JP2003061198A - オーディオ再生装置 - Google Patents

オーディオ再生装置

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JP2003061198A
JP2003061198A JP2001244733A JP2001244733A JP2003061198A JP 2003061198 A JP2003061198 A JP 2003061198A JP 2001244733 A JP2001244733 A JP 2001244733A JP 2001244733 A JP2001244733 A JP 2001244733A JP 2003061198 A JP2003061198 A JP 2003061198A
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Japan
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audio signal
channel audio
speaker
phase
front channel
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Application number
JP2001244733A
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Kazuhito Tatsuta
和仁 辰田
Takami Maeda
高見 前田
Takeshi Sato
猛 佐藤
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2499/00Aspects covered by H04R or H04S not otherwise provided for in their subgroups
    • H04R2499/10General applications
    • H04R2499/13Acoustic transducers and sound field adaptation in vehicles
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S1/00Two-channel systems
    • H04S1/002Non-adaptive circuits, e.g. manually adjustable or static, for enhancing the sound image or the spatial distribution

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨場感のある音場を実現する。 【解決手段】 センターチャンネルオーディオ信号Cn
をハイパスフィルタHPFとローパスフィルタLPFに
通すことで高域と低域の周波数成分Cn1,Cn2を生成
し、高域周波数成分Cn1はセンターチャンネルスピーカ
SPCに供給する。更に低域周波数成分Cn2を移相器
2,3に通し、互いに位相の異なる2つの低域周波数成
分Cn2LとCn2Rを生成する。低域周波数成分Cn2Lと左
フロントチャンネルオーディオ信号FLとを加算するこ
とによって加算オーディオ信号SLを生成し左フロント
チャンネルのスピーカSPLに供給する。低域周波数成
分Cn2Rと右フロントチャンネルオーディオ信号FRと
を加算することによって加算オーディオ信号を生成し右
フロントチャンネルのスピーカSPRに供給する。これ
により、左右のフロントチャンネルのスピーカSPL,
SPRから出力される音の両耳相関係数を補正し且つセ
ンターチャンネルスピーカSPCから出力されるボーカ
ル音の音像を自然な位置に定位させて臨場感の得られる
音場を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、聴取者に対する両
耳間相関を補正することにより、臨場感のある音場を実
現するオーディオ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチチャンネルステレオ方式が
知られている。このマルチャンネルステレオ方式は、複
数のスピーカにマルチチャンネルオーディオ信号を供給
して鳴動させることで、臨場感の得られる音場空間を実
現しようとするものである。
【0003】例えば「5.1チャンネル方式」と呼ばれ
るマルチチャンネルステレオ方式を代表例として上げる
と、図7(a)に示すように、6チャンネル分のマルチ
チャンネルオーディオ信号FL,Cn,FR,LS,R
S,LFEを夫々オーディオアンプAMPFL,AMPCn,AMPF
R,AMPLS,AMPRS,AMPLFEで電力増幅し、独立した6チ
ャンネル分のスピーカSPL,SPC,SPR,SPLs,
SPRs,SPSWに供給する。
【0004】更に、図7(b)に示されるように、左フ
ロントスピーカSPLとセンターチャンネルスピーカS
PCと右フロントスピーカSPRは聴取者Aの前方、左サ
ラウンドスピーカSPLsと右サラウンドスピーカSPRs
は聴取者Aの後方に配置され、サブウーファーと呼ばれ
る重低音再生用のスピーカ(以下、「サブウーファー」
という)SPSWは、適宜の位置に配置されるようになっ
ている。
【0005】そして、サブウーファーチャンネルのオー
ディオ信号LFEを除く5チャンネルのオーディオ信号
FL,Cn,FR,LS,RSは、何れも可聴周波数帯
域のフルレンジ(約20Hz〜約20kHz)をカバー
するように設定され、サブウーファーチャンネルのオー
ディオ信号LFEは、約20Hz〜約120Hzの低周
波数域をカバーするように設定されている。
【0006】このように、「5.1チャンネル方式」で
は、前後左右に配置された4個のスピーカSPL,SP
R,SPLs,SPRsだけを鳴動させる所謂「4チャンネ
ルステレオ方式」とは異なり、センタースピーカSPC
とサブウーファーSPSWを追加して鳴動させることで、
臨場感のある音場空間を実現することとしている。
【0007】また、少数のスピーカを利用して「5.1
チャンネル方式」と同様の臨場感を実現しようとする方
式(以下、「疑似方式」という)も提案されている。
【0008】この疑似方式では、図8(a)に例示する
ように、「5.1チャンネル方式」に準拠したセンター
チャンネルオーディオ信号CnをアッテネータATTで
減衰させ、加算器ADDFLによってその減衰信号Cn’と
左チャンネルのオーディオ信号FLとを加算することに
よって生じる加算信号SLをオーディオアンプAMPFLを介
して左フロントスピーカSPLに供給し、更に、加算器A
DDFRによって上記の減衰信号Cn’と右チャンネルオー
ディオ信号FRとを加算することによって生じる加算信
号SRをオーディオアンプAMPFRを介して右フロントスピ
ーカSPRに供給する。
【0009】更に、サブウーファーSPSWと後方の左サ
ラウンドスピーカSPLsと右サラウンドスピーカSPRs
には、「5.1チャンネル方式」に準拠したオーディオ
信号LFE,LS,RSを夫々供給する。
【0010】そして、かかる擬似方式によると、図8
(b)に示すように、センターチャンネルスピーカSP
Cを備えなくとも、前後左右に配置される4個のスピー
カ(所謂メインスピーカ)SPL,SPR,SPLs,SP
Rsの略中央に位置する聴取者Aに対して臨場感の得られ
る音場を提供することができるとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8(a)
(b)を参照して説明した上記従来の擬似方式の場合に
よると、図8(b)中の符号Bで示したように、聴取者
が中央位置からずれると、各スピーカSPL,SPR,S
PLs,SPRsから発せられる音波が聴取者の両耳に到来
する際に位相差を生じることになり、聴取者にとって不
自然な音像を感じたり、音像定位のボケや、音のまとわ
りつき等が生じるため、臨場感が著しく阻害されるとい
う問題があった。
【0012】また、既述した車室内に設けられているス
ピーカを疑似方式によって鳴動させた場合、センターチ
ャンネルオーディオ信号Cnが左右のフロントスピーカ
SPL,SPRを通じて再生され、その再生音波が聴取者
(運転者等)の両耳に到来する際に位相差を生じること
になるため、不自然な音像定位を感じたり、音像定位の
ボケや、音のまとわりつき等が生じることになり、臨場
感が著しく阻害されるという問題があった。
【0013】尚、図2(a)は、車室内のスピーカSP
L,SPR,SPLs,SPRs,SPSWを擬似方式によって
鳴動させ、運転者(聴取者)の両耳に到達する音波の位
相差の影響を両耳相関係数ρLRによって定量的に計測
した結果を示している。
【0014】この計測結果によると、約400Hzを中
心として約200Hzから約600Hzの範囲内におい
て、両耳相関係数ρLRの値が負値となる。この現象は
運転者の両耳間における音波の位相差が逆相に近づくこ
とを意味しており、この現象が不自然な音像定位を感じ
させたり、音像定位のボケや、音のまとわりつき等を生
じさせる要因となっているものと考えられる。
【0015】また、約200Hzから約600Hzの範
囲は、ボーカル、映画の台詞等が中心となっている。こ
のため、左右のフロントスピーカSPL,SPRから発せ
されるボーカル音(人の声等)が、運転者にとって前方
から聞こえるのが本来の状態であるにも関わらず、その
ボーカル音が運転者の頭部後方から聞こえるように感じ
るといった、音像定位のボケや音のまとわりつき等を生
じさせる問題があった。
【0016】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、聴取者に対するオーディオ信号の両耳間
相関を補正することにより、自然な音像定位等を実現す
るオーディオ再生装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のオーディオ再生装置は、ソース源から供給され
る左フロントチャンネルオーディオ信号と右フロントチ
ャンネルオーディオ信号及びセンターチャンネルオーデ
ィオ信号とによって、聴取者の左右前方に配置された左
フロントチャンネルのスピーカと右フロントチャンネル
のスピーカとを鳴動させるオーディオ再生装置であっ
て、上記ソース源から供給される上記センターチャンネ
ルオーディオ信号から、所定周波数範囲において互いに
位相の異なる2つのセンターチャンネルオーディオ信号
を生成する移相手段と、上記移相手段から出力される一
方のセンターチャンネルオーディオ信号と上記左フロン
トチャンネルオーディオ信号とを加算することにより生
じる第1の加算オーディオ信号を上記左フロントチャン
ネルのスピーカに供給する第1の加算手段と、上記移相
手段から出力される他方のセンターチャンネルオーディ
オ信号と上記右フロントチャンネルオーディオ信号とを
加算することにより生じる第2の加算オーディオ信号を
上記右フロントチャンネルのスピーカに供給する第2の
加算手段とを具備することを特徴とする。
【0018】また、上記移相手段は、上記一方のセンタ
ーチャンネルオーディオ信号に対する上記他方のセンタ
ーチャンネルオーディオ信号の位相差を200Hzない
し2kHzの周波数範囲内において最大−180(deg)
とし、上記200Hzと上記2kHzの周波数に向けて
上記最大−180(deg)から0(deg)に上記位相差を調整
することを特徴とする。
【0019】かかる構成を有する本発明のオーディオ再
生装置によれば、ソース源から供給されるセンターチャ
ンネルオーディオ信号から、互いに位相差を有する2つ
のセンターチャンネルオーディオ信号を生成する。ここ
で、ボーカル音等に適合させるべく、その位相差を20
0Hzないし2kHzの周波数範囲内において最大−1
80(deg)とし、更に200Hzと2kHzの周波数に
向けて最大−180(deg)から0(deg)に調整する。そし
て、位相調整された一方のセンターチャンネルオーディ
オ信号と左フロントチャンネルオーディオ信号とを加算
し、それによって生じる第1の加算オーディオ信号を左
フロントチャンネルのスピーカに供給する。また、位相
調整された他方のセンターチャンネルオーディオ信号と
右フロントチャンネルオーディオ信号とを加算し、それ
によって生じる第2の加算オーディオ信号を右フロント
チャンネルのスピーカに供給する。
【0020】このように、位相差を有するセンターチャ
ンネルオーディオ信号を左フロントチャンネルのスピー
カと右フロントチャンネルのスピーカに供給すること
で、両フロントチャンネルのスピーカから出力される音
の両耳相関係数を補正して、自然な音像定位等を実現し
て、臨場感の得られる音場を提供する。
【0021】また、上記目的を達成するため本発明のオ
ーディオ再生装置は、ソース源から供給される左フロン
トチャンネルオーディオ信号と右フロントチャンネルオ
ーディオ信号及びセンターチャンネルオーディオ信号と
によって、聴取者の左右前方に配置された左フロントチ
ャンネルのスピーカと右フロントチャンネルのスピーカ
及びセンターチャンネルスピーカとを鳴動させるオーデ
ィオ再生装置であって、上記ソース源から供給される上
記センターチャンネルオーディオ信号を所定周波数を境
とする高域周波数成分と低域周波数成分に分離し、上記
高域周波数成分を上記センターチャンネルスピーカに供
給するフィルタ手段と、上記低域周波数成分から、所定
周波数範囲において互いに位相の異なる2つの低域周波
数成分を生成する移相手段と、上記移相手段から出力さ
れる一方の低域周波数成分と上記左フロントチャンネル
オーディオ信号とを加算することにより生じる第1の加
算オーディオ信号を上記左フロントチャンネルのスピー
カに供給する第1の加算手段と、上記移相手段から出力
される他方の低域周波数成分と上記右フロントチャンネ
ルオーディオ信号とを加算することにより生じる第2の
加算オーディオ信号を上記右フロントチャンネルのスピ
ーカに供給する第2の加算手段とを具備することを特徴
とする。
【0022】また、上記移相手段は、上記一方の低域周
波数成分に対する上記他方の低域周波数成分の位相差を
200Hzないし2kHzの周波数範囲内において最大
−180(deg)とし、上記200Hzと上記2kHzの
周波数に向けて上記最大−180(deg)から0(deg)に上
記位相差を調整することを特徴とする。
【0023】また、上記フィルタ手段は、高域周波数成
分と低域周波数成分に分離する所定周波数を、上記移相
手段が調整する最大−180(deg)における周波数から
上記2kHzの周波数範囲内に設定することを特徴とす
る。
【0024】かかる構成を有するオーディオ再生装置に
よると、センターチャンネルオーディオ信号の所定の高
域周波数成分をセンターチャンネルスピーカに供給し、
センターチャンネルオーディオ信号の所定の低域周波数
成分を位相調整して、左フロントチャンネルのスピーカ
と右フロントチャンネルのスピーカに供給する。すなわ
ち、低域周波数成分から所定周波数範囲において互いに
位相の異なる2つの低域周波数成分を生成し、位相調整
された一方の低域周波数成分と左フロントチャンネルオ
ーディオ信号とを加算し、それによって生じる第1の加
算オーディオ信号を左フロントチャンネルのスピーカに
供給し、また、位相調整された他方の低域周波数成分と
右フロントチャンネルオーディオ信号とを加算し、それ
によって生じる第2の加算オーディオ信号を右フロント
チャンネルのスピーカに供給する。
【0025】ここで、ボーカル音等に適合させるべく、
上記2つの低域周波数成分の位相差を200Hzないし
2kHzの周波数範囲内において最大−180(deg)と
し、更に200Hzと2kHzの周波数に向けて最大−
180(deg)から0(deg)に調整する。また、上記の最大
−180(deg)の位相差における周波数から上記2kH
zの周波数範囲内において、高域周波数成分と低域周波
数成分を分離する。
【0026】このように、位相差を有するセンターチャ
ンネルオーディオ信号の低域周波数成分を左フロントチ
ャンネルのスピーカと右フロントチャンネルのスピーカ
に供給し、更に、センターチャンネルスピーカにセンタ
ーチャンネルオーディオ信号の高域周波数成分を供給す
ることで、両フロントチャンネルのスピーカから出力さ
れる音の両耳相関係数を補正し、且つセンターチャンネ
ルスピーカから出力されるボーカル音の音像を自然な位
置に定位させることで、臨場感の得られる音場を提供す
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオーディオ再生装
置の実施の形態を図1ないし図6を参照して説明する。
尚、好適な実施形態として、自動車の車室内に設けられ
るオーディオ再生装置について説明する。 (第1の実施形態)第1の実施形態のオーディオ再生装
置を図1ないし図3を参照して説明する。図1(a)は
本オーディオ再生装置CQT1の構成を示すブロック図
である。車載用オーディオシステムや車載用ナビゲーシ
ョンシステムに設けられているCD(Compact Disc)プ
レーヤやDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ若
しくはMD(Mini Disc)プレーヤ等のソース源PYか
ら、「5.1チャンネル方式」に準拠したオーディオ信
号FL,Cn,FR,LS,RS,LFEが本オーディ
オ再生装置CQT1に供給されると、それらのオーディ
オ信号に対して所定の信号処理を施してスピーカSP
L,SPR,SPLs,SPRs,SPSWに供給する。
【0028】本オーディオ再生装置CQT1には、セン
ターチャンネルオーディオ信号Cnを適宜のレベルまで
減衰させるアッテネータ1と、アッテネータ1から出力
される減衰後のセンターチャンネルオーディオ信号C
n’の位相を調節する移相器2,3と、加算器4,5が
備えられている。
【0029】移相器2,3は、図3(a)に示す位相周
波数特性を有する二次系の可変移相器で形成されてお
り、外部からの調整によってそれぞれの固有周波数f
1,f2とQ値を微調整することが可能となっている。
【0030】すなわち、移相器2,3は、夫々の移相量
を0(deg)〜−360(deg)のスパンで遅相させるように
なっており、移相器2は、供給されるセンターチャンネ
ルオーディオ信号Cn’に対する移相量を、固有周波数
f1より低い周波数f(f≦f1)ではほぼ0(deg)から
−180(deg)の範囲で変化させ、固有周波数f1より高
い周波数f(f>f1)ではほぼ−180(deg)から−3
60(deg)の範囲で変化させる。また、移相器3は、供
給されるセンターチャンネルオーディオ信号Cn’に対
する移相量を、固有周波数f2より低い周波数f(f≦
f2)ではほぼ0(deg)から−180(deg)の範囲で変化
させ、固有周波数f2より高い周波数f(f>f2)では
ほぼ−180(deg)から−360(deg)の範囲で変化させ
る。
【0031】そして、図示していない調整用摘みをユー
ザー等が操作して操作量を調整すると、移相器2,3は
その操作量に応じて固有周波数f1,f2とQ値を変化さ
せる。
【0032】このように移相器2,3は、それぞれ固有
周波数f1,f2を基準として、センターチャンネルオー
ディオ信号Cn’に対して移相量を付与することによ
り、位相調整を施したセンターチャンネルオーディオ信
号CnL,CnRを出力する。
【0033】また、図3(a)に示した移相器2,3の
各位相周波数特性の差分の移相量(位相差)を求める
と、図3(b)に示すように、固有周波数f1,f2の間
で負のピーク値が生じることとなる。したがって、移相
器2,3から出力される位相調整後のセンターチャンネ
ルオーディオ信号CnLとCnRとの位相差は、上記の差分
の移相量に従って調整されるようになっている。
【0034】加算器4は、移相器2からのセンターチャ
ンネルオーディオ信号CnLとソース源PYからの左フロ
ントチャンネルオーディオ信号FLとを加算することに
より、左フロントチャンネル加算オーディオ信号SLを
生成する。
【0035】加算器5は、移相器3からのセンターチャ
ンネルオーディオ信号CnRと右フロントチャンネルオー
ディオ信号FRとを加算することにより、右フロントチ
ャンネル加算オーディオ信号SRを生成する。
【0036】そして、オーディオアンプAMPFLが左フロ
ントチャンネル加算オーディオ信号SLを電力増幅して
左フロントスピーカSPLに供給し、オーディオアンプA
MPFRが右フロントチャンネル加算オーディオ信号SRを
電力増幅して右フロントスピーカSPRに供給する。
【0037】また、ソース源PYからの左サラウンドチ
ャンネルオーディオ信号LSと右サラウンドチャンネル
オーディオ信号RSは、オーディオアンプAMPLSとAMPRS
で夫々電力増幅され、左サラウンドスピーカSPLsと右
サラウンドスピーカSPRsに供給される。また、サブウ
ーファーチャンネルのオーディオ信号LFEは、オーデ
ィオアンプAMPLFEで電力増幅されて、サブウーファーS
PSWに供給されるようになっている。
【0038】次に、既述した5チャンネル分のスピーカ
SPL,SPR,SPLs,SPRs,SPSWは、図1(b)
に例示するように、自動車の車室内に配置されている。
例えば、左フロントスピーカSPLは、同図(b)中の
符号PL1又はPL2で示されている助手席側のフロントダー
ッシュボードの近傍や前方ドアに配置され、右フロント
スピーカSPRは、符号PR1又はPR2で示されている運転
席側のフロントダーッシュボードの近傍や前方ドアに配
置されている。また、左サラウンドスピーカSPLsは、
符号PLs1又はPLs2で示されている後部座席側の左側ドア
や後部座席の後方の近傍に配置され、右サラウンドスピ
ーカSPRsは、符号PRs1又はPRs2で示されている後部座
席側の右側ドアや後部座席の後方の近傍に配置されてい
る。また、サブウーファーSPSWは車室内の適宜の位置
に設けられている。
【0039】かかる構成を有する本オーディオ再生装置
CQT1によると、搭乗者の聴取位置が、車室内に配置
されたスピーカSPL,SPR,SPLs,SPRsに対して
中央位置になくとも、既述した調整用摘みの操作量を調
節することによって移相器2,3の固有周波数f1,f2
とQ値を調整すると、各スピーカSPL,SPR,SPL
s,SPRsから発せられた音波の搭乗者の両耳に及ぼす
両耳相関係数ρLRを補正することができ、よって、不
自然な音像定位感や、音像定位のボケや、音のまとわり
つき等を抑制して、臨場感のある音を実現することがで
きる。
【0040】ここで、臨場感のある音を実現することを
可能にする原理と実験結果とを図2及び図3を参照して
説明する。図2(a)は、既述したように従来の両耳相
関係数ρLRの測定結果、図2(b)は、図1(b)の
ように配置されたスピーカSPL,SPR,SPLs,SP
Rs及びサブウーファーSPSWを本オーディオ再生装置C
QT1によって鳴動させた際に得られた両耳相関係数ρ
LRの測定結果を示している。更に図2(c)は、図2
(a)(b)の両耳相関係数ρLRの測定結果を重ねて
表したものである。
【0041】運転者が図1(b)に示した右フロントス
ピーカSPR側に近い運転席に着座し、既述した調整用
摘みの操作量を調節することにより、移相器2,3の夫
々所定のQにおける固有周波数f1,f2を、約200H
zと約600Hzに調整すると、図2(b)(c)に示
されるような運転者に対する両耳相関係数ρLRが得ら
れる。
【0042】ここで、図2(c)から明らかなように、
約200Hzから約600Hzの範囲における両耳相関
係数ρLRがほぼ正の値になる。この結果、従来問題と
なっていた不自然な音像定位感や、音像定位のボケや、
音のまとわりつき等の発生を抑制して、臨場感のある音
を提供することが可能となる。
【0043】かかる両耳相関係数ρLRの改善は、次に
述べる原理によって実現されるものと考えられる。すな
わち、移相器2,3の各固有周波数f1,f2をそれぞれ
約200Hzと約600Hzに調整すると、図3(a)
に示したように、各移相器2,3の位相周波数特性が重
なった状態となり、この結果、センターチャンネルオー
ディオ信号CnL,CnRの位相差が、図3(b)に示した
ようになる。
【0044】そして、かかる位相差を有するセンターチ
ャンネルオーディオ信号CnLとCnRが左フロントチャン
ネルオーディオ信号FLと右フロントチャンネルオーデ
ィオ信号FRに加算されることにより、上記位相差を有
するセンターチャンネルオーディオ信号CnLを含んだ左
フロントチャンネル加算オーディオ信号SLとセンター
チャンネルオーディオ信号CnRを含んだ右フロントチャ
ンネル加算オーディオ信号SRが生成され、左フロント
チャンネル加算オーディオ信号SLによって左フロント
スピーカSPLから出力される音波と、右フロントチャ
ンネル加算オーディオ信号SRによって右フロントスピ
ーカSPRから出力される音波とが運転者の両耳に到達
することになる。
【0045】このように、移相器2,3によって相互に
位相差が付与されたセンターチャンネルオーディオ信号
CnL,CnRに基づいて再生された音波が左右のフロント
スピーカSPL,SPRから運転者の両耳に到達すると、
センターチャンネルオーディオ信号CnLによって左フロ
ントスピーカSPLから運転者の左右の耳に到達する音
波と、センターチャンネルオーディオ信号CnRによって
右フロントスピーカSPRから運転者の左右の耳に到達
する音波とによって生じる音像が運転者の前面側に定位
することになる。
【0046】この結果、図2(b)(c)に示したよう
に、実測した約200Hzから約600Hzの範囲にお
ける両耳相関係数ρLRが正の値になり、従来問題とな
っていた不自然な音像定位や、音像定位のボケや、音の
まとわりつき等の発生を抑制して、臨場感のある音を提
供することができる。
【0047】また、運転者に対する両耳相関係数ρLR
が補正される場合を説明したが、助手席側に着座する搭
乗者に対しても同様に、両耳相関係数ρLRを補正する
ことができる。
【0048】つまり、スピーカSPL,SPR,SPLs,
SPRsに対する運転者の着座位置と搭乗者の着座位置は
略対称である。このため、移相器2,3によって相互に
位相差が付与されたセンターチャンネルオーディオ信号
CnL,CnRに基づいて再生された音波が左右のフロント
スピーカSPL,SPRから搭乗者の両耳に到達すると、
センターチャンネルオーディオ信号CnLによって左フロ
ントスピーカSPLから搭乗者の左右の耳に到達する音
波と、センターチャンネルオーディオ信号CnRによって
右フロントスピーカSPRから搭乗者の左右の耳に到達
する音波とによって生じる音像が搭乗者の前面側に定位
することになる。
【0049】この結果、搭乗者に対する両耳相関係数ρ
LRも図2(b)(c)に示したのと同様に、約200
Hzから約600Hzの範囲において正の値になり、こ
のため、助手席側に着座する搭乗者に対しても、運転者
の場合と同様に、不自然な音像定位や、音像定位のボケ
や、音のまとわりつき等の発生を抑制して、臨場感のあ
る音を提供することができる。
【0050】このように、本実施形態によれば、運転者
と搭乗者との両者に対して臨場感のある音を提供するこ
とが可能となっている。
【0051】また、好適な実施形態として、自動車の車
室内での両耳相関係数ρLRを補正する場合について説
明したが、住宅内等に設けられたオーディオシステムに
おいても同様に両耳相関係数ρLRを補正することが可
能である。
【0052】また、サブウーファーSPSWから発せられ
る重低音は聴取者(運転者や搭乗者等)に対して急峻な
指向性を有さないため、サブウーファーSPSWを鳴動さ
せない場合にも、不自然な音像定位や、音像定位のボケ
や、音のまとわりつき等の発生を抑制することができ
る。また、本オーディオ再生装置CQT1は、センター
チャンネルオーディオ信号Cnに既述した所定の位相制
御を施して左右のフロントスピーカSPL,SPRに供給
することで、両耳相関係数ρLRを補正するものである
ことから、サブウーファーSPSWと左右のサラウンドス
ピーカSPLs,SPRsを鳴動させない場合でも、不自然
な音像や、音像定位のボケや、音のまとわりつき等の発
生を抑制することができる。
【0053】したがって、本オーディオ再生装置CQT
1は、左右のフロントスピーカSPL,SPRに供給する
ための加算オーディオ信号SL,SRを生成するための構
成を少なくとも備えていればよい。
【0054】また、本オーディオ再生装置CQT1に備
えられている移相器2,3は、固有周波数f1,f2を微
調整できる構成となっているが、それらの固有周波数f
1,f2を既述した200Hzと600Hzに固定した構
成としてもよい。(第2の実施の形態)次に、第2の実
施形態を図4を参照して説明する。尚、図4は本実施形
態のオーディオ再生装置の構成を示すブロック図であ
り、図1(a)と同一又は相当する部分が同一符号で示
されている。
【0055】図4において、第1の実施形態との差異を
述べると、本オーディオ再生装置CQT2は、アッテネ
ータ1から出力されるセンターチャンネルオーディオ信
号Cn’に対して位相調整を行う移相器2が1チャンネ
ル分だけ設けられている。
【0056】そして、左フロントチャンネル側の加算器
4が、移相器2から出力される位相調整後のセンターチ
ャンネルオーディオ信号CnLとソース源(図示省略)か
らの左フロントチャンネルオーディオ信号FLとを加算
することによって、左フロントチャンネル加算オーディ
オ信号SLを生成し、右フロントチャンネル側の加算器
5が、アッテネータ1からのセンターチャンネルオーデ
ィオ信号Cn’とソース源からの右フロントチャンネル
オーディオ信号FRとを加算することによって、右フロ
ントチャンネル加算オーディオ信号SRを生成する。
【0057】ここで、移相器2は、図3(b)に示した
位相周波数特性を有する可変移相器によって形成されて
いる。より具体的には、図3(a)に示した調整可能な
固有周波数f1,f2を有する2個の移相器を組み合わせ
た可変移相器等によって形成されている。
【0058】かかる構成を有する本オーディオ再生装置
CQT2によっても、運転者が図1(b)に示した右フ
ロントスピーカSPR側に近い運転席に着座し、移相器
2の移相量の負のピーク値が図3(b)に示した約20
0Hzから約600Hzの範囲内となるように調整する
と、図2(b)(c)に示されるように運転者に対する
両耳相関係数ρLRが得られる。
【0059】そのため、従来問題となっていた不自然な
音像定位感や、音像定位のボケや、音のまとわりつき等
の発生を抑制して、臨場感のある音を提供することがで
きる。
【0060】また、助手席側に着座する搭乗者に対して
も同様に、両耳相関係数ρLRを補正することができ
る。つまり、スピーカSPL,SPR,SPLs,SPRsに
対する運転者の着座位置と搭乗者の着座位置は略対称で
あるため、搭乗者に対する両耳相関係数ρLRも図2
(b)(c)に示したのと同様に、約200Hzから約
600Hzの範囲において正の値になり、このため、助
手席側に着座する搭乗者に対しても、運転者の場合と同
様に、不自然な音像定位や、音像定位のボケや、音のま
とわりつき等の発生を抑制して、臨場感のある音を提供
することができる。このように、本実施形態においても
運転者と搭乗者との両者に対して臨場感のある音を提供
することが可能となっている。
【0061】また、自動車の車室内での両耳相関係数ρ
LRの補正に限らず、住宅内等に設けられたオーディオ
システムにおいても同様に両耳相関係数ρLRを補正す
ることが可能である。
【0062】また、図4に示した本実施形態では、アッ
テネータ1と加算器4の間に移相器2を介在させると共
に、アッテネータ1と加算器5を直接接続する構成とな
っているが、かかる構成とは逆の構成、すなわち、アッ
テネータ1と加算器5の間に移相器2を介在させると共
に、アッテネータ1と加算器4を直接接続する構成とし
てもよい。
【0063】また、図4に示した本実施形態は、移相器
2の位相特性が図3(b)に示した位相周波数特性を有
する可変移相器によって形成されている。しかし、図4
中に示す移相器2を、図1に示した移相器2又は同中の
移相器3で構成してもよい。つまり、図4中の移相器2
は、図3(a)中の特性曲線2で示された位相周波数特
性に設定されていてもよい。要は、約200Hz〜約6
00Hzの範囲において、位相を反転する位相周波数特
性を有する移相器であればよい。
【0064】かかる構成によると、図4中のセンターチ
ャンネルオーディオ信号Cn’に対する位相調整後のセ
ンターチャンネルオーディオ信号CnLの位相差が図3
(a)の位相周波数特性となる。つまり、約1KHz以
上の周波数帯域では、センターチャンネルオーディオ信
号Cn’に対する位相調整後のセンターチャンネルオー
ディオ信号CnLの位相差は、図3(b)に示すように0
(deg)には近づかず、図3(a)に示すように約−3
60(deg)になる。
【0065】しかし、センターチャンネルオーディオ信
号Cn’に対する位相調整後のセンターチャンネルオー
ディオ信号CnLの位相差は、約1KHzよりも低い周波
数帯域では図3(b)に示した位相周波特性と同様にな
ることから、この低い周波数帯域では図2(b)(c)
と同様の正の値の両耳相関係数ρLRが得られ、不自然
な音像や、音像定位のボケや、音のまとわりつき等が発
生するといった問題を解消することができる。更に、約
1KHzよりも高い周波数帯域の音波の波長は両耳間の
距離よりも短いため、図2(a)(b)(c)に示した
ように位相関係が無相関(ρLR=0)に近づく傾向を
示す。このため、移相器2の位相周波数特性が、図3
(a)の特性曲線で示したように約1KHz以上におい
て0(deg)に戻らなくとも、高い周波数帯域の音波の
波長は両耳間の距離よりも短いために両耳相関係数ρ
LRが0に近づくことになるので、不自然な音像や、音
像定位のボケや、音のまとわりつき等が発生するといっ
た問題は起こらない。
【0066】また、運転者の着座位置と助手席側の搭乗
者の着座位置は、スピーカSPL,SPR,SPLs,SP
Rsに対して対称の関係にあるため、移相器2の位相周波
数特性を図3(a)中の特性曲線2で示された位相周波
数特性に設定した場合であっても、運転者と搭乗者の両
者に対して同様に、臨場感のある音場を提供することが
できる。
【0067】また、既述したようにアッテネータ1と加
算器5の間に移相器2を介在させると共に、アッテネー
タ1と加算器4を直接接続する構成とし、移相器2の位
相周波数特性を図3(a)中の特性曲線2で示された位
相周波数特性に設定してもよい。
【0068】また、本オーディオ再生装置CQT2に備
えられている移相器2は、図3(b)に示した位相周波
数特性に固定されていてもよい。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施形態を図5及び
図6を参照して説明する。尚、図5(a)は本実施形態
のオーディオ再生装置CQT3の構成を示すブロック図
であり、図1(a)と同一又は相当する部分が同一符号
で示されている。
【0069】図5(a)において、第1の実施形態との
差異を述べると、本オーディオ再生装置CQT3は、ソ
ース源PYから出力されるセンターチャンネルオーディ
オ信号Cnをアッテネータ(符号省略)を介してハイパ
スフィルタHPFとローパスフィルタLPFに供給し、
ハイパスフィルタHPFを通過したセンターチャンネル
オーディオ信号Cnの高周波数成分(以下、「高周波セ
ンターチャンネルオーディオ信号」という)Cn1は位相
補償を施すことなくセンタースピーカSPC側へ出力
し、ローパスフィルタLPFを通過したセンターチャン
ネルオーディオ信号Cnの低周波数成分(以下、「低周
波センターチャンネルオーディオ信号」という)Cn2は
位相補償を施すべく移相器2,3に供給するようになっ
ている。
【0070】更に、移相器2によって移相調整された低
周波センターチャンネルオーディオ信号Cn2Lが左フロ
ントチャンネル側の加算器4に供給され、移相器3によ
って移相調整された低周波センターチャンネルオーディ
オ信号Cn2Rが右フロントチャンネル側の加算器5に供
給される構成となっている。
【0071】ここで、図6に例示するように、ハイパス
フィルタHPFとローパスフィルタLPFは共に一次以
上の遮断特性を有しており、それらの遮断周波数は、約
500Hz〜約2kHzの範囲内のいずれかのクロスオ
ーバー周波数fcに設定されている。つまり、ハイパス
フィルタHPFはクロスオーバー周波数fc以上を通過
周波数帯域とし、ローパスフィルタLPFはクロスオー
バー周波数fc以下を通過周波数帯域としている。
【0072】尚、移相器2,3は、図1(a)に示した
可変移相器と同じ位相周波数特性を有し、加算器4,5
も図1(a)に示した加算器と同様となっている。
【0073】加算器4は、移相器2からの低周波センタ
ーチャンネルオーディオ信号Cn2Lとソース源PYから
の左フロントチャンネルオーディオ信号FLとを加算す
ることによって左フロントチャンネル加算オーディオ信
号SLを生成し、加算器5は、移相器3からの高周波セ
ンターチャンネルオーディオ信号Cn2Rとソース源PY
からの右フロントチャンネルオーディオ信号FRとを加
算することによって右フロントチャンネル加算オーディ
オ信号SRを生成する。
【0074】そして、オーディオアンプAMPFLが左フロ
ントチャンネル加算オーディオ信号SLを電力増幅して
左フロントスピーカSPLに供給し、オーディオアンプA
MPFRが右フロントチャンネル加算オーディオ信号SRを
電力増幅して右フロントスピーカSPRに供給する。
【0075】また、ソース源PYからの左サラウンドチ
ャンネルオーディオ信号LSと右サラウンドチャンネル
オーディオ信号RSは、オーディオアンプAMPLSとAMPRS
で電力増幅され、左サラウンドスピーカSPLsと右サラ
ウンドスピーカSPRsに供給され、サブウーファーチャ
ンネルのオーディオ信号LFEは、オーディオアンプAM
PLFEで電力増幅されて、サブウーファーSPSWに供給さ
れるようになっている。
【0076】ここで、図5(b)に例示するように、左
右のフロントスピーカSPL,SPRと左右のサラウンド
スピーカSPLs,SPRsは、図1(a)に示した場合と
同じ様に車室内の所定位置に配置され、センタースピー
カSPCは、自動車のインストルメントパネルの中央部
(所謂センターパネル)やその近傍に設けられている。
【0077】また、センターパネルやその近傍に設けら
れるセンタースピーカSPCとして、車載用オーディオ
システムや車載用ナビゲーションシステムに予め備えら
れている小口径のスピーカを利用することが可能となっ
ている。
【0078】かかる構成を有するオーディオ再生装置C
QT3によると、既述した第1,第2の実施形態のオー
ディオ再生装置CQT1,CQT2に較べて、より自然
な位置に音像を定位させ、音のまとわりつき等の発生を
抑制して、臨場感のある音を提供することができる。
【0079】特に、センターパネルから偏倚した位置に
設けられている運転席や助手席に着座した運転者や搭乗
者に対して、センターパネルに設けられているセンター
スピーカSPCから発せられるボーカル音(人間の声
等)を、センタースピーカSPCから発せられたボーカ
ル音として聞くことができる。
【0080】つまり、従来の問題点として図7(b)に
示されている位置B(センタースピーカSPCから偏倚
した位置)に聴取者が居た場合には、センタースピーカ
SPCから発せられたボーカル音の音像が聴取者の頭部
後方に定位するといった不自然な場合を生じることがあ
ったが、本オーディオ装置CQT3によると、センター
スピーカSPCから発せられたボーカル音の音像を聴取
者の前方であってセンタースピーカSPC側に定位させ
ることが可能となる。
【0081】したがって、聴取者(運転者や搭乗者)に
とってボーカル音の音像をより自然な位置に定位させる
ことができ、更にこの音像を第1,第2の実施形態より
もより自然な位置に定位させることができ、ひいては臨
場感のある音を実現することが可能となる。
【0082】次に、本オーディオ装置CQT3によって
臨場感のある音を実現することが可能となる原理につい
て説明する。図6に示したように、ハイパスフィルタH
PFとローパスフィルタLPFの通過周波数帯域は、ク
ロスオーバ周波数fcを境にして決められている。一
方、移相器2,3の差分の移相量は、図3(b)に示し
たように、約400Hz近傍で負のピーク値となり、更
に移相量がほぼ0(deg)となる周波数範囲が約200H
zから約1kHzとなっている。
【0083】このため、ローパスフィルタLPFを通過
した低域周波数成分である低周波センターチャンネルオ
ーディオ信号Cn2に対して、移相器2,3が、図3
(b)に示した約200Hzから約1kHzの範囲の位
相調整を施すのに対し、ハイパスフィルタHPFを通過
した高周波センターチャンネルオーディオ信号Cn1には
位相調整を行わない。
【0084】こうしてローパスフィルタLPFを通って
移相器2で位相調整が施された低域周波数成分である低
周波センターチャンネルオーディオ信号Cn2Lと左フロ
ントチャンネルオーディオ信号FLとが加算器4によっ
て加算されることで左フロントチャンネル加算オーディ
オ信号SLが生成されることになり、更に、ローパスフ
ィルタLPFを通って移相器3で位相調整が施された低
域周波数成分である低周波センターチャンネルオーディ
オ信号Cn2Rと右フロントチャンネルオーディオ信号F
Rとが加算器5によって加算されることで右フロントチ
ャンネル加算オーディオ信号SRが生成される。
【0085】そして、これらの左フロントチャンネル加
算オーディオ信号SLと右フロントチャンネル加算オー
ディオ信号SRとによって生成される2つの音が左右の
フロントスピーカSPLとSPRから出力され、更に、高
周波センターチャンネルオーディオ信号Cn1によって生
成される音は、左右のフロントスピーカSPLとSPRの
間に配置されているセンタースピーカSPCから出力さ
れる。
【0086】このように左右のフロントスピーカSP
L,SPRとセンタースピーカSPCから音が出力される
と、ボーカル音の音像を聴取者(運転者や搭乗者)の聴
覚に合った位置に定位させることが可能となる。
【0087】つまり、本実施形態では、センターチャン
ネルオーディオ信号Cnのうち音像定位に鈍感な低周波
成分を位相補正してフロントスピーカSPL,SPRで鳴
動させることにより、その低周波成分の音像位置を擬似
的に実際のセンタースピーカSPCの位置に近づけ、更
にセンターチャンネルオーディオ信号Cnのうち音像定
位に敏感な高周波成分を実際のセンタースピーカSPC
によって鳴動させることとしている。このため、聴取者
(運転者や搭乗者)は、音像定位に鈍感な低周波成分の
音がセンタースピーカSPCから発せられたような感覚
を得ることができる。
【0088】また、低周波センターチャンネルオーディ
オ信号Cn2の音を両フロントスピーカSPL,SPRで鳴
動させるので、小型のセンタースピーカSPCを用いる
ことができ、容積の限られた車室内を狭めなくて済む等
の効果が得られる。このため、車載用ナビゲーションシ
ステムのモニタ等に内蔵されている小型スピーカをセン
タースピーカSPCとして利用することができ、新たな
センタースピーカを設置する必要がなくなる等の効果が
得られる。
【0089】ちなみに、左右のフロントスピーカSP
L,SPRの口径が16cm以上であった場合、例えば車
載用ナビゲーションシステム等に予め備えられている小
口径のスピーカの口径が約50mm以上であれば、その
スピーカをセンタースピーカSPCとして利用すること
で、既述した効果が得られる。
【0090】また、この場合に、ハイパスフィルタHP
FとローパスフィルタLPFの遮断周波数(クロスオー
バ周波数)fcを約1kHzに設定することで、既述し
た効果が得られ、例えば車載用ナビゲーションシステム
に備えられている音声合成装置によって生成された合成
音声(ボイス音)を、運転席と助手席側において、セン
タースピーカ側に定位した音として明瞭に聴取すること
ができる。
【0091】また、スピーカは、口径が小さくなるほど
再生周波数帯域が高周波側へシフトし、低周波数の音を
再生しないようになる。したがって、既述したハイパス
フィルタHPFの通過周波数帯域と同等の再生周波数帯
域を有する小口径のスピーカをセンタースピーカSPC
として利用する場合には、本オーディオ再生装置CQT
3に設けられているハイパスフィルタHPFを省略し、
センターチャンネルオーディオ信号Cnをオーディオア
ンプAMPCnを介してそのセンタースピーカSPCに直接供
給するようにしてもよい。
【0092】尚、好適な実施形態として、自動車の車室
内に設けられるオーディオ再生装置について説明した
が、本オーディオ再生装置は住宅内等に設けられたオー
ディオシステムに適用できるものである。
【0093】また、図1に示した第1の実施形態では、
2つの独立した移相器2,3を備えることで既述した位
相差を有するセンターチャンネルオーディオ信号CnLと
CnRを生成しているが、本発明は、これらの移相器2,
3を1つの移相手段としてとらえた構成とすることが可
能である。
【0094】また、図4に示した第2の実施形態では、
1移相器2によって、センターチャンネルオーディオ信
号Cn’に対して所定の位相差を有するセンターチャン
ネルオーディオ信号CnLを生成しているが、本発明は、
移相器2を、センターチャンネルオーディオ信号Cn’
とセンターチャンネルオーディオ信号CnLを生成する1
つの移相手段としてとらえた構成とすることが可能であ
る。
【0095】また、図5に示した第3の実施形態では、
ハイパスフィルタHPFとローパスフィルタLPFを備
えることでいわゆる高域周波数成分Cn1と低域周波数成
分Cn2を生成しているが、本発明はハイパスフィルタH
PFとローパスフィルタLPFを1つのフィルタ手段と
した構成にすることが可能であり、また、図5に示した
2つの移相器2,3も1つの移相手段としてとらえた構
成とすることが可能である。
【0096】また、以上説明した第1〜第3の実施形態
では、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MDプレーヤ等
のソース源からオーディオ信号が供給されるオーディオ
再生装置について説明したが、本オーディオ再生装置は
インターネット等の通信手段を通じて配信されるオーデ
ィオ信号を利用することも可能である。
【0097】また、既述したオーディオ再生装置CQT
1,CQT2,CQT3を所謂ハードウェアで形成した
場合を説明したが、これらのオーディオ再生装置CQT
1,CQT2,CQT3と同機能を発揮するコンピュー
タプログラムで作成し、そのコンピュータプログラムを
パーソナルコンピュータ等に内蔵されているマイクロプ
ロセッサ(MPU)で実行させるようにしてもよい。
【0098】また、上記のコンピュータプログラムを記
録したストレージ媒体を製作してユーザー等に提供し、
パーソナルコンピュータ等に上記のコンピュータプログ
ラムをインストールさせて、マイクロプロセッサ(MP
U)で実行させるようにしてもよい。また、上記のコン
ピュータプログラムをインターネット等の通信手段を通
じて配信し、パーソナルコンピュータ等に上記のコンピ
ュータプログラムをダウンロードさせて、マイクロプロ
セッサ(MPU)で実行させるようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオーディオ
再生装置は、ソース源から供給されるセンターチャンネ
ルオーディオ信号から、所定の周波数範囲内において互
いに位相差を有する2つのセンターチャンネルオーディ
オ信号を生成し、位相調整された一方のセンターチャン
ネルオーディオ信号と左フロントチャンネルオーディオ
信号とを加算することによって生じる第1の加算オーデ
ィオ信号を左フロントチャンネルのスピーカに供給する
と共に、位相調整された他方のセンターチャンネルオー
ディオ信号と右フロントチャンネルオーディオ信号とを
加算することによって生じる第2の加算オーディオ信号
を右フロントチャンネルのスピーカに供給するようにし
たので、左右の両フロントチャンネルのスピーカから出
力される音の両耳相関係数を補正することによって自然
な音像定位等を実現することができ、臨場感の得られる
音場を提供することができる。
【0100】また、本発明のオーディオ再生装置は、セ
ンターチャンネルオーディオ信号の所定の高域周波数成
分をセンターチャンネルスピーカに供給し、センターチ
ャンネルオーディオ信号の所定の低域周波数成分から所
定周波数範囲において互いに位相の異なる2つの低域周
波数成分を生成し、位相調整された一方の低域周波数成
分と左フロントチャンネルオーディオ信号とを加算する
ことによってよって生じる第1の加算オーディオ信号を
左フロントチャンネルのスピーカに供給すると共に、位
相調整された他方の低域周波数成分と右フロントチャン
ネルオーディオ信号とを加算することによって生じる第
2の加算オーディオ信号を右フロントチャンネルのスピ
ーカに供給するようにしたので、左右の両フロントチャ
ンネルのスピーカから出力される音の両耳相関係数を補
正することができ、且つセンターチャンネルスピーカか
ら出力されるボーカル音の音像を自然な位置に定位させ
ることで、臨場感の得られる音場を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のオーディオ再生装置の構成を
示す図である。
【図2】第1の実施形態のオーディオ再生装置の機能を
説明するための図である。
【図3】第1の実施形態のオーディオ再生装置に備えら
れている移相器の機能を説明するための図である。
【図4】第2の実施形態のオーディオ再生装置の構成を
示す図である。
【図5】第3の実施形態のオーディオ再生装置の構成を
示す図である。
【図6】第3の実施形態のオーディオ再生装置に備えら
れているハイパスフィルタとローパスフィルタの特性を
示す図である。
【図7】従来の5.1チャンネル方式のオーディオシス
テムにおける問題点を説明するための図である。
【図8】従来の擬似方式のオーディオシステムにおける
問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1…アッテネータ 2,3…移相器 4,5…
加算器 HPF…ハイパスフィルタ LPF…ローパスフィ
ルタ AMPFL,AMPFR,AMPLS,AMPRS,AMPCn,AMPLFE…オーデ
ィオアンプ SPL,SPC,SPR,SPLs,SPRs…スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 猛 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 3D020 BA10 BB01 BC02 BC07 5D062 BB07 BB12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース源から供給される左フロントチャ
    ンネルオーディオ信号と右フロントチャンネルオーディ
    オ信号及びセンターチャンネルオーディオ信号とによっ
    て、聴取者の左右前方に配置された左フロントチャンネ
    ルのスピーカと右フロントチャンネルのスピーカとを鳴
    動させるオーディオ再生装置であって、 前記ソース源から供給される前記センターチャンネルオ
    ーディオ信号から、所定周波数範囲において互いに位相
    の異なる2つのセンターチャンネルオーディオ信号を生
    成する移相手段と、 前記移相手段から出力される一方のセンターチャンネル
    オーディオ信号と前記左フロントチャンネルオーディオ
    信号とを加算することにより生じる第1の加算オーディ
    オ信号を前記左フロントチャンネルのスピーカに供給す
    る第1の加算手段と、 前記移相手段から出力される他方のセンターチャンネル
    オーディオ信号と前記右フロントチャンネルオーディオ
    信号とを加算することにより生じる第2の加算オーディ
    オ信号を前記右フロントチャンネルのスピーカに供給す
    る第2の加算手段とを具備することを特徴とするオーデ
    ィオ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記移相手段は、前記一方のセンターチ
    ャンネルオーディオ信号に対する前記他方のセンターチ
    ャンネルオーディオ信号の位相差を200Hzないし2
    kHzの周波数範囲内において最大−180(deg)と
    し、前記200Hzと前記2kHzの周波数に向けて前
    記最大−180(deg)から0(deg)に前記位相差を調整す
    ることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ再生装
    置。
  3. 【請求項3】 ソース源から供給される左フロントチャ
    ンネルオーディオ信号と右フロントチャンネルオーディ
    オ信号及びセンターチャンネルオーディオ信号とによっ
    て、聴取者の左右前方に配置された左フロントチャンネ
    ルのスピーカと右フロントチャンネルのスピーカ及びセ
    ンターチャンネルスピーカとを鳴動させるオーディオ再
    生装置であって、 前記ソース源から供給される前記センターチャンネルオ
    ーディオ信号を所定周波数を境とする高域周波数成分と
    低域周波数成分に分離し、前記高域周波数成分を前記セ
    ンターチャンネルスピーカに供給するフィルタ手段と、 前記低域周波数成分から、所定周波数範囲において互い
    に位相の異なる2つの低域周波数成分を生成する移相手
    段と、 前記移相手段から出力される一方の低域周波数成分と前
    記左フロントチャンネルオーディオ信号とを加算するこ
    とにより生じる第1の加算オーディオ信号を前記左フロ
    ントチャンネルのスピーカに供給する第1の加算手段
    と、 前記移相手段から出力される他方の低域周波数成分と前
    記右フロントチャンネルオーディオ信号とを加算するこ
    とにより生じる第2の加算オーディオ信号を前記右フロ
    ントチャンネルのスピーカに供給する第2の加算手段と
    を具備することを特徴とするオーディオ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記移相手段は、前記一方の低域周波数
    成分に対する前記他方の低域周波数成分の位相差を20
    0Hzないし2kHzの周波数範囲内において最大−1
    80(deg)とし、前記200Hzと前記2kHzの周波
    数に向けて前記最大−180(deg)から0(deg)に前記位
    相差を調整することを特徴とする請求項3に記載のオー
    ディオ再生装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ手段は、高域周波数成分と
    低域周波数成分に分離する所定周波数を、前記移相手段
    が調整する最大−180(deg)における周波数から前記
    2kHzの周波数範囲内に設定することを特徴とする請
    求項4に記載のオーディオ再生装置。
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