってサーマルヘッドが汚れることが
ないため、印字障害が生じない。そして、このように印
字が施されたサーマル印字用紙は、使用時に易切断線で
容易に切り離すことができる。
【0008】また、本発明は、紙基材の表面に感熱発色
層を備え、印字後に所定長さに切断されて複数の単票紙
片となる長尺なサーマル印字用紙において、前記各単票
紙片の裏面に、紙幅を横断する、単一若しくは複数のハ
ーフカット状のミシン目又は単一若しくは複数のハーフ
カット線からなる易切断線を夫々形成したことを特徴と
するサーマル印字用紙である。
【0009】かかる構成にあって、長尺なサーマル印字
用紙は、ロ−ル状に巻回したり、葛折り状に折畳んだ形
態とすることができ、連続自動給紙を行うプリンタによ
る印字に適したものとなる。そして、このような長尺な
サーマル印字用紙にあって、印字後に所定長さに切断さ
れる複数の単票紙片の、その各単票紙片の裏面に、単一
若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカ
ット線からなる易切断線が夫々形成されていることによ
り、上記と同様に、印字時における隙間やバリに起因す
る印字抜けや、サーマルヘッドが紙粉で汚れることに起
因する印字障害を防止することができ、使用時には易切
断線で容易に切り離すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるサーマル
印字用紙の第一実施例を、図1,図2について説明す
る。この実施例におけるサーマル印字用紙1は、紙基材
2の表面に感熱発色層3を備えた単票紙片4からなり、
印字に使用するプリンタの仕様に適合する大きさの矩形
状となっている。該単票紙片4の裏面には、図1イ,ロ
に示すように紙幅を横断する単一若しくは複数の易切断
線5が形成されている。該易切断線5はハーフカット状
のミシン目又はハーフカット線からなり、この易切断線
5で単票紙片4を容易に切り離し得るようになってい
る。ここで、図1イに示すように、単一の易切断線5を
単票紙片4の所定箇所に形成した場合には、該易切断線
5で切り離して半券にされる入場券等に適したものとな
り、また、図1ロに示すように、複数の易切断線5を所
定間隔で形成した場合には、順次切り離して使用される
回数券等に適したものとなる。このような易切断線5の
形態は使用目的に応じて適宜設定され得る。
【0011】前記易切断線5を構成するハーフカット状
のミシン目又はハーフカット線は、図2に示すように、
紙基材2の裏面側から表面側に向けてその紙厚を切断し
ない程度の切込みによって、ミシン目は破線状に、ハー
フカット線は連続線状に形成されており、感熱発色層3
がある表面側の印字面にはミシン目又はハーフカット線
は表われない。
【0012】尚、ハーフカット状のミシン目又はハーフ
カット線の線種としては、直線状のもの以外に、波線
状,ジクザク状等の任意の線種が適用され、このような
ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線は、ハー
フカットミシンを用いて容易に形成することが可能であ
る。また、紙幅を横断する易切断線5のうち、側端部分
のみは、図3に示すように、表裏を貫通する通常のミシ
ン目5’としてもよい。これにより、切り離し時におけ
る最初の切り離し操作が容易となる。
【0013】かかる構成にあって、サーマル印字用紙1
はサーマルプリンタに供給され、入場券や回数券等とし
て使用できるように、サーマルヘッドによる熱印加を介
して感熱発色層3を発色させて所要の印字が行われる。
そして、この印字時において、感熱発色層3がある表面
側の印字面には易切断線5がなく、従来のようなミシン
目の切込みが開いた隙間や、切込みの口縁に発生するバ
リがないため、易切断線5に対応する位置に印字を施し
ても、印字抜けが生じることがない。また、易切断線5
はサーマル印字用紙1の裏面側に設けられているため、
切込みの口縁から発生する紙粉がサーマルヘッドに付着
することがない。これにより、サーマルヘッドによる熱
印加作用が阻害されず、サーマルヘッドが紙粉で汚れる
ことによる印字障害を防止することができる。
【0014】図3,図4は、第二実施例を示し、この実
施例のサーマル印字用紙1は、第一実施例における単票
紙片4が複数連続した状態の長尺状に形成されており、
この長尺なサーマル印字用紙1を、図3に示すように、
ロ−ル状に巻回したり、図4に示すように、葛折り状に
折畳んだ形態としている。ここで、ロ−ル状に巻回され
た長尺なサーマル印字用紙1は、印字後に仮想線6で示
した位置で切断されて所定長さの単票紙片4となる。ま
た、葛折り状に折畳まれた長尺なサーマル印字用紙1
は、印字後に折り線7で切断されて所定長さの単票紙片
4となる。そして、各単票紙片4の裏面には、第一実施
例と同様に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシ
ン目又はハーフカット線からなる易切断線5が夫々形成
されている。尚、図3,図4には、単一の易切断線5を
形成した状態が図示されているが、該易切断線5は、図
1ロに示すように、複数形成するようにしてもよい。
【0015】かかる構成にあって、長尺なサーマル印字
用紙1は、ロ−ル状に巻回したり、葛折り状に折畳んだ
形態とすることができるため、連続自動給紙を行うプリ
ンタによる印字に適したものとなり、印字能率及び取扱
い性を向上させることができる。そして、このような長
尺なサーマル印字用紙1にあって、印字後に所定長さに
切断される複数の単票紙片4の、その各単票紙片4の裏
面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又
はハーフカット線からなる易切断線5が夫々形成されて
いることにより、第一実施例と同様に、印字時における
隙間やバリに起因する印字抜けや、サーマルヘッドが紙
粉で汚れることに起因する印字障害を防止することがで
きる。また、使用時には易切断線5で容易に切り離すこ
とができる。
【0016】尚、上記両実施例にあって、単票紙片4の
表面側には、感熱発色層3の形成前に、適宜の地紋やデ
ザイン図柄を紙基材2の表面に予め印刷形成するように
してもよく、さらに使用目的に応じて「〇〇入場券」
「〇〇回数券」その他の共通的な所要情報を印刷形成す
るようにしてもよい。この場合、単票紙片4が例えば野
球場の入場券であれば、印字面には、サーマルプリンタ
によって、出場チーム,試合日,指定席番号等の所要の
個別情報が印字されることとなる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述したように、紙基材の表
面に感熱発色層を備えた単票紙片からなるサーマル印字
用紙にあって、前記単票紙片の裏面に、単一若しくは複
数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線から
なる易切断線を形成したものであるから、従来のように
ミシン目の形成によって印字面に隙間やバリが生じるこ
とがなく、該易切断線に対応する位置に印字を施して
も、印字抜けが生じないため、印字情報の視認性を向上
させることができる。また、上記のように、易切断線が
単票紙片の裏面に形成されていることにより、ミシン目
又はハーフカット線の切込みの口縁から発生する紙粉に
よってサーマルヘッドが汚れることがないため、該紙粉
による印字障害を防止することができる。
【0018】また、本発明は、紙基材の表面に感熱発色
層を備え、印字後に所定長さに切断されて複数の単票紙
片となる長尺なサーマル印字用紙にあって、前記各単票
紙片の裏面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミ
シン目又はハーフカット線からなる易切断線を夫々形成
したものであるから、易切断線による上記効果に加え、
連続自動給紙を行うサーマルプリンタによる印字に適し
たものとなり、印字能率及び取扱い性を向上させ得る優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例にかかるサーマル印字用紙の斜視図
である。
【図2】同上のサーマル印字用紙の縦断面図である。
【図3】第一実施例の変形実施例にかかるサーマル印字
用紙の斜視図である。
【図4】ロール状に巻回された第二実施例にかかるサー
マル印字用紙の斜視図である。
【図5】葛折り状に折畳まれた第二実施例にかかるサー
マル印字用紙の斜視図である。
【図6】従来構成のサーマル印字用紙の斜視図である。
【符号の説明】 1 サーマル印字用紙 2 紙基材 3 感熱発色層 4 単票紙片 5 易切断線 5’ミシン目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基材の表面に感熱発色層を備えた単票紙
    片からなるサーマル印字用紙において、 前記単票紙片の裏面に、紙幅を横断する、単一若しくは
    複数のハーフカット状のミシン目又は単一若しくは複数
    のハーフカット線からなる易切断線を形成したことを特
    徴とするサーマル印字用紙。
  2. 【請求項2】紙基材の表面に感熱発色層を備え、印字後
    に所定長さに切断されて複数の単票紙片となる長尺なサ
    ーマル印字用紙において、 前記各単票紙片の裏面に、紙幅を横断する、単一若しく
    は複数のハーフカット状のミシン目又は単一若しくは複
    数のハーフカット線からなる易切断線を夫々形成したこ
    とを特徴とするサーマル印字用紙。
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