JPH0783516B2 - 車載用音響再生装置 - Google Patents
車載用音響再生装置Info
- Publication number
- JPH0783516B2 JPH0783516B2 JP62036069A JP3606987A JPH0783516B2 JP H0783516 B2 JPH0783516 B2 JP H0783516B2 JP 62036069 A JP62036069 A JP 62036069A JP 3606987 A JP3606987 A JP 3606987A JP H0783516 B2 JPH0783516 B2 JP H0783516B2
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- JP
- Japan
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- speakers
- phase
- sound
- low
- electric signal
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- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車に搭載して使用される車載用音響再生装
置に関するものである。
置に関するものである。
従来の技術 車室内に設置して使用される車載用音響再生装置が、複
数のスピーカを音質向上や再生能力向上を目的として前
席、後席に配置して使用される場合が多い。
数のスピーカを音質向上や再生能力向上を目的として前
席、後席に配置して使用される場合が多い。
第5図はごく一般的なフロントインパネルに装着された
前席者用スピーカ1,2とリアトレイに装着されたスピー
カ3,4からなる4スピーカ音響再生装置の例を示したも
のである。
前席者用スピーカ1,2とリアトレイに装着されたスピー
カ3,4からなる4スピーカ音響再生装置の例を示したも
のである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、車室内のせまい空間内で多数の音源から
放射される音響エネルギーのアンバランスにより、期待
どおりの音響エネルギーが受聴者に伝送できないといっ
た不都合も出てくる。すなわち、第6図は運転席で受聴
者のほぼ耳の位置に音響測定用マイクを設置して測定し
た伝送特性の例である。フロントスピーカ1,2のみの伝
送特性5、リアスピーカ3,4のみの伝送特性6はそれぞ
れ同図の如くなる。従って、全体として伝達特性7とな
る。尚、同図では伝送特性を各スピーカ1〜4に同レベ
ルの信号を入れて測定したものであるが、スピーカ1,2
及びスピーカ3,4からの放射された音響エネルギーが低
域で合成されずに減少していることが斜線で示すように
わかる。これは特に波長の長い低温域において、フロン
トスピーカ1,2、リアスピーカ3,4の距離差、受聴者への
音響エネルギーの到達時間の差、取付状態の違いなどに
よって受聴点となる運転席ではフロントスピーカ1,2か
ら放射される低域とリアスピーカ3,4から放射される低
域の位相が一致していないために打ち消しにより起る現
象である。本発明はこれらの音響エネルギーのロスを除
去することができる車載用音響再生装置を提供すること
を目的とするものである。
放射される音響エネルギーのアンバランスにより、期待
どおりの音響エネルギーが受聴者に伝送できないといっ
た不都合も出てくる。すなわち、第6図は運転席で受聴
者のほぼ耳の位置に音響測定用マイクを設置して測定し
た伝送特性の例である。フロントスピーカ1,2のみの伝
送特性5、リアスピーカ3,4のみの伝送特性6はそれぞ
れ同図の如くなる。従って、全体として伝達特性7とな
る。尚、同図では伝送特性を各スピーカ1〜4に同レベ
ルの信号を入れて測定したものであるが、スピーカ1,2
及びスピーカ3,4からの放射された音響エネルギーが低
域で合成されずに減少していることが斜線で示すように
わかる。これは特に波長の長い低温域において、フロン
トスピーカ1,2、リアスピーカ3,4の距離差、受聴者への
音響エネルギーの到達時間の差、取付状態の違いなどに
よって受聴点となる運転席ではフロントスピーカ1,2か
ら放射される低域とリアスピーカ3,4から放射される低
域の位相が一致していないために打ち消しにより起る現
象である。本発明はこれらの音響エネルギーのロスを除
去することができる車載用音響再生装置を提供すること
を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は再生すべき音に対応した電気信号を発生する電
気信号発生器と、この電気信号発生器の出力に接続され
てそれぞれ少なくとも2つのスピーカを駆動するフロン
ト用、リア用の増幅器と、このフロント用、リア用の増
幅器のいずれかの入力側に接続され、フロント用、リア
用の増幅器に接続されてそれぞれ異なる距離に配置され
た複数のスピーカから放射される再生音の低域の位相を
受聴点で合わせて受聴するために、上記電気信号発生器
から出力される信号の低域部の位相をシフトする位相シ
フタからなる構成としたものである。
気信号発生器と、この電気信号発生器の出力に接続され
てそれぞれ少なくとも2つのスピーカを駆動するフロン
ト用、リア用の増幅器と、このフロント用、リア用の増
幅器のいずれかの入力側に接続され、フロント用、リア
用の増幅器に接続されてそれぞれ異なる距離に配置され
た複数のスピーカから放射される再生音の低域の位相を
受聴点で合わせて受聴するために、上記電気信号発生器
から出力される信号の低域部の位相をシフトする位相シ
フタからなる構成としたものである。
作用 この構成によって位相シフタに接続されたフロントスピ
ーカ或はリアスピーカの低域の位相をずらして受聴点に
合わせることにより、受聴点において低域における打ち
消し現象をなくし、低域の出力音圧の向上を図って再生
音を改善することができるものである。
ーカ或はリアスピーカの低域の位相をずらして受聴点に
合わせることにより、受聴点において低域における打ち
消し現象をなくし、低域の出力音圧の向上を図って再生
音を改善することができるものである。
実施例 第1図は本発明の一実施例による車載用音響再生装置の
構成を示したブロック図であり、同図において、8は音
源、9はフロント用増幅器、10は低域のみ位相をシフト
させる位相シフタからなる移相回路、11はリア用増幅器
で、第5図と同一番号は同一部分を示す。本実施例では
リアスピーカ3,4の低域での位相を移相回路10によって
ずらして受聴点に合わせるように設定することにより、
従来低域で発生した、スピーカ1,2及び3,4間での打ち消
し現象による出力音圧の低下を防ぐことができる。
構成を示したブロック図であり、同図において、8は音
源、9はフロント用増幅器、10は低域のみ位相をシフト
させる位相シフタからなる移相回路、11はリア用増幅器
で、第5図と同一番号は同一部分を示す。本実施例では
リアスピーカ3,4の低域での位相を移相回路10によって
ずらして受聴点に合わせるように設定することにより、
従来低域で発生した、スピーカ1,2及び3,4間での打ち消
し現象による出力音圧の低下を防ぐことができる。
第2図はこのことを具体的に説明するものである。同図
において、リアスピーカ3,4の特性6の低域の部分(100
Hz以下の部分)の位相をずらすことにより(出力音圧に
は影響しない)、フロントスピーカ1,2の特性5及びリ
アスピーカ3,4の特性6の合成特性12には第6図の場合
と比較すれば明白なように、低域において出力音圧が高
くなり改善されていることが分かる。
において、リアスピーカ3,4の特性6の低域の部分(100
Hz以下の部分)の位相をずらすことにより(出力音圧に
は影響しない)、フロントスピーカ1,2の特性5及びリ
アスピーカ3,4の特性6の合成特性12には第6図の場合
と比較すれば明白なように、低域において出力音圧が高
くなり改善されていることが分かる。
このように、スピーカの最低共振周波数f0を50Hz付近に
設定することにより、フロント、リアから放射される各
スピーカの受聴ポイントでの低域位相が合い、低域の出
力音圧を上昇させることができる。本実施例を使用して
f0、移相回路次数などを設定すれば広い周波数帯域で音
響合成レベルの増加、あるいは減少を任意に調整させる
ことが可能である。
設定することにより、フロント、リアから放射される各
スピーカの受聴ポイントでの低域位相が合い、低域の出
力音圧を上昇させることができる。本実施例を使用して
f0、移相回路次数などを設定すれば広い周波数帯域で音
響合成レベルの増加、あるいは減少を任意に調整させる
ことが可能である。
第3図(a),(b)は上記移相回路10の具体的な実施
例を示した位相シフタの回路図である。同図で13〜16は
抵抗、17はコンデンサ、18はOPアンプである。
例を示した位相シフタの回路図である。同図で13〜16は
抵抗、17はコンデンサ、18はOPアンプである。
第4図(a),(b)は上記第3図(a),(b)に対
応する位相特性図である。第4図(a)は周波数が高く
なるにつれて位相が0になるもの、同図(b)はその逆
のものであり、この位相シフタの調整は第3図(a),
(b)に示した抵抗16によって容易に行うことができる
ものである。
応する位相特性図である。第4図(a)は周波数が高く
なるにつれて位相が0になるもの、同図(b)はその逆
のものであり、この位相シフタの調整は第3図(a),
(b)に示した抵抗16によって容易に行うことができる
ものである。
発明の効果 以上のように本発明によれば、車室内の異なる位置にそ
れぞれ配置された複数のスピーカから放射される音響信
号の低域の位相を受聴点で合わせて低域における合成信
号の打ち消し現象をなくすことができ、低域の出力音圧
の向上を図って忠実な音を再生することができる車載用
音響再生装置を実現できることとなる。
れぞれ配置された複数のスピーカから放射される音響信
号の低域の位相を受聴点で合わせて低域における合成信
号の打ち消し現象をなくすことができ、低域の出力音圧
の向上を図って忠実な音を再生することができる車載用
音響再生装置を実現できることとなる。
第1図は本発明の一実施例による車載用音響再生装置の
構成を示したブロック図、第2図は本実施例の伝送特性
図、第3図は本実施例に用いられる移相回路の具体的な
実施例を示した位相シフタの回路図、第4図はその特性
図、第5図は4スピーカシステム例を示す概略図、第6
図は4スピーカシステムの伝送特性図である。 1,2……フロントスピーカ、3,4……リアスピーカ、10…
…移相回路。
構成を示したブロック図、第2図は本実施例の伝送特性
図、第3図は本実施例に用いられる移相回路の具体的な
実施例を示した位相シフタの回路図、第4図はその特性
図、第5図は4スピーカシステム例を示す概略図、第6
図は4スピーカシステムの伝送特性図である。 1,2……フロントスピーカ、3,4……リアスピーカ、10…
…移相回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 敏彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大木 信一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−46700(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】再生すべき音に対応した電気信号を発生す
る電気信号発生器と、この電気信号発生器の出力に接続
されてそれぞれが少なくとも2つのスピーカを駆動する
フロント用、リア用の増幅器と、このフロント用、リア
用の増幅器のいずれかの入力側に接続され、フロント
用、リア用の増幅器に接続されてそれぞれ異なる距離に
配置された複数のスピーカから放射される再生音の低域
の位相を受聴点で合わせて受聴するために、上記電気信
号発生器から出力される信号の低域部の位相をシフトす
る位相シフタからなる車載用音響再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62036069A JPH0783516B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | 車載用音響再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62036069A JPH0783516B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | 車載用音響再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63204898A JPS63204898A (ja) | 1988-08-24 |
JPH0783516B2 true JPH0783516B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=12459439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62036069A Expired - Fee Related JPH0783516B2 (ja) | 1987-02-19 | 1987-02-19 | 車載用音響再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0783516B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01151399A (ja) * | 1987-12-08 | 1989-06-14 | Mitsubishi Electric Corp | 音響再生装置 |
US5023914A (en) * | 1988-03-11 | 1991-06-11 | Bose Corporation | Acoustical frequency response improving with non-minimum phase circuitry |
US5121433A (en) * | 1990-06-15 | 1992-06-09 | Auris Corp. | Apparatus and method for controlling the magnitude spectrum of acoustically combined signals |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6146700A (ja) * | 1984-08-10 | 1986-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 疑似ステレオ再生回路 |
-
1987
- 1987-02-19 JP JP62036069A patent/JPH0783516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63204898A (ja) | 1988-08-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |