JPH1015800A - 研削加工方法 - Google Patents

研削加工方法

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JPH1015800A
JPH1015800A JP17602596A JP17602596A JPH1015800A JP H1015800 A JPH1015800 A JP H1015800A JP 17602596 A JP17602596 A JP 17602596A JP 17602596 A JP17602596 A JP 17602596A JP H1015800 A JPH1015800 A JP H1015800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数値制御装置を備えた研削装置の砥石によっ
て被加工物を加工する際、加工中に砥石の磨耗が生じて
も高い形状精度での加工を容易にする。 【解決手段】 被加工物11に設計形状30を加工する
ように、回転するディスク型砥石12をこの砥石の中心
軌跡Xで示す軌跡Xに沿って移動させると、被加工物1
1の回転軸線1O上の面頂位置では砥石の磨耗により外
径が変化している。この変化量に伴って形状誤差ΔL1の
分だけ面頂位置で砥石16に切り込みを与えると、被加
工物が回転しているのでその後の被加工物の加工面が極
めて設計形状30に近似して加工が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやムービー
などの光学系に光学素子として使用される非球面レンズ
の非球面形状、あるいはこれら非球面レンズをモールデ
イングなどで成形して製作する際に用いる非球面金型の
非球面形状などの研削加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非球面形状などの研削加工を行う研削装
置としては、数値制御装置を備えたものや倣いカムを用
いたものがあり、さらに特開平6−3160号公報記載
のものが知られている。該特開平6−3160号公報記
載の非球面研削装置はスピンドルに保持された非球面レ
ンズをディスク型砥石により高精度で加工するために、
砥石の磨耗量に応じて砥石を動かすように砥石の磨耗補
正制御装置を有している。 図6に非球面研削装置のブ
ロック図を、図7に該装置における形状補正動作の原理
図を示す。
【0003】図6の装置によると、ディスク型砥石10
1により研削加工された非球面加工後の被加工物102
をワ−クスピンドル103から取り外し、この被加工物
102の加工面を計測した結果、加工面に形状誤差が生
じると、その誤差分を砥石磨耗補正制御装置104に入
力して演算を行い、磁気軸受コントローラ105を介し
て磁気軸受スピンドル106を移動させることでディス
ク型砥石101を動かし、ディスク型砥石101の磨耗
による加工面の形状誤差を補正するものである。 図7
(a)、(b)を用いて具体的に動作原理を説明する。
(a)は砥石磨耗により形状誤差を生じた状態図、
(b)は砥石磨耗の補正方法を示す図である。図7
(a)、(b)において101aは設計半径のディスク
型砥石、101bは磨耗したディスク型砥石、102は
被加工物を示している。
【0004】図7(a)において、ディスク型砥石10
1aに磨耗が生じると、設計半径のディスク型砥石10
1aの描く被加工物102の設計非球面107a(実
線)が磨耗したディスク型抵石101bの描く非球面1
07b(点線)となり、設計半径のディスク型砥石10
1aの描く設計非球面107aと違うため、形状誤差を
生じる。
【0005】そこで図7(b)に示すように、ディスク
型砥石101aに磨耗が生じた場合には、設計する非球
面の法線方向に砥石磨耗補正量△hだけ、図6での磁気
軸受スピンドル106を用いてディスク型砥石101を
動かすことで、形状誤差の無い設計非球面107aの加
工を常に行うことができるようにするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の非球面研削加工
方法では、図6に示すように被加工物102に非球面を
研削加工した後、この被加工物102の非球面形状を計
測した上で、形状の誤差分を砥石磨耗補正制御装置10
4で演算を行う必要がある。さらに演算を行った結果に
基づいて、砥石磨耗補正制御装置104により磁気軸受
スピンドル106を磁気軸受コントローラ105によっ
て移動させる必要があり、被加工物102の研削切り込
みを行うようにディスク型砥石を一軸方向にスライドさ
せる移動軸とは別に、砥石の磨耗量を補正する移動機構
(磁気軸受スピンドル106)および演算・制御する砥
石磨耗補正制御装置104と磁気軸受コントローラ10
5が必要となる。
【0007】すなわち従来の倣いカムを用いた装置ある
いは数値制御装置を備えた非球面形状を加工する装置に
対して、砥石の磨耗による形状誤差を補正するための機
構を付加する必要があり、装置価格も高くなる不具合が
ある。本発明は上記課題に鑑み、従来からの非球面研削
装置により、特に砥石の磨耗を補正する機構などを付加
させることなく、高い形状精度を得るための研削加工方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1の本発明は、レンズや、レンズをモールディングに
より製作する金型における非球面などの形状を研削によ
り加工する研削加工方法において、設計形状に応じて砥
石を移動させながら被加工物の研削面の形状加工を行う
第1の研削工程と、第1の研削工程終了後に砥石の寸法
を計測する工程と、計測した寸法に応じて切り込みを与
えて第1の研削工程と逆方向に砥石を移動させて被加工
面の研削面の研削加工を行う第2の研削工程を有するこ
とを特徴とする。
【0009】また請求項2の本発明は、レンズや、レン
ズをモールデイングにより製作する金型における非球面
などの形状を研削により加工する研削加工方法におい
て、第1の研削工程終了後の砥石の磨耗量に対応した補
正値を予め求めて入力する工程と、 設計形状に応じて
砥石を移動させながら被加工物の研削面の形状加工を行
う第1の研削工程と、砥石が被加工物の面頂位置に達し
た時点で予め入力されている補正値に応じて切り込みを
与え研削加工を行う第2の研削工程を有することを特徴
とする。
【0010】図1および図2は本発明の請求項1の研削
加工方法の理解を容易にするために、被加工物の加工面
を平面形状で示した説明図である。まず図1(a)に
は、被加工物1をディスク型砥石2により、ポイントA
からポイントBへ移動しながら研削加工する状態を、図
1(b)には逆にポイントBからポイントAへ移動しな
がら研削加工する状態を示す。
【0011】図1(a)において、被加工物1に破線で
示す設計形状4を加工するように、ディスク型砥石2を
この砥石の中心軌跡Xで示す軌跡Xに沿って矢印の研削
方向に移動させる。すなわちディスク型砥石2の外径Φ
Dを見込んだ位置のポイントAに砥石の中心を設定し、
設計形状4に対して平行に移動することで形状加工を行
っていく。この場合、研削開始点であるポイントAで
は、ディスク型砥石2の外径はΦDであるが、研削加工
を進めるに応じて、研削終了点であるポイントBでは外
径ΦD’まで磨耗した状態になっている。すなわち磨耗
した砥石3は初期のディスク型砥石2よりその外径が小
さくなっているため、その差の分だけ設計形状4に対し
て形状誤差△L1が生じる。この形状誤差△L1は、研
削加工に伴う砥石の磨耗であるため、△L1=(ΦD−
ΦD’)/2で表され、研削加工開始ポイントAから徐
々にその差は大きくなり、研削加工終了点であるポイン
トBで最大となる。
【0012】ここで磨耗したディスク型砥石3の外径Φ
D’を計測することで、形状誤差△L1を算出する。求
めた△L1に基づき、図1(b)に示すようにポイント
Bの位置で砥石3に切り込み量△L1を与える。この状
態で、今度は前記図1(a)で示した研削方向と逆の矢
印の研削方向に磨耗したディスク型砥石3を移動させ、
再度被加工物1を研削加工する。すると前述の研削加工
と同様に、研削加工に応じてディスク型砥石3は磨耗し
ていくが、図1(a)で示した研削加工時に比べて、被
加工物1の除去量が研削方向に応じて徐々に減少するた
め、砥石の磨耗は図1(a)とは異なり、徐々に少なく
なり、3aのような形状になる。このため図1(b)に
示す再研削加工時に加工された形状6を得ることがで
き、設計形状4と再研削加工時に加工された形状6との
差である形状誤差△L2は、最初の研削加工で得た形状
誤差△L1よりはるかに小さい値となる。
【0013】これは図2(a)に示すように、最初の研
削加工時は被加工物1の研削面7が設計形状4に対して
平行であったのに比べて、最初の研削加工時と逆方向に
研削加工を行っていく図2(b)に示すような再研削加
工時の再研削面8では、研削方向に応じて徐々に減少す
るような傾斜をしている。このため砥石が除去すべき被
加工物1の除去量が徐々に減少するため、砥石に生じる
研削加工の負荷が減少し、磨耗量もこれに応じて徐々に
減少する。よって設計形状4との形状誤差△L2は最初
の形状誤差△L1よりはるかに小さいレベルとなる。
【0014】図1では最初の研削工程と逆方向への研削
工程とで、ディスク型砥石の回転方向を逆転させている
が、これは常に被加工物を砥石の研削力により押さえつ
けるようにさせるためである。被加工物が充分な力で保
持されていれば、砥石の回転方向を逆転させる必要はな
くなる。また、請求項2の研削加工方法では、研削加工
中に被加工物をその回転軸線を中心にして回転すること
を利用するもので、ポイントBまでの研削加工は前記と
同じであるが、ポイントBの位置で形状誤差△L1に相
当する切り込みを行った後、ポイントBまでの研削方向
と同じ方向にディスク型砥石を移動させて被加工物1の
形状6を加工するものである。この加工方法によって設
計形状との形状誤差は最初の形状誤差△L1よりはるか
に小さいレベルとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の研削加工方法に係る実施の形
態1を図3および図4(a)、(b)に基いて説明す
る。図3は、ディスク型砥石の外径寸法を測定するため
の説明図であり、ワークスピンドル10に保持された被
加工物11の外径は既知(寸法Y1 )となっている。デ
ィスク型砥石12を装着した工具軸受スピンドル13
(スピンドルの装着軸のみを図示し、本体は不図示)を
数値制御装置14により制御するに際し、停止状態のデ
ィスク型砥石12の外周側面を停止状態の被加工物11
の外周面(例えば図3で左側)に当接して該位置でのデ
ィスク砥石12の座標位置を数値制御装置14に読み込
み、次いで砥石12を被加工物11の反対側の外周面
(図3では右側)に当接して該位置での砥石の座標位置
を読み込む。この各位置での砥石12の座標位置の差
(Y2 )と前記被加工物11の外径(Y1 )との差(Y
2 −Y 1 )により砥石の外径ΦD1 を数値制御装置14
の演算部により求めることになっている。また同様に、
被加工物11の回転軸線Oの位置まで砥石により加工し
た際の砥石16の外径の測定は、工具軸受スピンドル1
3の回転を停止しまたワークスピンドル10の回転を停
止して、砥石16を被加工物11の一方の外周面に当接
し、次いでこの砥石16を反対側の外周面に当接して、
それぞれの当接位置での砥石の座標位置を読み込み、こ
の各位置での座標位置の差(Y3 )と被加工物11の外
径(Y1 )との差(Y3 −Y1 )により砥石の外径ΦD
´を求めることになっている。
【0016】さて図4(a)、(b)は、ガラスレンズ
や金型などの被加工物11の加工面が非球面形状である
研削例を半裁にして示すものである。本実施の形態は非
球面形状の研削加工であるため、設計形状20,加工さ
れた形状21,再研削時に加工された形状22のいずれ
も非球面形状を示し、またOは被加工物11の光軸と一
致する該被加工物11の回転軸線を示しており、この軸
線Oを中心として被加工物11は回転するようにワーク
スピンドル(図3における10)に保持されている。
【0017】図4(a)に示すように、被加工物11に
非球面の設計形状20を加工するために、ディスク型砥
石12(外径ΦD)を回転させながら前記回転軸線Oを
中心として回転する被加工物11の設計形状20に沿っ
て移動させる。このときディスク型砥石12は、被加工
物11の外周側面11aの外周縁部から砥石の中心軌跡
Xで示す形状に沿って矢印E1 で示す方向に沿って移動
し、砥石12の中心が被加工物11の回転軸心に直交す
るまで、即ち非球面形状の面頂位置28まで研削加工を
行う(なお、図では面頂の手前で示している)。
【0018】次に被加工物11の回転と砥石12の回転
を停止し、磨耗したディスク型砥石16の外径ΦD´を
図3にて説明したように計測し、そしてΦDとΦD´と
の差による形状誤差△L1に基づき、図4(b)に示す
ように再び被加工物11と砥石12とを回転させながら
砥石16に形状誤差と同じ量の切り込み量△L1を与え
る。さらにこの状態で、今度は前記図4(a)で示した
研削方向と逆の方向E 2 にディスク型砥石16を移動さ
せ、再度被加工物11を研削加工する。
【0019】すなわち、図4(a)でデイスク型砥石1
2の外径はΦDであったが、研削加工を進めるに応じ
て、非球面形状の面頂位置28ではΦD’まで磨耗した
状態になり、磨耗した砥石16は初期のディスク型砥石
12よりその直径が小さくなっているので、その差の分
だけ設計形状20に対して形状誤差△L1が生じる。こ
の形状誤差△L1は、研削加工に伴う砥石の磨耗である
ため、△L1=(ΦD−ΦD’)/2で表され、研削加
工を開始した時点から徐々にその差は大きくなり、面頂
位置28で最大となる。
【0020】これにより第一段階の非球面形状21が得
られるが、この時点では上記したように砥石16の磨耗
に伴う形状誤差△L1を含む形状となっている。そこで
磨耗した砥石16の外径ΦD’を計測し、その分を切り
込みとして再度与え、図4(a)で示した研削方向とは
逆方向に砥石を移動させ、研削加工を行う。
【0021】この研削加工に応じてディスク型砥石16
は同じように磨耗していくが、図4(a)で示した研削
加工の開始時に比べて、被加工物11の除去量が研削方
向に応じて徐々に減少するため、砥石17の磨耗速度は
最初の研削加工よりも遅くなり、磨耗量は徐々に少なく
なる。このため図4(b)に示す再研削加工時に創成さ
れた形状22を得ることができ、設計形状20と再研削
時に創成された形状22との差である形状誤差△L2
は、最初の研削加工で得た形状誤差△L1よりはるかに
小さい値となる。
【0022】本実施の形態1によれば、従来からの数値
制御装置を備えた非球面研削装置で、特に新規の機構を
付加させることなく、より高い形状精度を得ることがで
きる。 また砥石の外径のみを計測するため、装置から
被加工物11およびディスク型砥石12あるいは16の
いずれも取り外す必要がないため、砥石と被加工物の位
置(座標位置)の狂いが発生せず、より高い精度で研削
加工が行える。
【0023】(実施の形態2)本発明の研削加工方法に
係る実施の形態2を図5に基いて説明する。この実施の
形態2は、第一段階の被加工物を研削加工した後、被加
工物の面頂位置に砥石が達した時点で磨耗した砥石の外
径に応じて切り込みを行い、第一段階の研削加工と同じ
方向にそのまま研削加工を行う方法である。すなわち実
施の形態1では、非球面の面頂位置28で砥石磨耗量を
計測した後、第一段階の研削加工とは逆方向E2 に砥石
16を移動させて研削加工を行ったが、実施の形態2で
は、砥石16の磨耗量をあらかじめ実験データなどで求
め、この求めたデータに基く計測値を数値制御装置の記
憶部に入力しておくとともに面頂位置28で所定の切り
込みを行いながら最初の研削加工と同方向E1 にそのま
ま研削加工を行うものである。
【0024】上記において、面頂位置28は、非球面形
状における光軸を中心として回転する回転対称形状を有
する被加工物の回転軸線と加工面との頂部における交点
のことをいうものである。図5において、設計形状3
0、加工された形状31、再研削時に加工された形状3
2は、それぞれ面頂位置28の回転軸線Oを中心として
両方向に非球面形状を成している。
【0025】実施の形態2では、前記の如く、被加工物
11の側面11aの外周縁部から面頂位置28まで設計
形状30に沿って研削加工したときの砥石12の磨耗量
をあらかじめ実験などで求め、その計測値をあらかじめ
数値制御装置14の記憶部に入力しておく。そして図5
に示すように、ワークスピンドルに保持された被加工物
11を回転させながらこの被加工物11の側面11aの
外周縁部から面頂位置28まで設計形状30に沿った砥
石の中心軌跡Xに沿って砥石12により研削加工を行
い、砥石16が面頂位置28に達した瞬間に被加工物1
1を回転させた状態で前記記憶部に入力された磨耗量に
応じた切り込み△L1を与えて設計形状30に一致する
面頂位置29とするとともに、砥石16をそのまま同じ
方向E1 に進行することにより再研削加工時に加工され
る形状32を得る(なお、図では砥石16を面頂の手前
として図示しているが、面頂に一致差せるものであ
る)。
【0026】これにより、被加工物11の面頂位置2
8、29での砥石16の移動がスムーズになり、非球面
形状の変化が連続的になり、面頂位置での変曲点の発生
を防ぐことができる。またあらかじめ磨耗量が予測され
て入力されているため、面頂位置に砥石が達した時点で
補正が行われ研削加工が停止することなく連続するの
で、より短時間で加工が行える。
【0027】実施の形態2では、砥石の磨耗量をあらか
じめ実験などで求めた計測値を数値制御装置に入力して
おくことで砥石に切り込みを与えたが、実施の形態1の
ように第一段階の研削加工が終了した時点で砥石の外径
の計測を行い、この計測値を数値制御装置に入力しても
よい。同様に、実施の形態1においても実施の形態2の
ように実験など求めておいた計測値を入力しておいて、
計測工程を省略しても同様のことが言えることは明らか
である。
【0028】なお、実施の形態1,2では、被加工物の
加工形状を非球面形状として説明したが、非球面形状に
限定されるものではなく、球面形状であっても適用でき
ることは明らかである。
【0029】
【発明の効果】本発明の研削加工方法によれば、数値制
御装置を備えた研削装置により、非球面や球面などの形
状が安価でかつ高い形状精度で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の研削加工方法の理解
を容易にするための説明図である。
【図2】(a)、(b)は本発明の研削加工方法の理解
を容易にするための説明図である。
【図3】ディスク型砥石の寸法を測定するための説明図
である。
【図4】(a)、(b)は本発明の実施の形態1の研削
加工方法の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2の研削加工方法の説明図
である。
【図6】従来の砥石の磨耗補正制御装置を有する非球面
研削装置のブロック図である。
【図7】(a)、(b)は従来の砥石の磨耗補正制御装
置を有する非球面研削装置の形状補正動作の原理図であ
る。
【符号の説明】
1 被加工物 2 ディスク型砥石 3 磨耗した砥石 4 設計形状 6 再研削加工時に加工された形状 7 研削面 8 再研削面 10 ワ−クスピンドル 11 被加工物 12 ディスク型砥石 13 工具軸受スピンドル 14 数値制御装置 16 磨耗した砥石 20 設計形状 (非球面) 21 加工された形状 (非球面) 22 再研削加工時に加工された形状 (非球面)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズや、レンズをモールディングによ
    り製作する金型における非球面などの形状を研削により
    加工する研削加工方法において、設計形状に応じて砥石
    を移動させながら被加工物の研削面の形状加工を行う第
    1の研削工程と、第1の研削工程終了後に砥石の寸法を
    計測する工程と、計測した寸法に応じて切り込みを与え
    て第1の研削工程と逆方向に砥石を移動させて被加工面
    の研削面の研削加工を行う第2の研削工程を有すること
    を特徴とする研削加工方法。
  2. 【請求項2】 レンズや、レンズをモールデイングによ
    り製作する金型における非球面などの形状を研削により
    加工する研削加工方法において、第1の研削工程終了後
    の砥石の磨耗量に対応した補正値を予め求めて記憶部に
    入力する工程と、設計形状に応じて砥石を移動させなが
    ら被加工物の研削面の形状加工を行う第1の研削工程
    と、砥石が被加工物の面頂位置に達した時点で予め入力
    されている補正値に応じて切り込みを与え研削加工を行
    う第2の研削工程を有することを特徴とする研削方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000065174A (ja) * 1998-08-24 2000-03-03 Nippon Seiko Kk ローディングカム装置のカム面の加工方法及び加工装置
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JP2018051687A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 三井精機工業株式会社 砥石径の推定方法及びそれを用いた工作機械

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