JP4158941B2 - 音響システム - Google Patents
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Description
本発明は、ピロースピーカを有する音響システムに関する。
従来、ピロースピーカを有する音響システムとして、特開2001−112572号公報に開示されたものがある。
この音響システムでは、椅子のヘッドレスト部に、受聴者の頭部を挟むようにしてピロースピーカと呼ばれる一対のスピーカが設けられ、着座した受聴者の両耳に向けて各ピロースピーカから音楽等の音を放出するように構成されている。
ところが、特開2001−112572号公報の音響システムでは、上述したように椅子のヘッドレスト部に設けられたピロースピーカから音楽等を放出するのみであることから、音楽等の音像が受聴者に対して斜め後方、左右側、頭部後方又は頭部内部に定位することとなり、受聴者にとって違和感を感じたり、閉塞感を感じる等の問題があった。
例えば、自動車等の車両内に設けられている運転席のヘッドレスト部にピロースピーカが設けられた場合、運転席に着座した運転者は、通常車両内の前方等に配置されたスピーカからの音を受聴するはずの音楽等を、頭部の斜め後方等で発せられた音楽等として受聴することとなるため、自然な感じが得られず、違和感等を感じるという課題があった。
本発明は、こうした従来の課題に鑑みて成されたものであり、ピロースピーカによって音を発生する際、受聴者に対し違和感等を感じさせることなく、自然な感じを与えることが可能な音響システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、信号源から出力される再生信号に基づいて、椅子のヘッドレスト部に設けられたピロースピーカと、前記椅子の周辺における所定位置に設けられた定位スピーカとを駆動する音響システムであって、前記再生信号の低域周波数成分を抽出して前記ピロースピーカに供給するローパスフィルタと、前記再生信号の高域周波数成分を抽出して前記定位スピーカに供給する第1ハイパスフィルタと、を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る音響システムについて図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の音響システムによって駆動するスピーカの位置関係を表した図、図2は、本実施形態の音響システムの構成を表したブロック図であり、2態様の構成を図2(a)と図2(b)に示している。
図1において、本実施形態の音響システムは、受聴者が着座する椅子100のヘッドレスト部101に設けられたピロースピーカPR,PLと、椅子100に着座した受聴者Mの前方に配置されたフロントスピーカPF1,PF2,PF3を駆動する。すなわち、受聴者Mが椅子100に着座すると、受聴者の右耳と左耳に対して斜め後方に位置することとなるピロースピーカPR,PLと、椅子100の周辺であって、受聴者の前方の所定位置に位置することとなるフロントスピーカPF1,PF2,PF3を駆動するようになっている。
更に具体的な構成を述べれば、本実施形態の音響システムを車載用音響システムとして適用する場合、ピロースピーカPR,PLは、自動車等の車両内に設けられた運転席100のヘッドレスト部101に設けられ、フロントスピーカPF1,PF2,PF3は、運転席側のフロントドアに設けられたスピーカや、フロントドアとフロントガラスとの間のフロントピラーに設けられたスピーカや、インストルメントパネル内に設けられたスピーカ等が利用されている。
なお、本実施形態では、フロントスピーカPF3を定位スピーカとして説明する。この定位スピーカは、ピロースピーカPR,PLに供給するための再生信号成分の高域周波数成分が供給されるスピーカである。なお、この定位スピーカの配置位置は、受聴者Mの前方に限ることなく、後方又は側方であってもよい。
次に、図2(a)に示す音響システム1は、信号源2と、制御部3と、駆動部4を有して構成されている。
信号源2は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等に記録された音楽データ、音声データ等のデジタルデータから成る再生信号Digを再生して出力するデジタル音源2aと、再生信号Digをアナログの再生信号San1にD/A変換して出力するD/A変換器2bと、ラジオ受信機等のアナログの再生信号San2を出力するアナログ音源2cと、ユーザからの指示に従って再生信号San1,San2を選択的に切り替えて、アナログの再生信号Sinとして制御部3に供給する切り替え部2dを備えて構成されている。
制御部3は、再生信号Sinの低域周波数成分を通過させるアナログ回路で形成されたローパスフィルタ3xと、再生信号Sinの高域周波数成分を通過させるアナログ回路で形成されたハイパスフィルタ3yを有して構成され、ユーザが、図示していない操作部を操作することにより、ローパスフィルタ3xの高域カットオフ周波数と、ハイパスフィルタ3yの低域カットオフ周波数とを夫々独立に可変調節することが可能となっている。
駆動部4は、アナログ回路で形成された電力増幅回路等を有する増幅部4xa,4xb,4yによって構成されている。
そして、増幅部4xaは、ローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowを増幅等することによって、左側のピロースピーカPLを駆動するための再生信号SPLを出力し、増幅部4xbは、低域周波数成分の再生信号Slowを増幅等することによって、右側のピロースピーカPRを駆動するための再生信号SPRを出力し、増幅部4yは、ハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Shiを増幅等することによって、定位スピーカPF3を駆動するための再生信号SPFを出力する。
図2(a)に示した音響システム1によると、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yが再生信号Sinから低域と高域の周波数成分を抽出することによって、ピロースピーカPR,PLが低域周波数成分の再生信号SPL,SPRに基づいて、ユーザの左右の耳に向けて低域の音を放出し、定位スピーカPF3が高域周波数成分の再生信号SPFに基づいて、ユーザの前方から高域の音を放出する。
このように、定位スピーカPF3から高域音を放出し、ピロースピーカPR,PLから低域音を放出すると、高域音の側に音像が定位することとなり、運転席等の椅子100に着座したユーザ(運転者等)にとって定位スピーカPF3側から音楽等の音が発せられたように聞こえる。このため、本実施形態の音響システム1によると、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
また、ユーザが上述の操作部を操作することにより、ローパスフィルタ3xの高域カットオフ周波数、又はハイパスフィルタ3yの低域カットオフ周波数を調整すると、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音と定位スピーカPF3から放出される高域音との周波数帯域を相対的に変化させることができる。このため、ユーザの所望する音像定位位置に音像を定位させることができ、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
また、図2(a)に示した音響システム1は、アナログの再生信号Sinを出力する信号源2を備えた構成とする場合に、好適な構成となっている。
次に、図2(b)に示す音響システム1について説明する。なお、図2(b)において、図2(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図2(b)において、音響システム1は、信号源2と、制御部3と、駆動部4を有して構成されている。
信号源2は、CDやDVD等に記録された音楽データや音声データ等のデジタルデータから成る再生信号Dig1を再生して出力するデジタル音源2aと、ラジオ受信機等のアナログの再生信号San2を出力するアナログ音源2cと、再生信号San2をデジタルデータから成る再生信号Dig2にA/D変換して出力するA/D変換器2eと、ユーザからの指示に従って再生信号Dig1,Dig2を選択的に切り替えて、デジタルデータから成る再生信号Dinとして制御部3に供給する切り替え部2fを備えて構成されている。
制御部3は、再生信号Dinの低域周波数成分を通過させるデジタル回路で形成されたローパスフィルタ3xと、再生信号Dinの高域周波数成分を通過させるデジタル回路で形成されたハイパスフィルタ3yを有して構成され、ユーザが、図示していない操作部を操作することにより、ローパスフィルタ3xの高域カットオフ周波数と、ハイパスフィルタ3yの低域カットオフ周波数とを夫々独立に可変調節することが可能となっている。
駆動部4は、ローパスフィルタ3xの出力に従属接続されたD/A変換器5xa及び増幅部4xa、並びにD/A変換器5xb及び増幅部4xbと、ハイパスフィルタ3yの出力に従属接続されたD/A変換器5yと増幅部4yを有して構成されている。
そして、ローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号DlowをD/A変換器5xaがアナログの再生信号SlowaにD/A変換し、増幅部4xaが電力増幅等を行うことによって、左側のピロースピーカPLを駆動するための再生信号SPLを出力する。同様に、低域周波数成分の再生信号DlowをD/A変換器5xbがアナログの再生信号SlowbにD/A変換し、増幅部4xbが電力増幅等を行うことによって、右側のピロースピーカPRを駆動するための再生信号SPRを出力し、更に、ハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号DhiをD/A変換器5xbがアナログの再生信号ShiにD/A変換し、増幅部4yが電力増幅等を行うことによって、定位スピーカPF3を駆動するための再生信号SPFを出力する。
図2(b)に示した音響システム1によると、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yがデジタル信号処理を行うことによって、再生信号Dinから低域と高域の周波数成分を抽出することにより、ピロースピーカPR,PLが低域周波数成分の再生信号SPL,SPRに基づいて、ユーザの左右の耳に向けて低域の音を放出し、定位スピーカPF3が高域周波数成分の再生信号SPFに基づいて、ユーザの前方から高域の音を放出する。
このように、定位スピーカPF3から高域音を放出し、ピロースピーカPR,PLから低域音を放出すると、高域音の側に音像が定位することとなり、運転席等の椅子100に着座したユーザ(運転者等)にとって定位スピーカPF3側から音楽等の音が発せられたように聞こえる。このため、本実施形態の音響システム1によると、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
また、ユーザが上述の操作部を操作することにより、ローパスフィルタ3xの高域カットオフ周波数、又はハイパスフィルタ3yの低域カットオフ周波数を調整すると、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音と定位スピーカPF3から放出される高域音との周波数帯域を相対的に変化させることができる。このため、ユーザの所望する音像定位位置に音像を定位させることができ、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
また、図2(b)に示した音響システム1は、デジタルデータから成る再生信号Dinを出力する信号源2を備えた構成とする場合に、好適な構成となっている。
次に、図2(a)(b)に示した実施形態に係るより具体的な実施例について図3を参照して説明する。図3(a)(b)は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3に係る2態様の構成を表したブロック図である。また、図3(a)(b)において、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。
図3(a)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが遅延時間を適宜に調節することが可能な遅延回路6xを備えて構成されている。
図2(a)に示したアナログ再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及び遅延回路6xが共にアナログ回路で形成されている。そして、遅延回路6xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowを遅延させて、図2(a)に示した増幅部4xa,4xbに供給すると共に、ハイパスフィルタ3yが高域周波数成分の再生信号Shiを図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタル再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及び遅延回路6xが共にデジタル回路で形成されている。そして、遅延回路6xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dlowを遅延させて、図2(b)に示したD/A変換器5xa,5xbに供給すると共に、ハイパスフィルタ3yが高域周波数成分の再生信号Dhiを図2(b)に示したD/A変換器5yに供給する。
図3(a)に示した制御部3を備えた音響システムによると、遅延回路6xを設けたことにより、ピロースピーカPR,PLから放出される音が、定位スピーカPF3から放出される音より遅れて放出される。このため、ピロースピーカPR,PLから放出される音と定位スピーカPF3から放出される音との周波数の違い(低域音と高域音)だけでなく、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPR,PLから放出される音の遅延によっても、ユーザの所望する位置に音像が定位することとなり、運転席等の椅子100に着座したユーザ(運転者等)にとって定位スピーカPF3側から音楽等の音が発せられたように聞こえる。
つまり、先行音(定位スピーカPF3からの音)に続き後続音(ピロースピーカPR,PLからの音)が放出されるときに先行音に音像が引き寄せられる聴覚特性を利用することによっても、定位スピーカの配置位置近傍に音像が定位することとなり、このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
また、ユーザが遅延回路6xの遅延時間を調節すると、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPR,PLから放出される音の遅延時間を変化させ、ユーザの所望する位置に音像を定位させることができる。このため、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
次に、図3(b)に示す音響システムについて説明する。
図3(b)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが遅延時間を適宜に調節することが可能な遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xに従属接続されている。
図3(b)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが遅延時間を適宜に調節することが可能な遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xに従属接続されている。
図2(a)に示したアナログ再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及び遅延回路6xa,6xbが共にアナログ回路で形成されている。そして、遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowを遅延させて、図2(a)に示した増幅部4xa,4xbに供給し、更に、ハイパスフィルタ3yが高域周波数成分の再生信号Shiを図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタル再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及び遅延回路6xa,6xbが共にデジタル回路で形成されている。そして、遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dlowを遅延させて、図2(b)に示したD/A変換器5xa,5xbに供給し、更に、ハイパスフィルタ3yが高域周波数成分の再生信号Dhiを図2(b)に示したD/A変換器5yに供給する。
図3(b)に示した制御部3を備えた音響システムによると、遅延回路6xa,6bを設けたことにより、ピロースピーカPR,PLから放出される音が、定位スピーカPF3から放出される音より遅れて放出される。このため、ピロースピーカPR,PLから放出される音と定位スピーカPF3から放出される音との周波数の違い(低域音と高域音)だけでなく、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPR,PLから放出される音の遅延によっても、ユーザの所望する位置に音像が定位することとなり、運転席等の椅子100に着座したユーザ(運転者等)にとって定位スピーカPF3側から音楽等の音が発せられたように聞こえる。このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
また、ユーザが遅延回路6xa,6xbの夫々の遅延時間を別個独立に調節すると、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPRから放出される音の遅延時間と、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPLから放出される音の遅延時間とを変化させることができる。このため、音像の定位位置をより精密に調整することができ、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
更に、例えば自動車等の車両のフロントドアに設けられたスピーカPF1や、フロントドアとフロントガラスとの間のフロントピラーに設けられたスピーカPF2を定位スピーカとして利用する場合のように、運転者の正中面上に定位スピーカPF3が配置されない場合には、定位スピーカPF1,PF2からユーザの両耳までの距離が異なることとなる。しかし、ユーザが遅延回路6xa,6xbの遅延時間を調節すると、定位スピーカPF1,PF2から放出される音に対するピロースピーカPRから放出される音の遅延時間と、定位スピーカPF1,PF2から放出される音に対するピロースピーカPLから放出される音の遅延時間とを合わせることができる。このため、音像をユーザの所望する位置へ定位させるように調整することができ、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図4を参照して説明する。図4(a)(b)は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3に係る2態様の構成を表したブロック図である。また、図4(a)(b)において、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。
図4(a)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが周波数特性を適宜に調節することが可能なイコライザ回路7x,7yを備えて構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及びイコライザ回路7x,7yが共にアナログ回路で形成されている。そして、イコライザ回路7xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4xa,4xbに供給し、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Shiの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及びイコライザ回路7x,7yが共にデジタル回路で形成されている。そして、イコライザ回路7xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dlowの周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5xa,5xbに供給し、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Dhiの周波数特性を調整して、図2(a)に示したD/A変換器5yに供給する。
図4(a)に示した制御部3を備えた音響システムによると、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音と、定位スピーカPF3から放出される高域音とによって、ユーザの所望する位置に音像を定位させることができ、更に、イコライザ回路7x,7yを設けたことにより、自然な音を再生することができる。
すなわち、イコライザ回路7x,7yを設けない場合には、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音がユーザ側に到来する際の方向と、定位スピーカPF3から放出される高域音がユーザ側に到来する際の方向とが異なったり、または、ピロースピーカPR,PLと定位スピーカPF3の特性や取付条件によって音質又は音響特性が異なったりすると、本来の音とは異なった音色の音が生じる場合があるが、イコライザ回路7x,7yによって周波数特性を調整した低域音と高域音とをピロースピーカPR,PLと定位スピーカPF3から放出させることにより、異なった音色の音の発生を抑制し、自然な音を再生することができる。
次に、図4(b)に示す音響システムについて説明する。
図4(b)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが周波数特性を適宜に調節することが可能なイコライザ回路7xa,7xb,7yを備えて構成されている。
図4(b)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが周波数特性を適宜に調節することが可能なイコライザ回路7xa,7xb,7yを備えて構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及びイコライザ回路7xa,7xb,7yが共にアナログ回路で形成されている。そして、イコライザ回路7xaがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4xaに供給すると共に、イコライザ回路7xbが再生信号Slowの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4xbに供給し、更に、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Shiの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3y及びイコライザ回路7xa,7xb,7yが共にデジタル回路で形成されている。そして、イコライザ回路7xa,7xbがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dlowの周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5xa,5xbに供給し、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Dhiの周波数特性を調整して、図2(a)に示したD/A変換器5yに供給する。
図4(b)に示した制御部3を備えた音響システムによると、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音と、定位スピーカPF3から放出される高域音とによって、ユーザの所望する位置に音像を定位させることができ、更に、イコライザ回路7xa,7xb,7yを設けたことにより、自然な音を再生することができる。
すなわち、ユーザがイコライザ回路7xa,7xb,7yの周波数特性を調整することにより、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音と定位スピーカPF3から放出される高域音とによって異なった音色の音が生じることを抑制し、自然な音を再生することができる。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図5を参照して説明する。図5(a)(b)は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3に係る2態様の構成を表したブロック図である。また、図5(a)(b)において、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。
図5(a)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、図3(a)と図4(a)に示した制御部と同様の遅延回路6xとイコライザ回路7x,7yを有して構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと遅延回路6x及びイコライザ回路7x,7yが共にアナログ回路で形成されている。そして、遅延回路6xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowを遅延させ、更に、イコライザ回路7xが遅延回路6xから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4xa,4xbに供給すると共に、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Shiの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと遅延回路6x及びイコライザ回路7x,7yが共にデジタル回路で形成されている。そして、遅延回路6xがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dlowを遅延させ、更に、イコライザ回路7xが遅延回路6xから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5xa,5xbに供給すると共に、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Dhiの周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5yに供給する。
図5(a)に示した制御部3を備えた音響システムによると、図3(a)に示した実施例の音響システムと、図4(a)に示した実施例の音響システムとの効果を併せ持った効果を発揮することができる。
すなわち、遅延回路6xを設けたことにより、ユーザの所望する位置に音像を定位させることができると共に、ユーザが遅延回路6xの遅延時間を調節すると、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPR,PLから放出される音の遅延時間を変化させ、ユーザの所望する位置に音像を定位させることができる。更に、イコライザ回路7x,7yによって周波数特性を調整した低域音と高域音をピロースピーカPR,PLと定位スピーカPF3から放出させることにより、異なった音色の音の発生を抑制し、自然な音を再生することができる。
次に、図5(b)に示す音響システムについて説明する。なお、図5(b)において、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図5(b)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、ユーザが適宜に調節可能な遅延回路6xa,6xbとイコライザ回路7xa,7xb,7yを備えて構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと遅延回路6xa,6xb及びイコライザ回路7xa,7xb,7yが共にアナログ回路で形成されている。
そして、遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Slowを遅延させると共に、イコライザ回路7xaが遅延回路6xaから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(b)に示した増幅部4xaに供給し、更に、イコライザ回路7xbが遅延回路6xaから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(b)に示した増幅部4xbに供給する。更に、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Shiの周波数特性を調整して、図2(a)に示した増幅部4yに供給する。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと遅延回路6xa,6xb及びイコライザ回路7xa,7xb,7yが共にデジタル回路で形成されている。
そして、遅延回路6xa,6xbがローパスフィルタ3xから出力される低域周波数成分の再生信号Dhiを遅延させると共に、イコライザ回路7xaが遅延回路6xaから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5xaに供給し、更に、イコライザ回路7xbが遅延回路6xaから出力される再生信号の周波数特性を調整して、図2(b)に示したD/A変換器5xaに供給する。更に、イコライザ回路7yがハイパスフィルタ3yから出力される高域周波数成分の再生信号Dhiの周波数特性を調整して、図2(a)に示したD/A変換器5yに供給する。
図5(b)に示した制御部3を備えた音響システムによると、図3(b)に示した実施例の音響システムと、図4(b)に示した実施例の音響システムとの効果を併せ持った効果を発揮することができる。
すなわち、遅延回路6xa,6bを設けたことにより、ピロースピーカPR,PLから放出される音が、定位スピーカPF3から放出される音より遅れて放出される。このため、定位スピーカPF3から放出される音とピロースピーカPR,PLから放出される音との周波数の違い(低域音と高域音)だけでなく、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPR,PLから放出される音の遅延によっても、ユーザの所望する位置に音像が定位することとなり、運転席等の椅子100に着座したユーザ(運転者等)にとって定位スピーカPF3側から音楽等の音が発せられたように聞こえる。このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
また、ユーザが遅延回路6xa,6xbの夫々の遅延時間を別個独立に調節すると、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPRから放出される音の遅延時間と、定位スピーカPF3から放出される音に対するピロースピーカPLから放出される音の遅延時間とを変化させることができる。このため、音像の定位位置をより精密に調整することができ、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
更に、ユーザがイコライザ回路7xa,7xb,7yの周波数特性を調整することにより、ピロースピーカPR,PLから放出される音と定位スピーカPF3から放出される音とによって異なった音色の音が生じることを抑制し、自然な音を再生することができる。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図6を参照して説明する。図6(a)は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3の構成を表したブロック図であり、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。図6(b)は、制御部3に設けられている伝達関数補正フィルタ8xa,8xbの構成を説明するための図である。
図6(a)において、本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の制御部3は、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、伝達関数補正フィルタ8xa,8xbと遅延回路9を有して構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと伝達関数補正フィルタ8xa,8xb及び遅延回路9が共にアナログ回路で形成されている。そして、伝達関数補正フィルタ8xaがローパスフィルタ3xと増幅部4xa間に接続されると共に、伝達関数補正フィルタ8xbがローパスフィルタ3xと増幅部4xb間に接続され、更に、遅延回路9がハイパスフィルタ3yと増幅部4y間に接続されている。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと伝達関数補正フィルタ8xa,8xb及び遅延回路9が共にデジタル回路で形成されている。そして、伝達関数補正フィルタ8xaがローパスフィルタ3xとD/A変換器5xa間に接続されると共に、伝達関数補正フィルタ8xbがローパスフィルタ3xとD/A変換器5xb間に接続され、更に、遅延回路9がハイパスフィルタ3yとD/A変換器5xb間に接続されている。
ここで、遅延回路9は、伝達関数補正フィルタ8xa,8xbの入出力遅延時間に相当する遅延時間に設定されている。例えば、伝達関数補正フィルタ8xa,8xbでの演算処理にかかる時間を考慮して、遅延時間が遅延回路9に設定される。なお、この遅延回路9が無い構成としてもよい。
伝達関数補正フィルタ8xa,8xは、FIRフィルタ又はIIRフィルタで形成されており、各フィルタ特性が次の原理に基づいて設計されている。
すなわち、図6(b)に模式的に示すように、受聴者Mの右側後方に位置するピロースピーカPRから放出される音が受聴者Mの右耳に到達するまでの伝達関数HPRRと、左耳に到達するまでの伝達関数HPRLと、受聴者Mの左側後方に位置するピロースピーカPLから放出される音が受聴者Mの左耳に到達するまでの伝達関数HPLLと、右耳に到達するまでの伝達関数HPLRと、定位スピーカPF3から放出される音が受聴者Mの右耳に到達するまでの伝達関数HPFR及び左耳に到達するまでの伝達関数HPFLを計測しておく。
そして、伝達関数補正フィルタ8xaのフィルタ特性(伝達関数)SRTFLと、伝達関数補正フィルタ8xbのフィルタ特性(伝達関数)SRTFRとを次式(1)及び(2)で表される行列式に適用する。
更に、ピロースピーカPR,PLから受聴者Mの右耳と左耳に直接到達する直接音に較べて、ピロースピーカPR,PLから受聴者Mの頭部を介して反対側の左耳と右耳に到達するクロストーク音のレベルが十分に小さいものとすることにより、伝達関数HPRLとHPLRを0で近似し、上記式(2)を次式(3)とし、更に次式(3)を変形することによって、次式(4)で表される伝達関数補正フィルタ8xaの伝達関数SRTFLと、伝達関数補正フィルタ8xbの伝達関数SRTFRを求める。
そして、伝達関数SRTFLで表されるフィルタ特性を有する伝達関数補正フィルタ8xaと、伝達関数SRTFRで表されるフィルタ特性を有する伝達関数補正フィルタ8xbをFIRフィルタ又はIIRフィルタから成るアナログフィルタやデジタルフィルタで形成している。
図6(a)に示した制御部3を備えた音響システムによると、ピロースピーカPR,PLから放出される低域音による音像が、定位スピーカPF3側に定位する。このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
更に、ピロースピーカPR,PLから低域音を放出するので、受聴者Mの耳介形状に個人差があっても、音質の変化を軽減することができる。
また、ピロースピーカPR,PLから低域音を放出することにより、受聴者Mの頭部位置が変化してピロースピーカPR,PLから両耳までの伝達関数が変動した場合でも、その伝達関数の変動の影響を軽減して、音像を定位スピーカPF3側に定位させることができる。
また、定位スピーカPF3から高域音を放出することにより、鮮明な音を再生することが可能である。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図7を参照して説明する。図7は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3の構成を表したブロック図であり、図2(a)(b)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。図8(b)は、制御部3に設けられている伝達関数補正フィルタ10xa,10xb,10ya〜10ynの構成を説明するための図である。
本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。
但し、図2(a)に示されている音響システム1では、1個の定位スピーカPF3を駆動するための増幅部4yが設けられているのに対し、本実施例の音響システムは、複数個の定位スピーカを駆動するための増幅部4yと同機能を有する複数個の増幅部が設けられている。また、図2(b)に示されている音響システム1においても、1個の定位スピーカPF3を駆動するためのD/A変換器5y及び増幅部4yが設けられているのに対し、本実施例の音響システムは、複数個の定位スピーカを駆動するためのD/A変換器5y及び増幅部4yと同機能を有する複数個のD/A変換器と増幅部が設けられている。
そして、図7に示すように、制御部3が、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、伝達関数補正フィルタ10xa,10xb,10ya〜10ynを有して構成されている。
図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと伝達関数補正フィルタ10xa,10xb,10ya〜10ynが共にアナログ回路で形成されている。そして、伝達関数補正フィルタ10xaがローパスフィルタ3xと増幅部4xa間に接続されると共に、伝達関数補正フィルタ10xbがローパスフィルタ3xと増幅部4xb間に接続され、更に、伝達関数補正フィルタ10ya〜10ynがハイパスフィルタ3yと上述の複数個の増幅部間に並列接続されている。
また、図2(b)に示したデジタルデータから成る再生信号Dinが供給される場合には、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと伝達関数補正フィルタ10xa,10xb,10ya〜10ynがデジタル回路で形成されている。そして、伝達関数補正フィルタ10xaがローパスフィルタ3xとD/A変換器5xa間に接続されると共に、伝達関数補正フィルタ10xbがローパスフィルタ3xとD/A変換器5xb間に接続され、更に、伝達関数補正フィルタ10ya〜10ynがハイパスフィルタ3yと上述の複数個のD/A変換器間に並列接続されている。
ここで、伝達関数補正フィルタ10ya〜10ynは、トランスオーラルシステムが適用されて形成された音声フィルタである。
このトランスオーラルシステムについて図6(b)を参照して説明すると、受聴者Mの右側後方に位置するピロースピーカPRから放出される音が受聴者Mの右耳に到達するまでの伝達関数HPRRと、左耳に到達するまでの伝達関数HPRLと、受聴者Mの左側後方に位置するピロースピーカPLから放出される音が受聴者Mの左耳に到達するまでの伝達関数HPLLと、右耳に到達するまでの伝達関数HPLRとの影響を除去して、受聴者Mの前方に位置する定位スピーカPF3から放出される音が受聴者Mの両耳に到達するまでの伝達関数HPFR,HPFLを付加することで、ピロースピーカPR,PLから放出された音の仮想音源(図6(b)の場合には定位スピーカPF3)を形成することができるようにするものである。
これを複数の定位スピーカに当て嵌めると、ユーザの所望する仮想音源位置から受聴者の耳に到達するまでの伝達関数を測定し、その伝達関数と複数の定位スピーカの各々から受聴者の右耳及び左耳に到達するまでの伝達関数の逆伝達関数とから伝達関数補正フィルタ10ya〜10ynの各々の伝達関数を求め、再生信号の高域音が各フィルタによって補正されることにより複数の定位スピーカからの伝達関数の影響が除去されて1つの仮想音源に音像を定位させることができる。
図7に示した制御部3を備えた本実施例の音響システムによると、複数の定位スピーカから放出される高域音とピロースピーカPR,PLから放出される低域音とによる音像がその仮想音源に定位する。このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図8を参照して説明する。図8は、本実施例の音響システムに設けられている制御部3の構成を表したブロック図であり、図8(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示し、アナログの再生信号をサフィックスの付いた符号S、デジタルデータから成る再生信号を括弧で囲ったサフィックスの付いた符号Dで表している。
本実施例の音響システムは、図2(a)(b)に示した音響システム1と同様の構成を有している。但し、本実施例の音響システムは、上述の実施例6と同様に、ピロースピーカPR,PLの他、2個の定位スピーカを駆動するようになっており、更に、図8に示すように、制御部3が、ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yの他、伝達関数補正フィルタ10xa,10xbとバランス回路11ya,11ybを有して構成されている。
ローパスフィルタ3xとハイパスフィルタ3yと伝達関数補正フィルタ10xa,10xbとバランス回路11ya,11ybは、図2(a)に示したアナログの再生信号Sinが供給される場合にはアナログ回路で形成され、図2(b)に示したデジタルデータから成るの再生信号Dinが供給される場合にはデジタル回路で形成されている。
伝達関数補正フィルタ10xaは、FIRフィルタ又はIIRフィルタで形成されており、図6(a)で示した伝達関数補正フィルタ8xaと同様のフィルタ特性を有するアナログフィルタ又はデジタルフィルタで形成され、更に、伝達関数補正フィルタ10xbも同様に、FIRフィルタ又はIIRフィルタで形成されており、図6(a)で示した伝達関数補正フィルタ8xbと同様のフィルタ特性を有するアナログフィルタ又はデジタルフィルタで形成されている。
バランス回路11ya,11ybは、ユーザが操作部(図示略)を操作すると、その操作量を示す制御信号CNTに応じて増幅率を変化させる増幅回路や、減衰量を変化させるアッテネータ回路で形成されている。更に、バランス回路11ya,11ybは、ユーザの操作量に応じて増幅率又は減衰量を相反して変化させる。
すなわち、ユーザの操作量に応じて、バランス回路11yaの増幅率又は減衰量が増加すると、それとは逆にバランス回路11ybの増幅率又は減衰量が減少するように動作する。
図8に示した制御部3を備えた本実施例の音響システムによると、2個の定位スピーカから放出される高域音とピロースピーカPR,PLから放出される低域音とによる音像が2個の定位スピーカ側に定位する。このため、ユーザに対して違和感のない自然な感覚で音楽等を受聴させることが可能である。
更に、ユーザがバランス回路11ya,11ybの増幅率又は減衰率を変化させると、2個の定位スピーカから放出される音量を調節することができ、大音量の定位スピーカ側に音像を定位させることができる。このため、ユーザの好みに合った音響空間を提供することができる。
更に、図2(a)(b)に示した実施形態に係る他の実施例について図9を参照して説明する。図9は、本実施例の音響システム1の構成を表したブロック図であり、図2(a)に示した信号源2を有する構成を示している。
図9において、この音響システム1は、信号源2から出力されるピロースピーカPL,PRの再生成分を含む再生信号Sinと、例えば、車両の運転席側のフロントドアに設けられた定位スピーカPFRと、車両のフロントピラーに設けられている定位スピーカPFTWの再生成分を含む再生信号Srに基づいて、ピロースピーカPR,PLと、フロントスピーカPFRと、フロントスピーカPFTWとを駆動する所謂2ウェイスピーカシステムを構成している。
制御部3は、再生信号Sinから低域周波数成分の再生信号Slowを抽出して出力するローパスフィルタ3xと、低域周波数成分の再生信号Slowの低音域を抽出して出力するローパスフィルタ3xaと、低域周波数成分の再生信号Slowの高音域を抽出して出力するハイパスフィルタ3xbと、再生信号Sinから高域周波数成分の再生信号Shiを抽出して出力するハイパスフィルタ3yと、ローパスフィルタ3xaから出力された低音域の再生信号と再生信号Srとを合成して出力する加算回路3z1と、再生信号Srの高音域を抽出して出力するハイパスフィルタ3vと、ハイパスフィルタ3vから出力された高音域の再生信号と高周波数成分の再生信号Shiとを合成して出力する加算回路3z2を有して構成されている。
駆動部4は、ハイパスフィルタ3xbから出力された再生信号を増幅してピロースピーカPLに供給する再生信号SPLを出力する増幅部4xaと、ハイパスフィルタ3xbから出力された再生信号を増幅してピロースピーカPRに供給する再生信号SPRを出力する増幅部4xbと、加算回路3z2から出力される再生信号を増幅して定位スピーカPFTWに供給する再生信号SPFTWを出力する増幅部4yaと、加算回路3z1から出力される再生信号を増幅して定位スピーカPFRに供給する再生信号SPFRを出力する増幅部4ybを有して構成されている。
かかる構成を有する本実施例の音響システム1によると、ピロースピーカPR,PLに供給するローパスフィルタ3xから出力された再生信号Slowの低音域の再生信号を再生信号Srに加算させて定位スピーカPFRから低音域の音を放出し、また、ハイパスフィルタ3yから出力された再生信号Shiにハイパスフィルタ3vから出力された高音域の再生信号を加算させて定位スピーカPFTWから高域音と低音域の音を放出することにより、臨場感のある音楽等の音を再生することができる。
また、自動車等の車両のフロントピラーに設けられている定位スピーカをツイータスピーカPFTWとして利用した場合、該ツイータスピーカから高域音と低音域の音を放出することにより、臨場感のある音楽等の音を再生することができる。
Claims (9)
- 信号源から出力される再生信号に基づいて、椅子のヘッドレスト部に設けられたピロースピーカと、前記椅子の周辺における所定位置に設けられた定位スピーカとを駆動する音響システムであって、
前記再生信号の低域周波数成分を抽出して前記ピロースピーカに供給する第1ローパスフィルタと、
前記再生信号の高域周波数成分を抽出して前記定位スピーカに供給する第1ハイパスフィルタと、を備えることを特徴とする音響システム。 - 前記第1ローパスフィルタと第1ハイパスフィルタは、カットオフ周波数が調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
- 前記ピロースピーカに供給する低域周波数成分を遅延させる遅延手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音響システム。
- 前記遅延手段は、遅延時間が調節可能であることを特徴とする請求項3に記載の音響システム。
- 前記ピロースピーカに供給する低域周波数成分の周波数特性を調節するイコライザ手段と、前記定位スピーカに供給する高域周波数成分の周波数特性を調節するイコライザ手段とをさらに有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の音響システム。
- 前記ピロースピーカに供給する低域周波数成分の周波数特性を調整し、前記ピロースピーカから放出される音を前記定位スピーカ側に定位させるフィルタ特性を有する伝達関数補正フィルタをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の音響システム。
- 前記ピロースピーカに供給する低域周波数成分の周波数特性を調整し、前記ピロースピーカから放出される音を前記定位スピーカとピロースピーカとの間の所定位置に定位させるフィルタ特性を有する伝達関数補正フィルタと、
前記定位スピーカに供給する高域周波数成分の周波数特性を調整し、前記定位スピーカから放出される音を前記定位スピーカとピロースピーカとの間の所定位置に定位させるフィルタ特性を有する伝達関数補正フィルタとをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の音響システム。 - 前記定位スピーカを2個備え、各定位スピーカに供給する前記高域周波数成分の増幅率又は減衰率を調整するバランス手段を有することを特徴とする請求項6に記載の音響システム。
- 前記信号源から出力されるとともに、前記定位スピーカの信号成分を含む再生信号の高域周波数成分を抽出する第2ハイパスフィルタと、前記第1ローパスフィルタで抽出された再生信号の低域周波数成分における更なる低域周波数成分を抽出する第2ローパスフィルタをさらに備えると共に、
前記第1ハイパスフィルタで抽出された再生信号の高域周波数成分と前記第2ハイパスフィルタで抽出された再生信号の高域周波数成分とを加算して前記定位スピーカに供給する第1加算手段と、前記定位スピーカに供給される信号成分を含む再生信号と前記第2ローパスフィルタで抽出された再生信号の低域周波数成分とを加算して前記定位スピーカに供給する第2加算手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音響システム。
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