JP2002001655A - ワークの研削装置および研削方法 - Google Patents

ワークの研削装置および研削方法

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JP2002001655A
JP2002001655A JP2000189111A JP2000189111A JP2002001655A JP 2002001655 A JP2002001655 A JP 2002001655A JP 2000189111 A JP2000189111 A JP 2000189111A JP 2000189111 A JP2000189111 A JP 2000189111A JP 2002001655 A JP2002001655 A JP 2002001655A
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grinding
rotating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの研削にしたがって進行する砥石の摩
耗量を把握して、ワークを正確な形状に研削できるよう
にする。 【解決手段】 円形薄板よりなるワークWを吸盤25で
保持し、ワークをその中心軸線となる軸線L1周りに回
転させるとともに、荒砥石43または仕上砥石44をワ
ークWの平面と平行な軸線L3周りに回転させながら、
荒砥石43または仕上砥石44をワークWのエッジ部に
沿って表裏両面間を相対送り移動させながら、ワークの
エッジ部を研削する。砥石径センサ53によって荒砥石
または仕上砥石44の径を測定し、この測定された荒砥
石43または仕上砥石44の径に基づいて、砥石摩耗量
を検出し、ワークWに対する荒砥石43または仕上砥石
44の位置および移動量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体ウ
ェーハなどの円形薄板からなるワークの外周エッジ部を
研削するワークの研削装置および研削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の円形薄板のワークを研削
する場合には、たとえば図12に示すような研削装置7
0が用いられていた。この研削装置70では、ワークW
をその中心軸線L1周りに回転させるとともに、総形砥
石71をワークWの中心軸線L1に平行な軸線L2を中
心に回転させながらワークWのエッジ部WEに向かって
送り移動させることによりワークWのエッジ部WEを研
削していた。
【0003】ところが、この研削装置70では、総形砥
石71が形崩れしやすいなどの理由から、加工精度が低
くなるものであった。そこで、本出願人は、先の特願平
11−220019号において、ワークを保持するとと
もに、ワークをその中心軸線周りに回転させるワーク保
持手段と、円盤砥石を有し、この回転砥石をワークの平
面とほぼ平行な軸線を中心に回転させながら、ワークの
エッジ部に沿って表裏両面間を相対送りさせることによ
り、ワークのエッジ部を研削する研削手段を備えるワー
クの研削装置を開示した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の研削装置にお
いては、砥石とワークとの相対的な位置関係が正確でな
ければ、ワークを所定の形状に研削することができな
い。特に、砥石は研削を続けるにしたがって摩耗してい
くので、砥石の摩耗に合わせて、ワークに対する砥石の
位置関係を補正しなければ正確な形状にワークを研削す
ることができない。
【0005】従来は、砥石とワークの位置関係を正確に
保つため、たとえば作業員が研削後の砥石の径を手作業
で測定して砥石の位置を補正していた。あるいは、砥石
の摩耗量を目視などによって砥石の径を見て、その摩耗
量を推定していたが、これらの方法では砥石の正確な摩
耗量を知ることができず、ワークを所定の形状に研削す
る際の精度が低くなることがあった。
【0006】そこで、本発明の課題は、ワークの研削に
したがって進行する砥石の摩耗量を把握して、ワークを
正確な形状に研削できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に係る発明は、円形薄板よりなるワ
ークを保持するとともに、前記ワークをその中心軸線周
りに回転させるワーク保持手段と、円盤状の回転砥石を
有し、この回転砥石を前記ワークの平面と平行な軸線周
りに回転させながら前記ワークのエッジ部に沿って表裏
両面間を相対送り移動させる研削手段と、前記回転砥石
の径を測定する砥石径センサが設けられており、前記砥
石径センサによって測定された前記回転砥石の径に基づ
いて、前記ワークに対する前記回転砥石の位置および移
動量を補正する制御装置を有することを特徴とするワー
クの研削装置である。
【0008】請求項1に係る発明によれば、ワークのエ
ッジ部を研削するにあたり、回転砥石の径を測定し、測
定された回転砥石の径に基づいて、ワークのエッジ部の
研削を行う際の回転砥石の位置および移動量を補正して
いる。このため、研削を行うことによって回転砥石が摩
耗した場合でも、その摩耗量に応じて回転砥石の位置お
よび移動量を決めることができる。したがって、高い精
度で研削を行うことができる。
【0009】請求項2に係る発明は、前記砥石径センサ
は、前記回転砥石の回転支持部に設けた基準面の位置を
測定することによって、砥石測定のため砥石径センサと
回転砥石間の相対位置を調整するゼロ調整を行うことを
特徴とする請求項1に記載のワークの研削装置である。
【0010】請求項2に係る発明では、砥石測定のため
砥石径センサと回転砥石間の相対位置を調整するゼロ調
整を行う。このため、たとえば回転支持部や他の機構が
熱膨張した場合であっても、高い精度をもって砥石径セ
ンサにより計測を行うことができる。
【0011】請求項3に係る発明は、前記砥石径センサ
が前記回転砥石とともに移動するように配設されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワー
クの研削装置である。
【0012】請求項3に係る発明によれば、砥石径セン
サが回転砥石に取り付けられ、回転砥石とともに移動す
るように構成されている。このため、回転砥石の移動に
伴う機械誤差が砥石径センサの測定値に影響を与えるこ
とがない。したがって、より高い精度で回転砥石の径を
測定することができる。
【0013】請求項4に係る発明は、前記制御装置は、
前記回転砥石で前記ワークを研削したときに前記回転砥
石が摩耗した量を予め記憶しておき、前記回転砥石によ
って連続して前記ワークの加工を行うにあたり、前記砥
石径センサによって測定された前記回転砥石の径に基づ
いて前記ワークの研削を行った後、他のワークの研削を
行う際に、前記回転砥石の径を、予め記憶された前記ワ
ークの研削による前記回転砥石の摩耗量に基づいて求め
る制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の
うちのいずれか1項に記載のワークの研削装置である。
【0014】請求項4に係る発明によれば、研削によっ
て摩耗する回転砥石の量を予め測定しておき、この測定
値に基づいて回転砥石の径を推定している。このため、
研削が終了した後に必ずしも回転砥石の径を測定する必
要はなくなるので、回転砥石の径を測定する時間分のサ
イクルタイムを短縮することができる。ただし、半永久
的に推定のみによって回転砥石の径を算出していると、
回転砥石の実際の摩耗量と推定値の差が大きくなりすぎ
て、回転砥石の交換時期を看過してしまうことが考えら
れる。このような事態を防ぐため、所定回数、たとえば
30回程度回転砥石による研削を行った後には必ず砥石
径センサによって回転砥石の径を測定するのが好適であ
る。なお、この所定回数は特に限定されるものではな
く、たとえばワークの種類や大きさ、砥石の性状などに
基づいて適宜決定でき、10回、20回などとすること
ができる。
【0015】請求項5に係る発明は、前記回転砥石によ
ってエッジ部を仕上研削された仕上ワークの径を測定す
る仕上ワーク径センサを有し、前記制御装置は、前記回
転砥石で前記ワークを研削したときに前記回転砥石が摩
耗した量を予め記憶しておき、前記回転砥石によって連
続して前記ワークのエッジ部の研削を行うにあたり、前
記仕上ワークの径が所定の公差内であるときには、前記
砥石径センサによって前記回転砥石の径を求めてワーク
の研削を行った後、他のワークの研削を行う際に、前記
回転砥石の径を、予め記憶された前記ワークの研削によ
る前記回転砥石の摩耗量に基づいて求め、前記仕上ワー
クの径が所定の公差を超えたときには、前記砥石径セン
サによって前記回転砥石の径を求める制御を行うことを
特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項
に記載のワークの研削装置である。
【0016】請求項5に係る発明によれば、仕上研削が
終了した後のワークの径を測定し、仕上ワークの径が所
定の公差内である場合には、砥石径センサによる回転砥
石の径の測定を行わないものである。仕上ワークの径が
所定の公差内にある場合には、仕上ワークは製品として
問題ない。したがって、ワークの径が公差内となるよう
にワークのエッジ部を研削できているうちは、回転砥石
の径の測定を省略することによって、サイクルタイムを
短縮することができる。
【0017】請求項6に係る発明は、前記ワークの中心
軸線に平行な軸線周りに回転して前記ワークのエッジ部
を荒取りする円筒研削用回転砥石を有し、前記ワーク保
持手段に保持されたワークの径を測定するワーク径セン
サが設けられており、前記制御装置は、前記ワーク径セ
ンサによって測定された前記ワークの径に基づいて、前
記ワークに対する前記回転砥石の位置および移動量を補
正する制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項
5のうちのいずれか1項に記載のワークの研削装置であ
る。
【0018】請求項6に係る発明によれば、回転砥石に
よって研削される前にワークの径を測定し、測定された
ワークの径に基づいてワークに対する回転砥石の位置お
よび移動量を求めている。このため、ワークの荒取りを
行った際にワークの形状が多少予定の形状からはずれて
いたとしても、高い精度でワークのエッジ部の研削を行
うことができる。
【0019】請求項7に係る発明は、前記ワーク径セン
サは、ワーク保持手段の縁部の位置を測定することによ
って、ワーク径測定のためのワーク径センサとワーク間
の相対位置を調整するゼロ調整を行うことを特徴とする
請求項6に記載のワーク研削装置である。
【0020】請求項7に係る発明では、ワーク径測定の
ためのワーク径センサとワーク間の相対位置を調整する
ゼロ調整を行う。したがって、ワーク保持手段などに熱
膨張などがあった場合であっても、高い精度でワーク径
を測定することができる。
【0021】請求項8に係る発明は、前記回転砥石の回
転支持部側に前記ワーク保持手段の軸線方向の変位を測
定する変位測定センサが設けられており、前記制御装置
は前記変位測定センサの測定結果に基づいて、前記軸線
方向におけるワークと回転砥石間の相対位置を制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれ
か1項に記載のワーク研削装置である。
【0022】請求項8に係る発明では、ワークを保持す
るワーク保持手段の軸線方向に変位を変位測定センサで
測定し、ワークと回転砥石の相対位置を制御している。
このため、ワークの厚さに多少のバラツキがあっても、
高い精度でワークの研削を行うことができる。
【0023】請求項9に係る発明は、ワークの厚さを測
定するワーク厚さ測定手段が設けられており、前記制御
装置は、前記ワーク厚さ測定手段によって測定された前
記ワークの厚さに基づいて、前記ワークの厚さ方向に対
する前記回転砥石の位置および移動量を補正する制御を
行うことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのい
ずれか1項に記載のワークの研削装置である。
【0024】請求項9に係る発明によれば、ワークの厚
さを測定し、このワークの厚さに基づいてワークの厚さ
方向に対する回転砥石の位置および移動量を補正してい
る。ここで、回転砥石をZ軸方向に移動させる際、ワー
クの高さ方向中央部を中心として回転砥石をZ軸方向に
揺動させるが、ワークの厚さを測定していることによ
り、高い精度でワークのZ軸方向中間位置を定めること
ができる。
【0025】請求項10に係る発明は、円形薄板よりな
るワークをワーク保持手段で保持し、前記ワークをその
中心軸線周りに回転させるとともに、円盤状の回転砥石
を前記ワークの平面と平行な軸線周りに回転させなが
ら、前記回転砥石を前記ワークのエッジ部に沿って表裏
両面間を相対送り移動させて前記ワークのエッジ部を研
削するにあたり、砥石径センサによって前記回転砥石の
径を測定し、前記砥石径センサによって測定された前記
回転砥石の径に基づいて、前記ワークに対する前記回転
砥石の位置および移動量を補正することを特徴とするワ
ークの研削方法である。
【0026】請求項10に係る発明によれば、ワークの
エッジ部を研削するにあたり、回転砥石の径を測定し、
測定された回転砥石の径に基づいて、ワークのエッジ部
の研削を行う際の回転砥石の位置および移動量を補正し
ている。このため、研削を行うことによって回転砥石が
摩耗した場合でも、その摩耗量に応じて回転砥石の位置
および移動量を決めることができる。したがって、精度
の高い研削を行うことができる。
【0027】請求項11に係る発明は、前記回転砥石の
回転支持部に設けた基準面の位置を前記砥石径センサで
測定することによって、砥石径を測定するため砥石径セ
ンサと回転砥石間の相対位置を調整するゼロ調整を行う
ことを特徴とする請求項10に記載のワークの研削方法
である。
【0028】請求項11に係る発明では、砥石測定のた
め砥石径センサと回転砥石間の相対位置を調整するゼロ
調整を行う。このため、たとえば回転支持部や他の機構
が熱膨張した場合であっても、高い精度をもって砥石径
センサにより計測を行うことができる。
【0029】請求項12に係る発明は、前記回転砥石で
前記ワークを研削したときに前記回転砥石が摩耗した量
を予め測定しておき、前記回転砥石によって連続して前
記ワークの加工を行うにあたり、前記距離センサによっ
て前記回転砥石の径を測定し、測定された前記回転砥石
の径に基づいて前記ワークの研削を行った後、他のワー
クの研削を行うにあたり、前記回転砥石の摩耗量を、予
め記憶された前記ワークの研削時における前記回転砥石
の摩耗量に基づいて求めることを特徴とする請求項10
または請求項11に記載のワークの研削方法である。
【0030】請求項12に係る発明によれば、研削によ
って摩耗する回転砥石の量を予め測定しておき、この測
定値に基づいて回転砥石の径を推定している。このた
め、研削が終了した後に必ず回転砥石の径を測定する必
要はなくなるので、回転砥石の径を測定する時間分のサ
イクルタイムを短縮することができる。
【0031】請求項13に係る発明は、仕上ワーク径セ
ンサによって前記回転砥石によってエッジ部を仕上研削
された仕上ワークの径を測定し、前記回転砥石で前記ワ
ークを研削したときに前記回転砥石が摩耗した量を予め
求めておき、前記回転砥石によって連続して前記ワーク
のエッジ部の研削を行うにあたり、前記仕上ワーク径セ
ンサで測定された前記仕上ワークの径が所定の公差内で
あるときは、前記砥石径センサによって前記回転砥石の
径を求めてワークの研削を行った後、他のワークの研削
を行う際に、前記回転砥石の径を、予め記憶された前記
ワークの研削時における前記回転砥石の摩耗量に基づい
て求め、前記仕上ワークの径が所定の公差を超えたとき
には、前記砥石径センサによって前記回転砥石の径を求
めることを特徴とする請求項10から請求項12のうち
のいずれか1項に記載のワークの研削方法である。
【0032】請求項13に係る発明によれば、仕上研削
が終了した後のワークの径を測定し、仕上ワークの径が
所定の公差内である場合には、砥石径センサによる回転
砥石の径の測定を行わないものである。仕上ワークの径
が所定の公差内にある場合には、仕上ワークは製品とし
て問題ない。したがって、ワークの径が公差内となるよ
うにワークのエッジ部を研削できているうちは、回転砥
石の径の測定を省略することによって、サイクルタイム
を短縮することができる。
【0033】請求項14に係る発明は、前記ワークの中
心軸線に平行な軸線周りに回転する円筒研削用回転砥石
で前記ワークのエッジ部を荒取りした後、荒取りされた
前記ワークの径をワーク径センサで測定し、前記ワーク
径センサによって測定された前記ワークの径に基づい
て、前記ワークに対する前記回転砥石の位置および移動
量を補正することを特徴とする請求項10から請求項1
3のうちのいずれか1項に記載のワークの研削方法であ
る。
【0034】請求項14に係る発明によれば、回転砥石
によって研削される前にワークの径を測定し、測定され
たワークの径に基づいてワークに対する回転砥石の位置
および移動量を求めている。このため、ワークの荒取り
を行った際にワークの形状が多少予定の形状からはずれ
ていたとしても、高い精度でワークのエッジ部の研削を
行うことができる。
【0035】請求項15に係る発明は、前記ワーク保持
手段の縁部の位置を前記ワーク径センサで測定すること
によって、ワーク径測定のためのワーク径センサとワー
ク間の相対位置を調整するゼロ調整を行うことを特徴と
する請求項14に記載のワークの研削方法である。
【0036】請求項15に係る発明では、ワーク径測定
のためのワーク径センサとワーク間の相対位置を調整す
るゼロ調整を行う。したがって、ワーク保持手段などに
熱膨張などがあった場合であっても、高い精度でワーク
径を測定することができる。
【0037】請求項16に係る発明は、前記回転砥石の
回転支持部側に設けられた変位測定センサによって前記
ワーク保持手段の軸線方向の変位を測定し、前記変位測
定センサの測定結果の基づいて前記軸線方向におけるワ
ークと回転砥石間の相対位置を制御することを特徴とす
る請求項10から請求項15のうちのいずれか1項に記
載のワークの研削方法である。
【0038】請求項16に係る発明によれば、ワークを
保持するワーク保持手段の軸線方向に変位を変位測定セ
ンサで測定し、ワークと回転砥石の相対位置を制御して
いる。このため、ワークの厚さに多少のバラツキがあっ
ても、高い精度でワークの研削を行うことができる。
【0039】請求項17に係る発明は、ワークの厚さを
ワーク厚さ測定手段によって測定し、前記ワーク厚さ測
定手段によって測定されたワークの厚さに基づいて、前
記ワークの厚さ方向に対する前記回転砥石の位置および
移動量を補正することを特徴とする請求項10から請求
項16のうちのいずれか1項に記載のワークの研削方法
である。
【0040】請求項17に係る発明によれば、回転砥石
をZ軸方向に移動させる際、ワークの高さ方向中央部を
中心として回転砥石をZ軸方向に揺動させるが、ワーク
の厚さを測定していることにより、高い精度でワークの
Z軸方向中間位置を定めることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明
に係る研削装置の部分破断平面図である。図1に示すよ
うに、本実施形態に係る研削装置1は、ベッド2を有し
ており、このベッド2上における左側に搬入ステーショ
ン3が設けられている。また、ベッド2上における中央
部には研削部4が設けられており、さらに、右側には搬
出ステーション5が設けられている。また、研削装置1
を全体的に制御する制御装置6が設けられている。
【0042】搬入ステーション3には、カセット11が
設けられている。このカセット11には、半導体ウェー
ハなどの円形薄板よりなるワークWであって加工前のも
のが複数枚収納されている。カセット11の後方には、
搬入ロボット12が設けられており、この搬入ロボット
12によって、加工前のワークWがカセット11から取
り出される。さらに、カセット11の左側には、研削前
のワークWの高さを測定するワーク厚さ測定手段である
4つの接触式の厚さセンサ13が設けられている。搬送
ロボット12によってカセット11から取り出されたワ
ークWは、厚さセンサ13によってその厚さが測定さ
れ、同時に不良ワークを検出する。厚さセンサ13は、
制御装置6に電気的に接続されており、厚さセンサ13
によって測定されたワークWの厚さは、制御装置6に出
力される。制御装置6は、測定されたワークWの厚さに
基づいてワークWの厚さ方向における中心を算出し、Z
軸方向におけるワークWの送り基準位置を決定する。厚
さセンサ13によって厚さが測定されたワークWは、搬
送ロボット12によって研削部4へと搬送される。
【0043】また、ベッド2の右側に設けられた搬出ス
テーション5には、研削部4によって研削されたワーク
Wを搬出するための搬出ロボット14が設けられている
とともに、この搬出ロボット14の前方には、仕上ワー
ク径測定手段である幅センサ15が設けられている。幅
センサ15は、ワークWの直径に位置する2点に設けら
れた付き当て用の板15aとセンサが取り付けられた押
し当て板15bとをワークWに接触させワークWの外径
を測定する。また、搬出ロボット14の斜め前方には、
洗浄装置16が設けられている。さらには、破線で示す
ように、複数のワークWを収納するためのカセット17
が設けられている。搬出ロボット14は、研削部4で研
削された本発明の仕上ワークとなるワークWを受け取
り、洗浄装置16に搬送して、ワークWを洗浄装置16
で洗浄する。洗浄後、搬出ロボット14は、ワークWを
幅センサ15に搬送してワークWの外径を測定する。幅
センサ15は、制御装置6に電気的に接続されており、
測定されたワークWの幅は制御装置6に出力される。制
御装置6は、測定された外径に基づいて、ワークWの仕
上がりを確認する。ワークWの外径の測定が済んだら、
ワークWをカセット17に収納する。
【0044】さらに、ベッド2の中央部に位置する研削
部4には、図2に示すように、コラム21が立設されて
いる。コラム21の側面には、上下方向に延在するガイ
ドレール22が取り付けられており、ガイドレール22
に沿って摺動可能なZ軸サドル23が設けられている。
Z軸サドル23には、Z軸方向に延びる軸線L1周りに
回転可能な回転軸24がブラケットを介して回転自在に
取り付けられている。回転軸24の下端には、ワークW
を吸着保持するワーク保持手段となる吸盤25が設けら
れている。
【0045】さらに、Z軸サドル23上には回転軸24
と連結したワーク回転用モータ26が配設されている。
このワーク回転用モータ26により回転軸24を回転さ
せることによって、吸盤25に吸着保持されたワークW
がその中心軸線となる軸線L1周りに回転するようにな
っている。また、コラム21上にはZ軸移動用モータ2
7が配設され、Z軸移動用モータ27の下方にはZ軸方
向に延在するボールネジ28が設けられている。さら
に、Z軸サドル23には、ボールネジ28がねじ込まれ
るナット29が固定されている。そして、Z軸移動用モ
ータ27でボールネジ28を回転させることにより、ナ
ット29を介してZ軸サドル23をZ軸方向に移動させ
ることができるようになっている。
【0046】また、ベッド2上には、図3にも示すよう
に、研削手段30が設けられている。研削手段30は、
ベッド2上に敷設されたX軸方向(左右方向)に延在す
るガイドレール31,31を有している。このガイドレ
ール31,31に沿ってX軸方向に摺動可能な支持テー
ブル32が設けられている。支持テーブル32上には、
サドル33が一対のガイドロッド34,34を介してY
軸方向(前後方向)に移動可能となるように支持されて
いる。
【0047】さらに、ベッド2には、X軸移動用モータ
35が配設され、X軸移動用モータ35の右方にはX軸
方向に延在するボールネジ36が設けられている。支持
テーブル32には、ボールネジ36がねじ込まれるナッ
ト37が固定されており、X軸移動用モータ35によっ
てボールネジ36を回転させることにより、ナット37
を介して支持テーブル32をX軸方向に移動できるよう
になっている。また、支持テーブル32の後部には、Y
軸移動用モータ38が配設され、Y軸移動用モータ38
の前方にはY軸方向に延在するボールネジ39が配設さ
れている。サドル33には、ボールネジ39がねじ込ま
れるナット40が固定されており、Y軸移動用モータ3
8によってボールネジ39を回転させることにより、ナ
ット40を介してサドル33をY軸方向に移動できるよ
うになっている。
【0048】また、サドル33上には、回転砥石の回転
支持部を構成する回転砥石用モータ41およびそのハウ
ジングに固定されたヘッド部41Aが設けられており、
このヘッド部41Aからは、回転軸42が突設されてい
る。この回転軸42には、円盤状の回転砥石となる荒砥
石43および仕上砥石44が所定の間隔をおいて取り付
けられている。そして、回転砥石用モータ41で回転軸
42を回転させることにより、荒砥石43および仕上砥
石44をワークWの平面と平行な軸線L2周りに回転さ
せることができるようになっている。
【0049】かくして、回転砥石用モータ41によって
荒砥石43および仕上砥石44をワークWの平面と平行
な軸線L2周りに回転させながら、X軸移動用モータ3
5およびY軸移動用モータ38を回転させることによ
り、荒砥石43および仕上砥石44をワークWのエッジ
部に沿って表裏両面を相対送り移動させるようになって
いる。
【0050】さらに、支持テーブル32の左側後部に
は、図2に示すように、円筒研削用モータ45が設けら
れており、この円筒研削用モータ45の上面には、回転
軸46が突設されている。この回転軸46には、円筒研
削用回転砥石である平形荒砥石47が取り付けられてい
る。そして、円筒研削用モータ45で回転軸46を回転
させることにより、平形荒砥石47をワークWの回転軸
となる軸線L1と平行な軸線L3周りに回転させること
ができるようになっている。
【0051】また、回転砥石用モータ41のハウジング
外面には、図4にも示すように、ブラケット51を介し
てワーク保持手段のZ軸変位を測定する変位測定センサ
52が設けられている。この変位測定センサ52は、光
学式の非接触型センサであり、測定時には、ワークWが
吸盤40に取り付けられていない状態で吸盤40の下面
側に対向配置され、測定用基準位置での吸盤40の下面
をZ軸方向位置を測定する。この変位測定センサ52
は、図1に示すように、制御装置6に電気的に接続され
ており、測定したZ軸方向位置を制御装置6に出力す
る。このZ軸方向位置に基づいて、制御装置6は、熱膨
張による回転軸42、吸盤40などのワーク保持機構の
Z軸方向の伸びを検知し、研削時、ワークWのZ軸方向
の送り基準位置を調整する。
【0052】さらに、荒砥石43および仕上砥石44の
半径方向外方に配置されて、荒砥石43および仕上砥石
44の外径を測定する砥石径センサ53が設けられてい
る。この砥石径センサ53は、図5にも示すように、ロ
ータリドレッサ53Bを設けたブラケット54に取り付
けられており、接触子53Aを有している。この接触子
53Aは、シリンダ機構53Cによって進退可能となっ
ている。荒砥石43または仕上砥石44の径の測定を行
う際には、測定対象となる砥石を測定位置に移動させて
接触子53Aに対向させた状態で、シリンダ機構53C
によって接触子53Aを測定対象の砥石と接触するまで
前進させる。このとき、接触子53Aが前進した距離に
よって測定対象の砥石の外径が測定される。また、砥石
径センサ53は、図1に示すように、制御装置6に電気
的に接続されており、測定した荒砥石43または仕上砥
石44の外径を制御装置6に出力している。
【0053】制御装置6は、測定された砥石43,44
の外径から砥石43,44の摩耗量を検出し、砥石4
3,44のY軸方向の送り量、およびワークWのZ軸方
向の送り量を調整する。また、砥石43,44の摩耗量
が大きいと判断したときは、制御装置6は、砥石43,
44を交換するように作業者に警告する。また、砥石径
センサ53においても、砥石径センサ53を取り付ける
ブラケット54や砥石43,44が取り付けられる回転
支持部の熱変形あるいはY軸送り機構の熱変位など、構
造的な位置変位を補正するため、砥石径センサ53と砥
石43,44との相対位置を調整するゼロ合わせを行な
う。このゼロ合わせは、ヘッド部41Aに設けられてた
基準ブロック53Dの基準面53Eに砥石径センサ53
の接触子53Aを突き当てることにより行われる。
【0054】さらに、平形荒砥石47の左後方には、吸
盤25に吸着保持されたワークWの外径を測定するワー
ク径センサ55が設けられている。このワーク径センサ
55は、図6に示すように、載置台56上に載置された
ケース55Aを有しており、このケース55Aの中に接
触子55Bが設けられている。この接触子55Bは、シ
リンダ機構55Cによって進退可能とされている。そし
て、ワークWの外径を測定する際には、シリンダ機構5
5Cによって接触子55BをワークWに接触するまで前
進させる。接触子55BがワークWに接触したら、接触
子55Bの前進を停止する。このときの接触子55Bの
突出量からワークWの外径が求められる。また、このワ
ーク径センサ55は、制御装置6に電気的に接続されて
おり、荒取り後のワークWの外径を制御装置6に出力す
る。
【0055】制御装置6は、測定されたワークWの外径
に基づいて平型荒砥石47の摩耗量を検知する。そし
て、荒取り工程におけるワークWの切込み量が一定とな
るように、平型荒砥石47のX軸方向の送り量を調整す
る。また、ワークWが所定量研削されていないとき、制
御装置6は平型荒砥石47の摩耗量が大きいと判断し、
平型荒砥石47を交換するように作業者に警告する。ま
た、ワーク径センサ55を取り付ける取付け台や、回転
軸28、吸盤25などのワーク保持機構が研削加工中の
熱によって膨張し、測定に悪影響を及ぼすことを考慮し
て、熱膨張によるこれらの変位を補正するようにワーク
径センサ55と吸盤25との相対位置を調整するゼロ合
わせを行う。このゼロ合わせは、吸盤25の外周エッジ
部にワーク径センサ55の接触子55Bを突き当てるこ
とによって行われる。
【0056】次に、本発明に研削装置1を用いてワーク
Wのエッジ部を研削する場合の研削方法について説明す
る。図1に示す研削装置1においては、搬入ロボット1
2が搬入ステーション3におけるカセット11からワー
クWを取り出し、厚さセンサ13上に載置する。厚さセ
ンサ13によって、研削前のワークWの厚さを測定す
る。測定したワークWの厚さは制御装置6に送信され
る。ワークWの厚さを測定したら、搬入ロボット12で
ワークWを保持して研削部4まで搬送し、図2に示す研
削部4における吸盤25にワークWの片面(表面)を保
持させる。このとき、吸盤25が設けられている回転軸
24の中心軸線となる軸線L1にワークWの中心が位置
するようにしてワークWを吸盤25に保持させる。
【0057】吸盤25でワークWを吸着保持したら、Z
軸移動用モータ27によってZ軸サドル23を下降さ
せ、ワークWが平形荒砥石47に対応する高さ移動位置
に移動配置される。この状態で、図7(a)に示すよう
に、図2に示すワーク回転用モータ26でワークWを軸
線L1周りに回転させるとともに、円筒研削用モータ4
5で平形荒砥石47を軸線L2周りに回転させてワーク
Wのエッジ部WEの荒取りを行う。この荒取りを行うと
同時に、X軸移動用モータ35で支持テーブル32を介
して平形荒砥石47をX軸方向に徐々に移動させる。こ
うして、図7(b)に仮想線で示すように、ワークWの
エッジ部WEが円筒研削によって荒取りされる。
【0058】ワークWのエッジ部WEの荒取りが終了し
たら、ワークWを吸盤25で保持したままの状態でX軸
移動用モータ35で支持テーブル32を左方に移動さ
せ、荒砥石43をワークWの軸線L1と対応する位置に
移動配置させる。続いて、ワーク回転用モータ26でワ
ークWを回転させるとともに、砥石回転用モータ41に
より、ワークWの平面と平行でかつワークWの半径方向
と直交する方向に延びる軸線L3周りに荒砥石43を回
転させる。
【0059】これと同時に、制御装置6に予め設定され
たNCプログラムに基づいて図8に示すように、ワーク
Wを図2に示すZ軸移動用モータ27でZ軸方向に移動
させるとともに、荒砥石43をY軸移動用モータ38で
Y軸方向に移動させる。かかる同時2軸制御によって、
荒砥石43をワークWの平面と平行な軸線L3を中心に
回転させながらワークWのエッジ部WEに沿って表裏両
面間を相対送り移動させ、ワークWのエッジ部WEがた
とえば先端円弧状の先細り形状となるように荒研削され
る。
【0060】ワークWのエッジ部WEの荒研削が済んだ
ら、砥石径センサ53によって研削後の荒砥石43の径
を測定する。このとき、砥石径センサ53は、基準ブロ
ック53Dの基準面53Eを測定してゼロ調整した状態
で荒砥石43の径を測定する。測定された荒砥石43の
径は、砥石径センサ53から制御装置6に出力される。
【0061】荒砥石43の径の測定が済んだら、X軸移
動用モータ35によって支持テーブル32を左方に移動
させ、仕上砥石44がワークWの軸線L1と対応する位
置に移動配置される。続いて、ワーク回転用モータ26
でワークWを回転させるとともに、砥石回転用モータ4
1により、ワークWの平面と平行でかつワークWの半径
方向と直交する方向に延びる軸線L3周りに仕上砥石4
4を回転させる。このとき、荒砥石43による荒研削を
行った場合と同様に、ワークWがZ軸移動用モータ27
でZ軸方向に移動させられるとともに、仕上砥石44が
Y軸移動用モータ38でY軸方向に移動させられる。か
かる同時2軸制御によって、仕上砥石44をワークWの
平面と平行な軸線L3を中心に回転させながらワークW
のエッジ部WEに沿って表裏両面間を相対送り移動させ
る。こうして、先端円弧状の先細り形状となるように荒
研削されたワークWの形状に沿って仕上砥石44が送り
移動させられて、ワークWのエッジ部WEの仕上研削が
行われる。ワークWのエッジ部WEの仕上研削が済んだ
ら、砥石径センサ53によって仕上研削後の仕上砥石4
4の径を測定する。この場合、仕上研削後の仕上砥石4
4の径を測定する際には、砥石径センサ53の接触子5
3Aを基準ブロック53Dの基準面53Eに突き当てる
ことによって、ゼロ合わせが行われる。測定された仕上
砥石44の径は、砥石径センサ53から制御装置6に出
力される。
【0062】こうして、エッジ部WEの仕上研削が行わ
れたワークWは、仕上ワークとして搬出ステーション5
における搬出ロボット14によって搬出ステーション5
に搬出され、洗浄装置16に搬送される。洗浄装置16
においてワークWが洗浄されると、次にワークWは搬出
ロボット14によって幅センサ15上に載置される。幅
センサ15においては、載置されたワークWの径を測定
し、ワークWの径を制御装置6に出力する。ワークWの
径を測定したら、搬出ロボット14によってワークWを
保持し、カセット17に収納する。
【0063】以上の手順に沿って、本実施形態に係るワ
ークの研削方法が行われるが、本実施形態においては、
厚さセンサ13、幅センサ15、変位測定センサ52、
砥石径センサ53、およびワーク径センサ55によって
測定される。これらの測定値に基づいて、ワークWに対
する荒砥石43や仕上砥石44の位置および移動量の補
正がなされる。その補正を行いながらワークを研削する
手順を第1の研削方法として、図9に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0064】まず、搬入ロボット12によってワークW
を厚さセンサ13に搬入し、厚さセンサ13でワークW
の厚さを測定する(S1)。制御装置6では、厚さセン
サ13で測定されたワークWの厚さを確認する。次に、
搬入ロボット12によってワークWを研削部4の吸盤2
5に保持させる。
【0065】続いて、吸盤25でワークWを吸着保持し
たこの状態で、ワークWおよび平型荒砥石47を回転さ
せて、ワークWのエッジ部を荒取りする(S2)。この
ときのワークWと平形荒砥石47の相対的な位置関係
は、所定のNCプログラムに基づいて決定される。続い
て、ワーク径センサ55によって、荒取りした後のワー
クWの径を測定する(S3)。このワークWの径を測定
する際には、ワーク径センサ55の接触子55Bを吸盤
25の外周エッジ部に突き当てることによって、ゼロ合
わせが行われる。一方、荒砥石43では複数回の荒研削
が行われており、前回のワークWの研削が終了した後に
は、砥石径センサ53によって荒砥石43の径を測定し
ている(S4)。このとき、荒砥石43の摩耗が激し
く、交換時期となったか否かを判断し(S5)、交換時
期であると判断したら砥石を交換しておく(S6)。
【0066】こうして、ワークWの厚さおよび径および
荒砥石43の径を測定したら、制御装置6において、ワ
ークWに対する荒砥石43の相対的な位置決めを行う
(S7)。荒砥石43の位置決めは、まず予め設定され
たNCプログラムに対して、測定されたワークWの厚さ
に基づく補正をすることによって行われ、ワークWのZ
軸方向の高さ中心と荒砥石43の回転中心となる軸線L
2が同じ高さとなるように調整される。次に、ワークW
の径および荒砥石43の径に基づいて、荒砥石43の位
置決めが行われる。この荒砥石43の位置決めも同様
に、予め設定されたNCプログラムに対して、測定され
たワークWの径および荒砥石43の径に基づく補正をす
ることによって行われる。
【0067】荒砥石43の位置決めが行われたら、ワー
クWのエッジ部の荒研削を行う(S8)。この荒研削を
行う際のワークWのZ軸方向への揺動幅および荒砥石4
3のY軸方向への揺動幅は、予めNCプログラムにより
設定されているが、ワークWのZ軸方向への揺動幅は、
測定されたワークWの厚さに基づいて補正され、荒砥石
43のY軸方向への揺動幅は、ワークWの径および荒砥
石43の径に基づいて補正される。荒砥石43による荒
研削が終了したら、同様の手順によって仕上砥石44に
よる仕上研削が行われる。こうして、ワークWのエッジ
部WEの研削が終了する。
【0068】ワークWのエッジ部WEの研削が終了した
ら、ワークWは、図1に示す搬出ロボット14によっ
て、搬出ステーション5に搬出され、洗浄装置16で洗
浄される。
【0069】以後、ワークの研削を終了するか否かを判
断し(S9)、終了しない場合にはステップS1に戻っ
て、搬入ロボット12によって次のワークWを厚さセン
サ13に搬入し、厚さセンサ13でワークWの厚さを測
定する。一方、ワークの研削を終了する場合には、その
まま終了する。
【0070】続いて、第2の研削方法について図10に
示すフローチャートを参照して説明する。前記第1の研
削方法では、ワークW、荒砥石43、および仕上砥石4
4の径などの測定を随時行っていたので、サイクルタイ
ムが長くなってしまうものであるが、第2の研削方法で
は、この点を改善することに着目している。
【0071】まず、搬入ロボット12によってワークW
を厚さセンサ13に搬入し、厚さセンサ13でワークW
の厚さを測定する(S11)。次に、搬入ロボット12
によってワークを研削部4の吸盤25に保持させる。こ
の状態で、ワークWおよび平型荒砥石47を回転させ
て、ワークWのエッジ部を荒取りする(S12)。この
ときのワークWと平形荒砥石47の相対的な位置関係
は、所定のNCプログラムに基づいて決定される。ここ
までの工程は前記第1の研削方法と同じである。
【0072】続いて、第2の研削方法では、荒砥石43
でワークWを研削したときの荒砥石43が摩耗する量を
予め測定しておき、その摩耗量が制御装置6に記憶され
ている。そして、研削が行われた履歴から荒砥石43の
使用回数を求め、荒砥石43の最初の径、荒砥石43の
使用回数、および荒砥石43の摩耗量に基づいて、荒砥
石43の径を推定する(S13)。
【0073】こうして荒砥石43の径を推定したら、制
御装置6において、ワークWに対する荒砥石43の相対
的な位置決めを行う(S14)。この位置決めは、まず
予め設定されたNCプログラムに対して、測定されたワ
ークWの厚さに基づく補正をすることによって行われ、
ワークWのZ軸方向の高さ中心と荒砥石43の回転中心
となる軸線L2が同じ高さとなるように調整される。次
に、ワークWの径および荒砥石43の径に基づいて、荒
砥石43の位置決めが行われる。この荒砥石43の位置
決めも同様に、予め設定されたNCプログラムに対し
て、推定されたワークWの径および荒砥石43の径に基
づく補正をすることによって行われる。
【0074】荒砥石43の位置決めが行われたら、ワー
クWのエッジ部の荒研削を行う(S15)。この荒研削
を行う際のワークWのZ軸方向への揺動幅および荒砥石
43のY軸方向への揺動幅は、予めNCプログラムによ
り設定されているが、ワークWのZ軸方向への揺動幅
は、測定されたワークの厚さに基づいて補正され、荒砥
石43のY軸方向への揺動幅は、推定されたワークWの
径および荒砥石43の径に基づいて補正される。荒砥石
43による荒研削が終了したら、同様の手順によって仕
上砥石44による仕上研削が行われる。こうして、ワー
クWのエッジ部WEの研削が終了する。
【0075】ワークWのエッジ部WEの研削が終了した
ら、ワークWは、図1に示す搬出ロボット14によっ
て、搬出ステーション5に搬出され、洗浄装置16でワ
ークWを洗浄した後、カセット17に収納される。
【0076】以後、ワークの研削を終了するか否かを判
断し(S16)、終了しない場合にはステップS1に戻
って、搬入ロボット12によって次のワークWを厚さセ
ンサ13に搬入し、厚さセンサ13でワークWの厚さを
測定する。一方、ワークの研削を終了する場合には、そ
のまま終了する。
【0077】このように、第2の研削方法では、荒砥石
43および仕上砥石44の径を測定する必要がないの
で、全体工程のサイクルタイムを大幅に短縮することが
できる。しかしその反面、荒砥石43および仕上砥石4
4の砥石径をまったく測定しないのでは、研削精度が低
くなっても、そのことに気づかないという事態が考えら
れる。さらには、荒砥石43および仕上砥石44に交換
時期がきたとしても、その交換時期に気づかない事態も
想定される。かかる事態を回避するとともに、全体工程
のサイクルタイムの短縮に寄与する方法について、第3
の研削方法として図11に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0078】第3の実施形態では、搬入ロボット12に
よってワークWを厚さセンサ13に搬入し、厚さセンサ
13でワークWの厚さを測定する(S21)。次に、搬
入ロボット12によってワークWを研削部4の吸盤25
に保持させる。続いて、吸盤25でワークWを吸着保持
したこの状態で、ワークWおよび平型荒砥石47を回転
させて、ワークWのエッジ部を荒取りする(S22)。
このときのワークWと平形荒砥石47の相対的な位置関
係は、所定のNCプログラムに基づいて決定される。そ
の後、ワーク径センサ55によって、荒取りした後のワ
ークWの径を測定する(S23)。
【0079】続いて、制御装置6においては、荒砥石4
3の砥石径を測定した後、荒砥石43によって荒研削を
行った回数Nより、N≧20であるか否かを判断する
(S24)。その結果、N≧20であれば、荒砥石43
の径を推定すると、その誤差が大きくなる可能性が低く
ないと判断して、砥石径センサ53によって荒砥石43
の砥石径を測定する(S25)。なお、このときの閾値
となるNは、本実施形態では20に設定しているが10
や30など、適宜の数に設定することができる。測定さ
れた荒砥石43の径は制御装置6に出力される。制御装
置6において、砥石径センサ53による荒砥石43の径
の測定結果によって荒砥石43の摩耗が激しく、交換時
期となったか否かを判断し(S26)、交換時期である
と判断された場合には、荒砥石43を交換する(S2
7)。一方、荒砥石43の摩耗が激しいということはな
い場合には、荒砥石43の砥石径を測定した後、荒砥石
43によって荒研削を行った回数Nを0にする(S2
8)。
【0080】また、荒砥石43の砥石径を測定した後、
荒砥石43によって荒研削を行った回数N<20の場合
には、荒砥石43の径を推定しても、その誤差は小さい
と考えられるので、荒砥石43の径の測定を行うことな
く、その径を推定する(S29)。ここで、前記第2の
研削方法と同様に、荒砥石43でワークWを研削したと
きの荒砥石43が摩耗する量を予め測定しておき、その
摩耗量が制御装置6に記憶されている。そして、研削が
行われた履歴から、荒砥石43の使用回数を求め、荒砥
石43の最初の径、荒砥石43の使用回数、および荒砥
石43の摩耗量に基づいて、荒砥石43の径を推定す
る。
【0081】こうして、荒砥石43の径を測定または推
定したら、制御装置6において、ワークWに対する荒砥
石43の相対的な位置決めを行う(S30)。この位置
決めは、まず予め設定されたNCプログラムに対して、
測定されたワークWの厚さに基づく補正をすることによ
って行われ、ワークWのZ軸方向の高さ中心と荒砥石4
3の回転中心となる軸線L2が同じ高さとなるように調
整される。次に、ワークWの径および荒砥石43の径に
基づいて、荒砥石43の位置決めが行われる。この荒砥
石43の位置決めも同様に、予め設定されたNCプログ
ラムに対して、測定または推定されたワークWの径およ
び荒砥石43の径に基づく補正をすることによって行わ
れる。
【0082】荒砥石43の位置決めが行われたら、ワー
クWのエッジ部の荒研削を行う(S31)。この荒研削
を行う際のワークWのZ軸方向への揺動幅および荒砥石
43のY軸方向への揺動幅は、予めNCプログラムによ
り設定されているが、ワークWのZ軸方向への揺動幅
は、測定されたワークの厚さに基づいて補正され、荒砥
石43のY軸方向への揺動幅は、測定または推定された
ワークWの径および荒砥石43の径に基づいて補正され
る。荒砥石43による荒研削が終了したら、荒砥石43
の砥石径を測定した後、荒砥石43によって荒研削を行
った回数Nに1を加算する(S32)。荒砥石43によ
る荒研削が終了したら、同様の手順によって仕上砥石4
4による仕上研削が行われる。こうして、ワークWのエ
ッジ部WEの研削が終了する。
【0083】ワークWのエッジ部WEの研削が終了した
ら、ワークWは、図1に示す搬出ロボット14によっ
て、搬出ステーション5に搬出され、カセット17に収
納される。その後、洗浄装置16でワークWを洗浄す
る。
【0084】以後、ワークの研削を終了するか否かを判
断する(S33)。次のワークの研削は行わず、研削作
業を終了する場合には、そのまま終了する。その一方、
研削作業を継続する場合には、エッジ部WEの研削が終
了した本発明の仕上ワークとなるワークWの径を幅セン
サ15によって測定し、制御装置6において、ワークW
のワーク径が公差内にあるか否かを判断する(S3
4)。このときの公差は、ワークの種類などに応じて適
宜設定することができる。また、本発明にいう公差は、
実際の公差に所定のマージンを加えたものも含むもので
ある。
【0085】そして、ワークWの径が公差内にある場合
には、ワークWの径や荒砥石43および仕上砥石44の
砥石径およびワーク径の測定には問題ないとして、ワー
クWの径の測定は省略して、サイクルタイムの短縮を図
る。また、ステップS24に戻って、所定の条件を満た
すことによって、荒砥石43などの砥石径の測定も省略
しても研削精度が著しく劣ることはない。こうして、サ
イクルタイムをさらに短縮することができる。
【0086】一方ワークWの径が公差を超える場合に
は、次に研削するワークのワーク径を測定する(S3
5)。そして、荒砥石43および仕上砥石44の径も測
定するようにする。こうして、研削されたワークWの径
が公差を超えるような場合には、次のワークWの研削を
行う際に必ずワークWの径、荒砥石43、および仕上砥
石44の径を測定することによって、次のワークWの研
削を行った際に、ワークWの径が公差内に入るようにす
ることができる。
【0087】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、前記各実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、荒砥石43および仕上砥石44の
砥石径を測定する砥石径センサ53を回転砥石用モータ
41に取り付けて荒砥石43および仕上砥石44ととも
に動くようにすることができる。こうすることにより、
支持テーブル32などの移動によって荒砥石43や仕上
砥石44が移動する場合に、荒砥石43や仕上砥石44
の移動に伴って砥石径センサ53も移動する。したがっ
て、荒砥石43や仕上砥石44の移動に伴う機械誤差を
除去することができるので、高い精度で砥石径を測定す
ることができる。
【0088】また、前記実施形態では、回転砥石として
荒砥石および仕上砥石を用いているが、荒砥石のみ、あ
るいは仕上砥石のみとする態様とすることもできる。反
対に、回転砥石として番手の異なる3種以上の荒砥石で
ワークのエッジ部の研削を行うこともできる。
【0089】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
および請求項10に係る発明によれば、研削を行うこと
によって回転砥石が摩耗した場合でも、その摩耗量に応
じてワークに対する回転砥石の位置および移動量を決め
ることができる。したがって、精度の高い研削を行うこ
とができる。
【0090】請求項2および請求項11に係る発明によ
れば、たとえば回転支持部や他の機構が熱膨張した場合
であっても、高い精度をもって砥石径センサにより計測
を行うことができる。
【0091】請求項3に係る発明によれば、回転砥石の
移動に伴う機械誤差が砥石径センサの測定値に影響を与
えることがない。したがって、より高い精度で回転砥石
の径を測定することができる。
【0092】請求項4および請求項12に係る発明によ
れば、研削が終了した後に必ず回転砥石の径を測定する
必要はなくなるので、回転砥石の径を測定する時間分の
サイクルタイムを短縮することができる。
【0093】請求項5および請求項13に係る発明によ
れば、仕上ワークの径が所定の公差内にある場合には、
仕上ワークは製品として問題ないので、ワークの径が公
差内となるようにワークのエッジ部を研削できているう
ちは、回転砥石の径の測定を省略することができ、その
分サイクルタイムを短縮することができる。
【0094】請求項6および請求項14に係る発明によ
れば、ワークの荒取りを行った際にワークの形状が多少
予定の形状からはずれていたとしても、高い精度でワー
クのエッジ部の研削を行うことができる。
【0095】請求項7および請求項15に係る発明によ
れば、ワーク保持手段などに熱膨張などがあった場合で
あっても、高い精度でワーク径を測定することができ
る。
【0096】請求項8および請求項16に係る発明によ
れば、このため、ワークの厚さに多少のバラツキがあっ
ても、高い精度でワークの研削を行うことができる。
【0097】請求項9および請求項17に係る発明によ
れば、回転砥石をZ軸方向に移動させる際、ワークの高
さ方向中央部を中心として回転砥石をZ軸方向に揺動さ
せるが、ワークの厚さを測定していることにより、高い
精度でワークのZ軸方向中間位置を定めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削装置の部分破断平面図であ
る。
【図2】本発明に係る研削装置における研削部の側面図
である。
【図3】本発明に係る研削装置における研削部の平面図
である。
【図4】(a)は、本発明に係る研削装置における研削
手段の平面図、(b)は、その側面図である。
【図5】(a)は、本発明に係る研削装置における砥石
径センサの平面図、(b)は、その側面図である。
【図6】(a)は、本発明に係る研削装置におけるワー
ク径センサの平面図、(b)は、その側面図である。
【図7】(a)は、本発明に係る研削装置によってワー
クを荒取りしている状態を示す側面図、(b)は、その
平面図である。
【図8】本発明に係る研削装置によってワークを荒研削
している状態を示す側面図である。
【図9】本発明に係る第1の研削方法の工程を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明に係る第2の研削方法の工程を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明に係る第3の研削方法の工程を示すフ
ローチャートである。
【図12】従来の研削装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 研削装置 2 ベッド 3 搬入ステーション 4 研削部 5 搬出ステーション 6 制御装置 13 厚さセンサ 15 幅センサ 24 回転軸 25 吸盤(ワーク保持手段) 26 ワーク回転用モータ 27 Z軸移動用モータ 30 研削手段 32 支持テーブル 33 サドル 41 回転砥石用モータ 42 回転軸 43 荒砥石(回転砥石) 44 仕上砥石(回転砥石) 45 円筒研削用モータ 46 回転軸 47 平型荒砥石 52 変位測定センサ 53 砥石径センサ 55 ワーク径センサ W ワーク WE (ワークの)エッジ部 L1 軸線(ワークの中心軸線) L2 (ワークの中心軸線に平行な)軸線 L3 (ワークの平面と平行な)軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24B 49/10 B24B 49/10 H01L 21/304 621 H01L 21/304 621E Fターム(参考) 3C029 BB03 DD08 3C034 AA13 BB01 BB37 BB92 BB93 CA01 CA06 CA12 CA22 CA26 CB01 DD08 3C043 BB01 CC03 EE03 3C049 AA03 AA11 AA13 AA16 AA18 AB01 AB03 AB06 AC02 BB06 BB09 BC01 BC02 CA01 CB01 CB03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形薄板よりなるワークを保持するとと
    もに、前記ワークをその中心軸線周りに回転させるワー
    ク保持手段と、 円盤状の回転砥石を有し、この回転砥石を前記ワークの
    平面と平行な軸線周りに回転させながら前記ワークのエ
    ッジ部に沿って表裏両面間を相対送り移動させる研削手
    段と、 前記回転砥石の径を測定する砥石径センサが設けられて
    おり、 前記砥石径センサによって測定された前記回転砥石の径
    に基づいて、前記ワークに対する前記回転砥石の位置お
    よび移動量を補正する制御装置を有することを特徴とす
    るワークの研削装置。
  2. 【請求項2】 前記砥石径センサは、前記回転砥石の回
    転支持部に設けた基準面の位置を測定することによっ
    て、砥石測定のため砥石径センサと回転砥石間の相対位
    置を調整するゼロ調整を行うことを特徴とする請求項1
    に記載のワークの研削装置。
  3. 【請求項3】 前記砥石径センサが前記回転砥石ととも
    に移動するように配設されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のワークの研削装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記回転砥石で前記ワ
    ークを研削したときに前記回転砥石が摩耗した量を予め
    記憶しておき、 前記回転砥石によって連続して前記ワークの加工を行う
    にあたり、前記砥石径センサによって測定された前記回
    転砥石の径に基づいて前記ワークの研削を行った後、他
    のワークの研削を行う際に、前記回転砥石の径を、予め
    記憶された前記ワークの研削による前記回転砥石の摩耗
    量に基づいて求める制御を行うことを特徴とする請求項
    1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のワークの
    研削装置。
  5. 【請求項5】 前記回転砥石によってエッジ部を仕上研
    削された仕上ワークの径を測定する仕上ワーク径センサ
    を有し、 前記制御装置は、前記回転砥石で前記ワークを研削した
    ときに前記回転砥石が摩耗した量を予め記憶しておき、 前記回転砥石によって連続して前記ワークのエッジ部の
    研削を行うにあたり、前記仕上ワークの径が所定の公差
    内であるときには、前記砥石径センサによって前記回転
    砥石の径を求めてワークの研削を行った後、他のワーク
    の研削を行う際に、前記回転砥石の径を、予め記憶され
    た前記ワークを研削したときに前記回転砥石が摩耗した
    量に基づいて求め、 前記仕上ワークの径が所定の公差を超えたときには、前
    記砥石径センサによって前記回転砥石の径を求める制御
    を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のうちい
    ずれか1項に記載のワークの研削装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークの中心軸線に平行な軸線周り
    に回転して前記ワークのエッジ部を荒取りする円筒研削
    用回転砥石を有し、 前記ワーク保持手段に保持されたワークの径を測定する
    ワーク径センサが設けられており、 前記制御装置は、前記ワーク径センサによって測定され
    た前記ワークの径に基づいて、前記ワークに対する前記
    回転砥石の位置および移動量を補正する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1
    項に記載のワークの研削装置。
  7. 【請求項7】 前記ワーク径センサは、ワーク保持手段
    の縁部の位置を測定することによって、ワーク径測定の
    ためのワーク径センサとワーク間の相対位置を調整する
    ゼロ調整を行うことを特徴とする請求項6に記載のワー
    ク研削装置。
  8. 【請求項8】 前記回転砥石の回転支持部側に前記ワー
    ク保持手段の軸線方向の変位を測定する変位測定センサ
    が設けられており、 前記制御装置は前記変位測定センサの測定結果に基づい
    て、前記軸線方向におけるワークと回転砥石間の相対位
    置を制御することを特徴とする請求項1から請求項7の
    うちのいずれか1項に記載のワーク研削装置。
  9. 【請求項9】 ワークの厚さを測定するワーク厚さ測定
    手段が設けられており、 前記制御装置は、前記ワーク厚さ測定手段によって測定
    された前記ワークの厚さに基づいて、前記ワークの厚さ
    方向に対する前記回転砥石の位置および移動量を補正す
    る制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項8の
    うちのいずれか1項に記載のワークの研削装置。
  10. 【請求項10】 円形薄板よりなるワークをワーク保持
    手段で保持し、前記ワークをその中心軸線周りに回転さ
    せるとともに、 円盤状の回転砥石を前記ワークの平面と平行な軸線周り
    に回転させながら、前記回転砥石を前記ワークのエッジ
    部に沿って表裏両面間を相対送り移動させて前記ワーク
    のエッジ部を研削するにあたり、 砥石径センサによって前記回転砥石の径を測定し、 前記砥石径センサによって測定された前記回転砥石の径
    に基づいて、前記ワークに対する前記回転砥石の位置お
    よび移動量を補正することを特徴とするワークの研削方
    法。
  11. 【請求項11】 前記回転砥石の回転支持部に設けた基
    準面の位置を前記砥石径センサで測定することによっ
    て、砥石径を測定するため砥石径センサと回転砥石間の
    相対位置を調整するゼロ調整を行うことを特徴とする請
    求項10に記載のワークの研削方法。
  12. 【請求項12】 前記回転砥石で前記ワークを研削した
    ときに前記回転砥石が摩耗した量を予め測定しておき、 前記回転砥石によって連続して前記ワークの加工を行う
    にあたり、前記距離センサによって前記回転砥石の径を
    測定し、測定された前記回転砥石の径に基づいて前記ワ
    ークの研削を行った後、他のワークの研削を行うにあた
    り、 前記回転砥石の摩耗量を、予め記憶された前記ワークの
    研削時における前記回転砥石の摩耗量に基づいて求める
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の
    ワークの研削方法。
  13. 【請求項13】 仕上ワーク径センサによって前記回転
    砥石によってエッジ部を仕上研削された仕上ワークの径
    を測定し、 前記回転砥石で前記ワークを研削したときに前記回転砥
    石が摩耗した量を予め求めておき、 前記回転砥石によって連続して前記ワークのエッジ部の
    研削を行うにあたり、前記仕上ワーク径センサで測定さ
    れた前記仕上ワークの径が所定の公差内であるときは、
    前記砥石径センサによって前記回転砥石の径を求めてワ
    ークの研削を行った後、他のワークの研削を行う際に、
    前記回転砥石の径を、予め記憶された前記ワークの研削
    時における前記回転砥石の摩耗量に基づいて求め、 前記仕上ワークの径が所定の公差を超えたときには、前
    記砥石径センサによって前記回転砥石の径を求めること
    を特徴とする請求項10から請求項12のうちのいずれ
    か1項に記載のワークの研削方法。
  14. 【請求項14】 前記ワークの中心軸線に平行な軸線周
    りに回転する円筒研削用回転砥石で前記ワークのエッジ
    部を荒取りした後、 荒取りされた前記ワークの径をワーク径センサで測定
    し、 前記ワーク径センサによって測定された前記ワークの径
    に基づいて、前記ワークに対する前記回転砥石の位置お
    よび移動量を補正することを特徴とする請求項10から
    請求項13のうちのいずれか1項に記載のワークの研削
    方法。
  15. 【請求項15】 前記ワーク保持手段の縁部の位置を前
    記ワーク径センサで測定することによって、ワーク径測
    定のためのワーク径センサとワーク間の相対位置を調整
    するゼロ調整を行うことを特徴とする請求項14に記載
    のワークの研削方法。
  16. 【請求項16】 前記回転砥石の回転支持部側に設けら
    れた変位測定センサによって前記ワーク保持手段の軸線
    方向の変位を測定し、 前記変位測定センサの測定結果の基づいて前記軸線方向
    におけるワークと回転砥石間の相対位置を制御すること
    を特徴とする請求項10から請求項15のうちのいずれ
    か1項に記載のワークの研削方法。
  17. 【請求項17】 ワークの厚さをワーク厚さ測定手段に
    よって測定し、 前記ワーク厚さ測定手段によって測定されたワークの厚
    さに基づいて、前記ワークの厚さ方向に対する前記回転
    砥石の位置および移動量を補正することを特徴とする請
    求項10から請求項16のうちのいずれか1項に記載の
    ワークの研削方法。
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