JPH0127360Y2 - - Google Patents

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JPH0127360Y2
JPH0127360Y2 JP10077682U JP10077682U JPH0127360Y2 JP H0127360 Y2 JPH0127360 Y2 JP H0127360Y2 JP 10077682 U JP10077682 U JP 10077682U JP 10077682 U JP10077682 U JP 10077682U JP H0127360 Y2 JPH0127360 Y2 JP H0127360Y2
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スピーカ駆動装置、特に車室内に配
設された一対のスピーカを駆動するスピーカ駆動
装置に関する。
一般の車輌用ステレオ装置においては、その両
スピーカは車室内に左右対称に配設されており、
これに対して搭乗者は車室の左又は右に傾つた位
置に着座するので、搭乗者の聴取位置から両スピ
ーカまでの距離の間に差が生ずる。すなわち、第
1図において車輌中心線100に対して両スピー
カ10L,10Rは対称な位置、例えばインスト
ルメントパネル、ドアなど、に取り付けられてお
り、運転車の聴取位置Aから各スピーカ10L,
10Rまでの距離l1,l2間に差が生じている。
第2図には上述の様に車室内に配設されたスピ
ーカ10L,10Rを駆動する従来のスピーカ駆
動装置が示されている。
第2図において、FMチユーナ、テーププレー
ヤなどからの再生信号102がステレオ復調器1
2に供給されており、ステレオ復調器12によつ
てステレオ又はモノラルの一対の音声信号104
L,104Rに変換される。そしてステレオ復調
器12により得られた音声信号104L,104
Rは各々オーデイオ増幅器14L,14Rにて増
幅されてスピーカ10L,10Rに供給される。
以上の様に本従来装置は両チヤンネルが対称に
構成されているので、両スピーカ10L,10R
から出力された再生音間に位相差が生ずることは
ない。
然しながら、前述した様に両スピーカ10L,
10Rから聴取位置Aまでの距離l1,l2が異なる
ので、聴取位置Aにおいて両スピーカ10L,1
0Rの再生音間に位相差が生じて両者が干渉し、
この結果聴取位置Aでの再生音の音圧周波数特性
上でピーク、デイツプが生じる。従つて、第2図
の従来装置には、良好な周波数特性で再生を行な
うことができず、また聴取者に逆相感を感じさせ
るといる問題があつた。
そこで、上記両スピーカ10L,10Rから出
力された両再生音の聴取位置Aでのこの様な問題
が両スピーカからの再生音間の位相差で生ずる干
渉によると考えられることから、従来のこの種の
装置においては、左右いずれかのスピーカ10
L,10Rの音声信号104L,104Rを180
度移相するという方式が採られている。
ところが、この改良された従来装置によれば、
比較的低周波の帯域では上記再生音の干渉による
周波数特性上のピーク、デイツプが改善される
が、それ以上の比較的高い周波数の帯域では両者
の干渉で再生音の音圧が低下するという問題があ
り、全体としてフラツトな周波数特性でステレオ
再生を行なうことができないという欠点があつ
た。また、この改良された従来装置には、ステレ
オ再生時には両スピーカ10L,10Rの再生音
が全て逆相となるので、ステレオ本来の広がり
感、音像の定位感を損なうという欠点もあつた。
本考案は上記従来の課題に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、ステレオ本来の広がり感、
音像の定位感に優れかつフラツトな周波数特性で
再生を行なうことができるスピーカ駆動装置を提
供することにある。
本考案に係るスピーカ駆動装置は、車室内に左
右対称に配設された一対のスピーカを駆動するス
ピーカ駆動装置において、少なくとも一方のチヤ
ンネルの信号伝達系に、所定周波数範囲の音声信
号を通過させるフイルタと、前記フイルタを通過
した信号の位相を変化させる移相回路と、を備え
た位相制御回路を介在させたことを特徴としてい
る。
本考案によれば、所定の周波数範囲の音声信号
をフイルタによつて通過させ、一方のチヤンネル
を他方のチヤンネルに対してこの音声信号の位相
を移相回路によつて変化させている。従つて、例
えば低周波数域の音声信号の位相を変化させるこ
とにより、低周波数域で発生するピーク、デイツ
プを防止することができ、高周波数域の音声信号
の位相は変化させずにスピーカへ供給することに
より、高周波数域での音圧の低下や音像の定位感
等の特性を損なうことがない。
以下図面に基づいて本考案に係るスピーカ駆動
装置の好適な実施例を説明する。
第3図には本考案に係るスピーカ駆動装置の好
適な第1の実施例が示されており、なお前述した
第2図と同一部材には同一符号を付してそれらの
説明は省略する。
本実施例においては左チヤンネル側でオーデイ
オ増幅器14Lの前段に前記位相制御回路16が
設けられている。
上記位相制御回路16は前記音声信号104L
が供給されているハイパスフイルタ18、ローパ
スフイルタ20、ローパスフイルタ20のフイル
タ出力の位相を180度反転させる移相回路として
位相反転回路22から構成されており、ハイスパ
スフイルタ18の出力と位相反転回路22の出力
がオーデイオ増幅器14Lに供給されている。
なお、上記フイルタ18,20の遮断周波数は
800Hzに設定されており、それらの周波数設定は
ボリユウム18a,20aの調整操作により行な
うことができる。
また、ハイパスフイルタ18、ローパスフイル
タ20、位相反転回路22はオペアンプなどを利
用して構成されてアクテイブフイルタとされてい
る。
本考案の好適な第1実施例は以上の構成から成
り、以下その作用を説明する。
右チヤンネルの音声信号104Rはオーデイオ
増幅器14Rによつてそのまま増幅されるので、
スピーカ10Rから出力される再生音は従来と同
様の位相となる。
また、左チヤンネルの音声信号104Lのうち
ハイパスフイルタ18を通過したものもオーデイ
オ増幅器14Lによつてそのまま増幅されるの
で、その再生音は右チヤンネルの再生音と同位相
となる。
ところが、左チヤンネルの音声信号104Lの
うちローパスフイルタ20を通過したものは位相
反転回路22によつて位相反転されるので、その
再生音は右チヤンネルの再生音、ハイパスフイル
タ18を通過した音声信号104Lによる再生音
と逆位相となる。
ここで、聴取位置Aにおける両スピーカ10
L,10Rからの両再生音は300Hzから800Hzの間
で干渉し、前記デイツプ、ピークは100Hzから800
Hzの間で発生していることが確認されており、こ
れに対して本実施例では左チヤンネルの再生音が
800Hzまで逆位相とされているので、この様なデ
イツプ、ピークの発生が防止される。さらに800
Hz以上の帯域では両チヤンネルの再生音が同位相
とされるので、それらの間での干渉が防止され、
両者の音圧レベルは低下しない。
第4図において、特性200は前述した第1図
の従来装置の音圧周波数特性を、そして特性20
2には前述の改良された従来装置の音圧周波数特
性を表わしており、同図から理解される様に、第
1図の従来装置では150Hz附近でピークが、400Hz
附近でデイツプが生じており、また改良された上
記従来装置ではこれらピーク、デイツプの発生は
抑えられてはいるが高周波域で音圧が低下してい
る。
これに対して本実施例は、同図で特性204に
て示される様に上記デイツプ、ピークの発生が防
止されている。さらに800Hz以上の高周波領域に
おいても音圧レベルが低下することがない。
次に本考案に係る装置の好適な第2実施例を第
5図により説明する。なお、第3図と同一部材に
は同一符号を付することによつてそれらの説明は
省略する。
第5図において、音声信号104Lはハイパス
フイルタ18の他にローパスフイルタ20、バン
トパスフイルタ24に供給されており、ローパス
フイルタのフイルタ出力は位相反転回路22を介
してオーデイオ増幅器14Lに供給されている。
なお、各フイルタ18,20,24の遮断周波
数の設定はそれらのボリユウム18a,20a,
24aの調整操作により行なわれており、フイル
タ18の遮断周波数は800Hz、フイルタ20の遮
断周波数は250Hz、フイルタ24の遮断周波数は
800Hz、250Hzに各々設定されている。
以上の様に本実施例の装置が構成されているの
で、フイルタ18,20,24によつて音声信号
104Lは3周波数帯域に分割され、そのうち位
相反転回路12によつて250Hzから800Hzの帯域の
みが位相反転される。したがつて本実施例によれ
ば、前記実施例と同様に音圧周波数特性上で前述
の様なデイツプ、ピークが発生することはなく、
またそれ以上の高周波の領域で両再生音の位相が
一致するのでそれらの間に干渉が生ずることがな
く音圧レベルが低下しない。さらに、本実施例に
よれば、250Hz以下の低周波領域においても再生
音の位相が一致するので、この領域でも両再生音
間に干渉が生ずることがなく音圧レベルが低下し
ない。
第4図において特性206は本実施例の装置の
音圧周波数特性を表わしており、同図から中間周
波数領域で前記デイツプ、ピークが発生すること
がなく、またそれらが発生する領域以上の高周波
領域及びそれ以下の周波数領域で音圧レベルの低
下することもないことが理解される。ちなみに、
前述した第1図の従来装置と比べて500Hz附近の
音圧が5〜7dB程度向上されたことが確認でき
る。
以上説明した様に、本考案によれば、音圧周波
数特性が平坦で良好な再生を行なうことができ
る。また、両チヤンネルのスピーカの再生音が全
周波数帯域に亘つて逆位相とならないのでステレ
オ本来の広がり感、音像の低位感を損なうことは
ない。
さらに前記実施例の様に位相制御回路をオペア
ンプなどを用いて構成することとすればそのコス
トの上昇を抑えることができ、安価に装置を構成
することができる。
なお、前記実施例においては位相制御回路はオ
ーデイオ増幅器の前段に設けられたが、これをオ
ーデイオ増幅器14の後段に設けても、また右チ
ヤンネルに設けても同様の効果が得られる。
そして、前記ボリユウム18a,20a,24
aの調整はスピーカの配置位置、車室の内寸法、
聴取者の体格に応じて行なうことが好適である。
また第3図の実施例においては両チヤンネル再
生音の干渉が生ずることがないと考えられる250
Hz以下の周波数帯域においても両再生音間の位相
差が180度とされているが、車輌に取り付けられ
る一般のスピーカの口径が小さく、低周波の再生
能力が一般に劣るので、聴感上音質が損なわれる
ことはほとんどない。
【図面の簡単な説明】
第1図はスピーカの配設位置説明図、第2図は
従来における装置のブロツク構成図、第3図は本
考案の好適な実施例のブロツク構成図、第4図は
音圧周波数特性図、第5図は本考案の好適な第2
実施例のブロツク構成図である。 10L,10R……スピーカ、14L,14R
……オーデイオ増幅器、16……位相制御回路、
18……ハイパスフイルタ、20……ローパスフ
イルタ、22……反転回路、24……バンドパス
フイルタ、104L,104R……音声信号。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車室内に左右対称に配設された一対のスピー
    カを駆動するスピーカ駆動装置において、少な
    くとも一方のチヤンネルの信号伝達系に、所定
    周波数範囲の音声信号を通過させるフイルタ
    と、前記フイルタを通過した信号の位相を変化
    させる移相回路と、を備えた位相制御回路を介
    在させたことを特徴とするスピーカ駆動装置。 (2) 前記フイルタには、前記周波数範囲を変化さ
    せることが可能なボリユームが設けられている
    ことを特徴とする前記実用新案登録請求の範囲
    第(1)項記載のスピーカ駆動装置。 (3) 前記移相回路は、前記フイルタを通過した信
    号の位相を反転させる位相反転回路であること
    を特徴とする前記実用新案登録請求の範囲第(1)
    項又は第(2)項記載のスピーカ駆動装置。
JP10077682U 1982-07-02 1982-07-02 スピ−カ駆動装置 Granted JPS596396U (ja)

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JP10077682U JPS596396U (ja) 1982-07-02 1982-07-02 スピ−カ駆動装置

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JP10077682U JPS596396U (ja) 1982-07-02 1982-07-02 スピ−カ駆動装置

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JPS596396U JPS596396U (ja) 1984-01-17
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JP2536044Y2 (ja) * 1986-09-19 1997-05-21 パイオニア株式会社 両耳相関係数補正装置
JP4892854B2 (ja) 2005-04-14 2012-03-07 パナソニック株式会社 音響再生装置と、この音響再生装置を用いた自動車
WO2023189789A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システム

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