JP2001517005A - ステレオオーディオ信号を再生するための方法および装置 - Google Patents

ステレオオーディオ信号を再生するための方法および装置

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JP2001517005A JP2000511335A JP2000511335A JP2001517005A JP 2001517005 A JP2001517005 A JP 2001517005A JP 2000511335 A JP2000511335 A JP 2000511335A JP 2000511335 A JP2000511335 A JP 2000511335A JP 2001517005 A JP2001517005 A JP 2001517005A
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ホルトマンスペッター ヘルマン
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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  • Stereophonic Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 空間、例えば自動車の車室(10)にステレオまたはマルチチャネルオーディオ信号を再生するための方法および装置が記載され、その際前記空間の複数の位置に音響信号を再生するためのスピーカ(1ないし7)が配置されており、かつ個々のスピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の振幅および位相に影響が与えられて、前記スピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の波面(83ないし87)が少なくともステレオオーディオ信号の左チャネルに対する第1の合成波面および右チャネルに対する第2の合成波面(80)に重畳されて、その結果前記合成波面が前記空間の聴取ゾーンにおいて交差し、このために聴取ゾーン内でステレオ聴取感が得られるようされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 従来技術 本発明は、独立請求項の上位概念に記載の、空間内の複数の位置にオーディオ
信号を再生するためのスピーカが配置されている、空間、例えば自動車の車室内
におけるステレオ式オーディオ信号を再生するための方法およびこのための装置
から出発している。
【0002】 Blaupunkt 社の宣伝用パンフレット“Programm '97-Sound und Fahrvergnuege
n pur. Mobile Kommunikation von Blaipunkt.” から、カーラジオの形の、オ ーディオ信号に対する再生装置が公知であり、これらにはオーディオ信号を再生
するための4つのスピーカが接続可能であり、この場合例えば第1のスピーカは
運転者ドアのドアカバーに配置されており、第2のスピーカは助手席ドアのドア
カバーに配置されておりおよび第3および第4のスピーカは帽子掛けの左側およ
び右側に配置されている。バランス調節器を用いて、左および右のステレオチャ
ネルに対して再生されるオーディオ信号のレベルが、例えば運転者にとって自然
のステレオ聴取感が得られるように相互に調整可能である。
【0003】 従って、公知のカーラジオでは、自動車の車室を通る仮想の長手軸線に沿った
ステレオオーディオ信号の再生の際の立体音響効果を生成することができ、この
場合この長手軸線はバランス調節器を用いて2つの車両サイド間でシフト可能で
ある。このようにして立体音響効果は例えば自動車の運転者側において生成可能
であるが、運転者サイドおよび助手席サイドに対して同じように生成可能ではな
い。
【0004】 ここで立体音響効果という概念は、上述した長手軸線上に居る聴取者が左およ
び右のスピーカから種々の信号を聴取し、従って立体的な音響の印象を、しかも
通例は顕著な頭内定位感を持った印象を受けることを言うのであり、このことは
、聴取者が確かに立体音響感を得、しかも音源が頭近傍または頭内にあるように
位置測定されること以上のないものでもない。
【0005】 従って公知のカーラジオによって、自動車内でステレオオーディオ信号を再生
する際に自然のステレオ聴取感を生成することもできないし、自動車内の運転者
サイドおよび助手席サイドに対して釣り合いのとれた立体音響効果を生成するこ
ともできない。
【0006】 発明の利点 これに対して独立請求項の特徴部分に記載の構成を有する本発明の方法および
本発明の装置は、音響を放射すべき空間内の拡張された聴取ゾーン内で、殊に、
自動車の車室内の運転者サイドでも助手席サイドでも、ステレオオーディオ信号
の再生の際に音源の自然の距離感を有する同じような自然の聴取感が生成可能で
あるという利点を有する。その際音源の自然な距離感は、実際にコンサートホー
ルに座りかつ楽器をその実際の位置に相応した位置に認める聴取者の聴取感に相
応している。このために、聴取者に、音源が音響を放射すべき空間の外側にもあ
るという印象を与えるようにすることも必要である。このことは本発明の方法な
いし本発明の装置を用いて可能になるのである。
【0007】 自然のステレオ聴取感が得られる拡張された聴取ゾーンが、空間内に配置され
ているスピーカが適当に制御される場合に、音響を放射すべき空間の大部分、す
なわち例えば自動車内の後部席も含んでいることは特別有利である。
【0008】 更に、空間内に配置されている個々のスピーカを制御するための制御により、
それぞれ個々のスピーカに対する信号を振幅および位相に関して処理されること
は有利である。従ってこの制御により、音響を放射すべき空間内に生じる反射、
ないしこの反射の、聴取ゾーン内の自然のステレオ聴取感に対する影響も考慮さ
れる。
【0009】 デジタル化されたオーディオ信号の使用および例えばデジタル信号プロセッサ
の形のデジタル信号処理の使用によって、本発明の装置ないし本発明の方法を容
易に実現することができることになる。
【0010】 更に、本発明の装置ないし本発明の方法を自動車に使用する際に、個々のスピ
ーカに対して必要である信号補正は種々異なった車両型式、ひいては異なった構
造の自動車の内部に対するデータセットとして準備しかつ車両の最終組み立ての
際に活性化することができる点も有利である。
【0011】 図面 本発明の実施例は図面に示されておりかつ以下の説明において詳細に記述され
る。その際: 図1は、本発明の装置ないし本発明の方法の、自動車の内部を例にした作用原理
を略示し、 図2は、自動車に使用されるための本発明の装置の実施例を示し、 図3は、自動車の車室にスピーカを収容するための、複数の可能性を示し、 図4は、本発明のカーラジオの本発明の部分のブロック回路図を示す。
【0012】 実施例の説明 本発明が基礎としている基本思想は、ある空間内で再生されるステレオのオー
ディオ信号の自然の聴取感をこの空間内の複数の位置において次のようにして可
能にするということにある。すなわち、これらすべての位置において、左ステレ
オチャネルおよび右ステレオチャネルに対するオーディオ信号がこれらが同じレ
ベルを有している限り、同じ大きさとして知覚されるようにする。このことは本
発明によれば、複数のスピーカが直線に沿ってか、または空間の周りに配置され
ており、その際スピーカが次のようにして制御されることによって実現される:
スピーカによって放射される音響信号の波面が少なくともステレオオーディオ信
号の左チャネルに対する第1の合成された波面および右チャネルに対する第2の
合成された波面に重畳され、かつ合成された波面がこの空間内の聴取ゾーン内で
交差するように制御される。その際合成された波面はステレオオーディオ信号の
左チャネルおよび右チャネルそれぞれに対する同じ振幅のラインを表している。
従って、2つの合成された波面が交差する、空間内のすべての位置で、左チャネ
ルおよび右チャネルに対するオーディオン信号が同じ大きさとして知覚される点
が生じ、その結果これらの点で、ステレオ聴取感が得られる。
【0013】 次に本発明の方法を自動車の車室10に配置されているスピーカ装置の例につ
いて図1に基づいて説明する。
【0014】 自動車の車室10において、自動車の側面および計器板に沿ってスピーカ1な
いし7が配置されており、その際この実施例によれば、スピーカ1は左側の後部
サイドカバーおよびスピーカ7は右側の後部サイドカバーに配置されており、ス
ピーカ2は左側の前部ドアカバーおよびスピーカ6は右側の前部ドアカバーに配
置されており、スピーカ3および5は計器板の左側および右側の隅に配置されて
おり、スピーカ4は計器板の中央に配置されている。
【0015】 横軸線、例えば自動車の計器板に対して0゜より大きい角度を以て、この場合
は45゜のオーダにある角度88を以て放射されるステレオオーディオ信号の右
チャネルに対するこの場合は直線の合成波面80を生成するために、右ステレオ
チャネルに対するオーディオ信号を有するスピーカ3ないし7はその位相および
振幅が影響を与えられて、個々のスピーカ3ないし7から放射される波面83な
いし87が合成波面80に重畳されるように制御される。このために、図1に示
されているように、右チャネルに対するオーディオ信号がまず右側のスピーカ5
から放射され、その結果スピーカ5から出た波面85が図1に図示の時点では既
に最も遠くに進行していることが示されている。それから前以て決められている
時間遅延を以て、スピーカ6,スピーカ4,スピーカ3およびスピーカ7に右チ
ャネルに対するオーディオ信号が加えられる。その際同一の信号を用いた個々の
スピーカの時間のずらされた制御はこの例では、適当に定数選定された時間遅延
素子によって実施される。
【0016】 全体の経過にわたって一定の信号振幅を有しているべきである合成波面80を
生成するために、個々のスピーカ3ないし7のオーディオ信号の放射の際に、付
加的に、振幅補正係数が考慮される。この振幅補正係数は、スピーカからそれぞ
れの波面の距離が大きくなると自由空間減衰のためにそれぞれのスピーカからの
距離のほぼ逆数を以て低下する振幅を補償調整するものである。
【0017】 同様の手法で、この例において、この場合には、例えば180゜−88の角度
で、すなわち右チャネルに対する合成波面80に反対方向に対角線状に自動車の
車室内で伝搬する、ステレオオーディオ信号の左チャネルに対する合成波面を生
成するために、スピーカ1ないし5に左ステレオチャネルに対する、位相および
振幅が影響されたオーディオ信号が加えられる。
【0018】 伝搬方向がそれぞれ、音響放射すべき室を通る仮想軸線に対して平行である第
1の成分とこの軸線に対して垂直である第2の成分を有しており、その際第2の
成分は相互に反対の方向を有している2つの合成波面の伝搬のために、自動車の
車室内の、聴取ゾーンと表される広い空間内で2つの合成波面は交差する。2つ
の合成波面は左チャネルおよび右チャネルの信号に対して一定の振幅の場所を表
しているので、この聴取ゾーン内に自然のステレオ聴取感が生じる。
【0019】 スピーカ1ないし7の制御の例は図2に示されている。
【0020】 スピーカ1ないし7のそれぞれに、加算素子31ないし37が前置接続されて
おり、その際それぞれの加算素子31ないし37にはそれぞれ、左チャネルおよ
び右チャネルに対する重み付けられかつ時間遅延されたオーディオ信号が供給さ
れるようになっている。従ってすべてのスピーカ1ないし7にはステレオ信号の
左チャネルおよび右チャネルに対する信号成分が加えられている。左および右の
オーディオ信号に対する信号成分の重み付け、従って個々のスピーカによって再
生される信号成分の振幅の制御は、乗算器41ないし47および51ないし57
によって行われる。これらにはそれぞれ、左および右のオーディオ信号に対する
信号成分および更にそれに影響を与えるための重み付け係数が供給されるように
なっている。個々のスピーカから放射される信号の位相ないし走行時間を制御す
るために、これら乗算器に、左チャネルに対しては遅延素子群11ないし17が
、右チャネルに対しては遅延素子群21ないし27が前置接続されている。
【0021】 図2に図示の装置の機能を以下の例に基づいて詳細に説明したい。サイドカバ
ーに配置されているスピーカ1および2並びに6および7は相互に間隔18,こ
の例では0.6mを有し、計器板に配置されているスピーカ3,4および5は、
0.4mの間隔28を有している。更に、計器板の隅に配置されているスピーカ
3および5の、サイドカバーないしこれらの配置されているスピーカ1および並
びに6および7に対する間隔29はこの例では0.3mでありかつドアカバーに
配置されているスピーカ2および6の、計器板に対する間隔は、0.45mであ
る。
【0022】 車室の前側右隅から後ろ側左隅に対角線上に延びている右チャネルに対する合
成波面80、および更に車室の前側左隅から後ろ側右隅に対角線上に延びている
左チャネルに対する合成波面を生成するために、この実施例では、右チャネルに
対する遅延素子21ないし27および左チャネルに対する遅延素子11ないし1
7に対する値並びに右チャネルに対する乗算器41ないし47および左チャネル
に対する乗算器51ないし57に供給される重み付け係数は次のように選定され
た。
【0023】 21,11: 20*ra、 22,12: 43*ra、 23,13: 43*ra、 24,14: 68*ra、 25,15: 49*ra、 26,16: 25*ra、 27,17: 49*ra ただし、サンプリングレートraはこの例では44.1kHzのサンプリング周 波数faの逆数に等しい。
【0024】 個々のスピーカにから放射されるオーディオ信号の振幅に影響を与えるための
重み付け係数は次のように選択された。
【0025】 41,57: 0.1 42,56: 0.2 43,55: 0.5 44,54: 0.5 45,53: 0.5 46,52: 0.2 47,51: 0.1 このことから、右チャネルに対する信号Rはまず、20*raの第1の遅延2 1後、係数0.5を有する乗算器55で重み付けされてスピーカ5を介して、2
5*raの遅延21および係数0.2を有する乗算器56での重み付け後スピー カ6を介して、(20+43)*raの時間遅延21+22および乗算器54に おける係数0.5との重み付け後スピーカ4を介して、(25+49)*raの 遅延26+27および乗算器57における係数0.1での重み付け後スピーカ7
を介して、(20+43+43)*raの遅延および乗算器53における重み付 け後スピーカ3を介して、遅延段21,22,23および24における(20+
43+43+68)*raだけの遅延および乗算器52における係数0.2での 重み付け後スピーカ2を介してかつ最後に、遅延段21ないし25における(2
0+43+43+68+49)*raだけの遅延および乗算器51における係数 0.1との乗算後スピーカ1を介して再生される。同様の手法で、左チャネルに
対する信号の再生も行われる。
【0026】 その伝搬方向が車両の内室を通る長手軸線に沿った第1の成分と右の車両サイ
ドから左の車両サイドへの第2の成分とを含んでいる、右チャネルに対する合成
波面を生成するために、左側の車両サイドに配置されているスピーカ1および2
に、右チャネルに対するオーディオ信号Rの成分も加えられることが特筆される
。左側に配置されているスピーカによって生成される、右チャネルの信号に対す
る合成波面80に関与するこの成分は、平らな合成波面の形成を妨げる反射の影
響の補償のために用いられる。
【0027】 図3には、本発明の装置のスピーカに対する複数の可能な組み込み場所が示さ
れている。既にスピーカ1ないし7が配置されているサイドカバーおよび計器板
の他に、その他のスピーカの収容のために、この場合は4つのスピーカ91ない
し94を有する帽子掛け並びに別のスピーカ95および96を収容するための運
転者および運転助手の足下の空間の外側の領域も適している。
【0028】 車室がスピーカ1ないし7および91ないし94並びに95および96によっ
て完全に取り囲まれているこの例では、ステレオばかりでなく、例えばフロント
領域およびリア領域に分割されたオーディオ信号も再生することも考えられる。
この場合、図2に図示されかつ相応に拡張された制御によって、2つだけではな
く、3つ、4つまたはそれ以上の合成波面が生成される。
【0029】 図4には、カーラジオ100の本発明にとって重要な部分のブロック図がステ
レオまたはマルチチャネルオーディオ信号に対する再生装置として示されている
【0030】 制御部、すなわち図2の装置の時間遅延素子、乗算器および加算器を含んでい
るデジタル信号プロセッサ101に、左および右オーディオ信号に対する信号L
およびRならびに必要に応じて別のオーディオチャネルに対する別の信号が供給
される。遅延素子の遅延に対する値並びに乗算器に供給される重み付け係数はメ
モリ102から取り出される。デジタル信号プロセッサの出力側に、個々のスピ
ーカ1ないし7、並びに場合により別のスピーカ91ないし96の制御のための
信号が用意され、これらは低周波増幅器103における増幅後スピーカに供給さ
れる。
【0031】 メモリ102において、種々異なった構造の空間に対する、例えば種々異なっ
た車種の車室に対する複数のデータセットが記憶されており、その際カーラジオ
を自動車に組み付ける際に、車種固有のコードを与えることによってメモリ10
2の制御入力側104を介して当該車種に配属されているデータセットがデジタ
ル信号プロセッサ101で処理されるようにイネーブル化されるようにすること
も本発明の枠内にある。
【0032】 更に、データセットを予めモデル車での測定によってまたはシミュレーション
によって求めることも本発明の枠内にある。
【0033】 更に、測定またはシミュレーションの途中で、オーディオ信号が合成波面の経
過に及ぼす反射の影響を考慮することは本発明の枠内にある。すなわち例えば、
帽子掛けに配置されているスピーカ91ないし94から放射される信号成分の遅
延時間および振幅を正しく求めるために、水平方向に配置されているスピーカ9
1ないし94によって放射される信号成分が直接ではなくて、リアウィンドウに
よって反射されて、車室10の内部に放射されることは重要である。その際戻っ
ていく比較的長い経路が、これらのスピーカによって放射される信号成分の遅延
時間および振幅を求める際に考慮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置ないし本発明の方法の、自動車室内を例にした作用原理の略図で
ある。
【図2】 自動車に使用されるための本発明の装置の実施例の回路略図である。
【図3】 自動車の車室にスピーカを収容するための、複数の可能性の概略図である。
【図4】 本発明のカーラジオの本発明の部分のブロック回路図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月9日(2000.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン ホルトマンスペッター ドイツ連邦共和国 ヒルデスハイム アム プロープシュタイホーフ 25 (72)発明者 ルートヴィッヒ クラップロート ドイツ連邦共和国 ヒルデスハイム カル ロ−ミーレンドルフ−シュトラーセ 4 (72)発明者 クリスティアン ヴェホルン ドイツ連邦共和国 ハノーファー エーゲ シュトルフシュトラーセ 4 Fターム(参考) 5D011 AA14 5D020 AC10 CC03 CC06 5D062 AA65 BB07 BB13 CC04 CC16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間、例えば自動車の車室(10)における複数の位置に、
    オーディオ信号を再生するためのスピーカ(1ないし7)が配置されている、前
    記空間にステレオ式オーディオ信号を再生するための方法において、 それぞれのスピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の振幅および位相に
    影響を与えて、前記スピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の波面(8
    3ないし87)が少なくともステレオオーディオ信号の左チャネルに対する第1
    の合成波面および右チャネルに対する第2の合成波面(80)に重畳されて、か
    つ前記合成波面が前記空間内の聴取ゾーンにおいて交差し、その結果聴取ゾーン
    内でステレオ聴取感が得られるようにする ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 空間、例えば自動車の車室(10)内にステレオオーディオ
    信号を再生するための装置であって、該空間内の複数の位置に、音響信号を再生
    するためのスピーカ(1ないし7)が配置されている形式の装置において、 前記スピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の波面(83ないし87)
    がステレオオーディオ信号の左チャネルに対する第1の合成波面および右チャネ
    ルに対する第2の合成波面(80)に重畳されかつ前記合成波面が前記空間内の
    聴取ゾーンの領域においてぶつかり、その結果聴取ゾーンの領域においてステレ
    オ聴取感が得られるように影響を与える、前記スピーカ(1ないし7)に対する
    制御部が設けられている ことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 前記スピーカ(1ないし7)は前記空間内に前記聴取ゾーン
    の周りに配置されている 請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記スピーカ(1ないし7)に対する制御部は遅延素子(1
    1ないし17,21ないし27)を有しており、該遅延素子によって個々のスピ
    ーカ(1ないし7)から放射される音響信号の位相が、個々のスピーカ(1ない
    し7)から放射される音響信号の波面(83ないし87)の重畳によって形成さ
    れる合成波面(80)が前以て決められた、有利には線形の経過を有するように
    影響を与えられる 請求項2または3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記スピーカ(1ないし7)に対する制御部は増幅器および
    /または減衰器(41ないし47,51ないし57)を有しており、該増幅器お
    よび/または減衰器の増幅係数は、個々のスピーカ(1ないし7)から放射され
    る音響信号の波面(83ないし87)の重畳によって形成される合成波面(80
    )に沿って一定の振幅が生じるように調整設定されている 請求項2から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 【請求項6】 スピーカ(1ないし5)は、前記聴取ゾーンの外側に前記空
    間を通る仮想の軸線に垂直および/または平行に配置されており、 かつ前記制御部の前記遅延素子(11ないし17,21ないし27)の遅延値は
    、少なくとも2つの合成波面(80)の伝搬方向に対してそれぞれ、前記仮想軸
    線に平行に第1の成分が生じかつ仮想軸線に垂直に第2の成分が生じ、その際第
    2の成分は相互に反対の方向を有しているように選定されている 請求項2から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から6までのいずれか1項記載の装置に使用するた
    めの再生装置、例えばカーラジオにおいて、 空間内に配置されている複数のスピーカ(1ないし7)に対する制御部が設けら
    れており、該制御部は、前記スピーカ(1ないし7)から放射される音響信号の
    波面(83ないし87)がステレオオーディオ信号の左チャネルに対する第1の
    合成波面および右チャネルに対する第2の合成波面(80)に重畳され、かつ前
    記合成波面が前記空間の聴取ゾーンにおいて相互にぶつかり、その結果聴取ゾー
    ンの領域でステレオ聴取感が得られるように作用する ことを特徴とする再生装置。
JP2000511335A 1997-09-09 1998-04-03 ステレオオーディオ信号を再生するための方法および装置 Pending JP2001517005A (ja)

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