JP2001517454A - 組換えアデノ随伴ウイルスの産生に有用な方法および細胞株 - Google Patents
組換えアデノ随伴ウイルスの産生に有用な方法および細胞株Info
- Publication number
- JP2001517454A JP2001517454A JP2000512974A JP2000512974A JP2001517454A JP 2001517454 A JP2001517454 A JP 2001517454A JP 2000512974 A JP2000512974 A JP 2000512974A JP 2000512974 A JP2000512974 A JP 2000512974A JP 2001517454 A JP2001517454 A JP 2001517454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aav
- helper
- cell
- gene
- rep
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N7/00—Viruses; Bacteriophages; Compositions thereof; Preparation or purification thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/85—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
- C12N15/86—Viral vectors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K48/00—Medicinal preparations containing genetic material which is inserted into cells of the living body to treat genetic diseases; Gene therapy
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N2510/00—Genetically modified cells
- C12N2510/02—Cells for production
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N2750/00—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssDNA viruses
- C12N2750/00011—Details
- C12N2750/14011—Parvoviridae
- C12N2750/14111—Dependovirus, e.g. adenoassociated viruses
- C12N2750/14141—Use of virus, viral particle or viral elements as a vector
- C12N2750/14143—Use of virus, viral particle or viral elements as a vector viral genome or elements thereof as genetic vector
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N2750/00—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssDNA viruses
- C12N2750/00011—Details
- C12N2750/14011—Parvoviridae
- C12N2750/14111—Dependovirus, e.g. adenoassociated viruses
- C12N2750/14151—Methods of production or purification of viral material
- C12N2750/14152—Methods of production or purification of viral material relating to complementing cells and packaging systems for producing virus or viral particles
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Virology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
Description
tutes of Health)の助成金番号NIAMS P01AR/MS
43648、P30 DK47757−05、P01 HD32649−04、
P01 AR/NS43648−03、およびP01 CA66726−03か
らの財政援助を受けてなされた。米国連邦政府は本発明におけるある一定の権利
を有する。
ノムの長さは約4.6kbで、145ヌクレオチドの逆方向末端反復配列(IT
R)を含む。2つの読み取り枠は一連のrepおよびcapポリペプチドをコー
ドする。repポリペプチド(rep78、rep68、rep62、およびr e p40)はAAVゲノムの複製、救済、および組込みに必要とされる。cap 蛋白質(VP1、VP2、およびVP3)はビリオンカプシドを形成する。5’
末端および3’末端でrepおよびcap読み取り枠をフランクするのは145
bpの逆方向末端反復配列(ITR)であり、この配列の最初の125bpはY
−もしくはT−型二重鎖構造を形成することができる。AAVベクターの開発に
とって重要なのは、全repおよびcapドメインを切り出し、そして治療用も
しくはレポーター導入遺伝子と置換させることができることである[B.J.C
arter、in 「Handbook of Parvoviruses」、
ed、P.Tijsser、CRC Press、pp.155−168(19
90)]。ITRはAAVゲノムの救済、パッケージング、および組込みにとっ
て必要な最低限の配列を表すことが示されている。
19番染色体の特異的領域内に組み込むプロウイルスを介して不顕性感染を確立
することができる[Kotin,R.M.et al,Proc.Natl.A cad.Sci.USA 87,2211−2215(1990);Samul
ski,R.J.et al.EMBO J.10,3941−3950(19
91)]。感染性ウイルスの産生およびそのウイルスの複製は、細胞が例えばア
デノウルスもしくはヘルペスウイルスのようなヘルパーウイルスで同時感染され
ない限り生じない。ヘルパーウイルスでの感染の際には潜伏性AAVの遺伝子(
すなわち、repおよびcap)は活性化され、その結果AAVプロウイルスの
救済、AAVゲノムの複製、およびAAVビリオンの形成、ならびに追加的ヘル
パーウイルスの作成がもたらされる。感染性親ssDNAはrep依存様式で二
重鎖複製形態(RF)DNAへと拡張される。救済されたAAVゲノムはあらか
じめ形成されていた蛋白質カプシド(直径約20mmの対称性正二十面体)内に
パッケージングされ、そして細胞溶解後には+もしくは−ssDNAのいずれか
をパッケージングしてある感染性ビリオンとして放出される。
的にする独特な特徴を有する。遺伝子療法用の形質導入性ベクターとしてAAV
を確立する方向の進展はゆっくりしている。遺伝子療法の前臨床モデルにおける
組換え方法により組換え的に産生された組換えAAV(rAAV)の評価は、同
じ方法により改良された野生型AAVの評価の場合を除き多種多様の理由により
制約されており、その主な理由は産生方法が非効率的であり、かつ実質的な量で
複製コンピテントAAVを作成してしまうことが頻繁に起こるためである。AA
Vの複製欠損形態はベクターDNA(AAV ITRによりフランクされる導入
遺伝子)をrep/cap発現プラスミドと共に、アデノウイルス感染と同時に
トランスフェクトすることによるか[Samulski,R.et al,J. Virol ,61(10):3096−3101(1987)]もしくはアデノ
ウイルスヘルパープラスミドでのトランスフェクション[Ferrari,F.
K.et al.Nature Med.,3,1295−1297(1997
)]により作成される。一過性トランスフェクションに基づく標準方法は簡単に
は量的拡大ができないため、ウイルスの取得を困難にしている[Fischer
,K.J.et al.J.Virol.70,520−532(1996)]
。更には、トランスフェクションの過程の間に例えば非相同組換えにより形成さ
れる複製コンピテトAAV(rcAAV)による調製物の汚染は不可避である。
シスおよびトランスプラスミドのアデノウイルスヘルパープラスミドとの同時一
過性トランスフェクションに基づいてrAAVを産生するための別の方法が記載
されている[Ferrari,F.K.et al.Nature Med.,
3,1295−1297(1997)]。このアプローチは混入性アデノウイル
スを最低限に抑えるという利点を有するが、rcAAVの創出および量的拡大困
難という欠点がある。特に治療用適応のためのDNAの移入のためのAAVの使
用に対する具体的な障害は、組換えゲノムのカプシド化および感染性ビリオンの
産生についての高効率スキームが存在しないことである[R.Kotin,Hu m.Gene.Ther .,5:793−801(1994)]。
/capを安定に発現する細胞株の使用が含まれる。repおよびcapを安定
に発現する細胞株の作成は困難であり、その理由はrep遺伝子産物の細胞毒性
にある。既に記載された数々の細胞株は、ベクターの高力価産生を維持するため
の十分量のrepもしくはcapを発現しない[Tamayose,K.et
al.Hum.Gene Thera.7,507−513(1996);Ya
ng,Q.,et al,J.Virol.68,4847−4856(199
4);また、Clark,K.R.et al,Hum.Gene Thera .6,1329−1341および米国特許第5,658,785号も参照された
い]。repおよびcapを一過性発現し、そして調節する一層効率的な方法を
提供する他の戦略が記載されている[Mamounas,M.,et al,G ene Thera .2,429−432(1995);and Flotte
,T.R.et al.Gene Thera.2,29−37(1995)]
。
型AAVおよびアデノウイルスでの同時感染を利用するrAAVの産生のための
現行法の欠点には、許容されないほど高レベルの野生型AAVの産生、貧弱な組
換え遺伝子発現、および不十分な組込みが含まれる。形質導入性AAVビリオン
を製造するために認知されている別の方法は2つの異なりながらも相補的なプラ
スミドでの同時トランスフェクションを必要とする。これらのプラスミドの内の
一つは、2つのシス作用性AAV ITRの間にフランクされる(挟まれる)治
療用もしくはレポーター導入遺伝子を含む。子孫組換えゲノムの救済およびその
後のパッケージングに必要となるAAV構成成分は、repおよびcap蛋白質
のためのウイルス性読み取り枠をコードする第二プラスミドによりトランスで提
供される。しかしながら、repおよびcapの両方ともが宿主細胞に対して毒
性を示す。この毒性が、有用なrAAV遺伝子治療ベクターの構築用にトランス
でこれらの遺伝子を提供する際の難局の主要原因である。
しての使用のためのAAVおよび組換えAAVウイルスの効率生産を可能にする
さらなる方法についての必要性が当該技術分野には依然として存在する。
効率的かつ高レベルの産生を可能にし、そして複製コンピテントAAV(rcA
AV)を本質的には含まないrAAVを産生する新規の方法および新規の細胞株
を提供する。
遺伝子およびAAV cap遺伝子を含み、AAV repおよびcap遺伝子
がそのrepおよびcap遺伝子の発現を指令することができる調節配列に操作
的に連結され、そしてその細胞がその細胞へのヘルパーの組込みによりrepお
よびcap遺伝子の遺伝子産物を発現するようになる細胞を提供する。ヘルパー
は、ヘルパーウイルス、ヘルパー遺伝子、もしくはヘルパー遺伝子産物である。
本発明の細胞株は、コンカテマー形態を取るプロモーター−rep−cap−遺
伝子カッセットの多重コピーを宿主染色体内に組み込ませることを特徴とする。
本発明の細胞株もまた、他の安定にrep/capトランスフェクションされた
細胞からのrAAVの収率と比較すると、その細胞株へのヘルパーの組込みによ
りrAAVの高レベル発現(例えば、細胞当たり1×103rAAV粒子を上回 る)を提供することを特徴とする。本細胞の一つの態様は、内因性AAV p5
プロモーターの制御下でAAV repおよびcap遺伝子を安定に発現するH
eLa細胞、B−50[ATCC受託番号CRL−12401]に由来の宿主細
胞である。
る。この方法は、宿主細胞にヘルパーを組み込ませる段階を含み、その宿主細胞
はその宿主細胞の染色体内に安定に組み込まれているAAV rep遺伝子およ
びAAV cap遺伝子を含み、その際AAV repおよびcap遺伝子は各
々repおよびcap遺伝子の発現を指令することができる調節配列の制御下に
あり、そしてその宿主細胞は宿主細胞へのヘルパーの組込みによりrepおよび
cap遺伝子の産物を発現するようになる。ヘルパーは、ヘルパーウイルス、ヘ
ルパー遺伝子、もしくはヘルパー遺伝子産物を含む。
は、すぐ上に記載されるヘルパーを含む本発明の宿主細胞に組換えハイブリッド
ウイルスを組み込ませる段階を含む。組換えハイブリッドウイルスは、導入遺伝
子発現を制御する調節配列に操作的に連結される選択された導入遺伝子を含む。
調節配列が連結された導入遺伝子は、AAVの5’および3’ITRを含むAA
V配列によりフランクされる。5’ITRは導入遺伝子の一方の側をフランクし
、そして3’ITRは他方の側をフランクする。調節配列が連結され、そしてA
AVによりフランクされる導入遺伝子は更に、少なくとも一つのアデノウイルス
シスエレメントによりフランクされる。この方法で有用なシスエレメントは、ア
デノウイルスビリオンの複製に必要とされるシスエレメントおよびアデノウイル
スビリオンのカプシド化に必要とされるシスエレメントである。この方法は場合
によっては、ハイブリッド−ウイルス−感染ヘルパー−感染宿主細胞から、その
導入遺伝子を含む組換えAAVを単離する追加段階を含む。この方法は、組換え
AAVを、その細胞により産生させることを可能にする。
ハイブリッド法として引用される。この方法は、AAV repおよびcap発
現を誘発し、そして必要なヘルパー機能を提供するために本明細書に記載される
宿主細胞の内の一つをヘルパー(例えば、ウイルス、遺伝子、もしくは遺伝子産
物)で感染する段階、および選択された導入遺伝子を保持する組換えアデノウイ
ルス−AAVハイブリッドウイルスで感染宿主細胞をトランスフェクトする段階
を含む。ある好ましい態様では、AAVの産生は以下の2段階過程で行われる:
repおよびcapを安定に発現する本発明の宿主細胞(例えば、B−50)を
例えば好ましくはE2bに欠損があるアデノウイルスのようなヘルパーで感染さ
せ、その後に例えばハイブリッドウイルスのような別のウイルスで感染させ、こ
のハイブリッドウイルスの一例はAdAAVハイブリッドであり、このハイブリ
ッドでは調節配列の制御下にある導入遺伝子を含むAAVベクターが複製欠損ア
デノウイルスのE1領域内にクローン化される。この結果、AAVゲノムの10
0倍の増幅および救済がもたらされ、そしてrcAAVを含まない組換えAAV
が高収率でもたらされる。
に詳しく記載される。
ス(rAAV)の産生のための方法および組成物を提供する。本発明の方法は、
欠損に関連する症状を軽減もしくは緩和させるために細胞内の欠損を修正するr
AAV保持導入遺伝子を産生するために好ましい状態で利用することができる。
これらの方法は宿主細胞もしくは組織に導入遺伝子を移転させるのに特に有用で
ある。これらのrAAVは、研究用試薬として、インビトロでの導入遺伝子産物
の組換え産生のための道具として、そして遺伝子療法試薬の産生のための道具と
して有用である。 I. 定義 本明細書で用いられる組換えAAV(rAAV)は、AAVカプシド、必要と
されるAAVシスエレメント、および適切な条件下では遺伝子の産物の発現を指
令する調節配列(例えば、プロモーターおよび/またはレギュレーター配列)の
制御下に置かれる目的の異種遺伝子(すなわち、導入遺伝子)を含む構造として
特定される。適切にはAAVシスエレメントはAAV 5’および3’逆方向末
端反復配列(ITR)を含む。rAAVは、rep遺伝子および他のAAV構造
遺伝子を欠失している。rAAVはそれ自体では複製することができない。用語
「rAAV」は、AAVシスエレメントに対する機能改変物を包含する。
ヘルパーのようなAAV capおよびrep遺伝子をトランス活性化すること
ができるヘルパーの存在下で複製することができるいずれかのAAVとして特定
される。rcAAVはrepおよびcapを保持しているはずである。従って、
rsAAVの例には野生型(wt)AAV、例えば望ましくない相同組換えによ
りもたらされる改変wtAAV、もしくは例えば望ましくない相同組換えにより
もたされる導入遺伝子の部分を含み、その結果repおよびcap遺伝子を蓄積
する再編成AAVを含む。
パッケージング用細胞株の生産性(もしくは収率)の測定値である。これらの用
語は、宿主細胞もしくは産生/パッケージング用細胞株当たりに産生され得るr
AAVウイルス粒子の平均数を意味し、そして感染単位に対応する。ゲノムコピ
ー数もしくは粒子数は、AAV粒子が感染性であるかどうかに関係なく、AAV
DNAのみの測定値である。収率(すなわち、ゲノムコピー数)は、濃度もし
くは精製による影響は受けない。細胞株の評価のためには、ゲノムコピー数もし
くは粒子数が多ければ多いほど細胞の生産性は上昇する。本発明の細胞は、1×
103を上回るゲノムコピー数を特徴とする。本発明の他の細胞は、5×103を
上回るゲノムコピー数を特徴とする。本発明の更に別の細胞は、1×104を上 回るゲノムコピー数を特徴とする。本発明の他の細胞は、5×104を上回るゲ ノムコピー数を特徴とする。本発明の細胞は、1×105を上回るゲノムコピー 数を特徴とする。本発明の他の細胞は、5×105を上回るゲノムコピー数を特 徴とする。本発明の更に別の細胞は、1×106を上回るゲノムコピー数を特徴 とする。今後の記載に含まれる際はどんな場合であっても本発明の細胞は、成句
「高収率」もしくは「効率的産生」を特徴とし、このような成句は先のゲノムコ
ピー数により数値にて特定される。
単位(IFU)は、細胞を感染するためのrAAV粒子の能力の測定値を提供す
る。1IUは、導入遺伝子ベータ−ガラクトシダーゼを宿すrAAVにのみ適用
される用語である1LacZ形成単位(LFU)に等しい。IUは、アデノウイ
ルもしくは他のヘルパーウイルスをrAAVから分離する精製段階「あり」もし
くは「なし」のいずれかで測定することができる。IUは精製もしくは濃度によ
る影響を受けることがあり得る。IUが小さければ小さいほどAAV粒子の感染
性は強くなる。本明細書で用いられる際には、1IUもしくは1LFIは約1×
106ウイルス粒子を下回る値に等しい。本発明の他の態様では1IUは1×1 05ウイルス粒子を下回る値に等しい。一層好ましくは、1IUは1×104ウイ
ルス粒子数を下回る値に等しい。好ましくは1IUは1×103ウイルス粒子数 を下回る値に等しい。
は粒子数を意味する。
導入した細胞数として本明細書では特定される。この用語はまた、rAAVの効
力をも意味する。各感染細胞は1を上回る数の感染性AAV粒子を含んでよい。 II. 発明の宿主細胞 本発明の細胞もしくは宿主細胞は、細胞の染色体内に安定に組み込まれたAA
V rep遺伝子およびAAV cap遺伝子を含む細胞、好ましくは哺乳類細
胞である。この宿主細胞自体は好ましくは、当該技術分野において多くの適切な
種類が知られている哺乳類細胞である。本発明の宿主細胞および宿主細胞株を調
製するのに用いることができる適切な親細胞株は限定されるものではないが、H
eLa[ATCC CCL2]、A549[ATCC受託番号CCL 185]
、KB[CCL 17]、Detroit[例えば、Detroit 510、
CCL 72]、およびWI−38[CCL 75]細胞を含む。これらの細胞
株は全て、米国、バージニア州(VA 20110−2209)、Manass
as、10801 University Boulevardのthe Am
erican Type Culture Collectionから入手可能
である。
清型の中から取得されてよい。両遺伝子は、同一のAAV血清型からか、もしく
は異なるAAV血清型から取得されてよい。本発明の宿主細胞中のrepおよび
cap遺伝子は、repおよびcap遺伝子の発現を指令することができる調節
配列に操作的に連結される。rep遺伝子はcap遺伝子の発現を指令するもの
とは異なる調節配列に操作的に連結されてよい。別法では、repおよびcap
遺伝子は、宿主細胞内の同一の調節配列に操作的に連結されてよい。こういった
調節配列は通常のものであり、そして遺伝子産物の翻訳および発現を調節するプ
ロモーターおよび他の配列を含む。これらの調節配列は宿主細胞に対して外因性
であってよい。
ーもしくは調節された(誘導性)プロモーターであってよい。例えば、一つのプ
ロモーターは肝臓特異的アルブミンプロモーターである。別の望ましいプロモー
ターは、サイトメガロウイルス(CNV)エンハンサーと組み合わせて用いられ
ることが望ましいβ−アクチンプロモーターである。更に別の非AAVプロモー
ターは、制限する訳ではないが、ラウス(Rous)肉腫ウイルスLTRプロモ
ーター/エンハンサー、サイトメガロウルスの前初期プロモーター/エンハンサ
ー[例えば、Boshart et al,Cell,41:521−530(
1985)]、および誘導性マウスメタロチオネインプロモーターを含む。更に
別のプロモーター/エンハンサー配列が当業者により選択されてよい。
のようなAAV調節配列を含む。例えばp5プロモーターのようなAAV調節配
列は、repおよびcap遺伝子を提供するものとは異なるAAV血清型に由来
してよい。別法では、同一のAAV血清型が宿主細胞の全AAV構成成分を提供
してよい。
てのrepおよびcap遺伝子の存在を特徴とする。これらの多重コピーはコン
カタマー形態、すなわちヘッド−トゥー−テイル(head−to−tail)
もしくはヘッド−トゥー−ヘッド(head−to−head)の順序で染色体
内に存在してよい。従って本発明の細胞は、細胞の染色体内に安定に組み込まれ
た少なくとも2つのコピーとしてのrepおよびcap遺伝子の存在を特徴とす
る。本発明の他の細胞は、細胞の染色体内に安定に組み込まれた少なくとも3つ
のコピーとしてのrepおよびcap遺伝子の存在を特徴とする。本発明の更に
別の細胞は、細胞の染色体内に安定に組み込まれた少なくとも4つのコピーとし
てのrepおよびcap遺伝子の存在を特徴とする。以下に記載される本発明の
細胞の態様は、細胞の染色体内に安定に組み込まれた5コピーとしてのrep/
capを含む。これらの多重コピーは更には、rep/capの発現を制御する
プロモーター/調節配列の反復コピーを含んでよい。
子の遺伝子産物を発現するようになる。適切なヘルパーは以下の方法の記載によ
り同定される。
IIIに詳細が記載される方法に従って組み込まれる場合には、本発明の細胞は
、従来の技術のパッケージング細胞の生産性と比較した場合の高収率でのrAA
Vの効率産生を特徴とする。以下に特定される方法でrAAVを産生するのに用
いる場合には、本発明の細胞の生産性を、細胞当たり1×103ゲノムコピーを 上回るrAAVの産生収率として定義してよい。本発明の細胞は更には、細胞当
たり少なくとも3×103ゲノムコピーを産生することを特徴とする。本発明の 他の細胞は、細胞当たり少なくとも1×104ゲノムコピーを産生することを特 徴とする。本発明の更に他の細胞は、細胞当たり少なくとも5×104ゲノムコ ピーを上回る産生を特徴とする。本発明の他の細胞は、細胞当たり1×105ゲ ノムコピーを上回る産生収率を特徴とする。本発明の細胞は、細胞当たり5×1
05ゲノムコピーを上回る産生を特徴とする。本発明の細胞は、細胞当たり1× 106ゲノムコピーを上回る数のゲノムコピー数を特徴とする。
は、1997年9月18日、特許手続きを目的とするための微生物の寄託の国際
承認に関するブダペスト条約(The Budapest Treaty on
the International Recognition of th
e Deposition of Microorganisms for t
he Purposes of Patent Procedure)の要件に
従い、受託番号CRL 12401として、米国、バージニア州(VA 201
10−2209)、Manassas、10801 University B
oulevardのthe American Type Culture C
ollectionに寄託された。B−50はHeLa細胞株であり、これはヘ
ルパーの組込みにより安定にAAVタイプ2repおよびcat遺伝子を相同性
p5プロモーターの制御下で発現する。B−50はコンカタマー形態のP5−r ep −cap遺伝子カセットの多重コピー(少なくとも5コピー)の宿主染色体
内への組込みを特徴とする。B−50は、アデノウイルス感染により、repお
よびcapの安定、効率的、かつ高収率の発現を示す。B−50は、repおよ
びcap遺伝子産物を非凡かつ思いがけなく高いレベルで発現するため、米国特
許第5,658,785号に記載されるもののような、他の安定なrep/ca p 発現細胞株をしのぐ改良物である。アデノウイルスヘルパーで感染したB−5
0細胞内でのrep/capの発現レベルおよび蛋白質の特徴は、p5プロモー
ターを含む全AAVコーディング配列を含み[Samulski,R.J.et
al,J.Virol.,63:3822−3828(1989)]そして古
典的トランスフェクション法によるrAAV産生に広く用いられているプラスミ
ド構築物であるpAd/AAVでトランスフェクトしたHEK293細胞のもの
よりも5倍〜10倍良好となる。
明の方法を通してのrAAVの大量産生ばかりにでなく、目的の遺伝子を有する
rAAVプロデューサー細胞株を産生するためにも用いることができる。それに
加え本発明の細胞は、例えば感染性センターアッセイ(Infectious
Center Assay)[Snyder,R.O.et al,”Prod
uction of recombinant adeno−associat
ed viral vectors”in Current Protocol s in Human Genetics ,Vol.1,(eds.Draco
poli,N.et al.)pp1−24(John Wiley & So
ns,NY 1996)]のようなアッセイにおけるrAAV調製物の力価測定
、およびrep/cap蛋白質の生物学的機能、プロモーターの影響、および細
胞周期調節などを研究する目的の研究用の道具としての多くの適用法を有する。
III. 発明の方法 本発明は更には、ヘルパー感染宿主細胞を産生するための方法、および本発明
の感染宿主細胞を用いることにより既述の高収率のrAABを産生するための方
法をも提供する。本発明のこれらの方法は、高収率で効率よく産生することがあ
ってよく、かつ実質的に精製されている遺伝子移入用ベクターに対する必要性に
答えるものである。本発明の方法は一過性トランスフェクションは必要としない
が、その代わり本発明の細胞株へのヘルパーの組込みを利用する。
胞の染色体内に安定に組み込まれているAAV rep遺伝子およびAAV c ap 遺伝子を含み、repおよびcap遺伝子が各々repおよびcap遺伝子
の発現を指令することができる調節配列の制御下にある哺乳類細胞内に組み込ま
れる。ヘルパーの存在下では宿主細胞は、repおよびcap遺伝子の遺伝子産
物を発現する。
いか;あるいは、ヘルパー遺伝子もしくはヘルパー遺伝子産物、または幾つかの
他の構築物として移入されてよい。ヘルパーは、いずれの形態でもヘルパー機能
を提供することができる(すなわち、宿主細胞内でのrepおよびcap遺伝子
の発現を活性化させることができる)。本出願における用語「ヘルパーウイルス
」の使用は、ヘルパー機能を提供することができるこれらの要素の内のいずれか
を意味する。従ってある事例では、ヘルパーはアデノウイルスE1遺伝子もしく
は遺伝子産物を含む。E1遺伝子は、例えば野生型のE1含有性アデノウイルス
か、もしくはそうでなければ改変させたE1含有性アデノウイルス、または組換
えアデノウイルスもしくはE1を含むプラスミドのようなE1含有性アデノウイ
ルスでの感染により細胞内に移入されてよい。この遺伝子産物は細胞に直接移入
されてよい。別法では、トランス活性化用ヘルパーは、アデノウイルスE1遺伝
子および細胞株にAdE1遺伝子を移入するための機能を含む他のウイルス(ア
デノウイルスでないもの)であってよい。そういった他のウイルスは、外因性遺
伝子を細胞の方向に向けさせるのに一般的に利用される多数の既知のウイルス内
から選択されてよい。
他の中でもAAV P5プロモーターからのrep/cap発現を活性化させる
能力を有する。このヘルパーは、野生型ヘルペスウイルス、組換えヘルペスウイ
ルス、ヘルペスウイルス遺伝子、もしくはヘルペスウイルス遺伝子産物であって
よい。この遺伝子産物は、細胞に直接移入されてよい。中でも、単純疱疹ウイル
ス1型(Herpes simplex I)および単純疱疹ウイルス2型(H
erpes simplex II)が適切なヘルペスウイルスである。また、
ワクシニア(Vaccinia)およびサイトメガロウイルス(Cytomeg
alovirus)も適切なトランス活性化用ヘルパーウイルスである。
して従ってrAAV産生のために必要なヘルパー機能を提供するのみである温度
感受性突然変異ウイルスであってよい。
のアデノウイルス遺伝子は、E1、E2a、E4、およびVAIを含むように思
われる[Kotin,R.M. Hum.Gen.Thera.5,793−8
01(1994)]。rAAV産生に必要なこういった他のヘルパー遺伝子は、
先に記載されるE1と同一の様式、すなわち同一のヘルパー構築物もしくはウイ
ルス内で細胞に組み込まれてよい。別法では、例えばE1のようなトランス活性
化用ヘルパー以外のヘルパー遺伝子は、追加的ヘルパーを細胞内に組み込ませる
ことによりトランス活性化用ヘルパーの後のいずれかの時期に移入されてよい。
例えばE1以外の、ヘルパー遺伝子は、他のヘルパーの中でも複製欠損アデノウ
イルスを介して宿主細胞に移入されてよい。
込ませれば、それは組換えAAVを産生するための方法で利用されてよい。本発
明の方法は、本発明のヘルパー含有性rep/cap発現細胞株を、rAAVの
収率を実質的に増加させ、かつ規模拡大を簡素化させる例えばAd−AAVハイ
ブリッドウイルスのような組換えハイブリッドウイルスで感染させてrAAVの
単一調製物からの複数の検体の検査を可能にすることに基づく。組換えハイブリ
ッドウイルスは、導入遺伝子発現を制御する調節配列に操作的に連結される選択
された導入遺伝子を含み、調節配列が連結される導入遺伝子はAAVの5’およ
び3’ITRを含むAAV配列によりフランクされ、この場合、5’ITRはそ
の導入遺伝子の一つの側をフランクし、そして3’ITRはもう一方の側をフラ
ンクする。調節配列が連結しており、かつAAV配列によりフランクされる導入
遺伝子は、少なくとも一つのアデノウイルスシス−エレメントによりフランクさ
れる。このシス−エレメントは、アデノウイルスビリオンの複製に必要とされる
シスエレメントおよびアデノウイルスビリオンのカプシド化に必要とされるシス
エレメントの中から選択される。
態様は1996年5月9日に公開され、そして本明細書に引用として取り込まれ
る国際公開第WO96/13598号に、その詳細が記載される。本質的には、
先に記載されるAdAAVハイブリッドウイルスもしくはハイブリッドウイルス
ベクター(プラスミド)はシスの状態でのミニ遺伝子を提供し、このミニ遺伝子
は宿主細胞内での発現を指令する調節配列の制御下にある選択された異種導入遺
伝子を含む。ハイブリッドウイルスもしくはベクターの宿主細胞内への組込みは
既知の技術を用いて達成される。救済および複製の以前にAAV DNAを実質
的に増幅させるハイブリッドウイルスの使用は、本発明の方法により産生される
rAAVを高収率で取得する際の一助になると思われる。
ンス活性化し(例えば、細胞内のrep/capの発現を制御するプロモーター
を活性化させる)、そしてAAV複製のためのヘルパー機能を提供するヘルパー
の組込み、およびその後のAd−AAVハイブリッドウイルスの組込みにより、
rAAV産生に必要とされる構成成分が提供される。
載される高収率でその細胞から単離される(例えば、組換えAAVは細胞当たり
1×103ゲノムコピーを上回るレベルで産生される)。また、例えばrAAV は細胞あたり1×106ゲノムコピーを上回るレベルで産生されてもよい。これ らの組換えAAVは本質的には同種であり、すなわち本発明の方法により産生さ
れるrAAVは本質的には複製コンピテントAAVを含まない。以下の実施例4
で検討される態様を参照されたい。
製ならびに感染用量、すなわちヘルパーおよびAdAAVハイブリッドウイルス
の多重感染度(MOI)との間の時間的関係は、rAAV産生を最大にさせるよ
うに容易に調節することができ、それは用いられる細胞株、ヘルパー(一つもし
くは複数)、およびAdAAVハイブリッドに依存する。こういった調節は、ヘ
ルパー組込み(一つもしくは複数)の時期、ハイブリッドウイルス感染の時期、
ならびにヘルパー(一つもしくは複数)およびハイブリッドのMOIを変化させ
る実験を実施することにより達成される。例えば、これまでに記載され、かつ図
2Aおよび2B、ならびに以下の実施例に報告される実験を参照されたい。例え
ば図2Aに記載される態様では、例えば野生型とハイブリッドウイルスの感染の
間の時間が変化させてあり、このことによりヘルパーを細胞に組み込ませた後1
2〜36時間の間にハイブリッドウイルスで本発明の細胞を感染する際に得られ
るrVVA産生は最大収量に関しては実質的に増加することが示される。図2A
のこの特別な態様では、ヘルパーの組み込み後24時間目にハイブリッドウイル
スの組込みが極大となった。均衡用量およびこれらの方法の時間側面は日常的な
プロトコールであり、そしてこの発明のパラメーターについての最善条件を決定
するために実施されてよい。以下の実施例に記載されるようなプロトコールは当
該技術分野ではよく知られる技術である。
では、内因性AAVからのrep/capの安定発現が可能であるB−50細胞
株は、rep/capを活性化し、そしてヘルパー機能を提供する目的でヘルパ
ーウイルス、好ましくはE1発現性E2b欠損アデノウイルスで、そしてAAV
ベクター配列を効率的に移転および複製させるAd−AAVハイブリッドウイル
スで連続的に感染させる。好ましくはヘルパーアデノウイルスはアデノウイルス
E1遺伝子産物を発現する。その後には、ヘルパー感染宿主細胞を組換えAdA
AVハイブリッドウイルスで感染させるが、この組換えAdAAVハイブリドウ
イルスは、(1)複製およびビリオンカプシド化に必要とされるアデノウイルス
シスエレメント;(2)AAVの5’および3’ITRを含むAAV配列(これ
らのAAV配列は(1)のアデノウイルス配列によりフランクされる);ならび
に(3)発現を指令する調節配列に操作的に連結される選択された遺伝子(前記
遺伝子および調節配列は(2)のAAV配列によりフランクされる)、を含む。
好ましくは、ベクター複製に関連する配列およびそれに関連するヘルパーウイル
スの作用によるAAV rep/cap誘導のタイミングのバランスは、ハイブ
リッドウイルスでの感染以前にハルパーウイルスで細胞株を感染することにより
取られる。量的拡大を行ったある態様では、感染は懸濁物での成長に適応させた
B50細胞を含む生物反応噐内で実施される。ヘルパーウイルスでの感染および
ハイブリッドウイルスもしくはベクターでのトランスフェクションの後には、宿
主細胞を例えばF.L.GrahamおよびL.Prevec,Methods Mol.Biol .,7:109−128(1991)に記載されるものを一
例とする標準条件下で培養する。好ましくは、いったんrAAVを通常の方法で
同定してからそれを回収および精製してよい。
製および特徴決定である。可能性として考えられる混入物には、rcAAV、細
胞性DNA、ヘルパー(一つもしくは複数)、および/またはハイブリッドウイ
ルスが含まれる。本発明の方法は最も問題となる混入物、すなわちrcAAVを
回避する。混入する細胞性DNAは、DNaseでのベクターの予備処理により
最低限に抑える。アデノウイルスの除去は、複数段階の組み合わせにより好まし
い様式で達成される。セシウムを介する沈降を伴う熱変性は効率的に機能性アデ
ノウイルスを除去し(<1pfu Ad/1011 rAAVゲノム)、そして本
発明の方法で用いる場合には実質的に混入性アデノウイルスゲノムを低下させる
(全DNAの<0.00004%)。例えばカラムクロマトグラフィーのような
大容量産生に一層適する方法も有用である。
的効力は、容易に検出され、かつ定量された分泌蛋白質としてのエリスロポイエ
チン(Epo)および容易に検出される組織化学マーカーとしてのベータ−ガラ
クトシダーゼ(lacZ)を用い、マウスにて評価した。本発明の方法の態様に
より産生される組換えAAVは、マウスにおいて検査する場合には、293/同
時トランスフェクションの通常の手法により作成されたrAAVよりも効力が高
くなった(すなわち感染性が高かった)。その上、この方法により産生されたr
AAVによる導入遺伝子発現はベクター用量に比例して増加した。例えば以下の
実施例5を参照されたい。
例ではB50細胞株およびヘルパーとしての野生型アデノウイルスを利用するも
のの、当業者は、先に記載される要素を有するいずれかの細胞はB50細胞株の
代用となることがあってよく、そして既述のヘルパー機能を満たす(すなわち、
rep/cap発現を活性化する)いずれかのヘルパーは野生型アデノウイルス
の代用となってよいことを理解する。従ってこれらの実施例は説明としてのみの
ものであって、本発明の範囲を制限することを意図するのではない。
発現されるrep/cap含有性プラスミドを安定にトランスフェクトした。こ
れらには、アデノウイルスのE1aにより誘導されるAAVの内因性P5プロモ
ーター、ならびに二価カチオンによる誘導されるマウスメタロチオネイン遺伝子
からの異種プロモーター、およびグルココルチコイドによる誘導されるマウス乳
腺癌ウイルスの長い末端反復構造が含まれる。ヘルパーアデノウイルス感染と組
み合わされるシスおよびトランスプラスミドのトランスフェクションを必要とす
る通常のrAAV産生方法に関連する問題を克服する目的では、3つのプラスミ
ドベクターをrep/cap細胞株を産生するために構築した。
有のP5プロモーター(pP5−Rep/Cap)もしくは亜鉛誘導性ヒツジメ
タロチオネインプロモーター(pMTRep/Cap)、もしくはデキサメサゾ
ン(Dex)−誘導性マウス乳腺癌ウイルス(MMTV)プロモーター(pMM
TV−Rep/Cap)のいずれかにより稼働されるAAVrep/cap遺伝
子を発現した。これらのrep/cap発現性プラスミドは、pSub201の
P5rep/cap断片をorf6で置換したAd E4−orf6細胞株を作
成するのに用いられた既に発表されている構築物から取得された。具体的にはp
MT−Rep/Capの構築には、ORF6配列をBamHI消化によりpMT
E4ORF6プラスミド[G.P.Gao et al,J.Virol.,7 0 :8934−8943(1996)]から除去し、そして鋳型としてのpSu
b201プラスミド[Samulski,R.J.et al.,J.Viro l .,63:3822−3828(1989)]を用いるPCR増幅により調製
された4.1kbのrep/cap断片で置換した。
ー主鎖として用いた以外はpMT−Rep/Capと同一の様式で構築した。P
5−Rep/Capの構築には、EcoRI/BamHI消化によるpMTE4
0ORFプラスミドからMTプロモーターおよびORF6配列を除去し、そして Xba I消化によりpSub201プラスミドから単離された4.3kbのP5
−Rep/Cap断片で置換した。プラスミド構築は、先に引用されるSamb
rook et al.内に記載されるもののような通常の遺伝子工学的方法を
必要とした。
適切なインデューサー、すなわちpMT−Rep/Capについては150μM
ZnSO4そしてpMMTV−Rep/Capについては10μMのデキサメ サゾンの存在もしくは非存在下でAdE4−ORF6およびrAAVLacZ遺
伝子組込み形態を含む293−塩基対細胞株である10−3−rAAVLacZ
細胞[James M.Wilson’s laboratory,The U
niversity of Pennsylvania]内への一過性トランス
フェクションにより確認した。10−3−rAAVLacZ細胞内への3つ全て
の構築物のトランスフェクションにより、細胞からのrAAVLacZの救済が
もたらされた。このことにより、3つ全ての構築物が機能性rep/cap蛋白
質を産生したことが示された。
ture Collectionから商品として入手可能であるHeLaおよび
A549細胞の両方の中に安定にトランスフェクトされた。安定なトランスフェ
クタントコロニーを2週間、抗生物質G418(ゲネティシン(Genetic
in))を含む培養培地の存在下で選択し、そして個別に拡張させた。
TAPを介して、AAV ITRによりフランクされるCMV−β−ガラクトシ
ダーゼ−SV40ポリAミニ遺伝子カセット[Fisher K.J.et a
l,J.Virol.,70:520−532(1996)]を含むrAAV
LacZを産生するためのシスプラスミドであるprAAV LacZで細胞を
一過性トランスフェクトすることによりrAAV LacZの産生の際にトラン
ス補足(transcomplement)する能力についての評価を行った。
pMT−Rep/Capでトランスフェクトしたクローンについては、150μ
M ZnSO4をMOIが5でのアデノウイルス感染前24時間目に培養培地に 添加した。pMMTV−Rep/Capでトランスフェクトしたクローンについ
ては、10μMデキサメサゾンを、MOIが5でのアデノウイルス感染前24時
間目に培養培地に添加した。Ad5での感染によりP5プロモーターからの発現
が誘導される。トランスフェクション/感染後72時間目には感染クローンを、
十分なCPEが示された段階で回収した。各クローンのウイルス溶解物を3回周
期の凍結および解凍により作成した。各ウイルス溶解物の10分の1を56℃で
30分間加熱インキュベートし、そしてE1/E4−二重補足細胞株である84
−31細胞[Gao et al、先に引用されるもの]を感染するのに用いた
。感染後24時間目には、β−ガラクトシダーゼ発現のために細胞を5−ブロモ
−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトピラノシド(X−gal)で
染色し[例えば、J.Price et al,Proc.Natl.Acad .Sci.USA .,84:156−168(1987)を参照されたい]、そ
して青色細胞のパーセンテージを評点した。陽性と評点されたクローンを野生型
Ad5での感染後のE1a、rep、およびcapについてのDNAハイブリダ
イゼーション、免疫細胞化学法、ならびにウエスタン(Western)分析を
含む多数の追加的調査に供した。
ニーの内の515個のは拡張およびスクリーニングをくぐり抜けて生き延びた。
スクリーニングからは僅か8個の陽性コロニーのみがrep/capのトランス
補足を行うことができた。これら8つのコロニーの内の一つでB−50と称され
るものが(P5−rep/capプラスミドのHeLa細胞内へのトランスフェ
クションにより作成された)が高レベルでrepおよびcap遺伝子産物を発現
することが見いだされた。これら8クローンについては更に遺伝子構築、誘導の
によるrep/cap蛋白質発現、およびrAAV産生についての特徴決定を行
った。
のゲノムDNAのサザン(Southern)ブロットにより検出された唯一の
クローンであった。rep/cap遺伝子のコピー数および細胞内の遺伝子の形
態(エピソーム 対 組み込まれた形態)は、全ゲノムDNAおよびB−50細
胞から調製されたHirtのDNA(Hirt’s DNA)との両方でのサザ
ンブロット(Southern Blot)を反復することにより確認した。D
NAハイブリダイゼーション分析により、ヘッド−トゥ−テイルコンカタマー内
に配置された5コピーのプラスミドが示された(データ非公開)。B−50細胞
ではrep/cap遺伝子はゲノム内に安定に組み込まれ、かつサザン(Sou
thern)ブロットにより検出可能なrep/cap配列のエピソーム形態は
全く存在しない。
rn)ブロットによりB−50内に検出された(すなわち、他のものと比較する
と100倍多いベクター)。AdE1b初期蛋白質もしくは後期蛋白質およびr
ep/cap蛋白質についてのアデノウイルス感染B−50細胞の二重免疫蛍光
染色により、B−50は同種細胞株であることが示された。B−50細胞株の安
定性は、第5継代物から第15継代物までについてそのrAAV生産性を比較す
ることにより示された。
定した。B50細胞を10でのMOIの野生型Ad5で感染させ、そして全細胞
性蛋白質を感染後の異なる時間に調製した。試料(50μg)を10% SDS
−PAGEゲル上で分画し、そしてニトロセルロース膜上に電気的に転移させた
。repおよびcap蛋白質を、各々マウスモノクローナル抗体クローン259
.5およびB1(American Research Products,I
nc.社)を用いるECLシステム(American Life Scien
ce社)で検出した。アデノウイルスE1蛋白質をAd2 E1a(Oncog
ene Science社)に対するマウスモノクローナル抗体により検出した
。E1a、rep蛋白質、およびcap蛋白質の発現は感染時間の関数としてゲ
ル上に観察され(データ非公開)、そしてそれを以下にまとてある。
ノウイルスでの感染により、20〜24時間目にE1a蛋白質のピークを伴う遺
伝子発現の一過性調節プログラムがもたらされ、その後には全てのrepおよび
cap蛋白質の実質量の誘導が生じ、この量は44時間目間でには最大レベルに
達し、そして62時間目までに完全な細胞病理特性に細胞が達するまではそれが
維持される。rep/cap発現のレベルは野生型のAAV感染に続いて観察さ
れるものに等しいものの、その特性は、rep52/40はrep78/68と
比較すると比例的に増加して発現され、そして野生型感染の特性と比較すると、
VP3の発現は、VP1およびVP2のものよりも増加する。
えハイブリッドAdAAVウイルスおよび野生型アデノウイルスタイプ5(Ad
5Wt)で同時に;または(b)Ad5Wt単独でのいずれかで、ハイブリッド
AdAAVウイルスでの感染8、12、16、20、および24時間前に感染す
ることにより評価した。
isher et al,Hum.Gene Ther.7:2079−208
7(1996)]。簡潔に述べると、目的の遺伝子を含むミニ遺伝子およびフラ
ンク用AAV ITRを含むrAAVゲノムを、prAAVシスプラスミドから Pvu II制限エンドヌクレアーゼ消化により単離し、そしてシャトルプラスミ
ドpAdBg/IIのEcoRV部位内にクローン化した。導入遺伝子は、緑色
蛍光蛋白質(GFP)、LacZ、および下垂体からのRNAのRT−PCRに
より単離されたアカゲザルからのエリスロポイエチンをコードするcDNAを含
んでいた。各々のベクターは、サイトメガロウイルスの前初期プロモーターから
の導入遺伝子を発現した。得られる構築物は、Adの5’配列(マップユニット
0〜1)、rAAVゲノムのコピー、およびマップユニット9〜16.1に広が
るAd配列からできている。アデノウイルスDNAは、ClaIでの消化により
同時トランスフェクション用に調製した。pAdAAVの超コイル構造をとるプ
ラスミドDNAを、標準リン酸カルシウム沈降用プロトコールを用いる同時トラ
ンスフェクション用に用い、そして組換えハイブリッドウイルスを先に引用され
るFisherに記載される要領で単離した。
V.CMVLacZでもある)を、Ad5を基本とするウイルス内でE1の位置
にrAAVゲノムをクローニングすることにより作成した。このハイブリッドウ
イルスはその詳細が先に引用されており、かつ引用により本明細書にとりこまれ
る国際公開第WO96/13598号の実施例1に記載される。これはAAVタ
イプ2からの5’AAV ITR(bp1〜173)、CMV前初期エンハンサ
ー/プロモーター[Boshart et al,Cell,41:521−5
30(1985)]、SV40イントロン、大腸菌(E. coli)ベータ−
ガラクトシダーゼcDNA、SV40ポリアデニル化シグナル、および一端をア
デノウイルスタイプ5マップユニット0〜1に、そして他方を実質的にはマップ
ユニット9〜100の全てによりフランクされるAAV2からの3’AAV I
TRを含む。
一晩播種させた。この細胞を野生型Ad5およびハイブリッドAd.AV.CM
VLacZで同時に感染させた。別法では、細胞を野生型タイプAd5で、10
でのMOIでのハイブリッドAd.AV.CMVLacZでの感染前8、12、
16、20、および24時間目に感染させた。
りハイブリッドAd.AV.CMVLacZ感染後48時間目に調製した。各試
料におけるrAAVLacZの産生を、rAAV形質導入に対して寛容を示すE
1/E4二重補足細胞株である84−31を20時間、限界稀釈液中でその細胞
溶解物で感染させることにより決定した。感染後24時間目に、細胞を、X−g
alで組織学的に染色し、そしてLacZ形成単位(Forming Unit
(LFU))、すなわち青色細胞を計数した。
の細胞当たりのlacZ形成単位として、ヘルパーおよびハイブリッド感染の間
の間隔に対して示されている。これらの実験を2回反復したところ、同一の結果
が得られた。
IでのAd.AV.CMVLacZ感染前24時間目に野生型Ad5で感染させ
た。全細胞性溶解物を、3回周期の凍結/解凍によりハイブリッドウイルス感染
後2〜72時間目に調製した。各試料の二重検定用試料は、56℃で1時間処理
したか、または処理を行わなかったかのいずれかにし、そして先のようにLFU
についてアッセイした。
れるハイブリッドの成長速度を示す。直線は、rAAVゲノムの切り出しおよび
増幅、ならびに熱不活化の後の形質導入により測定されたベクターの産生を示す
。
、12、16、20、および24時間目に、rAd.AV.CMVLacZで感
染させた。細胞溶解物を、84−31細胞についてのLFUアッセイのために実
施例2に記載されるハイブリッドAdAAVベクターにより感染させた後、24
、48、および72時間目に調製した。
で24時間予備感染させ、そしてその後にrAAVで48時間感染させると、B
−50細胞は細胞当たり少なくとも10LFUのrAAVLacZを産生するこ
とができることを示す。
.5×106細胞)を1、2、5、および10のMOIでのAd5wtで24時 間感染させ、そしてその後に対応するMOIでのH5.010rAAVLacZ
で重感染させた。細胞を、H5.010rAAVLacZ感染の後、18、24
、36、48、および60時間目に回収し、そしてその溶解物を用いて84−3
1細胞でLFUを決定した。こうしたLFUアッセイの結果は以下の表1に示さ
れる。第3欄に示される数値は1.5×106細胞を含む試料から得られる総計 LFUである。
してAd5wtを用いて〜109細胞(100×15cm2プレート)にまで拡張
した。この方法を、アデノウイルス感染と同時に行うベクターおよびrep/c
apプラスミドの293細胞内への一過性トランスフェクションに基づくrAA
V産生の標準方法(293/同時トランスフェクション方と称される)[先に引
用されるFisher(1996)]の成績と比較した。AAV発現性緑色蛍光
蛋白質(GFP)もしくはアカゲザルエリスロポイエチン(rhEpo)の大用
量産生は更には、細胞株としてB−50を、そしてヘルパーとしてE2b欠損ア
デノウイルスsub100r[Jerome Schaack、UCHSCによ
り提供された;Schaack,J.et al,J.Virol.69:40
79−4085(1995)]を用いる本発明の方法でも試みた。これらの結果
を、同一のハイブリッドAAVプラスミド、およびヘルパーとしての複製欠損ベ
ータガラクトシダーゼ発現性組換えアデノウイルス(ΔE1lacZ)を用いる
標準的293/同時トランスフェクション法と比較した。
MVGFP)およびCMVプロモーターの制御下にあるrAAV発現性rhEp
o(AAVCMVrhEpo)の結果をまとめてある。精製された調製物を、r
AAVゲノムおよび形質転換について分析した。表2はrAAV産生の比較を示
し、ここではrAAVの総計収率が、109細胞の産生に基づいて示される(す なわち、100×15cm2プレート)。第3欄の総計形質転換単位(すなわち 感染細胞数)は、限界稀釈後のレポーター遺伝子発現のインサイチュー分析によ
り決定したものが示されている。第4欄の総計ゲノムコピー数(すなわち、ウイ
ルス粒子数/109細胞)はDNAハイブリダイゼーションにより決定される。 第5欄の略語「Tu/GC」は、形質転換単位/平均値でのゲノムコピー数を示
す。
発明の方法では形質導入力価に基づくと、GFP含有性rAAVの収率は100
倍高くなっており、そして形質導入単位に対するゲノムコピー数の比率の減少に
より測定すると、感染性rAAVによる形質転換を受けた細胞の効力もしくは数
では28倍の改善が見られた。GFPベクターの収率は、sub100rを用い
ると、野生型Adを用いて取得されたものを上回って上昇したが(形質転換単位
は2倍上昇し、そしてゲノムコピー数は25倍上昇した)、形質転換単位に対す
るベクターゲノムの比率により測定される効率は11倍減少した。AAV粒子数
と感染単位数の総計収率は全体的に上昇した。
ランスフェクション方法に比較し際には、AAVベクター発現性アカゲザルEp
oに関してゲノムコピー数の6倍の増加が得られた。一般的には本発明の産生方
法では、ベクターが同一のAAVCMV主鎖を含むが中でも例えば成長ホルモン
およびオルニチントランスカルバミラーゼのような異なる導入遺伝子を含む他の
AdAAVハイブリッドベクターを検査するための標準的293/同時トランス
フェクション方法を用いて取得されるものと比較すると、ゲノム力価(すなわち
、ml当たりのゲノムコピー数)が20倍〜100倍の増加を示した(データ非
公開)。
AV−GFPの産生の際の野生型Ad5ヘルパーについての可能な置換物として
評価した(データ非公開)。予想されるようにrAAVの産生はE2aもしくは
E4(この両方共がAAV複製に必要である)における欠損を示すヘルパーウイ
ルスを用いると実質的に減少した[Kotin,R.M.Hum.Gene T hera .5,793−801(1994)]。しかしながらE2b遺伝子にお
ける温度感受性突然変異体[すなわち、ts149[Myers,M.W.et
al,J.Virol.35,65−75(1980)]およびsub100
rはrAAVの収率減少をもたらさなかった。従来の技術に報告されるように、
最大AAV産生レベルに必要とされるアデノウイルス遺伝子はE1、E2a、E
4、およびVAIを含むようである。
パーとして用いる標準的293/同時トランスフェクションを用いて取得される
ものを上回る高レベルのrAAVが示された。先に記載されるこういった高収率
は対照の収率の2倍〜20倍以上にまたがる(例えば、細胞当たり1×103ウ イルス粒子を上回るゲノムコピー数から1×106粒子/細胞を上回る値まで。 先を参照されたい)。本発明の細胞、すなわちB−50細胞を野生型Adヘルパ
ーでの感染後24時間目にlacZハイブリッドウイルス(Ad.AV.CMV LacZ )で感染させ、そして溶解物をその後に回収し、そしてlacZAd.
AAVハイブリッドウイルスの増幅に対するlacZ−含有性AAVの産生につ
いての分析を行った。特定の測定値は熱変性以前のlacZ形質導入(これはハ
イブリッドウイルスおよびrAAVを含む)ならびに熱変性以後のもの(これは
rAAVを示す)を含む。形質導入に対するハイブリッドウイルスの寄与は2つ
の形質導入力価の間(すなわち、熱変性以前とそれ以後)での違いとなる。
ドは播種の後、約12時間目と約24時間目との間に指数関数的である100倍
の増幅を受けたことが示され、このハイブリッドはそのすぐ後には第2ラウンド
の同一比率でのAAV増幅にまわされる。このハイブリッドウイルスは、rAA
Vゲノムの救済および増幅前もしくは増幅と同時にB50細胞中で数倍に増幅さ
れる。
rep/cap発現をトランス活性化し(例えば、細胞中のrep/capの発
現を制御するプロモーターを活性化する)、かつAAV複製のためのヘルパー機
能を提供することができるヘルパーの組込み、およびその後のAd−AAVハイ
ブリッドウイルスの組込みにより、rAAV産生に必要とされる構成成分が供給
される。当然のことながら、GFPを発現するAAVベクターを含むがトランス
活性化用アデノウイルスE1遺伝子の提供なしの状態でのハイブリッドウイルス
でのB50の感染では検出可能なrAAVはもたらされなかった。更には、既に
記載されているように、アデノウイルスE1遺伝子であり得るか(E1−発現性
野生型もしくは改変アデノウイルスの使用による、または別のウイルスベクター
内でAd E1遺伝子を提供することによる)、あるいは他のウイルストランス
活性化剤の供給によることができる(例えば、ヘルペス、CMV、ワクシニア)
、AdAAVハイブリッドベクターの組込み以前のトランス活性化用試薬供給の
タイミングはrAAVの収率に影響を及ぼし得る。
させる場合には、rAAVLacZは全く産生されず、これは恐らくは、Ad5
Wtの存在下でのH5.010rAAVLacZの複製がrAAVLacZの産
生を上回ったためと思われる。rAAVゲノムは、細胞がH5.010rAAV
LacZ感染以前にAd5Wtに感染した場合にのみH5.010rAAVLa
cZ−感染B−50細胞から救済され得る。B−50細胞を最初にAd5Wtで
感染させた場合には、rep/cap蛋白質発現の開始によりアデノウイルス性
ベクター複製が阻害され、かつrAAVLacZ産生が促進され、このことによ
り均衡点がH5.010rAAVLacZ複製の代わりにrAAV産生の側に押
しやられた。rep蛋白質発現は完全な細胞病理的効果(CPE)に到達するま
で持続するものの、cap蛋白質発現は感染後20時間目には検出可能となり、
感染後40時間目にはピークに達し、そしてその後にはプラトーに達する。これ
らの条件下でのrAAVLacZの収率はB−50細胞あたり約1×103〜5 ×103ウイルス粒子(すなわち、1〜5LFU)となる。
AdAAVハイブリッドウイルスで感染させたB−50細胞のrAAV生産性か
ら、rAdAAV感染の前にB−50細胞をAd5wt感染させると高収率の(
すなわち、1×103ウイルス粒子を上回る値〜1×106ウイルス粒子を上回る
値)感染性rAAVが産生されることが示された。こういった収率は、従来の技
術による方法について報告される収率の2倍を上回る値〜20倍を上回る値にな
る。
パーおよびAdAAVハイブリッドウイルスの感染多重度(MOI)との間の時
間的関係は、用いられる細胞株、ヘルパー、およびAdAAVハイブリッドに依
存して、rAAV産生を至適化するように容易に調節することができる。こうい
った調節は、先に記載されている要領、そして図2Aおよび2Bに記載されるよ
うに感染のタイミングおよびMOIを変化させる実験を実施することにより達成
される。図2Aに記載される態様では例えば、野生型とハイブリッドウイルスの
感染の間のタイミングを変化させる実験により、B50細胞がヘルパー感染の後
24時間目にハイブリッドウイルスで感染を受ける場合には、得られる最大収率
を伴うrAAV産生の実質的増加が示された(例えば、図2Aを参照されたい)
。
Vプロモーターを利用する本発明の方法は、野生型AAV感染の生物学的仕組み
(biology)を刺激する。今日では、B−50細胞株、野生型アデノウイ
ルス、およびシス作用性ベクターとしてのAd.AAVCMVLacZハイブリ
ッドウイルスを用いるrAAV産生のための好ましい条件は以下のものを含む: (a)少なくとも5のMOIでのAd5wtでB−50細胞を感染させること
。10のMOIも好ましいが、この方法では野生型アデノウイルスの利用が少な
くなればなるほど、12時間〜24時間の間でのヘルパーからのrAAVの精製
が容易になる。この態様について先に示したように、24時間はrAAV収率を
向上させるためには最も好ましいように思われる; (b)更に追加的な36時間の間、少なくとも5のMOIでハイブリッドAd
.AAVCMVLacZウイルスで細胞を感染させること。本発明の教示が与え
られた当業者は、こういった用量および感染タイミングパラメーターを容易に調
節することで、B−50以外の細胞株、別のハイブリッドウイルス、および他の
ヘルパーを利用する本発明の他の態様についての至適条件を提供することができ
る。至適産生条件を決定するためのこの検査を実施するにあたり、いずれかの程
度の過度な実験は必要とされない。
に生じる非相同組換えを通して複製コンピテントAAV(rcAAV)がもたら
されることがよくある。この例により、rcAAVの形成は本発明の産生方法を
用いることにより減少され、それは本発明の細胞株の染色体DNA内にあってト
ランスフェクトを受けたrep/cap遺伝子がアデノウイルスによりコードさ
れるハイブリッドウイルスAAVベクターDNAから隔離されているためである
ことが示される。
1996)、により記載される要領で、E1欠失アデノウイルスで感染させ、そ
してその後に熱変性およびCsCl密度勾配精製により単離した293細胞内で
のシスプラスミド(すなわち、AAVカセットを保持するもの)およびトランス
プラスミド(すなわち、rep/cap遺伝子を保持するもの)のプラスミドト
ランスフェクションにより作成した。別法ではrAAVを本発明の方法に従い、
B50細胞株およびAdAAVハイブリッドウイルスを用いて作成した。プレー
ト当たり1×107細胞の密度で150mm2プレートに播種させたB50細胞を
、10のMOIで24時間、野生型Ad5もしくはsub100rウイルス[S
chaak、先に引用されるもの;すなわち、E2b30における温度感受性突
然変異体]のいずれかで感染させ、そしてその後には同一のMOIで更に48時
間AdAAVハイブリッドベクターで感染させた。この細胞を、先に引用される
Fisherに記載される要領で、rAAV調製物およびCsCl密度勾配精製
用に回収した。
AVゲノムの総量を、先に引用されるFisherにより記載される要領でDN
Aハイブリダイゼーションにより定量した。形質導入力価は、AAV許容細胞株
84−31をrAAVの限界希釈物に露出させ、そして24時間後に形質遺伝子
発現性細胞の細胞増殖巣について単層を分析することにより決定した。混入性ア
デノウイルスを、1アデノウイルス/1011rAAVゲノムでのプラーク形成ア
ッセイにより評価した。混入性Adはこれらのレベルで全く検出されなかった。
るアデノウイルスの存在下での293細胞の増幅、およびその後の特異的ハイブ
リダイゼーションによるrepDNAについて得られる溶解物の分析に基づく。
簡潔に述べると、rAAV調製物(1010〜1011ゲノム)を、100mm2プ レート内で5×106の293細胞と共にインキュベートしたMOIが5の野生 型アデノウイルスの存在もしくは非存在下で様々な量の野生型AAV(0〜10 4 ゲノム)と混合する。この細胞を回収し、そして全DNAをハイブリダイゼー ション用に単離するか、もしくは清澄化させた未精製溶解物を第2ラウンドの増
幅用に調製した。56℃、1時間のアデノウイルスの熱不活化の後、その未精製
溶解物の10分の1を第2ラウンドの増幅用にアデノウイルスの存在下もしくは
非存在下で293細胞の新鮮なプレートに接種した。この細胞を72時間後に回
収し、そして全DNAを第一増幅物として調製した。第一および第二増幅物から
の全DNA(10μg)を、HindIIIエンドヌクレアーゼでの消化後のD
NAハイブリダイゼーションによりrep配列について分析した。このブロット
をpAd/AAV含有性cap配列の32P−ラベル化2.7kB HindII
I/XbaI断片に対してハイブリダイズさせた。
スの存在下で低レベルのrcAAVを検出した。100mm2プレート内の29 3細胞を、5のMOIでの野生型Ad5の存在もしくは非存在下で72時間、1
01、102、103、および104ゲノムコピーの野生型AAV2で感染させた。
更にはアッセイを、アッセイ中に可能と思われる干渉について評価するため、2
93細胞溶解物の存在下でも実施した。全DNAは感染細胞の2/3から調製し
た。残りの1/3の細胞を、3回周期の凍結/解凍により感染培地中で溶解し、
そして各溶解物の1/5を更に72時間、293細胞中の第二増幅用に熱不活化
させた。この第二処理の後に全DNAを再度抽出した。この溶解物を以下のよう
にサザン(Southern)ブロットハイブリダイゼーションによりrepD
NAについて評価した:HindIIIで消化させた全DNA(10μg)を分
画化し、ブロットし、そして2.7kb Cap特異的断片で探索した。第一お
よび第二増幅後のDNAの分析が、得られるオートラジオグラムとして示された
(非公開)。XbaI/HindIIIでのトランスプラスミドの消化により、
増幅されかつ制限消化を受けたrcAAVと共に同時移動する断片が放出される
。このアッセイは10という少数の野生型AAVゲノムを検出する。類似レベル
のrcAAV混入はトランスプラスミドを改変させて組換えを最低限に抑えてあ
るトランスフェクション実験か、もしくはアデノウイルスヘルパーがAdプラス
ミドで置換されている場合に観察された(データ非公開)。
AAV保存物の各2×1010、2×109、および2×108ゲノムコピーを29
3細胞内での1周期の増幅用に用いた。rAAvlacZは293/同時トラン
スフェクションにより産生した一方で、rAAVGFPはB50ハイブリッド系
により産生した。第1回目周期の増幅溶解物の分析はオートラジオグラムで行っ
た(非公開)。293/同時トランスフェクション法により産生されたrAAV
の分析により、全rAAV調製物の1/103〜106に匹敵するレベルでのrc
AAVが一貫して示され;B50細胞株およびハイブリッドAdAAVを利用す
る本発明の方法によって作成されたrAAV調製物からはrcAAVは全く検出
されなかった(<1/109)。rcAAVはもう一周期行った増幅の後にも全 く観察されなかった。
生型AAVを用いる本発明の方法により産生されたrAAVの保存物を添加(s
piking)することにより評価した。rcAAVの決定におけるrAAVゲ
ノムの介入の可能性を決定するため、野生型AAVの1、101,102,103 、および104ゲノムを2回の周期の増幅用に、B50/シャトルウイルス系に より産生されたrAAVGFPの各2×1010もしくは2×1011ゲノムのいず
れかに添加した。全DNAを第2周期の増幅の感染細胞(10μg)から抽出し
、そしてサザン(Southern)ブロット分析の前にHindIIIで消化
した。10という少数の野生型AAVゲノムを2×1010rAAVゲノム内に検
出することができたものの、混入性rcAAVの検出のためのアッセイの感度は
10倍多いAdAAVベクターの存在下では減少する。最終調製物は、1011A
AVゲノム当たり1を下回る数の形質導入用アデノウイルス粒子を含んでいた。
を発現するAAVをマウスの骨格筋内に組み込ませることにより実施した。この
実験ではマウス骨格筋内へのエリスロポイエチンをコードするベクターの筋肉内
注射により、発色を呈し、かつ赤血球増加症を生じている血清中に生理学的レベ
ル以上のホルモンがもたらされた。
析した。C57BL/6もしくはRagI-/-マウス(4匹/グループ)の前脛 骨筋に1×1011ゲノムコピー/50μlのrAAV−Epoを注射した。rA
AV−Epoは、標準293/同時トランスフェクション法に従ってか、もしく
はB50細胞株およびAdAAVハイブリッドを利用する本発明の方法に従って
産生された。
oと交差反応する商品として入手可能なELISA(Quantikine I
VD、R&D Systems社)を使用してウイルス由来のEpoについて分
析した。組換えヒトエリスロポイエチンを標準として利用した。ヘマトクリット
は、毛細管テーブル、およびその後にIEC Micro−MB遠心機中での遠
心分離を用いて決定した。等用量(1×1011ゲノム)の各rAAV−Epo調
製物によりヘマトクリットに関しては類似する評価がもたらされたが、B50/
ハイブリッドrAAV−Epoベクターによっては293/同時トランスフェク
ションから得られたrAAV−Epoベクターと比較すると4倍高い血清Epo
がもたらされた。例えば図3Aおよび図3Bを参照されたい。B50/ハイブリ
ッドより産生されたrAAV−Epoは通常の方法により産生されたrAAV−
Epoと比較すると感染性が高かった。
わち293/同時トランスフェクション(1.7×1010ゲノムコピー)および
B50/ハイブリッド(1.7×1010ゲノムコピーもしくは3.8×1010ゲ
ノムコピーもしくは1.7×1011ゲノムコピー)からの調製物を投与した。5
週間後に骨格筋を回収し、そしてX−gal組織化学法を用いてβ−ガラクトシ
ダーゼ発現についての評価を行った。前脛骨内のX−gal染色のレベルは、免
疫コンピテントマウスにB50/ハイブリッドおよび293/同時トランスフェ
クション法から得られたベクターの1.7×1010ゲノムを注射した4週間後に
は同じであった。B50/ハイブリッド法により産生されたlacZベクターの
用量を増加させると、炎症の証拠は得られないままβ−ガラクトシダーゼ染色は
相対的に増加した(データ非公開)。例えば、1.7×1011ゲノムコピーでの
感染によってはゲルを肉眼で検査したところ約5%の染色筋肉線維がもたらされ
た。それと比較して、1.7×1011ゲノムコピーでの感染によってはゲルを肉
眼で検査したところ約50%の染色筋肉線維がもたらされた。同様に、5%のベ
ースラインからのゲノムコピー数の3倍の増加によっては約15%の染色筋肉線
維がもたらされた。
数の改変法および変法が先に詳細が示される明細書中に含まれており、そして当
業者には明白であることが予期される。本発明の方法に対するこういった改変法
および変法は、本明細書に添付される請求項の範囲内に包含されるものとする。
発明の方法に従うハイブリッドウイルスでトランスフェクトしたB−50宿主細
胞内でのLacZ導入遺伝子を保持するrAAVの生産性を詳細に説明するグラ
フである。記号はAd5wt感染後の時間数を表し:0時間(□);8時間(白
抜きダイヤモンド型);12時間(○);16時間(△);20時間(網かけ四
角);24時間(網かけダイアモンド型)。
CMVLacZ(Ad−AAVlacZでもある)でのAAVゲノムの増幅およ
びB50細胞内でのベクター産生における感染配列の効果を示す棒グラフである
。異なる条件下でのrAAVの産生は、ヘルパーウイルスによる感染とハイブリ
ッドウイルスでの感染との間の時間間隔に対する細胞あたりのlacZ形成単位
(LFU)として引用される感染単位により示される。
間目のAd5wtでの感染を受けたB50細胞中のハイブリッドウイルスおよび
rAAVの増幅を示すグラフである。実施例2の詳細なプロトコールを参照され
たい。点線は、熱不活化の後に測定された形質導入として特定されるハイブリッ
ドの成長速度を示す。実線は、rAAVゲノムの切り出しおよび増幅、ならびに
熱不活化の後の形質導入により測定されたベクターの産生を示す。
保持するrAAV(AAV−Epo)の感染後のマウスの分析を示すグラフであ
る。マウスには、通常の293/同時トランスフェクションから得られるAAV
−Epo(四角)もしくは本発明の細胞株の一つの態様および本発明の方法の使
用から得られるAAV−Epo(三角)を投与した。Epoレベルは1μ/Lと
して測定した。
てのヘマトクリット値を測定するグラフである。
Claims (27)
- 【請求項1】 細胞の染色体内に安定に組み込まれたAAV rep遺伝子
およびAAV cap遺伝子を含んでなる細胞であって、そのAAV rep遺
伝子およびAAV cap遺伝子がそれぞれrep遺伝子およびcap遺伝子の
発現を指令することができる調節配列に操作的に連結され、そしてその細胞への
ヘルパーの組込みによりその細胞がrep遺伝子およびcap遺伝子の遺伝子産
物を発現するものであり、そのヘルパーが、ヘルパーウイルス、ヘルパー遺伝子
、およびヘルパー遺伝子産物からなる群より選択されるメンバーを含んでなるも
のである細胞。 - 【請求項2】 repおよびcap遺伝子が個別の調節配列に操作的に連結
される、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項3】 repおよびcap遺伝子が同一の調節配列に操作的に連結
される、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項4】 repおよびcap遺伝子がAAVの異なる血清型に由来す
る、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項5】 調節配列がAAV p5プロモーターを含む、請求項1〜4
の内のいずれかに記載の細胞。 - 【請求項6】 AAV p5プロモーターがrepおよびcap遺伝子とし
ての異なるAAV血清型に由来する、請求項5に記載の細胞。 - 【請求項7】 調節配列がAAVに由来しないプロモーターを含む、請求項
5に記載の細胞。 - 【請求項8】 repおよびcap遺伝子が細胞の染色体内に安定に組み込
まれた少なくとも2つのコピー内に存在する、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項9】 ATCC受託番号CRL 12401を有するB−50細胞
である、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項10】 ヘルパーが、アデノウイルス、組換えアデノウルス、アデ
ノウイルス遺伝子、およびアデノウイルス遺伝子産物からなる群より選択される
メンバーである、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項11】 ヘルパーが、ヘルペスウイルス、組換えヘルペスウイルス
、ヘルペスウイルス遺伝子、およびヘルペスウイルス遺伝子産物からなる群より
選択されるメンバーである、請求項1に記載の細胞。 - 【請求項12】 ヘルパー含有性宿主細胞を産生するための方法であって、
(a)宿主細胞にヘルパーを組み込ませる段階であって、前記宿主細胞が宿主細
胞の染色体内に安定に組み込まれるAAV rep遺伝子およびAAV cap
遺伝子を含み、そのAAV repおよびcap遺伝子はrepおよびcap遺
伝子の発現を指令することができる調節配列の制御下に各々置かれ、そして宿主
細胞は宿主細胞へのヘルパーの組込みによりrepおよびcap遺伝子の遺伝子
産物を発現するものであり、そしてそのヘルパーがヘルパーウイルス、ヘルパー
遺伝子、およびヘルパー遺伝子産物からなる群より選択されるメンバーを含んで
なるものである段階、 を含む方法。 - 【請求項13】 組換えAAVを産生するための方法であって、 (b)請求項12のヘルパー含有性宿主細胞に組換えハイブリッドウイルスを組
み込ませる段階であって、その組換えハイブリッドウイルスは: (1)導入遺伝子の発現を制御する調節配列に操作的に連結された選択された
導入遺伝子、 を含み、調節配列に連結されるその導入遺伝子は、 (2)AAVの5’および3’ITRを含むAAV配列、 によりフランクされ、その5’ITRはその導入遺伝子の片側をフランクし、そ
して3’ITRはもう一方の側をフランクし、そして調節配列が連結され、かつ
AAV配列によりフランクされる配列導入遺伝子が、 (3)アデノウイルスビリオンの複製に必要とされるシスエレメントおよびア
デノウイルスビリオンのカプシド化に必要とされるシスエレメントからなる群よ
り選択される少なくとも一つのアデノウイルスシスエレメント、 によりフランクされるものである段階; 組換えAAVがその細胞により産生される、 段階を含む方法。 - 【請求項14】 段階(b)がヘルパーが宿主細胞に組み込まれてから約2
4時間後に実施される、請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 (c)ハイブリッドウイルス感染させたヘルパー含有性宿
主細胞から組換えAAVであって、導入遺伝子を含む組換えAAVを単離する、
さらなる段階、 を含む、請求項13に記載の方法。 - 【請求項16】 段階(c)がヘルパー含有性宿主細胞をハイブリッドウイ
ルスで感染させてから36時間後に実施する、請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 組換えAAVが細胞当たり1×103ゲノムコピーを上回 るレベルで産生される、請求項13に記載の方法。
- 【請求項18】 組換えAAVが段階(c)では細胞当たり1×104ゲノ ムコピーを上回るレベルで産生される、請求項15に記載の方法。
- 【請求項19】 産生される組換えAAVが本質的には均一であり、かつ複
製コンピテントAAVを本質的には含まない、請求項13に記載の方法。 - 【請求項20】 宿主細胞がATCC受託番号CRL12401を有するB
−50細胞である、請求項13に記載の方法。 - 【請求項21】 ヘルパーが、アデノウイルス、組換えアデノウイルス、ア
デノウイルス遺伝子、およびアデノウイルス遺伝子産物からなる群より選択され
るメンバーである、請求項13に記載の方法。 - 【請求項22】 ヘルパーがアデノウイルスE1遺伝子を含む組換えアデノ
ウイルスである、請求項13に記載の方法。 - 【請求項23】 組換えアデノウイルスが複製欠損を示す、請求項22に記
載の方法。 - 【請求項24】 ヘルパーがアデノウイルスE1遺伝子を含む、請求項13
に記載の方法。 - 【請求項25】 ヘルパーが、ヘルペスウイルス、組換えフェルペスウイル
ス、ヘルペスウイルス遺伝子、およびヘルペスウイルス遺伝子産物からなる群よ
り選択されるメンバーである、請求項13に記載の方法。 - 【請求項26】 組換えヘルペスウイルスが複製欠損を示す、請求項25に
記載の方法。 - 【請求項27】 ヘルパーが、単純疱疹1型、単純疱疹ウイルス2型、サイ
トメガロウイルス、およびワクシニアからなる群より選択される組換えウイルス
を含む、請求項13に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US5934097P | 1997-09-19 | 1997-09-19 | |
US60/059,340 | 1997-09-19 | ||
PCT/US1998/019463 WO1999015685A1 (en) | 1997-09-19 | 1998-09-18 | Methods and cell line useful for production of recombinant adeno-associated viruses |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001517454A true JP2001517454A (ja) | 2001-10-09 |
JP2001517454A5 JP2001517454A5 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=22022340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000512974A Pending JP2001517454A (ja) | 1997-09-19 | 1998-09-18 | 組換えアデノ随伴ウイルスの産生に有用な方法および細胞株 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6475769B1 (ja) |
EP (1) | EP1015619A1 (ja) |
JP (1) | JP2001517454A (ja) |
AU (1) | AU9397098A (ja) |
CA (1) | CA2304168A1 (ja) |
WO (1) | WO1999015685A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014007120A1 (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-09 | タカラバイオ株式会社 | アデノ随伴ウイルスベクターの産生細胞 |
JP2021522813A (ja) * | 2018-05-07 | 2021-09-02 | スパーク セラピューティクス インコーポレイテッドSpark Therapeutics, Inc. | プラスミドを用いないaavベクター産生細胞株 |
Families Citing this family (180)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6924128B2 (en) | 1994-12-06 | 2005-08-02 | Targeted Genetics Corporation | Packaging cell lines for generation of high titers of recombinant AAV vectors |
US6995006B2 (en) | 1997-09-05 | 2006-02-07 | Targeted Genetics Corporation | Methods for generating high titer helper-free preparations of released recombinant AAV vectors |
EP1015619A1 (en) | 1997-09-19 | 2000-07-05 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Methods and cell line useful for production of recombinant adeno-associated viruses |
CA2303768C (en) | 1997-09-19 | 2009-11-24 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Methods and vector constructs useful for production of recombinant aav |
US6346415B1 (en) | 1997-10-21 | 2002-02-12 | Targeted Genetics Corporation | Transcriptionally-activated AAV inverted terminal repeats (ITRS) for use with recombinant AAV vectors |
US6953690B1 (en) | 1998-03-20 | 2005-10-11 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Compositions and methods for helper-free production of recombinant adeno-associated viruses |
US6759237B1 (en) | 1998-11-05 | 2004-07-06 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Adeno-associated virus serotype 1 nucleic acid sequences, vectors and host cells containing same |
US6258595B1 (en) | 1999-03-18 | 2001-07-10 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Compositions and methods for helper-free production of recombinant adeno-associated viruses |
JP4693244B2 (ja) * | 1999-03-18 | 2011-06-01 | ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア | 組換えアデノ随伴ウイルスのヘルパー無しの生産のための組成物および方法 |
US6893865B1 (en) * | 1999-04-28 | 2005-05-17 | Targeted Genetics Corporation | Methods, compositions, and cells for encapsidating recombinant vectors in AAV particles |
US6793926B1 (en) * | 1999-05-27 | 2004-09-21 | Genovo, Inc. | Methods for production of a recombinant adeno-associated virus |
US7115391B1 (en) | 1999-10-01 | 2006-10-03 | Genovo, Inc. | Production of recombinant AAV using adenovirus comprising AAV rep/cap genes |
DE10044384A1 (de) * | 2000-09-08 | 2002-04-18 | Medigene Ag | Wirtszellen zur Verpackung von rekombinantem Adeno-assoziiertem Virus (rAAV), Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung |
NZ532635A (en) | 2001-11-13 | 2007-05-31 | Univ Pennsylvania | A method of identifying unknown adeno-associated virus (AAV) sequences and a kit for the method |
SG2013034475A (en) | 2001-11-21 | 2016-10-28 | Univ Pennsylvania | Simian adenovirus nucleic acid and amino acid sequences, vectors containing same, and methods of use |
EP1944043A1 (en) | 2001-11-21 | 2008-07-16 | The Trustees of the University of Pennsylvania | Simian adenovirus nucleic acid and amino acid sequences, vectors containing same, and methods of use |
JP4769417B2 (ja) | 2001-12-17 | 2011-09-07 | ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア | アデノ随伴ウイルス(aav)血清型9の配列、それを含むベクターおよびその使用 |
PT1453547T (pt) | 2001-12-17 | 2016-12-28 | Univ Pennsylvania | Sequências do vírus adeno-associado (aav) do serotipo 8, vetores contendo as mesmas, e utilizações destas |
JP4662714B2 (ja) | 2002-03-01 | 2011-03-30 | セルテック アール アンド ディー インコーポレイテッド | 骨密度を増減させる方法 |
DE10210139A1 (de) * | 2002-03-07 | 2003-10-23 | Medigene Ag | Helferkonstrukte für die Herstellung hybrider rAAV-Partikel unterschiedlicher AAV-Serotypen |
WO2004075861A2 (en) * | 2003-02-26 | 2004-09-10 | Children's Hospital, Inc. | Recombinant adeno-associated virus production |
ES2648241T3 (es) | 2003-09-30 | 2017-12-29 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Clados de virus adenoasociados (AAV), secuencias, vectores que contienen el mismo, y usos de los mismos |
MX2007003922A (es) * | 2004-10-05 | 2007-06-07 | Merz Pharma Gmbh & Co Kgaa | Nuevas propenonas ciclicas y aciclicas para tratar trastornos del sistema nervioso central. |
ES2525067T3 (es) | 2005-04-07 | 2014-12-17 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Método de incremento de la función de un vector de AAV |
ES2400235T3 (es) | 2006-04-28 | 2013-04-08 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Método de producción escalable de AAV |
WO2009105084A2 (en) | 2007-11-28 | 2009-08-27 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Simian subfamily c adenoviruses sadv-40, -31, and-34 and uses thereof |
MX347246B (es) | 2007-11-28 | 2017-04-19 | Univ Pennsylvania | Adenovirus e simianos sadv-39, sadv-25.2, sadv-26, sadv-30, sadv-37 y sadv-38. |
US20100081707A1 (en) * | 2008-02-21 | 2010-04-01 | Ali Robin R | Devices and methods for delivering polynucleotides into retinal cells of the macula and fovea |
US8470310B2 (en) | 2008-03-04 | 2013-06-25 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Simian adenoviruses SAdV-36, -42.1, -42.2, and -44 and uses thereof |
US9217155B2 (en) * | 2008-05-28 | 2015-12-22 | University Of Massachusetts | Isolation of novel AAV'S and uses thereof |
US8940290B2 (en) | 2008-10-31 | 2015-01-27 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Simian adenoviruses SAdV-43, -45, -46, -47, -48, -49, and -50 and uses thereof |
PL2425000T3 (pl) | 2009-04-30 | 2019-08-30 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Kompozycje do kierowania komórek przewodzących do dróg oddechowych zawierające konstrukty wirusów związanych z adenowirusami |
US8734809B2 (en) | 2009-05-28 | 2014-05-27 | University Of Massachusetts | AAV's and uses thereof |
CN102575232B (zh) | 2009-05-29 | 2015-07-22 | 宾夕法尼亚大学托管会 | 猿腺病毒41及其应用 |
WO2011122950A1 (en) * | 2010-04-01 | 2011-10-06 | Amsterdam Molecular Therapeutics (Amt) Ip B.V. | Monomeric duplex aav vectors |
WO2011133901A2 (en) | 2010-04-23 | 2011-10-27 | University Of Massachusetts | Aav-based treatment of cholesterol-related disorders |
DK2826860T3 (en) | 2010-04-23 | 2018-12-03 | Univ Massachusetts | CNS targeting AAV vectors and methods for their use |
WO2011133874A1 (en) | 2010-04-23 | 2011-10-27 | University Of Massachusetts | Multicistronic expression constructs |
AU2011332025B2 (en) | 2010-11-23 | 2015-06-25 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Subfamily E simian adenoviruses A1321, A1325, A1295, A1309 and A1322 and uses thereof |
WO2013052915A2 (en) | 2011-10-05 | 2013-04-11 | Genelux Corporation | Method for detecting replication or colonization of a biological therapeutic |
WO2013138522A2 (en) | 2012-03-16 | 2013-09-19 | Genelux Corporation | Methods for assessing effectiveness and monitoring oncolytic virus treatment |
WO2013158265A1 (en) | 2012-04-20 | 2013-10-24 | Genelux Corporation | Imaging methods for oncolytic virus therapy |
KR20150014505A (ko) | 2012-05-18 | 2015-02-06 | 더 트러스티스 오브 더 유니버시티 오브 펜실바니아 | 아과 e 원숭이 아데노바이러스 a1302, a1320, a1331 및 a1337 및 이것들의 사용 |
US20140140959A1 (en) | 2012-10-05 | 2014-05-22 | Aladar A. Szalay | Energy Absorbing-Based Diagnostic and Therapeutic Methods Employing Nucleic Acid Molecules Encoding Chromophore-Producing Enzymes |
WO2015077717A1 (en) | 2013-11-25 | 2015-05-28 | The Broad Institute Inc. | Compositions and methods for diagnosing, evaluating and treating cancer by means of the dna methylation status |
WO2015085147A1 (en) | 2013-12-05 | 2015-06-11 | The Broad Institute Inc. | Polymorphic gene typing and somatic change detection using sequencing data |
CA2934073A1 (en) | 2013-12-20 | 2015-06-25 | The Broad Institute, Inc. | Combination therapy with neoantigen vaccine |
US10238700B2 (en) | 2014-01-02 | 2019-03-26 | Genelux Corporation | Oncolytic virus adjunct therapy with agents that increase virus infectivity |
SI3116900T1 (sl) | 2014-03-09 | 2021-02-26 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Sestavki uporabni pri zdravljenju pomanjkanja ornitin transkarbamilaze(OTC) |
WO2015191508A1 (en) | 2014-06-09 | 2015-12-17 | Voyager Therapeutics, Inc. | Chimeric capsids |
JP6842410B2 (ja) | 2014-10-03 | 2021-03-17 | ユニバーシティ オブ マサチューセッツ | 新規の高効率ライブラリーにより同定されるaavベクター |
WO2016054554A1 (en) | 2014-10-03 | 2016-04-07 | University Of Massachusetts | Heterologous targeting peptide grafted aavs |
PL3207130T3 (pl) | 2014-10-14 | 2020-02-28 | Halozyme, Inc. | Kompozycje deaminazy adenozyny 2 (ada2), jej warianty i sposoby ich zastosowania |
CN107073051B (zh) | 2014-10-21 | 2021-08-24 | 马萨诸塞大学 | 重组aav变体及其用途 |
MX2017005834A (es) | 2014-11-05 | 2017-11-17 | Voyager Therapeutics Inc | Polinucleotidos aad para el tratamiento de la enfermedad de parkinson. |
AU2015346162B2 (en) | 2014-11-14 | 2022-02-10 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods of treating amyotrophic lateral sclerosis (ALS) |
CN112375760A (zh) | 2014-11-14 | 2021-02-19 | 沃雅戈治疗公司 | 调节性多核苷酸 |
WO2016094783A1 (en) | 2014-12-12 | 2016-06-16 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods for the production of scaav |
EP3757211A1 (en) | 2014-12-19 | 2020-12-30 | The Broad Institute, Inc. | Methods for profiling the t-cell-receptor repertoire |
EP3234193B1 (en) | 2014-12-19 | 2020-07-15 | Massachusetts Institute of Technology | Molecular biomarkers for cancer immunotherapy |
EP3256170B1 (en) | 2015-02-13 | 2020-09-23 | University of Massachusetts | Compositions and methods for transient delivery of nucleases |
WO2016145150A2 (en) | 2015-03-11 | 2016-09-15 | The Broad Institute Inc. | Selective treatment of prmt5 dependent cancer |
US11046955B2 (en) | 2015-04-24 | 2021-06-29 | University Of Massachusetts | Modified AAV constructs and uses thereof |
RU2020132040A (ru) | 2015-05-20 | 2020-10-12 | Те Брод Инститьют Инк. | Общие неоантигены |
TW202241500A (zh) | 2015-06-09 | 2022-11-01 | 美商博德研究所有限公司 | 用於贅瘤疫苗之調配物及其製備方法 |
US20180230489A1 (en) | 2015-10-28 | 2018-08-16 | Voyager Therapeutics, Inc. | Regulatable expression using adeno-associated virus (aav) |
US11015174B2 (en) | 2015-12-11 | 2021-05-25 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Scalable purification method for AAV8 |
EP3992283A1 (en) | 2015-12-11 | 2022-05-04 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Scalable purification method for aavrh10 |
US11015173B2 (en) | 2015-12-11 | 2021-05-25 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Scalable purification method for AAV1 |
US11098286B2 (en) | 2015-12-11 | 2021-08-24 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Scalable purification method for AAV9 |
US11826433B2 (en) | 2016-02-02 | 2023-11-28 | University Of Massachusetts | Method to enhance the efficiency of systemic AAV gene delivery to the central nervous system |
MA43552A (fr) | 2016-04-15 | 2018-11-07 | Alpine Immune Sciences Inc | Protéines immunomodulatrices à variants de cd80 et leurs utilisations |
MX2018012472A (es) | 2016-04-15 | 2019-08-12 | Alpine Immune Sciences Inc | Proteinas inmunomoduladoras variantes de ligando icos y sus usos. |
WO2017184463A1 (en) | 2016-04-17 | 2017-10-26 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Compositions and methods useful for prophylaxis of organophosphates |
WO2017184590A1 (en) | 2016-04-18 | 2017-10-26 | The Broad Institute Inc. | Improved hla epitope prediction |
WO2017189959A1 (en) | 2016-04-29 | 2017-11-02 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions for the treatment of disease |
EP3448987A4 (en) | 2016-04-29 | 2020-05-27 | Voyager Therapeutics, Inc. | COMPOSITIONS FOR THE TREATMENT OF DISEASES |
RU2764587C2 (ru) | 2016-05-18 | 2022-01-18 | Вояджер Терапьютикс, Инк. | Способы и композиции для лечения хореи гентингтона |
SG11201809699XA (en) | 2016-05-18 | 2018-12-28 | Voyager Therapeutics Inc | Modulatory polynucleotides |
KR20230062878A (ko) | 2016-07-08 | 2023-05-09 | 더 트러스티스 오브 더 유니버시티 오브 펜실베니아 | Rdh12가 연루된 장애 및 질환의 치료를 위한 방법 및 조성물 |
EP3484493A4 (en) * | 2016-07-12 | 2019-12-25 | Ultragenyx Pharmaceutical Inc. | USE OF GLUCOCORTICOID ANALOGS TO INCREASE THE PERFORMANCE OF RECOMBINANT ADENO-ASSOCIATED VIRUSES |
US11471488B2 (en) | 2016-07-28 | 2022-10-18 | Alpine Immune Sciences, Inc. | CD155 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
CA3032120A1 (en) | 2016-07-28 | 2018-02-01 | Alpine Immune Sciences, Inc. | Cd155 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
WO2018022945A1 (en) | 2016-07-28 | 2018-02-01 | Alpine Immune Sciences, Inc. | Cd112 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
US11298041B2 (en) | 2016-08-30 | 2022-04-12 | The Regents Of The University Of California | Methods for biomedical targeting and delivery and devices and systems for practicing the same |
US11578340B2 (en) | 2016-10-13 | 2023-02-14 | University Of Massachusetts | AAV capsid designs |
EP3872180A1 (en) | 2016-10-20 | 2021-09-01 | Alpine Immune Sciences, Inc. | Secretable variant immunomodulatory proteins and engineered cell therapy |
WO2018140391A1 (en) | 2017-01-24 | 2018-08-02 | The Broad Institute, Inc. | Compositions and methods for detecting a mutant variant of a polynucleotide |
CA3052473A1 (en) | 2017-02-09 | 2018-08-16 | Indapta Therapeutics, Inc. | Engineered natural killer (nk) cells and compositions and methods thereof |
ES2965475T3 (es) | 2017-02-12 | 2024-04-15 | Biontech Us Inc | Métodos y composiciones basados en HLA y usos de los mismos |
NZ756395A (en) | 2017-03-16 | 2024-01-26 | Alpine Immune Sciences Inc | Cd80 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
JP2020511144A (ja) | 2017-03-16 | 2020-04-16 | アルパイン イミューン サイエンシズ インコーポレイテッド | Pd−l2バリアント免疫調節タンパク質及びその使用 |
FI3596116T3 (fi) | 2017-03-16 | 2023-11-09 | Alpine Immune Sciences Inc | Immunomodulatorisia pd-l1-varianttiproteiineja ja niiden käyttöjä |
JP2020518258A (ja) | 2017-05-05 | 2020-06-25 | ボイジャー セラピューティクス インコーポレイテッドVoyager Therapeutics,Inc. | 筋萎縮性側索硬化症(als)治療組成物および方法 |
SG11201909868YA (en) | 2017-05-05 | 2019-11-28 | Voyager Therapeutics Inc | Compositions and methods of treating huntington's disease |
JOP20190269A1 (ar) | 2017-06-15 | 2019-11-20 | Voyager Therapeutics Inc | بولي نوكليوتيدات aadc لعلاج مرض باركنسون |
WO2019006418A2 (en) | 2017-06-30 | 2019-01-03 | Intima Bioscience, Inc. | ADENO-ASSOCIATED VIRAL VECTORS FOR GENE THERAPY |
CN111132626B (zh) | 2017-07-17 | 2024-01-30 | 沃雅戈治疗公司 | 轨迹阵列引导系统 |
KR20200044793A (ko) | 2017-08-03 | 2020-04-29 | 보이저 테라퓨틱스, 인크. | Aav의 전달을 위한 조성물 및 방법 |
WO2019079242A1 (en) | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Voyager Therapeutics, Inc. | TREATMENT OF AMYOTROPHIC LATERAL SCLEROSIS (ALS) |
JP2021502060A (ja) | 2017-10-16 | 2021-01-28 | ボイジャー セラピューティクス インコーポレイテッドVoyager Therapeutics,Inc. | 筋萎縮性側索硬化症(als)の治療 |
KR20200085777A (ko) | 2017-10-18 | 2020-07-15 | 알파인 이뮨 사이언시즈, 인코포레이티드 | 변이체 icos 리간드 면역조절 단백질 및 관련 조성물 및 방법 |
WO2019126186A1 (en) | 2017-12-18 | 2019-06-27 | Neon Therapeutics, Inc. | Neoantigens and uses thereof |
GB201800903D0 (en) | 2018-01-19 | 2018-03-07 | Oxford Genetics Ltd | Vectors |
KR20200130337A (ko) * | 2018-03-06 | 2020-11-18 | 유니버시티 오브 플로리다 리서치 파운데이션, 인코포레이티드 | Aav 키메라 |
EP3762500A1 (en) | 2018-03-06 | 2021-01-13 | Voyager Therapeutics, Inc. | Insect cell manufactured partial self-complementary aav genomes |
AU2019257755A1 (en) | 2018-04-27 | 2020-11-12 | Voyager Therapeutics, Inc. | Methods for measuring the potency of AADC viral vectors |
US20210230632A1 (en) | 2018-05-15 | 2021-07-29 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods for delivery of aav |
SG11202011296VA (en) | 2018-05-15 | 2020-12-30 | Voyager Therapeutics Inc | Compositions and methods for the treatment of parkinson's disease |
US20210214749A1 (en) | 2018-05-16 | 2021-07-15 | Voyager Therapeutics, Inc. | Directed evolution |
WO2019222441A1 (en) | 2018-05-16 | 2019-11-21 | Voyager Therapeutics, Inc. | Aav serotypes for brain specific payload delivery |
US11505782B2 (en) | 2018-06-04 | 2022-11-22 | Calidi Biotherapeutics, Inc. | Cell-based vehicles for potentiation of viral therapy |
CA3177467A1 (en) | 2018-06-04 | 2019-12-12 | Calidi Biotherapeutics, Inc. | Cell-based vehicles for potentiation of viral therapy |
EP3807404A1 (en) | 2018-06-13 | 2021-04-21 | Voyager Therapeutics, Inc. | Engineered 5' untranslated regions (5' utr) for aav production |
WO2019241758A1 (en) | 2018-06-15 | 2019-12-19 | Alpine Immune Sciences, Inc. | Pd-1 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
CN112567035A (zh) | 2018-07-02 | 2021-03-26 | 沃雅戈治疗公司 | 肌萎缩侧索硬化症及脊髓相关病症的治疗 |
US20210355454A1 (en) | 2018-07-24 | 2021-11-18 | Voyager Therapeutics, Inc. | Systems and methods for producing gene therapy formulations |
EP3844276A2 (en) | 2018-08-28 | 2021-07-07 | Actym Therapeutics, Inc. | Engineered immunostimulatory bacterial strains and uses thereof |
JP7320601B2 (ja) | 2018-09-11 | 2023-08-03 | 上▲海▼市公共▲衛▼生▲臨▼床中心 | 広域スペクトルな抗インフルエンザワクチン免疫原及びその使用 |
WO2020072700A1 (en) | 2018-10-02 | 2020-04-09 | Dana-Farber Cancer Institute, Inc. | Hla single allele lines |
CN113166208A (zh) | 2018-10-02 | 2021-07-23 | 沃雅戈治疗公司 | 重新定向aav衣壳的嗜性 |
US20210348242A1 (en) | 2018-10-04 | 2021-11-11 | Voyager Therapeutics, Inc. | Methods for measuring the titer and potency of viral vector particles |
TW202028458A (zh) | 2018-10-05 | 2020-08-01 | 美商航海家醫療公司 | 編碼腺相關病毒(aav)生產蛋白之經基因工程化核酸構築體 |
US20210371470A1 (en) | 2018-10-12 | 2021-12-02 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods for delivery of aav |
EP3867389A1 (en) | 2018-10-15 | 2021-08-25 | Voyager Therapeutics, Inc. | Expression vectors for large-scale production of raav in the baculovirus/sf9 system |
AU2019377141A1 (en) | 2018-11-06 | 2021-05-20 | Calidi Biotherapeutics, Inc. | Enhanced systems for cell-mediated oncolytic viral therapy |
CN113891934A (zh) | 2018-11-21 | 2022-01-04 | 因达普塔治疗公司 | 扩增天然杀伤(nk)细胞子集的方法以及相关组合物和方法 |
AU2019389151A1 (en) | 2018-11-30 | 2021-06-10 | Alpine Immune Sciences, Inc. | CD86 variant immunomodulatory proteins and uses thereof |
US20220062394A1 (en) | 2018-12-17 | 2022-03-03 | The Broad Institute, Inc. | Methods for identifying neoantigens |
MX2021007556A (es) | 2018-12-21 | 2021-09-10 | Biontech Us Inc | Método y sistemas de predicción de epítopos específicos de hla de clase ii y caracterización de células t cd4+. |
AU2020208467A1 (en) | 2019-01-18 | 2021-08-05 | Voyager Therapeutics, Inc. | Methods and systems for producing AAV particles |
KR20210130158A (ko) | 2019-01-31 | 2021-10-29 | 오레곤 헬스 앤드 사이언스 유니버시티 | Aav 캡시드의 전사 의존적 유도 진화를 사용하는 방법 |
GB201901571D0 (en) * | 2019-02-05 | 2019-03-27 | Oxford Genetics Ltd | Inducible AAV sysyem |
CA3131017A1 (en) | 2019-02-27 | 2020-09-03 | Actym Therapeutics, Inc. | Immunostimulatory bacteria engineered to colonize tumors, tumor-resident immune cells, and the tumor microenvironment |
TW202106879A (zh) | 2019-04-29 | 2021-02-16 | 美商航海家醫療公司 | 於生物反應器中生產經桿狀病毒感染之昆蟲細胞(biic)之系統及方法 |
WO2020227515A1 (en) | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods for the vectored augmentation of protein destruction, expression and/or regulation |
EP4010465A1 (en) | 2019-08-09 | 2022-06-15 | Voyager Therapeutics, Inc. | Cell culture medium for use in producing gene therapy products in bioreactors |
US20220364114A1 (en) | 2019-08-26 | 2022-11-17 | Voyager Therapeutics, Inc. | Controlled expression of viral proteins |
WO2021046155A1 (en) | 2019-09-03 | 2021-03-11 | Voyager Therapeutics, Inc. | Vectorized editing of nucleic acids to correct overt mutations |
WO2021072129A2 (en) | 2019-10-08 | 2021-04-15 | Trustees Of Boston College | Proteins containing multiple, different unnatural amino acids and methods of making and using such proteins |
KR20220150353A (ko) | 2020-03-05 | 2022-11-10 | 네오티엑스 테라퓨틱스 엘티디. | 면역 세포를 사용하여 암을 치료하기 위한 방법 및 조성물 |
US20230131352A1 (en) | 2020-04-01 | 2023-04-27 | Voyager Therapeutics, Inc. | Redirection of tropism of aav capsids |
BR112022020753A2 (pt) | 2020-04-15 | 2022-12-20 | Voyager Therapeutics Inc | Compostos de ligação a tau |
GB202005732D0 (en) | 2020-04-20 | 2020-06-03 | Synpromics Ltd | Regulatory nucleic acid sequences |
US20230190801A1 (en) | 2020-04-22 | 2023-06-22 | Indapta Therapeutics, Inc. | Natural killer (nk) cell compositions and methods for generating same |
WO2021230987A1 (en) | 2020-05-13 | 2021-11-18 | Voyager Therapeutics, Inc. | Redirection of tropism of aav capsids |
WO2021247995A2 (en) | 2020-06-04 | 2021-12-09 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods of treating neuropathic pain |
EP4192514A1 (en) | 2020-08-06 | 2023-06-14 | Voyager Therapeutics, Inc. | Cell culture medium for use in producing gene therapy products in bioreactors |
US20240043494A1 (en) | 2020-08-07 | 2024-02-08 | Amicus Therapeutics, Inc. | Vesicle Targeting Proteins And Uses Of Same |
GB202013940D0 (en) | 2020-09-04 | 2020-10-21 | Synpromics Ltd | Regulatory nucleic acid sequences |
AU2021372262A1 (en) | 2020-11-02 | 2023-06-01 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Process for enriching adeno-associated virus |
CN117083081A (zh) | 2020-12-14 | 2023-11-17 | 百欧恩泰美国公司 | 用于癌症免疫疗法的组织特异性抗原 |
WO2022147481A1 (en) | 2020-12-30 | 2022-07-07 | Ansun Biopharma Inc. | Combination therapy of an oncolytic virus delivering a foreign antigen and an engineered immune cell expressing a chimeric receptor targeting the foreign antigen |
US20240091380A1 (en) | 2021-02-01 | 2024-03-21 | Regenxbio Inc. | Gene therapy for neuronal ceroid lipofuscinoses |
WO2022187473A2 (en) | 2021-03-03 | 2022-09-09 | Voyager Therapeutics, Inc. | Controlled expression of viral proteins |
US20240141378A1 (en) | 2021-03-03 | 2024-05-02 | Voyager Therapeutics, Inc. | Controlled expression of viral proteins |
EP4330270A2 (en) | 2021-04-30 | 2024-03-06 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Aav8 capsid variants with enhanced liver targeting |
WO2022229703A2 (en) | 2021-04-30 | 2022-11-03 | Takeda Pharmaceutical Company, Ltd. | New aav8 based immune escaping variants |
WO2023034990A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023034997A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023034996A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023034994A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023034989A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023034980A1 (en) | 2021-09-03 | 2023-03-09 | Bomarin Pharmaceutical Inc. | Aav capsid compositions and methods for delivery |
WO2023044483A2 (en) | 2021-09-20 | 2023-03-23 | Voyager Therapeutics, Inc. | Compositions and methods for the treatment of her2 positive cancer |
TW202334436A (zh) | 2021-11-02 | 2023-09-01 | 美商航海家醫療公司 | Aav衣殼變異體及其用途 |
WO2023091948A1 (en) | 2021-11-17 | 2023-05-25 | Voyager Therapeutics, Inc. | Aav capsid variants and uses thereof |
WO2023111580A1 (en) | 2021-12-16 | 2023-06-22 | University Of Dundee | Targeted degradation of alpha-synuclein |
WO2023147374A2 (en) | 2022-01-25 | 2023-08-03 | Voyager Therapeutics, Inc. | Baculovirus expression system |
TW202346599A (zh) | 2022-02-08 | 2023-12-01 | 美商航海家醫療公司 | Aav衣殼變異體及其用途 |
GB202201713D0 (en) | 2022-02-10 | 2022-03-30 | Univ Dundee | An affinity directed phosphatase system for targeted protein dephosphorylation |
WO2023235791A1 (en) | 2022-06-02 | 2023-12-07 | Voyager Therapeutics, Inc. | Aav capsid variants and uses thereof |
WO2024006741A1 (en) | 2022-06-28 | 2024-01-04 | Voyager Therapeutics, Inc. | Aav capsid variants and uses thereof |
WO2024011112A1 (en) | 2022-07-06 | 2024-01-11 | Voyager Therapeutics, Inc. | Aav capsid variants and uses thereof |
WO2024015892A1 (en) | 2022-07-13 | 2024-01-18 | The Broad Institute, Inc. | Hla-ii immunopeptidome methods and systems for antigen discovery |
WO2024054983A1 (en) | 2022-09-08 | 2024-03-14 | Voyager Therapeutics, Inc. | Controlled expression of viral proteins |
WO2024059739A1 (en) | 2022-09-15 | 2024-03-21 | Voyager Therapeutics, Inc. | Tau binding compounds |
WO2024064863A2 (en) | 2022-09-22 | 2024-03-28 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Treatment of arrhythmogenic cardiomyopathy with aav gene therapy vectors |
WO2024064856A1 (en) | 2022-09-22 | 2024-03-28 | Biomarin Pharmaceutical Inc. | Treatment of cardiomyopathy with aav gene therapy vectors |
WO2024081551A1 (en) | 2022-10-10 | 2024-04-18 | Passage Bio, Inc. | Method of purifying full recombinant aav particles |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5658785A (en) * | 1994-06-06 | 1997-08-19 | Children's Hospital, Inc. | Adeno-associated virus materials and methods |
US5856152A (en) * | 1994-10-28 | 1999-01-05 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Hybrid adenovirus-AAV vector and methods of use therefor |
WO1996017947A1 (en) * | 1994-12-06 | 1996-06-13 | Targeted Genetics Corporation | Packaging cell lines for generation of high titers of recombinant aav vectors |
CA2228269C (en) * | 1995-08-03 | 2008-01-08 | Avigen, Inc. | High efficiency helper system for aav vector production |
US5622856A (en) * | 1995-08-03 | 1997-04-22 | Avigen | High efficiency helper system for AAV vector production |
EP1015619A1 (en) | 1997-09-19 | 2000-07-05 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Methods and cell line useful for production of recombinant adeno-associated viruses |
-
1998
- 1998-09-18 EP EP98947114A patent/EP1015619A1/en not_active Ceased
- 1998-09-18 WO PCT/US1998/019463 patent/WO1999015685A1/en active Application Filing
- 1998-09-18 AU AU93970/98A patent/AU9397098A/en not_active Abandoned
- 1998-09-18 CA CA002304168A patent/CA2304168A1/en not_active Abandoned
- 1998-09-18 JP JP2000512974A patent/JP2001517454A/ja active Pending
-
2000
- 2000-03-17 US US09/528,017 patent/US6475769B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-09-11 US US10/241,024 patent/US7238526B2/en not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6008053423, Human Gene Therapy, (1996), Vol. 7, p. 507−513 * |
JPN6008053426, J. Virology, (1997 July), Vol. 71, No. 7, p. 5236−5243 * |
JPN6010039615, 島田隆他編, "アデノ随伴ウイルスベクターの作成法", 実験医学別冊バイオマニュアルUPシリーズ 遺伝子治療の基礎技術, 19960101, p. 111−117, 株式会社羊土社 * |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014007120A1 (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-09 | タカラバイオ株式会社 | アデノ随伴ウイルスベクターの産生細胞 |
JPWO2014007120A1 (ja) * | 2012-07-06 | 2016-06-02 | タカラバイオ株式会社 | アデノ随伴ウイルスベクターの産生細胞 |
JP2021522813A (ja) * | 2018-05-07 | 2021-09-02 | スパーク セラピューティクス インコーポレイテッドSpark Therapeutics, Inc. | プラスミドを用いないaavベクター産生細胞株 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7238526B2 (en) | 2007-07-03 |
EP1015619A1 (en) | 2000-07-05 |
CA2304168A1 (en) | 1999-04-01 |
WO1999015685A1 (en) | 1999-04-01 |
US6475769B1 (en) | 2002-11-05 |
AU9397098A (en) | 1999-04-12 |
US20030040101A1 (en) | 2003-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001517454A (ja) | 組換えアデノ随伴ウイルスの産生に有用な方法および細胞株 | |
Collaco et al. | A helper virus-free packaging system for recombinant adeno-associated virus vectors | |
JP4573437B2 (ja) | アデノ随伴ウイルス血清型1核酸配列、ベクターおよび同一物を含有する宿主細胞 | |
US6458587B2 (en) | Helper virus-free AAV production | |
US6759237B1 (en) | Adeno-associated virus serotype 1 nucleic acid sequences, vectors and host cells containing same | |
US6943019B2 (en) | Methods and vector constructs useful for production of recombinant AAV | |
JP4108746B2 (ja) | ヘルパーウイルスを含まないaav産生 | |
WO1997017458A1 (en) | Accessory functions for use in recombinant aav virion production | |
US20040087026A1 (en) | Host cells for packing a recombinant adeno-associated virus (raav), method for the production and use thereof | |
US20020064878A1 (en) | Compositions and methods for recombinant adeno-associated virus production | |
JPH11514853A (ja) | 遺伝子治療のための改良されたaavベクター | |
EP0842287B1 (en) | High efficiency helper system for aav vector production | |
US6303371B1 (en) | Method of purified rAAV vector production in non-human cell line transfected with cocksackie and adenovirus receptor | |
JP2002519068A (ja) | 組換えアデノ−随伴ウィルスを生産するための組換えヘルペスウィルス | |
DE10056210A1 (de) | Virales Expressionssystem | |
CA2386722A1 (en) | Materials and methods for simplified aav production |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050824 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050824 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081028 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20090123 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100120 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100720 |