JP2001515915A - 6,9−架橋エリスロマイシン誘導体 - Google Patents

6,9−架橋エリスロマイシン誘導体

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JP2001515915A
JP2001515915A JP2000510753A JP2000510753A JP2001515915A JP 2001515915 A JP2001515915 A JP 2001515915A JP 2000510753 A JP2000510753 A JP 2000510753A JP 2000510753 A JP2000510753 A JP 2000510753A JP 2001515915 A JP2001515915 A JP 2001515915A
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オア,ヤツト・サン
クラーク,リチヤード・エフ
チユー,ダニエル・テイー
プラツトナー,ジエイコブ・ジエイ
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Abbott Laboratories
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Abstract

(57)【要約】 式(I)、(II)、または(III)で示される、抗細菌活性を有する新規多環式エリスロマイシン化合物ならびに医薬的に許容されるそれらの塩およびエステル、医薬的に許容される担体と組み合わせた治療的に有効な量の本発明化合物を含んで成る組成物、ならびに、治療的に有効な量の本発明化合物を含有する医薬組成物を哺乳動物に投与することによって細菌感染を治療する方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、抗細菌活性を有し、細菌感染の治療および予防に有用な半合成マク
ロライドに関する。本発明は特に、6,9−架橋エリスロマイシン誘導体、その
ような化合物を含有する組成物、およびそれらを使用する方法、ならびにそのよ
うな化合物の製造方法に関する。
【0002】 発明の背景 式(E):
【0003】
【化17】 で示されるエリスロマイシンA〜Dが既知であり、有効な抗細菌薬であり、細菌
感染の治療および予防に広く使用されている。しかし、他の抗細菌薬の場合と同
様に、エリスロマイシンに対する抵抗性または不充分な感受性を有する細菌株が
確認されている。また、エリスロマイシンAは、グラム陰性細菌に対して弱い活
性を有するに過ぎない。従って、向上した抗細菌活性を有し、抵抗性が発現しに
くく、所望のグラム陰性活性を有し、または標的微生物に対して意外な選択性を
有する新規エリスロマイシン誘導体化合物を同定することが必要とされている。
それ故、多くの研究者が、改質されたまたは向上した抗細菌活性プロフィールを
有する類似体を得るために、エリスロマイシンの化学誘導体を製造している。
【0004】 Morimotoらは、J.Antibiotics 37:187(198
4)に6−O−メチルエリスロマイシンAの製造を記載している。Morimo
toらは更に、J.Antibiotics 43:286(1990)におい
て、O−アルキルエリスロマイシンA誘導体の系列を記載している。彼らの経験
において、メチル化以外のO−アルキル化が、専らC−11ヒドロキシル基にお
いて起こった。しかし、1988年6月22日に公開されたMorimotoら
のヨーロッパ特許出願第272110号は、6−O−C〜C−アルキルエリ
スロマイシンA化合物を開示している。
【0005】 1987年3月28日に公開されたOmuraおよびItohのヨーロッパ特
許出願第215355号は、6−O−低級アルキルエリスロマイシンを胃腸収縮
運動の刺激剤として開示している。
【0006】 発明の要旨 本発明は、抗細菌活性を有する新規な種類の6,9−架橋エリスロマイシン化
合物を提供する。
【0007】 本発明の1つの局面は、式:
【0008】
【化18】
【0009】
【化19】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり: YおよびZの一方が、Hであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒド
ロキシ、−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になって、オキソ基を形成す
る] から成る群から選択される式で示される化合物、または医薬的に許容されるそれ
らの塩、エステルおよびプロドラッグである。
【0010】 本発明の他の局面において、医薬的に許容される担体と組み合わされた、治療
的に有効な量の本発明化合物を含んで成る、細菌感染を治療する医薬組成物が開
示される。好適な担体および製剤方法も開示される。
【0011】 本発明のさらに他の局面は、治療的に有効な量の本発明化合物を含有する医薬
組成物を治療を必要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、細菌感染の治
療法である。
【0012】 本発明のさらに他の局面において、前記式(I)〜(III)の6,9−架橋
マクロライド化合物の製造方法を提供する。
【0013】 本発明の詳細な説明 本発明の第一の実施形態は、前記式(I)で示される化合物である。
【0014】 本発明の第二の実施形態は、前記式(II)で示される化合物である。
【0015】 本発明の第三の実施形態は、前記式(III)で示される化合物である。
【0016】 本発明の代表的化合物は、 RがHである式(I)の化合物: RがHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式(II)の化合物: RがHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキ
ソ基を形成する式(II)の化合物: RがHであり、YがHであり、Zがヒドロキシである式(III)の化合物: RがHであり、YおよびZがHである式(III)の化合物:および RがHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキ
ソ基を形成する式(III)の化合物: から成る群から選択される。
【0017】 本発明の1つの局面は、式(I):
【0018】
【化20】 [式中、Rは水素またはヒドロキシ保護基である] で示される化合物の製造方法であって、該方法は、 (a) 式:
【0019】
【化21】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【0020】
【化22】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
【0021】
【化23】 で示される化合物を得、 (c) 任意に、ステップ(b)からの化合物をヒドロキシ保護試薬で処理して
、Rp’がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得る; ことを含んで成る方法である。
【0022】 本発明の他の局面は、式(II):
【0023】
【化24】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
] で示される化合物の製造方法であって、該方法は、 (a) 式:
【0024】
【化25】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【0025】
【化26】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
【0026】
【化27】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) カルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジ
シラジン、および (ii) 無水条件下の、アルカリ金属水素化物およびカルボニル化
試薬、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
あり、Rがヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
保護基である式(II)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を用い
て加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rがヒドロ
キシ保護基である式(II)の化合物を得; (f) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、Rp’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (g) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、Y
およびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (h) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロトン
性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、該中間体アニオンをCSおよ
びCHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適な
ラジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Y
およびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化合
物を得; (i) 任意に、脱保護して、RがHである式(II)の化合物を得;および
、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法である。
【0027】 本発明の他の局面は、式(III):
【0028】
【化28】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
] で示される化合物の製造方法であって、該方法は、 (a) 式:
【0029】
【化29】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【0030】
【化30】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
【0031】
【化31】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) 酸の存在下のホルムアルデヒド、および (ii) 塩基の存在下のクロロヨードメタン、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
あり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (b) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
保護基である式(III)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を用
いて加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒ
ドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (c) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、Rp’ がヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (d) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、
YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R p’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロト
ン性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、該中間体アニオンをCS
よびCHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適
なラジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、
YおよびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化
合物を得; (f) 任意に、脱保護して、RがHである式(III)の化合物を得;およ
び、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法である。
【0032】 定義 本明細書において使用される「C〜C−アルキル」、「C〜C−アル
キル」、「C〜C−アルキル」、または「C〜C12−アルキル」という
用語は、それぞれ、1個〜3個、1個〜5個、1個〜6個、または1個〜12個
の炭素原子を有する、飽和、直鎖、または分岐鎖炭化水素基を意味する。C
−アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルを包含
し、C〜C−アルキル基の例は、限定されないが、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルおよびネオペンチルを包含し、C 〜C−アルキル基の例は、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ネオペンチルおよびn−ヘキシルを包含し
、C〜C12−アルキル基は、前記の例の全て、ならびに、例えば、n−ヘプ
チル、オクチル、n−デシル、n−ウンデシルおよびn−ドデシルを包含する。
【0033】 本明細書において使用される「C〜C−アシル」という用語は、カルボニ
ル基を介して親分子成分に結合している、水素原子または前記に定義されるC 〜C−アルキル基を意味する。C〜C−アシルの例は、限定されないが、
ホルミル、アセチル、プロピオノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイ
ルを包含する。
【0034】 本明細書において使用される「C〜C−アルコキシ」という用語は、酸素
原子を介して親分子成分に結合している、前記に定義されるC〜C−アルキ
ル基を意味する。C〜C−アルコキシの例は、限定されないが、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、ネオペ
ントキシ、およびn−ヘキソキシを包含する。
【0035】 本明細書において使用される「C〜C−アルキルアミノ」という用語は、
窒素原子を介して親分子成分に結合している、前記に定義される1個または2個
のC〜C−アルキル基を意味する。C〜C−アルキルアミノの例は、限
定されないが、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ
、およびプロピルアミノを包含する。
【0036】 本明細書において使用される「非プロトン性溶媒」は、プロトン活性に対して
比較的不活性な、即ち、プロトン供与体として作用しない溶媒を意味する。非プ
ロトン性溶媒の例は、限定されないが、炭化水素、例えば、ヘキサンおよびトル
エン、ハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、塩化エチレン、クロロホ
ルム等、複素環式化合物、例えば、テトラヒドロフランおよびN−メチルピロリ
ジノン、ならびにエーテル、例えば、ジエチルエーテル、ビス−メトキシメチル
エーテルを包含する。そのような化合物は当業者によく知られており、試薬の溶
解性、試薬の反応性、および好ましい温度範囲のような要因に依存して、個々の
溶媒またはそれらの混合物が、特定の化合物および反応条件に好ましいことが当
業者に明らかである。非プロトン性溶媒に関する詳しい記載が、有機化学教本ま
たは専門書、例えば、Organic Solvents Physical Properties and Methods of Purificati on 、第四版、John A.Riddickら発行、第二巻、Techniq
ues of Chemistry Series,John Wiley &
Sons.,NY,1986に見い出される。
【0037】 本明細書において使用される「アリール」という用語は、非置換炭素環式芳香
族基を意味し、限定されないが、フェニル、1−または2−ナフチル等を包含す
る。
【0038】 本明細書において使用される「C〜C−シクロアルキル−およびC−C −シクロアルキル」という用語は、それぞれ、3個〜5個、または3個〜7個
の炭素原子を有する炭素環式基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルを包含する。
【0039】 本明細書において使用される「C〜C−アルキル−C〜C−シクロア
ルキル」という用語は、C〜C−アルキル基における水素原子の置換によっ
てC〜C−アルキル基に結合した、前記に定義されるC〜C−シクロア
ルキル基を意味する。
【0040】 本明細書において使用される「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フッ
素、塩素、臭素および沃素から成る群から選択される原子を意味する。
【0041】 本明細書において使用される「ハロ−C〜C−アルキル」という用語は、
1個、2個または3個の水素原子が独立にハロゲン原子によって置換されている
、前記に定義されるC〜C−アルキル基を意味する。
【0042】 本明細書において使用される「ヘテロアリール」という用語は、1個の環原子
がS、OおよびNから選択され、0個、1個または2個の環原子が独立にS、O
およびNから選択される追加のヘテロ原子であり、他の環原子が炭素である、5
〜10個の環原子を有し、いずれかの環原子を介して分子の残部に結合している
、環式芳香族基を意味し、例えば、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピ
ロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリ
ル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、フラニル、キノリニル、イ
ソキノリニル等を包含する。
【0043】 本明細書において使用される「ヘテロシクロアルキル」という用語は、独立に
酸素、硫黄および窒素から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する縮合6員
環を有する非芳香族5、6または7員環、あるいは二または三環式基を意味し、
それにおいて、(i)各5員環が0個〜1個の二重結合を有し、各6員環が0個
〜2個の二重結合を有し、(ii)窒素および硫黄ヘテロ原子が任意に酸化され
ていてもよく、(iii)窒素ヘテロ原子が任意に第四級化されていてもよく、
および(iv)前記複素環のいずれかがベンゼン環に縮合していてもよい。一般
的な複素環は、限定されないが、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル
、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾ
リジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリ
ジニル、およびテトラヒドロフリルを包含する。
【0044】 本明細書において使用される「ヒドロキシ保護基」という用語は、合成手順の
間に望ましくない反応に対してヒドロキシル基を保護し、および選択的に除去が
可能な、当分野において既知の容易に除去が可能な基を意味する。合成手順の間
の望ましくない反応に対して基を保護するためのヒドロキシ保護基の使用は、当
分野においてよく知られており、多くのそのような保護基が既知である。例えば
、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis 、第二版、Joh
n Wiley & Sons, New York(1991)を参照。ヒド
ロキシ保護基の例は、限定されないが、メチルチオメチル、t−ジメチルシリル
、t−ブチルジフェニルシリル、芳香族基で置換されているアシル等を包含する
【0045】 「保護されたヒドロキシ」という用語は、前記に定義されるヒドロキシ保護基
によって保護されているヒドロキシ基を意味し、例えば、ベンゾイル、アセチル
、トリメチルシリル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を包含する。
【0046】 本明細書において使用される「プロトン性有機溶媒」(protogenic
organic solvent)という用語は、アルコール、例えば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタ
ノール等のような、プロトンを供与する傾向のある溶媒を意味する。そのような
溶媒は当業者によく知られており、試薬の溶解性、試薬の反応性、および好まし
い温度範囲のような要因に依存して、個々の溶媒またはそれらの混合物が、特定
の化合物および反応条件に好ましいことが当業者に明らかである。プロトン性溶
媒に関する詳しい記載が、有機化学教本または専門書、例えば、Organic Solvents Physical Properties and Me thods of Purification 、第四版、John A.Rid
dickら発行、第二巻、Techniques of Chemistry
Series, John Wiley & Sons., NY,1986に
見い出される。
【0047】 本明細書において使用される「置換アリール」という用語は、Cl、Br、F
、I、OH、シアノ、メルカプト、ニトロ、C〜C−アルキル、ハロ−C 〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、チオ−C〜C−アルコキシ、
メトキシメトキシ、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ(C〜C−ア
ルキル)アミノ、ホルミル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、C〜C
アルキル−CO−O−、C〜C−アルキル−CO−NH−、またはカルボキ
シアミドによって、1個、2個または3個の水素原子が独立に置換されている、
本明細書において定義されるアリール基を意味し、但し、テトラフルオロフェニ
ルおよびペンタフルオロフェニルも「置換アリール」の定義に含まれる。
【0048】 本明細書において使用される「置換ヘテロアリール」という用語は、Cl、B
r、F、I、OH、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、メトキシ
メトキシ、アミノ、またはC〜C−アルキルアミノによって、1個、2個ま
たは3個の水素原子が独立に置換されている、本明細書において定義されるヘテ
ロアリール基を意味し、あるいは、例えば4−オキソ−1H−キノリンのような
、モノ−オキソ置換ヘテロアリール化合物も意味する。
【0049】 本明細書において使用される「置換ヘテロシクロアルキル」という用語は、C
l、Br、F、I、OH、シアノ、メルカプト、ニトロ、C〜C−アルキル
、ハロ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、チオ−C〜C
アルコキシ、メトキシメトキシ、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ(C 〜C−アルキル)アミノ、カルボキシアルデヒド、カルボキシ、アルコキシ
カルボニル、C〜C−アルキル−CO−O−、C〜C−アルキル−CO
−NH−、またはカルボキシアミドによって、1個、2個または3個の水素原子
が独立に置換されている、前記に定義されるヘテロシクロアルキルを意味する。
【0050】 本発明の化合物に、多くの不斉中心が存在してもよい。特に記載のない限り、
本発明は、種々の立体異性体およびそれらの混合物を包含する。従って、結合が
波線で示されている場合に、立体配向の混合物、あるいは指定または非指定配向
の個々の異性体が存在することを意味する。
【0051】 本明細書において使用される「医薬的に許容される塩」という用語は、穏当な
医学的判断の範囲にあり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を伴わずにヒト
および下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当な利益/リスク
比に相応する塩を意味する。医薬的に許容される塩は当分野において既知である
。例えば、S.M.Bergeらは、引用によりここに援用するJ.Pharm
aceutical Sciences,66:1〜19(1977)において
医薬的に許容される塩について詳細に記載している。塩は、本発明化合物の最終
単離および精製の間に系中で製造することができ、または、遊離塩基官能基を好
適な有機酸と反応させることによって別に製造することができる。医薬的に許容
される非毒性酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、燐酸、硫酸および過塩素酸の
ような無機酸、または、酢酸、蓚酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、琥珀酸ま
たはマロン酸のような有機酸を用いるか、あるいは、イオン交換のような当分野
において使用される他の方法を使用して、形成されるアミノ基の塩である。他の
医薬的に許容される塩は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、ア
スパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、硼酸塩、酪酸
塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩
、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩
、グルコヘプタン酸塩、グリセロ燐酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン
酸塩、ヘキサン酸塩、沃化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラ
クトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、硫酸ラウリル、リンゴ酸塩、マレイン
酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチ
ン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、蓚酸塩、パルミチン酸塩、パモエート、ペクチ
ニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、燐酸塩、ピクリン酸塩、ピ
バル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、琥珀酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チ
オシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などを包
含する。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩は、ナトリウム、リチウム
、カリウム、カルシウム、マグネシウム等を包含する。さらに、医薬的に許容さ
れる塩は、適切であれば、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、燐
酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、およびスルホン酸アリールのような
対イオンを使用して形成される、非毒性アンモニウム、第四級アンモニウム、お
よびアミンカチオンを包含する。
【0052】 本明細書において使用される「医薬的に許容されるエステル」という用語は、
生体内で加水分解するエステルを意味し、人体内で容易に分解して親化合物また
はそれの塩を形成するエステルを包含する。好適なエステル基は、例えば、医薬
的に許容される脂肪族カルボン酸、特に、各アルキルまたはアルケニル成分が6
個以下の炭素原子を有するのが好ましいアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカ
ン酸およびアルカン二酸から誘導されるものを包含する。特定のエステルの例は
、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリ
ル酸エステル、および琥珀酸エチルを包含する。
【0053】 本明細書において使用される「医薬的に許容されるプロドラッグ」という用語
は、穏当な医学的判断の範囲にあり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを
伴わずにヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、妥当な
利益/リスク比に相応し、それらの意図する使用に有効な、本発明の化合物のプ
ロドラッグ、ならびに、可能な場合に、本発明の化合物の両性イオン形態を意味
する。「プロドラッグ」という用語は、生体内で急速に転位して、例えば血液中
における加水分解によって、前記式の親化合物を生成する化合物を意味する。詳
細な説明が、両方とも引用によりここに援用される、T.Higuchiおよび
V.Stella, Pro−drugs as Novel Deliver y Systems ,第14巻、A.C.S. Symposium Seri
es、ならびに、Edward B. Roche発行、Bioreversi ble Carriers in Drug Design , America
n Pharmaceutical Association and Per
gamon Press,1987に記載されている。
【0054】 抗細菌活性 本発明の代表的化合物を、抗細菌活性に関して下記のように生体外で検定した
。10mLの滅菌Brain Heart Infusion(BHI)寒天(
Difco 0418−01−5)と混合した試験化合物の逐次水性稀釈液を含
有する12個のペトリ皿を調製した。Steersレプリケーターブロックを使
用して、32種の微生物の1:100(または、Micrococcusおよび
Streptococcusのような、ゆっくり増殖する菌株に関しては1:1
0)稀釈液を、各ペトリ皿に植え込んだ。植え込んだペトリ皿を、35〜37℃
で20〜24時間培養した。さらに、試験化合物を含有しないBHI寒天を使用
して、対照ペトリ皿を調製し、各試験の初めと終わりに培養した。
【0055】 試験される微生物に対して既知の感受性パターンを有し、同じ抗生物質種に族
する化合物を含有する追加ペトリ皿も、さらなる対照として調製し、培養し、試
験ごとの比較を提供した。エリスロマイシンAをこの目的のために使用した。
【0056】 培養後、各ペトリ皿を目視検査した。最少阻害濃度(MIC)は、増殖対照と
比較して、増殖、微かな濁り、または植え込み箇所におけるまばらに分離したコ
ロニーを生じない薬剤の最少濃度として定義される。下記表2に示されるこのア
ッセイの結果は、本発明化合物の抗細菌活性を示している。
【0057】
【表1】
【0058】 医薬組成物 本発明の医薬組成物は、1種またはそれ以上の医薬的に許容される担体と一緒
に配合される治療的に有効な量の本発明化合物を含んで成る。本明細書において
使用される「医薬的に許容される担体」という用語は、非毒性の不活性固体、半
固体、または液体充填剤、稀釈剤、封入剤、またはある種の配合補助剤を意味す
る。医薬的に許容される担体として使用し得る物質の例は、ラクトース、グリコ
ールおよびスクロースのような糖;トウモロコシ澱粉およびポテト澱粉のような
澱粉;セルロース、ならびにナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセ
ルロースおよびセルロースアセテートのようなそれの誘導体;粉末トラガカント
;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオ脂および坐薬ワックスのような賦形剤;ピー
ナツ油、綿実油、紅花油、胡麻油、オリーブ油、トウモロコシ油、および大豆油
のような油;プロピレングリコールのようなグリコール;オレイン酸エチルおよ
びラウリン酸エチルのようなエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化
アルミニウムのような緩衝剤;アルギン酸;発熱物質を含有しない水;等張生理
食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;および燐酸緩衝液、ならびにラウリル
硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムのような他の非毒性相溶性潤滑
剤、ならびに、着色料、放出剤、被覆剤、甘味料、風味料および香料、防腐剤お
よび酸化防止剤も、製剤者の判断によって、組成物に組み込むことができる。本
発明の医薬組成物は、ヒトおよび他の動物に、経口投与、直腸投与、非経口投与
、槽投与、膣投与、腹膜投与、局所投与(散剤、軟膏剤、または滴剤として)、
口内投与することができ、あるいは経口または鼻腔スプレーとして投与すること
ができる。
【0059】 経口投与のための液体投与形態は、医薬的に許容される乳剤、ミクロエマルジ
ョン、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤を包含する。液体投与形態
は、活性化合物の他に、当分野で一般に使用される不活性稀釈剤、例えば、水ま
たは他の溶剤、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジ
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、油(特に、綿実油、グランドナッツ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ
油、ヒマシ油および胡麻油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコー
ル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれ
らの混合物を含有する。経口組成物は、不活性稀釈剤の他に、湿潤剤、乳化剤お
よび懸濁化剤、甘味料、風味料および香料も含有することができる。
【0060】 注射可能製剤、例えば、滅菌注射可能な水性または油性懸濁剤は、好適な分散
剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して既知の技術によって製剤化することが
できる。滅菌注射可能製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液のような
、非毒性の非経口的に許容される稀釈剤または溶剤中の、滅菌注射可能な溶液、
懸濁液または乳濁液であることもできる。使用できる許容される賦形剤および溶
剤は、水、リンゲル液、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液である。
さらに、滅菌固定油が一般に溶剤または懸濁媒体として使用される。この目的の
ために、合成モノ−またはジグリセリドを包含するどのような種類の固定油でも
使用することができる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸も注射可能製剤の製
造に使用することができる。
【0061】 注射可能製剤は、例えば、細菌保持フィルターで濾過することによって、ある
いは、使用前に滅菌水または他の滅菌注射可能媒体に溶解させるかまたは分散さ
せることができる滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって滅菌す
ることができる。
【0062】 薬剤の効果を延長するために、皮下注射または筋肉注射からの薬剤の吸収を遅
くすることが望ましい場合が多い。これは、低水溶性を有する結晶質または非晶
質物質の懸濁液を使用することによって行うことができる。薬剤の吸収速度は、
それの溶解速度に依存し、その溶解速度は、結晶サイズおよび結晶形態に依存す
る。あるいは、非経口投与薬剤形態の遅延吸収が、薬剤を油性賦形剤に溶解させ
るかまたは懸濁させることによって得られる。注射可能なデポー剤形態を、ポリ
アクチド−ポログリコリドのような生分解性ポリマー中に薬剤のマイクロカプセ
ルマトリックスを形成することによって製造することができる。薬剤/ポリマー
の比率、および使用される特定ポリマーの種類に依存して、薬剤放出速度を調節
することができる。他の生分解性ポリマーの例は、ポリ(オルトエステル)およ
びポリ(無水物)を包含する。デポー剤注射可能製剤は、体組織と相溶性のリポ
ソームまたはミクロエマルジョン中に薬剤を閉じ込めることによって製造するこ
ともできる。
【0063】 直腸または膣投与のための組成物は、周囲温度において固体であり、体温にお
いて液体であり、従って、直腸または膣腔内において溶解して活性化合物を放出
する、好適な非刺激性賦形剤または担体、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリ
コールまたは坐薬ワックスと本発明の化合物とを混合することによって製造する
ことができる坐薬であるのが好ましい。
【0064】 経口投与のための固体投与形態は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒
剤を包含する。そのような固体投与形態において、少なくとも1種類の不活性の
医薬的に許容される賦形剤または担体、例えば、クエン酸ナトリウムまたは燐酸
二石灰、および/またはa)充填剤または増量剤、例えば、澱粉、ラクトース、
スクロース、グルコース、マンニトールおよび珪酸、b)結合剤、例えば、カル
ボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、
スクロースおよびアカシア、c)保湿剤、例えば、グリセロール、d)分解剤、
例えば、寒天、炭酸カルシウム、ポテト澱粉またはタピオカ澱粉、アルギン酸、
ある種のシリケート、炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えば、パラフィン、
f)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えば、セ
チルアルコールおよびグリセロールモノステアレート、h)吸収剤、例えば、カ
オリンおよびベントナイトクレイ、ならびにi)潤滑剤、例えば、タルク、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール
、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物と活性化合物とを混合する。
カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、投与形態が緩衝剤も含んで成る。
【0065】 ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール等のような賦
形剤を使用して、同様のタイプの固体組成物を、軟質および硬質充填ゼラチンカ
プセル中の充填剤として使用することもできる。
【0066】 錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体投与形態は、被膜お
よびシェル、例えば、腸溶性被膜、および医薬製剤分野においてよく知られてい
る他の被膜を使用して製造することができる。それらは任意に不透明剤を含有す
ることができ、および、有効成分を専らまたは選択的に腸管のある部位において
、任意に遅延させて放出する組成物にすることもできる。使用し得る埋封組成物
の例は、ポリマー物質およびワックスを包含する。
【0067】 ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール等のような賦
形剤を使用して、同様のタイプの固体組成物を、軟質および硬質充填ゼラチンカ
プセル中の充填剤として使用することもできる。
【0068】 1種またはそれ以上の前記の賦形剤を使用して、活性化合物を、マイクロカプ
セル形態で使用することもできる。錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤および顆
粒剤の固体投与形態を、被膜およびシェル、例えば、腸溶性被膜、放出調節被膜
および医薬製剤分野でよく知られている他の被膜を使用して製造することができ
る。そのような固体投与形態においては、活性化合物を、少なくとも1種類の不
活性稀釈剤、例えば、スクロース、ラクトースまたはスターチと混合する。その
ような投与形態は、慣例のように、不活性稀釈剤の他に追加の物質、例えば、錠
剤化潤滑剤および他の錠剤化補助剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび
微晶質セルロースも含んで成る。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合は、投与形
態が緩衝剤も含んで成る。それらは任意に不透明剤も含有し、および、有効成分
を腸管のある部分において専らまたは選択的に、任意に遅延させて放出する組成
物にすることもできる。使用し得る埋封組成物の例は、ポリマー物質およびワッ
クスを包含する。
【0069】 本発明化合物の局所または経皮投与のための投与形態は、軟膏剤、ペースト剤
、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤または
パッチ剤を包含する。活性成分を滅菌条件下に、医薬的に許容される担体および
必要とされる場合に防腐剤または緩衝剤と混合する。眼用製剤、耳用滴剤、眼用
軟膏剤、散剤および液剤も本発明に含まれる。
【0070】 軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤およびゲル剤は、本発明の活性化合物の他に
、動物性および植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、
セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、珪酸
、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物を含有する。
【0071】 散剤およびスプレー剤は、本発明化合物の他に、ラクトース、タルク、珪酸、
水酸化アルミニウム、珪酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物
質の混合物を含有する。スプレー剤はさらに、クロロフルオロヒドロカーボンの
ような慣例的な液体発泡剤も含有する。
【0072】 経皮パッチ剤は、体への化合物の調節された送達を提供するいう付加的な利益
を有する。そのような投与形態は、化合物を適切な媒体に溶解させるかまたは分
散させることによって製造することができる。吸収促進剤を使用して、皮膚を通
る化合物の流動を増加させることができる。速度調節膜を与えるか、または化合
物をポリマーマトリックスまたはゲルに分散させることによって、速度を調節す
ることができる。
【0073】 本発明の治療法によれば、本発明化合物の治療的に有効な量を、所望の結果を
得るために必要な量および時間において、患者に投与することによって、ヒトま
たは下等動物のような患者において細菌感染を治療または予防する。本発明化合
物の「治療的に有効な量」は、医学治療に適用し得る妥当な利益/リスク比にお
いて、細菌感染を治療するのに充分な量の化合物を意味する。しかし、本発明の
化合物および組成物の合計一日使用量は、穏当な医学判断の範囲において担当医
師によって決められると理解すべきものとする。特定患者のための、特定の治療
的に有効な投与量レベルは、治療される障害および障害の重さ;使用される特定
化合物の活性;使用される特定組成物;患者の年齢、体重、一般的健康状態、性
別、および食餌;投与時間、投与経路、および使用される特定化合物の排泄速度
;治療期間;使用される特定化合物と組み合わせてまたは同時的に使用される薬
剤;および医学分野においてよく知られている要因;を包含する種々の要因に依
存する。
【0074】 単一または分割投与においてヒトまたは他の動物に投与される本発明化合物の
合計一日投与量は、例えば、0.01〜50mg/kg体重、より一般的には0
.1〜25mg/kg体重である。単一投与組成物は、そのような量またはその
約数を含有して一日投与量を構成する。一般に、本発明による治療投薬計画は、
そのような治療を必要とする患者に、1日当たり約10mg〜約1000mgの
本発明化合物を単一または複数投与において投与することを含んで成る。
【0075】 略語 図式および実施例の記載において使用される略語は以下の通りである。 AIBN:アゾビスイソブチロニトリル; BuSnH:水素化トリブチル錫; CDI:カルボニルジイミダゾール; THF:テトラヒドロフラン。
【0076】 本発明化合物の製造 本発明化合物は、図式の説明に続く下記図式1〜4に記載の代表的方法によっ
て製造される。
【0077】 図式1は、式(I)の化合物、即ち、化合物(6)の製造を示す。これらの化
合物は、式(II)および(III)の化合物を製造するための出発物質として
も有用である。
【0078】 Abbott Laboratoriesから入手し得るエリスロマイシンA
(1)を先ずC−9カルボニル位において保護して、化合物(2)を得る。保護
されたエリスロマイシンAの製造が、引用によりここに援用する米国特許第49
90602号、第4331803号、第4680368号および第467054
9号に開示されている。ヨーロッパ特許出願第EP260938号も引用により
ここに援用する。一般に、化合物(1)のC−9カルボニル基をオキシムとして
保護する。Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−R であり、Rは、(c−1)C〜C−アルキル、(c−2)(c−2−a)
アリール、(c−2−b)置換アリール、(c−2−c)ヘテロアリール、(c
−2−d)置換ヘテロアリール、(c−2−e)ヘテロシクロアルキル、(c−
2−f)C〜C−アルコキシから成る群から選択される1個またはそれ以上
の基で置換されているC〜C−アルキル、から成る群から選択される。R およびRは、それぞれ独立に、(a)水素、(b)非置換C〜C12−アル
キル、(c)アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および(d)
置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、から成る群から選択さ
れ、または、RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC 〜C12−シクロアルキル環を形成する。特に好ましいカルボニル保護基VはO
−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシムである。
【0079】 次に、(2)の2’−ヒドロキシ基および任意に4’’−ヒドロキシ基を、非
プロトン性溶媒中で、引用によりここに援用するT.W.GreeneおよびP
.G.M.Wuts, Protective Groups in Orga nic Synthesis 、第二版、John Wiley & Son,
Inc.,1991に記載されるような好適なヒドロキシ保護試薬、例えば、無
水酢酸、無水安息香酸、クロロ蟻酸ベンジル、ヘキサメチルジシラザンまたは塩
化トリアルキルシリルと反応させることによって保護する。非プロトン性溶媒の
例は、ジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)
、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N
,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル燐
酸トリアミド、これらの溶媒の混合物、またはこれらの溶媒の1つとエーテル、
テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸エチル
、アセトン等との混合物である。非プロトン溶媒は、反応に不利な影響を及ぼさ
ず、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン
(THF)、N−メチルピロリジノン、またはこれらの混合物である。(2)の
2’−および4’’−ヒドロキシ基の保護を、逐次にまたは同時に行ってRp’ がヒドロキシ保護基である化合物(3)を得ることができる。好ましい保護基R p’ はトリメチルシリルである。
【0080】 次に、化合物(3)の6−ヒドロキシ基を、塩基の存在下のブロモフルオロメ
タンとの反応によってフルオロメチル化して、化合物(4)を得る。この反応に
有用な溶媒の例は、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、ヘキサメチル燐酸トリアミド、これらの溶媒の混合物、またはこれらの溶
媒の1つとエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセト
ニトリル、酢酸エチル、アセトン等との混合物のような、非プロトン性溶媒であ
る。使用し得る塩基の例は、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化テトラア
ルキルアンモニウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、カリウムイソプロポ
キシド、カリウムt−ブトキシド、カリウムイソブトキシド等を包含する。
【0081】 次に化合物(4)を、好適な溶媒または水/溶媒混合物中で有機酸を用いて処
理することによって、非保護オキシム化合物(5)に変換する。好適な溶媒の例
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトニトリ
ル、または前記溶媒の1種またはそれ以上の水性混合物である。
【0082】 中間体化合物(5)が、前記の脱オキシム段階の酸性条件下に急速な閉環を受
けて、本発明の式(I)の化合物である6,9−架橋化合物(6)を形成する。
しかし、追加の酸を加えて、反応の終了を確実にすることもできる。周囲温度が
この反応に充分である。使用し得る酸は、塩酸、硫酸、蟻酸、酢酸、クロロ酢酸
などを包含する。
【0083】 図式2において、化合物(6)が本発明の化合物(II)および(III)に
変換されるプロセスが示されている。(6)の2’−ヒドロキシ基および任意に
4’’−ヒドロキシ基を先ず、前記の好適なヒドロキシ保護試薬と反応させるこ
とによって保護して、化合物(7)を得る。次に、化合物(7)を、カルボニル
ジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジシラジンと反応させることによ
って、Rp’がヒドロキシ保護基である本発明の式(II)の化合物である環状
カーボネート(8)に変換する。無水条件における、アルカリ金属水素化物、例
えば、水素化ナトリウムまたは水素化リチウム、およびカルボニル化試薬、例え
ば、ホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンとの反応、次に、水性ワークアッ
プによって、(7)から式(II)の環状カーボネートを製造することもできる
。GreeneおよびWuts(前記に引用)よって記載されている方法によっ
て2’−ヒドロキシ基を脱保護することによって、化合物(8)からRがHで
ある式(II)の化合物(9)を製造し得る。
【0084】 再び図式2によると、酸の存在下にホルムアルデヒドと反応させるか、または
塩基の存在下にクロロヨードメタンと反応させることによって、化合物(7)が
環式化合物(10)に変換される(Huntら、J.Antibiotics,
(1988),41:1644に記載の方法による)。化合物(10)は、R がヒドロキシ保護基である本発明の式(II)の化合物である。Greene
およびWuts(前記に引用)によって記載される方法によって2’−ヒドロキ
シ基を脱保護することによって、化合物(10)からRがHである本発明の式
(II)の化合物(11)を製造し得る。
【0085】 図式3において、Zがクラジノース以外のものである式(II)の化合物の製
造方法が示されている。緩慢な水性酸加水分解または酵素加水分解によって、ク
ラジノース成分を式(II)の化合物(化合物(8))から除去して、Zがヒド
ロキシである式(II)の化合物である脱クラジノース化合物(19)を得るこ
とができる。代表的な酸は、稀塩酸、硫酸、過塩素酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢
酸またはトリフルオロ酢酸を包含する。反応に好適な溶媒は、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール等を包含する。反応時間は一般に0.5
〜24時間である。反応温度は−10℃〜35℃であるのが好ましい。
【0086】 次に、前記に定義される非プロトン性溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチルピロリジノン
またはそれらの混合物中で、好適なヒドロキシ保護試薬、例えば、無水酢酸、無
水安息香酸、クロロ蟻酸ベンジルまたは塩化トリアルキルシリルを使用して、Z
がヒドロキシである式(II)の化合物(19)の3−ヒドロキシ基を保護して
、Zが保護されたヒドロキシル基である式(II)の化合物を得ることができる
(示さず)。特に好ましい保護基Rはベンゾエートである。
【0087】 あるいは、修飾Swern酸化法を使用して、Zがヒドロキシである式(II
)の化合物(19)の3−ヒドロキシ基を酸化して、YおよびZが、それらが結
合している原子と一緒になってオキソ基を形成する式(II)の化合物(化合物
20)ケトンを得ることもできる。好適な酸化剤は、N−クロロスクシンイミド
−ジメチルスルフィドまたはカルボジイミド−ジメチルスルホキシドである。一
般的な例において、塩化メチレンのような塩素化溶媒中の、前もって形成したN
−クロロスクシンイミドおよびジメチルスルフィド複合物に、−10℃〜25℃
において(19)を加える。約0.5〜約4時間攪拌した後、トリエチルアミン
のような第三級アミンまたはHunig塩基を加えて、所望の化合物(20)を
得る。
【0088】 YおよびZが両方ともHである式(II)の化合物を製造するために、化合物
(19)をTHFのような非プロトン性溶媒に溶解し、次に、不活性雰囲気下に
、0℃〜−30℃において、過剰のNaHと反応させ、次に、−5℃〜10℃に
おいて、中間体アニオンをCSおよびCHIと反応させて、3−O−キサン
チル化合物(21)を得る。次に、不活性雰囲気下に、触媒量のAIBNまたは
他の好適なラジカル開始剤の存在下において、ベンゼンまたはトルエンのような
ラジカル反応に好適な溶媒中で、還流条件下に、このキサンテート中間体を1.
1〜1.3当量のBuSnHと反応させて、YおよびZが両方ともHである式
(II)の所望の化合物(22)を得る。
【0089】 図式4において、Zがクラジノース以外のものである式(III)の化合物の
製造方法が示されている。示されている方法は、式(II)の化合物の製造に関
して図式3に示されている方法と同様である。従って、緩慢な水性酸加水分解ま
たは酵素加水分解によって、クラジノース成分を式(III)の化合物(化合物
(10))から除去して、Zがヒドロキシである式(III)の化合物の脱クラ
ジノース化合物(23)を得る。
【0090】 次に、Zがヒドロキシである式(III)の化合物(23)の3−ヒドロキシ
基を保護して、Zが保護されたヒドロキシル基である式(III)の化合物を得
ることができる(示さず)。
【0091】 あるいは、Zがヒドロキシである式(III)の化合物(23)の3−ヒドロ
キシ基を酸化して、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオ
キソ基を形成する式(III)の化合物(化合物24)ケトンを得ることもでき
る。
【0092】 YおよびZが両方ともHである式(III)の化合物を得るために、化合物(
23)を3−O−キサンチル化合物(25)に変換し、次に、このキサンテート
中間体を、BuSnHを用いて還元して、所望の化合物(26)を得る。その
方法は図式3に関して記載したのと同様である。
【0093】
【化32】
【0094】
【化33】
【0095】
【化34】
【0096】
【化35】 例示のために記載され、本発明の範囲を限定するものではない下記実施例を参
照することによって、前記図式がより深く理解されるであろう。
【0097】 実施例 例示することを意図するものであって本発明の範囲を限定するものではない下
記実施例によって、前記に説明した本発明の化合物の製造方法が、より深く理解
されるであろう。開示されている実施形態に対する種々の変更および修正が当業
者に明らかである。限定されないが、化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成
、配合および/または本発明の使用法に関するものを包含する、そのような変更
および修正を、本発明の意図および範囲を逸脱することなく加えることができる
【0098】 実施例1 がHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式(I)の化合物 ステップ1a: 図式1からの化合物(4);VがN−O−(1−イソプロポ キシシクロヘキシル)であり、Rがフルオロメチルであり;Rがトリメチルシ リルである。
【0099】 150mLの1:1 THF/DMSO中の、2’,4’’−ビス−O−トリ
メチルシリルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキ
シル)オキシム(図式1の化合物(3)、15g、14.5ミリモル、米国特許
第4990602号の方法によって製造)の0℃溶液に、窒素下にブロモフルオ
ロメタン(2.4mL、34.9ミリモル)を加えた。カリウムt−ブトキシド
の第二溶液(1:1 THF/DMSO中1M、25.4mL)を、窒素下に0
℃において5時間にわたって滴下した。その反応混合物を冷凍庫に一夜入れ、次
に、0℃において5分間にわたってアリルアミンでクエンチした。その混合物を
水で稀釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水およびブラインで洗浄し、Mg
SOで乾燥し、真空濃縮して、所望の化合物(16.25g)を得た。 MS APCI m/e 731(M+H)
【0100】 ステップ1b: RがHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式 (I)の化合物 アセトニトリル(60mL)および水(30mL)中のステップ1aからの化
合物(16g)の溶液に、酢酸(45mL)を周囲温度において加えた。周囲温
度で3時間後、その反応混合物を0℃において16時間維持し、40℃において
真空濃縮した。残渣をトルエンで2回洗い取りし、恒量(13.7g)になるま
で乾燥した。残渣を、1:98:1 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アン
モニウムで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標記化合
物(510mg)を得、アセトニトリルから結晶化した。13 C NMR(CDCl)δ 175.3(C−1),44.7(C−2)
,16.4(C−2Me),79.9(C−3),38.9(C−4),9.2
(C−4Me),82.0(C−5),80.7(C−6),19.7(C−6
Me),38.2(C−7),28.6(C−8),16.7(C−8Me),
188.3(C−9),33.6(C−10),12.7(C−10Me),7
2.5(C−11),74.7(C−12),16.3(C−12Me),77
.6(C−13),20.7(C−14),10.6(C−15),102.3
(C−1’),70.9(C−2’),65.5(C−3’),40.1(C−
3’NMe),28.5(C−4’),68.6(C−5’),21.4(C−
6’),96.2(C−1”),35.1(C−2”),72.7(C−3”)
,49.4(C−3”OMe),21.4(C−3”Me),77.9(C−4
”),65.4(C−5”),18.6(C−6”),89.5(ジオキシメチ
レン)。 MS FAB高分解(M+H):C386913に関する計算値:7
61.4800;実測値:761.4797。
【0101】 実施例2 がHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式(II)の化合物 ステップ2a: Rがトリメチルシリルである図式2の化合物(7) 乾燥ジクロロメタン(7mL)中のステップ1bからの化合物(280mg)
の溶液に、窒素下に周囲温度において、乾燥ジクロロメタン(1.3mL)中の
塩化トリメリルシリル(0.070mL)およびトリメチルシリルイミダゾール
(0.081mL)の溶液を加えた。30分後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で反応をクエンチし、その混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水およびブ
ラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮して、所望の化合物(318m
g)を得た。 MS ESI m/e:905(M+H)
【0102】 ステップ2b: Rがトリメチルシリルである図式2の化合物(8) 乾燥THF(7.5mL)中のステップ2aからの化合物(300mg)の−
40℃の溶液に、1M ナトリウムトリメチルシリルアミド(0.386mL)
を加えた。その混合物を10分間攪拌し、THF(3.5mL)中のカルボニル
ジイミダゾール(212mg)の溶液を加えた。次に、その混合物を室温で5分
間、および22℃で15分間攪拌した。その混合物を0℃に冷却し、1M 燐酸
二水素ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を水および
ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮して、所望の化合物(335
mg)を得た。 MS ESI m/e:931(M+H)
【0103】 ステップ2c: RがHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式 (II)の化合物 ステップ2bからの化合物のサンプル(330mg)を、アセトニトリル(2
mL)中の水(0.5mL)および酢酸(0.25mL)の溶液中で2時間攪拌
した。その混合物を酢酸エチルで稀釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
した。有機相を水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した
。残渣を同様の手順で再処理して(4時間)、残る保護基を加水分解した。生成
物を前記のように再分離し、次に、1:98:1 メタノール/ジクロロメタン
/水酸化アンモニウムで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し
て、標記化合物(78mg)を得た。13 C NMR(CDCl)δ 182.6(C−9),175.4(C−1
)、153.4(カーボネートカルボニル炭素)、102.9、96.2,88
.6,85.8,84.0,82.8,80.3,79.7,77.9,76.
8,72.6,70.9,68.9,65.6,65.4,49.4,44.9
,40.2,39.6,39.2、34.9,34.4,28.6,28.5,
21.8,21.5,21.4,19.8,18.6,17.8,16.5,1
5.9,15.5,9.9,9.2。 FS FAB高分解(M+H):計算値:787.4592;実測値:787
.4606。
【0104】 実施例3 がHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオ キソ基を形成する式(II)の化合物 ステップ3a: RがHである図式3の化合物(19) 1:2 エタノール/水(27.8mL)中の実施例2からの化合物(図式2
の化合物(9)、1.36g)の0℃の溶液に、1M HCl(3.1mL)を
数分間で加えた。その混合物を室温で9時間攪拌し、一夜冷蔵し、次に、室温で
さらに6時間攪拌した。その混合物を酢酸エチルで稀釈した。有機相を分離し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、
濃縮した。残渣を、1:98:1 メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモ
ニウムで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物
(620mg)を得た。13 C NMR(CDCl)δ 183.1(C−9),175.0(C−1
)、153.6(カーボネートカルボニル炭素)、106.1,92.0,89
.3,88.9,85.2,84.0,80.2,78.2,76.0,70.
6,70.2,65.5,44.3,40.2,37.9,37.7,34.0
,28.4,28.1,21.8,21.2,18.6,17.2,15.2,
14.4,14.0,9.9,8.2。 MS ESI m/e:629(M+H)
【0105】 ステップ3b: Rがベンゾイルである図式3の化合物(19) ジクロロメタン(5mL)中のステップ3aからの化合物(615mg)の溶
液に、無水安息香酸(354mg)を加えた。10分後、トリエチルアミン(0
.218mL)を加え、その混合物を窒素下に周囲温度において40時間攪拌し
た。反応を、炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、その混合物を酢酸エチル
で抽出した。有機相を水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し
た。残渣を、25%アセトン/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィ
ーによって精製して、標記化合物(550mg)を得た。 MS ESI m/e:733(M+H)
【0106】 ステップ3c: Rがベンゾイルである図式3の化合物(20) ジクロロメタン(4.5mL)中のN−クロロスクシンイミド(168mg)
の−10℃の溶液に、窒素下、硫化ジメチル(0.108mL)を10分間で加
えた。この溶液にジクロロメタン(6mL)中のステップ3bからの化合物(5
30mg)の溶液を25分間で加え、その混合物を−10℃〜−5℃において3
0分間攪拌した。トリエチルアミン(0.117mL)を加え、その混合物を窒
素下に−10℃〜−5℃において40分間攪拌した。反応を炭酸水素ナトリウム
水溶液でクエンチし、その混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブ
ラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮して、標記化合物(490mg)を
得た。13 C NMR(CDCl)δ 204.98(C−3),180.82(C
−9),168.61(C−1),165.26,152.79(カーボネート
カルボニル炭素),132.86,130.45,129.66,128.33
,101.87,88.05,87.16,84.0,81.92,79.10
,78.10,76.58,71.97,69.35,63.80,50.90
,46.06,40.74,40.58,35.24,31.12,28.66
,22.16,20.96,20.54,19.60,18.91,17.76
,14.36,12.73,9.49。 MS APCI m/e:731(M+H)
【0107】 ステップ3d: RがHであり、YおよびZが、それらが結合している原子 と一緒になってオキソ基を形成する式(II)の化合物 メタノール(12mL)中のステップ3cの化合物(490mg)の溶液を、
窒素下に還流温度において3時間、および室温において一夜攪拌した。溶媒を除
去し、残渣を、1:1 アセトン/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラ
フィーによって精製して、標記化合物(375mg)を得た。13 C NMR(CDCl)δ 204.7(C−3),180.81(C−
9),168.63(C−1),152.80(カーボネートカルボニル炭素)
,104.04,88.01,87.15,84.22,82.67,79.0
1,76.58,70.36,69.70,65.93,50.98,46.7
6,41.14,40.19,35.41,28.76,28.19,22.2
2,21.10,20.61,19.67,19.04,17.88,14.3
6,13.12,9.51。 MS FAB高分解(M+H):計算値:627.3493;実測値:627
.3478。
【0108】 実施例4 がHであり、YがHであり、Zがヒドロキシである式(III)の化合物 実施例2のステップ2aからの化合物のサンプルを、Huntら、J.Ant
ibiotics,(1988),41:1644の手順によって、塩基の存在
下にクロロヨードメタンで処理し、エタノール中においてHClで加水分解し、
次に、その加水分解化合物をメタノールで加熱して、標記化合物を得る。
【0109】 実施例5 がHであり、YおよびZがHである式(III)の化合物 ステップ5a: RがHであり、YがHであり、ZがO−キサンチルである 式(III)の化合物 実施例4からの化合物のサンプルを、0℃〜−30℃において、不活性雰囲気
下に、過剰のNaHで処理し、次に、−5℃〜10℃において、中間体アニオン
をCSおよびCHIと反応させて、キサンテート中間体を形成する。そのキ
サンテート中間体を、不活性雰囲気下に、触媒量のAIBNの存在において、還
流トルエン中で、1.1〜1.3当量のBuSnHと反応させて、Rがトリ
メチルシリルである化合物を得る。次に、この化合物をメタノールで加熱して、
標記化合物を得る。
【0110】 実施例6 がHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオ キソ基を形成する式(III)の化合物 実施例4の化合物のサンプルを実施例3の手順によって処理して、標記化合物
を得る。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり: YおよびZの一方が、Hであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒド
ロキシ、−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になって、オキソ基を形成す
る] から成る群から選択される式で示される化合物、ならびに医薬的に許容されるそ
れらの塩、エステルおよびプロドラッグ。
【化2】 で示される請求項1に記載の化合物。
【化3】 [式中、Rは水素またはヒドロキシ保護基である] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式:
【化4】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり;
は、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【化5】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を使用して加水分解的に処理して、
式:
【化6】 で示される化合物を得、 (c) 任意に、ステップ(b)からの化合物をヒドロキシ保護試薬で処理して
、Rp’がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得る; ことを含んで成る方法。
【化7】 で示される請求項1に記載の化合物。
【化8】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式:
【化9】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり;
は、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【化10】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
【化11】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) カルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジ
シラジン、および (ii) 無水条件下の、アルカリ金属水素化物およびカルボニル化
試薬、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
あり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
保護基である式(II)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を使用
して加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rがヒド
ロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (f) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、Rp’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (g) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、Y
およびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (h) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロトン
性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、中間体アニオンをCSおよび
CHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適なラ
ジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Yお
よびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化合物
を得; (i) 任意に、脱保護して、RがHである式(II)の化合物を得;および
、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法。
【化12】 で示される請求項1に記載の化合物。
【化13】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式:
【化14】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり;
は、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
【化15】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
【化16】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) 酸の存在下のホルムアルデヒド、および (ii) 塩基の存在下のクロロヨードメタン、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
あり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (b) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
保護基である式(III)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を用
いて加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒ
ドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (c) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、R
ヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (d) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、
YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R p’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロト
ン性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、中間体アニオンをCSおよ
びCHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適な
ラジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Y
およびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化合
物を得; (f) 任意に、脱保護して、RがHである式(III)の化合物を得;およ
び、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 クラーク,リチヤード・エフ アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン デレイン、ウエスト・ヒルサイド・ドライ ブ・425 (72)発明者 チユー,ダニエル・テイー アメリカ合衆国、カルフオルニア・95051、 サンタ・クララ、ベントン・ストリート・ 3767 (72)発明者 プラツトナー,ジエイコブ・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、ニユー・キヤツスル・1101 Fターム(参考) 4C057 BB02 DD01 KK13 4C086 AA01 AA03 EA13 NA14 ZB35 【要約の続き】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり: YおよびZの一方が、Hであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒド
    ロキシ、−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になって、オキソ基を形成す
    る] から成る群から選択される式で示される化合物、ならびに医薬的に許容されるそ
    れらの塩、エステルおよびプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 RがHである式(I)の化合物: RがHであり、YがHであり、Zがクラジノースである式(II)の化合物: RがHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキ
    ソ基を形成する式(II)の化合物: RがHであり、YがHであり、Zがヒドロキシである式(III)の化合物: RがHであり、YおよびZがHである式(III)の化合物:および RがHであり、YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキ
    ソ基を形成する式(III)の化合物: から成る群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 医薬的に許容される担体と組み合わせた、治療的に有効な量
    の請求項1に記載の化合物あるいは医薬的に許容されるそれの塩またはエステル
    を含んで成る、細菌感染を治療する医薬組成物。
  4. 【請求項4】 治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物あるいは医薬的
    に許容されるそれの塩またはエステルを含有する医薬組成物を、治療を必要とす
    る哺乳動物に投与することを含んで成る、細菌感染の治療法。
  5. 【請求項5】 式(I): 【化2】 で示される請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式(I): 【化3】 [式中、Rは水素またはヒドロキシ保護基である] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式: 【化4】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
    れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
    : 【化5】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を使用して加水分解的に処理して、
    式: 【化6】 で示される化合物を得、 (c) 任意に、ステップ(b)からの化合物をヒドロキシ保護試薬で処理して
    、Rp’がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得る; ことを含んで成る方法。
  7. 【請求項7】 式(II): 【化7】 で示される請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 式(II): 【化8】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
    キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
    ] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式: 【化9】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
    れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
    : 【化10】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
    : 【化11】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) カルボニルジイミダゾールおよびナトリウムヘキサメチルジ
    シラジン、および (ii) 無水条件下の、アルカリ金属水素化物およびカルボニル化
    試薬、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
    あり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
    保護基である式(II)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を使用
    して加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rがヒド
    ロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (f) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
    保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、Rp’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (g) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、Y
    およびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (h) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロトン
    性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、中間体アニオンをCSおよび
    CHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適なラ
    ジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Yお
    よびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化合物
    を得; (i) 任意に、脱保護して、RがHである式(II)の化合物を得;および
    、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法。
  9. 【請求項9】 式(III): 【化12】 で示される請求項1に記載の化合物 式(III): 【化13】 [式中: Rは、水素またはヒドロキシ保護基であり; YおよびZの一方がHであり、他方が、水素、ヒドロキシ、保護されたヒドロ
    キシ、および−O−クラジノースから成る群から選択され;または YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成する
    ] で示される化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式: 【化14】 [式中: Rp’はヒドロキシ保護基であり;および Vは=N−O−Rまたは=N−O−C(R)(R)−O−Rであり; Rは、 (c−1) C〜C−アルキル、 (c−2) (c−2−a) アリール、 (c−2−b) 置換アリール、 (c−d−c) ヘテロアリール、 (c−2−d) 置換ヘテロアリール (c−2−e) ヘテロシクロアルキル、 (c−2−f) C〜C−アルコキシ、 から成る群から選択される1個またはそれ以上の基で置換さ
    れているC〜C−アルキル、 から成る群から選択され; RおよびRは、それぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 非置換C〜C12−アルキル、 (c) アリールで置換されているC〜C12−アルキル、および (d) 置換アリールで置換されているC〜C12−アルキル、 から成る群から選択され;または RおよびRが、それらが結合している炭素と一緒になってC〜C12 −シクロアルキル環を形成する] で示される化合物を、塩基の存在下に、ブロモフルオロメタンと反応させて、式
    : 【化15】 で示される化合物を得、 (b) ステップ(a)からの化合物を、酸を用いて加水分解的に処理して、式
    : 【化16】 で示される化合物を得、 (c) ステップ(b)からの化合物を、ヒドロキシ保護試薬で処理して、R がヒドロキシ保護基である所望の化合物を得; (d) ステップ(c)からの化合物を、 (i) 酸の存在下のホルムアルデヒド、および (ii) 塩基の存在下のクロロヨードメタン、 から成る群から選択される試薬で処理して、YがHであり、Zがクラジノースで
    あり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (b) 任意に、YがHであり、Zがクラジノースであり、Rp’がヒドロキシ
    保護基である式(III)の化合物(ステップ(d)からの化合物)を、酸を用
    いて加水分解的に処理して、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒ
    ドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (c) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(II)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、ヒドロキシ
    保護試薬で処理して、YがHであり、Zが保護されたヒドロキシであり、R
    ヒドロキシ保護基である式(III)の化合物を得; (d) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を酸化して、
    YおよびZが、それらが結合している原子と一緒になってオキソ基を形成し、R p’ がヒドロキシ保護基である式(II)の化合物を得; (e) 任意に、YがHであり、Zがヒドロキシであり、Rp’がヒドロキシ保
    護基である式(III)の化合物(ステップ(e)からの化合物)を、非プロト
    ン性溶媒中において過剰のNaHで処理し、次に、中間体アニオンをCSおよ
    びCHIと反応させて、キサンテート中間体を形成し、次に、触媒量の好適な
    ラジカル開始剤の存在下において不活性雰囲気下にBuSnHで処理して、Y
    およびZがHであり、Rp’がヒドロキシ保護基である式(II)の所望の化合
    物を得; (f) 任意に、脱保護して、RがHである式(III)の化合物を得;およ
    び、所望の化合物を単離する; ことを含んで成る方法。
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