JP2001513096A - L(−)カルニチンの安定で非吸湿性な塩の製造法 - Google Patents

L(−)カルニチンの安定で非吸湿性な塩の製造法

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JP2001513096A JP53728998A JP53728998A JP2001513096A JP 2001513096 A JP2001513096 A JP 2001513096A JP 53728998 A JP53728998 A JP 53728998A JP 53728998 A JP53728998 A JP 53728998A JP 2001513096 A JP2001513096 A JP 2001513096A
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シグマ−タウ インドゥストリーエ ファルマセウーティッシェ リウニーテ エッセ.ペ.ア.
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Abstract

(57)【要約】 式(I)で表されるカルニチン部分と粘液酸のモル比が2:1であるL(-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチン類と粘液酸の、安定で非吸湿性な塩が開示される。これらの塩の製造法およびこれらの塩を含む固形経口投与型の組成物も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 L(-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチン類の、安定で非吸湿性な塩 の製造法 本発明は、L(-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチン類の、安定で 非吸湿性な塩の改良された製造法に関する。 これらの塩は、L(-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチン類を有効 成分とし、必要に応じて通常薬理学的に許容される補助剤で製剤し、経口投与に 適した丸剤、錠剤、咀嚼剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤等の固形医薬組成物に調 製することが可能である。 また、これらの安定で非吸湿性な塩は、例えば栄養学的および/または食事療 法的効果を有するその他の有効成分を含む固形組成物の調製に適している。経口 投与されるこれらの調製物は、広い範囲の使用者によって最も好まれる投与形態 を構成し、いわゆる健康食品、医療用食品または栄養食品の市場でシェアーが拡 大しつつある。これらの用語は法的観点から明確に規定されていないが、補助食 品、食事療法用製品、エネルギー食品等の食品または食品組成物、すなわち主と してまたはもっぱら治療的目的には使用されないが、むしろ消費者の福利増進な らびにフイットネスおよび運動性能の向上、または栄養欠乏または加齢にともな う必須内因性物質の生合成不全によって起こる代謝異常の防止を目的に使用され る。 また、L(-)カルニチンおよび低級アルカノイルL(-)カルニチン類にはよく知 られている各種疾病に対する治療効果の他に、骨格筋に対する顕著なエネルギー 供給効果および職業的アスリートおよびアマチュアレベルでスポーツを行う者に 対して長期の強いストレスに対する抵抗性を増強させ、運動能力亢進効果のある ことが科学的裏づけをもって広く認知されるようになって、この分野におけるL (-)カルニチンおよびその誘導体が注目されてきている。 さらに、L(-)カルニチンおよびその低級アルカノイル誘導体は、カルニチン 含有量ならびに腎および肝におけるL(-)カルニチン生合成の前駆体である2種 類のアミノ酸、リジンおよびメチオニン含有量の低い食物を摂る菜食主義者に不 可欠な栄養補助剤として使用される。 長期間にわたって蛋白が不足がちな食物を摂る者のみならず、一般に明瞭な病 理学的状況は認められないが、倦怠感を有する者または特定のストレス状態また は身体的および/または精神的疲労状態にある者にも同様に適用することができ る。 これらに適用する場合は、使用者にとって摂取が特に容易であり、最適用法、 用量の遵守が容易であることから、固形の経口投与可能組成物が好ましい。 さらに、L(-)カルニチンおよびその誘導体は、畜産の分野でも家畜、ある種 の魚類および最も注目すべきは競争馬およびサラブレッド等価値の高い家畜の飼 育に飼料添加剤としてますます注目されるようになってきた。 L(-)カルニチンおよびその誘導体はきわめて強い吸湿性を有し、次式で表さ れるような分子内塩(またはベタイン類)を形成しているときは安定性がきわめて 低いことが古くから知られている。 ここで、RはHまたはC1〜C5の低級アルカノイルである。 そのため、原材料および最終製品の加工、安定性および貯蔵に複雑な問題があ る。例えば、L(-)カルニチン錠剤は、空気との接触を避けるためにブリスター 中で包装する必要がある。さもないと、通常の湿気の存在下でも変化を起こし、 膨潤し、ペースト状または糊状になる。さらに、安定性が高くないために、痕跡 のトリメチルアミンが遊離し、不快な魚臭がするようになる。 また、L(-)カルニチンおよびそのアルカノイル誘導体の塩は、いわゆる分子 内塩(またはベタイン)と同じ治療的、栄養学的または食事療法的活性を有し、し たがってこれらの塩が「薬理学的に許容される」限り、すなわちそれらが望ましく ない毒性または副作用を有さない限り、その代用として使用することができる。 実用的には、「分子内塩」と真のL(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニ チン塩のいずれを用いるかの選択は、治療的、栄養学的または食事療法的考慮よ りもむしろ基本的に薬理学的考慮にもとづいて行う。 実際製薬技術者は、分子内塩とは異なり固体で安定な、特に長期間保存しても 吸湿せず、したがって従来の混合、打錠装置等を用いて容易に加工および製剤す ることができ、さらに最終製品に仕上げるとき包装上の問題がないL(-)カルニ チンおよびその誘導体の塩に興味を示す。これらの塩は、原材料の形態でも、最 終製品に製剤しても、貯蔵条件が必ずしも理想的でなくても、使用者に嫌悪感を 与える痕跡のトリメチルアミンが遊離しない。 現在では、安定で、非吸湿性のL(-)カルニチンおよびその誘導体の塩の製造 法を開示した多くの文献、特に特許がある。 日本特許第303067号(田辺製薬)、公開日1962年6月19日、公開番 号5199/19でオロチン酸カルニチンの製造法が開示され、「カルニチンおよ びその典型的な塩、すなわち塩酸カルニチンと比較して吸湿性が低い利点があリ 、したがって加工が容易である」と記載されている。 米国特許第4,602,039号(Sigma-Tau 1986年7月22日登 録)では、L(-)カルニチンのマレイン酸およびフマール酸塩が開示されている。 フランス特許第82 11626号(Sanofi)、公開日1984年1月6 日、公開番号2,529,545では、非吸湿性の塩としてL(-)カルニチンの硫 酸塩およびシュウ酸塩が開示されている。 最後に、EP第0434088号(Lonza)では、錠剤、カプセルまたは顆 粒剤等経口投与に適した固形形態の調製に用いる非吸湿性L(-)カルニチンL(+) 酒石酸(2:1)の使用が開示されている(しかし、その調製法および物理的化学的 特性は、Hoppe Seyler's Z.Physiol.Chem.353 ,618-622,1972年4月にD.MullerおよびE.Strack によって報告されている)。 上記の特許に記載されているような公知の製造法では、多量の水、含水アルコ ールまたは有機溶媒(メタノール、エタノール、イソブタノール等)を用いて、L (-)カルニチンの分子内塩および/または適当な酸(例えば、L(+)酒石酸またはシ ュウ酸)を溶解させ、塩化およびその後の再結晶を行う。例えば、先に引用した EP 0434088によれば、90%エタノール水中でL(+)酒石酸を煮沸し、 これにL(-)カルニチン分子内塩を添加する。そのため、高温(50〜60℃)、 減圧(約200トール)下で多量のカルニチン塩含有溶液を濃縮する必要があり、 顕著なエネルギーの浪費を伴う。さらに、有機溶媒を用いればコストの増加を伴 い、溶媒のリサイクル、環境汚染および有毒廃棄物の廃棄処理等の深刻な問題を 伴う。 本発明は、式(I)で表されるL(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニ チンの、安定で非吸湿性な塩の製造法であって、ここでアルカノイルは炭素数2 〜5の直鎖または分岐鎖基であり、 Rは、水素または炭素数2〜5の低級直鎖または分岐鎖アルカノイル基であり、 nは、1または2であり、Xn-は、L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カ ルニチンと安定で、非吸湿性の塩を形成する傾向のある薬理学的に許容される有 機ジカルボン酸H+ nn-のモノ-またはジ-陰イオンであり、mは、0、0.5、 1、1.5または2であり、 (a)室温で、L(-)カルニチン分子内塩またはアルカノイルL(-)カルニチン分 子内塩(ここで、アルカノイルは前記と同様)とペースト状または半溶液状のスラ リーを得るに必要最少限の水とを混合し、 (b)室温で、1:1の塩の場合はL(-)カルニチンまたは前記アルカノイルL(- )カルニチン分子内塩と等モル、2:1の塩の場合は1/2モルの有機酸H+ nn- をスラリーに加え、得られる反応混合液をよく撹拌し、 (c)反応混合液を相対湿度50%またはそれ以下の大気中に静置して固化/脱水 を行うか、乾燥手段により固化/脱水を加速させ、 (d)必要に応じて固化した反応混合物を粉砕して、顆粒状または粉末状の塩製 品を得ることからなる製造法に関する。 工程(b)で得られた反応混合液の固化/脱水を工程(c)で加速させる必要があ る場合は、反応混合液を静置する代わりに、温度が室温よりやや高めで、相対湿 度の低い空気流を混合液に導入するか、混合液をターボトレイドライヤー、直接 加熱ロタリードライヤー、ドラムドライヤー、ベルトドライヤー、スプレードラ イヤー、流動床ドライヤーまたは化学技術の分野の専門家にとっては公知の工業 用ドライヤー(例えば、Kirk-OthmerのEncyclopedia o f Chemical Technology、8巻、91〜112頁、1979 参照)等の連続ドライヤーまたはバッチドライヤーに混合液を導入してもよい。 さもなくば、または上記の操作と組み合わせて、毒性を有さず、水溶性で、L (-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチン塩が溶解しない少量の揮発性 溶媒、例えばアセトンで処理して反応液の固化を行ってもよい。 本発明の製造法は、特に式(I)で表される塩であって、Rがアルカノイルであ る場合、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリールおよびイソバレリール から選ばれる化合物の製造に適している。 有機酸のH+ nn-は、L(+)酒石酸、フマール酸、粘液酸またはD-グルカル酸の いずれかであるのが望ましい。 式(I)で表される塩のうち、本発明の製造法に特に好ましい塩は、L(-)カル ニチンL(+)酒石酸塩(2:1)、L(-)カルニチンフマール酸塩(1:1)、L(-)カ ルニチン粘液酸塩(2:1)・H2O、アセチルL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2 O、プロピオニルL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2O、およびイソバレリ ールL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2Oである。 本発明に係わるL(-)カルニチンおよびアルカノイルL(-)カルニチンのいくつ かの塩の製造法を以下に示すが、これらに限るものではない。 実施例1:L(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・H2O (1.a) L(-)カルニチン分子内塩161.2g(1.0モル)と蒸留水30mLを乳 鉢で混合し、半液体状のスラリーとした。スラリーに粘液酸105.1g(0.5 モル)を添加し、得られた混合液を乳棒でよく撹拌し、均一になり、乳鉢の底お よび壁面に均一に広がった半透明の粘性白色「クリーム」を形成させた。このよう にして形成させた粘液酸塩の固化を促進するため、扇風機で空気(空中相対湿度 約40〜45%、室温約22℃)を製品に送った。15〜20分後に、固化したL (-)カルニチン粘液酸塩を所定の粒子径に粉砕した。 上記の調製法を数回繰り返した結果、最終製品のL(-)カルニチン粘液酸塩(2 :1)・2H2Oの水分含有量は、一貫して2.7〜2.9重量%であった(収率は10 0%)。 また、製品を空気流に曝すことなしに、単純に静置しても数時間後に自然にL (-)カルニチン粘液酸塩が固化し、水を除去すると粉砕可能な製品が得られた。 (1.b) 別の方法として、乳鉢でスラリーを撹拌することなく、L(-)カルニチ ンと粘液酸のスラリーをガラスプレート上でスパチュラーを用いてホモジナイズ した。 得られた粘液酸塩をガラスプレート上に広げて薄層とし水を自然揮散させた。 先と同じ結果が得られたが、水は短時間で揮散した。無水の製品として算出した L(-)カルニチン含有量は、水和製品中で60.5および58.6%であった。 実施例2:L(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・H2O L(-)カルニチン分子内塩16.2g(0.1モル)と蒸留水3mLを乳鉢で混合し 半液体状のスラリーとした。スラリーに粘液酸10.5g(0.05モル)を添加し 得られた混合液を乳棒でよく撹拌し、半透明の粘性白色「クリーム」を得た。 「クリーム」が固化し始めたとき、乳棒で撹拌しながらアセトン70mLを添加し た。短時間後に微細な粉末様固体として粘液酸塩が得られ、それを濾過し、相対 湿度約50%の室温に24時間静置した後、粉砕および/または200μの篩に通 してホモジナイズした(収率は99%以上)。 実施例3:アセチルL(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・2H2O アセチルL(-)カルニチン分子内塩203.2g(1.0モル)と蒸留水35mLを 乳鉢で混合し、半液体状のスラリーとした。 スラリーに粘液酸105.1g(0.5モル)を添加し、実施例1と同様な手順を行 った。反応混合液の行動は、実施例1と同様であった。 この手順を数回繰り返した結果、最終製品のアセチルL(-)カルニチン粘液酸 塩(2:1)・2H2Oの水分含有量は一貫して5.5〜6.0重量%であった(収率は 100%)。 無水の製品として算出したアセチルL(-)カルニチン含有量は、二水和製品中で 65.9および62.3%であった。 実施例4:プロピオニルL(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・2H2O プロピオニルL(-)カルニチン分子内塩217.2g(1.0モル)と蒸留水35 mLを乳鉢で混合し、半液体状のスラリーとした。スラリーに粘液酸105.1 g(0.5モル)を添加し、実施例1と同様な手順を行った。反応混合液の行動は 、実施例1と同様であった。この手順を数回繰り返した結果、最終製品のプロピ オニルL(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)の水分含有量は一貫して5.4〜5.9重 量%であった(収率は100%)。 無水の製品として算出したプロピオニルL(-)カルニチン含有量は、二水和製品 中で67.4および63.8%であった。 実施例5:イソバレリールL(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・2H2O イソバレリールL(-)カルニチン分子内塩245.2g(1.0モル)と蒸留水3 8mLを乳鉢で混合し、半液体状のスラリーとした。スラリーに粘液酸105.1 g(0.5モル)を添加し、実施例1と同様な手順を行った。反応混合液の行動は 実施例1と同様であった。この手順を数回繰り返した結果、最終製品のイソバレ リールL(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・2H2Oの水分含有量は一貫して4.9 〜5.5重量%であった(収率は100%)。 無水の製品として算出したイソバレリールL(-)カルニチン含有量は、二水和製 品中で70.0および66.6%であった。 実施例6:L(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1) L(-)カルニチン8.05g(0.05モル)と蒸留水1.5mLを乳鉢で混合し、半 液体状のスラリーとした。スラリーにL(+)酒石酸3.75g(0.025モル)を 添加し、得られた混合液を乳棒でよく混合し、ほとんど瞬時に均一で、半透明な 無色の「クリーム」を得た。 粘液酸塩と比較して酒石酸塩の固化時間は長かったが、相対湿度が粘液酸塩の 場合と比較して10単位低い空気流を吹き込むと、固化に要する時間にほとんど 差がなくなった。 酒石酸塩を有機溶媒、例えばアセトンで処理し、その最終水分含有量を1重量 %以下とした。 無水の製品として算出したL(-)カルニチン含有量は、68.2%であった。 実施例7:L(-)カルニチン フマール酸塩(1:1) L(-)カルニチン8.05g(0.05モル)と蒸留水1.5mLを乳鉢で混合し、半 液体状のスラリーとした。スラリーにフマール酸5.80g(0.05モル)を添加 し、得られた混合液を乳棒でよく混合し、ほとんど瞬時に均一で、半透明な無色 の「クリーム」を得た。クリームは数時間後に固化した。先の例と同様に製品を処 理し、最終水分含有量を1重量%以下とした。 無水の製品として算出したL(-)カルニチン含有量は、58.1重量%であった。 最終製品の水分含有量は、L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチ ン等出発物質の水分含有量、製造が行われるプラントの気温および相対湿度、全 体的な製造時間および最終製品の粒径等多くの要因に依存するものと思われる。 60%以上の高い相対湿度に触れると、結晶水(存在すれば)のほかに吸収水分も 認められる。 また、本発明の製造法には従来の技術と比較して以下のようないくつかの顕著 な利点がある。すなわち、 a)製造が室温および常圧下で行えること、 b)有機溶媒を必要としないか、少量ですむことから、環境汚染の恐れがないこ と、 c)収率がほとんど定量的であること、 d)原料として無水のL(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチン分子 内塩を使用する必要がなく、はじめから水分を含んでいることがわかっていて もよいこと、 e)水の添加量を簡単に調整する(スラリー全体の10〜30重量%)ことによって 出発混合物の状態が半固体のスラリーから流動性の異なる濃スラリーまで変動 してもよい。したがって、水の自然蒸発から前記の工業用ドライヤーの使用ま で脱水工程の手段を選べること、 f)自然蒸発では、製品を室温またはやや高い温度で、相対湿度の低い環境に置 くか、または相対湿度の低い空気流に製品を曝すことによって脱水時間を短縮 することができること、 等である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月6日(1999.4.6) 【補正内容】 明細書 L(-)カルニチンの安定で非吸湿性な塩の製造法 本発明は、L(-)カルニチンの、安定で非吸湿性な塩の改良製造法に関する。 これらの塩は、L(-)カルニチンを有効成分とし、必要に応じて通常薬理学的 に許容される補助剤で製剤し、経口投与に適した丸剤、錠剤、咀嚼剤、カプセル 剤、顆粒剤、粉剤等の固形医薬組成物に調製することが可能である。 また、これらの安定で非吸湿性な塩は、例えば栄養学的および/または食事療 法的効果を有するその他の有効成分を含む固形組成物の調製に適している。経口 投与されるこれらの調製物は、広い範囲の使用者によって最も好まれる投与形態 を構成し、いわゆる健康食品、医療用食品または栄養食品の市場でシェアーが拡 大しつつある。これらの用語は法的観点から明確に規定されていないが、補助食 品、食事療法用製品、エネルギー食品等の食品または食品組成物、すなわち主と してまたはもっぱら治療的目的には使用されないが、むしろ消費者の福利増進な らびにフイットネスおよび運動性能の向上、または栄養欠乏または加齢にともな う必須内因性物質の生合成不全によって起こる代謝異常の防止を目的に使用され る。 また、L(-)カルニチンにはよく知られている各種疾病に対する治療効果の他 に、骨格筋に対する顕著なエネルギー供給効果および職業的アスリートおよびア マチュアレベルでスポーツを行う者に対して長期の強いストレスに対する抵抗性 を増強させ、運動能力亢進効果のあることが科学的裏づけをもって広く認知され るようになって、この分野におけるL(-)カルニチンが注目されてきている。 さらに、L(-)カルニチンは、カルニチン含有量、ならびに腎および肝におけ るL(-)カルニチン生合成の前駆体である2種類のアミノ酸、リジンおよびメチ オニン含有量の低い食物を摂る菜食主義者に不可欠な栄養補助剤として使用され る。 長期間にわたって蛋白が不足がちな食物を摂る者のみならず、一般に明瞭な病 理学的状況は認められないが、倦怠感を有する者または特定のストレス状態また は身体的および/または精神的疲労状態にある者にも同様に適用することができ る。 これらに適用する場合は、使用者にとって摂取が特に容易であり、最適用法、 用量の遵守が容易であることから、固形の経口投与可能組成物が好ましい。 さらに、L(-)カルニチンは、畜産の分野でも家畜、ある種の魚類および最も 注目すべきは競争馬およびサラブレッド等価値の高い家畜の飼育に飼料添加剤と してますます注目されるようになってきた。 L(-)カルニチンはきわめて強い吸湿性を有し、次式で表されるような分子内 塩(またはベタイン類)を形成しているときは安定性がきわめて低いことが古くか ら知られている。 そのため、原材料および最終製品の加工、安定性および貯蔵に複雑な問題があ る。例えば、L(-)カルニチン錠剤は、空気との接触を避けるためにブリスター 中で包装する必要がある。さもないと、通常の湿気の存在下でも変化を起こし、 膨潤し、ペースト状または糊状になる。さらに、安定性が高くないために、痕跡 のトリメチルアミンが遊離し、不快な魚臭がするようになる。 また、L(-)カルニチンの塩は、いわゆる分子内塩(またはベタイン)と同じ治 療的、栄養学的または食事療法的活性を有し、したがってこれらの塩が「薬理学 的に許容される」限りすなわちそれらが望ましくない毒性または副作用を有さな い限り、その代用として使用することができる。 実用的には、「分子内塩」と真のL(-)カルニチン塩のいずれを用いるかの選択 は、治療的、栄養学的または食事療法的考慮よりもむしろ基本的に薬理学的考慮 にもとづいて行う。 実際製薬技術者は、分子内塩とは異なり固体で安定な、特に長期間保存しても 吸湿せず、したがって従来の混合、打錠装置等を用いて容易に加工および製剤す ることができ、さらに最終製品に仕上げるとき包装上の問題がないL(-)カルニ チンの塩に興味を示す。これらの塩は、原材料の形態でも、最終製品に製剤して も、貯蔵条件が必ずしも理想的でなくても、使用者に嫌悪感を与える痕跡のトリ メチルアミンが遊離しない。 現在では、安定で、非吸湿性のL(-)カルニチン塩の製造法を開示した多くの 文献、特に特許がある。 日本特許第303067号(田辺製薬)、公開日1962年6月19日、公開番 号5199/19で、オロチン酸カルニチンの製造法が開示され、「カルニチンお よびその典型的な塩、すなわち塩酸カルニチンと比較して吸湿性が低い利点があ り、したがって加工が容易である」と記載されている。 米国特許第4,602,039号(Sigma-Tau 1986年7月22日登 録)では、L(-)カルニチンとマレイン酸およびフマール酸との塩が開示されてい る。 フランス特許第82 11626号(Sanofi)、公開日1984年1月6 日、公開番号2,529,545では、非吸湿性の塩としてL(-)カルニチンの硫 酸塩およびシュウ酸塩が開示されている。 最後に、EP第0434088号(Lonza)では、錠剤、カプセルまたは顆 粒剤等経口投与に適した固形形態の調製に用いる非吸湿性L(-)カルニチンL(+) 酒石酸(2:1)の使用が開示されている(しかし、その調製法および物理的化学的 特性は、Hoppe Seyler's Z.Physiol.Chem.353 ,618-622,1972年4月にD.MullerおよびE.Strack によって報告されている)。 上記の特許に記載されているような公知の製造法では、多量の水、含水アルコ ールまたは有機溶媒(メタノール、エタノール、イソブタノール等)を用い、L(- )カルニチンの分子内塩および/または適当な酸(例えば、L(+)酒石酸またはシュ ウ酸)を溶解させ、塩化およびその後の再結晶を行う。例えば、先に引用したE P 0434088によれば、90%エタノール水中でL(+)酒石酸を煮沸し、こ れにL(-)カルニチン分子内塩を添加する。そのため、高温(50〜60℃)、減 圧(約2664Pa)下で多量のカルニチン塩含有溶液を濃縮する必要があり、顕 著なエネルギーの浪費を伴う。さらに、有機溶媒を用いればコストの増加を伴い 、溶媒のリサイクル、環境汚染および有毒廃棄物の廃棄処理等の深刻な問題を伴 う。 本発明に係わるL(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1)またはL(-)カルニチン フマール酸塩(1:1)のいずれかで構成されるL(-)カルニチンの、安定で非吸湿 性な塩の製造法は、 (a)室温で、L(-)カルニチン分子内塩とペースト状または半溶液状のスラリ ーを得るに必要最少限の水とを混合し、 (b)室温で、L(-)カルニチン分子内塩と等モルのフマール酸または1/2モル のL(-)酒石酸をスラリーに加え、得られる反応混合液をよく撹拌し、 (c)反応混合液を相対湿度50%またはそれ以下の大気中に静置して固化/脱水 を行うか、乾燥手段により固化/脱水を加速させ、 (d)必要に応じて固化した反応混合物を粉砕して、顆粒状または粉末状の塩製 品を得ることからなる製造法に関する。 工程(b)で得られた反応混合液の固化/脱水を、工程(c)で加速させる必要 がある場合は、反応混合液を静置する代わりに、温度が室温よりやや高めで、相 対湿度の低い空気流を混合液に導入するか、混合液をターボトレイドライヤー、 直接加熱ロータリードライヤー、ドラムドライヤー、ベルトドライヤー、スプレ ードライヤー、流動床ドライヤーまたは化学技術の分野の専門家にとっては公知 の工業用ドライヤー(例えば、Kirk-OthmerのEncyclopedi a of Chemical Technology、8巻、91〜112頁、1 979参照)等の連続ドライヤーまたはバッチドライヤーに混合液を導入しても よい。 さもなくば、または上記の操作と組み合わせて、毒性を有さず、水溶性で、L (-)カルニチン塩が溶解しない少量の揮発性溶媒、例えばアセトンで処理して反 応液の固化を行ってもよい。 本発明に係わるL(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1)およびL(-)カルニチン フマール酸塩(1:1)の製造法を以下に示すが、これらに限るものではない。 実施例1:L(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1) L(-)カルニチン8.05g(0.05モル)と蒸留水1.5mLを乳鉢で混合し、半 液体状のスラリーとした。スラリーにL(+)酒石酸3.75g(0.025モル)を 添加し、得られた混合液を乳棒でよく混合し、ほとんど瞬時に均一で、半透明 な無色の「クリーム」を得た。 粘液酸塩と比較して酒石酸塩の固化時間は長かったが、相対湿度が粘液酸塩の 場合と比較して10単位低い空気流を吹き込むと、固化に要する時間にほとんど 差がなくなった。 酒石酸塩を有機溶媒、例えばアセトンで処理し、その最終水分含有量を1重量 %以下とした。 無水の製品として算出したL(-)カルニチン含有量は、68.2%であった。 実施例2:L(-)カルニチン フマール酸塩(1:1) L(-)カルニチン8.05g(0.05モル)と蒸留水1.5mLを乳鉢で混合し、半 液体状のスラリーとした。スラリーにフマール酸5.80g(0.05モル)を添加 し、得られた混合液を乳棒でよく混合し、ほとんど瞬時に均一で、半透明な無色 の「クリーム」を得た。クリームは数時間後に固化した。先の例と同様に製品を処 理し、最終水分含有量を1重量%以下とした。 無水の製品として算出したL(-)カルニチン含有量は、58.1重量%であった。 最終製品の水分含有量は、出発物質として用いるL(-)カルニチンの水分含有 量、製造が行われるプラントの気温および相対湿度、全体的な製造時間および最 終製品の粒径等多くの要因に依存するものと思われる。60%以上の高い相対湿 度に触れると、結晶水(存在すれば)のほかに吸収水分も認められる。 また、本発明の製造法には従来の技術と比較して以下のようないくつかの顕著 な利点がある。すなわち、 a)製造が室温および常圧下で行えること、 b)有機溶媒を必要としないか、少量ですむことから、環境汚染の恐れがないこ と、 c)収率がほとんど定量的であること、 d)原料として無水のL(-)カルニチン分子内塩を使用する必要がなく、はじめか ら水分を含んでいることがわかっていてもよいこと、 e)水の添加量を簡単に調整する(スラリー全体の10〜30重量%)ことによって 出発混合物の状態が半固体のスラリーから流動性の異なる濃スラリーまで変動 してもよい。したがって、水の自然蒸発から前記の工業用ドライヤーの使用ま で脱水工程の手段を選べること、 f)自然蒸発では、製品を室温またはやや高い温度で、相対湿度の低い環境に置 くか、または相対湿度の低い空気流に製品を曝すことによって脱水時間を短縮 することができること、 等である。 請求の範囲 1. L(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1)またはL(-)カルニチンフマール 酸塩(1:1)のいずれかからなるL(-)カルニチンの、安定で非吸湿性な塩の製造 法であって、 (a)室温で、L(-)カルニチン分子内塩とペースト状または半溶液状のスラリ ーを得るに必要最少限の水とを混合し、 (b)室温で、L(-)カルニチン分子内塩と等モルのフマール酸または1/2モル のL(+)酒石酸をスラリーに加え、得られる反応混合液をよく撹拌し、 (c)反応混合液を相対湿度50%またはそれ以下の大気中に静置して固化/脱水 を行うか、乾燥手段により固化/脱水を加速させ、 (d)必要に応じて固化した反応混合物を粉砕して、顆粒状または粉末状の塩製 品を得る、ことからなる製造法。 2. 前記乾燥手段が連続ドライヤー、バッチドライヤー、ターボトレイドラ イヤー、直接加熱ロータリードライヤー、ドラムドライヤー、ベルトドライヤー 、スプレードライヤーまたは流動床ドライヤーのいずれかであることを特徴とす る請求項1に記載の製造法。 3. 前記のペースト状または半液体状のスラリーを得るに必要な水の量が、 スラリー全体の10〜30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の製造 法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I)で表されるL(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチン の、安定で非吸湿性な塩の製造法であって、ここでアルカノイルは炭素数2〜5 の直鎖または分岐鎖基であり、 Rは、水素または炭素数2〜5の低級直鎖または分岐鎖アルカノイル基であり、 nは、1または2であり、Xn-は、L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カ ルニチンと安定で非吸湿性な塩を形成する傾向のある薬理学的に許容される有機 ジカルボン酸H+ nn-のモノ-またはジ-陰イオンであり、mは、0、0.5、1 、1.5または2であり、 (a)室温で、L(-)カルニチン分子内塩またはアルカノイルL(-)カルニチン分 子内塩(ここで、アルカノイルは前記と同様)とペースト状または半溶液状のス ラリーを得るに必要最少限の水とを混合し、 (b)室温で、1:1の塩の場合はL(-)カルニチンまたは前記アルカノイルL(- )カルニチン分子内塩と等モル、2:1の塩の場合は1/2モルの有機酸H+ nn -をスラリーに加え、得られる反応混合液をよく撹拌し、 (c)反応混合液を相対湿度50%またはそれ以下の大気中に静置して固化/脱 水を行うか、乾燥手段により固化/脱水を加速させ、 (d)必要に応じて固化した反応混合物を粉砕して、顆粒状または粉末状の塩製 品を得ることからなる製造法。 2. 前記乾燥手段が、連続ドライヤー、バッチドライヤー、ターボトレイド ライヤー、直接加熱ロータリードライヤー、ドラムドライヤー、ベルトドライヤ ー、スプレードライヤーおよび流動床ドライヤーから選ばれることを特徴とする 請求項1に記載の製造法。 3. 前記アルカノイルが、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリール およびイソバレリールからなる群より選ばれることを特徴とする請求項1に記載 の製造法。 4. 前記有機酸H+ nn-が、L(+)酒石酸、フマール酸、粘液酸およびD-グ ルカル酸からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか に記載の製造法。 5. L(-)カルニチンL(+)酒石酸塩(2:1)、L(-)カルニチンフマール酸塩 (1:1)、L(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・H2O、アセチルL(-)カルニチン粘 液酸(2:1)・2H2O、プロピオニルL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2O、 バレリールL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2OおよびイソバレリールL(-) カルニチン粘液酸(2:1)・2H2Oを得るための請求項1ないし4のいずれかに 記載の製造法。 6. L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチンの塩が、 式(I)で表され、アルカノイルは炭素数2〜5の直鎖基または分岐基であって、 Rは、水素または炭素数2〜5の低級直鎖または分岐アルカノイル基であり、 nは、1または2であり、 Xn-は、L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチンと安定で非吸湿性 な塩を形成する傾向のある薬理学的に許容される有機ジカルボン酸H+ nn-のモ ノ-またはジ-陰イオンであり、 mは、0.5、1、1.5または2であることを特徴とする、L(-)カルニチンま たはアルカノイルL(-)カルニチンの塩。 7. 前記L(-)カルニチンまたはアルカノイルL(-)カルニチンの塩が、 L(-)カルニチン粘液酸塩(2:1)・H2O、アセチルL(-)カルニチン粘液酸(2: 1)・2H2O、プロピオニルL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2O、およびイ ソバレリールL(-)カルニチン粘液酸(2:1)・2H2Oからなる群より選ばれるこ とを特徴とする、請求項6に記載の塩。
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